□□□ 2018年12月の目次 □□□
国交省のパイロットへの飲酒基準から自身の指示を見直す!
皆さんは飛行機を利用されますか?
年末年始は忙しいと思いますが、一段落つけば飛行機で旅行や他店舗視察に行かれるかもしれませんね。
ところで、10月の末から新聞やワイドショーなどでかなりの頻度でパイロットの飲酒問題が取り上げられました。
社内検査を不正にすり抜けた日本航空の副操縦士から、英国当局の呼気検査で現地基準の10倍超のアルコールが検出されたということで逮捕されたのがきっかけです。
これまで日本では国内航空会社への通達で、乗務前8時間以内の飲酒を禁止していましたが、呼気検査の義務やアルコール基準はなりませんでした。
そこで、乗務前の飲酒問題を受け、呼気検査の義務づけやアルコール基準を新設するための有識者検討会が、11月20日より始まりました。
国土交通省によると、米国や英国ではアルコール基準があるが、ドイツではなく、チェックの義務はまちまちだったということですが、
同省はこれらを参考に、基準案などを年内に示す方針を打ち出していました。
そして、今月12月19日(2018年)に国土交通省は、パイロットのアルコール検査の義務付けと、乗務の有無を判断するアルコール基準を発表しました。
基準は以下のようになっています。
◎呼気アルコール濃度 0.09mg/L
◎血中濃度 0.2g/L
自動車の運転では、かなり前から飲酒は問題化され、
飲酒運転についての意識はかなり高く持たれていると思います。
それを考えると、多くの人命を預からる航空機にこれまで明確な基準がないのが、不思議なような気もします。
ある意味、国交省は常識で分かるだろうと思っていたのではないでしょうか。
しかし、この常識というものは、時代と共にだんだん変わっていくというのも事実なので、
自分の抱いている常識が、今も常識で通用するのかを点検しないといけないと言えます。
常識とは実はあやふやなもので、知っているだろうと思っていると、
お互いの常識が微妙に違い、話が通じないことが多々あります。
このようなことにならないように、何をどうすべきかはなるべく明確にしておかないとダメだということです。
これはホールで部下に指示を出すときも当てはまると思います。
役職者やアルバイトスタッフに分かるだろうと思って出していた指示が、
自分のイメージとは違うように実行されていた経験はありませんか?
そこでそのようなことが起こらないように、具体的な指示ができるような視点を覚えやすくしているものがあります。
『MORSの法則』と呼ばれるものです。
MORSという言葉は、具体的指示を出すための4つの視点の頭文字を並べて作ったものです。
<MORSの法則>
・Measured :計測できる=カウントできる、あるいは数値化できる
・Observable:観察できる=誰が見ても、どんな行動なのかがわかる
・Reliable :信頼できる=誰が見ても、それが同じ行動だと認識できる
・Specify :明文化されている=何をどうするか明確になっている
例えば、「稼働を上げてくれ」というのではなく、
「月の平均稼働を1000アウト上げてくれ」という言い方にする。
「アルバイトとコミュニケーションをとれ」と言うのではなく、
「各アルバイトと1日1分以上の話をするようにしてくれ」というような言い方にするというような感じです。
このような指示の出し方をすると、やったかやっていないか、誰でも判断できます。
そうすることで指示された人は、自分に指示されたことをしているかどうか明確になり、
自分のなすべきことを正確に捉えることができるようになります。
時代が動いている中、昔の常識は今日は通用しないかもしれません。
アバウトな命令や指示は、混乱を招き、実行されない確率が高くなっていると考えておく必要があります。
今回国土交通省は明確な基準を出したので、守る側も守り易いと思います。
これはホール運営でも言えることなので、指示を出しているが守られていない場合、
誰でも分かる具体的な指示になっているか、MORSでチェックしてみてはいかがでしょうか。
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かっぱ寿司の商品戦略発表会を見て思うこと!
皆さんは回転寿司を食べにいかれますか?
回転寿司チェーンのかっぱ寿司は、今月12月18日(2018年)に品川シーズンテラスホールで商品戦略発表会を開き、
100円の寿司メニューを強化し原点回帰するとの方針を示しました。
回転寿司業界のトップはご存知ですか?
そうですね。スシローさんです。
上位企業(2017年度)は次のような顔ぶれです。
1位 スシローグローバルHD 1564億円 ↑
2位 くらコーポレーション 1227億円 ↑
3位 はま寿司 1185億円 ↑
4位 カッパ・クリエイト 787億円 →
かっぱ寿司さんは業界4位であり、しかも売上が横這いなので、それを打破するために、
ラーメンやハンバーグなどのサイドメニューで話題をつくってきました。
しかし、今回、かっぱ寿司さんは売り上げの柱である100円を強化していくという方針を打ち出しました。
そして、「100 円皿メニュー」の強化のため、新たに「イチ押しネタシリーズ」を開発しており、
第一弾商品と して『霜降り寒ぶり三昧』を期間限定で発売するとしています。
もちろんサイドメニューは出さないということでは無く、
12月4日には新たに誕生した「Rich Sweets(リッチスイーツ)シリーズ」では第一弾として、将軍御用達の深い歴史を持つ「本山茶」を使用したスイーツを発売しています。
さらに12月20日からは、本格ラーメンシリーズ第四弾の 名店「創作中華 一之船入 いちのふないり」を発売しています。
かっぱ寿司さんが、あえて100円寿司を強化しますと言った背景を考えて見ると、
サイドメニューを押しすぎたために、本来の100円寿司を軽視していると、
お客様に見られたのではないでしょうか。
かっぱ寿司さんが、100円寿司のネタをいい加減にしていたとは思いません。
恐らくサイドメニューと同じかそれ以上に強化をしていたのかもしれません。
しかしながら、お客様の受けた印象は、100円寿司に力を入れていないというものであったと思います。
情報の多さは、その店が何に力を入れているのかを消費者やユーザーに訴える力があります。
サイドメニューが話題になり、店舗でもポスターやイーゼルなどでPRすればすすほど、サイドメニューに力を入れていることが分かります。
しかし同時に、100円寿司に対する情報は相対的に低下していくので、お客様は100円寿司の情報が少ないと感じ、力を入れていないというメッセージを受け取ることになります。
これが情報提供の難しさで、情報量のバランスを考えて、販促強化をしないと、負の作用が起きる恐れがあります。
そこで、今回原点回帰を打ち出し、100円寿司にも力を入れていないという負のイメージを払拭するための行動をとったと考えます。
このようなことは、パチンコ業界でも身近に見ることができます。
「海」は大丈夫なので、「北斗」を強化していたら、「海」のお客様が減ってしまったなどですね。
これは台の話だけではありません。
景品イベントに力を入れ、いろいろな工夫をすることで、お客様の来店動機を作ろうとしていたら、
新台入替のPRが相対的に弱くなり、新台入替の集客が落ちてきたなどです。
何かをしている時にはそのことに集中しますので、視野がどうしても狭くなてしまいます。
そのため不都合に気づきにくいとうことが起こります。
DMやポスター等やスタッフの声掛け等は、お客様に向けての情報量を決定します。
もし、新台入替も従来通り力を入れていることをお客様に知らせたいと思えば、
景品イベントのPR強化と同時に、新台入替も引き続き強化していることをお客様に伝える必要があるということです。
人手不足でもあり、急がしてく手が回らないという状況かもしれませんが、
ホールの良くしていくのが目的であれば、同時に強化していることを伝えないとマズイということですよね。
一方が良くなれば、もう一方が悪くなるような運営をしていては、
それこそ同じところをぐるぐる回っているハムスターホイール(回し車)の中のネズミと同じで、
努力が報われる可能性が低くなってしまいます。
かっぱ寿司さんの原点回帰に対する考察から、情報のバランスは自分がイメージしたようになっているか、現状を見直してみるというのは、案外大切なことだと思います。
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新しいチェーン規制の告知の徹底を!
