本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2017年9月 目次 □□□

 ギャンブル依存症の疑いが320万人の報道を見て考える!

 29日に国立病院機構久里浜医療センターが行った、依存症調査結果の発表がありました。

 調査内容は以下のようなものです。

 期間は2017年5月~6月。
 対象は20歳から74歳までの男女1万人を無作為で抽出し、 12項目の質問に答えてもらうというものでした。

 1万人の中で4685人が回答。
 その中で、生涯の中で1度でも依存症にかかったと疑われる人が、 158人いたということです。
 その158人の中で、パチンコ・パチスロにハマっていたという人は123人で、 依存症の約78%を占めています。

 また、その158人の中で、直近1年で依存症の疑いがある人が、32人だそうです。
 その32人の中で、パチンコやパチスロにハマっている人が、26人だそうです。 その人達が1か月平均どれだけお金を使うのかというと、5万8千円ということです。

 以上の調査結果をもとに、全国を推計をしています。 推計すると、これまで生きてきて一度でも依存状態になった人が、320万人いると発表しています。

 でも発表イメージは、『推計で全国に320万人の依存症の人がいる』というものです。 この320万人は、全体の3.6%にあたり、オランダの1.9%、フランスの1.2%、ドイツの0.2%と、 諸外国に比べてかなり高い数値としています。

 また、直近の1年という期間で、依存症が疑われる人は約70万人と推計しています。 この数値は、全体の0.8%と言う数値です。
 ではこれも諸外国に比べて高いのかと言えば、 米国は1.9%、英国は0.8%となっており、それほど高い数値ではありません。

 以上の内容は、1つのテレビや新聞で把握できるかと言えば、そうではありません。 複数の記事を読まないと出てきません。 日経新聞が一番正確に書かれていたように思います。

 調査内容と推計内容は別々に把握して置かないと、事実と推測を混同することになります。

 私は以上の内容をスタッフに正確に伝え、説明しておく必要があると考えています。 なぜなら、多くの新聞やテレビの報道は正確に内容を伝えてないからです。 インターネットで検索しても、複数の検索をしないと、 すべてが書いてあるとは限りません。

 何が言いたいかと言うと、世間に依存症が蔓延しているような印象を与えるような記事が、 多いように感じたからです。

 だいたい次のような感じで新聞の社会面に
  『ギャンブル依存320万人』
  『全国推計 パチンコ、パチスロ8割』
というような見出しが出ているように思います。

 依存症でなくなった人の数字を使って、320万人と言っています。 例えるなら、過去にインフルエンザになった人を含めて、 『インフルエンザは蔓延している経験者8000万人』と言っているようなものです。 過去と現在を合算することで、依存症を意図的に強調しています。

 そして、直近1年間における依存症疑いが約70万人であり、全体の比率は0.8%という数値は、 諸外国と同じなので面白くないのか、触れていない新聞やネットのニュースも結構あります。

 ということは、社員やアルバイトスタッフが間違った認識を持つ可能性があるというこです。 どのようなものかというと、パチンコ業界が依存症を大量に生み出しているような認識です。

 人に射幸心はありますが、パチンコがそれが依存症にまでなる確率を異常に高めているかというと、 直近1年の依存症の可能性のある人の割合を見るかぎり、そうでもないことが分かります。

 過去が多いということは事実ですが、 今はそうではないということは、それほど深みにはまるものでないとも考えられます。

 社員やスタッフに良い仕事をしてもらうためには、業界に誇りを持ってもらう必要があります。 そのためには、依存症問題について、正しい知識を社員やアルバイトスタッフに伝えることが大切です。 そして、それに対して、会社や店舗が真摯に取り組んでいることを伝えるべきでしょう。

 地元密着やコミュニティと言いながら、 依存症問題に取り組んでいないというのは、違和感が出てきます。 これについては、私の書いた『本当の地域密着店の作り方(p.212)』でも触れています。

 くどいようですが、こういう記事が出たときには、スタッフ全員に、早目に調査の実態と、推計方法を伝えて、 ホールとしてはどのような取り組みをしているのかを積極的に伝えるべきです。

 彼らは帰って、家族や友人に伝えてくれるかもしれません。 すくなくとも、必要以上にパチンコやパチスロが、依存症を生み出しているような錯覚に陥ることを防止できます。

 そして、出来ればお客様の誤解を解くために、 正しい情報をコミュニテボードに貼り、その横に自社や自ホールの取り組みを紹介し、 お客様の協力を積極的にとりつけていくことが大切と思います。 パチンコを健全な娯楽にしようと考えているなら、自然な行動ですよね。

 地元密着ということで、地域と共生をしていくのですから、 地域と一緒になって依存症に立ち向かうという姿勢は、共感を呼ぶものと考えます。 是非、今回の発表を積極的にチャンスに変えてください。

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 行列のできる生クリーム専門店からヒントをもらう!

 東京の原宿と新宿に「ミルク」という店名の生クリーム専門店が8月にオープンしました。

 通常、生クリームは、ケーキや飲み物の上に浮かべたり、デザートに使用したりして、 主役を引き立てる脇役的存在です。

 ところが、この「ミルク」というお店では、この生クリームを主役にしているのです。 そのために牧草を食べた牛のミルクと、飼料を食べて育った牛のミルクを、 ベストな形でブレンドしています。 それにより、最初は濃厚ですが、後味があっさりとした味になります。

 そのミルクを機械で10分以上泡立てた後に、再度人がさらに泡立たせ、 最高の状態にしてお客様に提供するようにしています。 普通の生クリームとは違う、食べ応えのあるものになっています。

 どんな商品があるのかと言えば、 例えば、大きなカップにシェイクを入れ、その上にどっさりと生クリームをのせて、 可愛くデコレイトした「生クリームシェイク」とか。 小さなケーキを大きなお皿の中央に置き、その上に何倍もの生クリームを載せてデコレイトした 「ふわとろシフォンケーキ」などがあります。

 見た目が可愛く、いわゆるインスタ映えするので、若い女性が殺到し、写真を撮る。 その写真を見て、人が集まり、また行列ができるという、好循環をしています。

 東京の近くに住む人は、奥さんや彼女を連れて一度食べにいくのも良いと思います。 もしかしたら、娘さんと一緒に行くのも悪くないでしょう。

 良いホール経営をするためには、家庭円満でなければなりません。 だから、今回は「ミルク」を紹介しているのです!??? というわけではありません。

 面白いと思ったのは、脇役を主役にしているという部分です。 ここに思い込みにとらわれない発想の豊かさを感じます。

 これがパチンコホールとどんな関係があるのか? そう思っている方もいるかもしれません。 しかし、パチンコを主役、ワゴンを脇役とするれば、私がどんな連想をしたのか、お分かりいただけるかと思います。

 お察しのとおり、パチンコという主役だが差別化難しい。競合と互角の戦いをしている。 それ以外のもので、来店の有無が決まるのであれば、脇役であるワゴンを主役にして、 お客様を呼ぶという発想も有りだと考えられるということです。

 そのためには、この生クリーム専門店が工夫したように、 ワゴンサービスの在り方やメニューに対して、相当な工夫をしなければなりません。

 お客様が、新台や出玉が同じなら、好きなワゴンがあるあなたのホールに行きたい。 ワゴンサービスをあなたの店舗に行く、『来店動機』にしてしまう。 『来店動機』にするまで強化してしまう。

 具体的には、ワゴンサービスの品揃えを強化しても悪くないですし、 味の改良をしても良いかもしれません。 もちろん、ワゴンサービスをしている女性の好感度をあげるもの良いアイデアですね。 どんなものであれ、『来店動機』になるまで高めることです。

 そういう発想で見ると、自ホールの脇役で主役になりそうな人やモノを、 本気で強化することは、価値があると思えるのですが、いかがでしょうか?

 東京に行った時、この「ミルク」の生クリームを食べながら考えると、 さらに良いアイデアがでるかもしれませんね。

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 ヒートテックの継続的な商品開発の努力を自店変化のトリガーにする!

 今週、ヒートテックの新作の発表がありました。

 ヒートテックはご存知のように、ユニクロの大ヒット商品です。 今期で累計販売枚数が10億枚を突破するようです。凄いですね。

 今期の新作は、着心地の良さと、デザインの進化ということで、 ヒートテックのさらなる拡販に臨みます。

 具体的には、まず、首回りがシームレスになっています。 ヒートテックの上にワイシャツを着ても、 シャツと肌の境目がわからないので、すっきりした感じを与えます。 シャツが見えないのでダサくないということです。

 そして、着心地の良さということでは、繊維の中にアルガンオイルを配合したことで、 保湿性が高まり、柔らかい肌触りになっているということです。

 ちなみにアルガンオイルは、アルガンツリーという広葉常緑時樹の種子の核からとれるオイルです。 トコフェロール(ビタミンE)が多く含まれており、クレオパトラも愛用したということで、 化粧品などに使われたりしているようです。

 ご存知のようにヒートテックは、東レと共同開発している商品です。 毎年、新し機能を付けたりしながら、新作を出しているのは、 二人三脚で改良を続けているということですね。

 その背景は、ヒートテックの成功をみた競合他社が、類似製品を発売しているからです。 そのために毎年差別化をした新作を出しているのです。

 競争が激しい中では、進化し続けないと生き残れないということですね。

 進化することで、差別化が出来るということですが、 進化することで、今消費者が持っているヒートテックを陳腐化させることが出来る、という面もあります。 もっと言えば、消費者に新しいヒートテックを買う理由を新たに作っているということです。

 ユニクロが得をするだけ? そうではありません。 ユニクロを支持しているユーザーは、それによりブランドの安心感を得ることができます。 単純に言えば、着ていて恥ずかしくいない、良いものを着ていると思うことが出来るということです。

 ヒートテックを見ると『変化』は大切なことだと思い出させてくれます。
 それでは、あなたのホールはどうでしょうか?
「そのために高い遊技台を購入している!」
 悪くないと思いますが、それによって競合店との差別化が出来ているでしょうか?

