本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2017年11月の目次 □□□

 ファーウェイのCEOリチャード・ユー氏の経営姿勢を見習う!

 皆さんのほとんどはスマホをお持ちだと思います。 このスマホの進化の速度は速く、11月28日に世界初のAIを搭載したスマホが、ファーウェイ・ジャパンから発表されました。

 「HUAWEI Mate 10 Pro」という機種で、AI内蔵チップセット搭載しています。 発売は12月1日で、市場想定売価は税別の8万9800円です。

 AIを組み合わせることで、内蔵されている1億枚に及ぶ画像から被写体を識別し、最適な撮影モードに設定します。 人が介在せずに、プロがとるようなきれいな写真が撮れます。
 また、AI機能を使って、レストランなどのメニューの翻訳を自動で行うこともできます。 海外旅行に行った時などは、レストランの注文をスムーズに行うことができます。
 バッテリの持続時間に関しても、最新のチップセットを組み込むことで、 使用状況を学習し、最大50%の効率化による省エネを実現しているとのことです。

 ファーウェイの世界シェアは9.3%と、サムスン20.9%、アップル14.5%についで第3位(2016年)になっています。 ファーウェイは、比較的低価格のスマホが中心でした。今後、高価格帯のスマホ市場でシェアを伸ばせるかが課題となります。 今回のモデルは、AI搭載という世界初の機能で、高価格帯スマホの進出への足掛かりとしています。

 報道番組WBSでは、ファーウェイ本社でリチャード・ユーCEOに対して独占インタビューを紹介していました。

 その中でユーCEOは「いま、成功していても危機意識が無ければ、数年後に無くなってしまうかもしれない」と語っています。

 その言葉通り、今の成功に満足することなく、研究開発に力を入れています。 実際、ファーウェイの研究所ビルには、1万人の研修者がおり、研究費1兆円で日夜開発を続けているとのことです。 給与は高給ですが、それに安穏としないように、成果が上げられない下から5%の人間は、淘汰する仕組みを作っています。

 成長し続ける会社は、このファーウェイのように将来に向けて先行投資をやり続けています。 あなたの会社や店舗ではいかがですか? 健全な危機意識を持たせて、苦しくても新しい営業手法やサービスを開発しつづける企業が、最後に勝つのではないでしょうか。

 パチンコ店で言えば、店舗開発力、遊技機選定力、レイアウト能力、台整備力、景品選定能力、販促企画力、接客ノウハウ、新サービス開発力、 顧客管理ノウハウ、顧客育成ノウハウ、スタッフ育成力、管理者育成力等が、一般企業の営業力、商品力になると思います。 御社は強化のための投資をどれだけしておられますか?

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 「ブルガリ」の販売戦略に学ぶファンの作り方!

 イタリア発祥の「ブルガリ」というブランドをご存知ですか? 「ブルガリ」は、ギリシャ系イタリア人のソティリオ・ブルガリが、 1884 年にイタリアのローマで創業した高級宝飾品ブランドです。

 現在、「ブルガリ」の客層は30代から50代の客層が中心で、20代の若者はあまり多くいません。 将来的なことを考えると、20代の若者を確実に増やしていかないと、 企業の業績が低下してくることは避けられません。

 ブルガリグループのCEO、ジャン-クリストフ・ババン氏は、 若い世代のファン獲得を最重要課題と考えて、 取り組みを強化しようとしています。

 取り組みは、若者向けの商品開発と「ブルガリ」と若者との接点を増やす販促活動の強化です。 そして、若者への訴求ポイントは、商品の芸術性とストーリーということです。

 ババン氏は、若者は商品の所有自体にはあまり興味はないが、 感情的なものやそこから生まれる体験を求める傾向にあると分析しています。

 商品そのものよりも、商品をキーワードとして広がる想いや想い出が最大の売りになると考えています。 つまり、「ブルガリ」自体は良いものであることを前提として、経験財を持つことを若者に勧めようとしています。

 高級品だから良いというのではなく、「ブルガリ」にまつわる人の想いやストーリーが、 あなたの人生を豊かにしていくので生涯の財産として持つ価値があるというような感じです。

 これをヒントにパチンコ店を考えると、 私の店に価値があるのは、パチンコを打たせるだけのホールではなく、 パチンコを通して想い出をつくることができるホールだから価値があるのです、 というような考え方で地域NO.1を狙います、と言っているようなものです。

 想い出が詰まったものは代えがききません。 ホールでそういう想い出づくりができると、 お客様にとっては代えがきかない大切なホールということになります。

 あなたのホールを、お客様にとって、かけがえのないホールにしてもらうつもりなら、 このババン氏の考え方は、リンクの対象になるのではないでしょうか。

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 現実的なアニメストーリーに見る勝敗の法則!

 皆さんはアニメをご覧になりますか? 人気アニメは遊技台になるので、あるべく録画をして見るようにしています。

 関西では、アニメを放映する本数も多く、BSと合わせると、毎週相当な数になります。 アニメの中で戦争モノは戦史などを参考にしているものも多く、面白くためになるので、録画するだけでなく、見るようにしています。

 最近では「将国のアルタイル」というアニメですね。 マンガチックな飛躍は少なく、強い者は勝ち、弱い者は負けるように設定しています。 要するにガンバルと根拠もないのに奇跡が起こり勝つということは無くしています。

 しなしながら、現実的であるがゆえに、戦いのパターンはある程度決まっています。

 このアニメでよく出てくるパターンが、過去の栄光をすてきれず、 今まで負けなかったのだらか、これからも負けないという、 何の根拠もなく勝ちを信じている人や国を容赦なく、負けさせています。

 先週の放送内容もそのパターンで、 13年前に戦争に敗れた将軍と勝った将軍が再び戦うというシーンがありました。 過去に勝った将軍は、過去に勝った時と同じ攻め方します。 ところが、過去に負けた将軍は、過去の敗戦要因を研究し、その対策を立てていますので、 相手の攻撃を防いで、今度は勝利します。

 敗報がもたらされた国の高官の多くが、報復のためにさらに軍隊を投入しようとするのですが、 それを聞いた準主役の高官がこう言います。

「13年前の勝利に胡坐をかいて平和をむさぼってきた国の将軍と、 13年間敗戦の屈辱に耐え、相手を打ち負かす研究をしてきた国の将軍では勝敗は目に見えている。 あなた達では、絶対に勝てない」

 この言葉を聞いて、「その通り、当たり前」というように思いませんか? 当たり前だけに、説得性があります。

 私の好きな評論家に会田雄次さんという京大の名誉教授をされた方がいらっしゃいました。 高校時代にこの方の本を読み、感動したのを今でも覚えています。

 その本の中に、危機が迫ると突然、白馬の王子が現れて助けてくれる、そんな発想をするのは、女子供だけである。 そんな奇跡は現実世界では起きない。 それを真に理解して、勝つための地道な努力を重ねていくのが大人の男である。 というような論調がありました。 このアニメのストーリーの組み立て方とダブります。

 今週から「大海4」が導入されます。 「大海4」が自ホールにとって、吉と出るか凶と出るかは、今までどのような手を打ってきたかで、 現時点でほとんど決まっているのではないでしょうか。

 そんなことを思いながら、「将国のアルタイル」のエンディングを聞いていました。

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 食フェスの傾向に学ぶ集客企画の作り方!