いよいよ冬が本格化してきます。
今週末から寒波がやってくると天気予報では、注意を促しています。
寒波と言えば雪ですが、皆さんもご存知のように、国土交通省はチェーン規制の見直しをしました。
従来のチェーン規制は、大雪でもスタットレスタイヤなどを装着して入れば通行可能としていたものを、
今回の改正では、チェーン装着の義務化を行い、大雪ではチェーンを装着していないと通行をさせない区域を設けるというものです。
国土交通省によりますと、対象は国道と高速道路で、そのうち
●過去に大規模な立往生が発生するなど、危険性が高く、
●チェーンを着脱できる場所が近くにある区間
が対象になっています。
区間は以下のようになっています。
改正の背景は、今年2月、日本海側の広い範囲が大雪になり、福井・石川県境の国道8号線で大規模な立往生が発生したのがきっかけです。
きっかけはチェーンをつけていない大型車が動けなくなったことで、最大で46キロ、1500台が動けなくなり、解消まで3日間かかりました。
過去5年間で、このような大雪による大規模な立往生が7回起きています。
これらはチェーンをしていない車の立往生がきっかけとなっています。
チェーン装着の義務化はこうした立往生対策のひとつとして打ち出されたものです。
チェーンの義務化は雪があれば常時行うものではなく、
大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪があるときに行います。
ですから、気象庁の発表に注意をする必要はあります。
以上の情報は、雪が降る地方ではほとんどの人が知っていると思います。
しかし、中には知らない人もいるかもしれません。
この改正は、集中的な大雪が予想されればすぐに運用される可能性があります。
対象になった道路を利用するドライバーは、冬タイヤだけでなく、チェーンを用意して、
使い慣れていない人は練習をしておく必要があります。
ちなみにカー用品ではチェーン購入者がかなり増えています。
国交省や警察も告知については力を入れていますが、十分とは言えません。
念のためということで、お客様への注意喚起のポスターやカウンタースタッフの注意喚起の一言は、大切なことではないでしょうか。
もちろん、大雪警報が出た場合は、速やかなホール内アナウンスなど、事前にホールの運営マニュアルの見直しも必要と思います。
行政に自主的に協力し、念のためにお客様に注意を喚起することは、
ホールのお客様に対する安全に対する意識の高さと誠意を感じさせるものとなると思います。
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羽田空港ビルの挑戦からホール業態開発を考える!
空港が変化しようとしています。
今月、羽田空港に新たな商業施設ができました。
発想は「駅ナカ」を空港に持ち込んだというイメージです。
昔は駅と言えば、単なる電車の乗降の為にある施設でした。
駅にあるのはキヨスクという駅の売店や駅そばと呼ばれる立ち食いのお店などでした。
それをJR東日本が、駅のコンセプトを一新し、駅自体を消費の場へと変えました。
同じような変化を空港でも起こそうとしているのです。
12月19日に日本空港ビルデングは、羽田空港国内線第1ターミナル5階に複合商業施設「ザ ハネダ ハウス(THE HANEDA HOUSE)」をオープンしました。
延べ床面積は4000平方メートルと結構あります。
従来事務所などが入っていたスペースなのですが、そこを改装し、ファッション、飲食、フィットネスなど全14の店舗を誘致してきたのです。
コンセプトは“通過する場所から滞在する場所へ”です。
ニュース番組WBSのインタビューに日本空港ビルデングの宮内豊久副社長は、
空港は単なる通過点ではなく、『大きな観光資源』ととらえることができると言われていました。
確かに、飛行機が大好きな航空ファンがいます。
何より子供などを連れて行くと喜びます。
飛行機の見える所で遊ぶ、買い物をするというのは、楽しいかもしれません。
飛行機自体が集客資源であると言えます。
これを活用して人を集め、商売を繁盛させるというのは、言われてみれば当たり前です。
どんなお店が入っているのかと言えば、
ファッション関係では、「アディダス」のスポーツショップや、カスタムヒールシューズの「ファムゾン」、オンワードのオーダーメードスーツ店などで、
来た人が見て良さを確かめるショールーミング機能も備えているそうです。
飲食業態では、EXILEが所属するLDHによるライブレストランやチーズタルト専門店とANAのコラボカフェなどを入れています。
ライブレストランは同施設中最も広い約830平方メートルの店舗で、LDH所属アーティストらによるライブパフォーマンスと共に、滑走路の景色や食事を楽しむことができます。
他にも、レンタルオフィスの「リージャスエクスプレス」や、ボクシングフィットネス、ゴルフラウンジ、ヘッドスパ、自転車専門店などの店舗も営業しています。
空港運営者が空港の見方を変えることで、空港の魅力がかなりアップするように感じます。
私としては、羽田空港に行った時には、空港ショップならではの工夫があるのではと思っているので、是非立ち寄りたいと思っています。
例えば、自転車専門店は、店舗にある自転車すべてが折り畳み自転車にしているなどです。
人の工夫を見ることは、それを見て自身の発想の刺激を受けるので、勉強になります。
この事例の抽象度を上げていくと、集客力を利用して集まった人に新たな愉しみを与えるということになります。
こういう話を聞くと、パチンコという強い集客力を持った店舗に集まった人に、いろいろなサービスや愉しみを提供できるという発想が出てきてもおかしくないと思います。
ですから、この空港のように相性の良い施設(コインランドリー、収納サービス、宅配ボックス等)を敷地内に作ることは容易に考えられているのではないでしょうか。
コミュニティホールは、パチンコという集客力を利用して、コミュニティの場を作るというものです。
ある程度規模の街では、住民が交流するという仕組みが無くなってきています。
それは産業の発展と共に、地域の人がずっと同じ場所にいることは少なくなり、他へ移動したり、他から人の移動してきたりするからです。
そのために地域コミュニティの喪失という問題が発生しています。
今年のように大雨や殺人的猛暑、地震など災害が発生した場合、地域で助け合っていく必要が出てきます。
そのためにパチンコホールが中心となって、地域コミュニティを形成していけば、パチンコホールの社会的存在価値は高まり、地域住民に必要な存在となるはずです。
この空港の事例にように、空港の見方を変えれば、商売にとって素晴らしい場所に見えるように、
パチンコホールもその見方を変えれば、新しい業態が生み出せるのではないでしょうか。
パチンコの業態創造は急ぐ必要があります。
それは集客力が毎年低下しているからです。
いかに「駅ナカ」が流行りだと言っても、さびれた駅に「駅ナカ」を作れないのと同じです。
集客力がある間に、新しい取り組みを始めることが肝要です。
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新規上場企業の株価推移から環境変化を読み解く!