 それでは改めて、伺います。他店との差別化を図るために、どのような『変化』に取り組んでいるでしょうか?

 人間、忙しいとつい忘れてしまいます。 なんせ、そんなことをしなくても、ホールが明日潰れることはなので、 後回しになります。

 でも、自店の勝ち残りのためには必要なことです。 これからユニクロのヒートテックを着る機会がでてきます。 ヒートテックを見るたびに、自店の差別化のための『変化』について、 考えることを習慣にするのも悪くないと思いませんか?

『変化』を考えることが難しい? それならコミュニティホールの十分条件を見直してください。 工夫できる施策が見つかるとも思います。

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 トヨタのGR スポーツカー戦略をヒントに販促を考える?!

 9月中旬にトヨタは、『若者に自動車の魅力を伝える』ということで、 スポーツカーブランドのGRシリーズを発表しました。 車好きの方は、よくご存じのことと思います。

 ヴィッツやプリウスなどの6車種のスポーツカー仕様を発表しました。 今後も車種は追加されていくそうです。

 GRの特徴としては、大型のフロントグリルに大型のアルミホイールを標準装備。 サスペンションは、実際のスポーツカーでも使用されているもので、 コーナーリング性能がアップしています。 また、加速を高める機能を付加したり、いろいろと工夫がされています。

 このようなGRシリーズを作った背景とはなんでしょうか?

 そうです。若者の車離れが進んでいる。それを何とか止めたいというものがあります。 この辺は、若者のパチンコ離れをなんとか止めたいというパチンコ業界と同じ悩みを持っているということですよね。

 それを止めるためにマーケティングも工夫し、 GRシリーズでは、若者との接点づくりを積極的に行うことを、 マーケティング戦略の柱にするということです。

 若者との接点を持つ?最近の若者はあまりしゃべらないのでは? と思う方もいるでしょうが、トヨタの目にはそう映っていないということですね。

 GRのお店の考え方は、「クルマファンが集う店」です。 GRメインで販売するGR Garageのコンセプトは以下のようなものになっています。

『GR Garageはクルマファンが集い、語らい、一緒になってクルマを楽しむ、 「町いちばんの楽しいクルマ屋さん」を目指しています。』

 そのために、クルマのプロであるGRコンサルタントが常時在籍して、 車好きの方の話し相手になります。 このGRコンサルタントを核にして信頼関係を作り、コミュニティを作っていく。

 GRコンサルタントはプロですので、来られた車好きのお客様は、彼からいろんなことを教わる。 おそらく車に対する知識と見識は高まると思います。 OtOマーケティングでいうところの顧客学習です。

 人間何も知らなければ、食べ物でも商品でも気にしないのですが、 知識が増えると、見識が増すと良いものが欲しくなるのが人情です。 上手い作戦と思います。

 もちろん来店動機を起こさせるために、体験試乗会やカスタマイズパーツの充実。 さらにサーキット場などのツアーやその体験会を行うようです。

 先ほど若者はしゃべらないのでは?というのは、意味がないおしゃべりはしないということで、 自分の興味のあるものは、主体的に情報収集はしていきます。 その証拠に、何かあるとすぐにスマホで探します。 そして、SNSやLINEで連絡を取り合います。

 こう考えるとトヨタのGR Garageのマーケティングは、 車に興味を持っている若者に対して、成功する可能性は高いのではないでしょうか?

 もし、そうだと思えたらなら、コミュニティは高齢者には必要だが、 若者には関係ないというような思い込みを改めて見てはどうでしょうか。

 若者に興味の無い話題で話し掛けても、若者は反応しないというだけです。 若者がコミュニケーションやコミュニティに興味がないのではなく、 若者とのコンタクトを取るためのコンテンツに問題があったと思えると、 コミュニティホールのさらなる展開が見込めます。

 そう思って、GR Garageのマーケティング手法を『リンク』してみましょう。

 GR Garageのマーケティングを研究しながら、 コミュニティホール作りの十分条件の8番目である遊技台情報を見ていただくと、 あらたな発想が生まれてくるかもしれませんね。

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 スタッフのお墓参りが、店舗の評価を上げる!!!

 みなさんは、もうお墓参りをされましたか? 私は先日行ってきました。

 仕事があるのでなかなか行けない。 休みはゆっくりしたい。 もっともなお話です。

 経営環境が厳しくなってきている昨今では、 ゆっくりお墓参りをしたいが、なかなかという方もいらっしゃるかもしれません。

 昔、豊臣秀吉は、立身出世をするため、後には天下を取るために、 運のよい人をなるべく集めたと聞いたことがあります。

 ご存知のように秀吉は頭の回転が速く、優れた頭脳を持っていましたが、 どんなに理詰めで考えても、最後は運が見方をしてくれないと上手く行かないことを、 知っていたのかもしれません。

 ホール経営も同じで運のある店長やスタッフが多くいれば、 やっていることの成功確率が上がる?かもしれません。

 これは信じる人と信じない人がいます。 信じない人の方が普通と思いますが、 運を良くする方法があると言います。 その中でずば抜けて効果があるのが3つあるそうですが、 私の記憶は2つしか覚えていないので、2つ紹介します。

 一つは、トイレ掃除です。もう一つは、お墓の掃除です。

 9月の20日~26日まで彼岸となっています。 運のよい店長やスタッフを集めるのもいいですが、 今いる店長やスタッフの運を良くするものいい方法だと思います。

 トイレ掃除は日頃されていると思いますので、 お墓の掃除を従業員のみなさんにおススメされてはどうでしょうか。

 彼岸ですので、すでにお墓参りをされている方も多いとは思います。 でもすべてのスタッフではないと思います。 会社や店舗として、お墓参りをスタッフにおススメしてはどうでしょうか。

 同じ接客をしても、運のある人は、お客様から善意に捉えられ、 運の無い人は、あまり良く思われない。 そんなことがあるかもしれません。

 運のお話をながながとしましたが、ここで視点を変えて、 ホールの店長やスタッフが、お墓参りをして、 ご先祖様を大切にしている。 会社や店舗の方針として、お墓参りなどを推奨していると、お客様が知ったらどう思うでしょうか?

「悪い気はしないだろう」

 そうなんですね。 親を大切にする。ご先祖様を大切にするということは、評価されます。 それは、親の恩やご先祖様の恩に報いる。 人の恩に報いる心があると思われるからではないでしょうか。

 だから、お客様もこの店は自分をお客様として恩を少しは感じてくれて、 大切にしてくれるのではないかと、意識せずに思うのではないかと思います。

 お客様を大切にしますと、何百回言うよりも、 安心感がでるのではないでしょうか。

 それに高齢者の方は、お墓参りに関心が高く、 「この間、お墓参りに行って、掃除をしてきました」 と言えば、会話のネタにもなります。

 そう思うと、お墓参りをして、墓掃除をしようと朝礼で伝えることは、 ホール経営にとって、良いことではないかと、フト思いました。

 コミュニティホールをされているホールの方には、 是非ともお墓参りを奨励していただきたいと思っています。 もしかしたら、お墓参りでスタッフがお客様と出会うかもしれません。 その時は、もちろん笑顔で挨拶ですね。

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 電気自動車(EV)が進化して魅力的になる。だから・・・!

 9月の上旬に日産から新型リーフが発売されました。 前のリーフに比べて走行距離が1.4倍も伸びて、 1回の充電で約400kmも走ることができるようになりました。

 技術の進歩とともに、ネックであった走行距離もかなり伸びていきます。 この間カルロスゴーンが発表した中期経営計画によると、電気自動車の走行距離をさらに伸ばすようです。

 こうなるとハイブリッドよりも、電気自動車が普及するのではないかと、感じた人もいると思います。

 そうなんですね。
 富士経済の世界の自動車の販売予測では、
           2016年   2035年  
 ハイブリッド車   182万台  458万台   2.3倍
 電気自動車     46万台  630万台  13.4倍
となっています。

 既にディーゼル車やガソリン車を規制している国がでてきているので、 環境にやさしい電気自動車は、販売台数を伸ばしたい大手自動車メーカーとしては、 避けて通れない車と言えます。

 各社が、電気自動車は次世代の標準車になるということで頑張っていますので、 日産以外からも、良い車がどんどん出てくる可能性は高いでしょう。

 だから・・・

 ここで質問です。 電気自動車を乗る人がいたとして、 充電設備のあるホールと充電設備のないホールのどちらを選択するでしょうか?

 そうですね。条件がほぼ同じなら、充電設備のあるホールを選択する可能性が高いでしょう。 今後の自動車メーカー各社の動向を考えると、そのための備えをしておくことは悪くないと思います。

 え?もうすでに情報収集はしている?
 そうですね。先んずれば人を制すと言いますからね。
 老婆心ながら、新型リーフを見ながらそんなことを考えていました。

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 アメリカのトイザらスが事実上の経営破綻はたん!!

