本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2017年8月 目次 □□□

 タクシー「定期券」が地域一番店を決める!?

 タクシーといえば、便利であるが高額なのが難点です。 だから気軽に利用できない。

 ところが8月30日、国土交通省が、 タクシーに鉄道の「定期券」のような制度を導入する方針を決めたという報道がありました。

 国交省としては、「タクシー定期券」を導入して1回あたりの利用料金を抑えることで、 免許を返納した高齢者らに使いやすくし、通院や買い物などのニーズに応える狙いがあるようです。

 背景は、高齢ドライバーの事故問題があり、免許返納など促進しようとしていますが、 その場合の代替交通手段がないと返納したくても、生活に困るのでできません。 その辺の事情を汲み取り、今回の方針を出したようです。

 基本的に利用地域や期間、時間帯を限定し、定額でタクシーを何度でも利用できるようにするようです。

 予定としては、来年2018年度に全国で幅広く実証実験を行い、19年度以降の実用化を目指すとのことです。

 冷え込んでいるタクシーの需要喚起を図ることもでき、一石二鳥になると見込んでいます。

 このようは定期券にすることで、学校や塾への子供の送迎や、 仕事で限られたエリア内を頻繁に移動する人の利用も見込まれると、 新たなニーズを喚起しそうです。

 パチンコ業界としては、高齢者が増えている中で、 安全に店舗まで来ていただくことが出来るので、 歓迎すべき制度ですね。

 これでパチンコに行くことを諦めていた人が、 帰ってくる可能性があると思います。

 詳細は分かりませんが、相乗りはできるのか、 ショッピングセンターとパチンコ店と病院と3か所を回る定期券もできるのかなど、 いろいろと疑問は出てきます。

 しかし、この制度はよく考えると単純に『ハッピー』と言えない部分があることに、気づかれると思います。

 実際の導入は2019年くらになりそうですが、 タクシー定期券の行き先に、自店が入ればOKですが、 もし入らずに、競合店を登録してしまうと、 自店に来る可能性は、極端に低くなるということです。 来店頻度の高いお客様の固定化が促進されるということです。

 高齢者は何と言ってもパチンコの最大のユーザー層です。 2019年以降の高齢者のシェアは、 タクシー定期券で決まるかもしれません。

 2019年になって、自店を「定期券」の中の行き場所に選んでほしいと言っても、 それでは手遅れになるのではないでしょうか。競合店の店長がぼんやりして入れば大丈夫ですが、 万一やり手の店長であれば、その可能性は高くなるでしょう。。

 そう考えると、今からお客様のシンパ度を上げておき、 「定期券」の行き先の中に加えたい、と思ってもらう必要があるのではないでしょうか。

 グループ店がある場合は、会社として考えないと問題が生じます。 それは、もしかしたら、前任の店長がシンパ度を上げる手を何も打たず、 あなたが店舗移動になったとき、タクシー定期券が解禁となり、 競合店に高齢者を持っていかれるという場合です。

 要するに個人の最悪は、前任者の責任を自分が取り、自分の成果を後任がとってしまうというケースです。 そして、「お前は何をやっているのか!」と叱責される。 これではやる気がでないですよね。 そういう意味では、この案件は、社長を中心として、全店で対策をとるべき「確定された未来」と考えることが必要です。

(追加)高齢者のシンパ度を上げるため、顧客満足度をどのように上げるべきなのか? お気づきのようにコミュニティホール施策は、その満足度を上げる有力なツールの一つとなります。 また、そのように工夫できます。 コミュニティ化を推進しているホールの方は、 施策の改善をどんどん取り組んで、高齢者の心を掴んでください。

 関連:高齢ドライバー問題は、やはり注目すべき問題
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 糖質オフ・ゼロ食品市場に見る問題解決の手法

 最近、太ってきて困っている。 ダイエットをしたいけど、なかなか上手く行かない。

 昔、今もそうかもしれませんが、 アメリカでは、太っている人は出世できない、と言われていました。 その理由は、自己管理能力に欠けると判断されるので、 大切な仕事は任せられないということです。

 女性の方は体形を維持するために、 太ることを気にして、ダイエットをされる人が多いと思います。

 人間の基本的欲求である食欲。 今の多くの人は、美味しいものを食べたいという欲求があります。 しかし、一方、体形を維持したい。健康なカラダでいたいという欲求もあります。

 2つの欲求があり、一方を満たそうとすると、 もう一方が満たされない。 だから悩む。 こういうことはしばしば起こります。 ジレンマです。

 デジタル大辞泉によると「ジレンマとは、二つの相反する事柄の板挟みになること」と書かれていました。

 ホールよくあるのが、社長から稼働を上げろと言われる。 そして、利益を落とすな、あるいは上げろと言われる。 というようなケースですね。

 さて、話を食の話に戻したいと思います。 この食のジレンマに対して、食品業界が提案してきたのが、 糖質オフ・ゼロの飲料水です。 ビールでも、糖質ゼロやオフなど、盛んに宣伝をしています。 つまり、こういう食品は、ソリューションビジネスだということですね。

 いくら飲んでも、太らない。 太るのは、糖質が多いからで、その糖質を制限してしまえば、 美味しいものを食べたい、という欲求と、太りたくない欲求を同時に満たせますよ、というものです。

 昨日の報道番組WBSで、この糖質制限の市場が有望とみて、 外食産業などが参入してきているという報道をしていました。

 取り上げた2つの企業がありますが、その対応の違いに興味を惹かれました。

 一つは回転ずし大手の「くら寿司」です。 くら寿司は、糖質制限を意識した新メニューの開発を行い、 寿司のネタに野菜を使用する。 あるいは、シャリを通常の半分にした寿司を作る。 魚介のラーメンの麺を無くし、野菜を多めに入れる。 というような工夫をしている。

 もう一つ紹介をしていたのが、やせる居酒屋「ふりすと」でした。 この居酒屋は、自店や世間で流行っている人気メニューや流行りメニューを、 違う食材や調味料を使い再現し、味や食感を変えずに、 糖質だけを抑えるというものでした。

 例えば、人気ラーメンの麺は、通常の麺の代わりに、コンニャク麺を使用する。 牛丼は、白米の代わりに玄米を使用する。 食べた感じを同じにするために、コストや手間がかかるということでしたが、 お客様からは、糖質オフとは思えない濃厚な味になっているなど、 評価を受けていました。

 いずれも、食べたいと太りたくないというニーズをどちらも満たすものです。 しかし、前者は、食べたいの部分を違う食べ物を提案することで、ジレンマを解決しようとしている。 後者は、従来とほんとんど同じ食べ物で、ジレンマを解消しようとしている。

 もちろん、両者とも企業としてのリスクはあります。 前者のリスクは、消費者が新しいものを受け入れるかどうかであり、 後者のリスクは、コストの問題ということになります。 しかし、それを超えることで、成長分野に参入することができ、 人口問題で縮小していく食品業界の中で、成長を獲得していくことになります。

 こう見ていくと、ジレンマはたいへんですが、 解決策がないということではないということが分かります。 解決するためには工夫が必要であり、 それも正解が一つということではないということですね。

 先ほどホールで取り上げた、稼働と利益のジレンマも同じです。 視点をずらせば解決策が見えてきます。 このブログを見られているホールの方は、もう分かっているいる方が多いと多います。 それをデータ的な裏付けをとって、確かなノウハウへと昇華していくと、 組織全体に行き渡りやすいと思います。

 他にもジレンマを発見して、それをどんどん解消していくことが、 企業体質を強くします。 糖質オフ・ゼロの食品を見るたびに、 是非、ジレンマはチャンスと自分に言い聞かせていただくと、 会社が強くなっていくのではないでしょうか。

 もし、問題を発見する力が足りなということで、 問題形成の基礎知識を身に付けることをお勧めします。

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 動物園の人気ランキングから業界を考える?