 11月23日、代々木公園・イベント広場で、「大江戸和宴(わえん)そばと日本酒の博覧会」が始まりました。 昨年は6月にも開催され、16万人の集客というたいへん盛況だったそうです。

 こうした食をテーマにしたあちこちで開催されています。 私も先月奈良公園で、奈良のグルメイベント『C'festa(シェフェスタ)』が開催され、たまたまですが行ってきました。 このイベントも奈良の田舎にしては盛況で、昨年は25万人の参加者がいたそうです。

 代々木公園の食フェスを企画した方によると、こうした食フェスにある傾向が出てきているそうです。 それは細分化、専門化してきているそうです。

 ただ、美味しいものが食べられるというよりも、 どういう美味しいものが食べられるのかを明確にすることで、 その食フェスの情報を聞いた人に強く訴えかけることが出来るからです。

 具体的に言えば、中華料理があるとして、ただ「美味しいよ」と言われるのと、 「甘辛くて美味しいよ」と言われるのはどうでしょう。 後者の方が美味しい理由が良くわかりますよね。 そういう味を好む人は、試しに食べてみるかという気になりやすいということです。

 これは味の『方向』を出す、という広告宣伝の基本的な技法のひとつですね。 それにさらにどこまで行くかという着地点を付けると、さらにインパクトが高まります。

 食フェスもいたるところで行われ、細分化、専門化することで、 集客にインパクトを持たせようとしていることが分かります。

 これをパチンコ店で考えると、今まで漠然とした景品イベントに一工夫することが出来ます。 例えば、「沖縄物産展」と漠然としていたのを、地域を絞込み「石垣島特産展」とすることも可能ですし、 お酒に特化して、「泡盛」の特集をするなど、変化を付けることができます。

 それではどんなものでも細分化し、専門化すればよいのかというとそれだけではダメで、 食フェスの参加動機の1位は「普段食べられないものが食べれる」ということなので、 市場にあまり出回っていないもの、珍しいもので企画する必要があります。 これは景品イベントでDM等を出し、集客を考える場合、パチンコ店でも同じことが言えると思います。

 もうすぐ「大海」が出ますが、その後に「大海」にちなんだ景品イベントをするなら、 どのようなコンセプトで、景品イベントをすればよいのか、 細分化、専門化をキーワードに企画をしてみてはいかがでしょうか。

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 松屋銀座店のSNS売り場に学ぶ新たな集客術!!

 百貨店業界は、売上が徐々に減少し、厳しい対応が迫られています。 しかし、百貨店の多くは、江戸時代からの創業が多く、時代の変化を巧みに乗り越えて生き残っている業界です。 底力があります。各百貨店が生き残りをかけて、いろんな工夫をしています。 その工夫を積極的に自店にリンクするのは、悪くないと思います。

 東京都中央区に百貨店「松屋銀座店」があります。 この百貨店はSNS用の売り場を11月中旬より開設しています。

 ただ単にディスプレーをしているのではなく、フォロアーの多い、インフルエンサー※の意見を反映させ、 店内の装飾からディスプレーまでインスタ映えするように、工夫をしています。

 商品を買わなくても、店内での写真撮影をOKにしているので、 女性客が訪れて、これはと思う商品(バッグなど)を写真にとり、その場でSNSなどにアップしています。
 そして、「かわいい」とかいうリアクションが返ってくると、その商品を買っています。 また、写真を見た友達がこのお店に来たりします。

 要するに集客を来店したお客様にやってもらうという作戦です。

 松屋銀座店では、お客様の高齢化により、若い客層を増やす必要があったので、 SNSなどが大好きな30代の女性を取り込み、このような企画をしたそうです。

 パチンコ店でも同じことが言えると思います。 チラシやDMを送るばかりが集客の方法ではなく、お客様、特に女性のお客様が思わずSNSにアップしたくなるような仕掛けを作れば、 新たな集客施策となる可能性があるということではないでしょうか。

 景品のディスプレーや店舗演出、女性トイレの備品の充実などをされているとは思いますが、 それを、SNSにアップしたいと思うだろうかと問いかけて、さらなる工夫をしてみるのは面白いと思いませんか。

 目標を持つと工夫の仕方が変わります。目標を「インスタ映え」というのは、漠然とディスプレーするよりも、魅力的になるのではないでしょうか。 あなたのホールでも、ディスプレーを担当しているスタッフに「インスタ映え」というキーワードを提示してみてはどうでしょう。

※インフルエンサーとは購買中心点に あって組織の購買意思決定に影響を与える人のことを言います。
(注意)インスタ映えのポイントは、ネットなどで公開されています。身近にインフルエンサーいない場合、そういうものを参照するのも一つの手です。

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 社員やスタッフの生活力のベースを上げるお金の話!

 11月21日のニュース番組WBSで、「株式会社お金のデザイン」という会社が、 「お金の健康診断」というサービスを始めたと紹介していました。

 お金のデザインという会社は投資などの資産運用を手がける会社ですが、 営業戦略の一つとして、「お金の健康診断」をすることで、 お金の使い方に関心を持ってもらいという活動をしています。
 そして、診断を受けて興味のある方には、別途相談に乗り、お金の運用方法をアドバイスし、 上手く行けば、資産運用を託してもらうというものです。

  診断は一人5分くらいで終わります。 まず、問診ということで、受診者は事前にipadの質問に答え、 それを基にファイナンシャルプランナーが、5分ぐらいアドバイスをします。

 これを企業に訪問して行っていました。いわゆる出張サービスですね。

 社員に正しいお金の使い方を学ばせ、生活を安定させることは、 企業としてもメリットがあり、福利厚生の一環となります。

 実際、お金の使い方や税金についての正しい知識を、社員が持っているかということになると、 個人でかなりバラツキがあるのではないでしょうか。

 コミュニティホールをつくり、お客様や地域の人から信用されるためには、 健全な社会生活をおくる必要があります。 その基本的要素として、お金の使い方があります。

 人間、お金に困るとろくなことが起こりません。 若いうちから、社員やアルバイトにお金の使い方を教えることは、 スタッフの信用作りのうえで欠かせないものだと思います。

 では具体的にどうするのか?「お金の健康診断」のようなサービスがあればOKですね。でもこれが無くても、 お金の使い方を指導してくれる人は、経営者の身近にいると思います。

 例えば、税理士さんや社労士さん、銀行でも貯金や投資などをすすめているので、 ファイナンシャルプランナーの資格を持っている人もいると思います。 損保や生保の販売員の方もとられているかもしれません。

 社長の力を借りて、そういう人たちに協力してもらい、 簡単なお金の使い方を指導してもらう講習会を企画するのもいいのではないでしょうか。

 なお、講習会は興味を持たせないといけないので、具体的な事例の話か、 先ほどあげた「お金の健康診断」の問診のように、
 『飲み会に誘われたらどうしますか?』
 『3人で外食(飲み)に行きました。支払いはどうしますか?』
 『仕事はスケジュール通り進めますか?』
 『1年の目標は立てますか?』
など身近なところから、導いてくれるようにお願いしておく必要があるでしょう。

 福利厚生として、スタッフの信用力を上げる機会として、 経営者から講師になりそうな人に声を掛けてもらう。 ちょうど冬のボーナス時期ですので、銀行など預金集めのために協力してくれるかもしれません。 もちろん、自社の経理担当者などが、指導出来れば、それも良しですよね。

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 高齢者と遠くに住んでいる家族をつなぐアプリから発想する!

 高齢者の通話頻度を家族等が確認でき、「電話をしてみるか」と思わせるという、 見守りと対話促進を兼ねたスマホアプリが開発されたそうです。

 開発者は高齢者向け住宅の設計を専門とする京都大学工学研究科の三浦研教授です。

 高齢者のスマホにアプリを入れ、「見守り者」を登録してもらいます。 すると登録者のスマホやパソコンから、 高齢者の直近3か月間の通話状況をカレンダーで見ることが出来ます。

 スマホに表示されるカレンダーに、見守り者と見守り者以外を区別し、両方通話した日は「◎」、見守り者だけは「〇」、 見守り者以外だけは「◇」、誰とも通話してない日は「×」がつきます。

 田舎の両親に一度電話をかけると、電話をかけたつもりになり、 気がつくと何週も電話をしていないことがあります。 それを防いでくれます。

 その他の機能としては、電池残量が減ったり、不在着信が続くと、その位置情報も分かるようにしてあります。 万一のとき、近くの親戚や親しい近所の人に見に行ってもらえます。

 離れて暮らす子供が、年を取った両親に電話を掛ける気持ちを起こさせるのは悪くないと思います。

 年を取ると人とのコミュニケーションは重要になり、コミュニケーションは認知症の予防にもなるということは、以前から言われています。

 今年の3月27日に東京医科歯科大学の研究チームが全国24市町の65歳以上の男女71781人を3年間追跡調査をし、 同居をしていても一人で食事をとる男性は、死亡リスクが同居者と一緒に食事をとる男性より、1.5倍高いと発表しています。

 同居をしていてもコミュニケーションがとれていないとこのような結果になり、コミュニケーションの重要性は改めて認識されています。

 女性の場合は、違いがないそうです。 女性はおしゃべりが家族以外ともできるので、一人の食事でも影響がないのでしょう。

 ・・・・

 ここで視点を遠距離に住んでいる子供さんの立場で考えて見ましょう。 高齢のお父さんやお母さんがパチンコに行くが、会話もなく、打たせるだけのパチンコ店と、 お父さんやお母さんを覚えていて、いろんな会話をしてくれるパチンコ店があるとして、 どちらに行かせたいと思うでしょうか?