 18日にアメリカの大手玩具販売業者であるトイザらスが、 連邦破産法第11条の適用を裁判所に申請し、事実上、経営破綻はたんしました。

 若い方は記憶にないと思いますが、 トイザらスの日本進出の1号店には、当時のアメリカ大統領であったブッシュさんが、 わざわざオープンの祝辞を述べるために店舗を訪れました。1991年の12月のことです。

 アメリカ大統領が、おもちゃの一小売店の開業祝辞を述べるために訪問するとは、 前代未聞のことであり、極めて異例中の異例でした。 なぜ覚えているかというと、その1号店は私の住んでいる奈良県であり、 そのために大規模な交通規制があって迷惑したからです。

 当時は、玩具業界の黒船と言われ、玩具業界に与える影響が大きいと心配されていました。 データを見ると玩具・娯楽用品小売業商店数は、1991年に15243店舗あったのですが、 直近の2016年には4543店舗と3分の1以下に激減しています。 すべてがトイザらスの責任ではありませんが、大きな影響を与えたことは確かです。

 玩具業界で最大手であり、大統領がかけつけるほど力を持っていた企業が、 まさか倒産するとは夢にも思いませんでした。

 経営破綻はたんをしたのは、アメリカとカナダの法人で、 その他の国のトイザらスは大丈夫とはいうものの、考えさせる出来事です。 負債総額が約50億ドルと言われています。

 倒産理由は、アマゾンなどのネット通販の台等による販売不振が大きいと言われています。

 トイザらスは業績を回復させるために、ネット販売への投資や不採算店の閉店を行っていたそうですが、 改革が間に合わず?破たんしました。

 しかし、ただの不採算店の閉店は、コスト削減と同じで戦略ではありません。 結果的にみると採算不振の店舗を立て直すための新たな価値を、 店舗で作れなかったことが、トイザらス破綻の最大の原因ではないかと個人的に考えています。

 品揃え数で言えば、ネット通販の方が容易に品揃え数を多く出来ます。 価格の問題も、店舗のコストと物流倉庫の違いを比べるとやはり、ネット通販が有利でしょう。 店舗の唯一の優位は、リアルで商品を選ぶ楽しさでしょう。 それが作れなかった。

 店舗に行って、玩具の箱を見て買って帰るのと、 ネットで買うことに大きな違いはないでしょう。 それではわざわざトイザらスで買いたいとは思いませんよね。
 だから、「やっぱり行かないと、この楽しさは味わえないよね!」 これをどうやって創造するかが、店舗経営の鍵となるように思います。

 現在、体験価値を求める消費者やユーザーが多くなっています。 これまで、遊技台の魅力だけで体験価値を作り出してきたホールは、 台の魅力が無くなるとともに立ち行かなる可能性が高くなってくるでしょう。

 トイザらスの倒産は、どんな企業でも潰れる可能性があることを再確認させてくれたといえます。 同時に、ネット販売の普及で、店舗は体験価値を上げないと廃れてしまう厳しい環境に置かれていることも教えてくれています。

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 お客様にあなたの店に行く理由をこまめに作っていますか?!

 朝、テレビをつけるとNHKの『まちかど情報室』という面白い商品を紹介する番組が、ちょうど始まるところでした。

 今日は立てて便利ということで、立てて収納できるホウキを紹介していました。 玄関をホウキで掃いた後の収納が、手軽にできるように工夫されているというものです。 柄についているスライドレバーを操作することで、 ホウキの穂がプラスチックの収納ケースから出し入れでき、 収納後は、コンパクトに立ててしまえるのです。

 ホウキの穂はポリエステルで特殊な形状になっており、 穂がはねて散らばらないようになっています。 汚れたら水で洗うことも出来ます。

 これを見ていて、あったら便利だろうと思いました。 玄関の掃き掃除は毎日必要ですが、見栄えが悪くないので、 ホウキを玄関に置いておけます。 ということは、玄関が汚れたと思えば、すぐに掃いてきれいにすることができます。 ホールの清掃用具としても使えそうです。 どんな形状になっているかは、インターネットでNHKの「まちかど情報室」を見てもらえればと思います。

 みなさんもテレビを見ている、あるいは雑誌を見ていて、 これは面白い。あったら便利だろうという商品に出会うのではないでしょうか。 そういう商品を景品として仕入れ、ホールで紹介する。 もちろん、その良さが分かるように理由を書いたPOPを作ったりする。

 何のため?

 それはお客様に自店への来店理由を作るためです。 どちらのホールに行っても同じ台が入っている。 接客レベルも大した違いはない。 そうなると、どちらのホールに行ってもお客様にとっては同じです。

 その時のお客様のこころの状態を想像してください。 正直、どっちだっていいかと思っていますよね。 その時、ホールスタッフから、「来週は私たちが考えた、面白商品や便利商品を景品として取り寄せましたから、 是非、来てくださいね」と声を掛けられていたらどうでしょう。

 「そう言えば、そんなことを言っていたな」いうことで、自店を選択してくれるのではないでしょうか?!

 実際にみなさんもお客様の立場に立つと、お店に行くときに、行く理由があるほうがありがたいのではないでしょうか。 例えば、みんなでゴルフに行くのに、どこのゴルフ場にしようか迷っていたときに、 選択肢に入っているゴルフ場から、最新の〇〇設備になりましたから来てください、 と案内が来ると迷う手間が省けていいですよね。

 良い新台が無いし、どこに行っても同じだろう、とお客様が思うときこそ、 おススメ景品を仕入れてPRすることは、来店理由につながります。 お客様にぴったりの商品でなくても、手書きPOPなどを見ると、スタッフが頑張っていることが分かります。 人は、頑張っている人を応援したくなるものです。

 もし、新台が良いものがないし、他に良い企画がないということであれば、 思い入れのある景品を取り揃え、お客様にPRしてみるのは有りだと思います。 数量はいらないと思います。 必要な取り寄せれば良いと思います。 取り寄せは、次回の来店理由になるので、来店促進行為になります。

 有力な新台が無いと他のホールが嘆いているときこそチャンスと考え、 一人でも多くのお客様を集めるため、地道な努力をすることが大切なのではないでしょうか。

 ちなみにコミュニティホールに取り組まれている方は、 この商品を会話の促進剤として使ってください。 カウンターでは特に威力を発揮すると思います。

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 八ッ場ダムが貯水以外の価値を提供してる!?

 みなさんは『八ッ場ダム』という名前を、聞かれたことがありますか? 民主党政権時代に、無駄なダムということで、建設中止に追い込まれたことで有名になったダムです。

 現在はどうなっているかと言えば、 ダム建設現場見学ツアーがあり、結構な賑わいになっています。 何と観光名所になっているんですね。

 現在、ダム建設は復活し、工事は再開されています。 そして今日本で、大規模ダム工事をしている唯一の場所となったのです。 その工事を一目見たいと言う人が、盛んに訪れているのです。

 工事見学ツアーは無料と有料があります。
 無料ツアーはダムを上から見るというものです。 完成したダムを管理するために、ダムの上に行くための道を付けますが、そこまでバスで行き、ダムを見下ろすというものです。 上から見ると工事をしている大型建設重機が、おもちゃのように小さく見え、子供たちも大喜びです。 もちろん喜んでいるのは子供だけではなく、「ダム女」と呼ばれるダムが大好きな女性も訪れて、見学ツアーを楽しんでいます。
 有料ツアーは、工事現場の近くまで行って、間直にダム工事の様子を見ることができます。

 このツアーは誰がしているのかというと、国土交通省なんですね。 参加者は全員、国交省の名前が付いたヘルメットをかぶることになっています。

 なぜ、こんなことをしているのか?
 八ッ場ダムの工事担当者曰く、「昔は、黙々とダム工事をしているだけで良かった。 今はそれではダメなんです。地域の理解や地域のお役に立てることをしないと、いけない時代になったんです」

 実際、ダムの底の沈む川原湯温泉の人達は、すでに旅館を移転してダムの上にいるのですが、 ツアーなどをしているので、そこへ観光客が来て繁盛している。

 ダムは水をためて貯水の管理をするのが仕事ですから、移転した温泉がどうなろうと、そんな関係ないとは言わないんですね。 時代は変わって来ているとは思いませんか?

 私がこれは面白い、紹介したいと思ったのは、 「うちはパチンコ屋だから、コミュニティなんか関係ない」と言わず、 柔軟な発想で、頑張って新しい地域の価値を創造しようとしている方に、 時代の流れの中にいることを伝えたいと思ったからです。

 ではこの八ッ場ダムの工事現場が、何がきっかけでこのような取り組みをするきっかけになったのか。 興味はありませんか?

 実は、かわいい女子大生がきっかけだったそうです。

 地元の跡見学園女子大学の学生さんが地域おこしの一環として、八ッ場ダムの工事見学ツアーを考えたんですね。 それを実際に提案した。 国交省の工事担当者も、民主党時代に真っ向否定が懲りていたかもしれません。 それでその企画に乗ったのかもしれませんね。 それでも前例重視のお役人にしては、前向きな決断をされたと思います。

 そういう経緯もあって、今このツアーのコンダクターは、女子大生がボランティアでやっているそうです。 機会があればあなたも参加されてはどうでしょうか?

 ということで地元との共生は、時代の流れですので、積極的に取り組んでくださいね。 えっ?俺も女子大生から何か提案があれば、すぐに取り組む?それまで待つ? それも良いですけど、故事にある『株を守る』ということにならないことを願っています。

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 バカには自覚症状があるが、グズには自覚症状がない!