 毎日暑い日が続きます。 みなさんの中には、夏休みにお子さんを動物園に連れていかれた方もいらっしゃるかもしれません。

 リクルートライフスタイル「じゃらん」が、動物園ランキングを発表していました。
  1位 アドベンチャーワールド
  2位 旭川市旭山動物園
  3位 富士サファリパーク
  4位 上野動物園
  5位 野毛山動物園

 私は昔、子供を連れて、1位のアドベンチャーワールドに行ったことがあります。 そして2位の旭山動物園にも行きました。
 旭山動物園は、4年ぐらい前で、 TVなどで、かなり昔から盛んに旭山動物園が取り上げられていたので、 北海道に行ったついでに、どんなものか後学の為に行ってみました。

 動物園ランキングについて、じゃらんの編集者がTVの取材に応え、 人気がでている動物園の特徴について話をしていました。 それは、動物園というものの定義というか、 お客様が求めるものが変化してきており、 それのニーズを汲み取った動物園が伸びているということです。

 そのれは何かというと、動物園は、

 「見に行く場所」→「体感する場所」

と変化している。

 一位のアドベンチャーワールドの例でいうと、 「キリン」これまでは下から見上げるだけの動物だったのですが、 高さ4.8mの「キリン」と同じ目線になるように、 やぐらのようなものを作り、 「キリン」が木の葉などを食べる様子を観察したり、 餌がやれるようにしている。

「サイ」も近くで見えるように、 「サイ」が超えられない程度の低い壁を作ったりしていました。 もちろん「イルカショー」も楽しめる。

 昔ながらの動かない動物を檻に入れて見せる、というものではなくなってきています。 動物園のという名前は変わりませんが、 中身がどんどん変わっているのです。

 なぜ、そんなことができたのかというと、流行らない動物園を何とかしたい。 そのために、お客様が何に興味を示し、何に反応するか観察した。 そして、徐々に動物園の在り方を変えていったからです。

 それにいち早く対応したのが、現在も2位と人気が高い旭山動物園です。 旭山動物園の革命とも呼べる行動展示という考え方が、 業界を変え、逆にお客様の常識も変えてしまったのですね。

 パチンコ業界でも、若い時にするパチンコと、年を取ってからするパチンコ、 パチンコ店に求めるモノが、まったく同じとは限らないと思います。 だから、同じように変化が起こる可能性はあるのではないでしょうか。

 私は、その可能性の一つが、パチンコ店のコミュニティ化と考えています。

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 太平洋戦争で、もっとも無謀なインパール作戦から学ぶ。

 お盆のときにNHK特集で、旧日本陸軍のインパール作戦を取り上げていました。 太平洋戦争で、もっとも無謀な作戦と言われたものです。
 今日は日曜日なので、近所でしている”バサラ祭り”を見に行き、その後、この特集の録画を見ていました。

 インパールというのは、ビルマ(現ミヤンマー)に隣接するインドの土地の名前です。 太平洋戦争の時、日本軍は落ち目になっていた戦局を打開するため、 3個師団、総勢約9万人あまりを投入して、英軍がいるインパールを攻略しようとします。

 攻撃は、ビルマから山の中(ジャングル)を抜けて、攻撃をするというものです。 作戦立案者は、3週間で陥落することができるとして、 兵隊達には、21日分の食糧だけを持たせて、インパール攻めさせています。

 実際の戦闘は2か月以上続き、作戦中止命令が出るのが、3か月以上たってからです。 結局、インパールを陥落させることはできませんでした。

 作戦中止から撤退が始まりましが、 軍としての統率はすでになく、 撤退途中に多くの兵が飢えと病気で死んでいきます。 当然です。持たされた食料は3週間分なので、食糧はとっくに尽きています。 そして山の中なので補充できる食糧は全くなく。 補給物資も来ません。(最初から物資の補給はできないことは、作戦立案時に分かっていました)

 撤退するとき、あまりの飢えのために戦友の肉を食べた兵士もいたことが分かっています。 弱って一人でいると危ない。 いじめどころか、殺されて食べられてしまう可能性がある。 撤退した道は、日本人兵士の死体が累々とあり、『白骨街道』と呼ばれました。 ちなみに戦死者は約3万人です。そのほとんどが戦闘ではなく、飢えと病気で亡くなりました。

 作戦を立てても、必ずしも上手くいくとは限らない。 それは皆さんもご存知だと思います。

 しかし、このインパール作戦は、その意義は当初から疑問視されていた。 それに、作戦の遂行は、補給面から困難と言われていた。

 この作成を推し進めたのが、牟田口廉也中将。 第15軍の司令官です。昇進したばかりでした。 負け戦が続き、何か華々しい戦果が欲しいという陸軍内の雰囲気があった。

 牟田口中将は、そのためにインパールを攻めることを思いつき、 そのための作戦を考えさせる。 補給が出来ないので無理というものは、左遷していく。 最後はイエスマンだけで、自分に都合の良い作戦を作る。

 それを上司に提案していく。 上司は、牟田口を引き上げてきた人間で、戦果を上げさせてやりたいと許可を出す。 その上司は、さらに上に許可を求める。 だいたい上層部は、陸軍大学校の同級生とか先輩後輩。 作戦の中身を考えるよりも、彼奴がせっかく言ってきたのだからとOKを出す。 お友達内閣ならぬ、お友達決済。

 何故、こうなってしまったのか。 私見ですが、おそらく陸軍に作戦の妥当性を判断できるまともな中将や大将は、 陸軍中枢にいなかったのだと思います。 つまり、みんな能力が低かった。 判断できないから、自分が好意を持っている人かどうかで、作戦を判断した。

 優秀な人間は、良くないものは良くないと言うので、上司の能力が低い場合、 上司から睨まれて排除されていく。 能力が低いものが上に立つと、組織のレベルは下がっていく。 また、上司の能力が高くても、お友達人事をすれば、同じようにダメになっていく。

 これは海軍でも同じで、名将で名高い山本五十六も、 作戦よりも部下への人気取りを優先させたために、失敗を犯したと言われています。 それは何かと言えば、ミッドウェー海戦です。

 山本五十六は、ミッドウェー攻略作戦は勝つと思っていた。 実は、勝作戦に参加すると、ボーナスが出る。 だから、本来作戦に不要な艦艇まで作戦に参加させた。 もちろん、みんながボーナスをもらえるために。

 艦隊は陣形を保つために速力の遅い船に、移動速度を合わせます。 そのために、日本の戦艦や巡洋艦をはじめとする大艦隊は、 空母と10km以上離れてしまった。
 もし、アメリカの奇襲の時に、戦艦大和が空母の近くにいたら、アメリカ航空機の攻撃目標は分散され、 空母が一度に4隻も失うことは無かっただろうと言われています。

 話を戻しますが、牟田口中将は無謀な作戦を立てたが、 それを許したのは、間違いなく陸軍のTOPです。 お友達人事の弊害は、最近、安倍総理が気づいて変えたところですね。 歴史は繰り返されるということです。

 私は戦争でも経営でも同じく、 効果のある作戦や施策は効果があるし、 効果のないものは、誰がやろうと効果がない。 ただ、TOPというか経営者が判断できなければ、人情論になり、 お友達人事で温情主義が横行する。 個人的には身近に何度も見てきました。

 もし、人情に流されるようになったら、「俺も人が丸くなってきたな」ということではなく、 判断力が衰えてきているかもしれないと考え、判断力を研鑽けんさんした方が良いかもしれません。

 よちよち歩きの赤ちゃんが、川の堤防に向かい歩いていくのを、 今少し見守ろうという人はいないと思います。すぐに止めます。
 それは、温情がないのではなく、明確な判断が出来るからです。 それと同じではないでしょうか。

 インパール作戦で生き残った将兵の話を聞きながら、そんなことを考えました。

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 肉キープができる焼肉店を稼働アップのヒントにする!?

 いつも見ている報道番組WBSで、 「肉のキープ」ができる焼肉屋さんを紹介していました。

 肉のサーロインの固まり3キロ以上からで、 4キロのもので10万円となっていました。 保存期間は90日で、それまでに来店して食べてもらうというものです。

 90日間も肉をキープすると、肉はダンダン黒くなってきます。 これは肉の中のアミノ酸が増えるからで、 熟成肉と呼ばれ美味しさが増してきます。 キープすることで、美味しさも買えるということになります。

「肉キープ」をする目的は、安定した顧客を獲得するためです。 スナックのボトルキープと同じで、来店動機となります。

 このお店はラグジュアリーな感じで作ってあり、 肉の値段から分かるようにかなり高級です。
 キープした肉を食べるために、基本コース料金の6000円が必要となります。 肉代と合わせると、一人1万円以上は確実にかかります。

 実は、この店は焼肉屋の新業態を目指す店舗で、 これまで主に家族や気の合う仲間が利用するカジュアルな焼肉店から、 法人の接待や特別な人をもてなすために使うラグジュアリーな焼肉店と位置付けています。 だから、良い肉をキープするという発想が出てきているのかもしれません。

 なんでこんな話をするのか?
 メーカーの接待の時に、経営の勉強を兼ねて、 こういう新業態の店で接待を受けてみたらどうですか? ということではなりません。 でも見に行って損はないと思います。
 ちなみに、FTGカンパニーというところがやっています。

 それよりも、「肉キープ」による客の固定化、再来店促進をヒントに、 ホール運営を考えてみるのも面白いですよ、ということです。

 スナックもそうですが、なぜ、キープは再来店の促進効果があるのか。 ノミ代が安くなるというものありますが、それだけではありません。
 人は自分の所有するものが置いてあると、 そこの自分の領域、つまりホームと感じるということなんですね。

 お客様のものをキープしてあげると、 自然にお客様はその店をホームと感じるということです。 ホームと感じるから、積極的に足を運ぼうとする。

 他業界の販促から学ぶ『リンク』をするといろんな発想が生まれます。

 常連客にお気に入りの健康食品や健康茶をキープしてもらい、 それをお客様の求めに応じて、ワゴンさんが出す。 あるいは、常連客にワゴンがマイカップを置くように奨め、 そのお客様にはそのカップでコーヒーを提供する。 マイサンダルを売って、キープしておいても良いですし、 発想は広がります。

 そんなスペースがうちにはない。人手がない。スタッフのレベルが低い。 ワゴンさんが協力してくれない。
 そう言ってしまうと、そこで終わりです。
 世の中は、それを工夫する人とあきらめる人に分かれます。 もし、自店に変化が必要なら、工夫することをお勧めします。

 コミュニティホールを目指す方は、来店動機に創造ですから、 頑張って工夫してくださいね。

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 ひさびさの無表情スタッフを発見!

