本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2018年2月の目次 □□□

 キャノンの着眼点をホールのコミュニケーションに役立てる!

 キヤノンは、初心者向けミラーレスカメラ「EOS Kiss M」を3月下旬に発売すると発表しました。 Kissは人気ブランドなので、キャノンとしては一気にシェアを取りに行くようです。

 デジタルカメラの販売台数は、毎年かなり下がっています。 2013年に比べると、2017年は半分以下になっています。 そんな中で、ミラーレスが2016年に比べると2017年は販売台数が3.6%増加しました。

 キャノンはこの変化をチャンスと考えているようです。

 近年のデジカメ市場の減少は、スマホがその代替商品となっているからです。 それではなぜ、ミラーレスが伸びたのでしょうか? キャノンは、その理由をインスタグラムにあると考えているようです。

 つまり、インスタ映えする写真を撮りたいというニーズは、高機能のカメラの必要性を喚起します。 自分が納得するインスタ映えする写真を撮りたいと思う人が、コンパクトなミラーレスを使い出していると、仮説を立てているようです。

 キャノンは、インスタ専用サイトを立ち上げると、5か月で2万人以上がフォロアーになったと言っています。 そこで、この「EOS Kiss M」は、カメラからスマホへ写真を送れる機能を搭載しています。 インスタファンには見逃せない機能です。

 さらにキャノンは、サイトから写真に対するユーザーの意識の変容を読み取っています。 要するに、写真は記念や旅行などの特別なものではなく、日常のものになってきているととらえています。 そしてユーザーは日常を撮って、それをコミュニケーションの手段としている。

 「あ、いいな」と思った瞬間を写真に撮り、自分の気持ちや思いを相手に伝える。 これは一種のコミュニケーションだと考えています。

 でも、これは言われてみると、なるほどと思います。

 そこで提案です。コミュニティホールに限らずコミュニケーションは大切です。 あなたのホールも、写真をコミュニケーションに使ってみてはいかがでしょうか?

 写真を使って何かをお客様に伝える。 それもホールの日常を撮って。 もちろん、ホール以外のものでもOKだと思います。

 あなたなら、何と撮り、何を伝えますか?

 文字がかかれたポスターやイーゼルが多い中、 インスタ映え!?する写真で何かを伝える。 挑戦してみてはいかがでしょうか。

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 「仏像とお寺の解剖図鑑」という本を参考に
             遊技情報の提供の仕方を工夫する!

 みなさんはお寺に行かれることはありますか?
 私の住んでいる奈良は、興福寺や東大寺など結構有名なお寺があり、近所なので毎月散歩に行ってます。 ところで、最近ヒットしてるお寺の解説本があるのをご存知でしょうか?

「仏像とお寺の解剖図鑑」という本が売れているそうです。
 仏像とお寺の解説本です。 通常、解説本と言えば、作られた歴史や作り手について解説しているものが多いと思いますが、 この本は、お寺そのものの構造が、なぜそういう構造になっているかについて語っています。 著者のユニークな点は、お寺というのは、「仏像を引き立てる舞台装置である」というところにあります。

 例えば、大分県豊後高田市の富貴寺の大堂の解説は、おおよそ次のようになっています。
 まず、みなさんが拝むお堂の床は、現世を表しています。 お堂の中に阿弥陀如来座像があります。 みなさんは、現世から阿弥陀如来を拝むことになります。 拝んで阿弥陀様の顔を見ると、その上の頭の天井に極楽が描かれていのに気づきます。 そうです。床の現世に対して、天井は極楽浄土を表しているのです。
 みなさんが極楽浄土に憧れ、熱心に阿弥陀仏を拝むと自然に極楽浄土が見えるようになっているのです。 阿弥陀仏を見るたびに、阿弥陀仏が極楽へ連れていってくれるように感じる。 阿弥陀仏の信仰が自然と強くなるように工夫されているのです。

 そういう解説を読むと、天井に装飾としてただ絵が書いてあるという見方とは全く違った見方ができます。 あるいは床を見て、毎日掃除をしなければホコリがたまる。現世に似ていると思えるようになります。 また、お寺のお堂の床を掃除するとは、現世を掃除することに通じるように思えてきます。 知らないものを知ると、イメージが広がり、楽しむことができるのです。

 これは皆さんがお客様にリーフレットなどを作成し、機種の説明をする時に参考になる発想ではないでしょうか。

 人をモノを深く知るとそれを好きになる傾向があります。 なるほどと思うこと、興味の湧くことを聞くと、ファンなる傾向があります。

 例え話をしましょう。最近カーリングに注目が集まっています。
 しかし、何も知らず見ているだけではファンになるか微妙です。 そこでルールを教えてもらうと、何をしているのか分かるので、見ているもの(カーリング)を自分なりに解釈ができるようになります。
 さらに、選手の作戦などを知ると、善し悪しなどを自分で考え、予想が当たるかどうかワクワクしながら見ることができる。
 さらに、選手のオリンピックに至るまでの苦労や、頑張りなどを知ると、もっと面白くなる。
 さらに、当たり前となっているルールが、なぜそうなったのかを知る。 例えば、8エンドまたは10エンドを、なぜ一試合としているのか、ストーンの重さはなぜ44ポンド以下なのか、などを知ると奥がもっと深くなります。
 さらに、ブラシを選手が動かす運動量はどのようなものか。その技術はどれ位試合に影響するのか。 そんなことを知ると、選手のトレーニングに対しても、共感を持てたり、応援したいと思うようになる。
というような感じですね。

 コミュニティホールの十分条件の第8項目は、お客様に遊技情報を伝えることによって、店舗やスタッフがお客様の信頼を勝ちとる項目です。 この「仏像とお寺の解剖図鑑」の発想を取り入れることで、お客様に遊技台に興味を持ち、楽しんでももらえるような工夫ができるように思います。 一度本屋で立ち読みしてみてはいかがでしょうか。

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 新規来店のお客様の定着化の準備は出来ていますか?

 2月も終わりが近づいています。
 3月は人が移動します。 私の息子も、4月から会社勤めをするために北海道の下宿を引き払い、一時的に家に帰っています。 勤務地が決まり次第、引っ越しの予定です。

 3月は人が動くので、会員管理を強化されているホールの方は、新規会員獲得のチャンス到来ですね。 みなさんはそのための準備をどのようにされていますか?

 3月から4月にかけて新しくこの街に来られ来店される方、あるいは、高校を卒業して初めてパチンコ店に来られる方など様々です。 そういう方がパチンコ店にパチンコという遊技以外に、求めるものはどのようなものがあるのでしょうか?

 仮に同じ地域に2つの同じようなパチンコ店があり、 一つは新規客を意識せず従来通りの営業をしている。 もう一つは、新規のお客様が求めるウォンツやニーズを考えて、準備をし接客を考えて営業をしている。

 それでは質問です。 どちらの店舗に新しくこの街に来られた方が居つくでしょうか。 どちらの店舗に高校を卒業して社会人になったり、大学生になった方が、定着するでしょうか。

 改めて考えると新規獲得の準備をし、1人でも多くのお客様の定着化の努力をすることは大切なことがわかります。 しかしながら、そのための準備を「本気」で取り組まれる店舗はそう多くありません。

 例えば新規獲得の準備状況に、こんな表現をつけるとどうでしょう。
レベル1:特に何も言わない
レベル2:会員募集を強化するように言う
レベル3:新規来店客を見かけたら必ず会員募集の声掛けをする
レベル4:新規来店客用のサービスを開発し、新規来店客を見かけたら必ず会員募集の声掛けをする

 レベルをつけると自分の努力の位置が何となく自覚できるのではないでしょうか。 では、今のレベルは、競合店よりも優っていますでしょうか?

 3月、4月の取り組みは、2月からの準備が大切です。 みなさんはもう準備はお済でしょうか?

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 マグロの養殖にAIとITを活用する発想とは!!

 みなさんはマグロを食されますか?
 天然マグロは値段が高く、仕入れが安定しない。 それに対して養殖マグロが価格も安く、安定的に仕入れができるということで注目が集まっています。

 マグロの養殖で一番水揚げ量が多いのが長崎県です。 そこに「双日ツナファーム鷹島」という養殖マグロされているところがあり、 天然の稚魚を3年間育て、養殖マグロとして出荷されています。

 この企業では、牛で使用されている「AI」による飼育技術と、 スポーツのラグビー等で使用されている選手の一人ひとりを把握して、運動量などを測定する「IT」技術を導入し、 養殖マグロの育成を進めています。

 なぜ、そんなことをするのか?

