本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2018年6月の目次 □□□

 『コト消費』の次にくる『パーソナライズ消費』から発想!

 ニュース番組WBSで紹介されていた『モノ消費』『コト消費』と次にくる『パーソナライズ消費』について考えてみます。 これは、昨日の『トキ消費』と並行して注目している消費スタイルという感じです。

 WBSでその事例として取り上げていたのが、高島屋横浜店の4階に作られた特設会場「ベルサンパティック」です。 これは美をテーマにした体験型売り場で、 ポイントメイク、ヘアアレンジ、ネイルケアなど全70種類の美容に関する体験や施術が受けられるというものです。

 特徴は、”あなただけ”という個人にあった美の提案するというものです。

 でも、多くの人は、ただの販売スタッフから「お客様は〇〇がお似合いですよ」と言われても胡散臭く感じるのではないでしょうか。 そう言われても、反射的に売らんがためのトークと思ってしまうのではないでしょうか。

 そこでこの「ベルサンパティック」では、個人への提案に対する信頼を高めるための仕掛けを作っています。 まず、販売スタッフはただの美の素人ではなく、なんらかのプロを配置しています。 そして、本格的な提案のために顔診断というプロセスを入れ込みました。

 プロが診断手法を用いて、あなたの顔を良く知り、 その顔にあった最適のメイクなどを提案するというものです。 そして、そのメイクはお客様のポーチの中にある化粧品を使って行います。 顔の診断にはお金がかかりますが、それ以降のメイクはお金がかからないので、 今の手持ちの化粧品の使い方を教えてもらい、 より素敵な自分を作っていけるというものです。

 イメージとしては、女優に付くメイクアップアーティストのような感じです。 その女優の魅力を最大に引き出してくれる存在、 要するにその人を見て、その人の為だけに考えたメイクを提案してくれるのです。

 女性は昔から変身願望があります。 シンデレラ物語に代表されますが、古くは「秘密のアッ子ちゃん」「セーラームーン」そして今は「プリキュア」という感じですね。 それをプロが叶えてくれるというものです。 素晴らしいですね。

 このプログラムを体験した人は、新しい自分を再発見する。 そうするとどうなるかと言えば、 その新しい自分にふさわしい髪形をしたくなるし、 洋服や靴も欲しくなる。 思い切ってカバンも買い替えたくなる。 ということで、消費が自然に促進されるというものです。

 人は知らないことが沢山あることはなんとなく分かっています。 しかし、今の自分を変えることに抵抗を覚えます。 それは変えたときのリスクを考えるからです。 そのリスクをプロの技術と見識によって限りなくゼロに近づけることができれば、安心して変わることができる。 それを促すのが『パーソナライズ消費』ということでしょう。

 キーは変身つまり変えることの妥当性の体感と提案者の信用ですね。

 この営業手法を店舗で活かすことすればどうしますか?

 簡単に言えば、お客様に今まで打ったことのない台をオススメし、喜んでもらうというものです。 オススメはどこのホールでもしていますが、これまでのやり方では『パーソナライズ消費』にはならないということです。

 それは、なぜあなた(お客様)にこの機種をおススメするかを、相手(お客様一人ひとり)のこれまで遊技履歴を見て、その特徴と相手(お客様)が気づいていないニーズを明らかにし、 そのニーズを満たすためにこのような方法があることを相手(お客様)に納得させることをしていないからです。

 もし、『パーソナライズ消費』を参考に運営しようとすれば、次のような課題が出てきます。
 まず、お客様を知ること。そして、お客様に自分のことを良く知っていると思てもらうことです。
 次に、お客様の好み機種や行動パターンから、お客様にふさわしい最適機種が新たに提案できることです。 もちろん、なぜ良いのか納得してもらうことも重要です。
 そして、実際に打ってもらう。
 そうすることで、新しいパチンコの世界観を開くことができれば、 お客様に新たな楽しみを提供することができ、今以上に遊技をしてもらえるということになります。

 大前提はお客様が店やスタッフを信用してくれるかどうかです。 信用があれば、勝ち負けに関係なく、スタッフの提案に満足し、一定の評価をしてくれます。

 信用が無いからダメだという人がいますが、信用を積み上げる努力をどれだけしてきたかです。 積み上げる努力を何らすることもなく、信用が無いというのは当たり前です。 信用されなくても繁盛し続ける自信があれば、信用は必要ないかもしれません。
 しかし、これから先のことを考えるといずれにしても信用は必要だと判断されるなら、 今からでも頑張らなくてはならないでしょう。

 弊社が提唱しているイノベーション型コミュニティホールは、信用づくりのマーケティングです。 コミュニティホールの必要条件や十分条件を見返してもらうと、信用づくりのお役に立てると思います。

 さて、今回のテーマである『パーソナライズ消費』は、果たしてこの先、自業界で増えていくでしょうか。 みなさんはどうお感じになりますか。

 ここまでくると、コミュニティホールを目指されている方は、 この話は十分条件の8項目目で応用できる施策の一つと気づかれているかもしれませんね。

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 『モノ消費』『コト消費』と次にくる『トキ消費』を考える!

 ただ何となく、モノを買ったり、テレビを見たり、インターネットでゲームをしたり、いろんな体験をしたりして私たちは過ごしています。

 それを漠然と何も考えずに、見過ごしている人と、今の消費者の関心はどういうところになり、 どのような流れで、どういう方向に向かっているのか気にしている人がいます。 その割合は、何となくですが99%は前者で、後者は1%いるかどうかではないかという気がします。

 ヒットを仕掛けてくる人などは、その1%の人ですね。 彼らは、多くの人を引き付けるために、今起こっている本質とは何かを自分自身に質問していきます。 それから世の中の流れを解説するような商売の人も、同じようなことをしています。

 ニュース番組のWBSでは、新しい消費の流れを2つ紹介していました。 これまでの流れはモノを手に入れる『モノ消費』、そして今は体験を重視する『コト消費』。 そして今後は『トキ消費』と『パーソナライズ消費』へと進んでいくかもしれないというのです。 ここでは『トキ消費』について考えてみたいと思います。

『トキ消費』として取り上げたのが、 USJの「ミニオン・スノー・ファイト」です。 大阪のUSJで、新しく始めているアトラクションです。
 参加者が2つのグループに分かれて、水鉄砲で的を射ぬく競争をする。 大人も子供もそれを持ち、相手より早く的を射抜こうとするので、自然とエキサイトしていく。 最後に決着が付くと、全員に人工雪が降り注ぎ、参加者全員で達成感を味わうというものです。

 この”参加している全員で体験を共有する”という価値を提供するのが、『トキ消費』というそうです。 いわゆる『ライブ感』ということで、その場に居なければ味わえない体験。
 身近な例では、今ワールドカップをしていますが、仲間が集まって一つのスクリーンを見て、興奮を共有する。 家で一人で見ていては味わえない感覚です。

 さらに身近なことを言えば、28日に日本とポーランドの試合がありました。 それを録画をして見る場合と、生中継を見る場合の違いはなんでしょうかということです。
 多くの人は、生中継を見る方がエキサイトすると言います。 これは、今という瞬間、かけがえのない瞬間を意識するので、価値が高まるのです。

 人を動かす心理原則として、希少性の原理というものがあります。 二度と手に入れることができないと思うと、そのものの価値が無限に高まっていきます。 そして、思わずお金や労力を費やしてしまう。

 この希少性の対象が彼女や彼に向くと、是が非でも結婚したいということになります。 もちろん、結婚後に価値を維持し続けるかどうかは別の話です。 『トキ消費』とはこの希少性が体験に向けられたものです。 『ライブ感』という言い方がしっくりきます。