 同じパチンコを打つなら、コミュニケーションがとれるホールに行ってもらいたいと思うのではないでしょうか。

 さらに進めれば、毎日来られるような常連さんなら、遠くにいる子供さんに変わった様子がなかったか、 知らせてくれるようなサービスをしてくれるパチンコ店ができれば、助かるのではないでしょうか。

 薬を飲んでいるか、病院にちゃんと行っているか、見てくれるホールがあれば、 月のパチンコ代は、介護費用と思えるかもしれません。もちろん金額によりますが・・・。

 コミュニティホールの進化を考えると、 お客様と家族をつなぐ仕組み構築にチャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか?

◎コミュニティホールに関心・・・>コミュニティホール研修(基本編)

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 お客様の病院や診療所、整骨院などのクチコミを活かす!

 11月14日に加藤厚生労働大臣が、 病院に関するクチコミサイトの規制を来年の6月より行うとう方針を発表しました。

 背景には、利用者に金銭を渡し虚偽の報告をさせる、あるいは誇張した書き込みをさせるなど、 サイトを利用した詐欺まがいな行為が目立ち始めたことにが挙げられます。

 しかし、カラダに不都合を感じた人が病院を選ぶ基準がなく、 多くの人がクチコミに頼っているのが現状です。

 ◎病院選びの方法
   1位 家族・知人のクチコミ    54%
   2位 病院のホームページ     47%
   3位 クチコミサイト       30%
   4位 かかりつけ医に聞く     17%
   5位 本・雑誌           7%
       (調査 メディアコンテンツファクトリー)

 基本的問題は、病院の情報公開にあると言われています。 それは何かといえば、病院にかかることによって、病気が治る確率が何%あるのかという情報です。

 例えば、胃潰瘍になった場合、〇〇病院での薬治療による改善は36%、手術治療による改善は95%。 というように開示されていれば、利用者は判断できるということです。 もちろん、病気になっている状態(重度、軽度)、直るという状態(数値の改善、心理的な改善)を正確に定義しないと、 病気の改善確率は正確にはでません。人が相手ですから心理的な影響も受けて難しいのが実際でしょう。

 もっと言えば、病院の治療レベルのバラつきがあるのが問題なのです。 医師の質にバラツキと治療設備のバラツキがあるので、こういう問題が出て来る。 医師についてはアメリカのように、定期的に医師の試験を受けさせて、永久資格としないというのも一つの方法です。

 しかし、そんな議論は将来的な話なので、置いておくとして、 病院の治療技術にバラつきがある以上、病気の人にとっては、少しでも良い病院を知りたいというのが本音です。 となると実際に治療を受けた人に聞いて、良い評判の病院に行くのがベストということになります。

 そこで、コミュニティホールを展開しているホールの方は、 信頼関係を利用して、そういうクチコミを掲示する店内ボードや会員サイトを作ってはどうでしょうか。

 クチコミを掲示する時には、本人の名前は出さなくても、 スタッフがヒアリングをして、確かな情報だけを掲示するとすれば、信用がおける情報になります。 コミュニティで高めた信用で、情報を確かなモノにし、お客様へフィードバックをする。

 上記の1位「家族・知人のクチコミ」の知人の部分に、ホールの会員が含まれるという感じです。

 実際、やるにあたっては闇雲に情報を集めるのは意味がないので、 お客様から、どんなところが悪いのか、どんな病院や整骨院などを探しているのかなどの、ニーズを吸い上げておくことです。 それに対して、お客様の中で自分が治療して良かった病院や整骨院を教えてもらえれば、 それをクチコミとして、ホール内に掲示すれば来店した人の役に立つのではないでしょうか。 これはコミュニティホールの十分条件の第⑨項目の強化にあたります。

 クチコミの情報は信頼性が要求されますので、どこの誰ともわからない人の話は載せられません。
 ここで会員制度が生きてきます。 会員さんであれば、氏名と住所が分かり、クチコミに対して一定の責任を持って発言されていることがわかります。 それに、詳しい話を再度聞き直すこともできます。 ホールとしても、安心できる情報として、他の方に伝えることができます。
 インタビューしてスタッフの名前を明確にすることで、信頼性がアップすると同時に、 コミュニティホールの十分条件の第②項目を強化することができます。

 高齢者の方が一番関心を持っているのは健康です。 コミュニティホールの信用を生かして、確かな情報を伝えるのも、サービスとして有効なのではないでしょうか。

※1.クチコミサイトの信頼性は問題視されており、「東京ドクターズ」という会社はクチコミの信頼を演出するために、 インタビュー状況を動画でみれるようにしています。コミュニティホールはこの信用の部分を肩代わりできると思います。
※2.悪いクチコミは、風評被害がでるかもしれません。検証できないので、掲示しない方が良いでしょう。

◎コミュニティホールに関心・・・>コミュニティホール研修(基本編)

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 NHKの大河ドラマ「直虎」のトークが管理者の参考になる!

 日曜日NHK8時から大河ドラマ「直虎」が放映されています。 最近は物語のテンポが速く、面白くなっています。

 その物語の中になかなか『ためになるトーク』があります。 おそらく、管理者の方がそのトークをモノにできたら、 優秀な経営幹部になるだろうと思えるものです。

 今日の「直虎」は、徳川家康が妻築山殿と最愛の長男信康を失うというものでした。 阿部サダが演じる徳川家康は気落ちをして、部屋に引きこもります。 それに対して井伊万千代(菅田将暉)は同情するばかりで何もできません。

 そこへ井伊直虎(柴咲コウ)が築山殿の形見を持って現れて、井伊万千代に言います。
「死んだ者は生き返ってこない。できるのは、その志を継ぐこと」
そして、さらに
「そなたが、信康様の変わり身となればよい」
と言ます。

 最初は、そのような不遜ふそんなことはできないと言いますが、直虎はこう言います。
「家康殿にすれば、息子のごとくお家の行く末を考えてくれる家臣ができるということ。有難いものじゃと思うがな」
 そして里に帰っていきます。

 万千代は意を決して家康の部屋に入り、うじうじしている家康に面と向かって行きます。 怒った家康は、お前は何様のつもりかとつかみかかり、万千代を投げ飛ばします。

 しかし、万千代はひるまず、今の家康のあるべき姿を話し、 「負けた意味は、次に勝つためにあると」言います。 そして築山殿の形見を渡し、「考えましょう。この先の徳川のために」と家康に言います。 これをきっかけに家康は立ち直ります。

 小説なので話は出来過ぎていますが、直虎が万千代に対して、
「信康様の変わり身」
と言った言葉は千金の価値がある言葉です。
 この言葉で、今後の井伊万千代、後の井伊直政の活躍※はさもありなんと、納得がいくものとなりました。

 この考え方は信康の考え方を自分のものとするものであり、 ビジネスの世界では、経営者に感情移入することです。 感情移入は基本的な考え方を経営者と同じレベルに引き上げます。

 パチンコ業界がたいへんなとき、本気で会社のことを考えて、 経営者がやりたいと思う会社運営や店舗運営をしてくれる管理者は、経営者にとって宝です。

 管理者の方は、経営者への感情移入をして、考え方を高めてください。 そして、マネジメントスキルを高めてください。 あなたの会社への貢献力は最大になります。
 経営者の方は、そういう素晴らしい人材を絶対見過ごさない名伯楽めいはくらくになることですね。

※井伊直政は、新参ものであるにもかかわらず、徳川四天王のひとりになり、なおかつ井伊家だけに最強家臣団の証としてかぶとの赤揃えを徳川家康から許されます。

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 オレンジセオリーからスタッフの能力アップのヒントを掴む!