今年は、新規上場の企業が90件と、平成15年についで2番に多い年になりました。
それだけ頑張ている企業が多く、日本経済は順調?と言いたいところですが、そうでもないようです。
12月21日時点ですが、今年上場した企業のおよそ9割が、初値を下回っているというのです。
例えば、今年注目された大型上場であるメルカリですが、
初値は5000円以上となり、かなりの値を付けましたが、
12月21日の終値は1859円と6割以上株価が下がっています。
もし、あなたが100万円でメルカリ株を買ったとしたら、
12月21日の時点で60万円の損を出しているということになります。
メルカリ以上の大型上場企業と言えば、今月上場したソフトバンクですが、
上場初日の初値が、公開価格を下回るという厳しさです。
どうして初値を下回る株価になっているかと言えば、
経営が順調でない、あるいは経営の先行きを不安視する人が多いからです。
先ほど挙げたメルカリは、12月18日にイギリスのフリーマーケットから撤退することを決めました。
2015年にイギリスに子会社を設立し、2017年からフリーマーケットを始めるも十分な収益を上がることができず、
撤退を決定しています。撤退に伴う損失は2億円と言われています。
上場までに築いてきた経営のやり方が、通用しなくなってきているのかもしれません。
要するに今までのやり方が、環境に適応しなくなってきてることを意味します。
思った以上に、経営環境の変化が激しくなってきているのかもしれません。
これは、パチンコ業界でも同じことが言えるかもしれません。
先月まで有効な施策が、今月には外れ施策となることが起こってくる可能性があると言うことです。
昔は、一度成功すればその効果は2年ぐらいはあったのかもしれません。
それが1年になり、半年になり、だんだん短くなってきている可能性があります。
このような中で勝ち残るためには、自ら進んで新しいことを試し、
変化を自分で起こしていこうという姿勢です。
上手く行っても、安住の地を見つけたと思うのではなく、
その安住の地を過去のものとするように、
もっと新しいことを試すことです。
変化に追っかけられる店舗と、変化を作り出す店舗、
同じように変化をしていかなければなりません。
変化の苦しさは同じでも、その成果は雲泥の差がでてきます。
人手不足もあり、たいへんだと思いますが、
今年の新規上場企業の株価の動きを見ていると、頑張って新しいことにチャレンジしていた方が、得なのではないでしょうか。
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メロンの食べ頃を測定する器械から新台入替を考える!
皆さんはメロンは好きですか?
メロンといえば高級果物の代表格ですが、
メロンをいつ食べれば良いのか、外見だけは分かりにくいのではないでしょうか?
メロンは食べごろになる前に農園から出荷され、お店の店頭で熟成していきます。
店頭に置かれたメロンを見て、これは後何日で食べごろになるのかは、素人で判断するのは難しいものがあります。
早ければ実が硬いし、遅ければ柔らかすぎる。
お店で購入したときには、店員が経験と勘で教えてくれるので問題ないと思いますが、
食べる時期を逃すと、せっかくのメロンが美味しく食べれないということになります。
この意味するところは、生産者がいくら丹精込めて作ったとしても、
食べる側が、美味しい時期に食べないとメロンの最高の味は味わえないということです。
つまり作り手と消費者の協同作業で、最高のメロンになると言うことです。
ニュース番組WBSの”トレンドたまご”では、このメロンの食べごろを測定する器械「CORO-EYE(コロアイ)」を紹介していました。
どうやって測定するのかというと、
メロンに振動を与えて、今の実の固さをセンサーで測定し、
その実の固さをあらかじめ登録してあるメロンのデータと照合します。
データにはメロンの品種別に、実の固さが時間の経過とともに、どのように柔らかくなて行くかという情報が入っています。
したがって、今の固さが分かると何日経てばどれくらいの柔らかさになるかが分かる。
つまり、食べごろが分かるという仕掛けになっています。
固めが好きな人は何日から何日ごろまで、少し柔らかめな人は何日から何日、完全に熟したメロンが好きな方は何日から何日、
というように表示されます。
メロンを自分の一番好きな熟れ具合で食べれるというものです。
開発した人は、農家の方がいくら良いメロンを作っても、
食べる時期が分からなければ、本当の美味しさを味わってもらえない。
美味しくいただくお手伝いをすることで、メロンの業界を活性化させていきたいと言われてました。
この話はパチンコ業界に十分置き換えられる話と思いながら聞いていました。
少し抽象度を上げて、遊技台をメロンと考えれば、重なりますよね。
メーカーが遊技台を作って、どんなとことに力を入れて、何にこだわり、
この部分でユーザーの期待感を上げようとしたなどの話をお客様に伝えていますでしょうか?
多くのホールでは、打てば分かるとばかりに、とりあえず台をホールに設置するだけであり、
後はメーカーのパンフレットやリーフレットを見てくださいという状態ではないでしょうか。
これはメロンを売っているが、食べごろなどは、自分で判断してくださいと言っているのと同じですね。
皆さんは新台を打っているお客様を見て、新台の面白さを十分味わっていると思いますか?
多くの場合そうではないと思います。
そう言うと、最近の遊技台は面白くないから仕方がない、という声が聞こえてきそうです。
だからこそ、少しでもパチンコユーザーが興味を持てるように、面白く打てるように、
工夫をする必要があるのではないでしょうか。
そうは言っても、最近は導入台数も少ないし、そんな手間をかけても、長寿台にはならない。
コストパファーマンが合わない、とも言われそうです。
それでは新台入替という集客企画が、ますます貧相になっていくばかりで、ファンを失うことにつながるのではないでしょうか。
とは言っても遊技台の魅力を引き出し伝えるのは大変です。
メーカーの営業マンに聞いても、開発者が何を苦労して、大当り演出の何にこだわって作ったのかを知らないかもしれません。
遊技台のパンフレット以外の情報を知らないということであれば、営業マンにお願いして情報収集する必要があるでしょう。
そうやって遊技台を少しでも楽しく遊ぶ情報をお客様に伝えることができたなら、
それはパチンコファンの満足度を上げることにつながり、パチンコ離れを防いだことになると思います。
自店に来た人に少しでもパチンコの面白さを伝えることが、
最終的にパチンコ業界を活性化させることになると考えています。
もちろん、遊技台についての情報をしっかり伝えることは自店のファンを作るものであり、
コミュニティホールづくりの重要な要件としています。
こういう時期だからこそ、遊技台はメーカーとホールが協同して、初めて面白くなると考え、
遊技台の愉しみ方をお客様に伝える努力をすることは、大切だとではないでしょうか。
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信用スコアビジネスから社員育成を考える!
皆さんは信用スコアビジネスをご存知ですか?