 それは養殖マグロの課題は採算性にあります。 養殖マグロを育てていても、コストを掛け過ぎると採算に合わず赤字経営になってしまいます。 コストを押さえて、養殖マグロをある一定の大きさまで、育て上げなければなりません。

 実はコストの6割がエサ代で占めており、 このエサ代をしっかり管理することが求められています。 この管理にAIとITを利用しようとしています。

 ではエサの管理とは何だと思いますか?
 それはエサを与えることにより、効率的にマグロを成長させることです。

 どれくらいのエサの量を与えることが、マグロの成長を最大限に引き出すのか。 いつエサを与えることが、マグロの成長を最大限に引き出すのか。 これをAIとITによって最適な答えを導き出そうとしています。 こういう着想は素晴らしいと思いませんか?

 多くの人はとりあえずエサを与えればマグロは育つと考え、 死なないように、成長してくれることを願いながら、エサを与えるのではないでしょうか。 実際、これまでは経験と勘で行っていたそうです。 コスト削減でせいぜい考えるのが、エサの仕入代金の引き下げではないでしょうか。

 しかしながら、大西啓之社長はそれだけの発想に留まらず、 エサの与え方とマグロの成長の因果関係について目を向け、 それを追求していくことで、コストの削減を図れるのではないかと考えたのですね。

 そのためには、海水温や塩分濃度などが、どのように成長に関与しているのか。 それとエサの量と配布タイミングで、マグロの成長はどのような変化するのか。 これらを正確に把握して、データ化する必要が生じて来たんですね。

 そのためにAIとITで、イケスにいる沢山のマグロの一匹一匹の成長を正確に捉えることにしたのです。

 マグロの成長状況が正確に分かることによって、エサの与え方の効果が正確にわかるようになった。 とりあえず現時点で、10%のコスト削減を見込んでいるとのことでした。

 どんな凄いAIやIT技術があっても、この「双日ツナファーム鷹島」のトップのように、 『エサの与え方により、おそらくマグロの成長速度が違うのではないか』、 という着想(仮説の構築)が無ければ、活用はできません。

 パチンコ業界も同じで、新しい着想(仮説の構築)が必要です。 漠然と運営していては、データの活用もされることなく、コストの削減も、集客もできないのではないでしょうか。

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 心臓マッサージ訓練の強い味方が現れる!!

 21日に放送されたWBSのトレンドたまごで、面白い商品が紹介されていました。

 心臓マッサージの訓練用の器具です。 値段は7560円とそれほど高価ではありません。

「Dock-kun」という商品です。

 東邦大学医学部 杉山篤教授、静岡文化芸術大学デザイン学部 伊豆裕一教授、サカイ産業株式会社の3者が共同開発したもので、 小中学生でも分かりやすく心臓マッサージを実習できる教育教材です。

 AEDは設置が進み、突然の心臓停止に対して関心も高まり、 救急救命講座やAEDの使用説明会なども行われるようになってきましたが、 適切な心臓マッサージの修得に不可欠な実地練習については、十分とは言えませんでした。

 講習会などで課題となっていたのは、
  ①人体マネキンを使用する必要がある
  ②参加者が全員が実習を十分にする状態が作りにくい
  ③心臓マッサージの仕組みが十分理解できない
などです。

 実際私も奈良で行われている上級救命講座に参加しましたが、 心臓マッサージの訓練が十分できたかと言われると、 とりあえず体験できた、まったく知らないことはない、と言える程度で、実際の現場で役に立つか不安があります。

 今回開発された教材を使うことで、多くの人がより実践的に心臓マッサージの訓練に取り組むことがでるのではないかと思いました。

 ホールでも救急救命の講座を受講されている方が多くなってきていると思います。 受講証明があっても、実際に人を助けられないのでは意味がありません。 この教材で訓練し、万一に備えておくことを提案します。

 とりあえず1つ、どんなものか、店長裁量で購入してみるのはいかがでしょうか。

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 裁量労働制の法案議論を反面教師として論理力を見直す!?

 今、国会がもめています。 安倍総理は、働き方改革が看板政策だけに法案を通して、実施にこぎつけたい。 その中に裁量労働制の適用を拡大するというものが含まれています。

 裁量労働制とは、日本大百科全書(ニッポニカ)によると、 「その遂行に裁量性のある業務について、実労働時間ではなく成果で報酬を決めるため、一定の時間数だけ労働したものとみなす制度」となっています。 裁量労働制には、専門業務型と企画業務型の2つあります。前者は弁護士などをイメージしてもらい、 後者は販促企画などアイデアを出す業務部門をイメージしてもらうと良いかもしれません。 (詳しいことはネットなどで調べてみてください)

 政府は、裁量労働制を拡大することが、働き方改革につながり、国民のためになるという主張をしているのですが、 そのロジックに誤りがあったので国会がもめているのですね。

◇トゥールミンロジック

 ロジック?と思われる方もいらっしゃるかもしれないので、簡単に話をします。

 「トゥールミンロジック」という言葉をご存知ですか?

 これはイギリスの分析哲学者であるスティーブン・トゥールミンさんが、 1960年代に提唱したもので、論理的に言いたいことを主張する方法です。 ディベートなどで良く使用され、ビジネスでも取り入れているところが多くなっていると思います。

 「クレーム(主張)」がある場合、 「ワラント(論拠)」と「データ」を用意する必要があるというものです。

 例えば、地球温暖化防止のためにCO2(二酸化炭素)を削減すべきという主張を考えて見ましょう。 これを主張するためには、「データ」として、CO2が地球の大気の中で増えているという調査結果が必要となります。 そして、「ワラント(論拠)」として、CO2が地球の気温の上昇の原因であるということを、理論や実験から証明する必要があります。 「クレーム(主張)」に対して、「データ」「ワラント(論拠)」が十分であれば、その主張は正しいとみなされるというものです。

 アメリカのトランプ大統領が、CO2削減に不同意としたことは、みなさんの記憶にあると思います。 その時、トランプさんが言ったのは、「ワラント(論拠)」の証明が不十分であるとし、CO2(二酸化炭素)を削減の必要性を認めませんでした。
 つまり、トランプさんは地球がどうなろうと関係ないと言ったのではなく、CO2(二酸化炭素)の削減のロジックに不備があると言ったということになります。 要するに、トランプさんはロジックの弱い部分を指摘して、自分の主張を通すというディベート手法を使っていますので、非論理的な行動とはなっていません。

 このトランプ氏の主張を覆すためには、新たな「ワラント(論拠)」となる理論構築や因果を確定できる実証実験など提示する必要があります。 現在、そういうことが出来ないので、トランプをCO2削減の席に着かせることができないという状態です。 それを理解しているので、世界の協調を乱すとは言われますが、トランプは非論理的だとは言われないのです。

 よく言われるように欧米はロジック(論理)を重んじます。 欧米では、ロジックの無い人は信用されません。相手にされません。 だから、トランプは、ロジックを無視する行為はしていないのです。

 イメージとしては、裁判官のいない裁判のようなものです。 双方がなぜ自分が正しいかを論理的に主張します。 ただ、判断する人がいないと、相手の行動を強制できないということなります。 今のアメリカがそれにあたります。

 蛇足ですが、論理的に自己の正当性を主張できなければ、その時点でアウトになります。 国際社会から行動の是正を求められることになるでしょう。

 でも、多くの学者が今の「ワラント」で納得しているので、少数派の「ワラント」を持ち出すのはおかしいというのが、日本人の感覚ではないかとも思います。 しかし、いくら世の中の99%が正しいと言っても、間違いは間違いという考え方があります。 昔、ガリレオが地動説を唱え、裁判にかけられたときに呟いた「それでも地球は回っている」は、その典型と思います。

◇政府のロジックに対する認識

 以上の話しを踏まえて、政府の主張に対する厚生労働省が作成した「データ」の問題の位置づけをみると理解しやすいと思います。

「クレーム(主張)」として、裁量労働制の範囲を拡大すべき。
「ワラント(論拠)」として、労働者が自分で時間管理ができるので、効率的な働きができるという理由説明。
「データ」として、厚生労働省が調査した裁量労働者の残業時間と一般労働者の残業時間の比較。