 皆さんは、フィットネスクラブに行かれてますか? 忙しいのでそれどころではないとおっしゃる方も多いと思います。

 そのフィットネスですが、来月12月1日に世界展開をしているフィットネスクラブが、 日本で第1号店をオープンするそうです。

「オレンジセオリーフィットネス麻布十番店」これがその店舗の名前です。

 オレンジセオリーは、2010年にアメリカのフロリダ州で創業し、今や世界15か国で800店舗を展開しています。

 特徴は、利用者にウエアラブル端末になっている専用リストバンドをカラダに身に付けて、トレーニングを行うことにあります。 そのリストバンドは心拍数や消費カロリーを測定し、トレイニング場のモニターに表示されます。 そして、そのモニターに表示された色(オレンジ)で運動効果が上がっているかが分かります。

 例えば、ランニングマシーンなどで走っていると、モニターにオレンジ色の表示が出てきます。 すると12分それをキープするように頑張ってください。キープするとカロリー消費効果が出ますよ、というような感じです。 要するに自分の活動状態を見える化して、効果をイメージさせ、やる気を引き出しているのです。

 人は自分のやっていることを正確に把握することが苦手です。 ちょっときついと思えば、勝手に十分運動量をこなしているなどと考えて止めたくなる。 また、運動しても、具体的な効果が出るまでタイムラグがあるので、こんなことをしていて大丈夫かなと思ってしまいます。 その結果、フィットネスクラブのメニューをきっちりこなさない。手を抜く、あるいは辞めてしまう。 これを見える化で防いでいるのです。

 当然、メニューをキッチリこなしていけば、効果が上がるようにプログラムされているでしょうから、当り前ですが運動させることができれば効果が出る。 だから効果があがるフィットネスクラブとして世界中に広まったのでしょう。

 このように見える化はかなり有効なので、それをホールでも取り入れる工夫をすると、 効率的な取り組みや楽しい取り組みをすることができるかもしれません。

 例えば、スタッフにホール活動的で動いて欲しいと考えているとしたら、 このようなウエアラブル端末をスタッフに持ってもらい、消費カロリーのグラフを作り、 貼り出し、競争意識を煽るのはいかがでしょう? 万歩計なら安いので、それを持ってもらい、歩数でグラフを付けるのものいいかもしれません。 また、日本一周などのゲームにすることも可能でしょう。

 万歩計も買わないとなると、見える化だけを推進し、各人のスキルをレーダーチャートまとめて、 休憩室に貼り出すということも考えられます。 そうなると、自分の能力の位置づけも分かり、負けたくない心理も働き、スキルの習得に頑張るかもしれません。

 見える化でネックを解消したり、やる気を促進させるというやり方は、 ホールでも工夫次第で、活かすことがでるのではないでしょうか。

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 ハードロック・インターナショナルにみるカジノの捉え方!

 11月13日に世界74カ国にて200以上の施設を展開するハードロック・インターナショナルの日本法人であるハードロック・ジャパンが、 日本における統合型リゾートの構想「ハードロック・エクスペリエンス」を発表しました。

 ハードロック・インターナショナルは、エンターテイメント施設の開発・運用において様々な実績を持っています。 それを活かしてハードロック・ジャパンでは、ハードロックならではの音楽を基軸とした、 子どもからシニアまで幅広い世代が楽しめる統合型リゾートの開発を目指すようです。

 発表された「ハードロック・エクスペリエンス」とは日本の現代の文化を尊重し、 同時にハードロックが将来的に日本に提供できる音楽、スポーツ、ホスピタリティ、エンターテイメントへのビジョンを示すものと定義されています。

 この「ハードロック・エクスペリエンス」を錦の御旗に、コンサートなどのエンターテインメント分野のみならず、 学術分野やスポーツなどを含む様々な活動を行っていくということです。さすが世界規模の会社ですね。

 報道番組WBSによると、投資金額は20億ドルから100億ドルを想定しているようです。

「エクスペリエンス」とは辞書で引くと「経験、体験」と書いてあります。 そうです。ハードロックはカジノそのものに焦点を当てて経営を考えていないということです。 それは世界の中では、カジノそのものでの差別化の段階は過ぎているからなのでしょう。

「新しいスロットマシーンが出たからカジノに行こう!」という話は、あまり聞いたことがありません。

 一般的に業界が成熟してくると、商品やサービスそのものよりも、それを通してどのような体験をさせてくれるのか、という『体験価値」が重視されていきます。

 良く知られた例をあげれば、ディズニーランドですね。 お客様は乗り物そのものに興味があるのではなく、入場から乗り物を乗り退場するまでの体験に、価値を見出し楽しんでいます。 乗り物そのものに価値をおいていた多くの遊園地は衰退していきました。

 今回ハードロック・ジャパンはIR参入にあたり、「エクスペリエンス」を全面的に掲げています。 この発想は、パチンコ規制が強まる中で、参考にすべきものがあると思います。

 うちのホールに来ていただいて、お客様にどのような体験をしていただくのか、 それを設計していくことが、経営者をはじめ幹部に求めらている。 ハードロック・ジャパンCEO:エドワード・トレーシーさんの会見を見ながら、そう思いました。

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 スシローの非効率な取り組みを支える効率経営!

 皆さんは回転ずしに行かれますか?
 11月13日に回転ずし最大手のスシローが、「全国各地の旬な魚を提供するプレジェクト」を発表しました。 第一弾は、北海道の生甘エビ、長崎の剣先イカ、山口の生サザエなど8種類です。

 実はスシローは規模が大きいので、魚介類の調達は外国産が8割で、日本のものは2割なんです。 今回のプロジェクトでは、国内の新鮮な魚介類を積極的に取り扱っていこうとしています。 値段は少し高くなりますが、お客様に回転ずしを飽きさせないように、 美味しい食材を提供していきます。

 実はこれは結構現場はたいへんなんですね。 生甘エビなど、その場で処理しますから、手間がかかります。 非効率なんですが、手間をかけても、美味しいものを提供して、 スシローファンを作りたいと思っているんですね。

 しかし、手間をかける、非効率というものは、会社経営にとっては、収益を圧迫させるもとになります。 だから、大きな企業になると少しの非効率も、大きな経費増加につながりかねないので、 差別化のために必要だと思いながらも、なかなか取り組めません。

 では、なぜスシローが取り組めたのかというと、それまでに業務の効率化に取り組んできたからなんですね。 私も以前、ヒューテックのセミナーで紹介したことがありますが、 ビッグデータを活用して、お役様のオーダーを予測し、回転ずしの廃棄ロスを以前の4分の1ぐらいに抑えています。

 また、スマホを利用した予約システムをつくり、集客の利便性を向上させている。 今年の6月から、ウーバーイーツと組んで宅配を始めています。 また、今月、アマゾン・エコと組んでAIスピーカーを利用したテークアウト商品の予約注文サービスを提供へと動いています。

 業務を効率化し、売上拡大の布石を打った中での、非効率化のよる差別化戦略をしています。

 この発想は見習う価値があると思います。 実際にスシローのようにITを使うかどうかは別として、 現在の業務を見直して、効率化を図るというのは、やるべきでしょう。

 特に、コミュニティホールの施策を打たれているホール、 また、今回の「大海4」導入で、いろんな施策を打とうと感がているホールの方は、 普通にやっていると、業務の上乗せになってしまいます。

 それでは、スタッフや自分自身の負担が大きくなるばかりで、疲れてしまい楽しくありません。 そうならないためには、既存業務の見直しは定期的に行い、スリムな体質にしておく必要があります。 この考え方は「本当の地域密着店の作り方」(p.134~)でも紹介していますので、 本をお持ちの方は、また読み返してみてください。

 なお、業務の効率化は、業務分析をするのが良いですが、 工場の生産性改善なども抽象化思考を使えば参考になると思います。

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 「シジェーム」の接客研修からヒントをもらう!