 研修先に行く前に、ゆっくりできるところはないかと思い、 駅前でお店を探していると、S市駅ビルの中に大手チェーンのDコーヒーを見つけました。

 店は1階にあり、大きくてゆったりしている。 ここで軽い昼食を取りながら、研修の最後の確認をしておこうと思い入りました。

 セルフ方式なので、注文し、コーヒーをもらい席に着いたのですが、 何かものすごく違和感というか不快感がある。 ちょうどカウンターが真正面に見せる席にいたので、 カウンタースタッフをしばらく観察させてもらうことにしました。

◎入店してお客様が注文レジに近づく・・・
「いらっしゃいませ」(無表情)
「何にされますか?」(無表情)
「店内でおめしあがりですか?」(無表情)
「お会計は 〇〇円になります」(無表情)
「Tポイントカードをお持ちでございますか」(無表情)
「出来ましたら、このレジの番号でお呼び致します」(無表情)

◎客対応が無い時・・・スタッフ同士の会話(笑顔)

◎お客様が出て行く・・・
 出て行くお客様を見ることなく「ありがとうございました」(無表情)

 他のスタッフも店内に全く関心がなさそうでした。 それは視線がほとんど店内に向かず、作業に没頭していました。 一瞬、あのハウステンボスが展開しているような、 アンドロイドを使った接客のお店かもしれないと思ったくらいです。

 とても素晴らしいお店ですね。
 ほぼすべてお客様に対して、平等な対応でした。 接客サービスの平等性は満点でした。 失礼、間違えました。接客作業は満点でした。

 え?中国の方ではないのか? 違います。日本人です。20代前半くらいの若い女性スタッフです。 ちょうど前日、スタッフ研修で笑顔の大切さの話をしていたので、違和感を強く感じたのですね。 私は違和感の原因が分かったので、それからすっきり作業ができました。

 たまたま、この店だけがこんな接客なのかもしれません。 でも、チェーン店なので、同じDコーヒーを見たときに、体験は呼び起されます。 不快を避けるなら「スタバ」かなと思ってしまいます。

 同じ店名で、レベルの低い店があるのが分かると、 個人的リスク管理からすると、このチェーン店は避けたいという気持ちになります。 残念な思いをしないために・・・・。

 では、私はこの店に行かないのか? おそらく行く可能性は高いと思います。 それは、「スタバ」が周りになく、ゆったりした空間があるからです。 別に不味いコーヒーでなければ、いや不味くても飲めさえすれば、大丈夫です。 空間目的と割り切れば、あきらめがつきます。話のネタにもなります。

 もし、このDコーヒーが小型店なら、二度と行かないでしょう。 そう思うと、パチンコホールでも競合店より設備が劣る、古くなっているということであれば、 接客サービスに力をお入れないと、お客様の離反は進む可能性が高い。 つまり、お客様の理性的満足度(客観的満足度)が低いと要注意ということになります。

 それではどうするのか? 大型リニューアルをして、店舗を大きくして、新しくする。 それができないなら感情的満足度を強化することです。 感情的満足度を上げるポイントはこころのこもった接客です。 調査結果では、感情的満足度は理性的満足度に優ると言われています。

 うちは店舗規模も小さいし、スタッフの教育まで手が回らないと言うことであれば、 かなりハイリスクな状態ではないでしょうか。

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 世界最強の巨大戦艦『武蔵』から学ぶもの!

 8月は戦争に関する番組が、数多く放送されますが、 昨年、武蔵の残骸がフィリピン のシブヤン海で、 72年ぶりに発見されたという報道が話題を呼びました。

 戦争に勝つためには、良い武器を装備しないと勝てない。 当り前の話ですが、そのために武蔵は大和の2番艦として作られた。 世界最強の46センチ砲を9門をもち、分厚い装甲板を持った船です。 日露戦争のときのような艦隊決戦を制するために、 とことん考えられた船です。

 武蔵の搭乗員の誰もが、この船は沈まないと思った。 NHKの元船員の話を聞くと、武蔵に誇りを持ち、浮沈艦として信頼していたということです。

 しかし、現実には、太平洋戦争において、艦隊決戦自体がほとんどなく、 武蔵自身は、艦隊決戦をしないまま沈没してしまいました。

 第二次世界大戦は、航空戦が主流になったために、艦隊戦はほとんどなくなってしまったんですね。 つまり戦いの環境(パラダイム)が変わった。 艦隊戦の強みである戦艦の大きさは、逆にあだとなります。 航空機から見ると、大きいので狙いやすい。 アメリカの飛行士は、 武蔵は大きいので目を瞑っても当てることができると言っています。

 46センチ砲も、航空機に向けるとすぐに回避されてしまう。 1回打つのに3分ぐらいかかるので、飛行機から見るとのろまな動きにみえたかもしれません。 ちなみに、自衛隊に配備されているイージス艦の主砲は1門で、口径も小さいですが、 1分間に40発は打てる優れモノです。 対航空戦ではどちらの装備が有効か想像がつくと思います。

 いくら最強を誇っても、環境が変わると最強ではなくなる。 むしろそれが弱みとなるということです。

 例えば、ホールの規模が1000台以上ということで、地域一番店になっている場合、 前提条件は、商圏内のパチンコ人口がある一定以上いること、そして、良い遊技台の種類が一定上あることです。 その前提が無くなると、大型ホールは、その優位性は発揮できず、集客に困り、いつも閑散とした感じとなり、不利になるかもしれません。 そうなると、500台クラスの方が盛況感を出しやすくなり、 優位に立てるかもしれないと言うことです。

 最強を自負している企業は、それを維持するために絶えず時代の変化を読んで、 合わせていかなければならないということです。 一方、現在、最強でなくても、時代の変化を捉えていけば、 最強を倒せるチャンスがあるということだと思います。

 武蔵は最強でしたが、最強ではなかった。 なぜ、こんな話をするのかというと、 地域に大型店が出来て、単純に大型店にはかなわないという思い込みをすると、ダメだと言いたいからです。

 人間はダメだとあきらめた瞬間に思考を停止します。 勝つために方法を本気で考えようとしなくなります。 そうならにためには、過去最強と言われたものが、どれだけ敗れていったかを知っておくことです。

 ある人が言ってました。
「戦争は、あきらめた奴から死んでいく」
 経営者や店長は、部下が思考停止に陥らないように、 いろいろな話を伝えることが、大切なのではないでしょうか。

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 いじめ問題の番組を見て、スタッフを考える

 8月も22日になると、子供たちはそろそろ夏休みが終わるという意識になり始めます。 この前、テレビで子供の自殺が多いのは、長期の休みの直後というようなことを言っていました。

 いじめ問題は、かなり前から、いろんなメディアで取り上げられています。 TVでも結構な頻度で取り上げられます。

 その番組を見ていると、たいていの人は、
「お子さんが『いじめ』に会っていないか、親子の会話が大切です」
というよう話をされます。

 しかしながら、
「お子さんに学校で『いじめ』のようなことをしていないか、親子の会話が大切です」 というような発言を、私は聞いたことがありません。

 被害者に頑張れと言うが、加害者にはそれを抑制する施策を、あまり言っていないように感じています。 加害者に、なぜ、いじめを止めるよう働きかけないのか。それが不思議です。

 結果を変えるには、原因を除去するのが早いとは思いませんか?

 ではどんな人が、いじめをするのでしょうか? 家庭的にも恵まれ、勉強もよく出来て、幸せいっぱいの生徒が、いじめをしているのでしょうか? 個人的にはあまり、考え難いですね。

 それより、家庭的には恵まれていないとか。親から勉強をするように圧力をかけられているとか。 何かストレスを抱えている生徒が、いじめをしているように思います。 ストレスを解消したいために、いじめをする。 それがいじめの中心となり、他の生徒を巻き込んでいく。

 一般的に人間は、自分が幸せでないと、 他の人を幸せにしたいという気持ちになかなかならないですよね。 逆にストレスを解消するために人を傷つけてしまう。 まず、自分ファースト。これは生徒さんにかかわらず、普通の人の考え方ではないでしょうか。

 ホールのスタッフを見ていて、愛想がない、サービスが悪い、 これは、接客サービスの教育が出来ていない。と考えることもできますが、 もしかしたら、このホールのスタッフは、ハッピーじゃない、 だからお客様に対する気遣いができない、サービスが出来ないのかもしれません。

「うちは時給が高いから、そんなことはない!」
 でも、お金をもらえば、ストレスって解消されますか?ハッピーになれますか?やる気ができますか? ハーズバーグという心理学者は、昇給効果は、もって2,3か月と言ってます。 自分自身を振り返るとよくわかると思います。

 私は、いじめ問題を聞くと、いじめを発生させている原因を取り除かないと解決にならない。 つまり、いじめている子のストレスを取り除き、ハッピーにしないといけないと思うと同時に、 スタッフが積極的にお客様に対して、心遣いなどをするために、 スタッフを会社がハッピーにしないといけない。 そんな風に思いながら番組を見ています。

(蛇足)経営者や店長は、スタッフの会社満足度を測定する指標をお持ちですか? 指標がないということは、あまり気にしていない。 あるいは、自分はやっているという思い込みの世界にいる可能性が高いかもしれません。

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 甘い桃を食べて、ホールの改善を考える!!?