 通常の場合、ここでもめるとすれば、「ワラント(論拠)」の部分で、野党も学者などの協力を得て、反論するというパターンです。 また、独自調査により、新たな「データ」を提出するというようなところです。 ところが、今回は政府の「ワラント(論拠)」のベースを構成する自分が提出した「データ」の部分に不備があった。
 通常なら、すぐに不備な「データ」を撤回し、信用できる新たな「データ」を出すか、 一時「クレーム(主張)」を撤回しなければ、マズイところであるにも関わらず、 当初政府は気にしなかった。

 テレビのインタビューを見ても、呑気に『トップが謝罪したから問題は解決している』と言う人がいました。 これにはさすがに苦笑しました。
 もちろん、いい加減な資料を作成した厚生労働省自体は、このことを深刻にとらえていたとは思います。 特に厚生省からの人間は、医療に関係が深く、エビデンスの重要性を十分認識しているはずです。 しなしながら労働省からに人間は、そういう意識が薄く、今回の失態を招いたのではないかと、勝手に推測しています。

 私はこの状況を外国人記者が見たらどう思うだろうと考えました。 おそらく日本人は、ロジック(論理)が理解できない人種と思うのではないでしょうか。 ロジックが通じない国に対して、西欧がやったことは、力による制圧、植民地化です。 つまり、言ってわからないものは暴力で抑え込む。 例えるなら、動物は対話ではなく、エサとムチで対応するという考え方です。
 そう考えると、単に政府がいい加減な対応をしている、困ったことだというだけでは済まなくなります。 国際社会からワンランク以上、下の国とみなされるということになります。

 しかしながら、昨日、裁量労働制の範囲を拡大する法案を先送りすることが決まったようなので、 ロジックを無視する国という印象は多少薄れた??のではないかと思っています。

 でも考えて見ると、日本の国内で「データ」問題は多くありませんか?
「神戸製鋼」「三菱マテリアル」をはじめ、そんな話がどんどん出てきました。 「データ」についての認識の甘さは、ロジックに弱い日本の体質かもしれません。

◇他山(たざん)の石

 ところで、みなさんの会社は大丈夫ですか?
 ロジカルな経営をされていますでしょうか?

「クレーム(主張)」出玉をすべき。
「ワラント(論拠)」出玉で勝つお客様が増える、勝つと再来店が増えるので、有効である。
「データ」出玉をして稼働が上がった日のデータだけを集計し、出玉無しの日と比較する。 あるいは、過去の良かった時の記憶をデータとしている。データを添付しない。

 もし、この構造であれば、いまの政府と同じDNAを持っているかもしれませんね。 要注意です!!! 施策を進める場合、過去の経験にとらわれることなく、その論拠やデータをチェックし、 少しでも間違いのない施策を打つようにしていかないと、会社の存続が危うくなります。
 反面教師とするなら、データの出所や作成方法も、会議の時にチェックする習慣をつけるということもありではないでしょうか。

※「他山の石」とは、よその山から出た、つまらない石。転じて、自分の修養の助けとなる他人の誤った言行。

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 『ドライブレコーダー』から
         『監視映像録画』の活用を考える!?

 今日は昨日の『ドライブレコーダー』の続きの話となります。

 昨日のブログで書きましたように、『ドライブレコーダー』の有用性については、事故などの現場の真実を明らかにすることが出来るということでは、 現在、これが最も優れていると言えます。

 このレコーダーを分析することで、 事故の起こる前の状況、そしてその中で被害者や加害者がどのように行動下のかが分かります。 その結果としてどういうことが起こり、どんな結果となったのか、誰もが真実を確認し、 その出来事にたいしてお互いが納得することができます。

 なぜ、こんなことをわざわざ言っているのかというと、 被害者や加害者、双方ともその場の状況にから影響を受けながら、自分で判断し行動を起こしています。 つまり、行動だけがあるのではなく、そうなった関連要因があるから、そういう行動をとっているのです。 双方とも自分の行動は妥当であったと考える部分が大きくなり、 事故が起きた後で、第三者がいろんな指摘をしても、自分の行動を誤りを素直に認めることはできません。

 これは接客指導でも同じです。
 OJTの大切さが良く言われますが、それは現場で状況を把握した上で指導されるので、自分の非に気づきやすく、その分心に強く残るから効果が高いのです。
 OJTとOFF-JTの違いは現場状況を踏まえた指導ができるか、どうかというところに最大のポイントがあると思います。 それぞれ良さがありますが、指導される側の納得やインパクトでは、現場でリアルタイムでの指導が優れていると言えます。

 たまにOJTを間違えて理解している役職者に出会います。 よくあるのが、事務所で終礼などで指導することも、OJTと思っているケースです。 現場で、注意することがOJTであり、事務所も現場と勘違いしている例です。 他には、OFF-JTが研修や講座などの座学を指すと思い込んで、そうでないものはすべてOJTと考えてる人もいます。 現場とは、出来事が発生したその場所をさします。

 話を元に戻す。実際、出来事が起こり、時間が経過した後で指導されても、記憶も薄れ、状況は多くの場合自分の都合に合わせて変容していくので、納得性が弱くなります。 そういう意味で、現場でリアルタイムに指導することは重要です。

 しかしながら、そうすることが良いとわかっていても、実際問題スタッフに張り付いて指導することはできません。

 そこで活用したいのが『ドライブレコーダー』ならぬホールの『監視用の録画映像』です。 スタッフの接客のやり方などで気になる点を、監視カメラの録画映像を見ながら、出来ていないところや悪いところを指摘し、指導するという方法です。

 ただ、口頭で言われるより、ビデオ映像を見せられて、一緒にできていない部分を確認し、そして指導される方が納得性も高く、役職者の言うことが素直に理解できるのではないでしょうか。 そう言う意味で、スタッフ指導に『監視カメラの録画映像』を利用することは、『ドライブレコーダー』並みに効果を発揮する可能性が高いと考えています。

 各社で性能差があると思いますが、欲しいシーンの検索出来たり、指定したデータ領域を簡単にパソコン等に移せたりできれば、どんどんスタッフ指導に活かせるように思えます。 現在、東京オリンピックにおける有効活用ということで、ビデオ解析技術はAIなどを絡めてかなり高まっています。 最終的にはそれに期待したいところです。

 しかし、そこまで待たなくても、意識して入れば手動でも『監視カメラの録画映像』の活用は可能です。 せっかくのホールの資源です。防犯だけではなく、その他の有効利用方法も考える価値はあるのではないでしょうか。

『ドライブレコーダー』の「現場の真実を伝えることが出来る」という話を聞きながら、 実際ホールの監視カメラを使いながら、接客指導をしている役職者の話を思い出し、 この話はパチンコ業界でも生かせると思いました。

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 『ドライブレコーダー』の有用性をお客様に伝える!?

 みなさんの車に『ドライブレコーダー』は付けられていますか?
 昨日WBSで、2017年のドライブレコーダーの販売台数が109万台を超え、 前年対比で38%の大幅アップとなったと報じていました。

 ドライブレコーダーの販売が伸びたのは昨年の9月以降で。 1月から8月までは、前年対比でほぼ同じだったのですが、 9月に急上昇し、以降前年対比200%近くになる勢いで推移しました。

 販売の増加は、「あおり運転」などによる死亡事故が大きく報道され、 自衛手段として『ドライブレコーダー』の有用性が認識されるようになったのが原因とされています。

 このドライブレコーダーを作った大慈彌雅弘おおじみ まさひろ氏は、NHKのクローズアップ現代の中で、 「遺族の方の真実が知りたいという想い」が開発のきっかけであったと語られていました。

 大慈彌さんは、これまで事故調査を5000件以上されてこられ、ダイヤ痕や車の破損状態から、 事故を分析して、事故の真相を解明してこられたそうです。
 しかしながら、いずれも事故の結果であり、事故発生の真実にはなかなかたどりつけなかった。 そのために、事故で無くなったご家族が納得するだけのものを提供できなかったようです。

 そこでたどり着いたのが、事故が起こる瞬間を映像として見ることが出来れば、 事故が起きる状況、そして、なぜ事故になったのかが、クリアに知ることができる。 そこには、真実が記録され残さる。そう考えて開発されたそうです。