 現在、この希少性の価値が高まっているのです。
 背景の一つが、デジタル化による再生技術の向上です。
 テレビを録画してみるのは、ライブ感は全くありません。 運動会でビデオをとる。 何かあるとスマホで写真をとる。ビデオをとる。 こういう行動が日常的になっています。
 やっていることは、体験の再生活動の蓄積です。 再生できる体験には希少性の原理は働きません。 したがって、再生できない体験に飢えている人が多くなってきているのかもしれません。 この飢えを満たしてくれるということになると、人は集まってくる可能性が高くなると考えられます。

 それでは質問です。 皆さんの店舗で、この『トキ消費』を体験してもらう工夫をするとすれば、どのようなことをしますか? 一度考えても面白いと思います。

 あなたの店舗を選んでもらうためには、そこでしか体験できないことがあるというのは、非常に重要なポイントになります。

 例えば、ヒューテックのサンドはTVが各台についていたので、野球の試合などで、この場面は重要というときに、 アナウンスをして注目してもらい、勝ったら一緒に喜べるように、”必勝”アメを配るなどです。

 横浜ベイスターズは、『スポーツタウン構想』を先週発表していたと思います。 もし、店舗が横浜ならその構想に便乗して、店舗に全試合を貼りだしたり、 休憩室のテレビで応援したりするもの悪くないでしょう。
 広島の店舗もカープファンが多いので、このような取り組みは面白いと思います。

 もちろんこれ以外にいろいろと考えられると思いますが、 すぐに思いつかないということであれば、『トキ消費』と言われている他業界の事例を集め、 抽象化思考を行いその類似性を理解し、リンク思考で自業界の場合に置き換えるとアイデアが出て来ると思います。

 ホールの店長と話していると、業界でやっていない新しいサービスやアイデアが、ひとつや二つぐらいは出てきます。 ですから、何も思いつかないというのは、ただ気がつかないだけです。
 そう信じてアイデアを出してください。 信じないと脳が怠けて思考停止状態になるので気をつけてください。

※どうも発想が出ないという方は、基本的発想法を紹介している弊社の管理者研修をオススメします。

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 『ホワイト認証制度』を活用して採用環境を整える!!

 あなたの店舗ではアルバイトの採用は順調ですか? 世の中は人手不足、労働力不足ということで、採用難が続いています。

 一方、採用される側は、売り手市場ということで、同じ就職をするなら良い会社に就職したいと考えて就職活動をしています。

 では良い会社とは何かといえば、とりあえずブラック企業でない会社ということになります。 しかし、ブラックであるかないかは中々分かりづらいものがあります。

 傍から見て分かるとは限りません。特に社会経験の少ない学生にとってはなおさらです。 名前の通った大手企業なら大丈夫ということでもありません。 大手企業はライバルとの熾烈なシェア争いをしているがゆえに、過酷な労働を強いられることもあるでしょう。 電通の事件があるので、学生もそれを承知していると思います。

 ブラックでない企業で働きたいと思っている学生としては、何かブラックではないという目印が欲しいところです。

 企業側にしてみると、社員が働きやすい職場環境を整備しているにも関わらず、知名度や業界、規模などで、 学生が勝手にブラックと思い込み全く応募をしてくれないということもあります。 いくらホームページで安心して働ける職場と書いても信用されない。 このような状態は不幸なことです。

 実はこのようなミスマッチが起こるの防ぐ制度があるのです。 ブラック企業ではなく、ホワイト企業に焦点をあて、積極的にホワイト企業を世の中にピーアールする制度です。

『ホワイト認証制度』みなさんはご存知でしたか?

 この制度は弁護士が中心となり作られたものです。 企業に労働環境のよいホワイトを意識してもらい、一社でも多くの会社にホワイト企業になってもらうことを応援する制度です。

 どのよう審査か簡単に説明します。
 ホワイト企業として認定を受けたい企業は、弁護士からヒアリングを受けます。 ヒアリング対象は、経営者、管理者、一般社員など全体的です。
 加えて、タイムカードや残業状態、有休の消化状態などの書類を出します。 また、会社の施設内部(事務所やホール、工場、現場)もチェックされ、健全な労働環境が確保されているか判断されます。
 そして、会社の今の労働環境レベルを200点満点で評価され、必要と判断された部分の改善勧告がなされます。 最終的に合格ラインに達すれば、めでたくホワイト企業の認証を受けることができます。 有効期間は2年間です。

 私は、この認証制度が普及することで、正社員としての就職活動のときだけではなく、 アルバイトをするときにも参考となる制度になるのではと考えています。 なぜなら、学生も自分を潰されるような危険な会社で働きたいと思わないからです。 そして、この認証があるとアルバイトをする子供の親も安心できるからです。
 実際、私も子供がアルバイトをする時には、大丈夫な会社か心配していました。 ブラックな企業につかまってしまうと、就学に支障がでると思っていたからです。

 さらに付け加えると、この制度は働く人のことを考え、努力している会社が日の目を見る制度といえます。 なにせその努力が、弁護士という信頼性が高い人たちからお墨付きをもらうことになるので、 胸をはって良い企業と言えるのではないでしょうか。

 そう考えると、もし、人手不足でアルバイト採用がなかなかできないということであれば、この認証をとって求人サイトに掲載すると効果があるかもしれません。 同じ時給であれば、確実に他店との差別化事項となるでしょう。

 もちろん、審査をしらもらっても、ホワイト認証が取れるかどうかはわかりません。 でも、いずれ我が社も体制を整えて、企業としては働く人からも評価されないといけないと考えているのであれば、挑戦するのは価値があると思います。 例え認証されなかったとしても、弁護士団に改善提案をしてもらうことで、気づかなかった問題に気づき、スタッフが辞めていく原因が明確になるかもしれません。

 今後も労働力不足、労働者不足は続きます。 だとすれば、早めに手を打って、良き労働力を確保するのは、会社の将来を考えた場合、 必要なことではないのでしょうか。

 一般社団法人ホワイト認証推進機構がしている『ホワイト認証制度』、利用する価値があると思います。

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 イチゴスイーツ専門の社長に学ぶ、繁盛店の原点発想!!

 京都にイチゴスイーツの専門店があります。 『MAISON DE FROUGE(メゾン・ド・フルージュ)』 イチゴを使ったタルトやロールケーキなど種類は40種類。 ここに売られているものはすべてイチゴに関係したものばかりです。

 先週ニュース番組のWBSで、行列ができるお店と言うことで、紹介されていました。 大変な人気店で、長い時には2時間以上待って買う人もいるそうです。

 この店の社長は渡部美佳さんという方で、元はアパレルメーカーに勤めていたとのことでしたが、 ある時、『本当に美味しいイチゴ』を食べて感動し、 この感動を多くの人に伝えたいと考え、このイチゴスイーツ専門店を始めたそうです。

 イチゴはいろんなところで、いろんな方法で作られています。 イチゴはすべて美味しいかと言えば、当然、美味しいイチゴとそうでないイチゴに分かれます。 この渡部さんの原点は『美味しいイチゴを味わって感動してほしい』と言うことなので、 美味しいイチゴを仕入れなければなりません。

 そのために全国を周り、イチゴを生産している農家に行き、 実際に食べて自分がお客様におススメできるか考えて、購入を判断しています。 また、イチゴは出荷時期も大切で、一番美味しくなるタイミングで出荷してもらわないと、 渡部さんが思っている『美味しいイチゴを味わって感動してほしい』ということが実現しません。 そのために、生産している農家の人と情報共有をし、出荷タイミングを外さないようにしています。 さすが繁盛店、努力を積み重ねています。

 渡部さんの美味しいイチゴに対する情熱は、多くの人の共感をよび、 現在、奈良県のイチゴの新品種開発プロジェクトのメンバーにもなっています。 そして、出来上がったイチゴの味を、消費者の立場に立って、味についての評価アドバイスをされています。

