本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2018年3月の目次 □□□

 パワハラ防止検討会で「カスハラ」が取り上げられる!

 3月27日のパワハラ防止検討会(厚生労働省)で、「カスハラ=カスタマー・ハラスメント」が取り上げられました。 カスハラとは、お客様が悪質なクレームをつけて従業員を追い詰めるもので、 今後正式な議題として取り上げるとのことです。

 調査(約5万人)によると悪質クレーム受けたことはあると答えた人は、73.9%にもなりました。 悪質クレームの内訳を多いものを上から5つ順に並べると次のようになっています。
 ①暴言            24107人
 ②同じ内容の繰り返しクレーム 14268人
 ③権威的態度(説教)     13317人
 ④威嚇・脅迫         12920人
 ⑤長時間拘束          9752人

 そして、精神疾患にかかった人は359人もいます。

 人手不足の中で、スタッフがカスハラにより、嫌気がさして離職をしていくことは、店舗にとって大きな痛手になります。 クレームを発生させないようにするのはもちろんですが、 万一クレームになった場合の対処方法を事前に訓練していくことも、 悪質クレームを撃退するためには大切です。

 私の知っているほとんどのホールでは、悪質クレームに対しては、役職者の方が進んで対処され、 アルバイトスタッフなどを守っておられるように思います。 しかし、備えあれば憂い無しです。 悪質クレームを整理して、そのような場合の対処法や店舗としてのスタッフを守るための体制や仕組みを事前に伝えておくことで、 スタッフに安心感を持たせたり、迅速な対応ができるのではないでしょうか。

 スタッフを育てている店舗では、人は人材ではなく、人財となっているはずです。 人財がいてこそ、コミュニティホールが成り立ちます。 貴重な人財をカスハラで失わないようにしたいものです。

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 レクサスの最新ショールームから
              女性客取込みのヒントを探る!

 3月29日にオープンする東京ミッドタウン日比谷にレクサスの最新ショールームができます。 ショールーム自体は大きいのですが、レクサスの展示は奥に2台だけということです。 しかもレクサスの説明もないし、販売はしないというのです。

 それでは何が置いてあるのかというと、女性向けの高級雑貨が展示してあり、実際に買うことができる。 またおしゃれなカフェもあり、本格的な食事ができるようになっています。 唯一、販売店らしいことは、レクサスの試乗体験の申し込みができるというものです。 その試乗体験も販売員は乗らず、レクサスを60分貸し出すというものです。 借りた人は、それで好きなところに乗っていくことが出来るのです。

 なぜこのようなショールームを作ったのかというと、 レクサスのイメージを変えるのが目的だということです。 レクサスは男性が乗るというイメージが強かったのですが、それを女性が乗ってもおかしくない、 むしろ、素敵な女性が乗るべき車というように消費者の意識を変えていくことを狙いとしています。 そうすることで、レクサスを購入するとき、奥さんの賛成を得やすいようにしているようです。 もちろん、サイドカーとして買う場合に、奥さんにアピールできます。

 そうなるようにこのショールームでは、レクサスの世界観を体験してもらいたい。 レクサスがある生活を意識してもらいたいということで作られています。
 そのために雑貨を見ながら、レクアスが身近に見える。 休憩や食事をしながらレクサスがそばにある。 人間、見る回数が多くなると好感度が上がっていきます。
 そして、試乗体験の受付では、単に車を貸し出すのではなく、レクサスと一緒に写真を撮れば絵になるようなスポットを教えてくれます。 そこで記念に写真でも撮ってみてはいかがですかということです。 そうすることで、レクサスを利用している自分を女性がイメージできるようにしています。 レクサスと共にある生活スタイルの提案ですね。

 強烈にレクサスを買いませんか?あなたにピッタリです!と言われるより、 自分自身がレクサスを欲しいという心が芽生えた方が、納得して購入できます。

 パチンコ店でも女性を取り込みたいと思っているところは多いのではないでしょうか。 このレクサスのショールームは、女性客を引き付けるヒントがあるように感じるのですがいかがでしょうか。 特に、女性はトイレを気にしますので、レクサスの女性用トイレにどのような工夫があるのか、それを知るために女性スタッフを連れて見学に行くのも悪ないと思います。

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 病院の運営から問題発見と問題解決の在り方を考える!

 みなさんは病院に行かれますか? 最近、親の介護と言うことで、病院に行く機会が多いので、 病院の患者対応の在り方に目が行きます。

 病院で良く問題と言われるのが待ち時間の長さです。 2時間、3時間と待たされて、診察は3分で終わる。 最悪の場合は、検査日を言われて、その日に出直してくださいと言われる。 予約を入れても少しだけましな程度で、やはり1、2時間平気で待たされる。 当然、患者は不満を持ちますが、仕方がないと諦めるという話は、よくあります。

 経営を良くしていくためには、問題を見つけることが必要です。 ビジネスにおいて問題とは、現状とあるべき姿のギャップということになります。 経営を良くしていくということは、問題を見つけて、これを改善していくことに他なりません。 病院経営でも基本的なものは同じです。

 医者にすれば一生懸命に患者を診ている。診るとなると一定の診察時間がかかる。 だから患者が診察を待つのは仕方がないという意識がでてくる。 この時点で、現状に対しての問題意識がなくなるということになります。