 今年、桃を食べましたか? 家内は桃が大好きで、今年は7箱ぐらい買って、 家で食べたり、親戚や子供たち家族に配ったりしていました。

 普通、甘いと言われる桃の糖度(果物の甘さを測る指標)は12%と言われています。 多くの人が桃を食べて甘いと感じる糖度です。

 18日の報道番組のWBSで紹介された行列ができる桃の糖度はなんと、22.2%でした。 通常の倍以上の糖度です。
 通常の糖度12%の桃と糖度19%の桃の違いを比べるため、番組の中で試食をしていましたが、 糖度12%の時は、「甘い」という納得の表情。 糖度19%の桃を食べると「甘い!!!」と驚きの表情でした。 味が格段に違うのですね。

 糖度22.2%の桃を作った人は、マルヤファームの松本隆弘さんという方。 ギネスブックに、「世界一甘い桃」として登録されています。

 一度糖度の高い桃を食べてしまうと、桃の甘さの基準が変わってしまう。 これまでの基準、つまり甘さの常識が変わってしまうということになります。 これは業界地図を書き変える可能性があります。

 事業やサービスも同じではないでしょうか。 これまで常識とされていたサービスを超えるサービスがでてくると、 あっという間に業界地図が変わってしまいます。
 東京ディズニーランドが出来て、 しばらくすると多くの遊園地が消えていったことを思い出す人もいるかもしれません。

 本来、これまでの常識が覆るようなことはなかなか起きません。 ではこの松本さんには、このようなことが、なぜできたのでしょうか?

 テレビを見ていて、ポイントは2つあると思いました。 一つは、糖度測定器です。もう一つは、松本さんの桃の甘さはこれが限界だと思う、固定観念が無かったことです。

 きっかけは光センサーの糖度測定器の導入で、 自分の育てた桃の糖度を測るのが面白く、 もっと甘いものができないか挑戦していったそうです。

 ヒントはリンゴの土壌改良にあったみたいです。 一時期奇跡のリンゴと称された無農薬リンゴが話題になりましたが、 そういうものを参考にされたのではないでしょうか。 類似業界のサービスヒントに、自店のサービスを見直すというパターンですね。

 それが功を奏して、糖度がどんどん上がっていき、22.2%という世界一甘い桃を作った。 今度はそれを近所の桃農家に広めて、包近(かねちか)の桃農家の再生に寄与している。 実際、この桃を卸している道の駅「愛彩ランド」では週末になると、桃を買うために150人もの行列ができるそうです。

 この事例からも明らかなように、 改善や改良をしていくためには、それを測る測定器がいるということです。

 パチンコ業界で言えば、遊技台の状態を測るホールコンは整備出来ている。 もちろん、メーカーにより格差は有り、まだまだ改良の余地は多いにあると感じますが、 取り合えずある。

 充実していないのは、顧客データですね。 パチンコユーザーの満足度を知る。再来店の状況を知る。 どのような販促を打てば、お客様の満足は上がるのか、それが分からない。 測定できないないのに、顧客満足度を改善ができるでしょうか?

 先ほどの桃も、土壌改良剤を入れたら一発で糖度22%の甘い桃ができた、というお話しではありません。 改良をし、採れた桃の糖度を測定し、効果のあったものは残し、効果の無かったものは止める。 そういう繰り返しの中で、少しづつ糖度が上がり、良くなっていったのです。

 ホールも同じで、改善を重ねて、効果のあるものとないものを見分けて行かなければならない。 測定器がいるのは、大きな効果を見るためでなく、小さな効果を発見するためです。 小さな効果の積み重ねが、大きな違いを生んできます。

 もし、自ホールの遊技台の使い方、サービスの在り方を改善させたいと考えるなら、 優秀な測定器を整備することです。 これが第一です。 効果の分からない改善に取り組むことは、まず難しいでしょう。 もちろん創業を経験されているオーナーは別ですけど。

 残念ながら桃の時期は、過ぎてしまいましたが、来年は「愛彩ランド」に桃を買いに行きたいと思っています。

 関連:本来の機能は生活や仕事を快適にする!

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 高齢ドライバー問題は、やはり注目すべき問題

 3月12日に改正道交法が施行され、75歳以上の高齢ドライバーに対する認知機能検査を強化されて5カ月になります。 目に見えた変化はありましたでしょうか。

 おそらくは、多くのホールで、施行前とあまり変わらないという答えが返ってきそうです。

 この改正道交法が施行されて困っているのが、医療現場であるという記事が西日本新聞(8/16)に載っていました。、

 診察対象者が認知症と診断されると運転免許の取り消しになるためで、 「実質的に医師が免許証を取り上げることになり、患者との関係が悪くなる」と診断に二の足を踏むケースがあるそうです。

 高齢で運転している人のほとんどは、大丈夫と思っているので、運転しているので、 それを突然否定されると怒るのは当然でしょう。

 しかし、家族の思いとしては、認知症の可能性があるので運転はあまりしないで欲しいというものがあります。 もちろん高齢者の身を案じてということが最も大きいと思いますが、 事故を起こした時の責任問題もあります。

 認知症とわかっていて運転させていたとなると、責任を問われる可能性もありますし、 車両保険に入っている場合でも、認知症が明らかであった場合は保険も減額や支払われないこともあるようなので、 注意が必要なのです。

 少し古いですが、2013年の警察庁のアンケートで、 「75歳以上の家族」が車を運転することについてどう思うか、 75歳以上の家族がいる人を対象に行った結果は以下のようなものでした。
 〇危険だと思う。運転をやめてほしい。          16.8%
 〇危険だと思う。移動手段がないので、運転はやむを得ない。33.4%
 〇今は大丈夫だが、体が衰えてきたら運転を止めてほしい。 45.7%
 〇危険だとは思わないので、運転を止める必要はない。    4.1%
となっています。

 このアンケートから高齢運転者を持つ家族のほとんどは、 できれば運転を止めてほしいと思っているということです。

 政府の高齢運転者の事故をもっと減らしたいという思惑と 家族の思いは同じなのです。もちろん高齢者も家族に迷惑はかけたくない。 ということは、高齢者の運転意識に大きな影響を与える可能性が高いと思います。

 もしかしたら、昨年消えた130万人のパチンコ人口の中に、 自動車の運転を止めたので、パチンコも止めてしまった方もいるかもしれません。

 高齢化は毎年進んでいく、確定した未来です。 高齢化が進むことで、高齢者パチンコユーザーの行動範囲は狭くなる可能性は高まります。

 家族の方から、「遠くのパチンコ店へわざわざ行くのは危ないから止めて」と言われると、 近くで打てるパチンコ店を探すのではないでしょうか。

 ということは、高齢者が多くいる海ユーザーやジャグラーユーザーの店舗移動は難しいと言われてましたが、 それが動く可能性があると言うことです。

 そう考えると、遠くまで商圏内として大型店舗をつくるということに対するリスクが高まるということになります。 既に1000台以上の大型店舗を運営していて、高齢者が多く、遠方から来ているということになれば、 リスク回避のための行動をすでに起こし始める必要があるかもしれません。

 逆に、店舗規模は小さいが、地域密着で頑張っている店舗は、チャンスが巡ってくるかもしれません。 少なくとも、そう思って準備をしておくことが大切なのではないでしょうか。

 変化は徐々に起こっています。 その変化をチャンスに変えるためには、日頃の準備が大切なのではないでしょうか。

 例えば、みなれない高齢者の方が来店された。 このお客様は、近くで気に入った店舗を開拓しようとしている可能性がある。 うちのホールに定着してもらいたいと思った。

 では、そのためにあなたのホールでは、どのようなアクションを起こす予定ですか? そのために役職者やスタッフの準備はできていますか?ということですね。

 関連:高齢者の運転と認知症

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 本来の機能は生活や仕事を快適にする!