 今後は、自社でもイチゴ農園をつくる計画もあり、美味しいイチゴに対する追求は、次の段階にいくようです。

 この渡部社長の美味しいイチゴに対するこだわりをどう感じましたか? 私は、この渡部社長の開業から現在に至る流れを見て、繁盛する商売の原点がここにあると思いました。

 自分が感動した体験を誰かに伝えたい。 そういう思いで行動する。 伝えられた誰かは感動して、ファンになる。 自然とお客様が増えていく。 そして繁盛店になっていく。 これが理想的な商売繁盛の姿ではないでしょうか。

 その逆が、自分は面白くないが、もしかしたらお客様は面白いかもと思うものを、儲けるために提供する。 提供されたお客様は「なんだこれは」と思って去っていく。 お客様が減っていくので、無理に販促を仕掛ける。 しかし、本質的に面白くないので、お客様は定着ぜず、さらに減少する。

 あなたの商売スタイルは前者でしょうか。後者でしょうか。

 最近の台は面白くないと言いながら、その特徴を詳しく調べず打ちもせず、良いところを探そうともしない。 そういう店舗が多いのであれば、新台入替のやり方で差別化ができるかもしれません。
 繁盛している店は、売り物をとことん研究する。 これはどの業界でも共通する成功要因です
 イチゴスイーツの専門店の渡部社長への密着取材をみながら、そんなことを考えていました。

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 検索サイトのエキサイトグループに学ぶ情報公開!

 インターネットの検索サイトを運営するエキサイトが、 初心者向けのFX取引サービスを始めました。

 デジタル大辞泉によると、 『FX取引は、証拠金を証券会社などに預託して、外国通貨の売買取引を行うこと。 証拠金の何倍もの取引が可能で、売買代金の総額ではなく、差額の授受による差金決済が行われる。 外国為替保証金取引』と定義しています。

 ざっくり言えば、円やドルのお金の強さ、つまり外国通貨との相対的な価値が変動するので、 その価値変動を利用してお金を儲けるお金の運用法の一つです。

 サービス内容はエキサイトワンという会社を作り、FX初心者向けに、簡易な取引法を提案するというものです。

 具体的には、エキサイトワンが3万人にFXトレーダーやロボット売買プログラムの中から、 取引回数や勝率を基に、約100人の実績ある優秀トレーダーを選び、 エキサイトワンのコメントを付けて紹介するというものです。

 利用者はその実績を見て、これはと思うトレーダーを選ぶと、 自身の取引がそのトレーダーとリンクされ、 完全なお任せFX取引ができるというものです。

 したがって、そのトレーダーが勝てば勝ち、負ければ負けるというもので、 取引の損得は自己責任で負ってもらうというものです。

 競馬で言えば、優秀な予想屋上位100人を選び、その予想屋のデータ公開し、 予想屋を選んでもらって、同じ馬券の買い方をするというようなものです。

 何を選ぶかで、勝ち負けが決まってしまう。 そこで、選ぶ楽しさを演出するもの(データ)があれば、 結構楽しみながらできるというものです。

 これは、パチンコ業界でもやっています。 そうです。リンク思考をすれば、ナンバーランプとすぐ気づくと思います。

 では、そのナンバーランプを見て、台選びの楽しさをお客様に提供していますか? 別にナンバーランプにこだわらなくても、 店舗の情報公開によって台選びが面白くなっているなら、 サービスの向上につながるのではないでしょうか。

 もちろん、データ公開していても、データの読み方が分からなければ、面白くありません。 皆さんのホールではナンバーランプを利用した台選び方法をお客様に教えていますか? 競馬新聞も、読み方が分からなければ、ただの紙屑と同じです。

 新台の面白さはメーカーでないかぎりどうもできません。 しかし、新台の台選びの面白さを教えることは店舗でもできます。

 さらに言えば、工業製品には必ずバラツキがあります。 ということは、同じ機種の新台でも何らかのバラつきが生じており、個性が出ているはずです。 そういうところをデータ分析して、コメントをしてあげるのも、悪くないと思います。

 最近新しいことをしていないというのであれば、POPをつけるなり、リーフレットの最後に、この台のコメントを付けてみる。 このエキサイトワンのように、情報雑誌を比較して、おススメ雑誌を紹介しても良いかもしれません。 変化がないホールは面白くありません。
 そのなことを思いながらエキサイトワンのサービス内容を見ていました。

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 ビールを飲みながらビール業界に対する国の施策を考える!

 昨日はたいへんな雨でしたが、今日はすっかり天気がよくなりました。 暑さはそれほどでもないですが、仕事が終わって夕食になると、ビールを飲みたいという気持ちになります。

 アサヒビールなどは、ビールの需要を喚起するために、 新商品アサヒドライゼロ・スパークをペットボトルで販売し、 アウトドアでの需要喚起などを行っています。 ペットボトルは、従来のアルミ缶などと比べると頑丈な容器なので。 炭酸の含有量を多くし、スパークリングな味を楽しめるようにしています。 メーカーも努力をしているということですね。

 それではビールの市場は伸びているのかと言えば、そうではありません。 若者のビール離れで毎年縮小しています。

 これに追い打ちをかけたのが、2017年6月1日より施行された「改正酒税法」です。 この改正はビールの「原価割れ販売」を厳しく規制 するものです。 原価割れ販売禁止を受けてメーカーから仕入れる値段が上がることで、スーパーの売値が高くなり、ビール離れがさらに進みました。

 ビール市場が低迷している中で、なぜこのような規制をしたのかと言えば、 中小の小売店を守るためと言われていました。 なぜかと言えば、スーパーが安く仕入れることで安くビールを販売するする。 そのため町の酒店さんにビールを買いに行かなくなった。
 この「改正酒税法」で仕入値が上がるので、大手スーパーも安売りができなくなる。 安売りができなくなれば、町の酒店との価格差が小さくなる。 そうすれば、町の酒店でビールを買うことになるだろうというものです。

 この改正が本当に効果があったのか、先週ニュース番組のWBSで検証していました。

 小規模スーパーでは、売れ筋のビール銘柄でも、昨年に比べ10%ぐらい売上が低くなったとインタビューに答えていました。 価格は、改正前は6缶1000円以下のビールが改正後1138円になったと言っていました。 価格が上がったので特売品ではなくなり、スーパーのチラシとしては掲載できなくなったということでした。

 酒店などの小売店は、大手の競合相手が、飲食店に小売店の仕入値で販売してくるので太刀打ちできないと答えていました。 実際、2017年から1年の間に約1000件の酒店が無くなったということです。

 検証して分かったことは、メーカーも、スーパーも酒店も良くなっていないということでした。

 この話を聞いて、皆さんはどう思いますか?

 国は実行するが、その実行が国民のためになったのかどうか、検証しない。 やりっぱなしにしている。 ここが良くない所ですよね。 改善をするためには、きっちりと検証をしないといけない。

 自店を顧みるといかがでしょうか? 打たれた施策の検証はきっちり行い、改善プランなどを作成されていますでしょうか。 他人のふり見て我が振り直せと言われます。 この話をこの教訓の材料とするのもひとつの考え方だと思います。

 別の教訓を引き出そうとすると、 国が行う規制で衰退しているものを救うことはできないということでしょう。 やはり自助努力しか活路はないと考えて、新しことに挑戦していく必要があると言うことですね。 そして、それは早めにする必要があると言うことです。 お金が無くなると、実際何もできませんから。

 そんなことを考えながら、ビールを飲んでいました。 ビールにお好み焼きは最高ですね。

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 大阪の震災からお客様の安否確認の必要性を考える!