 実際、事故を起こした加害者が、自分の有利な状況になるように偽証する場合や、 未確認を確認したと錯覚してしまう場合、あるいは記憶の変容を起こしたりしてしまう場合があります。

 クローズアップ現代でも、タンクローリーが軽自動車に突っ込み、大破させ運転していた若い男性を死亡させたときの事例を紹介していました。

 最初、タンクローリーを運転していた男性は、青信号で走行していたところ、軽自動車が無理に交差点で右折をしたので衝突した、と証言をしていたそうです。 被害者の男性は死亡していたので、そうではないという証言はできません。 無くなられた男性の奥さんは、主人がそんな無謀な運転をするはずがないと思っても証明することができません。 小さなお子さん2人をかかえて、奥さんは途方に暮れていたそうです。

 しかし、警察がその事故の模様を記録している『ドライブレコーダー』を見つけて、裁判所に証拠として提出したそうです。 その映像には、信号が赤になっているにも関わらず、時速70km以上で右折する軽自動車に突っ込んでいくタンクローリーの姿が映し出されていました。 加害者は、それが証拠として提出されたことを知り、嘘をついているのを認め、証言を変えたそうです。 おそらく、弁護士から裁判官の心証を悪くするので、変えるようにアドバイスを受けたのでしょう。

 『天網恢恢疎てんもうかいかい そにして漏らさず』という言葉がありますが、 紹介された事例は、天の意識が働いたというより、たまたまの運よく『ドライブレコーダー』を搭載した車がいたという、運的な要素が強いように思います。

 ここまでの話で言えることは、世の中、何が起きるかわかりません。 もしも、事故にあった場合、自分の正しさを証明するためには、やはり『ドライブレコーダー』をつけていた方が良いということになります。

 その理由は、自分が安全運転をしていても、他人の車が安全運転をしてくれるとは限らないからです。 また、先ほどのタンクローリーの事故の真実の証拠として『ドライブレコーダー』が活用されたことから、 自分が取り付けた『ドライブレコーダー』が、真実を明らかにし、公正な社会をつくるお手伝いができるかもしれないからです。

 さらに今は『ドライブレコーダー』の情報を利用したサービスがいろいろできているようです。 例えば、運転の危険度をチェックする。認知症の兆候をつかむ。居眠りやわき見運転の検知する。事故の際に自動で救急車を呼びぶ、 などがあります。

 郊外のホールでは、車で通勤するスタッフが多いと思います。 安全運転をするようにスタッフに話をすることも大切ですが、 このドライブレコーダーを取り付ける必要性を知らせるのも悪くないと思います。

 そしてお客様にも、万一に備えて、『ドライブレコーダー』をおススメしてはどうでしょう。
 平成30年の「春の全国交通安全運動」は、4月6日(金)から15日(日)までの10日間で行われます。 スローガンは「春風に 一緒にのせよう ゆとりとマナー」です。

 少し早いようですが、交通安全に協賛するプランニング自体は、早くても問題はないでしょう。 運動の基本方針の第一番目は、「子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止」です。 高齢運転者が多いホールの方は、昨年3月に施行された「改正道路交通法」の内容を改めて告知するなど、取り組めることは多いと思います。 この中に、『ドライブレコーダー』を組み込んではいかがでしょうか。

 例えば、街の『ドライブレコーダー』の販売店さん、あるいはイエローハットやオートバックスに行って情報収集をし紹介する。 場合によってはコラボの話ができるのではないかと考えています。 もちろん、損保会社との連携もよいかもしれませんね。

 長くなりましたので、ここらへんで止めますが、 安全が何よりですので、みなさんも交通事故にはお気をつけください。

関連資料:高齢者の運転と認知症

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 ITベンチャーに特化したM&Aから見えるパチンコ業界

 報道番組WBSで、ITベンチャーに特化したM&Aを始めた企業を紹介していました。 レバレジーズ株式会社という会社で、IT社員の転職などをしている企業です。

 聞いていて面白いと思ったのが、M&Aの目的です。

 IT企業は絶対的な人材が不足しており、企業が望むスキルの人を集めることがなかなかできないそうです。 そのために現在の事業を急速に大きくして、上場を果たすということがなかなかできない。 逆に、成長の限界を感じている企業もある。

 そこで意欲的な企業は、人材を確保できない企業の一つの選択肢として、 IT企業を丸ごと買収することで、そこの人材を確保し、必要な人材の補充をするというものです。

 M&Aが人材確保戦略と考えられているという点です。

 このレバレジーズは、これまでの人材斡旋のノウハウを活かして、 買収した相手のエンジニアが辞めてしまわないように、 社風なども事前に調べ、買収先を探すというのです。

 人材不足の業界は、M&Aによる人材の補充はIT業界以外でも十分考えられるのではないでしょうか。

 パチンコ業界でも優秀な人材は不足しています。 優秀な人材が確保できるなら、M&Aを仕掛けることもありうるでしょう。 ではどのような人材が優秀な人材なのでしょうか。

 このレバレジーズは企業の算定にあたり社員のITスキル基準を出しています。 使用プログラミング言語の種類と使用年数です。 それにより、ある程度の能力が算定でき、値段が付くそうです。

 それでは、パチンコ業界では、人材の価値を決めるための算定基準はどうなるのでしょうか。 台整備技術だけでしょうか?台整備している年数でしょうか?それとも役職経験でしょうか?

 昔と違い、ホールを運営しさえするれば儲かる時代ではなくなっています。 一般スタッフとして雇われるなら何ですが、役職者、店長として評価されるためには、 右肩下がりをストップさせる、それどころか右肩下がりを逆に右肩上がりにするための知恵を持った人が、 望まれているように思いますがいかがでしょうか。

 そのためには稼働や収益をアップさせるためのプランニング立案能力が必要となるように思います。 もちろんその能力は、新台を購入できたらやれる、出玉予算をもらえたらやれる、という曖昧なものではなく、 投資に対してどれだけリターンを出すことが出来るという投資対効果が明確にされたものです。

 業界が厳しくなると、より有能な人材が求められます。 買収する側の企業であれば、相手の会社の人材を見極めないとダメでしょうし、 逆に買収される側の企業であった場合、相手に対して自分の価値を提示できるようにする必要があるでしょう。

 WBSの中で紹介されたのは、IT業界でしたが、これはパチンコ業界でも十分ありうることで、 会社の立場とすれば、人材獲得戦略として面白いと思いました。 また、個人の立場に立つと、日々の業務も大切ですが、つねに自分の能力を磨いておかないと、 業界にいた経験が評価の対象にならない時代がきているように感じました。

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 義務教育に向けたネット授業から将来のことを考える

 不登校の生徒さんがどれだけいるかご存知ですか?

 文科省によると小中学生の長期欠席者が207006人で、不登校が134398人だそうです。 日本は少子化が進み大変だ!と言っている中で、このままこれだけの人材を放置しておくのはもったいない、と考える人がいるんですね。 言われてみるとそうれもそうだと思いました。

 実は、こういう人たちを有為な人材にしようというプロジェクトを立ち上げたところがあります。 名称は「クラスジャパンプロジェクト」と言います。 立ち上げたのは、一般財団法人クラスジャパン教育機構というところです。 そして、協力する企業としてリクルートや学研、DeNAなど有力企業が名を連ねます。

 2016年に角川が設立したネット通信制高校「N高等学校」をベースとしているとのことです。 この高校は、授業を全てインターネットで好きな時間に受け、高校卒業資格を得ることができます。

 今回のプロジェクトは通信制の導入されていない義務教育の小中学校に向けたもののため、 まずは賛同する自治体にサービスを提供するかたちで始めるようです。 賛同しているのは、私が住んでいる奈良市をはじめ、東京の大田区などの5つの自治体です。

 授業の形態としては、ネットを使って自宅で学習ができるeラーニングのシステムを導入するほか、 授業内容もプログラミングを学べるゲームやVRを利用した職業体験など専門分野を伸ばす狙いがあります。

 ネット授業の良いところは、繰り返し同じ授業を受けられるといところです。 個人の学力レベルに応じて、授業速度も自分で選択できます。 ということは、落ちこぼれの防止ににもなり、学力アップの効果もかなり期待できます。