 すべて完璧なものはなく、運営をしていると何か不都合は出て来るのが普通です。 だから仕方がないというのが大多数の人の考えです。 しかし、中にはこれはおかしいと思う人が出てきます。 これが改革者と言われるものです。 問題をきちんと認識し、その不都合を無くすために努力をしていく人です。

 先ほどの待ち時間に対しても、「このままではダメだ」という人が出てきています。
 東京のある病院では、待っている患者さんの中に緊急性がある人がいるとつらいだろうと考え、 定期的に看護婦を待合室に巡回させ、ひどく具合の悪そうな人に声を掛けたり、 場合によっては、緊急診察を行う病院があります。 待つのがつらいと思っている人にとってはありがたいことです。

 別の病院では、予約を入れておくと、診察5分前になるとスマホにメールが入るようにしてあり、 だいたいの待ち時間も確認できる。つまり待合室で待たなくても、大丈夫なようにしている病院もあります。
 また、兵庫県のある病院では、待ち時間を5分以内にしているところもあります。 予約を入れていくと、予約時間から5分以内に診察してくれるのです。

 このように問題を発見しても、解決策は様々です。 ちなみにディズニーランドでは、アトラクションを待つのは仕方がないので、 待つ時間をお客様にとって楽しい時間に変える努力をしています。

 病院の待時間のような問題は、お客様の立場で考えるとパチンコ業界でも身近にあるのではないでしょか。
 例えば、バラエティでの遊技なんかどうでしょう。 お客様の立場からすると、いつも自分の好きな台に人が座っていて打てない。 何とかしてほしいと思っているかもしれません。 しかし、ホールからすると当たり前として問題と思わず、ほったらかしにしているかもしれません。 これも対処方法は複数考えられると思います。

 そんなことを考えながら、病院の待合室で、親が診察を受ける順番を待ったいました、

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 超売り手市場と言われる大卒者の就職事情から考える!

 厚生労働省と文部科学省の両省は、3月16日に、今春卒業する大学生の2月1日時点の就職内定率が、 前年比0.6ポイント上昇の91.2%となり、過去最高を更新したと発表しました。 7年連続で上昇しています。 景気の回復基調が続いたことから、企業の採用意欲が高まっているようです。

 7年前が最低で、2011年卒の大学生は、2011年2月1日時点での就職内定率は、77.4%でした。 翌年は80.5%と少し回復し、それ以降は徐々に内定率が上昇していき、昨年90.6%と初めて90%を超えました。

 2011年の「ガイアの夜明け」という番組では、就職難で苦しむ学生の就活特集をしていました。 それは、一橋大学や大阪大学、早稲田大学の学生が、自分の思うところへ就職ができず苦しんでいる姿です。
 逆に2017年の「ガイアの夜明け」では、優秀な大卒者を採用したいと考えている、業界ではトップクラスでありながら世間的知名度の低い上場企業の人事担当者が、 人材の確保に苦労している様子を特集していました。

 近年は超売り手市場と言われ、中小企業での優秀な人材の確保は難しくなっています。 その一方でよく言われるようになってきたのが、「企業価値=人材価値」という言葉です。

 多くの業界で成長が止まり、縮小傾向になっている。 それに伴い従来のやり方では、業績を維持することが出来なくなってきています。 従来通りのやり方で良ければ、ただのオペレーションなので、あまり優秀でない人材でも対応できたのが、 今はそのレベルでは業績が下降していくしかない。 そういう人材に頑張れと言っても、新しいやり方を見つけ出すことができない。 当然、企業価値は下がっていきます。

 しかし、どの業界でも従来のやり方を変え、伸びていく企業はでてきます。 従来のやり方を変えるはやはり人です。 いくらお金や設備があっても、やり方が自動で変わるわけではありません。
 そこで、「企業価値=人材価値」という言葉がクローズアップされるというわけです。

 ここで質問です。 もし、「企業価値=人材価値」という言葉は真実だと思われているとしたら、 あなたの会社は、人材価値を上げるための仕組みを持っていますか? また、持つためにどのような取り組みをしていますか?

 日常の業務をしていれば自然と能力がアップして、新しい施策がどんどん出て来るというようなことは、あまりないと思います。 やはり意識して、人材の価値を上げる仕組みを作ってかないとダメなのではないでしょうか。

 人材をインプットをして、どのような人材をアプトプットしているかで、会社の人材育成能力がわかります。 もし、あなたの会社が②③⑤⑥⑨なら人材育成能力に問題があるということになります。

 ①優秀な人材を入れて、さらに優秀な人材にしていく会社。
 ②優秀な人材を入れて、普通の人材にしていく会社。
 ③優秀な人材を入れて、ダメな人材にしていく会社。
 ④普通の人材を入れて、優秀な人材に育てあげて行く会社。
 ⑤普通の人材を入れて、普通の人材のままにしている会社。
 ⑥普通の人材を入れて、ダメな人材にしていく会社。
 ⑦ダメな人材を入れて、優秀な人材に育てあげて行く会社。
 ⑧ダメな人材を入れて、普通の人材に育てる会社。
 ⑨ダメな人材を入れて、ダメな人材のままにしている会社。