 震災が起こると気になるのが、親しい人の安否です。 私も大阪北部に住んでいる知り合いに安否メールを送りました。

 今朝起きてみると、ニュースで家具の下敷きになって死亡した女性が発見されたということで、死者が4人になっていました。 1人暮らしの人は、家具の下敷きになって身動きが取れないというのは、何ともしようがなく悲惨です。

 こんな時に頼りになるのが、近所の人の声掛けや知り合いからの安否確認です。 声を掛けても出て来ない、連絡をしてもつながらないなど、異変があれば警察や消防に連絡をするなどの対応が取れます。

 皆さんのお客様の中に1人暮らしの方はいらっしゃらないでしょうか? もしいらっしゃるなら、会員特典として、安否確認を付け加えられてはいかがでしょうか?

 例えば、震度5以上の地震があった場合、登録された電話番号にお電話しますというものです。 もし電話が通じないようであれば、地域の警察や消防に連絡するなどの手順を決めておいて、対応するのが前提です。 所轄にこういうことしたいと相談に行けば、応援してくれるのではないでしょうか。

 年金生活で気楽に1人暮らしをしており、ホールで気持ちよく過ごしている方が、 震災などに巻き込まれていたら大変です。 必要なら離れて暮らしている家族の方との連絡をとることも、対応の中に組み込む必要があるかもしれません。

 もちろん、このようなサービスは、会員になったうえで、希望者へに対応となると思います。 対応時間は、朝の8時から24時などとホールの営業時間になるでしょう。

 大切なお客様が災害にまき込まれていないということが分かるのは価値があると思います。 電話をすることで、一人暮らしの高齢者の方は安心されると思います。

 このようなサービスは、地域のコミュニティを目指している店舗の場合は、ある意味あって当然なのものかもしれません。 訪問しての安否確認はできなにしても、せめて電話やメールでの安否確認は行いたいものです。 その時、ホールができること、例えば飲料水は備蓄がありますなど、お伝えするのも大切なことだと思います。

 コミュニティホールを目指し、「災害時には、地域住民の救済の場」にならんとしているのであれば、 こういう会員特典も検討していただくのは悪くないのではと考えます。 私はそう思うのですが、みなさんはいかがでしょうか。

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 大阪の震災から自店の防災の在り方を再点検する!

 皆さんは、今回の大阪の地震は大丈夫でしたか?
 私はちょうど食事をしているときでした。 ゴーというような感じで上下に細かく振動し始めました。 この振動が10秒以上続くと、これはヤバイかなという感じがしてきました。 そして携帯電話からは例の地震速報の音が流れ、恐怖を煽ります。

 私の住んでいるところは奈良市なので、地震の震度は4とあまり大したことはありませんでした。 テレビで地震の状況を確認していくと、結構いろいろなところに被害が出ていました。 電車が止まり、断水や停電、ガスの供給停止などの地域もあり、 無くなられた方も3人いらっしゃるということで、 思った以上に大きな被害をもたらしました。

 私はコミュニティホールの研修会やセミナーの中で、 ホールは「平時にあっては、地域住民の交流の場、 災害時にあっては、地域住民の救済の場」 というような話をしています。

 しかし、災害が来るのは今日のように突然です。 災害が来ていきなり何かができるのかと言えば、出来ないのが普通ですよね。 だからこそ、日頃から防災を意識した取り組みを行っていくことが必要です。

 災害の時に誰が指示を出すのか。 災害時のお客様誘導の手順は決まっているのか。 停電の場合、出玉の処理方法は決まっているのか。 そして、災害時の訓練をしているのか。 ディズニーランドの訓練のことを思うと、1か月に1回は災害訓練をしておくのも有りでしょう。

 もっと身近にそして手軽にできるのが、防災関係の景品の充実ではないでしょうか。 水や非常食、カップ麺などの手軽に食べれるものなどの充実です。 電気やガスがしばらく復旧しないと考えると、簡易ガスコンロ、懐中電灯があっても悪くないと思います。
 これらはお金ですますことができます。 こういうものを充実させておくことで、防災意識の高い店舗という印象を与えることができます。 そして、災害があった場合、頑張ってくれているスタッフに持って帰らすこともできます。

 今回のように身近に災害を体験した地域では、会社が積極的に災害に対応してくれるというのは、そこで働く従業員にとっては非常に心強いものです。 もちろん災害から離れた地域でも、災害発生してすぐに状況を説明し、働ている人を守るために会社が手を打ってくれるというのは、スタッフに働く安心感を提供します。
 従業員からしてみると、会社が自分たちの安全や生活を守ってくれるから、安心してお客様の安全や支援ができるということになります。 ですから、とりあえず防災関連の景品の充実はおススメです。

 最後になりますが、災害時の地域住民の救済の場たらんと考えている場合、 災害が起こったら、支援だできることを周囲の人に知らせる必要があります。 そのために「災害につき駐車場開放中」「被災者支援しています」「防災グッズあります」などの”ノボリ旗”を用意しておく必要があるかもしれません。

 災害は滅多に来ませんが、確実に来ます。 今回のことで、もう一度自店の災害対応のあるべき姿を考えてはいかがでしょうか。

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 『リファラル採用』がホールの人手不足を解消する!?

 最近はどの業界でも人手不足が当たり前になって来ています。 ホールにおいても例外でないどころか、かなり深刻になってきています。

 通常、働いているスタッフのやむを得ない理由で、一定数が辞めていきます。 それを補充するだけの人の採用ができなければ、それこそホール運営に支障をきたします。

 みなさんの店舗では採用は順調ですか?

 パチンコ業界の平均的にアルバイトの時給は高く、その点では他の業界より有利にも見えますが、 近年は他業種の時給もあがり、それほど差が無くなってきています。
 また、時給の高さだけを強調すると、お金で動く人が群がります。 そういう人は、他の時給の高いところがあれば、すぐに移動でする傾向があるので、 時給だけで定着化を図ろうとするのは、結構大変です。

 そうは言っても人がいないと話にならないので、とりあえずいろんな所に求人広告を出し、集める。 最低限の条件を満たしていれば、とりあえず採用する。 しかし、そのような採用方法で、ホールの戦力になる優秀な人材が採れるのでしょうか?

 今、人材不足のIT業界などで盛んになりつつある採用方法があります。 『リファラル採用』という方法です。

 どのような採用方法かと言えば、 会社が欲しい人材を具体的に明確化して、そのような人材がいないか自社の全社員に尋ね、 もし、該当する人物がいれば、社員から紹介してもらうというものです。

 最近、この採用方法をシステム化し、 導入した会社が、自動で全社員にメールで採用者紹介を連絡をするシステムを販売する会社が伸びています。

 これは、皆さんも経験があるのではないでしょうか。 社員やアルバイトスタッフから紹介を受けて採用するという方法です。 これを正式に会社の社員への依頼事項として、採用条件などを公開して、紹介のお願いをする。 紹介をすると、後は採用担当者がコンタクトをとり、紹介者の手は煩わせないというものです。

 IT企業では優秀な社員が必要です。 しかし、採用時の面接だけでは優秀な人材かどうかはなかなか判断ができません。 また、優秀であっても自社の社風に合うかどうかも分かりません。
 ところが、社員の紹介というものは、基本的に知人や友人の紹介になるので、 相手がどのような人物であるかは良く知っています。だからその人物が募集条件に合うかどうかも分かっているという理屈です。
 それに知人や友人の紹介であれば、自社の社風でやっていけるかどうかも判断してるはずなので、 定着化についても問題は少ないと考えられています。

 実際、『リファラル採用』で入った本人も頑張っているし、それを紹介した人間も紹介した責任を感じて、仕事を頑張るそうです。

 何もかも上手く行きそうですが、実は一定の条件を満たしていないとダメなようです。 その条件とは、2つです。

① 職場が、知人や友人にお勧めできる良い職場であること。
 自分が我慢して働いているのに、知人や友人を呼びたいとは思いません。 また、将来や希望が見えないのに、知人や友人を巻き込みたいとは思いません。 実際『リファラル採用』を打ち出しても、社員が反応しない会社もあるそうです。