 盆前に家内に言われて布団の整理をしていました。 押し入れが布団で一杯で、 押し入れに入れるのに苦労するのです。

 だいぶ前から布団圧縮袋は使っていました。 掃除機で空気を抜いた後は、布団が圧縮され、押し入れに空間ができ快適なのですが、 次第に空気が入り込み、ほとんど元の大きさに戻ってしまう。

 実は6月の終わりごろにも、昔から使っている圧縮袋に入れて整理したところです。 7月の終わりにはほとんど元に戻っています。 私の認識では、せいぜい虫よけと湿気防止、シーズンの布団をまとめられるので、 その整理のためというものでした。

 今回は、家内が「圧縮袋をすべて買い替える」と言い出したのです。 そして、布団を整理し直すと。

 私の思いは、また苦労して圧縮袋のジッパーをとめて(ジッパーは古くなると硬くなり、袋が閉じにくくなります)、 空気を抜く手間作業をまたするのか。 そんなことをしてもどうせまた、袋に空気が入り膨れてくるというような感じでした。

 イオン系の総合スーパーに行き、布団圧縮袋を10セットほど買ってきました。 そして、作業を始めると、ジッパーが新しいので楽にジッパーをとめることが出来ます。 感覚ですが5倍くらい早い。しかも、十分閉じてない所は色が違うので、閉じ漏れがすぐ見つけられる。 そうして、掃除機で空気を吸い出し、押し入れに整理して入れました。

 やはり新しいものは手間がかからず、良いものは楽でいいと思いました。 しかも、圧縮袋が膨らんでこない。2週間たってもはじめのまま。 当たり前でしょうが、私は驚きました。 これは凄い。本来の機能を果たすことが、こんなに素晴らしいものかと思いました。

 ここで皆さんに新しい「布団圧縮袋」の利用を、おススメしたいということではありません。 この体験をしながら、会員管理システムのことを考えていました。

 会員管理システムは多くのホールに入っています。 そして、多くの人は、現在の会員管理システムの使い方を通して、 会員管理システムとは、「こんなものである=あまり役に立たない」という認識を持たれているのではないでしょうか。 私が従来持っていた布団圧縮袋の認識と同じように。

 そして会員管理システムを利用して、 新店が出てきても、稼働を減らさない対策を立てたり、 落ち込んできている育成台の立て直しをしたり、 新台効果を最大にしたりするという施策が打てることを知らないのではないか。

 知らないのは無いのと同じです。 システムの買い替え時期が来ても、知らなければ、 DM発行と貯玉、貯メダルが出来ればOKです。 今の時代にこういう認識で大丈夫なのでしょうか?

 そんことを思いながら、いま、快適空間となった押し入れに、布団を入れています。

※会員管理システムの利用可能性は、講座の中で紹介していますので、興味のある方は参照してください。

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 組織の間違った価値観が命取りになる!

 8月15日は終戦の日です。 この前後になると、戦争に関する番組が、数多く放送されます。 そして、日本軍の失敗の原因について、アレコレと語られたりします。

 失敗の原因の中で、私が面白いと思ったのは、組織が持っている価値観です。 その価値観がゆがんでいると、組織に対して大きな損害を与え、本来の目的を見失わせます。

 例えば、日本海軍において、太平洋戦争当時、敵の輸送船を撃破するのは、 『卑怯者のやることだ』というような考え方、価値観があったそうです。 勇敢な軍人は、敵の戦艦や巡洋艦を攻撃するものと信じられていた。

 その結果、日本海軍はアメリカの輸送船団をせん滅することを積極的にしなかった。 そういう作戦に参加したがらなかった。誰もが、臆病者のレッテルは貼られたくない。 特に軍隊において、臆病者のレッテルを貼られるのは嫌がられていました。

 理由は誇りや名誉心という面もありますが、 軍隊では臆病者を嫌い、常に過酷な最前線を担当させられるからです。

 戦争で勝つ一番効率の良いのは、相手の補給を断つことです。 要するに輸送船を攻撃することなのですが、組織の価値観が邪魔をして、 なかなかそれが出来ない。 そんなことばかり考えている作戦参謀は白い目で見られる。 戦争に勝利するという目的のために闘わなければならないのに、それができないんですね。

 また、陸軍でも同じでしょうが、海軍でも自分の命を守る行為は、卑怯者とされた。 そのためゼロ戦の操縦席に周りに、防弾のための板が無い。アメリカ軍機とは対照的ですね。 そのため優秀なパイロットがどんどん死んでいく。それを良しとしていた。

 しかし、ゼロ戦の優秀さは、優秀なパイロットがあって初めて実現できるものなのです。 その優秀なパイロットを育成するのに、3000時間の飛行時間が必要とされています。 他国の軍用機に比べて、かなり時間を必要とする。 (ちなみにドイツ軍機のユーカンスは、一流になるのに1800時間で十分だったそうです)

 1日10時間、ほぼ毎日飛んだとして、1年間かかります。 ところがパイロットがどんどん死んでいくので、 十分育成している余裕はないので、500時間か1000時間の飛行で戦場に出す。 一方アメリカは、人が大切と考えていますので、パイロットはなかなか死なない。 死なないように工夫していく。だから自然とベテランになっていくんですね。

 どんなに名機と言っても、素人が操縦して、 ベテランパイロットを乗せたアメリカの最新鋭機にかなうわけはないですよね。 それは誰でもわかりますが、実際にパイロットの命を守ろうと言うと、 周りから臆病者と言われる。つらいですよね。 臆病者と言っている本人自身、戦争の目的は何かもう分からなくなっているのではないかと思います。

 御社では、そんな命取りになるような価値観というか思い込みは、見当たらないでしょうか? もし、業績が悪いにも関わらず、新しいことに取り組まない、改善が進まないという状況に陥っているのであれば、 一度、店長や役職者、あるいはアルバイトが持っている価値観を、点検した方が良いかもしれませんね。

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 お盆をスタッフの感謝の気持ちを育む機会とする!

 8月13日からお盆が始まります。 基本的には先祖供養ですが、実は無くなった母親への孝行心が起源と言われています。

 釈迦十大弟子のひとりである目連(もくれん)さんが、 無くなったお母さんの苦しみを何とかしたいと釈迦に相談したのが きっかけなのです。

 神通第一と言われた目連さんが、 無くなったお母さんがあの世でどのような暮らしになっているのか、 神通力を使い、あの世のお母さんを見ると餓鬼地獄にいらっしゃる。 餓鬼地獄は、食べ物が豊富にあるのですが、 それを食べようとすると燃えてしまうという地獄です。 だから、食べ物があふれているのに、みんな飢えている状態です。

 親孝行の目連さんは、何とかしてお母さんに食べ物を食べてもらいたいと思うのですが、 食べてもらうことが出来ない。 そこで、釈迦に相談に持ってもらたというお話です。 すると釈迦は、「あなたのお母さんは、生前、遠慮をし過ぎていた。そのために餓鬼地獄に落ちた」と言われた。 おそらく過度の遠慮というのは、相手の好意の拒絶となるのでしょうね。 人は、人の好意無しに生きられないのに、それを過度に拒絶したということで、 無くなると想念だけの世界になるので、その想念を具現化したら、 餓鬼地獄が一番近かったということなのかもしれません。

 目連さんは、どうすれば良いのか尋ねると、 実は、亡くなった人への供養の効果がものすごく上がる期間があると言われ、 その時には、お母さんも食べ物を食べることができる。 目連さんは喜んで、その期間に先祖供養をする。 それがお盆ということだそうです。 (諸説あるようですので、私が読んだ本ではこんな感じでした)

 だから、その期間は特別ということで、 その時から先祖供養を大々的に行うようになったということです。

 なぜご先祖様の供養をするのかというと、 それは、自分達子孫はご先祖様があってこその存在であり、 ご先祖様に対して命をつないでいただいた恩義を感じ、 また日々守っていただいているお陰を感じ、感謝しているからですね。

 もっとも身近なご先祖様となると、両親ということになります。 ですから、親孝行は大切であり、最も身近な先祖供養?と言い換えることができるかもしれません、

 先祖供養はたいへんですが、 会ったこともないご先祖様を感じて、感謝の気持ちを持つということは、 人間として器を大きくするように思います。

 そういう心を持つと、お盆の行事やお墓参りも、喜んでさせていただくことができるのではないでしょうか。 それは、何かをするときに、対象に感謝の気持ちを持つことが出来ると、 人は体が軽く動くからですね。

 この感謝を感じる心は、”おもてなし”をする心に通じるものがあると思います。 これがないと、こころからの接客はできないと思います。 こころからの接客にこだわるのは、接客をするスタッフがハッピーになるためです。 感謝の心で接客して、お客様が喜べば、自分もこころから喜べる。 だから頑張れる。スタッフのマインド醸成のベースとなるものです。

 お盆の期間は、ご先祖様を感じ、ご先祖様に対する感謝の気持ちを改めて持つ良い機会です。 お盆の期間中、ホールは忙しいと思いますが、 先祖供養の大切さを、スタッフに繰り返し伝えておくことは、 企業としての良識を示し、帰省された人への思いを汲み取ることができ、 なおかつ、スタッフの感謝の気持ちの醸成にもつながるということで、 とても大切なことではないでしょうか。