 今日も「ガイヤの夜明け」で取り上げた百貨店業界の番組の話です。 昨日、詳しく取り上げなかった「シジェーム」の接客研修の様子について書いています。

 昨日も書きましたが、「シジェーム」というギンザシックス(GINZA SIX)のコンセプト店舗を運営するために、 大丸松坂屋の一流販売スタッフ11人と外部からスカウトしたスタッフ5人を接客担当とし、 その16人に世界に通用する接客を身に付けさせるということで、再教育訓練をしている様子が番組で取り上げられていました。

 指導する人は、シャネルやプラダなどの世界的ブランド店舗を任されていた女性のコンサルタントの方でした。

 まず、印象に残ったのが、「どうぞご覧ください」「何かお探しですか」は最悪の接客と言っていたことです。 この言葉は、私も実際に店舗で何回か聞いたことはありますが、最低の言葉掛けだそうです。

 考えて見れば、言われなくても見ているし、探し物が無ければ、わざわざ来たりしません。 当り前のことを言って、何になるのかと言われれば、何もならないでしょう。

 そして、コンサルの女性はこう言いました。 「サービスはピンからキリまであります。みなさんはてっぺんを目指してください」

 サービスについて研究しなければ、ピンかキリかは判断ができません。 百貨店の一流販売スタッフと言えば、小売業の販売スタッフの中でもレベルが高いように思えます。 サービスの研究をしていると思うのですが、 そういう人たちが正しくサービスレベルを認識しているのかというと、そうでもないのかもしれません。

 しかし、彼女たちが接客サービスに対して、無関心とは思えません。 ということは接客サービスの奥はかなり深いということです。

 昔、パチンコ店にいくと、「俺のホールは接客サービスができている」という感じの店長や主任を見かけました。 その昔、スタッフはサービスをするのではなく、不正を監視する監視員というものが多かったので、 少し接客やサービスをすると、かなりしているという感じになっていたのかもしれません。

 でも、この番組の再教育の様子を見て、 接客サービスレベルを徹底して高めることは、おそらく他のホールに対する差別化に十分なるだろうと感じました。

 この番組の中で、高級品を確実に売る方法とは何かを言っていました。 それは「ひいき客」をつくることです。 だから、印象に残る接客をしなければならない。 それなのに「何かお探しですか」というような声を掛けているようでは、話にならないとことです。
  

 次になるほどと思ったのが、お客様の最初のコメントを大切にしなさい、というところです。

「シジェーム」の店舗を再現して、接客のロープレをしていたのですが、 そのときお客様役の男性が、「上司へのプレゼントを探しているんですが・・」とスタッフに言います。 それを受けた女性スタッフがすぐに、「これなどはいかがでしょう」と商品をおススメします。

 その様子を見ていた女性コンサルの方が、ロープレをストップして言います。 「お客様の最初の言葉を拾ってください」

 どういうことか言えば、お客様が発した言葉に、まず『共感』してくださいというのですね。 それをスルーして、商品のおススメをすると、お客様は自分の思いを汲み取ってくれていないと感じて、 勧められる商品について、自分の思いにかなう商品になっているか判断するために、距離をおいてしまうのです。

 だから、「上司へのプレゼントを探しているんですが・・」と言われたら、すかさず 「それは、素敵ですね。上司の方はお喜びになるのではありませんか」など、『共感』を表してくださいと話していました。

 私は、こんなシーンを以前見たことがあると記憶をたどると、2007年に同じ「ガイヤの夜明け」で、 リッツカールトン大阪の接客サービスの放送でした。 そのときのリッツのスタッフが、まさにそれでした。

 リッツのスタッフが、夫婦で宿泊をされる方を部屋に案内したときの会話です。 スタッフが、お客様に「今日のご宿泊は、何かおありなんでしょうか?」と尋ねるんですね。 するとご主人が、「妻がピアノ教室をして、20年になるので、その慰労を兼ねています」と答えました。 その瞬間、「それは素晴らしいですね。素敵な旦那様ですね」とスタッフが『共感』の言葉をお客様に伝えます。

 リッツカールトンは、世界でトップクラスの接客サービスが売りなので、 そういうことは当たり前のように実践されていたのか、と改めて思いました。

 そう言えば、銀座のママが書いた話しの中に、「一流のお店はお客様のカバンを大切に扱う」というものがあります。 人は自分が発した言葉、自分の持ち物など、自分に関連したものは、すべて自分の一部のように感じています。 だから、それを大切に扱われると自分自身を大切に扱われていると感じ、好感度が高まります。 このような考え方は、パチンコホールでの接客サービスを向上させるヒントになるのではないでしょうか。
  

 そして最後が、ロープレを見終わって女性コンサルタントが言った、 「モノを売りたいと思わなければ、モノは売れない」という一言です。

 接客でたんなる受け答えをしているだけでは、販売はできない。 相手は商品説明を聞きたいのではなくて、自分が買うに値するものであるかを知りたがっている。 だから、「これ何ですか?」 「これはハンカチです」という受け答えは最低だと言っていました。

 お客様(特にシジェームが意識するターゲット層)が求めているのはエッセンシャル(本質)です。 だから、このここに置いてある「ハンカチ」とは何なのかを答えることができ、 それはあなたにふさわしいと思わせることができないとダメだと聞こえました。

 ものの価値を分かり易く伝えるためには、コンセプチャルスキルが要ります。 コンセプチャルスキルは一流経営者や一流の学者などに求められる能力で、 自由に使いこなせる人はあまり多くいません。 ここまで要求するとは、さすがに違うと思いました。

 百貨店業界もパチンコ業界と同じように、年々縮小している厳しい業界です。 このような取り組みは、勝ち残るホールを考えるヒントになると考えます。

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 ギンザシックスの「シジェーム」ブランドから考える!

「ガイヤの夜明け」という番組で、先週、低迷していく百貨店業界の現状を打破るための取り組みを紹介していました。

 番組の中で紹介されていたのが、今年オープンしたギンザシックス(GINZA SIX)の2階に、 150坪のスペースを取って出店しているコンセプトストア「シジェーム」というお店です。

 ターゲットは50代の大人の女性で、「本物」「上質」「一流」を知っている方を対象としている方だそうです。 「シジェーム」とはフランス語で「第6」とか「第6の」を意味する言葉で、五感を超えた刺激をを与えたいという思いもあるようです。

 そのために展示の仕方を工夫して、普通の百貨店ではない展示をしています。 そのような展示かと言えば、通常百貨店は、空間に商品を並べて、これでもかと品揃えの豊富さを見せるのが一般的なのだそうですが、 「シジェーム」では、空間の余白を大切にし、ブティックのような商品展示になっています。

 接客もコンセプトに合わせ差別化をするということで、 担当者も選び抜かれ、大松松坂屋の一流販売員11人とヘッドハントで外部から採用した人が5人の16人で構成されています。 そしてさらに、世界基準の接客を提供するために、超一流のブランド店舗の指導コンサルタントを招いて、 その16人に対して再教育をするという徹底ぶりです。

 テレビ番組は、多くの取材をした中で、多くをカットして作られているので、真実はどうか分かりませんが、 この番組を見て思ったのが、商品仕入れと集客が弱いのではないかという印象を持ちました。

 なぜかというと、品揃えはバイヤーの感性にたよるような感じで、 バイヤーの感性を上げるための取り組みなどが紹介されていませんでした。

 集客にしても、銀座という土地柄とギンザシックスという松坂屋の常連が通っていた場所に依存しているようで、 番組で紹介していたような全国展開ができるのかは疑問に思いました。

 番組を見た後で、なぜそう思ったのか考えて見ると、「本物」「上質」「一流」などの抽象的な言語が多用され、 「シジェーム」自体が具体的にどういうことなのかが分からなかった、というのが原因に感じました。

 パチンコ業界で言えば、「うちは地域密着の店舗です」とか 「うちは、楽しく遊べるパチンコ店です」とか言っているのと同じです。

 これでは、聞いてる人は、何のことかわかりません。 分かり易いように私の好きなラーメンで言えば、 ただ単に「おいしいラーメンです」と言われているようなのもです。 みなさんはこのラーメンを食べたいという気になるでしょうか? ならないのは、イメージが具体的にできないからです。

 ではイメージができるというのは、具体的な方向性が分かることです。 例えば、「このラーメンは、甘辛くて美味しいですよ」と言われるとどうでしょう。 何となく、イメージができやすいと思います。

 パチンコ店で言えば、単なる「地域密着店」というわず、「うちは、清掃を通して、住みよい街を地域の方と一緒に作っていきたいと思っている店舗です」というようなものです。

 話を「ガイヤの夜明け」に戻します。 実際には、具体化した何かがあるのかもしれませんので、あくまでもこの番組を見た感想です。 「一流のバイヤーが仕入れた一流の品です」と言われてもよくわからないですよね。

 この番組から私が学んだものは、具体化しないとお客様に伝わりのくいのではないということです。 もし、みなさんも抽象的な表現で、具体化されていないこと(経営理念などの用語にこのパターンが多いですね)ががあれば、 一度、具体的にはどういうことを言っているのか、 考えて見るのも悪くないと思いますが、いかがでしょうか。

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 孫正義の発想を参考してホール戦略を考える!