 人手不足で優秀な人材が来ないと嘆くばかりでは、会社は良くなりません。 そうであれば、自社の人材育成力をどのように上げるのか、これを真剣に考えることが必要です。

 だからと言って、闇雲に研修に行かせたり、外部講師を呼んだとしても、お金を捨てるだけになります。 まず、自社の社員に求めるあるべき姿、必要とする能力とは何かを明確にすることが大切です。 それを踏まえて、業務の見直し、会議の見直し、教育ということになります。

 地域貢献を叫ぶ企業が多くなりましたが、 地元の人を採用し、立派な人材に育て上げることも、地域貢献の一つになると考えています。 人手不足で人材の確保ができない時こそ、自社の人材育成能力を強化に取り組まれてみてはいかがでしょうか。

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 白Tシャツしか売ってない超専門店の売り方をヒントにする!

 みなさんは白いTシャツをお持ちですか? 先週ニュースWBSで白Tシャツしか売っていないお店を紹介していました。 店内を映していましたが、壁一面に白いTシャツがだけが並んでいました。

 この店は東京の千駄ヶ谷にあり、土曜日しか営業をしていません。 店内にはデザインや生地、ブランドの違う白Tシャツが30種類以上並んでいます。 値段は2000円から15000円まで様々です。

 商品は店主の夏目拓也氏が、いろんなところを周り、実際に目利きして集めたTシャツです。 仕入れ活動に忙しく、そのために平日はお休みにしています。 夏目氏は、本当に白Tシャツが好きで、その嗜好が高じて専門店を開いたそうです。

 ユニークなのは、販売方法です。 夏目氏は、お客様に白Tシャツの良さを納得して買ってもらいたいと思っています。 そのために展示してある白Tシャツのそれぞれの違いを詳しく説明したり、 お客様の相談に乗って、アドバイスをしています。 そして、普通のお店では汚れを嫌って、白Tシャツの試着はさせないのですが、 この店では試着もさせてくれます。 夏目氏自身が持っている白Tシャツへの想いを共有してもらって売っているようです。

 それじゃ一人当たりのお客様に対する接客に時間がかかるので、たいへんなのではと思う方もいるかもしれません。 そうなんです。店舗は大きくなく、お客様がじっくり選んでいると混雑してしまいます。 そこで、夏目氏は店舗の入場制限ということをしています。

 ここが面白いところですね。
 商売を考えると早く決めて、どんどん買ってもらう。 店舗の効率が上がり儲かるということになるのですが、そういう考えは一切持たれていません。 実際、白Tシャツばかり並んでいるので、迷う人が多く、 そういう人にじっくり見て買ってもらいたいと思っています。

 それで何枚くらい売れると思いますか? 日によって違いますが、1日100~200枚の白Tシャツが売れるとのことです。 販売値段の平均を少し安めの5000円としても、50万円から100万円の売上ということです。

 なぜ、こんなに売れるのでしょうか? 白Tシャツの良さもあるかもしれませんが、その良さを教えてくれる店主である夏目氏の存在が大きいと思います。 恐らくデザインの知識の豊富さ、縫製の知識、生地の知識、ブランド知識やメンテなどの知識も沢山持っている。 その裏打ちされた知識を背景に説明を聞いて、凄いと思い感動するのではないでしょうか。 専門店の良さはこれではないでしょうか。

 ある品物を特化して揃えただけでは、お客様の感動を呼びません。 その揃えたものの良さや悪さ、違いを把握しているスタッフがいて、分かり易く自分に合った説明を聞いたとき、感動が生まれ、また買いたい、また来たいと思います。

 これは遊技台でも同じことが言えます。 いろんな海をシリーズとして置いているのだけでは、感動を呼びません。 お客様にどうぞ好きな台を打ってくださいというだけでは、お客様も迷うだけで面白くありません。 これは、いろんな種類の白Tシャツを陳列しているというだけです。 これだけでは、入店した人もざっと見て、白Tシャツしか売っていない使えないお店、となるのではないでしょうか。

 もし、海シーズをバラエティみたいに多く設置しているのに、お客様の人気がイマイチと言うことであれば、 この白Tシャツ専門店のように、遊技台についての豊富な知識を習得し、海シリーズに掛ける思いを伝えてみるのも悪くないと思います。

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 大正大学の研修からスタッフの離職防止の取り組みを考える!

 もうすぐ新しい年度が始まります。 4月になると学生が新社会人へと旅立ちますが、 企業が新卒採用で一番重視をするもの何かご存知ですか?

