※最近ちょっと気になること
◆どんなに強くても、これがないとダメになる!
繁盛している店舗と閑散としている店舗があります。
繁盛店は規模が大きい、そうでない店舗は規模が小さい、となればなるほどそういうことかと納得します。
もし、繁盛店は規模が小さいが、そうでない店舗は規模が大きいとなるとどうでしょう。 こんな情報を聞くと、おかしいと感じる人が多いのではないでしょうか。 そう感じるのは、規模の大きさと集客は相関関係があると思い込んでいるからです。 ランチェスターの法則などを知っている人は、当たり前だというでしょう。
しかし、実際は、競合店より規模の小さい店でも、繁盛していることはあります。 そうい時には、機種揃えを問題にするのではないでしょうか。 ランチェスターの中にも武器の質についての言及があります。 でも、これも絶対というわけではありません。 機種揃えで劣っていても、頑張って繁盛している店はあります。
規模と機種揃えは、比較しやすく、これを絶対視する経営者は多くいます。 何と言っても分かり易い。 パチンコ業界は「装置産業」という経営者は案外いるものです。 大きな規模の経営者は、拡大を正当化するためにこの言葉を使い、 小さな規模の経営者は、劣勢な状況にあることの言い訳にこの言葉を使っているようにかんじるときがあります。
規模と機種揃え等がすべてという思考は、経営資本の中の物的資本(フィジカルキャピタル)を最重要とした考え方です。
でも競合店より規模や機種で劣っているのに繁盛している店舗があります。 そうい事例に接すると不安になります。 それは、自分の思っている成功の法則と違うからです。 なので、多くの人はその理由を探したくなります。 そこで着目するのが、接客サービスということになります。 この店は接客サービスがいいから繁盛していると繁盛の理由が分かれば安心できます。
しかし、接客レベルを見る目は人によって様々です。
ある意味客観性に欠けます。
経営者の中には、これで本当に集客に差ができるのだろうか?などと疑惑の念が出てきます。
残念なことに、お金をかけてもすぐに接客レべルは改善されません。
即効性のあるものは、誰でもすぐに分かりますが、遅効性のものは、観察力がないと分かに難いものです。
なおかつ、他店も接客レベルを改善すると、それが当たり前レベルになります。
業界としてサービスレベルは上がりますが、差別化要因とはなりません。
接客サービスはかもしれないが、やはり決め手は店舗規模と機種揃えという感じになっていくのではないでしょうか。
人のサービスや能力に着目する思考は、経営資本の中の人的資本(ヒューマンキャピタル)を重要視する考え方です。 ”人は石垣、人は城”という言葉があります。 人的資本は重視するに値する資本であること言っています。
しかしながら、フィジカルキャピタルやヒューマンキャピタルが揃っていても、あるものが欠けると一挙に凋落していきます。 その第三の資本を積み上げることの大切さを業界に提唱するのが、弊所の今年のテーマです。
つづく