個人の信用力を点数化して、それを商売につながる情報価値として売買するビジネスです。
買い取った会社は、その数値に応じて、融資の限度を決めたり、特定の商品を案内するなど、効率的な商売ができます。
現在は、表立った個人情報の売り買いはされていませんが、そのベースとなる個人の信用を収集する企業活動は増えてきています。
企業に対しては格付けなどがあります。
各銀行も融資ができる限度がどれ位あるか、決算書、社長の能力などから独自の格付けしています。
そして融資の依頼を受けると、それを基に融資できるかどうか決めていきます。
これと同じようなことを個人向けサービスとして、いろいろな会社が個人の信用力を収集し、
ビジネスにつなげようとしています。
個人の信用力をビジネスにつなげる直接的なものは、個人の対する融資と言うことになりますが、
それ以外にもいろいろ利用できます。
例えば、家を借りるなどの賃貸借契約をする場合、保証金を取ったりしますが、
それは信用力が分からないので、リスク回避施策として、保証金を取っています。
それが信用力がかなり高いとなれば、保証金を安くしたりして、優良物件に誘導しやすくなります。
車のローンなども同じですね。
信用力があれば、貸し倒れのリスクが少ないので、金利を安く設定できるかもしれません。
そう考えると、教育ローンでもなんでも、信用力があれば、優遇を行うことができます。
さらに進むと会社が人を採用する場合、
信用力が高い人間と、そうでない人間どちらを採用したいと思うでしょうか。
現金などを取り扱う商売では、信用力の高い人間を採用したいと思うのではないでしょうか。
ニュース番組WBSで紹介していたのは、みずほ銀行とソフトバンクで作ったJ.Score(ジェイスコア)という会社でした。
J.Scoreは、信用スコアを基に個人向け無担保等をする会社です。
その無担保融資をするために、個人の情報提供を行わせ、AIスコア(信用スコア)を算出します。
1000点満点で、点数に応じてランク分けをしています。
ランク 950~1000 ダイアモンド
900~946 プラチナ
800~899 ゴールド
700~799 シルバー
600~699 ブロンズ
例えば、682点の場合、貸付金利11.9% 融資限度額140万円というように判断されます。
この点数がどうやって決まるのかというと、J.Scoreの質問に答えることで決まります。
質問の内容は、性別、年齢、年収。ここまでは一般的なものです。
それに加えて、ネットの買い物履歴。このあたりもお金に関係するので、ありそうな質問です。
さらに、性格、生活習慣、友人関係なども質問の中にあります。
すべて答えなければならないかと言えば、そうでもないのですが、
答える数が多ければ、スコアが上がるようになっています。
J.Scoreは信用スコアをAIスコアと呼んでいます。
AIは人工知能のことで、利用者が答えた内容をAIで分析し、信用力を算出していきます。
面白いと思ったのが、生活習慣を記録して送るとスコアが上がる?というものです。
生活習慣は「運動」「学習」「睡眠」「お金」の4項目になっています。
どういう生活習慣をしているかで、信用予測をAIがしていくということですね。
いくらお金を持っていても生活習慣が悪ければ、信用が落ちてしまう。
当り前と言えば当り前ですが、AIの発達により、そういうものを点数化できるというところが、良いと思いませんか?
昔のことですが、冬のボーナスが現金支給のころ、思った以上にお金がもらえたので、
そのお金を持って、本社からの帰りにスポーツカーを買いに行った店長の話を聞いたことがあります。
いくらお金があるから、給与が高いからといて散財しているようでは、ダメですよね。
ボーナスが意外に多かったから、そのお金で放送大学講座を受けるようにした店長がいたとしたら、
スポーツカーを買った店長と比較してみて、どちらが幹部になる可能性が高いと判断するか、何となくわかりますよね。
それをAIが点数化してくれるようなものではないでしょうか。
もし、あなたが会社の社長だとすれば、
信用スコアが高い社員と信用スコアの低い社員、どちらを望みますか?
もし、世間の人が、あなたの会社の社員は信用スコアの高い人が多いと知った場合と、
信用スコアが低い社員が多いと知った場合、評価に違いでがでるでしょうか。
もちろん信用スコアがすべてではありませんが、
生活習慣は「運動」「学習」「睡眠」「お金」の4項目は、良い社員を育てる視点としては、結構役に立つのではないでしょうか。
トータル的に素晴らしい社員を育てることは、良い会社を作るベースとなるものです。
社員の私生活は全く関係ないというよりも、より良い人生を歩んでもらうためにも、
良い生活習慣とはどういうものなのか、社会人としての学びのありかたなど、
会社として、店舗として具体的な指針を明示することは大切なことではないでしょうか。
将来、IOTでさらに情報が繫がり、AIなどで個人の評価がデジタル化されていく可能性は高いと推測できます。
そして、それを基に個人への効率的な対応を考える企業はかなり増えると考えられます。
その対策は、今からやっておいても損はないと思います。
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PayPay狂騒曲をファン拡大の参考にする!
PayPayってご存知ですか?
恐らく多くの方は、12月4日から始まった、PayPayの100億円還元キャンペーンを知っていると思います。
内容はなんとお買い上げ金額の20%をポイントで還元するというモノでした。
実質2割引きですね。
期間は今年の12月か4日から来年の3月31日と設定していましたが、
わずか10日で100億円に達したということで、終了してしまいました。
PayPayはキャッシュレス決済の普及を目指して、ソフトバンクとヤフーの両社によって2018年6月に設立された会社です。
キャッシュレス決済としては、先行している会社(LINEPay、AmazonPay、楽天Pay)等があり、参入がかなり遅れていました。
そこで認知度を上がて、シェアを一挙に拡大するために、今回のキャンペーンを行っています。
キャッシュレス決済は便利なので、使い続ける可能性が高い。
どのキャッシュレスサービスを選ぶかは、利便性はそれほど差が無いので、利用者にとってどれを選んでも問題ありません。
知名度が一定以上あれば、どのキャッシュレスを使うかどうかは、使い慣れているかどうかが大きなポイントになります。
そこでPayPayは、トライアルユーザーを大幅に増やすために今回の大規模キャンペーンを行いました。
実際のPayPayのキャッシュレスを導入している店舗では、
多くのお客様が殺到し、支払いをPayPayで行いました。
ニュース番組WBSの中では、ヤマダ電機で長蛇の列ができている様子や
居酒屋チェーンの店長にインタビューをし、PayPayによる支払いがキャンペン前に比べて5倍以上利用が伸びたという話を紹介していました。
当り前ですが、今後、ポイントによる還元が利用者に行われます。
ポイントを利用するために、またPayPayを利用せざるを得ないことは容易に想像できます。
一気に使う人もいるでしょうが、小出しに使う人もいるでしょう。
言えることは、PayPayを繰り返し使う状況を創り出したということです。
何回も使うと慣れてきますので、使いことの抵抗感が無くなります。
もちろんポイント還元は、PayPay加盟店にとっても、繰り返し利用を促すというメリットがあります。
PayPayの加盟店募集の良い宣伝になります。
PayPayはシェアうを拡大することができ、利用者は20%の還元を受けることができ、加盟店はリピートが見込めることができるという一石三鳥の施策です。
これをWBSの解説者として出演していた安田洋祐氏は、『TTM戦略』と名付けて、
未経験の人に一歩を踏み出させる有効な戦略と評価をしていました。
具体的に言うと、人はなるべく新しいことをしたくないという現状維持のバイアスがかかります。
だから、自分の今までの行動と違う行動をさせる行為は、知っていてもしたがりません。
だから新サービスを体験させるためには、この現状維持バイアスを打破する刺激を与える必要があります。
今回のPayPayは、上手くやってのけたということなのです。
このPayPayから学ぶことは、
パチンコをしたことが無い人に、一歩踏み出してパチンコ体験をさせる施策を考える必要があるということでしょう。
パチンコを辞めた人を呼び戻すことも大切ですが、
まだパチンコを経験したことが無い人に対して、最初の一歩を踏み出す刺激を与えることも大切ではないでしょうか。
パチンコをしたことが無い多くの人は、パチンコ店の進化を知りません。
昔のイメージのままの人が多いのではないでしょうか。
そう言う人にきれいなホールに来てもらって遊技台で遊んでもらう。
おススメする理由としては、脳の活性化ですね。
昔、日遊協の雑誌で取り上げていた、脳への刺激が認知症などの予防になるというのは、
まだしたことが無い高齢者の方におススメする絶好の理由になると思います。
無料パチンコをパチンコ経験者に案内するのはどうかと思いますが、
パチンコ体験が無い人には、私が実際に行った経験上、有効だと判断しています。
そして、その時にPayPayのように後で利用できるものを配布する。
例えば、ワゴンのコーヒー券などを有効期限付きで渡しておけば、
来店きっかけになるのではないでしょうか。
TTM(とりあえず、使って、見る)戦略は、パチンコ業界でも実施すべきと思います。
やるポイントは、ターゲットを明確に設定して、
その人のリピート化、定着化を促す施策を用意しておくということです。
市場規模が年々縮小している今こそ、組合などが主導して、
ファンを増やす具体的な企画を立てるべきと思うのは、私だけなのでしょうか?