 実は「コミニュケーション能力」が第一位で、15年間変わっていないようです。 直近の重視の順位は、以下のようになっています。
  1位 コミュニケーション能力 82.0%
  2位 主体性         60.7%
  3位 チェレンジ精神     51.7%       

 どんなに能力が高くても、職場でのコミュニケーションができないということになると、 上司や先輩も指導しにくく、業務を修得するのに時間がかかったり、 良好な人間関係が構築できず組織の和を乱したり、本人の早期離職につながったりします。 これではなんのために高い費用をかけて採用したのか分からなくなります。 そこで、「コミュニケーション能力」が重視されるということになります。

 採用責任は企業にあるので、雇った以上は企業で新卒者を教育してください、ということになるように思っていたのですが、 ニューズ番組のWBSを見ていると、大学が早期離職を防ぐために、社会常識の研修をしているところがあるのです。

 大正大学は、就職する学生を対象に社会常識として、会社での叱られ方などを取り上げ、 どのように考えて、どのように対応すべきかを教えています。 具体的には、”怒る”と”叱る”の違いとは何か。 ”叱る”は成長してもらいたいという気持ちから出る行為であり、 たとえキツイ言われ方であっても、その真意はどういうモノなのかなどの読み解き方まで教えます。 このように上司や先輩を理解するための情報を与えることで、”叱り”の抵抗力をつける狙いです。

 注目したいのは、行為の読み解き方を教えるというところです。 これは大切なことです。 これを知らないと多くの場合、勝手に悪い方に解釈をしていまう人が多いと思います。 「俺は嫌われている」「私をこの会社は否定している」 例え上司が善意で言っても、相手がこのように解釈をしてしまうと、やる気はでません。 それどころか会社に見切りをつけ、転職を考えたりします。

 ホールでも同じことが言えると思います。 アルバイトを雇って指導しても、悪意に解釈をされると、やる気を失ったり、 無断欠勤をしたり、離職をしてしまいます。 人手不足の中でやっと雇用できた人材を失うのは、とても手痛いことです。 そうならないためには、この大正大学のように、上司(役職者)の指示や指導の読み解き方を、 事前に教えておけば、スムーズな指導ができ、やる気の低下や離職を防げるのではないでしょうか。

 私も管理者研修の中で、役職者の連携がとれずスタッフに対して不都合な指示が出た場合、 どのような対応をすれば良いか、事前にスタッフに教えておくことは、 不満を取り除き、働きやすい職場をつくるために必要というような話をしています。 老婆心ながら、もしされてないようでしたら、みなさんのホールでもされてはいかがでしょうか。

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 AIを活用したホテルの稼働向上のニュースから
                  業界の未来を見る!

 利益と稼働のバランスを考え、苦労されている方も多いと思います。 もしそれが自動的にできるようになったらどうでしょうか。 店長の作業効率もかなり上がるかもしれません。

 こんな話をするのは、同じように利益と稼働の最適化で悩んでいる業界が、 AIを活用し、この問題を解決している事例が出て来たからです。

 その業界とはホテル業界です。
 ご存知のようにホテルの宿泊料は不変ではありません。 需要と供給のバランスを見ながら、変動しています。 イベントや連休があり、多くの宿泊客が来ると予想されると、価格を高めに設定し、利益を最大化しようとします。 逆に、特別なことは何もなく、閑散が予想されれば、価格を低めに設定して、稼働を上げようとします。

 そうです。考えていることは業界が違っても同じなのです。

 現在、多くのホテルでは支配人が需要を予測し、宿泊価格を決めています。 その作業は結構大変な上に、見込が外れることもあります。 そのため、もう少し高い値段でも売れるのに、低い値段で宿泊料を出して、売上を伸ばせなかったり、 逆に値段が高いために、利用者が敬遠し、稼働が下がり、売上を落としたりしています。 いわゆる機会損失がかなり発生しているのです。

 この部分にAIを活用し、予約ペースの早さを見ながら、 休日平日を考慮しながら、イベントの有無、訪日外国人の数や競合店の動きを参考にして、 最適価格を自動的に割り出しているホテルが出てきたのです。 ホテルの稼働は平均80%以上あれば、十分儲かると言われていますが、 それを実現しています。

 このAI活用の動きはいろんなところで出て来ると思います。 もしかしたら、このブログを見られている人の中に、 うちの会社(ホール)はもう取り組んでいるという人もいるかもしれません。 こうなるとホールの競争は、店長個人の出玉のセンスから、AI開発という企業間の競争に変貌していきます。 そう考えるとAI活用は、企業として取り組むべき最重要課題ということになります。

 もちろんこれをビジネスチャンスと考えて、積極的にAIに投資をし、 最適台整備AI及び最台設定AIを作り上げ、 昔、ホルコンが普及したように、そのソフトをパチンコ経営の必須アイテムとして、売り歩く会社が出てくるかもしれません。

 この状態に近いことが起こりそうなのが、自動車業界ですね。 自動運転技術が進化すると、自動車の価値は、自動運転技術のAIソフトが持つようになります。 これで自動車業界を牛耳ろうとしているのが、みなさんの良く知っているグーグルですね。 パチンコ業界のグーグル的存在が出ててくるのもそう遠いことではないのでしょう。

 これまで店長の役割であった、収益管理と台管理がAIが代わりにやってくれる時代が、すぐそこに来てるのかもしれません。 もし、自店の運営は、新台と出玉がすべてということになると、AIとの真っ向勝負になります。 結構たいへんですね。

 コミュニティホールに舵を取られている方は、 戦うフィールドが違うので、受ける影響は小さいと思います。 しかし、油断は禁物です。 AI導入店は、台整備の快適性が高くなると予想されるので、 それでも自店に来たいという人との関係づくりは、さらに強化しておくことが大切です。 もちろん、AIを活用して対抗し、コミュニティで差別化するのがベスト戦略ということになります。

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 プラネタリウム館の変貌から見えてくること!