 家内から邪魔だから本を捨ててくれと言われます。 部屋に結構本があるので邪魔になるようです。 同じような本が何冊もありますが捨てるのはもったいない。 私は、本は頭を刺激してくれるものと考えています。
 それに私は頭が良いわけではないので、読んだ本の内容を全部を覚えているわけがない。 だいたい内容の8割から9割は忘れてしまいます。 だから、何かのときに本を見返す必要があるので、手放せないのです。
 また、たまに昔読んだ本を見返すのも、結構面白い。 なんせ忘れているので、新たな刺激が得られます。

 今朝、中原彰宏氏の「大人のスピード勉強法」の小見出しが頭に浮かんだので、 内容を確認するとたいへん面白かったので紹介したいと思います。
 タイトルは『バカには自覚症状があるが、グズには自覚症状がない!』 読んだ字の通りの内容です。

 多くの人は、「自分は頭が悪いから」という言葉を言ったりします。 つまり、頭の悪さは自分で認識ができると言うんですね。 自覚症状があるというのは、自分で治せる。 だから救いようがある。

 ところが、「私はグズですから」という人はほとんどいない。 それは、グズは自覚症状がないからだというんですね。 だから、グズな人に「早くしてくれ」と言っても、 自分がグズであることが自覚できないので、 何を言われているかわからない。

 だから、そういう人は、相手に対して 「この人は何を言っているのだろう。何をあせっているのだろう。この人はおかしな人」 という認識になってしまうんですね。

 そうですよね。 自分がまともで、おかしなことが発生しているなら、 相手がおかしいと思うのが当然の思考ですよね。

 例えば、あなたがレストランに行ったとしましょう。 動きの遅いウエイトレスに、早く何かをしてくれと言っても、 本人は一所懸命に頑張っているつもりなので、それ以上早くならない。 あまり強く言うと、あなたはクレーマーという認識を、彼女に持たれてしまうということです。

 そして、グズな人は同じようなグズの人と集団を形成していく。 それはまるで、マラソン大会のような感じなんですね。
 先頭集団はよくテレビに出ますが、その後に続く人も、集団で走っている場合が多い。 それぞれの集団の速度は同じですか? 違いますよね。

 先頭集団は先頭集団の速度で走っている。 だから、誰も自分が早いという自覚はないし、それより遅くなると危機感が出る。

 それでは後ろの集団はどうでしょう。 後ろは後ろで集団で走っているので、やはり自分が早いという自覚や遅いという自覚は持ちにくい。 もちろん、それよりも速度が落ちれば、集団からおいて行かれるので危機感はでますが、 今の自分の速度に危機感は持ちにくい。 いわゆる”ぬるま湯”ですよね。
 確かに自分達の前に集団があるのは理解できるが、それを実感を伴う危機感にまでは結びつかないんです。 だから先頭集団と比べて、遅いという自覚症状はありません。 でもこれでは大会では勝てません。

 これを会社や店舗に当てはめるとどうなるでしょう?!

 対応の遅いホールスタッフがいる。 お客様はイライラするが、本人に自覚症状はない。 ホールを忙しく走り回り、むしろ頑張っていると思っている。 お客様は諦めて、我慢するか、黙って去っていく。

 対応の遅い役職者がいる。 店長から指示された仕事がすぐできない。 ホールスタッフに出す指示が遅れる。 ホールスタッフに対する動機付けが遅れる。 担当作業が遅れる。 もちろん、本人は頑張っていると思っている。 そして、ホールが不活性になっていく。

 対応の遅い店長がいる。 新台入替や育成台に対して、打つべき施策が遅れる。 役職者への指示が遅れ、ホールスタッフの指示も遅れる。 業者への指示も遅れる。 遅れるとタイミングがずれ、効果は当然出にくくなる。 今月すべきことが、当然のように来月へと繰り越される。 でも本人は頑張って最善の手を打っていると思っている。 よくやっていると思っている。

 だから社長から、「何をしてるんだ」と言われると、私(店長)は頑張っているのに評価をされないと嘆く。 社長が、役者者の動きが遅い、スタッフの動きが鈍いと言っても、 店長は、部下は頑張っていると真剣に思っているから、社長が何を言っているのか分からない。 自分たちは頑張っていると思い込んでいるから、 最悪の場合、私(店長)は部下の味方になって社長からスタッフを守ろうとする。

 対応が遅い部長がいる。 当然すべてが遅れるが・・・・。

 ここから先は、想像にお任せしたいと思います。 通常、社長は外部とのコンタクトがあるので、自分の速度について、 社員に比べて敏感な方が多いと思います。

 ただ、自社の動きの鈍い社員の速度が、勝手に上がるだろうと思うのは間違いだということです。 なぜなら、グズには自覚症状がないからです。 自覚症状がないのに薬を飲む人はいませんよね。

 これが蔓延すると社員は育ちません。 ホールスタッフもしかりです。 最近、スタッフのレベルが下がってきている。 それは、本当にスタッフのレベルが、下がってきているのでしょうか。 酷くなると、グズではない役職者やスタッフは、和を乱すということで追い出されてしまいます。 悪貨が良貨を駆逐するという現象ですね。

 こんな状態にならないように、スピードという視点を経営に取り入れる必要があるのではないでしょうか。

 今日、九州に台風が上陸し、近畿に来るそうです。 スピードの遅いグズな台風は、大きな被害を持たらします。 この文章を書きながら、台風のスピードが上がることを祈っているところです。

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 格安スマホの差別化戦略をヒントにする!

 報道番組WBSで格安スマホの差別化戦力を特集していました。

 大手3社にスマホとは別に、格安スマホがどんどん普及しています。 強いのは大手キャリア系のY!mobileやUQですが、この分野の参入企業が増えています。 これまで格安スマホの競争と言えば、価格がメインでした。

 ところが格安スマホの事業者がどんどん出てくると、 価格でだけでは差別化できない。 パチンコ業界で言えば、何となく低玉貸が普及していった状態と似ていますよね。

 特に後発組は、なかなかお客様の獲得ができないので、 プラスアルファを付けて差別化し、新たなお客様を獲得しようとしています。

 どんなことをしているのかと言えば、 トータルモバイルでは、
 まず、初期設定につまずくシニアが多いので、慣れないスマホでの初期設定をやめ、 紙ベースで入力の設定をし、それを読み取ることで設定ができるようにしています。 要するに入り口のハードルを下げることで、スマホを持ちやすくさせる。 パチンコ体験会を開いたり、無料パチンコをするようなものですね。

 次に「お知らせシール」というシールを用意し、スマホをそのシールに近づけると、 一定の動作ができるようにしています。 どんなものかと言えば、”家族に電話をかける”等です。 特に急ぎの時に混乱しないように手順を自動化しています。 パチンコ業界では、初めての人が打ちやすいように、初心者担当スタッフを置くというようなものですね。 もちろん気遣いのできるスタッフを置くということでOKです。効能は同じですから。

 そして、危険電話の察知機能を付けている。怪しげな電話は、自動的に怪しいという表示をします。 高齢者に対して、振り込み詐欺にかからないように、対応をしているというものです。 ホール内でしたら、監視カメラを付けて防犯にも力を入れています。というのもよいかもしれません。 例えば、紛失やカード盗難、連続〇〇日ゼロ更新などの表示ですね。

 そして、子供向けスマホのサービスとして、 親が子供のスマホの利用時間を制限でいる機能が付いているというものもあります。 これは結構人気があるみたいですね。 ホールでは、来店されているお客様の家族と連携して、のめり込み防止をやりますというような感じですね。 だから安心して、うちのホールに来るように奨めてくださいというものです。

 このトータルモバイルは、まず子供向けのスマホサービスを充実させ、 子供スマホ管理の簡易さで、勉強が気になる親の心を掴む作戦です。 そして、次にシニア層のサービスを充実させていき、シェアを確保していく。 この2つが充実すれば、全体的な客層の確保をするそうです。

 これは、定番機種にお客様を付け、ピークを作り、 全体的な稼働を上げていくというパチンコ業界のポピュラーな作戦と同じものです。 他業界の戦略を自業界に置き換えることで、自店の戦略を見直すヒントになります。

 この他には、LINEモバイルは、SNSや音楽のデータに関してはデータ通信量に含めないとして、 音楽好きな若者を取り込む作戦を立てています。 これも、パチンコ業界で言えば、特定機種だけを甘くして、その客層を囲い込みむという作戦ですよね。

 コミュニティホールを目指しているホールと、相性のよい戦略をしているところはということになると、 関西電力の子会社のケイ・オプティコムがやっているお客様との『共創』作戦ですね。

 どういうものかと言うと、お客様のサービスに対する要望を集めて、サービスを随時改善しています。 スマホ契約をされたお客様から声は、料金の問題や付帯サービスの問題など、どのようなものでも受け付けます。 それを毎週会議にかけ、良いと判断したら進めます。

 もちろんシステム変更などはすぐにはできませんが、やるかやらないかは早急に決断して知らせます。 レスポンスを早めることで、お客様としては、この会社と一緒にスマホサービスを作っている感覚を持っているようです。

 実際、今までに約2000件の要望の投稿があり、その中で採用されたものが200件以上にも上っています。 例えば、パケットギフト、これは自分の余ったデータ容量を友達などにプレゼントできるものです。 こうしたお客様のニーズを活かしたサービスをどんどんつくっています。

 また、Q&Aサイトでは、お客様同士がより便利なスマホの使い方を教え合う仕組みを作ったりもしています。 使い側からの目線でのアドバイスができるので、ITに詳しくない女性などに人気だそうです。 その結果、2015年の初めには10万件弱の契約だったのが、 2017年8月には、75万件と急成長しているとのことです。

 お客様の要望を積極的に取り入れるのは、コミュニティホールの十分条件の6番目をフルに生かしていると言えます。 また、お互いに教え合うのは、サークル活動のようなもので、十分条件の7番目を機能させているとも言えます。 題材が、食べ物や趣味ではなく、スマホの使い方というだけです。

 現在、コミュニティホールに取り組んでいるが、最近マンネリ化しているということであれば、 ケイオプティコムがやっている格安スマホ「mineo(マイネオ)」を調べてみるのも何かヒントになるかもしれませんね。

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 人を幸せにするのはやっぱり人!