今の組合の状況を表している「豚についた3匹のノミ」のお話は、機会があれば別途したいと思っています。
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更新日:
神田明神文化交流館(EDOCCO)を参考にする!
もうすぐ新年になります。
皆さんは初詣にどこに行かれますか?
東京の初詣の人気スポットでもある神田明神に文化交流館ができました。
神田明神1300年記念行事として、総工費45億円をかけて建設された、地上4階地下1階の立派な建物です。
1階は神札授与所、お土産物やカフェがあり、決済はスイカなどの交通系カードで決済できるようになっています。
2~3階は多目的ホールとなっており、いろんなイベントができるようにしてあります。最大収容人数は700人と、けっこう人を集めることができます。
WBSでは、リモートによる拝観ができるようにしてあるそうです。
地下1階はEDOCCO SRUDIOと言うことで、外人が着物を着たりや三味線を弾いたり、日本文化を体験できるようになっています。
神田明神の権宮司である清水祥彦氏は、神田明神は、秋葉原の氏神でもあり、サブカルチャーを含めて、
外国の方に日本の新しい文化を多くの伝えていきたい、という思いがあると語られていました。
実際、訪日外国人は増えており、今年初めて3000万人を突破したと、今週国土交通省が発表していました。
訪日外国人が増えている中で、パチンコ店へ誘導したいと思っている経営者の方もいると思います。
パチンコは日本独自の遊びです。
体験してもらって日本の思い出の一つとしてもらうという発想は有りだと思います。
私の住んでいる奈良も外国の観光客が多いので、英語や中国語で書かれた誘導POPなどを見かけます。
しかしながら、ホール内に外人が遊んでいる姿をあまり見たことはありません。
恐らく外人は、日本文化を体験するために日本に来ているのであって、ゲームを体験するために来ているという意識が無いからです。
それなら、日本の文化を体験できるということにすれば、良いのではないでしょうか。
神田明神文化交流館のように、自店を日本文化体験ステーションとして位置づけ、
パチンコを紹介するとともに、近くの訪日外国人が日本を意識できるようなスポットを紹介するのはどうでしょう。
近くの商店街や店舗と協力して、日本を意識させる体験メニューを用意するのも悪くないと思います。
例えば、近くの和菓子屋さんでお茶を立てていれば、外人さんに積極的に案内する。
もちろん、パチンコ店のワゴンサービスの中に、そういう日本文化体験メニューとして、
お茶とお菓子のメニューがあっても面白いと思います。
ただ全くパチンコを知らない人が対象なので、丁寧に遊び方を教えるコンシェルジュのような存在が必要と思います。
言葉の問題は、最近「ポケトーク」という便利な翻訳機(74か国語対応)ができていますので、
そういうものを活用するのも一つの方法です。
東京のオリンピックと大阪の万博という大きなイベントがありますので、
まだまだ、訪日外国人は伸びると思います。
そういう方々にパチンコという日本独自の遊びを知ってもらい、
日本にいくならパチンコ店に行くと愉しいとか面白いと気づいてもらえれば、
SNSやファイスブックなどを通じて拡散し、伸びる可能性があるかもしれません。
もし、あなたの店舗環境が訪日外国人と相性が良ければ、訪日外国人が喜ぶサービスを開発して、
自店を日本文化体験ステーションとして売り出すのも一つの方法ではないでしょうか。
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チェックの使い方を考え、有効に使う!
最近、自動車会社のチェック体制の不備がどんどん出てきています。
また、11月に話題になったのは、北京の5星ホテルの現場の不祥事の発覚など、
上の指示通りに現場が動いていない事例が、相次いで報告されました。
みなさんは部下に仕事のやり方を指示した後、指示通りにしているかどうかチェックをしていますか?
例えば、あなたが店長と思ってください。
今回のファン感謝祭を特別力を入れているとお客様に思ってもらいたいので、
スタッフにお客様へファン感の伝え方を「笑顔で〇〇〇」とお伝えして、「×××」と案内してください、
と役職者に伝えたとしましょう。
さて、あなたは役職者が自分の指示した通りにスタッフを動かしているか、
自分の目で、あるいは何らかの信用できる第三者の力を借りて、確認しているのでしょうか?
多くの人は、自分が指示を出した役職者に、スタッフの指導をしたかどうか尋ねて、それで良しとしているのではないでしょうか。
部下が優秀で、スタッフにキッチリ説明し、現場で実際にスタッフが自分の指示通りに動いているかを確認している場合は問題ないでしょう。
でもそうでない場合、実際スタッフが自分の要望通り、動いてくれているかと言えば、そうでないケースが多いと思います。
ある会社のお話ですが、この会社の社長はアイデア社長で、会議で店長にいろんな企画を指示していいました。
しかし、店長がその通りの実行をしていないのです。
会議では、どの店長も最善を尽くし、社長の指示通りしたと報告をします。
その社長は現場に行きませんでした。
ですから、店長は頑張っているのに、なぜ店舗の改善に結びつかないのか混乱し、
最終的に自分は現場を離れているので、感覚が鈍ってしまったと思い込み、
現場に任せると言って、アイデアを出さんくなってしまいました。
もちろん各店舗の業績は右肩下がりになっていきました。
このようなことにならないようにするためには、現場が出来ているかどうか確かめる必要があるのは言うまでもありません。
そこでチェックということになるのですが、皆さんはチェックをどのようにされていますか?
チェックの時は、事前にスタッフに知らせずに突然行いますか?
それとも事前にスタッフに予告をしてチェックを行いますか?
どちらが正しいのでしょうか?
実はケースにより使い分ける必要があります。
定番業務になっているものについては、事前予告なしでチェックをするのが正解です。
定番業務はできるのが当たり前であり、手を抜かないようにチェックをする。
対象となるスタッフは、いつチェックが入るか分からないので、頑張ります。
非定番業務、あるいは何かを良くしていくための改善業務は、
スタッフの事前に告知をしてやるのが正解です。
理由は、チェックをする日には必ず頑張って指示されたことをするからです。
この場合のチェックは、逸脱を防止するというものではなく、改善強化をするたけの手段と言えるでしょう。
事前予告があると本人も無理してでも会社の方針に従って頑張ります。
すると新しい体験ができます。
これを繰り返すと改善や強化も前に進みます。
逆に改善をしようと頑張っているのに、覆面や抜き打ちでチェックが悪かったとしたら、やる気が失われます。
「せっかく頑張ってきてるのに、たまたまやっていないときに来て、頑張ってないと思われるなら、やる気が出ない」」
という心境になりかねまっせん。
現場が動いてこそ業績が改善していきます。
いろんなことをしているのに、業績が上がらないということであれば、
現場チェックのやり方を間違えてみてはどうでしょうか?