 合掌

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 セブンイレブンの加盟店支援策から見えてくるもの

 小売業で一番元気のあるコンビニ業界が、曲がり角にさしかかっていると言われています。 実はコンビニ業界は人材不足。 外国人労働者や近所の高齢者の方を積極的に雇っているが、 それでも、スタッフが不足しているというのです。

 日経MJのコンビニエンスストア調査で自店の経営環境を尋ねると、 50.1%の経営者が1年前と比べて悪化していると答えています。 その悪化理由の87.5%が、人手不足と人件費上昇。

 そこで、セブンイレブンジャパンは、 加盟店支援の一環として コンビニ併設型保育園を作っていくという発表を 先週の8月10日に行いました。 狙いは、子育て中の主婦をコンビニスタッフとして取り込むためです。

 名前は「セブンなないろ保育園」というそうです。 とりあえず、東京の大田区と広島県の2か所で行うそうです。 2つとも店舗の二階が保育園という感じです。 開園は9月下旬から10月。

 ホール企業ではかなり以前から保育園を経営し、 お客様やスタッフの子育て支援をされていますので、 業界にとってはビックリする話題ではないと思います。

 ただ言えることは、他の業界も人手不足が深刻で、 それを解消するために本気で取り組んできているということです。

 人手が集まらないと、ただ手をこまねいているだけで何もしなければ、 このように他業界がスタッフ募集に力を入れてくると相対的に、 パチンコ業界のスタッフを呼び込む力が弱くなります。

 改善の方向性は、2つ有り、 新規アルバイトスタッフの採用力を上げることと、 現在のアルバイトスタッフの離反の防止力を上げることです。

 そのために最近どういうことをされているでしょうか? もし、何もしていないということであれば、アルバイト採用の環境は、 さらに悪化しているかもしれません。

「きちり」という急成長した居酒屋さんがあります。
 7、8年前になりますが、社長の平川さんがNHKの「ルソンの壺」という番組に出ていました。
 その中で、お客様と同様に、アルバイトから自分達の仕事が魅力的に見えないと、外食産業は成立しない。 そのための努力を意識してしている。
 そして、自分たちのような外食は、教育産業であり、 戦略マップの中に、きっちりした人材戦略がないと事業として成立しない と言われていたことが、妙に印象に残っています。
 まったく、その通りだと思います。

 セブンイレブンの加盟店支援の話を聞きながら、 今後、お客様の集客と同様、優秀なアルバイトスタッフの採用と育成が 勝ち残りを目指すホール企業にとって、ますます重要課題となってくると感じました。

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 オーダーメイドで急成長企業に学ぶこと!

 みなさんや皆さんの彼女、あるいは奥さんや娘さんは、 婦人靴に対して不満はもっておられませんか? 結構、靴が合わず、靴擦れをしたり、 すぐ足が疲れたりしているのではないでしょうか。 私も家内から不満を聞くこととがあります。

 実は報道番組のWBSで、急成長しているセミオーダーメイドの靴店を紹介していました。 会社名は「キビラ」といいます。 現在、東京、大阪をはじめ10店舗展開しています。

 急成長している理由は、 セミオーダーメイドで9900円という価格の安さが大きな要因となっているようです。 既製の靴は自分の足にフィットするのかといえば、 なかなかそうはいかない。 実際左右の足の大きさや形は、若干違ったりしています。

 よく聞くのは、右足はよく使うから足が大きくなっているので、 靴を履いて合わせる時には、右足を基準に考えるというものです。 左右の足のサイズが違えば、なかなか自分にあった靴は見つけにくい。 ご婦人は、かかとの高いものを履くので、特にサイズの微妙な違いが、 足への負担となってきます。 だからオーダーメイドは価値がある。

 それでは既製の婦人靴ではなく、オーダーメイドで靴を買えば良いのですが、 これが結構高額で、気軽に買えなかった。 このキビラは、コスト競争力をつけ、9900円で購入できるようにした。 だから、急成長している。 話は、これで終われば、安売りバンザイ・・・で、だから何なの?と突っ込まれて終わりです。 しかし、この企業はもう一工夫があったんですね。

 それは何か?この会社の基本的な考え方の一つを見ると、面白いことが分かります。
「足に合った靴≠楽な靴」
もし、
「足に合わせた靴=良い靴」
という考え方を持っていたらどうでしょう。 おそらく、オーダーで足に合った靴を作るのが目的となっていたでしょう。

 どういう意味かって? つまり、目的が足に合った靴ということになり、オーダーメイドしたらそれで目的達成、 それ以上の工夫はしようとしないということになります。

 そうではなかったので工夫が生まれた。 この会社は、オーダーメイドをすることで、疲れない婦人靴、 足が痛くならない婦人靴、歩き方がきれいに見える婦人靴を目指しました。

 だから、靴の踵がぐらつくと疲れる。今までの工法では靴底に踵をくっつけるので、 どうしてもグラツキが生まれる。 そこで、靴底と踵が一体になったものを開発します。

 また、靴の一部に体重がかかると、疲れやすくなる。 だから、靴全体に体重がかかるような特殊な靴の中敷きを開発する。

 そして、従来のような硬さの婦人靴のつま先では、けり出すことが出来ず、 きれいな歩き方にならないと、特殊な柔らかさを持った素材をつま先に使用する。

 以上のように、ただオーダーメイドが安いだけじゃなくて、 提供しようとしている価値をしっかりと意識している。 これが凄いところですね。

 パチンコで言えば、そうです、よく似たものは出玉ですね。 出玉は何のためにしているのですか? とお聞きすると、「お客様に勝ってもらうため」と言われます。
 そして、具体的にはどういうことですか?とさらにお聞きすると、
「多くのお客様に勝ってもらいたい」と言われる。
 どうやって、検証していますか?と訊くと、昔は「台管理データで見ている」と言われてました。

 さらに突っ込んで台管理データの何を見るんですか?と訊くと、
「台粗利!」
訊いた人間の常識を疑うよな目をされていました。
 でも、これで勝ち体験者が多くなったことがわかるでしょうか?
 論理的な店長は、「そこがネックなんですよね」とおっしゃる。

 話を戻して、このキビラさんの話を経営に取り入れるとこうなります。 「出玉≠勝ち体験増加」という考え方をもっている店長は、工夫が出来るということです。 逆に「出玉=勝ち体験増加」と思い込んでいると、台粗利を見てそれで終わりとなります。 工夫ができません。

 人は自分の考えに縛られてしまいます。 気づかないうちに思い込みをつくり、それが行動の妨げとなります。 もし、現在上手く行ってないのに、自分のやるべきことが見つからないということであれば、 これまで常識と思っていることが、本当にそうなのか、思考の点検をしてみると良いかもしれません。

 最後に、お盆は忙しいと思いますので、家族サービスもできない。 そこで奥さんにこのキビラの靴をプレゼントしてはいかがでしょうか。
 奥さんも喜び、その靴を見るたびに経営を考えることができ、 一石二鳥ですよね。

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 『人生100年時代構想会議』

 みなさんは、今10歳の小学生が、だいたい何歳まで生きるとお考えですか? 80歳!?、でも平均寿命を考えると90歳以上なんて予想されるかもしれません。
 統計による予測では、半数が平均寿命107歳まで生きると言われています。 なんと107歳です。みなさんの周りにそんなお年寄り、いらっしゃいますか? 同級生の半数が、107歳、ちょっと想像できない世界ですよね。

 ということは、今ホールスタッフとして働いている20代の方も、 半数は100歳ぐらいまでは生きるということでしょう。

 今の制度では、20歳の方は、65歳まで何とか働いて、残り35年の老後生活となります。 10歳の子供さんは、42年の老後生活が待っているということです。 何と老後の長いことでしょう。

 終戦間もない昭和22年のころの平均寿命が男性50.06歳、女性53.96歳だったので、 その頃の老後は、働けなくなってすぐに死んでしまう。 せいぜい、10年で、長くて20年の老後です。 だから70歳にもなると、「古来希こらいまれなり」ということで、古希こきの祝いをしていました。 そういう背景をベースとして、日本人の人生設計を組み立て、 それを徐々に修正して、定年も55歳から60歳、60歳から65歳へと延ばしてきている。

 新卒で22歳で就職し、65歳まで働いて、 後は悠々自適に老後を過ごすという基本モデルでは、 おそらく経済や社会が成り立たなくなってきます。

「働かざる者食うべからず」
 これをしないと日本が回らなくなってきているということです。

 おそらく今のホールスタッフは、80歳ぐらいまで働かないといけないのではないでしょうか。 それでも、老後は20年はあります。 老後の20年を楽しん下さいと言われてもつらいものがありますけど。

 それよりも、80歳まで何をして稼ぐかです。 一生ホールスタッフをやりますか? ちょっと無理ですよね。 そこで新しい能力を身に付けて、いろんな職場で働けるように頑張ってほしい。 そこで「社会人の学び直し」をしてくださいということになります。