 みなさんも理髪店に行かれると思います。 私は髪の毛が少ないので、理髪店に行ってもカット代が割高のように感じられます。

 だから理髪店にはあまり関心がないのですが、 QBハウスだけは別で、結構注目していました。

 それはカット価格が1000円(税別)で安いということもありますが、 経営書の『ブルーオーシャン戦略』で紹介されているからです。 当時経営書でベストセラーになったので、読まれた方も多いと思います。

 10分でカットのみという画期的なサービスで、 従来の理髪店と一線を画すものでした。 それが従来の理髪店と違う価値をお客様に提供することになり、 新しい市場を開拓していきました。 昔、駅の構内に理髪店が出来ることを想像したかたは、いなかったのではないでしょうか。

 前振りが長くなってしまいましたが、実は最近、奈良北部のイオンモール内にあるQBハウスに行きました。 そろそろ散髪をしたいと思っていたので、買い物のついでに、QBハウスをのぞくことにしたのです。 混んでたら止めるつもりでしたが、たまたま人が少なく、 これならすぐにカットしてくれると思い、中に入りました。

 待つことなくすぐに椅子に座らされ、カットが始まりました。 担当してくれた人は、30ぐらいの若い店員で、 終始笑顔で、挨拶もしっかりしており、店に入ってくるお客様に対しても、 準備をしながら、「いらっしゃいませ」とか、チケットの買い方を案内していました。

 店舗の中では一番若手でしたが、店舗責任者のような感じを受けました。 愛想が良いので話しかけてみる気になり、
「QBハウスは経営書で紹介されているよね」と言うと、
「『ブルーオーシャン戦略』ですね。でも、今は競合が多くて、もうブルーオーシャンではなくなってきています」 と自然に受け答えをしてきます。

「そう言えば、7月にはニューヨークにQBハウスが出店したよね」
というと
「そうなんです。アメリカ1号店なんです」と答える。

「東南アジアにも出店してるよね」と言うと
「そうなんです。現在、シンガポール、香港、台湾でやっています」
「カンブリア宮殿で見たよ」と言うと
「ありがとうございます。日本の技術が高いみたいで、現地では結構喜ばれています」
など、自分の会社が展開していることを良く知っている。 この人は自分が働くQBハウスに、誇りを持っているのだろうと感じました。

 楽しく会話をしているうちにカットが終わりました。 サービスを受けても、相手の感じが良いと、いつも行っている理髪店より良いカットに感じられます。 もちろん気分もよく、幸福度が上がりました。

 私は、このQBハウスを後にして、また来ようと思いました。 近くの理髪店は、オーナー一人だけですが、カット以外には興味がなく、会話も弾みません。 最初は理髪業界のことを知りたくて話をしましたが、ノリが悪く、最近は特に話をしません。 じっと我慢してカットしてもらうのは、疲れるんですね。 だから、あまり行きたくなかった。 でも、近くなので仕方なしに行ってました。

 イオンモールまでは車で10分以上かかりますが、このQBハウスに行きたいと思っています。 カットは正直言って、それほどお店の差がでません。 受けるサービスに大きな差がでないなら、何が店舗を選ぶ要因になるかと言えば、私は人です。 なぜなら、不快なことを避け、楽しいことを多くしたいからです

 良い人がいない場合は、立地や設備になっていきます。 でも近くだからといって、幸せな気分にならないし、 設備が良いからといって、幸せな気分にはなりません。

 もし、パチンコを通じて、すべてのお客様に幸せな気分になってもらうということなら、 一番力を入れるのはやっぱり人(スタッフ)ではないでしょうか。

 勝たせないと無理? 想像してみてください。 無人島で、完全自動のパチンコ店で勝ってどれだけ幸せな気分になれるでしょうか?

 そう思うと勝った時でさえも、スタッフの対応が重要なことがわかります。 負けたときはなおさらです。 そうは思いませんか?


 関連:日本人のサービスの生産性が低い理由?!

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 シャープの大型冷蔵庫の開発から学ぶ

 ジャープがIOTを活用した大型の冷蔵庫の新製品を発表しました。

 501L以上ある大型の冷蔵庫は毎年出荷台数が伸びており、 シャープは、商品ポジションを成長分野に特化して、 さらなる拡大を図るというものです。

 大型冷蔵庫はなぜ売れているのでしょうか?
 今後も売れ続けるのでしょうか?

 マーケティング担当ならそういう理由を分析し、 商品ポジションをシフトさせているでしょう。

 売れている理由は、みなさんもお察しのように、 働く女性が増えているからです。 2012年から2016年までで、117万人増えています。

 その中に主婦もいますので、 そういう人たちは、頻繁に買い物に行くことが出来ない。 そうなると、週末にまとめ買いが増える。 まとめ買いをするとそれを保存しておく冷蔵庫は、 従来よりも大きいものが求められる。 だから、501L以上の大型の冷蔵庫が、夫婦2人だけであっても求められる。 というようなロジックですよね。

 だから、今後大型の冷蔵庫がますます伸びるかどうかは、 働く女性が増えるかどうかを予測するとわかるということになります。 何となく、『風が吹けば桶屋が儲かる』という感じですね。 でも、こういうロジックはどこであり、 先見性があるとは、それを読み解き、注意を払うということですから、 頭の体操と考えてやっておくことが大切ですね。

 話しを戻すと、それでは単に大型冷蔵庫を作れば売れるのか?

 そこでロジックはさらに展開していきます。 ただ大型では、買ってきたものを漫然と言えると、探しにくくなる。 だから、そういう収納をしやすいものが好まれる。 また、ドアや引き出しも食品が詰まっていると重くなるから、使いにくくなる。 そう考えると、開けやすいドアや引き出しの機能をつけた方が良い。

 さらに、食品の在庫が多くなるので、いろんなメニューが考えられる。 しかし、働く女性は忙しく、メニューをゆっくり考える暇がない。 だったら、冷蔵庫の在庫から献立を提案できる機能を付ければ良い。 されに進むと、買い物リストの作成も良いかもしれない。 また、賞味期限管理もできるかもしれない。

 そういう機能が高まれば、主婦が何をするか考えて、買い物に行き、料理を作らなくても、 冷蔵庫が指示して、スマホに連動してくれるなら、 早く帰ったときは、主人に作ってもらえば良い、そうなると時間を気にせずに働ける。 というように発展していきます。 買い物は主婦が財布のヒモを握っているので、ここは大切なポイントですね。

 シャープでは、働く女性のライフスタイルや在り方を考えて、 それにフィットした白物家電を作っていってるようです。

 やっていることは、メインターゲットを決めて、その人が出来るだけ喜ぶようなものを揃える。 漠然とした企画をするよりも、新しい発想が生まれる可能性が高いとは思いませんか?

 よし、今週の企画は、〇〇〇をメインターゲットとした企画をしようというのは、 マンネリ化を防ぐためにもありではないでしょうか。

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 JOCエリートアカデミーの能力開発を人材育成の参考にする

 報道番組WBSで、東京オリンピックに関連する特集をしていました。 その中で、JOC(日本オリンピック委員会)が、将来の金メダリストを育てるために、 全国から選ばれたスポーツに秀でた小中学生を集め、 JOCエリートアカデミーというスポーツ英才教育に取り組んでいるというものです。

 オリンピック仕様の設備で、オリンピック選手と一緒に、 日々厳しい練習に取り組んでいるのは当然ですが、 スポーツの練習以外に、作文を書かせたり、絵画の鑑賞をさせたりしています。

 スポーツ選手の能力を上げるためには、 カラダを鍛えるだけではなく、精神的なものの強化や 自分の能力を開発していくための問題解決力をつけるためなのです。

 例えば作文では、テーマとして「感動を与えるとは」というようなものを設定ました。 日頃よく口する『感動』とは何なのか、それはどういうときに起こるのか。 また、『感動』は与えることができるののかなど、 いろいろ考えさせることになります。

 それにより、自分たちが国の支援を受けてスポーツに取り組んでいることの意義について考え、 日頃の練習とは、何なのかをあたらめて自分に問い直しています。

 こういう頭の使い方を教わった選手は、 ただ勝つことだけを目指している選手に比べ、 スポーツにより良い意味を見出していくと思います。

 同じことをしていても、何のためにしているのか、なぜしているのか、それにどのような意義をみいだすのか、 そんなことを考える人間は、スポーツを通して世の中にプラスの貢献をしてくれるように感じます。 それは、傍から見ていて心地よいものを感じるからだと思います。

 実際社員自身も、自分の仕事について考える時間を持ち、 取り組み意義を見いだせれば、質の高い仕事をしていくように感じます。

 ついでに絵画鑑賞で何をしているのか言えば、 絵を見て、それを言語化したりさせていました。 普通を絵を見て言葉で説明するのは難しいものです。

 だいたいの人は、抽象的に言葉で説明しようとする。
 例えば、「キレイな絵です」と言えば、どうでしょう。 何となくは分かりますが、何がキレイなのか、どこがキレイなのかわからない。 これを具体的に説明させていく。
「これは屋根裏部屋です」というと、 なぜそう思うのか、どこがどうなっているからそう思ったのかを。講師が詳しく聞いていました。

 この能力は大切で、言語化能力が高まれば、自分を強化するための課題を言語化できるので、 成長速度が早まると言ってます。 まったくその通りと思いませんか?