 みなさんは最近プラネタリウムを見に行かれたことはありますか? そうです。宇宙や星座を勉強するあのプラネタリウムです。 私は近年行ったことが無かったのですが、大きな変貌を遂げているようなんです。

 昨日、NHKの朝のニュースを見ていると懐かしいプラネタリウム館の特集をしているではありませんか。 まず、アナウンサーが言った言葉は、近年プラネタリウムは「勉強の場」から「癒しの場」へと目的が変わって来ているというのです。

 背景は、少子化の影響もあり、プラネタリウム館を訪れる人が年々減少しています。 このままでは、多くのプラネタリウム館の運営ができなくなってしまう、という危機感がありました。
 来館している人を良く見ると、星の勉強をしに来ている人ばかりではないことに気づきます。 星を見に来るのではなく、デートの雰囲気をつくるために来ている人、気分転換に来ている人、 眠っている人もいる。みんなが星の勉強をしに来ているわけではないことに改めて気づいたということです。

 そこで、発想を変え、「勉強」からニーズのある「癒し」へと目的をシフトさせていきます。
 コミュニティホールに取り組んでいる方は、「勝負」から「コミュニティ」へとシフトさせている発想と同じだと思われていると思います。 実はこのように、既存のものの利用目的をシフトさせて、新しいものを生み出すということは、 世の中の変化に応じて、いろんな業界で起こっているということです。

 話をプラネタリウムに戻します。 そこでプラネタリウム館は、発想のシフトに基づき、構成要素を見直していきます。
 まず、座席です。勉強用ではなく、リックス用ですので、大きくリクライニングができるシートに変えたり、 座席のクッション性を大幅にアップしたものなどに変えていきます。 さらに、寝転んで見れるところもあります。

 次に見ている映像も、「癒し」が前提ですので、見ていて心が和むように、 見ている場所を意識したものに変えたりしています。 草原で見るのか、海の上で見るのか、山の上で見るのか、いろんな所で星空は鑑賞できるので、 見ている人が、素敵と思えるような場所を設定したものへとなっていきます。

 もちろんナレーションも、棒読みでは気分が出ません。 そこで、有名俳優を起用したりもしています。

 また、「癒し」ということで、アロマの香りを流すようなプラネタリウム館もあります。

 プラネタリウムという特殊空間ですので、 その空間でヨガをする企画を立てたり、生演奏をするところもあります。 さらにゆったりとした気分で、睡眠をとることをあえて薦めるところもあります。

 最近、行かれたことが無い人は、まさに驚きの変貌を遂げていると 感じられるのではないでしょうか。

 このような取り組みで、減少していた利用者の回復を行っているというのです。 参考になる点は多々あると思いますので、自分自身のリフレッシュも兼ねて、家族か恋人を連れて、 「癒し」をテーマとしているプラネタリウム館に行ってみるのはいかがでしょうか?

 最後にこのプラネタリウム館のニュースから考えないといけないことがあります。 それは、いくら変貌を遂げたとしても、これまで来店しない人、 つまり『プラネタリウムとは、星の勉強をするところだ』と固定観念にとらわれている人は来ないということです。 だから、その変化をどのように伝えるか、という活動が必要になるという点です。

 私もたまたまテレビ見ていたので知りました。
 では、私たちが取り組んでいるコミュニティホールはどうでしょうか。 昔のパチンコ店しか知らない人に伝わっているでしょうか。 テレビで取り上げて放送してくれれば良いかもしれませんが、そういうラッキーは期待できません。
 したがって、地道にコミュニティホールとしての取り組みをPRする施策を、やり続けなければならないということです。 取り組みをしてない方は是非ともしてください。 なぜなら、コミュニティホールの目的はお客様を自然な形で増やすことですから。

 継続は力です。 依存症問題があり、射幸性を抑制されている今こそ、 新しい業態が求められているということで、頑張ってください。

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 京都大学経済研究所シンポジウムを受講して考えたこと!

 3月10日京都大学の時計台百周年記念ホールで、「明るい社会の未来像」というテーマで、 講演とパネル討論会がありました。

 その中で印象に残ったのは、文部科学省生涯学習政策局の常盤豊局長と、京都大学経済研究所の矢野誠教授のお話でした。

 常盤局長は、社会の変化に合わせた人の教育について話されており、 知識偏重教育から知識軽視教育(ゆとり教育)になり、 その後、知識は重要性に気づくと同時に、考える力を如何にアップさせるかということが、重要なテーマになっているとのことでした。

 それは国民に高いレベルの問題解決能力を求めているからです。
 その理由の一つに、消滅可能性都市問題などがあります。 20年後には896の市町村が消滅する可能性があるというものですね。 そういう問題に取り組んでいける人材が求められていますが、育っていない。 だから、育てるための工夫をしているという話でした。

 矢野教授のお話はいろいろありましたが、 印象に残ったのは、現在アメリカに繁栄をもたらいているiPadなどのタブレット(ポケットコンピュータ)の話です。 液晶画面への書き込み、画面の回転など、基本的な技術は、既に日本が開発をしていたものでした。 ところが、それをどのように使えばお客様が喜んで使ってくれるのかが分からなかった。 そのために、アメリカの後塵を拝するようになった。 モノをつくる、所有するから、モノの利用に価値がシフトしているが、それに対応できていない。