 もちろん不登校の生徒さんは、勉強がしたくないから不登校になっているとは限りません。 学ぶ気持ちはあるが、先生と合わなかったり、学友との人間関係が嫌になったりして、 行かなくなったお子さんもかなりいるはずです。 そういう生徒さんに学べる機会を提供し、社会に復帰するというこの企画は大変すばらしいと思います。

 この企画が成功してくると、ある問題が提示されてきます。 授業とは何なにか。先生と授業との関係です。

 これまで先生は授業をする人でした。 しかし、ネットのようなものを使えば、授業をする必要はなくなります。 授業の目的は、生徒に知識を習得させること、考え方を身に付けてことですので、授業自体はそのための手段ということになります。

 そうなると授業はインタネットの配信を利用し、 その横で生徒さんの理解を助けるためのサポートをすることが求められるようになるかもしれません。 そのためには、生徒さんの理解度を見抜き、理解を促進させるアドバイスができる能力が必要とされます。 技術進歩により、役割の変化が求められるという現象です。

 この話は、先生は、これから新しい時代に合わせた能力を求められ大変なるかもね、と他人ごとの話ではありません。

 同じことはパチンコ業界でも起こりうるし、その芽はすでに何年も前から出ています。

 そうです。エコパチですよね。

 台整備が不要になったとき、店長や役職者に求められる能力とはなんでしょうか。 それをいち早く察知し、能力開発をしていかないと、会社にとって不要な人罪となってしまうということです。

 技術の進歩は、今までと違った能力を求めてきます。 くれぐれも環境変化への対応を怠らないようにしたいものです。

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 先端技術スーパーの情報収集戦略をヒントに誘導を考える

 ニュース番組のWBSで、福岡市東区にITをフル活用したスーパーマーケットが本日14日オープンするという報道がありました。 そのスーパーの名前は、「スーパーセンタートライアル アイランドシティ店」と言います。

 特徴は2つあります。
 1つは、モニター(タブレット)と商品バーコードの読み取りセンサーを付けたショッピングカートです。 商品をセンサーにかざすと、商品名と価格が自動的にモニターに表示されます。 それをカートに入れて精算機に行くと、自動でレジの精算が行われます。 つまり、レジ待ちが無くなるというものです。

 レジはお客様が多くなると長蛇の列ができて込み合い、待ち時間が多くなります。 それがネックとなり集客を抑える要因となります。
 私の家の近所に、イオン系の大型のスーパーがありますが、5%デーの時はたいへん混み合います。 25台もレジがあるのですが、精算が追い付かず長蛇の列を作ります。 家内のお伴でたまに行くことがありますが、どのレジのスタッフが早いのか、家内と早さを読み合い、並ぶレジを決めています。 しかしながら、ハスレることが多くて、ウンザリしてします。 それが無くなるのは素晴らしいですね。 しかも、レジ打ちにかかる費用が4分の1に抑えることができるそうです。

 もう一つは、スマートカメラです。 天井に200台近くにカメラが設置してあり、すべての商品棚をカメラで撮影し、定点観測をしています。 そして品切れになると、すぐに教えてくれるようです。 販売できるのに品切れで、機会損失を起こすということを防ぎます。

 さらに、このスマートカメラの機能としては、画面に映っている人物の性別や年齢を把握し、データ化するようです。 そのデータを使って、商品の陳列方法を工夫したり、品揃えを変えるようです。 また、メーカーにフィードバックして商品開発にも利用するようです。

 そしてその先にあるのが、購入前の行動の把握だそうです。 購入に至るまでの過程を知ることで、同じ売れない商品でも、撤去した方が良いのか、 このまま置いておくのが良いのか分かると言うのです。

 例えば、同じ商品で、A、B、Cのメーカーのものがあったとして、 お客様が、AとBを見比べてAを買い、Cは見向きもしなかったということが分かれば、 C商品を撤去しても問題ないと分かるというものです。

 このように、今のリアル店舗のマーケティングも、このような購入前の顧客動向を把握して、最善の陳列や品揃えを目指しているとのことです。 あえてリアルと言ったのは、みなさんもご存知の通り、ネット販売ではどのボタンをクリックしたのか分かるので、購入前のお客様の動きを掴んでいるからです。

 ここで、この話をどのようにホール経営に活かすのかを考えてみてください。 商品購入は、遊技台に座ると同じですよね。 商品購入前の動きとは、遊技台に座るまでのお客様の動きということになります。

 ヒューテックの頃に動線管理システムの分析をしていましたが、 その時、「目的客」と「ぶらり客」のような話をしていたと思います。
 「目的客」は、ホールに来てどんな遊技台を打ちたいのか明確なので、 自店が打ってほしいと思っている台に、あえて誘導するのは難しいということになります。
 逆に「ぶらり客」の場合は、好みはあるかもしれませんが、打つと決めている台がないので、誘導しやすいお客様ということになります。

 以上のようにお客様を効率的に、強化機種に誘導したいと思えば、 座るまでのお客様の動きを観察することが大切ということが分かります。
 スタッフは、お客様への対応で忙しいと思いますので、 役職者の方が座る前のお客様の動きを観察して、指示を出すのが望ましいということになります。

 このITスーパーが計画している考え方をパチンコ業界とリンクさせ、 この際誘導が見込めるお客様の行動パターンを徹底的に研究してはどうでしょうか。
 その結果を基にお客様誘導を行うと、スタッフもお客様誘導の成功体験をしやすくなり、強化機種の稼働も上がり、 みなさんハッピーになると思うのですが・・・・・。

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 QBハウスの接客で感じた違和感について考える!?

 みなさんも理容店や美容室に行かれると思います。 私も今日、QBハウスという理容店に行ってきました。

 私が行ったQBハウスはイオンモールに入っている店舗で、 接客がたいへん良かく、楽しかったので、なるべくこのお店に行くようにしていました。 それと、昨年の夏にQBハウスはニューヨークに出店をしているので、 その後どうなっているのか知りたいという目的もありました。

 今日は連休明けで、空いているのではないかと思っていたのですが、結構混んでおり、6人ほど待っていました。 しかしそこは、短時間理髪が売りのQBハウスなので、あっと言う間に順番が回っていました。

 私の担当になったのは50歳ぐらいのおばちゃんスタッフです。 笑顔があり、挨拶はするのですが最初から何か違和感を感じました。

 髪のカットの仕方を伝え、会話をするのですが、違和感が消えません。 QBハウスのニューヨーク店の様子を聞いたのですが、良く話からないという回答です。 別に知っていると期待はしなかったのですが、ものの言い方に違和感がまとわりつくんですね。

 その後、日本の理容技術は、世界的に見て高いのでしょうとふると、「そうです」と答えます。 そして、外人の理容師は、自分を売り込み過ぎ、うっとおしい。 それに引きかえ、日本の理容師は、会社として対応しているので、マナーも良く、お客様の満足を第一に考えた行動をとるので、素晴らしいと言います。 そうなんだと思って聞いていましたが、やはり違和感が湧いてきます。

 そのおばちゃんスタッフですが、散髪が終わり近くなったとき、突然、
「これから切残りの髪をバキュームで吸いますが、ここから人が変わります」と言って交替します。
 担当したのは若い男の子で、見習いのようでした。

 バキュームを用意し、頭の髪をバサバサにしながら、切残りの髪を吸い出していきます。 吸い終わった後、髪の毛を元通りにしようとしますが、 髪をバサバサにする前の髪を思えていないので、適当な髪型にしようとします。 私が「違う」というと、「真ん中で分けていました?」などと言うので、 私は「自分でやるから」と言って、櫛を渡してもらい、その場で髪を整えました。 こんなことを今までしたことはありません。

 この見習いの男の子は、おばちゃんスタッフから切残りの髪の毛をバキュームでとるように言われたので、言われたことをしただけです。 となりにおばちゃんスタッフがいましたが知らん顔です。 その時、それまでこのおばちゃんに感じていた違和感の正体がわかりました。

 違和感を感じた原因は、 このおばちゃんスタッフは、口では会社としてお客様の満足を第一にすると言っているが、それに全く関心がなかったです。 本音としては、ただ散髪という処理をすれば良いとだけ、思っていたのです。 『会社としてお客様満足を提供していく』という言葉が出る、笑顔で挨拶をするなど、接客やマナーについての教育はかなりされていると思いましたが、それだけです。
 付け加えますが、私が出て行くと、「ありがとうございました」とマニュアル通り大きな声を出してます。 ただ、私の心に響きませんでした。