② スタッフが仕事に対して前向きな姿勢を持っていること。
 優秀な人材を紹介して欲しければ、自社の人材が優秀であることが必要です。 類友の法則です。怠け者の人から声を掛けられて、働き者の人が一緒に働きたいと思ってくることは無いでしょう。 やはり、働き者の人からの声掛けに応じて、働き者の人が来るというのが普通の流れす。

 みなさんの職場で、条件が二つともクリアしているなら、 『リファラル採用』を明確に取り入れてもよいのではないでしょうか。

 昔は採用は社長の仕事であったのが、人事採用担当者の仕事になっていった。 しかし、今は一部の人が採用に関わる時代ではなく、全社員が採用に関わる時代へとなってきているようです。

 自分が誰と働きたいか、どういう人と一緒に頑張りたいか、現場の社員やスタッフが考えて採用に協力する。 考えて見れば、現場のニーズに応えることが、現場を活性化させる早道です。

 皆さんの会社でも『リファラル採用』を研究してみてはいかがでしょうか。 そうすることで、今までしていたスタッフの紹介による採用が、ワンラックアップするかもしれませんよ。

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 ロンドンの治安悪化のニュースを見て自店を振り返る!

 昨日、ニュース番組のWBSを見ていてビックリしたのですが、 ロンドンの治安が大幅に悪くなっているとのことでした。

 イギリスと言えば紳士が多く、治安が良いようなイメージを勝手に持っていたので、 犯罪の様子を映した映像を見て、これはかなり大きな問題になっているなと思いました。

 どのような映像かといえば、スクーターに乗っている二人組が、 歩きながらスマホで話している女性のスマホを、後ろから通り抜ける時にひったくる。 また、スマホを見ながら歩いている男性の背後から近づき、奪い取る。
 さらに、複数のスクーターに乗った黒ずくめの人が、歩行者を囲んで、拳銃のようなもので脅す。 あるいは、店舗の前に複数スクーターが停まり、窓ガラスを斧で割り押し入る。 電動カッターで、止めてあるスクーターのカギを切り、持って逃げる。

 こういったスクーターを活用した犯罪者を『スクーターギャング』と呼んでいるそうです。

 その頻度はどれ位かと言えば、2017年では約23000件とされています。 1日の発生件数は、平均63件。5年前の約30倍にもなっているそうです。 盗まれたスクーターもロンドン市内で約14000台。 1日38台のペースです。それがまた犯罪に活用される。

 ロンドン市民は、スクーターが近づくだけで、恐怖を感じると言います。

 これに対してロンドン警視庁は対応策をとっていますが、思ったような成果は上がっていません。 その背景には、ロンドンの財政難で、警察官を削減し続けており、 2009年と比較すると約16%少なく、警官数は過去最低と言われています。 警官数が少なくて、犯罪を取り締まることができなくなっています。

 そしてとうとう今年の2月3月は史上初めて、 ニューヨークの殺人件数を上回るという不名誉な記録が打ち立てられました。 ちなみにロンドンの人口は813万人で、ニューヨークは855万人でほぼおなじです。

 ロンドン警視庁は、ホームページで次のような方針を公表しています。
 ○「盗まれた物の価値が、50ポンド以下なら、捜査に時間を割くのは現実的でない」 事実上、少額の犯罪、日本円で8000円以下の窃盗は自己責任ですよということを言っています。
 ○また、「暴力行為を伴わない不法侵入も捜査しない」としています。 事実上、軽犯罪は放置することを宣言しています。
 重犯罪が横行しているので、軽犯罪までは手が回らないので、勘弁してほしいということですよね。

 皆さんは、この方針を聞いてどう思われますか?

 私はこの話を聞いて、1980年代に犯罪が蔓延していたニューヨークの話を思い出しました。 年平均2000件以上の殺人と60万件を超える重犯罪。
 特に地下鉄の荒廃はすさまじく、落書きだらけの車両、毎日どこかで火災が発生、1週間おきに脱線事故。 無賃乗車は当たり前で、80年代末には重罪事件は日に平均54件と増加し続けていました。。
 私もこのころ友人とニューヨークに行きましたが、 友人から命が惜しかったら決して地下鉄には乗らないようにと忠告を受けていました。

 しかし、この状態が収束に向かいます。 いろいろな要因があると言われていますが、極めて有力な要因とされたのが、 「割れた窓」理論に基づく、地下鉄公団の対応と警察の対応です。

「割れた窓」理論というのは、割れた窓をそのままにしておくと、 他の窓も割られ始め、さらに酷いことが起こるというものです。 したがって、割れた窓は素早く修理することが、犯罪の抑止になるというものです。

 当初、地下鉄公団は落書きを運行に支障が無いからと放置していました。 また、地下鉄警察は、このロンドン警視庁のように、重犯罪の取り締まりを重視し、 無賃乗車のような軽犯罪を放っておきました。 それを止めて方針を180度転換したのです。

 そしてまず行ったのが、落書きの排除、落書きのある電車は決して走らせない。 そして、次に無賃乗車の徹底排除でした。 その結果、犯罪が目に見えて減少していきます。

 この「割れた窓」理論は犯罪だけに当てはまるものではなく、すべてに言えることだと思います。 サービスを向上させたければ、挨拶なら挨拶、笑顔なら笑顔のようなやれることを徹底させる。 スタッフに規律を求めるなら、5分前行動など、可能なことを徹底してさせる。 お客様の客質を上げたいなら、歩きタバコを注意するなど、小さなことを徹底することとなります。

 ロンドン警視庁は、「割れた窓」理論を知らないのかと言えば、 有名な犯罪理論なので、知らないことはないと思います。
 しかし、それを実行するには圧力を跳ねのける勇気が要ります。 軽犯罪の取締を徹底しようとすると、多くの人の批判が来るからです。 「そんな軽犯罪より、早く重犯罪を何とかしてくれ」と。

 みなさんの周りには、これによく似たことはありませんか?

 もしかしたら、「細かいことをいろいろ言うと嫌がられる。これくらいなら見逃しても大丈夫だろう」、 その考えが大きな不都合を起こしている原因になっているかもしれません。
 そんことを考えながら、テレビを見ていました。

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 エアビーショックから、自身の行動習慣を改めて見直す!

 皆さんも「民泊」という言葉をよく聞かれると思います。
「民泊」についての法令上の明確な定義はありませんが、 民泊制度ポータルサイトによると、 住宅(戸建住宅やマンションなどの共同住宅等)の全部又は一部を活用して、 旅行者等に宿泊サービスを提供することを指して、「民泊」というそうです。

 この民泊に関連した、『エアビーショック』という言葉をご存知ですか?