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女の子の名前から読み解く、コミュニティホールの大切さ?!
明治安田生命が、平成30年間に生まれた子供名前を集計し、発表しています。
男子でもっとも多かったのは『翔太』で私が書いた本(本当の地域密着型店の作り方)の主人公と同じ名前です。
ちなみに上位は次のようになっています。
◯平成時代の男の子の名前ベスト5
1位: 翔太(ショウタ)
2位: 翔(ショウ)
3位: 健太(ケンタ)
4位: 蓮(レン)
5位: 大輝(ダイキ)
「翔太」は平成1年から3年まで3年連続1位で、そこから平成20年までベスト10にいつも入っていたようです。
ちなみに、いま人気があるのは「蓮」で、平成16年に1位、平成23年24年では2年連続1位に輝き、
平成30年でも1位になっています。
今年の上位は次のような感じです。
◯平成30年の男の子の名前ベスト5
1位: 蓮(レン)
2位: 湊(ソウ、カナタ、カナデ、ミナト)
3位: 大翔(ソラ、オウガ、タイガ、・・・)
4位: 大和(ダイト、ダイヤ、ヤマト、・・・)
5位: 陽翔(アキト、ハルヒ、ヒカル、・・・)
漢字が1つでも読み仮名がいろいろあり、名刺交換の時には、フリガナをしないないと覚えられそうにないと思いました。
1位の「蓮」は「レン」の1つだけのようです。
女の子の場合は、「美咲」が一番となっています。
女子の平成の名前上位は次のようになっています。
◯平成時代の女の子の名前ベスト5
1位: 美咲(ミサキ)
2位: 葵(アオイ)
3位: 陽菜(ヒナ)
4位: さくら(サクラ)
5位: 愛(アイ)
「美咲」は平成3年から平成8年まで6年連続1位で人気が高く、平成19年まで連続してベスト10入りをしています。
最近の流行は「葵」と「陽菜」で、上位の常連になっているようです。
今年の上位はいうと、かなり変わって来ているように思います。
◯平成30年の女の子の名前ベスト5
1位: 結月(ユヅキ、ユツキ、ユズ、ユズキ、ユイル)
2位: 結愛(ユア、ユイ、ユナ、ユノ、・・・)
3位: 結菜(ユナ、ユイナ、ユウナ))
4位: 杏(アン、コウ、モモ、アンズ、アンナ)
5位: さくら
今年の特徴は「結」という字が上位を独占しているというところです。
ニュース番組WBSのコメンテーターは、「結」という字は、人と人のつながりを作るという意味がある言葉なので、
人と人の絆を重視する傾向が表れているのではないかと言われていました。
今年は、記録的な豪雨に、災害的な猛暑、多数の台風の上陸、その上地震の発生と災害が続きました。
そんな中で身近な人が助け合う必要を感じる人が多かったのかもしれません。
ちなみに助けるには3つ、自助、公助、共助があります。
自助は、自分のことは自分で守るという考え方です。
公助は、国や自治体が住民の安全を考えて、河川を整備したり、避難誘導をするなど、公的機関が人を守るというものです。
共助は、近くの人、地域の人、またそれを超えて人と人が協力し合い助け合うというものです。
今年のように災害が多数あると、「やっぱり助け合う必要があるよね」という共助の精神が大きくなります。
共助をしやすくするためには、コミュニティのようなものが形成されていることが大切です。
今、地域密着でコミュニティホールをされている店舗、それを目指そうとされている店舗は、
地域の共助をしやすくするベースを作っているということになります。
来年は災害が無い年になるのが一番です。
しかし、万一の備える、あるいは住みよい地域社会を創るということでは、
パチンコ店のコミュニティ化は、大いに意義のあることだと考えています。
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アイリスオーヤマの成長方法を自店に取り入れる!
みなさんの家にテレビや冷蔵庫はありますか?
ほとんどの方が持たれていると思います。
このような白モノ・生活家電を作っている業界は、自分たちに身近な業界と感じるのではないでしょうか?
それでは白モノ・生活家電のトップ企業をご存知ですか?
そうです。
パナソニックがトップです。
2017年の上位五社の売上は以下のようになっています。
1位 パナソニック 2兆5884億円
2位 三菱電機 1兆0493億円
3位 シャープ 5951億円
4位 日立製作所 5401億円
5位 アイリスオーヤマ 約1000億円
ほとんどが皆さんの良く知っている企業と思いますが、
5位のアイリスオーヤマはどうでしょうか?
母体はホームセンターですが、生活家電でヒット商品をつくり、売上を拡大しています。
業界は販売数量は頭打ち、売上高は微増という状態にあり、大手家電メーカーが部門の縮小や撤退をしている中で検討しているとは思いませんか?
アイリスオーヤマが家電業界に参入したのが、2009年です。
当時、LEDライトが非常に高額でした。なんと1万円でした。
メーカーは、LEDライトは10年持つので、普通の電球と比べると5年で採算がとれると試算していました。
だから、普通の電球を買い続けるより安い製品なのでお買い得だ、だからこれで良いという理屈です。
しかし、ユーザーは高すぎて買う気がおこらない。
アイリスオーヤマの大山健太郎社長(現在会長)は、こんな高い値段ではLEDライトは売れないと、
家電メーカーにもっと安いLEDを作るように各メーカーに働きかけをします。
しかし、どのメーカーも、実際コストがかかるのでこれ以上安いものは作れないと、アイリスオーヤマの要望を一蹴します。
大山社長はそんなことはない、工夫すれば安くできるはずだいう思いをもっているのですが、どのメーカーも取り合わなかったんですね。
普通ならそこで諦めるのですが、この大山社長の凄いところは、だったら自分の会社で安いLEDライトを作ろうと決断し、開発に取り組みます。
そして従来の製品の約2割ぐらいの価格のLEDライトを作るんですね。なんと1980円。
もちろん、大ヒットです。
それを見た他のメーカーはどうしたかというと、すぐにアイリスオーヤマの工夫を真似て半額以下の製品を出してきました。
あれほど絶対安くできないと言っていたにも関わらず、恥ずかしげもなく新製品発表です。
おそらく大山社長は、生活家電業界が低迷している真の理由が見えたのかもしれません。
それは何かといえば、お客様目線に立ったモノづくりをしていないということです。
お客様が見てどう思うのかを考えることもなく、自分たちが作りたいものを作りたいように作っていた。
そして値段も自分たちロジック(原価に利益を上乗せすれば良い)で決めてきた。
だから、ユーザーからそっぽを向かれた。
大山社長は、生活家電業界は参入すれば伸びる余地がまだまだあると考えたのかもしれません。
そして成功の鍵(KFS)は、徹底したお客様目線。
生活家電は安さだけではダメで、なるほどとお客様が思える何かを付加しないとダメという考え方です。
付加した機能からお客様がこれなら買ってもいいというの値ごろ感が出て来る。
その値ごろ感にそった価格設定をすれば売れるというものです。
LEDライトをかわきりにアイリスオーヤマは、いろいろな家電を作り始めます。
そして、都合の良いことに大手家電メーカーが立て直しのために、
早期退職やリストラを行い、優秀な技術者を解雇しはじめました。
アイリスオーヤマはそういう人を雇用し、お客様目線の家電を開発していきます。
ニュース番組のWBSで紹介されていたヒット家電は、衣類乾燥除湿器(2万6,784円)です。