 こういことに積極的に取り組んでいこうとしているのが安倍内閣です。

 昨日8月8日に茂木敏充(モテギトシミツ)経済再生担当大臣から、 安倍改造内閣の目玉政策と位置づける「人づくり革命」を推進するため、 「人生 100年時代構想会議」を立ち上げると発表がありました。

 基本の柱は4つです。
  ①教育機会の確保
  ②社会人の学び直し
  ③採用の多元化
  ④社会保障改革

 茂木大臣は発表の時に、「年齢にかかわらず、誰もが人生を再設計できる社会をつくる」としています。 背景には、人生を再設計をしなければならない人が、相当多く出ると予想していることがわかります。 昔なら、今、企業に勤めているから安心、正社員になっているから安心、その後は快適な老後生活です。 でも今は、今会社の正社員になっていても、かなりの確率で、 人生の再設計をしなければならなくなるでしょう。

 その時、さらに良くなるのか、悪くなるのかは、 今、何に取り組み自分の能力を伸ばしているかどうかで決まるのではないでしょうか。

 どの企業でも優秀な人材、会社に利益をもたらす人材を求めています。 それに値するように、能力を伸ばしていく必要があります。 10年会社に居てたとしても、10年のキャリアを積む人もいれば、 1年のキャリアを10回繰り返す人もいてます。

 ホールの店長をはじめ、会社の経営者としては、 今、雇用している人の人生を、最後まで見ることはできないということを前提として、 従業員各人の幸せを考えて、能力開発を積極的に奨励する必要があるのではないでしょうか。 それは、会社の利益とも合致するはずです。

 そんなことを思いながら、茂木大臣の発表を見ていました。

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 夏を乗り切る健康食、カレーを応援!

 昨日は台風5号の影響で、奈良も1日中雨でした。 今朝は青空も見えており、また暑い夏が戻ってきます。 まだまだ、暑さ対策は必要です。

 毎日が暑いと食欲はダンダン無くなっていきますが、 カレーは別で、何杯でも食べられそうな気がします。

 食欲がなくいなると体力が落ちる。 そうなると何をするのも億劫になってきます。 そこで、お店に来られるお客様にカレーをおススメしてはどうでしょう。 カレーは日本の国民食と言っても過言ではありません。

 その味は、日本人以外の人からも愛されています。 この間、トランプ政権で米駐日大使に指名されたハガティ氏も 日本のカレーは大好きとインタビューで話していました。

 もちろん、ただカレーを奨めるだけでは芸がありません。 「カレーと健康」 ということで、カレーの健康効果をネットで調べて提案するのはどうでしょう。

 結構スパイスにいろんな効用があるみたいです。
 例えば、
 ターメリック:認知症予防、または脳機能の活性化、便秘でお悩みの方
 クミン:胃腸が弱い人、食欲不振の人、ガンや循環器系の病気の予防に
 (eo健康より)

 他のテントでも、冷え性に良いとか、ストレスの解消、やる気増進とか、いろいろ書かれています。 お客様にカレーを食べていただき、元気にホールに来てもらう。健康一番です。

 でも、スーパーじゃあるまいし、カレーの宣伝だけをしても、と言われるかもしれません。 そこで、景品をカレー関連商品にするというのはどうでしょうか。 何かと言えば、カレー専用のスプーンです。

 山崎金属工業が、カレー専用スプーン「カレー賢人 キャリ」と「カレー賢人 サクー」を出しており、 それをWBSの’トレたま’という面白商品の紹介コーナーで紹介していました。 スプーンの先がヘラ状になっており、カツカレーでも簡単に肉を切って食べやすくすることができます。 それにヘラ状になっているので、カレーのルーをきれいにかき寄せることもできます。

 これはレポーターが言っていたのですが、スプーンを口から引き出すときの「抜け感」がすごくいいらしいのです。 価格は、1本1350円と普通のスプーンに比べると高めですが、 カレー好きな人は買いたくなると思います。

 山崎金属工業自体は、老舗で研磨技術も確かなので、 それだけの価値はあります。プチ贅沢品としては、悪くないと思います。
 メーカー自体のホームページからも購入できますので、 ホールとしては、2種類ですから、1本づつサンプルとして購入し、 お客様に実物を見てもらい、お取り寄せもしますという対応をすればどうでしょうか。

 カレーは人気があり、9月の敬老の日のプレゼントにも良いかもしれません。 また、カレー好きなお子さんやお孫さんに買ってプレゼントをするのも良いかもしれません。

 まずは店内のカレー好きスタッフに、提案してみてその良さを体験してもらうのが一番かもしれません。 店長がカレー好きなら言うことないですね。

 暑い夏、ただホールに来るよりも、 「カレーで健康を維持しましょうキャンペーン」をしてます、 というような遊び心が欲しいですね。

 新台入替も悪くはないですが、たまには違う企画で集客を図るのもいかがでしょうか。

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 地域密着店、夏の甲子園を応援!!!?

 明日、7日から夏の甲子園が始まります。 40年ぐらい前は大ブームで、夏になるといたるところで、 ラジオやテレビからその実況中継が聞かれたものです。

 地元の人間が出ている。頑張っている。応援してあげたい。 自分の県の代表校が勝つと、自分のことのように喜んだのを覚えています。 もちろん、今でも甲子園野球は人気はあります。

 パチンコホールでも、地元の代表校を応援するということで、 休憩室やホールの中のテレビで、高校野球の中継をながしたり、 甲子園のトーナメント表を貼りだしたりして、 応援する雰囲気を出している光景を目にしたりします。

 昔はモノクレがあったので、地元代表が勝った時には、 ドリンクをサービスしたり、何か配ったりしていたホールもありました。 勝ったときの一体感が味わえるということで、 お客様も結構応援をしていたように思います。

 最近はどうでしょうか? 甲子園の代表校を応援すると言っても、お客様のノリが悪い。 スコアーボードを店内に掲示しているけど、あまり反応がない。 結構マンネリ化している。 それより、お客様自体が、甲子園にそれほど興味を示さなくなった。 というところでしょうか。

 ホールとしては、「地元密着店といっているので、甲子園の代表校の応援をしているが、 これって意味があるのだろうか」という考えが、ふと浮かんできたりしても、おかしくないように感じます。

 それでは、お客様視点で見るとどうなのでしょうか。
「地元密着といってるから、甲子園の代表校を応援しているようなことをしているけど、 ホールは本当に応援しているのだろうか?
 とりあえずテレビ中継を流して、トーナメント表やスコアーボードを店内に貼って、 それで応援しているつもり?
 ここのスタッフは代表校について、どれだけ知っているの?
 選手をどれだけ知っているの?
 知らない人を心から応援なんてできるの?
 パフォーマンスと割り切っているから、何も言わないけどさ。
 地方大会の時は話題にもしてないのに、 急に甲子園だからって言われてもさ、本当に地元に関心があるの?」
 という感じかもしれません。

 地元を応援するということに嘘があるとは思われないのですが、 本気度となると疑問符がついてしまう。 世間は意外と、その瞬間だけをみているのではなく、 時系列的に見て、本気度を推し量っています。

 急にテレビ中継を流して、 私たちは地元密着ですから、甲子園の代表校を応援しますと言われても、 お客様としては唐突な話なので、のれないですよね。 もし、みなさんがお客様の立場ならどうですか?

 甲子園野球のノリが悪いのは、お客様の関心が薄れたからと考えるのか、 自分たちの地元密着をお客様に伝える工夫が足りなかったからと考えるか、 どちらを現実ととらえるかは、あなた次第です。

 ただ、前者の考え方は打ち手がありません。後者の考え方は、打ち手が見出せます。 それだけの違いです。この微差が大きな違いを生んでいきます。

 もし、これまで何もしてないけれど、今回の夏の甲子園の応援で、地元密着をアピールしたいと思えば、 試合が始まるまでに、地方大会の情報や、代表校の選手たちの情報を 分かり易く提供していくことが一つの方法です。

 人は良く知るとファンになり、応援したくなります。 ホールが本気でファンにならないと、 お客様を取り込んで地元密着店としての一体感を演出することはできません。

 もし、夏の甲子園を利用して地域密着店をアピールするつもりなら、 お客様と代表校や地方大会の情報共有はかかせません。 もし、競合店が単に「甲子園野球の中継しています」程度であれば、 自店の地元密着度が、相対的に強く印象に残るのではないでしょうか。


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 シャトレーゼの広告戦略はパチンコ業界でも!