 住宅の空き部屋に旅行者を有料で泊める「民泊」の仲介世界最大手である米エアビーアンドビー(以後エアビー)が、 現行ルールの許認可などがない国内の民泊施設に入っていた予約を、突如取り消しました。 旅行者や家主は、突然のキャンセルに戸惑ってしまったというものです。
 エアビーは影響人数を明らかにしていないが、数千人以上に達する可能性もあると言われています。 これに対して、ニューズ番組のWBSでは、エアビーが対応のために11億円を使うと報道していました。

 このショックが起こった背景は、本日6月15日より「住宅宿泊事業法」が施行されることにあります。 この法律は健全な民泊サービスの普及を図る為に、住宅宿泊事業の届出制度や住宅宿泊管理業・住宅宿泊仲介業の登録制度など一定のルールを定めるものです。

 つまり、この法律が施行された15日以降は、適法な民泊と違法な民泊ができるということです。 エアビーは遵法を掲げ、違法な民泊の予約は強制的にキャンセルさせたのです。 混乱が大きかったのは、直前にキャンセルをしたことです。 そうなった理由は、当初エアビーが法解釈を間違えており、「住宅宿泊事業法」が施行する以前の予約については、大丈夫と勘違いしていたようでした。

 WBSでは、急にキャンセルをさせられて、困っている家主の取材をしていました。 この中で、急にダメだと言われてもすぐに対応できないように、取材の中で話をしていましたが、 これを聞いて違和感を感じました。

 国会で法案が通り、施行されるまでには、十分な時間があり、 民泊事業者として登録をしなかったのは、自分自身のミスだからです。 仲介業者のエアビーさんの問題でありません。 だから、もう少し早く言ってほしかったというのは、やはり甘えということになりますよね。

 でもこのようことは身近にあるのではないでしょか。 やらねばならぬことをズルズルと先延ばしにし、期限直前に慌てるというのは良くあることです。 夏休みの宿題がその最たるものでしょう。

 もう少し、枠を広げると、このままではマズイと思いながら、ズルズルと先延ばしにしていることですよね。 駐車場の不具合を改善しようと思いながら、そのままにしている。 電球が消えている箇所があるが、交換しようと思いながそのままにしている。 事務所をもう少し整理したいと思いながら、手を付けていない。 上げていけば切がありません。

 何かあったときに、やっておけば良かったと後悔してしまう。 こんなことが無いように、やるべきことは進んでやる習慣を身につけたいものです。 『エアビーショック』はそんなことを考えさせてくれました。、

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 『父の日』について、あれこれ考える!

「17日は何の日か覚えていますか?」
 ニュース番組WBSのキャスターの言葉です。 この言葉からも、『父の日』はかなりマイナーな記念日と言うことが分かります。

 お父さんの家庭に対する影響度、特に子供に対する影響度合いはかなり低いと昔から言われています。 こんな言葉があります。

「賢夫の子、必ずしも賢ならず、賢婦の子、必ず賢なり」

 これは、親父が賢くても、子供が賢くなるとは限らない、 しかし、母親が賢ければ、必ず子供は賢くなるという言葉です。 家庭における母親の大切さを如実に表しています。

 家庭における母親の比重は重く、父親の比重は軽くなっています。 平和な世の中が続くと、特にこの傾向は強まります。
 戦争があると基本的に男が戦争に行くので、男が死ぬ確率が高まります。 人は失うことに敏感ですから、男を大切にしようということになります。 そうすると男全体の価値があがり、家庭でも親父が生きているから安楽に暮らせるという意識がでてきますので、 お父さんは大切な存在となります。
 しかし、日本においては、世界でもまれにみる平和期間(戦争をしていない期間)が続いています。 平和が一番なので、これで良いのだと諦めが肝心です。

 そして、親父の威厳というか家庭内のポジションに、完全に打撃を与えたのが給与の銀行振込でしょうね。
 昔のようにお給与が現金で手渡しをされていたころは、親父が稼いでいるという実感は家族に在りましたが、 今は給与明細なので、奥さんもお父さんが稼いでいるという意識が薄れてがちです。 給与明細を渡さないと、「振込給与のチェックができない」と奥さんに叱られる。 鵜飼の鵜のような感じですね。

 このようにお父さんの価値は下がり続け、それに伴って『父の日』もあまり盛り上がらないということでしょうね。

 とは言うものの『父の日』に対する考え方は2つに分かれます。 ひとつは、『父の日』の人気が無いので、適当な企画(例えば父の日向けの景品を少し購入する)でお茶を濁すというもの。 もう一つは、せっかくだから世間の人に『父の日』を楽しんでもらおうとするものです。

 WBSでは昨日、西武池袋本店のコンシェルジュの『父の日』プレゼントのオススメランキングをしていました。 参考になるかもしれませんので、書いておきます。

 1.ポロシャツ
 2.ネクタイ
 3.筆記道具
 4.ベルト
 5.酒器(お酒を入れる器)
 6.枕(睡眠ブームの影響)
 7.日本酒
 8.パーソナルオーダー(個人注文品)
 9.オーダーバック
 10.扇子

 皆さんの店舗では、『父の日』どうされていますか?
 『父の日』のイベントの目的は、店舗に足を運んでもらうということですよね。 『父の日』でお客様が店舗に来たいと思うのは、欲しい商品がある場合だけとは限りません。
 例えば、上記のランキングのような情報を知りたいと思っているお客様がいるかもしれません。 それなら、「ランキングを見に来て、父の日のプレゼントの参考にしてください!」でもいいのではないでしょうか。
 あるいは視点を変えて、「父の日のプレゼントに付けるユニークメッセージを収集しました。見に来ませんか?」でも良いかもしれません。 それをどう演出するかが、企画担当者の腕の見せどころですね。

 ニュースでユニークな企画をしている他業界の店舗を取り上げたりしていると思います。 アイデアが湧かないという人は、そういうものを参考にしてはいかがでしょうか。(リンクですね
 せっかくの『父の日』ですから、盛り上げてもらいたいと、個人的に思っています。 ちなみに私はお蔭さまで、子供たちからプレゼントをすでにもらっています。(^o^)v

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 IR法案に対する意識調査を見て、情報の恐さを再認識する!

 IR法案のニュースが頻繁に出てきます。 政府与党は、今の国会でIR法案を通過させようと躍起になっています。

 カジノができることを国民は望んでいるのか? 政府は、これができると安定収益が見込め経済効果が期待できるとしています。 まあ作る側の論理としては当然です。

 実は、ニュース番組のWBSで先週8日金曜日にこのIR法案を特集していました。 その中で、カジノ解禁についての賛否を、街頭で通行人を捕まえて確認していました。 そして、街の人に賛否を訊いた結果として、

  賛成 89人
  反対 64人

でした、と報告をしていました。
 最後に、IR法案を急ぐ理由として、東京オリンピック後の訪日外国人旅行客の確保のためとか、 トランプ大統領の心証を良くするためとか解説担当者が話しをしていました。 要するにIR法案について国民の多くが賛成しているような感じで話を進めていました。

 ところが今朝NHKニュースを見ていると、IR法案について世論調査の結果報告をしていましたが、結果は全く逆でした。
 ランダムな電話調査で、2159人に行い、56%の1218人から回答をもらい、 集計の結果ということで、以下の内容を報道していました。

  賛成 16%
  反対 38%
  どちらとも言えない 36%

 NHK調査方法は、推定統計学に基づく、まともな調査だと思います。 WBSは、とりあえず街の人に訊きました程度のものです。 だから、何%が反対しているかなどの割合での表示は避けています。 しかしながら、視聴者から見てどのように見えたのでしょうか。

 WBSを見た多くの人は、IR法案を賛成している人は多くなってきていると感じていると思います。 もちろん、WBSが意図的にしているかどうかはわかりません。 しかし、現実にはそうなっているでしょう。

 正しい情報を得て、判断していく。 これが基本ですが、情報は正しいものとは限りません。 「情報=正しいモノ」とせず、自分で検証することが大切です。

 部下やみんなの意見を聞いて顧客満足を高めるための取り組みをしているが、 効果が上がらないということであれば、 もしかしたら、基になっている情報が間違っているかもしれません。 検証していなければ可能性があると言うことです。

 今は情報は氾濫しています。 悪意はなくとも、少し見てきたことがすべてのような言い方も結構あります。 NHKニュースを見ながら、調査やインタビューなどがどれだけ正しいものかを意識せずに丸のみするのは、危険な行為だと感じました。

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 安全を追求し続けるボルボの姿勢を経営に活かし飛躍する!