 どちらの話も、結局、「明るい社会の未来像」をつくるためには、人が育たないと話にならないということになります。 これはパチンコ業界でも同じですね。 人が育たないと、次のステージが見えてこないということです。 やはり、業界を問わず優秀な人材を育てなければならない、そういう時代になっていると思いました。

 それでは人が育っているかどうか、見分ける予兆をご存知ですか?
 それは、モノ体験をコト体験に変えられるかどうかです。 この力があれば、地域に点在している資源を集めて、地域活性化の新しい価値を生み出します。 また、既存のモノを組み合わせて、新しい価値を創造します。 パチンコ業界においては、従来の面白みのないイベントを楽しいイベントに変貌させます。 あなたホールのスタッフはいかがでしょうか?

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 『エコノミクス甲子園』の趣旨を理解して社内勉強会を開く!

「フィデューシャリー・デューティー」という言葉を聞いたことがありますか?

 これは顧客本位の業務運営を指し、金融機関は資産を預けている顧客に対し、 利益を最大限にすることを目標に、顧客の利益に反する行為を行なってはならないということを意味する金融経済の用語です。

 2月18日(日)に開かれた『エコノミクス甲子園(全国高校生金融経済クイズ選手権)』の決勝で出された最終クイズの問題です。

 この大会は、今回12回目になります。 参加チームは1296チーム、全国で地方予選が行われ、勝ち残ったチームが全国大会で最終決戦に挑みます。 NPO法人金融知力普及協会が主催し、後援は内閣府、文部科学省、金融庁、金融広報中央委員会など、政府のバックアップを受けて行われています。

 大会の目的は、高校生に世の中がどのような金融経済の仕組みで動いているか理解してもらい、 「自分のライフデザイン」や「自分とお金の関わり方」を考えてもらうきっかけとするためのものです。

 大会参加者に金融についてのテキストが配布されますが、 それは各金融業界団体が作った初心者向けのパンフレットです。 それをベースに金融知識をクイズ形式で質問されます。

 政府が、高校生にお金に関する知識や情報を正しく読み解く能力を身に付けさせようとしている理由は、 成人年齢を18歳に引き下げることと関係があると言われいます。

 健全な社会生活を営むためには、 お金に対して正しい知識を持ち、有意義な使い方や正しい運用をする必要があります。 しかし、現実には無計画に買い物をしたり、収入に見合わない高額な生命保険に入ってしまったり、 必要もないのに分割払いにしてムダな手数料を払ってしまうなど、落とし穴はいくらでもあります。

 成人になると親の同意を得なくても、いろいろな契約を結ぶことができます。 つまり、落とし穴にハマったり、トラブルに巻き込まれる可能性が高まることになります。 ですから、そういうことが無いように高校生から、金融についての知識と見識を持たせようとしています。

 でも、この問題は高校生だけの問題ではありません。 社会に出て十分な知識がない人すべてに当てはまる問題です。 それは、ホールで働いているスタッフにも言えることです。

 正しい金融知識が無いために、ムダなお金を使っているのであれば、生活が苦しくなります。 生活が苦しくなると、楽しい気分にはなれません。 そうなると、心のこもった接客などできるはずはありません。

 そう考えると、ホールのスタッフにも、正しいお金の使い方や金融についての知識を身に付けてもらう必要があるのではないでしょうか。
 もちろん、そういう知識を持っているスタッフもいるでしょうが、そうでないスタッフも多いと思います。 そうでないスタッフのために、福利厚生の一環としてお金に関する社内勉強会を開くことは、ホールにとって大きなプラスとなるのではないでしょうか。

 その時、ニュース番組WBSで紹介していたファイナンシャルアカデミーが中高校生向けに作っていた教材 『自分の未来のつくり方』をテキストにするのが良いのではないかと思いました。 アニメーション映像もあり、分かり易そうに感じました。 参考までに紹介しておきます。

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 コンビニ業界の成長戦略から新たな取り組みを考える!

 みなさんもコンビニに行かれることがあると思います。 そのコンビニに大きな転換期が来ていると言われています。

 コンビニエンス業界は、2016年まで右肩上がりで成長をしてきましたが、 2017年になって初めてマイナス成長となりました。 店舗数は、約5万7千店舗にまで達しています。

 地域によっては、歩いてすぐ行ける半径300mの中に7,8店舗もコンビニが乱立している地域もあります。 コンビニは飽和状態にあると言われています。 実際、消費者から見て、同じ地域にそんなにコンビニがあっても、生活が便利になり、助かったとは思わないでしょう。 せいぜい、2、3店舗あれば十分なのではないでしょうか。

 加えて、ドラッグストアなども、品揃えの強化で、コンビニに置いてあるような商品を低価格で揃えています。 さらにネット通販がより便利になり、以前はコンビニで買っていたようなものでも、 ネットで購入するようになっています。