 シャトレーゼの白州工場(山梨県北杜市白州町)では、 アイスが食べ放題で、しかも予約不要の工場見学をしていると、報道番組のWBSで紹介していました。

 年間約30万人が訪れ、約50万本のアイスが消費されています。 そのアイスが、名水百選に選ばれた白州の水を使い、 添加物を一切加えない、とても美味しいアイスだそうです。

 暑い日が続くと、近くにあれば行きたいと思ってしまいます。

 なぜ、こんなことをしているのかというと、 シャトレーゼのアイスを知ってもらう広告宣伝の一環なのです。

 シャトレーゼは全国に489店舗あるのですが、 チラシなどの広告宣伝をしていないのですね。 そう言われると近くにあるシャトレーゼのチラシを見た記憶がありません。 チラシにお金をかける代わりに、アイスを食べ放題にする。いいですね。

 50万本で、原価が20円とすれば、年間1000万円の広告費用ですね。 月当たり83万円です。 今回のようにTVで3分ほど取り上げられれば、十分以上に元が取れている活動といえます。

「実際に食べて、白州の水で作ったアイスの美味しさを知ってほしい」 美味しさは、当たり前ですが食べないとわかりません。

 これはパチンコやスロットも同じで、 これまでやってみたことのない人には、やってみないと面白さはわかりません。 パチンコ人口の減少を防ぐためには、 トライアルユーザーを増やすことが大切です。

 現実に若い人のパチンコ体験率は確実に落ちています。 それに団塊の世代の方たちの中にも、今のパチンコやスロットの未体験者は多くいます。 それらの方にまず試しに打ってもらうことが大切なのではないでしょうか。

 無料パチンコを未秩序にするのではなく、 例えば8月8日はパチンコの日だから無料体験をしてもらうなど、 計画的にトライアルユーザーを増やす。 利害関係は大きいのでなかなかうまくはいかないと思いますが、 実現できたらと思います。

 地域単位ででも、シャトレーゼの宣伝手法を見習い、 パチンコ人口を増やすために無料のパチンコの日を作ると効果が期待できそうに思います。
 もちろんするにあたっては、未遊技者を呼び込む仕掛けを考えて実行しないと、 既存遊技者に無料でパチンコをしてもらっただけとなってしまうので、そこは知恵と工夫の見せどころではないでしょうか。 未経験者ばかり集めると大変ですが、新たな気づきがあり面白いですよ。

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 風が吹けば桶屋おけやが儲かる?式運営の限界

 「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがあります。

 ウキペディアによると「ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩え」とあります。

 私はこれを聞くたびに、果たしてそういう意味で使われているのか不思議に思っています。 なぜなら、風が吹けばなぜ桶屋が儲かるのか、その流れを的確に言えた人に、あまり会ったことがりません。 多くの方は、「風が吹くとなぜか桶屋が儲かる」、つまり「風が吹く=桶屋が儲かる」というロジックを超えたものがあるという認識ですね。 中の関係性というかロジックに対する関心が、ごっそりと抜けてしまっている。

 物事がうまく行っているときは問題はないのですが、 上手く行かなくなると混乱するばかりとなります。

 最近、風が吹いても儲からない。桶が売れない。 「なぜ売れなんだ」と言って、 無理に風を吹かせる。 しかし、風が吹いても吹かせても売れない。 最終的に、もうどう改善して良いか分からずお手上げとなる。 改善の手が打てない。 仕方なく、日々の作業をしている。

 そういう人は、経営者から売上を上げるように指示されると、 『無理なことを要求されている』とこころの中で思ってしまう。 人間、こころの中でこう思ってしまうと、確証バイアスがかかり、 自分の意見が正しいことを証明する物事だけが目に入るんですね。 益々、その考えが補強されます。

 なぜ、風が吹くと桶屋が儲かったのかを洞察することが出来ないと辛いものがあります。 本人も辛いですが、周りも辛い。上司も辛いし、部下も辛い。 洞察力は考える力です。 これは人が育たないとどうにもなりません。 そう考えると、人材の育成は大切ですね。

 でも、誰でも育成できるとは限りません。
 ではどんは人が育成できるのでしょうか。 育成できる人間は、自分はまだまだ考える力が足りないと思っている人ですね。 人は足りないと思うとそれを埋めようとします。
 そういう人は考える力を伸ばしていけます。 厳しい時代は、まさにそういう人こそ宝です。

 ここまで読んだが、何のことかよくわからない? 抽象論では、何となくわかった気はしますが、 に落ちないことが多いですね。

 何か具体的なことはあるのかと言われそうなので2,3上げると パチンコ業界の昔?の諺?
「出玉をすれば稼働が上がる」
「新台入替をすれば稼働が上がる」
というようなものでしょうか。

 もちろん、そのロジックを洞察し、考えて手を打たれている方は、 出玉をして稼働を伸ばされている(一時的な稼働上昇ではなく)と思います。 新台入替をして(一時的な稼働上昇ではなく)と思います。

 もし、そうでないなら、「風が吹くと桶屋が儲かる」が「風が吹く=桶屋が儲かる」式で、
「出玉をすれば稼働が上がる」とは「出玉=稼働上昇」、
「新台入替をすれば稼働が上がる」とは「新台入替=稼働上昇」
というように短絡的たんらくてきな思考のワナに陥っていないか、振り返ってみる必要があるかもしれません。

 そして、「出玉の効果がない」「新台入替の効果がない」は、 洞察が足りず、的確な手が打ててないからと、 自分自身を説得することが改善に第一歩になるかもしれません。

 もし、本を読んだり研修に参加するなら、 釣った魚をくれるものではなく、釣り方を教えてくれるものがお勧めです。 前者は思考力を弱める場合が多く、後者は思考力を強めるからです。

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 熱中症対策で地域の人の健康を応援する!

 毎日、暑い日が続いています。 1日中家に居ると、クーラーをかけて一日過ごすより、 涼しげなホールに行って、ゆっくりしたいという気持ちにもなります。

 でも、そのためには炎天下の中、外に出て行かなければならない。 パチンコに遊びに行くということに限らず、買い物でも外に行かないといけない。

 暑さがたいへんなのは高齢者だけとは限りません。 若者でも、屋外のスポーツではたいへんでし、 農業や漁業、物流や建設業など、外の仕事はたいへんです。

 余談ですが、私は大学時代、建設現場でよくアルバイトをしていました。 鉄筋業のアルバイトなので、重い鉄筋を運ぶのは一苦労。 鉄筋というのは、コンクリートの柱や梁に入れる鉄の棒のことです。
 この鉄筋ですが、太陽に照らされるとやけどをするくらい熱くなります。 そして当り前ですが重い。 現場で鉄筋を肩の載せて運ぶのですが、運び手間を惜しむので、なるべく多く持とうとする。 少ない本数では職人さんからバカにされるという面もありましたで、見栄を張っていました。
 熱いし重い力仕事、炎天下の中で汗だくです。 夕方になるとぐったりし、帰りに1リットルのコーラを、 一気飲みして帰るのが楽しみだったと記憶しています。

 話を元に戻して、この暑さですが、一番の問題は熱中症ですね。 今年の7月1日から23日までの熱中症による救急搬送者の数は、 搬送数が高かった2013年とほぼ同じくらいの数で、 全国で19559人もいたそうです。 この中に先だって話をしたお子さんも入っていると思うと胸が痛みます。

 総務省消防庁では熱中症救急搬送の統計を出しています。 都道府県別にも出しています。 自分たちの県がどんな状況か一応確認しておくのも悪くないと思います。

 ではホールとして何ができるのかというと、 熱中症の対策情報の提供。 コミュニティ掲示板があれば、是非掲示されらたらよいと思います。 また熱中症対策景品イベントなどどうでしょうか。

 実はWBSという報道番組で、最近人気が出ている熱中症対策帽子の話をしていました。 実際にどのように効果があるのか、
 京都女子大学で熱中症の研究の第一人者という寄本章(よりもとあきら)教授のもとでの実験をしていました。 女子大の学生に実験を手伝ってもらい、炎天下の中を40分歩くというものです。 学生を帽子無しのグループ、普通の帽子のグループ、そして熱中対策帽子グループに分けて行いました。 この時の京都の最高気温は、32.7℃(7/14)です。

 10分休憩後の測定結果は以下のようなものでした。
  〇帽子無し    頭部温度 40℃以上
  〇普通帽子    頭部温度 36℃   湿度80%
  〇熱中症対策帽子 頭部温度 30℃   湿度60%

 まさに快適?というか効果有でした。 これはビルマテルとう会社の製品で、「エアピーク」という商品名です。

 帽子の正面に穴が開いており、そこから空気が入り、 独特の二重構想になっている帽子の隙間から空気が通り抜け、 気化熱などで頭を冷やすものになっています。

 機能性が評価されて、大手百貨店のスポーツ用品売り場でも販売されているとのことです。 値段は、軽量タイプが4000円弱、一般タイプが6000円強です。

 人は新しいものが好きですから、 話題の熱中症対策景品として、PRの目玉にできるかもしれません。 この間の男子日傘も一緒に販売するのもいいかもしれませんね。

 売れ残ったらどうするのか? ホールの店長や役職者もゴルフをされる方が多いと聞きます。 もしゴルフをされるのであれば、自身で購入され、熱中症対策を実践するのもの悪くないと思います。

 健康をキーワードとして、コミュニティホールに取り組まれていて、 まだ熱中症対策景品イベントをしておられないなら、 やってみてはいかがでしょうか?

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