 先週、孫正義はアメリカのスプリントとTモバイルUSの合併が、不成立になったことを発表しました。

 孫正義はアメリカ携帯電話業界第4位のスプリントを持っているのですが、 業界第1位のAT&Tや第2位のベライゾンに一気に追いつくために、 第3位のTモバイルUSを合併しようとしました。 しかし、経営の主導権を握ることができなと言うことで、 合併を諦めました。

 孫正義は、アメリカに確固たるポジションを築くため、アメリカへトランプ大統領に会いに行ったり 来日したトランプ大統領と面談するなど活発な活動をしています。

 スプリントは、営業利益2021億円をだすなど、 ソフトバンクグループの中核企業に育ってきています。 この合併が成立し、さらなる飛躍となる戦略が功を奏するように見えたのですが、 そうはいきませんでした。

 ここで、さすがは孫正義を思わせたのが、 すぐに次に戦略を発表したことです。

 それは何かと言えば、追加出資を増やすとともに、 スプリントは携帯会社という定義を変えるというものでした。

 携帯会社でななくて、何の会社にするのかというと、 IoT会社と定義し、進化させるというものです。

 そのことにより、今まで買収してきたグループ企業と連携をすることができ、 より大きな新たな業界での躍進を目指すというものです。

 ものの見方を変えて、新たな市場や可能性を広げていくという発想です。

 パチンコ業界で言えば、射幸性の高い遊技台が出ている間は、 人間の射幸心を刺激して楽しませる企業であった。 そういう射幸心の高いお客様をメインに考え、そのための販促として出玉などがあった。

 しかし、遊技台の射幸性が少なくなってしまうと、お客様を満足させることはできない。 だから、これからはホール経営は厳しくなる。という予測は、定義を変えないから起こるということになります。

 そこで、この状況を打破するために、例えば、「私たちの会社は、地域の人に交流のできる遊び場を提供する企業」など、成長が見込めるように定義をし直す。 これが孫社長タイプの発想ということになります。 このように定義すると、接客サービスや販促施策などが変わっていき、あらたな可能性が広がります。

 自分の会社の定義を変えることで、 お客様を見る目、販促内容、サービス内容を変えていき、 さらなる成長を考える。

 孫社長は、負け惜しみに聞こえるかもしれないが、 私は、この状況を心底チャンスと思っていると語られていました。

 こういう考え方を参考にし、新たなホールの可能性を生み出すのも悪くないと思います。

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 第一交通産業の将来を見据えた積極戦略を参考にする!

 今日は11月11日とゾロ目の日なので、イベント的な感じを演出しているホールも多いと思います。 今日の施策も確かに重要ですが、将来の収益のための施策も重要です。 今日はそんなお話です。

 日本でも配車アプリを利用した白タクが増えている中、 タクシー運営会社の第一交通産業は、世界最大手の中国配車アプリ滴滴出行(ディディチューシン)との提携を協議していると発表しました。

 第一交通産業は滴滴出行との間で、スマホのアプリを使ったタクシー配車サービスの導入で、 訪日中国人のタクシー利用を促進することを目的に、連携に向けた協議を始めています。

 滴滴出行は中国の有名企業でもあり、中国の富裕層に対して自社のタクシー利用を促す効果が期待できそうです。

 また、このような提携を進めている理由としては、 第一交通産業が現状のタクシー業界自体に、危機感を持っているということが挙げられます。

 日本のタクシー業界は、規制にによって統率されてきました。 その理由は、戦後不当なタクシー業務を行う人間が多かったからです。

 例えば、地理に詳しくない観光者などに対して、あえて遠回りをして、 高額なタクシー料金を請求していたことがあったのです。 タクシーで働く人間のモラルが低い、なので雲助(くもすけ)などと呼ばれていました。

 ちなみに雲助とは、住所が定まら空の雲のようにどこへでも流れていくという意味で、 昔、駕籠かき人足に対して使われていた用語です。

 しかし、現在はタクシー業界自体のモラルは高まり、立派な産業になっています。

 したがって、今後も国の厳しい規制が必要なのか、また、現在のような世界と比べてかなり高額なタクシー料金が維持する必要があるのかは、疑問が生じているということです。

 日本が観光立国を目指している中で、訪日外国人の移動が促進されることは観光産業の活性化に大きく影響を与えます。 ということは、交通の利便性は重要であり、いつまでタクシー業界の現状が維持されるかはわからないということです。 ある日突然、規制緩和が訪れることも、十分考えられます。

 また、日本の高額タクシー料金に商機を見出し、日本市場を狙っている海外のライドシェア会社もあるようです。(ライドシェアは日本語で「相乗り」です)

 そこで、第一交通産業は、タクシーの競合先になりかねない配車アプリ企業と先に手を組んで、 将来のリスクを軽減しようとしているのです。

 孫子の兵法の中に、「先んずれば人を制す」という言葉があります。 知っている方は多いのですが、第一交通産業のように、それを具体的な行動に起こす人は少ないように感じます。

 この第一産業交通の動きは、パチンコ業界の企業にも参考になると思います。 規制が変わっていく中で、勝ちポジションを獲得するために積極的な対応が必要なのではないでしょうか。

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 「正倉院展」に行って、コミュニケーションを考える?

 皆さんは「正倉院展」をご存知ですか?
 私は、中学の教科書で「正倉院」を知り、毎年展示会をしていること意識しました。 実は、奈良国立博物館で「第69回正倉院展」が10月28日(土)~11月13日(月)まで開催されています。 たまたま招待券が手に入ったので、家が奈良公園の近くで歩いて行ける距離ということもあり、散歩がてら家内と昨日見に行きました。

 午前中は高円宮妃久子さまが来られていたとのことでした。 皇族の方にとっては、ご先祖様の遺品ということになるのでしょう。 ご見学は、ご先祖様を偲ぶ思いがあるのかもしれせん。

 私が行く動機は、せっかく奈良に住んでいるので、一度は行っておく必要があるだろうという程度の軽い気持ちでした。 家内は案外楽しみにしていたようで、テレビや新聞で展示されている品物の情報を集めていたようです。

 平日だったので、会場内はそれほど混雑とは言えませんでしたが、 宝物をじっくり見ようとする人が多く、時間がかかりました。 熱心な人は、拡大鏡を持ってきて、宝物を覗き込んでいました。

 見学して思ったのが、宝物をテレビや新聞でみたり、聞いたりしていましたが、 実際に見ると想像していたものとだいぶ違いました。

 何故こんなに違うのか、考えて見るとその原因は2ぐらい考えられます。 一つは、新聞やニュースで大きさや形を聞いていても、頭の中の固定観念が働いて勝手にイメージを作ってしますことです。 もう一つは、新聞やニュースで伝えたいものを強調し、部分を拡大して伝えることにより、受け手の認識をゆがませることです。

 例えば、今回「黒瑠璃把白銅鞘金銀珠玉荘刀子ころるりのつかはくどうのさやきんぎんしゅぎょくそうのとうす」という宝物が展示されていました。 長さ20センチあまりです。読売新聞の写真では、その刀子の鮮やかな彫刻が大きく出ていました。

 実際に行って見てみると、1m50cm×60cmのぐらいの広いスペースに、その刀子は置いてあり、 人だかりができていました。
 そのためと遠くから見たのですが、何か20cmほどの古い木の切れ端というか、鉛筆が置いてあるというのが、 第一印象でした。 刀子の幅は、なんせ1cm程度なので、ガラス越しでは良く見えず、装飾を写真のようなイメージで鑑賞することはできませんでした。。 ミニ望遠鏡のような拡大鏡を持って、見学をしていた人の気持ちがよくわかりました。

 これを部下と上司のコミュニケーションに置き換えると 部下の報告は、上司が自分の持ている固定観念で、勝手に状況を想像してしまい、 さらに部下が誇張する部分(だいたいは良いこと)で、それが増幅されるというような感じでしょうか。

 やはり、自分の目でその違いを確認しておかないと、 間違った認識形成し、それを信じてしまう恐れがあると改めて思いました。

 まだ、「正倉院展」に行かれたことが無いようでしたら、事前に情報収集して、 一度ご覧になると体感できると思います。 奈良県の人間としては、奈良観光促進の為、皆さんの見学をおススメします。

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 中古ブランド売買の大手「コメ兵」の戦略から自社を見直す!