 皆さんはボルボという自動車をご存知ですか。 昔、テレビCMで、車を何台も縦積みにして、そのボディーの剛性いわゆる強さをピーアールしてるのを 私は印象深く覚えています。

 先週の月曜日、ニュース番組のWBSでスウェーデンの自動車会社ボルボ・カーの特集をしていました。 ボルボ・カーの本社は、スウェーデンのイエーテボリという人口50万人の都市にあります。 テレビで街で車の走る様子を映していましたが、ほとんどがボルボ製の車でした。

 このボルボ・カーのこだわりは何と言っても安全です。 車の安全を世界一こだわる自動車メーカーとして、個性を磨いています。 皆さんの車にシートベルトが付いていると思いますが、 実はそれを発明したのは、このボルボ・カーさんなんです。

 ボルボは安全追及のために毎年、100台以上の車を潰しています。 安全実験を毎年100回以上繰り返し行っています。 世界一安全な車をつくるという基本方針が、繰り返し実践されているんですね。

 安全の責任者は、実験をするだけではなく、 事故現場に行って、本当に安全装置が働いているかを検証しているとのことです。

 このボルボ・カーは高級車メーカーの中で先頭を切って電動化宣言を行いました。 2019年以降に製造する自動車をすべて電動化するというものです。

 それに伴い2017年にバッテリー研究所を本社内に作り、 バッテリーに対する様々な実験を行っています。 例えば、零下30℃の極寒でのバッテリー性能を調べたり、 逆に50℃という灼熱の暑さの中でのバッテリー性能を調べたりしています。

 研究所の責任者に、なぜそんないろんな実験を繰り返しているのか尋ねると、 「私たちは、バッテリーを作っていないから」と言うことでした。

 要するにこう言うことです。 バッテリーメーカーは車を知らない、だから車を知っている自分達が、 そのバッテリーが車の安全を十分満たすものであるか試す義務があるというような言い方でした。 車の安全を追求し続けるボルボ・カーらしい考え方と思いました。

 ところで皆さんは何かこだわりを持って、追求し続けているものがありますか。 「新台入替」「台整備」「ホールコン分析」「会員分析」「接客」「コミュニティ」など何か自社が大切だと考えるものはありませんか。 それを毎年毎年ボルボ・カーのように研鑽していけば、かなり特徴のある凄いホールになるのではないでしょうか。

 しかし、多くの会社や企業は、何かを追求し続けるよりも「分かった」ということにして努力を終わらせているように見えます。 それは「分かった」とか「見切った」とか「成功にパターンを掴んだ」というような言い方をする人が多いからです。 「分かった」と言った方が、社長や周りから評価をされ、自分でも心地よいではないかという気もします。

 しかしながら、「分かった」と思った瞬間、能力は開発されません。 分かった気分が10年続いているとすれば、10年間寝ていたと同じなのです。

 ボルボのように毎年毎年100回以上も事故実験を来り返し、努力をし続ける。 もし、そんな姿勢で取り組んでいれば、他社の追随を許さない素晴らしいノウハウを築けるのではないでしょうか。 そんなことを思いながら、特集を見ていました。

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 洗えるシルクから無理と思っていることを見直すヒントを得る

 皆さんはシルクの服を持っていますか?
 シルク製品は、洗濯機で洗うことができず、クリーニング代が結構かかります。

 それでは何故、洗濯機で洗うとダメなのでしょうか。

 実は普通の絹製品は繊維に細かなひびが入っており、洗濯機で洗うとそのひび割れたところがめくれ毛羽立ち、 せっかくのシルクの滑らかな風合いが損なわれてしまうからなのです。

 ここで、なるほど絹は洗濯機で洗うとダメなことが分かったと思います。 絹製品を持っている人の中では常識です。

 しかし、最近洗えるシルクが登場したことをご存知でしょうか?
 シルクは洗濯機では洗えないという常識に反した製品です。

 なぜ、そんなことが可能になったのかと言えば、絹の繊維の細かなひびを無くしたからなんです。 ひびが無ければ、めくれや毛羽立ちがないので、洗濯機でも洗えるというものです。

 これまで、絹の繊維にひびは仕方がないと諦めていたんですが、 それを無くす方法を考えた人がいたんですね。

 絹は、カイコが吐き出す糸からつくり出すことはご存知と思います。 その糸の構造は、「フィブロイン」というたんぱく質を取り巻くように「セリシン」というたんぱく質が覆っています。 イメージとしては、電気コードの動線部分が「フィブロイン」で、ビニール部分が「セリシン」です。

 カイコの糸から「セリシン」を取り除いて「フィブロイン」だけを取り出したものが、絹の糸なのです。 しかし、これまでの「セリシン」取り除き方が雑なために、「フィブロイン」を傷つけ、ひびとなっていたのです。

 そこで、「セリシン」を除去する方法を「フィブロイン」に負担を掛けない方法を考え出した人がいて、今回の洗えるシルクが完成したのです。

 人間はこれまで常識とされてきたことに疑問を持ちせん。 だから、シルクは洗えないを疑わなかった。
 しかし、その常識を疑い、その洗えない原因を究明し、それを取り除くことで、今まで不可能と思われたことを可能にしたのがこの事例です。

 なんでもそうですが、昔からダメとか、無理とか言うことに対して、皆さんはどれだけ研究をしたことがありますか? 多くの場合、なぜそうなるかも詳しい研究もせずに、そんなもんだと思い込んで、諦めている。

 定番機の稼働が落ちてきている。
 会員の募集が上手く行かない。
 新台の集客が思たようにできない。

 いろいろあると思います。 でも、それはどうしても変えることができないものなのでしょうか。
 そうなる原因を究明し、工夫次第でどうにかなることをこの洗えるシルクは教えてくれているように思います。

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 最近はやっている?『間借りカレー』を取り入れる!

『間借りカレー』って聞いたことありますか? 東京などで流行っているらしく、報道番組のWBSで紹介していました。

『間借りカレー』とは、既存店舗の営業していない日時に、 その店舗を借り受けて、自分が作った自慢のカレーを出すというものです。

 借りる人は、自分の店舗を持っていない人が多く、 自慢のカレーを作っても世間の人に食べてもらうことができない。
 一方、店を貸す人は、自分が営業してない時間は利益を生まないので、 それを貸し出すことによって利益を生むことができる。

 双方にメリットがある面白い商売方法です。

 例えば、私が夕方から居酒屋をするが、昼は全く店舗使っていないとすれば、 朝から仕込みを始める2時半までは店も厨房も使わない。 そこで、ランチにカレーを出したいという人に、朝10時から午後の2時半まで使用させるというものです。

 別にカレーで無ければならないということはありませんが、 カレーは料理も手軽で、食べる人(お客様)も多いので、 カレーが主流で間借り商売が流行っているのだと思います。

 自分のお店を出したい人は結構いますが、 店舗の敷金や家賃、改装費用などがバカにならないので、なかなか決断できないようです。 それに、自分が自慢のカレーと思っても、それが流行るかどうかは実際に売ってみないと分からない。

 この『間借りカレー』はリスクが少なく、売れるかどうかの市場調査もできるという過ぐれたアイデアです。
 もし、本当に美味しいカレーが作れて、評判になるようでしたら、 その人に本格的にカレーのお店を作って商売をしてもらうと、地域の活性化につながるかもしれません。

 そう考えると、店舗で食事スペースを持っているホールで、 お客様に『間借りカレー』をしてもらうのはどうでしょうか。
『間借りカレー』も毎日ではなく、週に1回とか2週に1回というところもあります。 自分の料理を試す機会を与えて、起業を応援するというのも地域との共生になるのではないでしょうか。

 お客様の中にそういうをウォンツ(欲求)を持っている人がいるかもしれません。 また、そういう人が地元にいるかもしれません。 一度、そういう呼びかけをしても面白いと思います。
 例えば、「自慢のカレーで起業してみたい、そんは人を応援します。 第一回自慢のカレーコンテスト」というような感じですね。

 お客様としても、変化の無いホール食堂より、『間借りカレー』のような変化がある方が面白いと思います。

 これからだんだん暑くなります。 暑くなると食欲は落ちますが、スパイシーなカレーは食欲をそそります。
 お客様に汗をかきながら美味しいカレーを食べてもらい、涼しいホールで遊んでもらう。 そんなイベントもありではないでしょうか。

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 ビル・ゲイツ財団に学ぶ、仕事の取り組み方!