 このイオンモールのQBハウスのスタッフは、これまで本当に感じの良い人達が多かったので、それと比べるとかなりハズレを引いた気分になりました。 私としては、またこのQBハウスに来たいという気持ちは一気になくなりました。

 QBハウスは10分間での理容サービスが売りなので、効率は重視していることは知っています。 実際、各個人別に理容時間の管理もリアルタイムでしています。 基準を大きく上回ると、スーパーバイザーの指導が入ります。
 そんな中で、お客様対応がしっかりできていたので、凄いと思い、QBハウスを高く評価していたのは事実です。 恐らく90%以上は感じが良いスタッフと思います。

 しかし、今回であったこのおばちゃんスタッフのようなタイプは、 私が、接客やサービスの話の中で、こういう人にはなって欲しくないと言っている典型的な人物だったので、敢えて書こうと思いました。
 私がこういうタイプがダメだと思っている理由は、このおばちゃんスタッフは、自分はできていると思い込んでいるからです。
 自分は優秀だ、正しいと思い込んでいる人間は、変わりようがありません。 表面的に完璧であれば、人は騙せる?満足させられる?と思っているからです。

 笑顔を見るのは大脳です。だから大脳では、良い人と判断します。 しかしながら、人間の敵か味方かの判断は、大脳ではなく偏桃体という部分で判断します。 今回、偏桃体は、このおばちゃんを敵と判断しているのでしょう。 両者の意見が一致しないので、違和感を感じてしまいます。
 しかし、このおばちゃんスタッフのような人は、人を不快にさせていることに気づかないでしょう。

 このおばちゃんスタッフは、いわゆる仕事はできるが、心が無いタイプです。 こういうスタッフは、外見はほぼ完ぺきに演じているので、表立って注意できることはありません。 仕事もテキパキとこなすので、仕事ぶりで文句をつけることもできません。 お客様も、文句をつけるところはないが、好感は持ちません。 しばらくすると、お客様は何となく居心地が悪くなり離反していきます。 厄介な存在です。

 監督者のレベルが高くないと、指導できないタイプのスタッフです。 研修などで、たまに出会うことがあります。 私のやっているスタッフ研修は、マネー研修ではなく、マインド醸成研修なので、余計にそういう人が目につくようです。

 この問題を、企業の視点から観ると、人を育てるのはたいへんな作業だということです。 それは1人を育てるのではなく、全員を高いレベルの育てる必要があるからです。

 サービスには、『100-1=0』という言葉がありますが、 今日のような体験をするとまさにその通りだなと思いました。

 人財育成をされる方は、たいへんだと思いますが、頑張ってください。 100-1の1が無くなったとき、来店する人に大きな安心が生まれ、目に見えた成果がでてくるはずです。 競合店との完全な差別化です。

 そんなことを帰りの車の中で考えていました。

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 「姫路マラソン」のヤフーニュースを見て気づいたこと!

 今日午後0時50分ごろ、兵庫県姫路市で行われた「姫路城マラソン」に参加していた男性(28)が、倒れ一時、心肺停止状態となり、 警戒していた救急救命士などが沿道の土産物店にあったAED(自動体外式除細動器)で蘇生せさ、一命を取り留めた、というニュースがありました。

 パソコンのヤフーニュースを見て知ったのですが、 その記事を読んで、もし、自分がそこにいたとき適切な処置をとることが出来ただろうかと思いました。

 とりあえず、昨年の8月に上級救命講習を受講して終了証はもらっていますが、 ちゃんと対応ができたかは、大きな疑問符が付きます。

 とっさの時は、頭が働かないので、体で覚えてことがすべてになります。 1回の講習会受講で体が覚えるまでにはなっていません。 記憶も薄れてきています。

 いざというときのために思い、上級救命講習を受講したのですが、 そのいざというときの準備になっていないことに気づきました。

 救命講習は何度受けても問題はないので、体が自然に反応できるように、また救命講習を受けたいと思っています。 昨年救命講習に参加したとき、講師の消防士の方が、救命講習の講師になれる講習があると聞いていましたので、 今年はそれに挑戦したいと考えています。

 毎年心臓停止の方がかなりの確率で亡くなられています。 ほとんどのホールにはAEDが置いてありますので、救命講習を受けている人が多いと思います。 だからこそ、実戦で慌てないように、定期的にAEDに触れる機会を持つような取り組みをすることが、大切なのではないでしょうか。

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 今回日本へ進出するスマホ企業「OPPO」の成長に学ぶ!

 皆さんは、「OPPO」というスマホメーカーをご存知ですか? 私は全く知りませんでした。

 この「OPPO」はアジア地域における販売台数のNO.1の中国企業だそうです。 アジア地域における販売台数のベスト4は以下のようになっています。
 1位 中国 OPPO
 2位 中国 Vivo
 3位 中国 シャオミー
 4位 韓国 サムスン

 アジアでは、中国勢が上位3つを独占しています。 中国勢のスマホは低価格が中心なので、販売台数を伸ばしやすいとも言えます。

 1位になった「OPPO」は10年で急成長をとげた企業です。 何故、急成長をとげたのか。 その理由は、ターゲットの絞込みと、それに向けた機能の絞込みにありました。

「OPPO」は女性、特に若い女性をターゲットに絞り、自撮りがキレイになることに徹底的にこだわりました。 そのことで若い女性の間で人気となり、販売台数が急激に上がっていきました。 女性のキレイになりたいという願望を上手くとらえています。

 2月9日より日本で発売された「R11s」は、Ai(人工知能)搭載のカメラで、 性別、年齢、肌の状態を分析して、解析パターン230万通りの中から、顔の「盛り方」を抽出し、6段階で調節できるようにしています。

 徹底して一つのことにこだわることで、成長していく。 これはホールでも同じことが言えるのではないでしょうか。

 あれもこれも力を入れて、全台すべておススメですと言われても、よくわかりません。 それよりも、〇〇台に力を入れていますという言葉の方が、選択に要する脳のエネルギー消費力が低いので理解しやすいと思います。 そして、もしそれが他の競合店より、スタートが回るなど良い点があれば、〇〇台をまた打ってみようと思います。

 もちろん、何でも一つ力を入れれば良いというものではありません。 力を入れたものに対して共感する絶対人数がいなければ、市場のシェアを大きくすることはできません。 ここが注意点ですね。

 「OPPO」のような一点突破力を自店でどう応用するか考えてみると、新しい方向性が見えてくるかもしれませんよ。

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 平昌オリンピックをホール運営に最大限に活かす準備は?

 平昌オリンピックの開会式が今日行われます。 国際的なイベントですが、このイベントをどのように活用しようとしていますか?

 個人的な興味は別として、せっかくのイベントを集客に活用することができないのか考えることは、頭の体操に身もなり、面白いと思います。 役職者の発想力を鍛えるためにも、何かアイデアを出してもらうのが良いのではないでしょうか。

 皆さんはどうでしょうか?
 全く平昌オリンピックを無視して、通常営業に徹しているホールと、 平昌オリンピックを楽しそうに演出しているホール、 どちらの方が行きたいと思う人が多いでしょうか。

 もちろん平昌オリンピックに全く興味のない人も多いと思います。 その人は、通常営業をしていようが、そうでなかろうが関係ありません。 でも、平昌オリンピックに興味がある人もいらっしゃいます。 その方は、平昌オリンピックに関心のあるホールに行くのではないでしょうか。

 そうなるとオリンピックをテーマとした集客企画を考えているホールは、 関心の無い人に加えて、関心のある人に来店してもらえますので、 集客は有利になるということになります。

 それではオリンピックの取り組みをするとして、オリンピック好きな人が、是非来たいと思うほどの企画はあるでしょうか?