 皆さんは、フリマアプリを使用したことはありますか? フリマアプリとは、個人間の売買をおこなう場を提供するアプリのことです。 イメージとしては、ネット上の青空フリーマーケットのようなものです。

 スマホのカメラなどで、売りたい品物を撮影し、 ユーザー自らが値付けした価格で販売するというものです。

 2016年の市場規模は3026億円となっており、中古市場の16%を占める大きさになっています。 業界大手としては、メルカリ、プリル、ミンネなどがあります。

 この市場にリサイクルショップなど展開している株式会社コメ兵(東証2部)が参入を発表しました。 参入にあたってコメ兵の石原社長は、 「70年間リユースを続けてきた企業として、安心・信頼できるリユース文化を創造していく」と言っていました。

 この背景には、メルカリなどを利用したユーザーが、偽ブランドなどを高額で買わされたという被害が出ているからです。

 ネット上で、ブランド品が本物かどうかわからない。 売り手を信じるしかない。 その隙間をついて、悪い奴が偽ブランドを本物と偽て販売しているのです。 ほんの僅かでしょうが、それでネットフリマの信用が落ちています。

 その問題に目を付け、自社の強みである商品鑑定力を組み込んだ、 フリマアプリを開発したのが、コメ兵なのです。

 コメ兵さんは多くの鑑定士を抱えており、通常の中古商品の買い取りの際に活躍していました。 その経営資源を、ネットでの個人の売買のチェック機能のして提供するというものです。

 利用は簡単で、ユーザーがサイトでの購入の時、鑑定必要と不要のボタンがあり、 必要と言うボタンを押せばいいだけになっています。

 ここで参考になると思うのは、コメ兵さんは自社の商品力は、 取り扱っている中古品そのものではなく、鑑定力にあると認識していることです。

 自社の商品力とは、自社が強化改善できるものなので、 よく間違えるパターンとしては、 問屋さんが自分の取り扱い商品を自社の商品力と認識しているというケースです。 この認識では、自社の商品力を強化することはできません。

 ホールで言えば、遊技機と答えるようなものです。 遊技機はメーカーの商品であり、ホールの商品ではありません。 ホールの商品はと言えば、典型的なのが台の整備能力のでしょう。 それ以外には、遊技機の善し悪しの判定能力や機種構成能力なども挙げられます。 実は、それ以外にもあるかもしれません。

 業界が縮小する中で、他店との差別化をするために強化するというのは、 自社の商品力や販売力です。 それを定義することで、昨年に比べて自社の力は強化されているか測ることができます。

 強化されたものは、コメ兵さんのように関連業界や他業界への進出の突破口を作ってくれます。 逆にそういうものが無ければ、厳しい状況に飲み込まれる可能性が高くなります。

 御社の商品力は何と定義されていますか?それは毎年強化されていますか? また、競合他社と比べて、大きな優位性を持っているのでしょうか?

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 「iPhone X」の販売開始!果たしてアップルは?

 11月3日から「iPhone X」の販売が始まりました。 iPhoneファンの方はもう購入されているかもしれません。

「iPhone X」の発表会は、9月13日に行われました。 アップルのティム・クックCEOは、自信たっぷりに最も優れた技術を導入した未来のスマホであると語っていました。

 全面ディスプレー
 有機EL
 AR=拡張現実の強化
 ワイヤレス充電
 顔認証システムなど
かなり新しい技術を搭載しています。

 この時の様子を報道番組のWBSも取り上げていました。 発表も面白かったのですが、一番印象に残ったのは、 「iPhone X」についての感想を、スティーブ・ウォズニアックに聞いた場面でした。

 スティーブ・ウォズニアックはジョブズと一緒にアップルを立ち上げた共同創始者です。 彼は今回の発表を聞いて不満そうでした。 その理由は、搭載された技術の多くは、既に他社(サムスン等)がやっているものが多く、 とても技術力が先行してるとは言えないと言っていました。

 現在のアップル人気は、過去の遺産を食いつぶしながらのものであり、 もっと先行していかないと、サムスンに抜かれたように、中国企業にも抜かれてしまうという 危機感があったのかもしれません。

 同じ事象を見ても、人が持っている知識や見識により、 問題が見えたり、見えなかったりします。

 これはおそらくホール運営を見ても同じだと思います。 見る人が見れば、問題が分かるが、分からない人にはわからない。 最悪は上手く行っていないのに、何が問題なのかわからないというケースですね。

 上手く行っているときに、将来を洞察して危機感をもつのが、 一番高い問題発見能力であり、経営者にはこれが求められていると言われています。 スティーブ・ウォズニアックさんは、これができる人なのかもしれません。

 そんなことを考えながら、「iPhone X」を購入するために、 販売店の近くのホテル借り、10月28日から仲間で交替で順番待ちしていた人のインタビューを、ニュースで見ていました。

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 国際女性会議WAW!(ワウ!)2017を改革のヒントに!

 11月1日から3日の3日間、東京プリンスホテルで国際女性会議WAW!(ワウ!)2017が開催されました。 今回、トランプ大統領の娘さんのイバンカ・トランプ(アメリカ大統領補佐官)が参加されるので、 ニュースでかなり取り上げられていたと思います。

 世界中から活躍している女性の方が集まり、 男性にはない女性が持っている視点の重要性や有用性を確認し、 人類のより良い発展のために、女性の社会での活躍の場を増やすことを訴えています。

 そして、まとめということで「WAW! 2017 東京宣言」の中で、さらなる女性の活躍ができるように5つの提言をしています。
  1.教育・訓練を通じて、意識改革を行っていく
  2.全てのレベルにおける女性の参画を推進していく
  3.データを収集・分析し、情報公開していく
  4.人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)を積極的に活用していく
  5.パートナーシップを強化していく

 女性の方が社会進出が必要と言われるのは、 やはり、現在の男性から見る視点では、社会の様々な問題が解決されない。 そこで、見る角度を変えて、問題を捉え直すことが必要になっているということで、 女性の社会進出に対するニーズが高まってきていると考えられます。

 数年前からダイバーシティ(多様性:幅広く性質の異なるものが存在すること)という言葉が頻繁に使われていますが、 これも視点を変え、問題を捉え直すということでは動きとしては類似性がみられます。

 「現状に行き詰りの打破=視点を変える」
 
ということなんですね。

 昔から女性と男性の脳の構造上の違いは分かっており、ハード仕様が違うので、 ソフトである視点や発想が違うのは容易に想像できます。

 大きな改革は、誰もが、なぜ今まで気がつかなかったのか、というようなことから起こると言われています。 女性を育てて、活用の場を作ることを本格的にやると、自社の問題を解決してくれる可能性があるかもしれません。

 コンビニ大手のファミリーマートは、先々月の9月から女性オーナーの募集を積極的に開始しています。 キャリアウーマンとして頑張ってお金を持っている女性が多く、そういう方にコンビニ経営者としての将来の提案をしています。

 コンビニ業界でセブンイレブンの一人勝ちが続く中で、 ファミマは女性の持っているきめ細かな気配りや接客・サービスが、 経営効率を上げ、競合店との差別化になると考えています。

 今後、ファミマの女性オーナーがどれだけ増え、 男性オーナーに比べて収益性や店舗効率がだれだけ良いのか、 注目していきたいと思っています。 それころ、国際女性会議の提言の(3)を、ファミマさんに積極的に取り組んでいただきたいと願っています。

 でも本当に効果があるなら、他社がまねしないように、極秘にしておくかもしれませんが・・・。

 せっかく外務省さんが、女性の活用について意識させる機会を国民に与えてくれたと思って、 自社や自店の女性スタッフの発想を積極的に取り入れるような仕組みを作ってはいかがでしょうか。

 仕組みと言っても大げさなものではなく、 問題解決やあらたな発想を出すためのミーティングなどに参加させるということです。 それもサービスについてだけ、などと限定しないでいろいろなことに意見を求めることですね。

 注意点としては、女性に正しい意見を求めてはいけません。 なぜなら、正しいという判断自体、男性のあなたの思考を押し付けるのと同じだからです。 それではミーティングをする意味はありません。 あくまでも、自分にない思考から、ヒントをもらうということが大切です。 よく聞くことです。

〇詳しく知りたい方:国際女性会議WAW!(ワウ!)2017

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 来年は疲労回復ジムがホール改革のヒントになる?!