 ホールで言えば、競合店を見てきて、どうだったと社長が聞くと、
「元気があって良かったです」
という抽象的なよくわからに返事をする社員と、 具体的に
「いつもよりのぼりが倍近くあり、店内に入ると、装飾も白から赤を基調としたものに変わっていました。 何よりも、スタッフが積極的に挨拶をし、しかも全員笑顔で、声がいつもより大きく嬉しそうでした。 声のトーンも高く、活気があるという印象を受けました」
という具体的に報告してくる。

 同じ報告でも2人の報告は全然ちがいますよね。 前者ははっきりって、自店で改善策を打てと指示をしても、何かはしますが、効果は期待できません。 なぜなら、言語化できていないので、改善点が良くわからないからです。 一方、後者は的確な改善プランを作ることができるでしょう。

 うちのホールは資金力あるから大丈夫と言っても、 前者のような社員しかいなければ、何をしても効果はあまりないでしょう。

 自社社員の報告が抽象的で、具体的に何をいってるのか分からないという傾向があれば、 JOCエリートアカデミーをヒントにして研修を組むのも悪くないでしょう。 でも、とりあえず言語化能力の大切に気づいたあなたから、 部下指導をしっかり行うことをやり始めてはいかがでしょうか!?

 それは難しいものではありません。 報告を聞いた後、「具体的に言うと?」とか「なぜ、そう思ったの?」など丁寧に部下に質問して行けば大丈夫です。 ちょっと忍耐はいりますが、部下も育つし、あなたも貴重な情報が手に入るかもしれません。

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 変革期においては、譲られた権力では、即応できない!?

 テレビで歴史番組をいくつか放映しています。 その中で、見ていて「面白い!」と思う番組があります。 毎回とは言いませんが、結構ためになります。

 今週のテーマは、『壬申じんしんの乱』でした。

 歴史に詳しくない方もいるかもしれませんので、 簡単に『壬申の乱』について触れますと、 年代は672年で、奈良(平城)時代の前のお話です。

 天智天皇の後継者になった大友皇子おおとものおうじに対して、 大海皇子おおあまのおうじが挙兵し、内乱となるというものです。 結果は、大海皇子が戦いに勝って、大王になり、 初めて天皇という称号を使います。 そして、倭国を日本国と国名も改めます。

 ここでなるほどと思ったのが、権力の種類は2つあり、 「譲られて得る権力」と「奪い取る権力」があると 歴史学者の方が言った言葉です。

 譲られて権力者になった人間は、急な改革はできない。 それは譲ってくれた人を否定することであり、 自分の正当性を否定することになるからなんですね。 変革をするためには、その権力の座で実績を上げるまで、路線変更ができない。

 もし、急速に体制変えないといけない、価値観を変えないといけない状態だと、とても対応できません。 だから、変革期に譲られた権力を得た人は、能力があっても何もできない。 要するに社長を交代しても、古参社員が沢山いて、仕事改革ができないということです。

 一方、奪い取った権力は、過去の否定から入ることができるので、 急激な変革を断行することが出来る。 日産のカルロス・ゴーンを見れば明かです。 日産の役員の中には、問題点を見つけ、カルロス・ゴーンと同じよなことをするべきと気づいていた人がいたが、 過去のしがらみがあり、出来なかったと言っています。 しかし、カルロス・ゴーンは、外部から来たのでそれを断行できた。

 この間ブログに書いた『関ケ原の戦い』と『壬申の乱』が重なって見えました。 豊臣政権下での徳川支配では、思い切った改革が出来ない。 だから、家康は権力を奪い取るために関ケ原が必要だったんでしょうね。

 番組の中で、古文書で、壬申の乱になる前に、天智天皇が大海皇子(弟)に 天皇の位を譲りたいと言ったが、大海皇子が断ったと書かれていると紹介していました。

 この時、大海皇子は、天智天皇から権力を譲られた自分を想像したのでしょう。 そして、有力豪族に囲まれて、身動きがとれない自分が見えたのかもしれません。 だから、あえて権力の座には座らず、天智天皇の子の大友皇子に譲り、戦いを起こした。

 当時、中国のとうと朝鮮の新羅しらぎに対する外交問題で、日本は重大な岐路に立たされていました。 『壬申の乱』で、有力豪族を一掃した大海人皇子は即位し、外交方針を転換します。 そして徳川幕府のような、強力な中央主権型の国家を作り上げます。

 歴史を見ると環境が変わり、変革が必要な時には、 単純に社長の座を交代し、次期社長に改革をゆだねるのは、しがらみがあり無理だと言うことが分かります。 これはジリ貧パターンで、何もできずに会社が傾いていきます。 おそらく何をしても、前の社長を支えていた幹部がネックとなり、改革は遅れていきます。

 それではどうするのか。 方法は2つあるように思います。

 一つは、これまで実績を積み上げた社長が、改革を断行することでしょう。 既存幹部が反対しても、断行する。 そこで反対派のうみを出してしまう。 その後で次期社長に引き継ぐ。

 もう一つは、社長候補に改革を子会社や一部エリアで改革を実行させ、実績を上げさせる。 それをもとにこれまでのやり方は通用しないと宣言して、社長が引退を表明し、 一緒にやってきた幹部を引退させるか、主要ポストから外すというやり方でしょう。 そうすれば新社長は、思い通りの改革ができます。

 もちろん大前提として、新社長に改革案、つまり、明日のパチンコホールとはどうあるべきかという構想を持っている、ということが必要です。 これが無いのに旧幹部を外すと会社が急死しますので、これは論外な施策となります。 その場合は、社長の座を禅譲ぜんじょうするのがベターとなります。ここはお間違えないように!

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 ハローウィン商戦で変化をつける?

 9月に入り、ハローウィン商戦が始まりました。

 USJなどのテーマパークのキーワードは”最恐”ということで、 ホラー関係のアトラクションに力を入れているようです。
 ハローキティちゃんがいるサンリオのピューロランドも同じように 恐怖ピエロが登場するアトラクションに力を入れています。

 メインターゲット層は女性で、大人のグループやカップルを意識したものだそうです。 このハローウィンで新たな客層を開拓して行くのが狙いです。

 日本大百科全書によると、 もともとイギリスでは、10月31日の夜に、カボチャなどをくりぬいて提灯ちょうちんをつくり、 藁人形わらにんぎょうや麦の穂で、さまざまの動物をつくり、仮面、仮装してねり歩き、 広場のたき火の周りで、歌ったり踊ったりして騒いだ後、最後に人形を燃やす。 その目的は、秋の収穫を祝い、悪い自然霊や魔女などを追い出すために行っていたそうです。

 それがカトリック教の11月1日の「諸聖人の日」、殉教者の魂があの世から帰ってくるという 日本のお盆と同じようなものですが、それと結びついて発展していきました。

 仮装をするのは、死者の魂と一緒に悪霊や魔物も来るので、 その時仲間と勘違いして、襲ってこないようにするためです。

 アメリカに移ってからは、おもに子供の祭りとしてにぎやかに騒ぎ、 御馳走を食べる収穫の祝いの行事となっていったようです。[

 日本でもハローウィンは定着化してきましたが、 イギリスやアメリカとも違う独自のイベントとして発展してきています。

 テーマパークが注目したのは、死者の魂が、悪魔や魔物と一緒に返ってくる、 というところでしょう。

 もちろん、ハローウィンを取り込んで商売の活性化を図っている業界はいろいろあります。 それがすべて”最恐”ではありません。いろいろな解釈をし、取り組みをしています。

 つまり、ハローウィンは、自店とコラボの自由度は高いと言えます。 人は何かの理由があると、思わず納得し、その取り組みに協力してしまいます。 ハローウィンをそれに上手く利用することです。

 ハローウィンの何に注目し、ホールにどのように取り入れるか、 役職者の発想力が求められるところです。
 え?クレームを言うお客様を悪霊と見立てて、スタッフが仮面をつけて営業する? 悪いとは言いませんが、お客様が良いことをするお手伝いをするとか、 お客様の満足が上がるものを考えるのが無難でしょう。

 例えば、お菓子にテーマを絞り、 ハローウィンの期間なので、 施設の子供にプレゼントするお菓子を端玉で協力してください。 というようなことが出来ます。 さらに発展させ、大掛かりにやるのであれば、保育園や幼稚園への寄付について、 事前に園長先生に話を付けておけば、実現できるかもしれません。 地元の子供会に寄付をしても良いかもしれません。 但し、売名行為ととられないための事前の工夫は必要です。

 地元の他業種の店舗がされているハローウィンと組む方法もあります。 ハローウィンとして、期間限定のスイーツやメニューを作っているところがあれば、 それを景品にするのも、良いかもしれません。

 もちろん、パチンコ店ですので、ハローウィン期間限定として、ホラー関係の中古機を揃え、 ハローウィンコーナーを作るのもありでしょう。 短期間なら、意外と持つかもしれません。

 パチンコをする人も、変化を求めます。 それに応えるネタがあるというのは、良いことではないでしょうか。 他業界のように、10月31日だけのものを、期間設定して来店動機作りをし、来店客を多くする。 その他業界の工夫を自店に取り入れて、オリジナルのハローウィンを展開してください。