 まず考えられるのは、一緒に応援したいというニーズです。 良くテレビに出るのが、地元選手が出ているので、近所の人が集まって応援する光景です。 だとすれば、お客様が応援したいと思う選手を調べて、その応援を一緒にしませんかという提案をする。

 もし、休憩室に大画面のテレビがあれば、そこで応援する提案をする。 事前に手書きポスターやコミュニケーションボードなどで連絡する。 ホールでアナウンスをするのも良いと思います。

 応援する選手は、一番は地元選手、二番は同じ県の人、または県にかかわりがある人、三番は有名選手というところでしょうか。 でも、地元選手は問題ないとしても、二番目以降の選手は、なぜ応援すべきか、その選手を応援すべき理由が明確でないと気分がのりません。 そう考えるとお客様に応援する理由を伝える必要があるではないでしょうか。

 店舗で応援しているなら、スタッフがそれを知っている必要があります。 そして、お客様との会話のネタに利用し、明日何時くらいから、選手がでるので一緒に応援しませんかと声を掛けると 来店のきっかけを作ることになります。

 もし、選手のことも知らず、応援を一緒にしましょうというと、営業のための企画ということが前面に出るので、 コミュニティホールを目指されているところは、マイナス印象となるので不味いです。 お客様と一緒に楽しみたいというのが、コミュニティの目的なので、それが抜けるからです。

 テレビがなければ、予選を通ったとか、何位になったとかを、 なるべくリアルタイムで、コミュニケーションボードやイーゼルなどで知らせるということになります。

 これ以上書いても長くなるだけなので、止めますが、 パチンコ店の地元密着感を出すには、世間の動きをとらえて、それを地元へと落とし込む作業は必要です。 そうすることで、パチンコ店を地域に溶け込ませることができます。 パチンコ店はパチンコ台のことしか興味がないと思われると、 地域密着とかけ離れた存在となってしまいますので、オリンピックのような国民的イベントには乗っかるのが無難と思います。

 最後になりますが、オリンピックの応援をする場合には、ホールが応援しているという演出が大切です。 オリンピックの運営予定やテレビの放映予定もインターネットで調べることができます。 そういうものを活用し、お客様にアクティブなホールという意識をもっていただき、 どうせ行くならこの、ホールと思われるように頑張ってください。

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 世界初アルツハイマー病の早期発見技術から考える!?

 2月1日の新聞に、認知症の原因の1つであるアルツハイマー病の早期発見方法が見つかった、ということが大きく報道されました。

 アルツハイマー病の方は、20年以上前から脳の中に「アミロイドベータ」という物質が異常に蓄積されていくことが分かっていました。 しかしながら、これまでは「アミロイドベータ」が正常値以上に貯まり始めているかがわからず、 認知症ということが分かってから、調べてみると「アミロイドベータ」が貯まっていますという結果確認をするだけでした。

 もし、早い段階から「アミロイドベータ」が正常値以上に貯まっていることが分かれば、 それを食い止める何か手が打てるかもしれない。 そう考える家族の方や医師の方が多くいてましたが、その方法がなかなか確立されませんでした。

 国の推定では2025年には、認知症患者の数が700万人になると予測しています。 この数値を少しでも下げるためにも、早期発見の技術が望まれていました。 それがついに確立されたということで、その意義は大きなものがあります。

 これをパチンコ業界に置き換えれば、 お客様がホールから離れて行く理由は分かっている。 しかし、それがホール来なくなるまでのレベルに達しているかは分からなかった。 それが今回、そのレベルに達している兆候を、早期に見つけることができるようになったということですね。

 実はこの兆候の発見は、会員分析を行えばわかります。 以前からセミナーで言っていた、来店日数、遊技時間などの推移の分析です。 もうすでに分析して、そういうお客様が分かっている店舗もあると思います。

 問題は、ここから先です。 いち早く予兆が分かったとしても、それを改善するための施策が打てなければ、何の役にも立ちません。 特にこのアルツハイマー病の場合、早期に知るだけでは、本人や家族の不安を煽るだけになってしまいます。

 開発した島津製作所のスタッフであり、ノーベル賞学者でもある田中耕一氏は、 この技術を製薬会社に提供して、薬の開発に役立てもらいたいとインタビューで答えられていたと思います。
 今後はこの技術を利用し、製薬メーカーは「アミロイドベータ」の蓄積メカニズムを解明し、除去するために方法など開発し、検証していかれるのでしょう。 有効な投薬などができるまでに、また年月がかかるのでしょうが、その道筋ができたことは、素晴らしいことではないでしょうか。

 ここでまたパチンコ業界をリンクさせると、 離反兆候が出たお客様に対して、離反させないための有効な施策を開発していく、ノウハウを作っていくということになります。 皆さんはいかがでしょうか?仮説を立て、有効な施策の開発に取り組んでいますでしょうか?
 こっそりと出玉イベントに呼ぶ、新台入替の案内を出すなど、従来の手法しか試していない。 あるいは、分かっていながら何もしない、というようなホールも多いのではないでしょうか。

 お客様の離反防止対策とアルツハイマー病の投薬とは単純に比較はできませんが、これだけは言えます。 予兆を発見しても、対策に取り組まない限り、これ以上の改善はできないということです。
 新聞やテレビのアルツハイマー病の早期発見技術のニュースを見ながら、 離反予兆が見えるお客様に対して、それを防ぐ取り組みを計画的に行う必要性があるのではないか、と強く感じました。

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 女性が喜ぶ新商品を使って集客を考える!?

 ニュース番組のWBSのトレンド卵を見ていて、面白いと思った商品がありました。 大手電子楽器メーカーのローランドとLIXILが共同開発した「サウンドデコレーター」という新商品です。

 これは、女性が気にしているトイレの音を消すことができる装置です。 具体的に言うと、トレイの使用時に、この「サウンドデコレーター」を押すと、 せせらぎの音が流れ、聞かれたくない音が消えるというものです。

 このように表現すると、そういう機器は以前からあったことを思い出す方も多いかと思います。 だから、何を今さらという思いを持たれる方もいるのではないでしょうか。 ところが、なぜ、この商品が発売されたかというと、従来の消音器では、音が消えていなかったからです。

 従来の消音器は、トイレの流す音を録音し、ただ大きくしただけであり、 その音に交じり、聞かれたくない音が聞こえているのです。

 この新商品は聞かれらくない音の周波数を分析し、 それに合わせた周波数の音をミックスすることで、 聞かれたくない音を消しています。 この技術は音の専門性が求められるので、ローランドが音源づくりを担当したということなのです。

 男性はあまりピンと来ないかもしれませんが、 女性にとってはたいへん嬉しい商品です。

 女性をホールに呼ぶために、トレイに力を入れている方は、 この機会に導入を検討してはどうでしょうか。 テレビで紹介された価格は21800円だったと思います。

 女性用のトイレに5台入れたとしても、10万円ちょっとなのでしれています。 10万円をお客様に出玉で還元して喜ばれると思いますか? それよりも、この商品を10万円で購入し、チラシの中で最新設備機器として紹介し、 女性客の注目を集めた方が効果が高いのではないでしょうか。

 いろんな入れ方がありますが、 お客様と一緒に作るコミュニティホールというコンセプトなら、 まず一台を試験的につけてもらい、 女性スタッフが、女性客に感想を聞く。 評判が良ければ、すべての便器の横に取り付ける。 感想などをポスターにし、ご協力感謝する。 それをニュースレターに書いたりします。 そして、チラシでも案内し、DMも女性のみに送る。 などなど、考えるといろんなアイデアが出てくると思います。

 逡巡しゅんじゅんされている方は、一度奥さんに相談されるとトイレのことだけにすっきりするのではないでしょうか?

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 京都大学IPS細胞研究所の論文不正問題を自社に活かす!?