 みなさんは疲れたらどのように過ごしたいですか? 多くの方は、家に帰ってゆっくりしたいという人が多いかもしれません。 しかし、中にはなじみの女の子がいるラウンジに行ってゆっくりしたい。 あるいは、健康ランドのようなところに行って、マッサージでもしたもらいたい。 そう思う方もいるのではないでしょうか。

 自分の体や心の状態で、過ごし方、行動パターンが決まってくる。 人は過去の経験から、自分にとって最適と思える行動をとる傾向があります。

 それでは、スポーツジムに行きたいと思うときは、どのようなときでしょうか? 元気なときでしょうか?疲れているときでしょうか? 実はやる気がある元気なときに利用する方が多いんですね。

 ある調査では、ジムを日常的に利用する人は3%ぐらだそうです。 つまり、多くの人は、スポーツジム通う元気がないので、行かないということです。 裏を返すと、97%の人が受けるサービスができていない。

 では、その97%の人が受けることができるサービスを提供すれば、 ジムに来る人が増える、利用回数が増えるとという仮説が成り立ちます。 そこの焦点を当てたのが、「疲労回復ジム」ということです。

 来店すると、健康度合いというか疲れ度合いを診断し、普通の筋力強化のジムを奨めたり、 疲労回復のサービスを奨めたりしています。 これなら、今日は疲れているから、ジムに行くのは止めようという気は起こらず、 ジム利用者を増やせます。

 疲労回復という新たなサービスを提供することで、これまで利用しなかった97%人が 利用してくれる可能性があるので、市場規模が格段に広がるのが分かります。 見る視点を変えると、新たな可能性が広がる典型ですね。

 それでは、パチンコはお客様がどういう心理や健康状態のときに、行きたいと思うのでしょうか? このよな他業界の事例を参考にして、現状のお客様分析をする。 これがマーケティングの面白さですね。

 例えば、やる気があるから、パチンコの〇〇に行こうと考えている人が多い。 しかし、そんな元気な人は少ない。会社帰り疲れている人が多い。 とすれば、もし、今日は気分が落ち込んでいるからパチンコ〇〇にでも行って、気分転換をはかろう。 というようになれば、来店客は増えるのではないだろうか。 そのためにどんな接客やサービスを提供すれば、そう思っていただけるのだろうか。 というように思考を展開していくと、新しいチャレンジが生まれます。

【人財開発の視点】
 思考展開力は、問題解決思考を鍛えることで、強化されます。 もし、社員にそんな話をしても具体的なプランができないということであれば、 基本的な考えを身に付ける研修などを受けるのが早道だと思います。 となりのホールに、こういうことを考えることができる人財がいればどうなるでしょうか。 人の強化が、営業強化につなる時代です。

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 「&mall(アンドモール)」を参考にするホールネット戦略!

 三井不動産が「&mall(アンドモール)」というネット通販サイトを11月1日よりスタートさせました。 三井不動産は、先刻に114か所の商業施設(三井アウトレットパーク等)を持ち、売上高では1兆1700億円を売り上げる力を持っています。 これまでリアル店舗を中心に展開していた三井不動産が、今回ネット販売に乗り出しました。

 リアル店舗主体にしていた企業が、成長分野のネット販売へ進出するのはよくある話です。 珍しくもありません。 ではなぜ、今回、このアンドモールが面白いと思ったのかというと、 このアンドモールは、ネット販売が目的ではなく、リアル店舗の顧客満足度を高める手段という位置づけをしているからです。

 通常のネット参入とコンセプトが違うところが面白いのです。 三井不動産の発表会では、目的を「リアルとネットの融合」とし、 「どちらかではなく、互いに価値を高め合う」ものとしています。

 そのために、店舗でアドモールを活用することを想定しています。 例えば、お客様が欲しい商品が見つかったけど、サイズが合わない、しかもその在庫が切れていた場合、 店員がこのサイトを使って商品在庫を確かめ、ネットでの購入をお勧めします。 そうすることで、販売の機会損失を無くすようにしています。

 でも、ネットで買えばリアルのお店にとってはメリットがないように思えます。 ところが、このアンドモールは、そのようなケースの販売は、リアル店に売上が計上されるようにしています。 また、店舗ですぐ買わず、後日アドモールで買っても、店の売上になるように、 QRコードをお客様に読み込んでもらい、それを使って購入する仕組みを作っています。 要するに、リアル店にアンドモール利用のメリットを作っているのですね。 だから、リアル店のスタッフも積極的にお客様のアドモールでの購入をおススメします。

 もちろんこれは、リアル店に来たお客様の欠品による不満を解消するためのツールとなっています。 同時に、これまでのようにお取り寄せをして、取り置きしておき、お客様に足を運ばせるという手間を無くすことができます。 このようにサイトを活用することは、リアル店舗を利用するお客様にとってもメリットとなっています。

 また、お客様がアンドモールを検索することで、リアル店舗の在庫情報を調べることができます。 欲しい服が見つかった。在庫がある店舗に行って、実際の着心地を確かめようという動機付けができます。 加えて、店員のコーディネイト写真を掲載するなどして、ファッションコーディネイトをアピールすると同時に、 店員に親近感を持たせています。 このようにアドモールのサイトを検索することで、リアル店舗への誘導や関係作りにも役立てています。

 三井不動産も、ECモールが加わることで、お客様が来やすく、より楽しめるショッピング環境が拡充されるとしています。 みんなにメリットがある素晴らしい取り組みですよね。

 このような発想を見て、これを自店のネットの活用と比較してみると、改善のヒントがでてくるのではないでしょうか。
 現在、どこかのサイトに自店の掲載している目的な何でしょうか? それで目的は達成しているのでしょうか? もし、ネットを利用してお客様との距離を縮めるにはどうしたらよいのでしょうか? 今進めているコミュニティホール作りを使用するとすれば、何ができるでしょうか? このように考えていくと、面白いことができると思います。

【人財開発の視点】
 もし、発想がなかなか出ないということでしたら、 過去のブログを読み返していると、ヒントが出て来るかもしれません。 また、視点が必要なら、私としてはコミュニティホール研修(基本編)がおススメです。

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 扇風機の掃除をしながらイノベーションを考える!

 はやくも11月となりました。 朝夕も寒くなり、流石に扇風機はもう使わないからと掃除をして、押し入れの奥にしまいました。

 掃除をしながら考えていたのは、先だって放送されたカンブリア宮殿の番組でした。 その番組で「バルミューダ」という家電業界にイノベーションを起こしている極めてユニークな企業を取り上げていました。

 このバルミューダーが作った扇風機の解説を聞き、やはり凄いと思いました。 以前にもガイヤの夜明けで取り上げられ、トースターと新しい炊飯器を紹介していましたので、 印象に残っていたのですが、改めてこの会社というか社長の凄さを感じました。

 その凄さは、些細な問題を見逃さなず、その問題について深く研究していくことです。

 私が感心した扇風機ですが、私も扇風機の風は嫌いでした。 自然の風は心地良いのですが、扇風機の風が何か違和感がある。 昔、雑誌やテレビで体に良くないと書かれてあったこともあり、 なるべく長時間当たらないようにしようと思っていただけです。 要するに‘風’について何も調べませんでした。 ‘風’とは空気の移動ということで、勝手に理解していたつもりになっていたと思います。

 しかし、このバルミューダの寺尾社長は、 ‘風’とは何かを徹底して調べます。 そして、自然の風と扇風機の風の違いを明確に認識します。

 ここが凄いところです。 この凄さは、大手家電メーカーが今まで作れなかった、自然に近い風をつくる扇風機を作ったことで証明されています。 大手家電メーカーは、風に対する業界常識が邪魔をして、作れなかったのだと思います。

 つまり、‘風’に対して研究している、もう知っているという意識が開発を妨げたのです。

 あなたの周りに、何か不都合や困っていることはありませんか? 何か問題があるということは、改善の余地があるということです。 それを「そんなもんだ」と考えていては、それまでです。

 不都合を抱えながら、何年も我慢したくなければ、 その不都合とは何か徹底して調べることです。

 これはパチンコ業界でも同じことが言えます。 この世に100%完成したものはないからです。 だいたい70%~80%ぐらいの完成度で世の中は動いているようです。 もし、現状を脱出して、地域一番店を目指すということであれば、身近な問題を徹底して研究してみることをお勧めします。

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