除湿器で空気を乾燥させ、その空気を洗濯物に当てて乾かすというものです。
除湿器とサーキュレーターの組み合わせ商品のよな感じです。
少し考えれば、乾かした空気の有効利用なので、なるほど、もっともな組み合わせと思う人が多いと思います。
それから炊飯器(2万1384円)。
この炊飯器は、お米を入れるとその重さを量ります。
同時に必要な水の量を示してくれます。
そして、水を入れると水を計量し、必要な量になると教えてくれます。
だから、いちいち何号を炊くという号単位の炊き方をしなくていいようになっています。
お年寄りがちょっとだけ食べたいと思えば、ちょっとだけコメを入れて炊くことができる。
わざわざ1号炊いて、残り飯を保存して食べる必要がなくなるというもです。
”なるほど”実際に使う人のことを考えているという炊飯器です。
こういった家電を”なるほど家電”シリーズとして、売り出しています。
開発する技術者は、元大手家電メーカーの技術者ですが、開発される家電はユニークで、使い勝手の良い便利なものになっています。
人が同じでも開発の方向性が変わると、別のものが生まれてくる好例ですね。
パチンコ業界に置き換えるといろいろ見えてくると思います。
安さだけではダメと言うのは、出玉だけではダメというのと同じです。
特にパチンコ業界では、値段をつけている小売業界と違って、少し出玉したぐらいではわかりません。
だから、お客様が”なるほど”思えるものを付加しないどダメだということになります。
”なるほど”を、屋台にするのか、装飾変更にするのか、いろいろと考える必要があると言うことになります。
同じことを景品イベントや屋台に置き換えたらどうなるでしょう。
”なるほど”というものを付け加えていますか?ということになります。
ただのお買い得では、お客様は反応しないということを言っているということですよね。
”なるほど"を出すために、例えばなぜ今回この景品を仕入れたかを、物語で伝える、というような感じですね。
※アイデアが出にくいのであれば、自所の思考研修を含んだ管理者研修をおススメしています。
もちろん研修を受けてから思考回路を作る訓練は必要ですが・・・。
アイリスオーヤマのような他業界の優秀な企業の事例を抽象度を上げて取り込み、自店に置き換えてアウトプットする癖をつけると、
マンネリ化している現状を打破できるのではないでしょうか。
その前に大手電機メーカーのように、自分たちの理屈で頑張っているという思考を改める必要があるのかもしれません。
おそらく、そういう方は、このブログは読んでいないと思いますので、老婆心的に書き加えておきます。
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GUの次世代店舗からホール運営のヒントをもらう!
先月GUが次世代型店舗(GU STYLE STUDIO)を原宿にオープンさせました。
特徴はその場で服を売らない???というものです。
実際には服は売るのですが、購入した商品(服)はその場で持って帰るのではなく、
物流センターから商品が家に直接届けられるという売り方をしているのです。
店舗の役割は、商品の展示とその商品をコーディネートし試着をする場に特化するというものです。
ニュース番組のWBSで店舗の取材をしていましたが、
通常のGUショップのように商品が山積みになっているわかではなく、
セレクトショップのように選ばれた服がキレイにディスプレイされているという感じです。
服を見ると1アイテムごとにサイズの違うモノが、試着用に置いてあります。
最大の特徴は、壁や柱などに取り付けられた縦型の大型モニターで、
仮想試着ができるという点です。
仮想試着をしたい場合、カメラの前に立ち、自分の顔を基にアバターを作ります。
そしてそのアバターに自分が着たいと思う服を選んで、仮想空間上でコーディネートしていきます。
そのデータは自分のスマホにも転送でき、スマホ上でも仮想コーディネートを楽しめます。
仮想コーディネートで実際に試着する商品を決めて、試着室で実際に商品を着てチェックし、購入するかどうかを決めます。
試着室に商品を持って入ると、商品に付けられたRFID(無線タグ)により、
試着室のモニターに商品データが表示され、注文用のQRコードも表示されます。
試着して良ければ、スマホでQRコードを読み込み、その場で注文するという流れです。
そして、注文された商品は最短で翌日に家に届けられます。
お客様のメリットとしては、商品を選び、コーディネートが楽に行えるという点と、
お持ち帰りになると服は結構かさばり買い物の負担となりますが、それが無くなるという点になります。
デメリットとしては、その場で買った感があまりない。
或いは、帰ってすぐに着たい、或いは明日のデートに着たいというニーズに応えられないというところではないでしょうか。
店舗のメリットは、まず店舗在庫を減らせること。
従来の店舗だと1アイテムに約130の商品を置きましたが、それが数になります。
それに伴い、店舗作業が6割から7割削減されます。
QRコードでの決済なので、レジも楽になります。
デメリットとしては、その場で欲しいと思っている人を取り逃がす可能性があるということです。
では人を減らして無人化をして、徹底的なコスト削減した店にするのかいえばとそうではなく、
商品陳列などの作業が無くなり浮いた時間を接客に充て、お客様への商品提案力を強化ようとしています。
WBSの番組の中で、お客様に商品説明やコーディネートのアドバイスを行うために3人1組となり、
ロープレをしている姿がありました。
その背景は、経営環境の変化に対する危機感があります。
洋服に使う金額は毎年減少している。
では洋服に対するファッションなどの関心が、下がっているのかと言えばそうではなく上がってる。
ということは、少なくなっていくパイを奪うためには、洋服やファッションに関しての知識や見識を持ち、
最先端の提案をしていく必要がある。
これを実現するための店舗が今回の次世代型店舗で、仕上げがスタッフの能力アップなのです。
番組の取材で、GU社長の柚木治(ゆのきおさむ)氏は、今後アパレル業界で勝ち残るために、
社員の労働を作業からサービスへシフトさせることがポイントになるという認識をしめし、
スタッフの働き方、求める能力を大きく変えていこうとしています。
昔パチンコ業界で、各台計数機が最初に導入された時、人を大幅に減らすということではなく、
余裕ができた時間を接客の向上をつなげると言っていたホールもありましたが、
実際に見に行くと、何も接客が行われていず、ただ立っていたという印象がありました。
今回のGUの接客の向上、商品提案力向上は実際できるのか。
おそらく何らかの成果をあげるのではないかと期待しています。
それはトップが、接客の向上、商品提案力向上の必要性を十分認識しているからです。
とりあえずの接客向上で売上があるのか、と訊かれてもなんとも言えませんが、
経営戦略的な位置づけで、それをKFS(成功するためのキー)と認識して進める場合には、
トップ、幹部、スタッフの意思統一ができ、成果をもたらすように思います。
逆に、今、接客サービスに力を入れているが成果が出ないということであれば、
接客サービスの必要性、戦略的な位置づけなどを明確にしているのか見直すことが大切なのではないでしょうか。
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「ろんぶ~ん」のギャンブルと運に学ぶ!?