 そこで魅力的な商品を出すことで、お客様を維持し、出来るなら集客につなげたいとしていますが、 コンビニで売られている商品の質は年々高くなっており、総菜やお弁当などもかなり美味しくなっています。 そのためさらに美味しさを追求すると言っても、消費者がその違いを認識できなければ、意味が無いので、限界に近づいていると言われます。 しかも人手不足ということで、手間のかかるものはできない。 とういう三重苦をかかえているという状態です。

 どこかパチンコ業界と似ている!?と思われている人もいると思います。 まったくその通りだと思います。

 ではコンビニ業界はどうするのでしょか?諦めているのでしょうか? 実は成長戦略の一つとして、「過疎地の開拓」をキーワードにして、新たな取り組みに挑戦しています。

 過疎地は人がいないのでは?と思われる人もいると思います。 まったくその通りです。 過疎地にはスーパーもなく、近くで買い物をするところがないので、その地域の人は、コンビニが来るのを待ち望んでいます。 コンビニニーズは確かにあるのですが、購入人数が少ないので、採算が取れない。 だからこれまで出店しなかった。

 しかし、そういう地域でも採算がとれる新たなビジネスモデルを確立すれば、コンビニの出店が可能になる。 発想の転換ですね。 そこで従来とは違うやり方のコンビニの開発がスタートしています。

 何をしているのかと言えば、まずコストの削減です。 売上が見込めないので徹底したコストを押さえることを考えています。 まず、人件費。コンビ二の人件費が高いのは、24時間の運営をするからです。 しかし、過疎地で24時間人が来るわけはない。 そこで、思い切って夜は8時に閉店する(営業時間の短縮)というスタイルに変更しました。

 次に大きな負担になる家賃については、出店予定過疎地の村などの自治体と交渉し、自治体が物件を提供し、 コンビ二に安価で貸し出してもらうという試みをしています。 過疎地の自治体に対して、コンビニは村人の役に立ち、過疎を抑制する半公共的な施設として位置付けてもらい、支援してもらっています。

 以上のようにコストを抑えたうえで、売上の拡大に取り組んでいます。 具体的には、来店客を増やして、売上の拡大を図ることは難しいので、客単価を上げることで、売上の拡大を目指しています。
 そのために取り組んでいるのが、コンビニのスタッフがまずお客様と関係づくりをすることです。 来店したお客様を覚え、会話をする。 そして、親しくなったら、お客様に何が欲しいのかを聞き出して、それを仕入れて置くようにしているのです。

 最初の品揃えは普通のコンビニですが、しばらくするとお客様の好みに合った品揃えに変わっていきます。 そうなると、地域の人は自分の欲しいものが置いてあるということで、あれこれと買ってもらえる。 実際、客単価は通常のコンビニスタイルより、1.7倍も増えているそうです。

 その土地に特化したコンビニスタイルを作ることで、さらなる成長を目指しています。

 このようなコンビ二の取り組みは、パチンコ店の運営の参考とすることがきるのではないでしょうか。

 単純に従来のスタイルで儲からないから打つ手がないと諦める前に、コンビニ業界を見習っていろんな挑戦をしてみるのは、悪くないと思います。
 キーポイントは、自分が狙いとするお客様に特化するというものです。 例えば、近所の高齢者の方などに特化して、夜は8時には閉店するというのも悪くないと思います。 そして、お客様とコミュニケーションを取り、機種揃えやサービスを特化する。 あるいは、帰りの工場の従業員の人をターゲットにし、夕方5時からしか開けないというのも’有り’ありかもしれません。

 そこまでやるのはリスクが高いということであれば、 客単価を上げるためにお客様との関係づくりを徹底して行い、お客様の要望を活かした店作りを行うという方法もありでしょう。 もちろんそのためにはスタッフの接客マインドやスキルが要るので、まずそれを上げておくことを忘れないようにして下さい。

 ビジネスはできるかできないかでなく、やるかやらないか、とよく言われます。 宝くじの宣伝文句を引用すれば、やらない限り打開策は見つからない、ということになります。 もし、経営に変化が迫られているようでしたら、トライしてみてはいかがでしょうか。

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 東日本大震災からの復興状況を伝える報道から考える!

 3月11日が近づいて来ると、東日本大震災の話題が多くなってきます。 その中で気になるのが、7年も経ち震災復興に対する関心が薄くなっているという報道です。

 震災直後には関心も高く、全国からボランティアや応援のための視察や観光、修学旅行なども頻繁に来ていた。 しかし、それも年と共に少なくなって来ている。 また、震災直後に復興支援ということで、全国の百貨店やメーカーなどから声かかり、 取引をすることで売上を回復していた企業もあったが、現在ではその数も少なくなり経営に行き詰ったり、苦しくなっている。

 その結果、復興をしたものの地域の企業や商店は苦しくなっている。 復興の途中で、立ち往生している。 こういう厳しい現実に直面しているというというのです。

 ここから考え方としてはいろいろあると思います。 震災の教訓を忘れないためにも、復興支援を継続的にすべきだ。 復興支援といっても、無限にすることはできないので、仕方がないことだ。

 このようなニュースから自分たちは何を学ぶべきかということになると、みなさんはどうでしょうか?