 ビル・ゲイツをご存知でしょうか?
 マイクロソフトの創業者です。 彼の個人資産は9.9兆円ほどあり、世界で2番目に財産を持っていると言われています。 (ちなみに現在の一位はアマゾン創業者のジェフ・ベゾスの約12兆円です)

 このビル・ゲイツですが、2000年にビル&メリンダ・ゲイツ財団を設立しています。 設立の動機は、その当時、世界で毎年1100万人以上の子供がマラリアなどの感染病などで命を落としているのを知り、 それを救いたいという想いからでした。
 夫婦で個人資産3兆円を出してシアトルに財団を設立、現在では資産は5兆円になっています。 職員数は約1500人で、世界9か所に活動拠点を持ち、感染病予防の研究支援やワクチンを届けたりしています。

 財団の本部の中には、自分たちの使命を忘れないように、 南アフリカ共和国の指導者で、アパルトヘイト(人種隔離)政策を撤廃したネルソン・マンデラ氏のシャツが掲げてあったり、 貧困国の子供の様子を大きなパネルの写真にして飾ってあったり、 貧困国の人が作ったアートが展示してあったりします。

 財団の職員は、世界トップレベルと言われる資産をどのように有効に活かし、 世界中の子供たちを一人でも多く救うことを求められています。
 そのために感染症などを無くす研究をしている人や企業の情報を収集をし、その情報の裏付けをとると同時に、 そこに投資をすることで、どれだけ子供たちが救えるかを試算することが求められます。 結構大変な仕事です。

 報道番組WBSの取材で、ビル・ゲイツに対して、財団をマネジメントする最大のポイントを聞かれたとき、 「使われた資金で、どのような成果が出て来たのかに、こだわっている」と言っていました。

 お金を使うことは簡単です。 いくら世界トップレベルの資産を誇る財団と言えども、 ただ単に使うだけでは、資産はアッという間に無くなってしまうことを、ビル・ゲイツよく知っているのでしょう。

 これを聞かれたみなさんは、企業経営では当たり前だよと言われると思います。 金銭感覚の薄い公務員なら、とりあえず成果が出ようが出まいが、予算を使い切ることに関心があるかもしれない。 しかし、企業ではそんなことをしていては潰れてしまう。 そう思われているのではないでしょうか。 私も同感です。

 そこでビル・ゲイツが財団の職員に求めているのは、具体的に何人の子供を救うことができたのかということです。 つまり、目的にコミットして、それを追求しています。 少なくとも職員は、とりあえず〇〇に△△億円の資金を出しましたというような報告では、ダメだということです。 それにより何人救えたかを尋ねてきます。

 みなさんのホールではどうなっているでしょうか?
 今回○○○万円の予算で新台を購入し、何を成果として掲げ、それを達成しているでしょうか。
 それは新台の稼働を、〇○○アウト以上上げることでしょうか?
 それともホールの定番機の稼働を○○○アウト上げることでしょうか?
 新規来店者を何人増やすことでしょうか?
 既存客に来店頻度を○回増やすことでしょうか?

 私が、「この500枚のDMで、何人呼ぶつもりですか?」と訊くと、 担当者から「??????(あなたの言っている意味がわかりまん。私は言われてとりあえずDMを作っているだけです)」という反応が返ってきます。
 小さいことを言えば、このようにDMを500通出すことによって、 どういう成果を上げるべきと具体的な目標を掲げてDM作成をしている担当者に、あまり会ったことがありません。

 もしビル・ゲイツなら「あなたは何を達成するために、その仕事をしているのか?」と訊くのではないかと思いながら、WBSのインタビューを見ていました。
 もし、成果が上がらないのであれば、ビル・ゲイツのように絶えず成果にコミットする仕事のスタイルを真似てみるのも良いかもしれませんね。

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 お寺さんの差別化戦略?をホールの運営の参考にする!

 奈良のNHKテレビを見ていると矢田寺が放送されていました。 奈良県の大和郡山市にあるお寺です。
 この矢田寺はあじさい寺と呼ばれています。 それは、約60種類のあじさい(紫陽花)を10000株植えているからです。

 矢田寺のあじさいは、本尊様であるお地蔵さんにちなんで、昭和40年頃から植え始めたそうです。 それが次第に増えていき、10000株になり、いつしかあじさい寺と呼ばれるようになりました。
 あじさいの花びらのひとつひとつが雨に打たれ、さまざまに色が移ろいながら、 私たちに仏教の「諸行無常」の心を伝えてくれていると言われています。

 ここでみなさんに仏様の有難いお話をしようというのではなりません。 お寺の差別化戦略についてです。

 奈良県にお寺さんは1846寺あります。 たくさんあるように言われるかもしれませんが、全国に77206寺があると言われています。 コンビニの数より多いんですね。

 お寺がたくさんある中で、特徴を出そうとしても、なかなかできることではありません。
 奈良の大仏がある『東大寺』など超有名なお寺は別ですが、 多くのお寺は、祭る仏様の違いは確かにありますが、素人から見て良くわかるものでもありません。 もちろん建物も違いはありますが、その違いを一言で言い表せすのは難しいでしょう。 差別化できなければ印象に残りません。

 これは、パチンコ店でも言えると思います。 名前を覚えてもらうのは大切ですが、パチンコをしない人に、印象に残らないパチンコ店を覚えてもらうは中々難しいでしょう。
 昔、パチンコ店の知名度調査したことがありますが、パチンコ店の店長が思っているほど、周囲の人に認知をされていません。 家が500mも離れてないのに、知らないという人が結構います。
 コミュニティホールとしていろんな企画をしても、 世間の人の印象に残っていないのでは、場所が分からず集客が難しくなります。 それでは顧客の創造にまでたどり着けません。

 そこで、このお寺さんの差別化戦略?がお勧めです。
 花は人のこころに残ります。 巨大なLEDを取り付けるより、はるかに印象に残り易いと思います。
 欠点としては手間がかかることです。 木や花を育てるのは手間がかかります。 だからこそ、人の印象に残りやすいとも言えます。

 奈良にはこの他にも、長谷寺の牡丹や長岳寺のつつじの花が有名です。
 ホールを後まだ10年はやるということであれば、道路に面した駐車場の周りやホールの周りに、 見栄えのする特徴のある花や木を植えるのはどうでしょうか。 サクラは印象に残りやすいですし、チューリップなんかも、きれいでパチンコとの連想ができた良いと思います。

 人目に触れて、話題に上るためには、キレイさと量的なものは必要です。
 努力は結構大変ですが、”サクラがきれいなパチンコ店”とか ”赤、白、黄色のきれいなチューリップが咲くパチンコ店”として、 地域の誰もが知るホールになるのは、悪くないと思います。

 何か企画をすれば、「あのパチンコ店ね」と誰もが認識してくれる。 地域の誰もに意識してもらってこそ、地域密着のコミュニティホールができると思います。
 一気に大量の花や木を植えるのは大変なので、徐々に拡大していくのはどうでしょう。 ホールのお客様に呼び掛けて一緒の育てると、そこにコミュニティができるのではないでしょうか。

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