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 上級救命講習を受けて

 9月の3日から9日まで、救急医療週間となっています。 一般的にはあまりなじみのない週間キャンペーンではないでしょうか。

 私も9月9日は救急の日というのは知っていましたが、 救急医療週間をやっているとは、知りませんでした。

 知ったきっかけは、昨日、奈良市で行われている上級救命講習に参加したからです。

 これまでコミュニティホールを推進しているホールの方には、 地域の安全、安心のために救命講習を受けて、 AEDの使い方をアルバイトも含めて、全員が覚えておくことが、 お客様のため、地域のためになるということを言ってきました。

 実際に地元の救命講習に参加して、 やはり消防署と連携して、取り組む企業や市民の存在は必要だと感じました。

 奈良市の場合、救急車は11台しかなく、その台数は人口が増えない限り、 増やすことができないと消防署の講師の方が言われていました。 おそらく、法律で決められているのでしょう。

 それに反して、救急車の利用回数は、上昇してきている。 そうなると、救急車が急病人のところにかけつける時間が、 平均すると長くなっていくとのことでした。

 心臓停止などは、時間の経過とともに生存率が下がっていくものです。 適切な処置ができていれば、しない場合に比べて、倍以上助かり確率が高まる。

 心臓停止はいつ起こるか分からないので、 その場に居合わせた方が、適切な処置をすることが必要となります。 その処置も、救命講習を受けて知識がある人がいると、 協力がスムーズに行きます。

 そう考えると、役職者だけが救命講習を受けているより、 アルバイトスタッフが、みんな受けている方が良い。 さらには、ホールに来ている方や地域の方も、そういう知識を持っている方が良い、 ということになります。 実際講習会では、自治会を代表して、参加されているような方も、いらっしゃいました。

 地域密着のコミュニティホールづくり取り組みとして、 救命講習会をされている方は、頑張って続けてください。 その活動は必ず地域の人から感謝される日が来ると思います。

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 「何を言っている。人生のギャンブルとはそういうものだ」

 8月の26日に映画『関が原』公開されました。 主演は、V6の岡田准一で石田三成役です。

 みなさんはもう見に行かれましたか? 私は1日の映画の日に見に行きました。 戦闘シーンは中々迫力があり、面白かったです。

 映画全体の感想としては、 関ケ原の合戦自体の知識が無いと、 ストーリーが見えないのではないかと感じました。 実際、歴史に弱い家内は、あまりわからなかったようです。

 映画の評論をするなら、この後だらだらと書くことになるでしょうが、 私としては、印象に残った面白かったところを紹介したいと思います。

 それは徳川家康と家臣との会話です。 徳川家康が、石田三成との合戦にいたるまえに、 いろいろと諸大名に工作をしているときのものです。 正確ではありませんが、その中で家康は家臣と次のような会話をします。

 家康曰く、「諸大名を納得させるために、石田三成をたきつけて、天下を賭けたギャンブル(合戦)をする。 そのためには、絶対に負けないように、あらかじめ手を打つ必要がある」
 すると家臣が「そのギャンブルは、イカサマじゃ、ないんですか?」 と家康に疑問をぶつける。
 すると家康が、「人生を賭けるギャンブルとはそういうものだ。 勝つか負けるか分からないようなギャンブルを、誰がするものか」 と家臣に言い返す。

 なかなか面白いとは思いませんか? それに対して石田三成は、「たとえ負けても”義”にために戦う」と言い切ります。 後世のもっともらしい話しですが、 この会話を聞いただけで、どちらが勝つかが分かるというものです。

 基本的に戦いは強いものが勝つに決まっています。 だから、戦いを本当のギャンブルにしないようにするためには、 相手より強い力を付ける必要があると言うことですね。

 ホールの力で言えば、資金力を思い浮かべますが、 それ以外に知力(情報、ノウハウ)や人材力があります。 競合店で資金力で負けるなら、 知力や人材力を充実させて、総合力で相手を上回ることを考えるべきです。 負けない体制を作って、競合店と勝負をする。

 もし、そうでなければ、イチかバチかの無謀な戦いをしている、 ギャンブルのようなものとなってしまうのではないでしょうか。

 負けない工夫をして、勝負をする。 傍から見るとギャンブルに見えるが、実際は勝ちを拾うだけ。 そして他社から、競合の〇〇〇〇さんに勝つとは凄いですねと言われた時に、 「たまたま運が良かっただけです」 と答える。

 家康のような周到な準備を進めているホールが、どれだけあるのだろうか? 映画を見ながら、そんなことを考えていました。 もし、準備がまだなら、今日からでも、何か相手に勝る力を手に入れる努力を、すべきではないでしょうか。

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 計測できる野球ボールをミズノが開発!

 報道番組WBSのトレたまコーナーで、 ミズノが、速度と回転数と回転軸を測定できる野球ボールを開発したと紹介していました。

 野球ボールの芯にセンサーと発信機があり、 ボール投げるとデータを自動的にスマホに転送してくれるというものです。

 これまでピッチャーは練習をしていても、 それだけボールが早くなったか、 回転数が上がったのかを把握することは、 困難でした。 それが、手軽にスマホで確かめられる。 画期的です。

 1年半ぐらい前に、サッカーボールでセンサー付きのものを開発されたと ビックデータ関係のセミナーで聞いていましたが、 野球ボールでも実現したということです。

 ミズノの開発者は、これにより、投げるという技術の向上につながると同時に、 投手のモチベーションの向上につながると、話していました。

 大切なことなので何度も言いたいと思っていますが、 データの見える化は大切です。 もちろん、改善に結びつくようなデータです。 これはあらゆるスポーツや業界に言えることです。

 ホールでやっている施策が上手く機能しているか、 データとして見える化出来ると、生産性は向上します。 多くのホールはわかんないけど、おそらく有効だろうと頑張っている。 センサーの入ってない野球ボールということですね。

 だからこそ、大型リニューアルの時には、店舗を良くするために必要なデータとは何かを考えて、データ強化をすることは大切です。 要するに、センサーのついた野球ボールを取り入れて、リニューアルを成功してくださいということです。

※たまにデータをやたらに自慢するシステムメーカーがいますが、 どのように使い、何の役に立つか確認してください。 答えられなければ、ただのゴミですので、 システム購入の時には、 くれぐれも、御社のような優秀なホールなら工夫できます、 というようなメーカートークに乗せられないように注意が必要です。

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 関連:甘い桃を食べて、ホールの改善を考える!!?

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 現状認識を確認すれば、ホールの将来は予測できる

 今後、うちの店舗はどうなっていくだろうか? 気になる人も多いと思います。

 良くなっていくのか、悪くなっていくのか。 それは店長の現状認識で、8割以上決まってしまう。 特に業績の悪い場合は、9割5分以上の確率決まってしまう。

 現状認識とはものの捉え方です。 組織のトップは、現状に対する認識を持っているのが普通です。 でもその認識が、経営にとってプラスにならない、 それどころかマイナスの認識もっていると、 遅かれ早かれ、その店舗はダメになっていきます。

 どういう認識がダメなのか、2,3例を上げると分かり易いと思います。
「うちは競合店より、店舗が小さいからダメだ」という店長。
 拡張できる土地や予算も無いのに、そういう認識をしている。
「うちは出玉ができないから、競合店に勝てない」という店長。
 会社に出玉予算が取れないことを知りながら、そういう認識をしている。
「うちはブランド力がないから、お客様が集まらない」という店長。
 本人はブランドとは何か研究もしていないし、うちの会社では無理と思っている。

 共通点は、相手の強さのために、自店が良くならないと言って嘆いている。 こういう認識を持っている本人は、 自分は冷静に分析しているまともな人間と思っている人が多いのが特徴です。

 でも、このような認識では、なぜうまく行かないのかは説明できても、改善策は出てこない。 改善策が出てこないのは当たり前です。なぜなら、
 相手の店舗を強制的に自店以下の規模に出来る方法が無いからです。
 相手の店舗の出玉を強制的にやめさせる方法がないからです。
 相手の店舗のブランド力を強制的に下げことはできないからです。

 それよりもっと悪いのは、相手に対して何もできないので、 脳自体が、白旗を上げてしまっているということです。 日々のオペレーションはできても、相手を打破するアイデアを脳は考えようとしません。 相手の強さが思考の制約条件となり、何をやっても無駄と判断するからです。 だから、勝ち目はほとんどありません。

「でも、うちの店長は一生懸命にやっているよ」 という声が聞こえてきそうですが、 それは、勝つための仕事ではありません。

 もし、店長の現状認識が、先ほどあげたようなものであれば、 その認識を新ためてもらわないと、勝ち残りは99%難しいでしょう。

 どういう風に改めるのかというと、例えば、 「店舗規模の小ささを利点とした、運営手法の開発がまだできていないから、競合店には今は負けている」 というような感じですね。 そういう認識の店長は、運営手法の研究をして、競合店を打破する施策を考えることができます。 考えることが出来て、勝ち残るための知恵が生まれます。

 そのために経営者は現状認識とはどうあるべきか、説き続ける。 あるいは問題解決入門研修のような、問題形成力をアップさせる研修を定期的に受けさせる。 稼働や利益を上げるアイデアを出せと言う前に、そういう現状認識の改善努力が大切ではないのでしょうか?

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 組織の価値観を変えるヒント!