 京都大学IPS細胞研究所の助教が、脳の血管内皮細胞をつくり出すことに成功したとする昨年3月発表の論文に、 データのねつ造と改ざんがあったことが発覚しました。
 ニュースでも大きく取り上げられ、1月24日の講演会で、同研究所の山中伸弥所長が、 「私たちの信用が一夜にして失われてしまった」 と改めて謝罪したことを覚えている人も多いのではないでしょうか。

 不正をすることは悪いことであることは誰でも知っています。 この助教がそれを知らなかったわけではありません。 しかし、実際にしてしまった。
 これを個人の問題と考えるのか、それともそういうことを誘発してしまう周りの環境というか仕組みに問題があると考えるかで、その対応策は全く違ってきます。

 個人の問題と考えれば、倫理意識の乏しいものを罰して終わりということになります。 それ以上に何もする必要が生じません。
 しかし、果たしてこれは本人の倫理意識の問題だけなのでしょうか。
 実際は、
  不正 = 本人の倫理意識 × 周りの環境
ではないでしょうか。

 仏教に縁起説というものがあります。 因縁を持っていたとしても、縁というものが無ければ、その因縁は人生の中に出現しません。

 人は弱いもので、正しくあろうとしても、困っているとついつい悪いことをしてしまうものです。 昔聞いたことがありますが、銀行員の給与は何故高いのか? それは、現金を扱うので、生活に困るような給与にすると、お金を盗まれる恐れがある。 だから、そういう気を起こさせないために、給与を高くしていると。 本当かどうかは分かりませんが、なるほどと思いました。

 話を研究所の助教の不正問題に戻します。 このようなことをした背景としては2つあるようです。
 一つは、論文の競争が激しく、人より早く論文を提出しないと、 同じテーマで他の人が先に論文出してしまうと、 それまでの研究が帳消しになってしまうというものです。
 もう一つは、雇用が安定していないという点です。 同研究所の9割の人は、非正規雇用で雇用契約期間が決まっており、 長くて3年ぐらいで、それまでに成果を上げて実績を残さないと、解雇されてしまいます。 この助教は今年の3月に契約満了になるので、それまでに実績が欲しかったようです。

 キリストや釈迦のような人でもない限り、人間追い詰められると、生きるためにヤバイことにも手を出してしまいます。

 経営者や店長としては、倫理意識が低いスタッフであったとしても、 自分の会社や店舗にいる限り、悪いことをする気が起こらないようにするのが、 本人にとっても、会社にとってもハッピーです。 それで一生悪いことをしなければ、良い人ということで一生を終わることができます。

 不正をしないように導くには、まず「本人の倫理意識」の向上させることです。 そのための働きかけが必要ということになります。 店長がスタッフに社会人としてのあるべき姿を教えているとこともあるでしょうし、 論語などの勉強会をされるところもあります。 倫理の向上に役立つ話やビデオを見せるもの良いかもしれません。

 それにプラスして、不正をさせないための周りの環境整備も必要です。 管理や監視が甘く、チェックをしないとなると、少々ごまかしても大丈夫だろうと思うようになります。 したがって、こっそり管理や監視をするというよりは、管理体制や監視体制がわかり、おかしなことはできないと思わせることです。 研究所の助教も、100%不正が発覚すると感じれば、おそらく不正をしなかったと思います。

 加えて、生活の安定化でしょう。 研究所の不正のケースでは非正規雇用の問題がありました。 パチンコ店でも、スタッフの中には、恋人ができたり、年齢が高くなったりして、 雇用の安定ニーズや将来の不安が高まることは十分考えられます。 だとすれば、雇用形態の見直し等を定期的に話し合う必要があるのではないでしょうか。

 いずれにしても、コミュニティホールを目指し、スタッフの魅力を上げるためには、 スタッフに対するケアは欠かせません。 安心してスタッフが働ける職場づくりを行う重要さを、 IPS細胞研究所の論文不正問題のニュースを見ながら、改めて思いました。

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 「シメパフェ」をしている夜パフェ専門店にヒント有り!?

「シメパフェ文化」をご存知ですか?

 あなたは一杯飲んだ後に、何でシメますか?ラーメン?お茶漬け?でしょうか。 札幌では「パフェ」でシメをする文化があるそうです。 先週WBSで行列のできる店ということで紹介されていました。

 紹介された店舗は東京で、名は「パフェテリア ベル」というそうです。 午後5時から開店し、平日は0時まで、翌日が休みの日には午前2時までやっているそうです。

 この店舗はチラシを打たないそうなんですが、いつもお客様がいっぱい来ています。 その理由は、「パフェ」にあります。 味は甘すぎず美味しいのはもちろんなんですが、 一番力を入れているのは、『いかにインスタ映えするか』ということだそうです。

 そのために40種類に及ぶ食材を使用し、 普通の店舗では見られないような、装飾を施したパフェを作っています。 多くの人が思わず写真に撮りたくなる、実際写真に撮ってしまい、ネットに上げてしまいます。

 そして、それを見た人が、自分も食べてみたいと来店し、 また「パフェ」の写真を取り、ネットに上げてしまう。 そしてどんどん、その輪が広がっているそうです。

 そのお店のパフェは、1つ1900円とか1400円などそこそこの値段をしています。 しかし、多くの人は安いと思ってくる。 それは、ラウンジやバーでの飲み代と比較しているので、相対的に安いと感じているということです。

 背景には女性の飲む機会が、多くなったということがあげられます。 これまでと背景が変化してくると、それに合わせていろんなものが変わっていくということです。

 この話をパチンコ店で生かすとすれば、 ストレートな発想は、自店のワゴンサービスにパフェをメニューに加える。 メニューにあるなら、インスタ映えするものにするのが一つの方法です。

 もちろん、自店のお客様の構成に変化が出てきているというのが前提です。 例えば、女性客が増えてきている。或いは自店の方針として増やしたいと思っているなどです。

 インスタ映えは昨年の流行語にも選ばれ、現在でも、インスタ映えは重視されています。 なんせ「インスタ映え」すれば、人が勝手にやってくるのですから・・・。 そう思うと、店内の装飾や企画もインスタ映えするように工夫することが大切ですよね。

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 「ケロッグ」の新商品発表のニュースからヒントをもらう!?

 皆さんは「腸活」という言葉をご存知ですか? ネットで調べると”腸内環境を整え、それを維持する行為を指す俗語。 酵素や食物繊維を多く含む食品を摂取する、水分を多く摂る、短期間の断食をする、運動やマッサージを行うなど多くの方法があり、 美容や健康に効果があるとして注目されている。(知恵蔵mini)” となっています。

 腸の働きが良くなることで、肌の状態が良くなったり、免疫力がアップしたり、血糖値やコレステロールに対しても良い影響を与えるそうです。

 この腸活をメインにした新商品が、シリアル食品の世界シェアトップの「ケロッグ」から出ました。 名前は「オールブラン プレミアム」と言います。 腸活商品は、すでに多くのものが出ていますが、この商品に注目したのは、販売にあたって他の企業とコラボしているといところです。

 蔦屋書店梅田店は、腸活の特設コーナーを設け、腸活関連書籍を販売すると同時に、 レストランに協力してもらい、ケロッグの新商品とコラボしたメニューを紹介し、 それを試食してもらえる企画を立てています。

 また、フィットネスクラブのティップネス吉祥寺店では、 腸内を整えるために運動プログラムをつくり、 その中に「オールブラン プレミアム」を組み込む企画を立てています。

 通常シリアル食品に触れる機会は、スーパーの食品売り場などに限られますが、 今までにないところで、PRする機会を増やすことができれば、新たな客層を顧客とすることができる可能性が広がります。

 実際、この「ケロッグ」の新商品がヒットするかはわかりませんが、 話題性はあります。

 そこで他業種の話題性のある企画に便乗する企画を考える、というのはいかがでしょうか。

 景品イベントを単独でやるよりも、 世間で話題になりそうなことを発見し、 それをすぐに自店に取り入れて、便乗企画をする。 あのパチンコホールに行くと、今何が流行ってるのか、話題になっているのかが良くわかる。 というのも、来店動機を強化する一つの手段になります。

 話題性といえば、もちろん冬季オリンピックが始まります。 これも大きな企画ネタですよね。

 話題性を追うことで一番良い点は、店に変化をつけられるということです。 いつ行っても変化のない店は、店舗のやる気をお客様は感じないので、ワクワク感を感じません。

 なお、注意点が一つあります。 便乗企画をして、いい加減な取り組みをしていると、お客様は店に対して好感を持ちません。 自分たちに対して、手を抜いてもばれないと馬鹿にされているように感じるからです。

 したがって、たとえ便乗企画であっても、本家の企画に負けない何か工夫を1つ付け加えることが大切です。 それは情報質でも良いですし、情報の見せ方でもいいです。ライブ感を出すのも、ものによれば良いかもしれません。 とりあえず知恵を出して工夫をしている姿を見せることです。

 お客様が、ここまでやるかというものを作れば、コミュニティホールの十分条件の第3項目目を強化 するものとなります。

 ケロッグさんの新商品発表会のニュースで紹介された取り組みを見ながら、そんなことを考えました。

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