さっそくですが、あなたがお金に困っているとき、1年間仕事をするなら、
以下のどちらの仕事を選びますか?
①毎月確実に20万円をもらえる仕事
②2分の1の確率で、月に40万円もらえる仕事
あなたは、①でしたでしょうか?②でしたでしょうか?
借金などがあって、お金に困っている場合、②を選ぶ人が多いそうです。
実はこの話は、NHKでロンドンブーツ1号2号がやっている「ろんぶ~ん」という番組の内容です。
番組のテーマが「ギャンブルと運」(11月29日)というものです。
タイトルの通り論文を紹介する番組で、大学の先生が書いた論文を紹介していました。
2つの論文の紹介がありましたが、なるほどと思った前半の論文に注目しました。
論文のタイトルは「島皮質前部の不活性によるリスク選択行動の減少」というものです。
書かれたのは東北大学名誉教授の飯島敏夫さんという方です。
この方は、脳の機能と構造を研究している脳科学者で、
中でも『意思決定』に人間の脳がどのような働きをしているのかを研究しているとのことです。
この飯島教授が目を付けたのが「ギャンブル」で、人間はなぜリスクのある選択をするのかを、
脳機能から説明できないかマウスを使った実験をし、
その中で分かったことを論文にまとめたというものです。
実は、人間がギャンブルをする時に活性化する部位があることは分かっていました。
論文のタイトルにある『島皮質』とは、脳の中心部にある部分で、ギャンブル時に活性化します。
反対にネズミの脳の『島皮質』部分に鎮静化する薬剤を注入すると、ネズミがギャンブルをする確率が下がります。
だから『リスク選択行動の減少』という論文のタイトルになっています。
この実験を基に、人への応用を考えると、ギャンブル依存症対策になるということです。
ギャンブル依存症の人に対して、『島皮質』を鎮静化させる薬を投与すると、依存症が収まるかもしれないのです。
つまり、ギャンブルへの行動をかりたてるアクセルを弱めるというものです。
この論文を出されている飯島教授は、「人間には、なぜギャンブルへと駆り立てる機能が脳についているのでしょうか?」
という質問を良く受けるそうです。
その時、飯島教授はこういうそうです。
「少し、視野を広げて『進化』という観点から見てください。
昔、大きな環境変化が起きたとしましょう。
この場に留まり耐えていくという選択とこの場を捨てて新天地を探すという選択に迫られます。
その時、リスクを冒して新天地に行った種族が、生き残ってきたのではないでしょうか。
だから、私たちの多くは、ギャンブル的な選択を好むのだと思います」
これはあくまでも仮説ですが、なるほどそうかもしれないと思える気がします。
生存のための本能を遊技という形で発散させているのがパチンコという解釈もありだと思います。
もし、リスクを恐れず立ち向かうことが人類が反映してきた思考法だとすれば、
皆さんの会社や店舗の運営はどうなっているでしょうか。
リスクを恐れず、新しいことに挑戦していますのでしょうか。
それとも過去と同じことをやり、現状に留まっているのでしょうか。
「生存のためにリスクをとる」という言葉が、妙に私の頭の中に響きました。
皆さんはいかがでしたでょうか?
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ファブリック東京の不良在庫活用を見習う!
11月は売上が落ち込むということで、『ブラックフライデー』というアメリカの商慣習を日本に持ち込んで、頑張ろうとする小売店が増えています。
『ブラックフライデー』とは、アメリカで11月末の感謝祭の翌日から行われる年に一度の大セールのことです。
デパートやスーパー、家電量販店などがこぞって大幅割引し、老いも若きもみんな買い物にいく、一種の“お祭り”みたいなものだそうです。
中には寒空の下、徹夜して開店を待つ人もいるようです。
『ブラックフライデー』のブラックは、黒字という意味らしく、
どこの小売店でもセールで品物が売れて黒字になるので、ブラックと名づけられたそうです。
この時にオーダーメイドスーツを展開しているファブリック東京(FABRIC TOKYO)が
ブラックフライデーの目玉として、客が価格をつけるスーツを販売しました。
極端な話、客が1円という値段をつければ、1円でオーダースーツを作るというものです。
ファブリック東京は、オーダーメイドスーツ専門店として、急成長している会社です。
2年連続前年対比2.5倍の売上を記録しています。
人気のポイントは、国内仕立てであるにも関わらず低価格を実現しています。
FABRIC TOKYO 37,800円 日本仕立て
ZOZO 39,900円 中国仕立て
AOKI 41,000円 中国仕立て(73,440円 日本仕立て)
ファブリック東京は、縫製工場と直接取引をしているため、中間マージンが無くかなり安くなっています。
オーダーメイドスーツの業態は、採寸して、布地の選択、そして型(デザイン)を選択すれば、スーツを作り上げられます。
採寸はデータ登録しておけば、体形が大幅に変わるまでは使えるので、
1回採寸をすれば、その後はインターネットでも手軽に注文できます。
ZOZOはゾゾスーツを無料で配布し、採寸を事前に行うことで、
先だってオーダーメイドスーツ市場に参入してきました。
AOKIは既製服が中心のため、オーダーメイドスーツへの対応が、少し遅れているような感じを受けます。
話を戻します。
このファブリック東京のブラックフライデーの目玉企画は、
ただの出血大サービスによる知名度アップだったのか!?というとそうではなく、面白い意図が隠されていました。
実は、生地の提供を三甲テキスタイル(大垣市)の会社にお願いしていたんです。
三甲テキスタイルは、生地の質の高さに定評のある生地メーカーさんです。
提供してもらう生地とは、三甲テキスタイルで在庫になって眠っている不良在庫生地なのです。
どうして不良在庫が発生しているかというと、
例えば仕立てメーカーから依頼があって生地を作ったにも関わらず、似た製品で他社の方が安いとキャンセルされたり、
売込み用に作ったが、売れなかったものなどが不良在庫になり、結構眠っているのです。
ファブリック東京は、その不良在庫に目をつけ、ブラックフライデー企画に提供しておらうことで、
消費者の関心を集め、正規の受注へと結びつけるように企画をしたというものです。
ブラックフライデーをただの安売り企画にしないで、取り組みの応じて、
消費者に良いものを知ってもらうという狙いがあるのです。
そして、廃棄してしまう可能性のある生地に光を当て、それを活かすという、
消費者も生地メーカーも最終的に自分自身も得をする企画にしていることです。
もちろん本質的にモノを大切にする、ひいてはそれを生み出す製造業の価値を見直すという意味も含まれています。
良く考えて見ると、ほとんどモノづくりで、ムダが発生しています。
そのムダの中でも、モノ自体は良いものであるにも関わらず、流通企画に合わなかったり、
売る時期を逃したために日の目を見ないものが、結構あるのではないでしょうか。
規格外野菜もそうですし、賞味期限が切れかけの商品もそうです。
賞味期限が短いもので、見込で製造しているものは、店が終わると廃棄してしまいます。
賞味期限が無い製品でも、流行が後れたために、不良在庫になり、処分を待っている製品もあるはずです。
ファブリック東京の不良在庫活用企画は、ホールでも取り入れることができると思います。
地域の農家や商店、工場などある破棄されてしまう商品や不良在庫をホールで販売する。
販売方法には工夫がいるとは思いますが、廃棄商品や不良在庫問題は地域密着型店舗として、地域に役立つ取り組みをするネタになるではないでしょうか。
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