 NHKのオイコノミアという番組で、メンタルヘルスをテーマにしたものをしていました。

 メンタルが病む人が多い会社は、現在健全な経営状態であっても、 将来的に業績は落ちてくる。 反対に、メンタルヘルスが健全に保たれている会社は、 業績も良いし、それを維持することができるというものです。

 メンタルヘルスを維持するキーワードとしては、次の3つに留意すべしというモノでした。
  ①長時間労働を無くす
  ②自由裁量を持たせる
  ③コミュニケーションを図る

 その中でメンタルヘルスの研究と合わせて、企業の取り組みなども、参考事例として紹介していましたが、 面白いと思ったのは、ある介護サービスの会社の長時間労働の防止への取り組み方法でした。

 何をしたかといえば、残業をしなければならなくなったら、 残業申請を出す(これは当たり前です)。 そしてそのとき「マント」を羽織らなければならないというものです。

「マント」はカッコの悪いデザインのもので、 名称は『恥ずかしマント』と呼ばれていました。

 なぜ、このようなマントを付けるのかというと、 残業で残っていることがよくわかる。 そして、会社の価値観として、「残業する=恥ずかしいこと」というものを、 社員に知らしめる為だそうです。

 会社が通り一遍的に、残業禁止といっても、 残業する人を見ると、「残業までして頑張っている人」とか 「会社に献身的に貢献している人」というイメージを抱いてしまう。 逆に定時で終わり帰る人を見ると、「協調性の無い自分勝手な人」とか、「会社に対するロイヤリティの低い人」などと 勝手に思ってしまう。反応してしまう。

 しかし、ベースの価値観がこのようでは、当然、残業は無くならない。 そこで、ベースの価値観を、 「残業をしない人は、処理能力の高い人」あるいは「会社の省エネに協力的な人」という価値観を持たせる。 逆に、「残業をする人は、効率の悪い人」あるいは「会社の経費を余計に使っている人」という価値観を持たせる。 そのためのシンボルとして、『恥ずかしマント』を着てもらう。

 もちろん、そのために一人当たりの仕事能力と業務量を考え、 仕事量が適正になるための努力や、 毎年、仕事の生産性が上がる努力をしているという背景が存在していると思います。 だから、この会社は真剣に仕事に取り組んでいるという印象を受けました。

 話をマントに戻すと、そのやり方は、組織の価値観を変える手法としては、結構面白いと感じました。

 以前、組織の持っている価値観は変えにくい。 組織が持っている価値観が影響して、 日本帝国海軍は、輸送船の攻撃に消極的となり、 戦争の敗因を作ったというお話をしました。

 でも、日本海軍のTOPが、今の状況にあって、本当に勝つために必要なものは何かを考え、 そのために価値観の変更が必要なら、「恥ずかしマント」のようなシンボルを作り、 ある種のラベルを張るやり方は、面白いと思いました。

 例えば、輸送船を鎮めると補給が受けられない戦艦が動けなくなるので、「輸送船の撃沈は、戦艦を100日沈めた価値がある」 などと発表する。船にも戦闘機の撃墜マークのようなものを書くとよいかもしれません。 撃墜マークが無ければ、恥ずかしいという状態を作り上げれば、 軍人は矜持きょうじにかけて頑張り、 アメリカの補給に打撃を与えることが出来たかもしれません。

 ということで、 組織が、良くないと思うことをしている時には、良くないことをしている印を配る。 逆に、組織が好ましいということをしている時には、良いことをしている印を配る。 事前準備は必要ですが、組織の価値観を変える一つの方法ではないでしょうか。

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 スター・ウォーズの販促をヒントに高稼働を企画する!

 映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が12月15日に公開されることなっています。 「スター・ウォーズ」といえばみなさんもよくご存知の映画の人気シーズです。

 9月1日に渋谷ロフト(渋谷区宇田川町)で、映画の公開されることを記念した、 期間限定ショップがオープンしました。

 同ショップは、一般オープンに先駆けての先行イベントを実施。 1日深夜0時1分~2時に特別営業を実施し、抽選で選ばれた約200人が来店しました。 ショップオープンのカウントダウンを行ったほか、 同シリーズに登場するキャラクターなども来店し、熱烈なファンたちを喜ばせたということです。

 そして、ショップでは、新作に登場するキャラクター「ポーグ」のぬいぐるみやiPhoneケースなど、 新作映画の関連グッズを中心に、同シリーズのグッズ約1000種類を集めています。 新作のキャラが沢山出来ているので、映画会社の全面的な協力がありそうです。

 映画会社の意図としては、映画の事前情報を流すことにより、 ファンの興味を駆り立てて、映画館の来場者数を増やすというものです。

 実際、映画が始まる前に、キャラクターの生い立ちなどの情報を知っていると、 映画がさらに楽しく見ることが出来ます。 映画が発表される前に知ると、そのキャラクターがどういう役割を果たすのか、 自分で勝手にイメージしたりして、映画の事前期待が膨らみます。

 そうかもしれないと思えば、これを新台導入に”リンク”させることです。

 おそらく話題性のある大きな新台入替といえば、 新しい「大海」というところでしょう。

 この「大海」を一人でも多くのお客様を打ってもらうために、 映画「スター・ウォーズ」の販促を応用して、「大海」の事前期待を高めるのです。

 海ファンにとっては、新しい海の入替は、最大の関心ごとです。 手前味噌になりますが、旧ヒューテックの会員管理システムでは、 遊技履歴をもとに、海ファンを一括検索して、1分もかからずリストアップ出来ました。

 こういう会員管理をお持ちなら、 映画「スター・ウォーズ」の販促を見習って、 導入前から海ファン向けに何かを仕掛けるべきでしょう。

(注意)海に興味のない人にとって、海情報を送られるのは迷惑となるので、 DMなどで、コアな情報を画一的に送るのはおススメしません。 ホールでの緩やかな販促が無難だと思います。

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 訪日韓国人が42.8%と大幅アップの背景とは?

 日本政府観光局の調べで、今年の1月から7月までに韓国から日本に訪れた人が、 前年対比で、42.8%と大幅に上昇していることが分かりました。 訪問人数は約404万人と中国の406万人についで2番目に多くの人が訪れています。

 報道番組のWBSでは、日本への旅行の増加が、韓国経済に影響を質的に与えているということで、取材をしていました。

 どういうことかと言えば、観光目的が変わってきたことと、日本への観光を契機として、 韓国に帰ってからの消費などのスタイルが変わってきているというのです。

 具体的には、日本スタイルを楽しむために、観光に来ている人が多くなっている。 昔は、観光といえばよく知られた名所や名刹などを訪れる、 日本でしかないものを体験して帰る。 異国に行ったことを楽しむものでした。

 ところが取材では、かわいいコーヒーのテイクアウト店に行ったり、居心地の良さそうなカフェに行って楽しむ。 日本人独特の感性での店づくりや接客という、日本式スタイルを楽しむために訪日をしている。 また、日本の食器などの雑貨を買いに「ニコアンド」というお店に行く。 そういうところが観光スポットになってきている。

 日本での体験価値を重視し、それをSNSなどでシェアする。 それを見た人が、私も体験したいということで、日本に来ている。 だから、訪日客が増えているそうです。

 物(商品)の価値だけだったら、インターネット通販があるので、 日本に来て、良い物(商品)を見つけたら、ネットで購入して終わりとなるはずです。 そうであれば韓国の方は、こんなに来なかったのでしょう。

 そして、話は続きがあり、訪日した韓国の人は、日本スタイルを韓国でも求め、 それに対応し日本式のホテルやカフェができているそうです。 先ほどの雑貨の「ニコアンド」も韓国の店舗を2店舗から6店舗に拡大するなど、好調なようです。

 One-to-Oneマーケティングに顧客学習という言葉があります。 お客様は、店舗で経験することで、いろいろなことを学び、お店に求めるもの、ニーズが変わっていくというものです。 今日接したお客様は、明日には違うお客様になっている。 だから、同じことをしていては”ダメ”だということです。

 よくわからない???
 そうですね。簡単に言えば、魚屋にAさんが来たとしましょう。 店主が、「今日は、サンマが美味しいよ」と声かけた。 Aさんは、その声に応じてサンマを買って帰った。 翌日、またAさんが同じ魚屋さんにやってきた。
 店主が昨日と同じように、 「今日は、サンマが美味しいよ」 と声かけたとするとどうなるでしょう。 Aさんは、昨日のトークはただの営業トークと解釈するでしょう。

 ところが店主が、 「昨日はサンマを奨めたけど、今日はタイが新鮮だよ」 と声を掛けると、Aさんは自分のことを覚えていると感じ、 店主の言葉を、ただの営業トーク以上に感じます。

 その時、Aさんの魚屋における体験価値は上昇します。 魚に迷ったら、このお店に来るといいと学習し、また来るでしょう。 おそらくこのお店は繁盛していくでしょう。

 体験価値は貯金のようなものです。 貯金がたまっていくと、その店舗に愛着を持ちます。 逆に、減っていくと、どうでもよくなり、他の店舗に行ってしまいます。 地域一番店は、お客様に体験価値を一番多く与えている店舗ということができるかもしれません。

 体験価値がもの凄く高まると、他の人に話をするというクチコミが発生します。 韓国の方からすると、日本での体験価値は高いようです。 特に、SNSなどでシェアできるものは、人気になりそうですね。

 WBSを見ながら、顧客学習が進み、それに応じて韓国の店舗の在り方に、 変化が出てきているというのは驚きでした。

 パチンコ店でも外国人を取り込めば良いという話もありますが、 そうなるためには話題になるような体験価値を作っていく必要があります。

 遊技台があるから勝手に遊んででは、「何それ?」という感じになるでしょうね。 各国の言葉で遊技説明書を用意している。「だから?」というところでしょうか。 それって日本スタイル?

 やはり、ホールに入ると「かわいい」とか「さすが日本だよね」というものをつくる。 そして、それがスマホで撮影され、SNSなどでシェアできるものであれば、GOODですね。 そうなると、あなたのお店が観光スポットになるかもしれませんね。

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