 企業ということになると、 応援や支援を受けて、業績が回復したときに何をしていたのか、 その行為が明日につながる適切な行為であったのか、 ということを考えてみる必要があったのではと考えます。

 確かに業績がある程度回復しても、余裕はないのかもしれません。 そこで、とりあえず以前と同じの生産設備を作る。 以前と同じ店舗を作るのが精一杯と推察できます。

 しかしながら、以前と同じで本当に良かったのか? 復興したのちの地域の人口はどうなっているのか、消費者のニーズはどうなっているのか。 そんなことを考えて、以前とは違うモノをつくる必要があったのではないのか? 改めて考えることは大切だと思います。

 現状から考えると、非常に厳しい環境の中で、未来につながる次の一手を打つ必要があったということになるのではないでしょうか。

 実はこのような問題は私たちの身近にあります。
 大きな流れとして業界が右肩下がりの傾向になる。 カンフル的に新規商品や改装で一時的に人が集まるが、 その効果も短期的で、すぐに元に戻ってしまう。 衰退期といわれる時期の特徴です。 今、日本の多くの業界が成熟期から衰退期に移行しています。

 これはパチンコ業界も例外ではありません。 構造的には、被災地区と同じモノを持っているのではないでしょうか。 現在、新台入替などで集客は出来ている。 その時に将来につながるために何をしているのかが、将来の命運を分けることになると考えます。

 被災地域の商店や企業がすべて困っている分けは無いと思います。 その中で、伸びている企業、新しい店舗を発展させているところもあると思います。 確かに運もあるかもしれません。 しかし、その運をつかむためには、 何とかやれるときに、何をすれば将来につながるのか、 そういう思考が必要なのではないでしょうか。

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 消費者の価値観の変化を先読みしている日産を見習う!

 コト消費という言葉があります。

 商品を所有するよりも、商品を所有したことによって、 どのような体験が得られるかということを重視するお金の使い方を指しています。 この言葉自体は、2001年頃からあり、それほど新しい言葉ではありません。

 このコト消費がどんどん重要性が高まってきていると言われています。

 お金を使う価値 = モノの所有価値
    ↓
 お金を使う価値 = モノの所有価値 + 体験価値
    ↓
 お金を使う価値 = モノの所有価値 × 体験価値

というような関係式に変わって来ており、モノ消費重視からコト消費重視へと変化してきているようです。

 最近は企業の技術力が高まり、モノの所有価値で差別化できないと言うことになると、 商売の成功のポイントは、体験価値の優劣で決まってきます。

 PGF生命の調査では、
「多くのものを所有することは、幸せと思うか?」という質問に対して、 そう思うのが37%ぐらいしかいません。
 それに対して「モノを所有するより、得られる体験にお金を使いたい」という人は、 69%にもなります。

 日産自動車は、3月より横浜市みなとみらい地区で、 自動運転サービス「イージーライド」の実証実験を始めます。 ところが日産自動車は、この実証実験の目的を、 自動運転システムの素晴らしさを体験してもらうこととはしていません。 目的としているのは、この自動運転システムを使うことで、 どんな近未来的なサービスを提供することができ、 それに対して体験者がどう反応するかを目的としています。

 例えば、乗車をして走っていると、窓から見える景色や歴史的建造物について、 後部座席のモニターがチェックを入れてくれて、興味があれば画面タッチをすると詳しい解説を見ることが出来る。 あるいは、到着地点のグルメ情報等を表示してくれる。 気に入った店舗の割引クーポンをスマホに転送してくれる。 このようなことを「イージーライド」の乗車で体験できます。

 日産は自動運転サービスが確立された時の消費者の関心は、 ドライブ自体に重きを置かなくなるとみていると言うことです。 考えて見ると、移動手段としての車、例えばタクシーについて考えると分かり易いと思います。 実際、どの会社のタクシーに乗るかについて、それ自体に喜びを見出すことは、みなさんもないのではないでしょうか。

 日産はだからこそ、自動運転サービスの本質は、移動自体ではないと考えていると思います。

 このように体験価値に対する重要性の高まりは、 自動車業界だけでなく、多くの業界で起きていることです。 それはパチンコ業界でも同じです。

 パチンコ自体で差別化できないように、 依存症を錦の御旗として、規制がどんどん強くなっています。 パチンコ自体で差別化がしにくいというのは、 自動車が自動運転となり、完全な移動手段となると車自体では大きな差別化できないのと同じ構造です。

 だとすれば、お客様に選んでいただけるようにするためには、「コト消費」に力を入れることが必要になってきます。 他業界でヒントを見つけるとすると、先ほどあげたタクシー業界などはいかがでしょか。

 このホームページのおススメコーナーで本を紹介している「長野の中央タクシー」です。 長野では、このタクシーに乗ること自体に価値があると思われているタクシー会社です。 このタクシーに乗るという体験が、かけがえのない体験になっているのです。

 3月は人が動くときでもあり、動くということは、店舗の回遊が発生するので、比較されることを意味します。 そのときあなたのホールが評価されるポイントは、「コト消費」です。 お客様を増やすためには、「コト消費」を研究してホール運営に取り入れることが大切です。

 今からでは、バスに乗り遅れている!?
もしそうお感じになるなら、いつ取り組みますか?
「今」ではないでしょうか。
取り組めば、追いつくことは可能ですよね。

関連資料:長野の中央タクシーの社長さんが書いた本

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