本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2019年 1月の目次 □□□

 大和ハウスのモノからコトへの提案を取り込め!

 大和ハウス工業は50歳以上を対象とした『ストレス逓減住宅』を今月の中旬に発表しました。

 内容は、家の中で穏やかな森林空間を体験してもらうものになっています。 具体的には、壁や天井を暗い色を基調としたモノにして、落ち着いた雰囲気を出しています。 暖炉も置いてあり、暖炉の中にはリアルな映像で暖炉の炎が見えるようになっています。 人は暖炉の炎を見ると気分が落ち着くということです。
 そして庭の植林や室内に鉢植えの植物を置くことで、絶えず視界の10%以上に緑がしめる工夫をしています。 音にも気を配り、森の中の小鳥のさえずりを聞かせるようになっています。 また、香りにもこだわり、森の香りが楽しめます。 脳波計で計測すると、確かにリラックス効果が出ていることが分かります。
 精神的に豊かになることの需要が見込めるということで、 家という空間だけでなく、精神的な豊かさを含めた家づくりの提案をしていくようです。

 人生100年時代を迎え、定年後の人生をどうするのか、 どのような過ごし方がお勧めなのか、その提案をすることが、 商売の成長に繋がるということで、先見性のある企業は動き出しています。 大和ハウス工業も、その中の一つのように思います。

 発想は巨大なシニアマーケットに、単にモノを売るではなく、 モノを基軸としたコト、つまり体験を売ることで、差別化を図っていくといものです。 このような動きは、いろいろな業界でどんどん出てきています。

 パチンコ業界で考えれば、単に遊技台を打てますということでは無く、 ホールに来て遊技台を打つことで、こんな素晴らしい体験ができますよ。 それによって、あなたの定年後の人生は素晴らしものになります、 というというコト(体験価値)を考えて、提案するということです。

 もちろんコミュニティホールは、店舗に遊技台を打ちに来ることで、 多くの人との交流ができ、仲間ができて、楽しい人生が送れますよという体験価値を提案したものです。 人はどんなにお金があっても、人との交流が無ければ、楽しくなりません。 無人島でお金をたんまり持って、楽しく過ごせますか? ほとんどの人は無理だと思います。

 定年後の人生を楽しく過ごす提案もしている。 そのための仕掛けをしているのが、コミュニティホールだからです。 モノからコトへの価値のシフトに、この業界としてどう対応していくのか。 その答えの一つがコミュニティホールなのです。

 ニュース番組WBSの大和ハウスの紹介を見ていて、 どちらかと言えば定年後の「靜(陰)」の提案なので、 コミュニティホールの「動(陽)」の提案と相性が良いのではと思って見ていました。

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 アシックスのオリンピック企画を参考にする!

 アシックスは使用済みのスポーツウェアを回収し、東京オリンピック・パラリンピックの日本選手団の公式ウェアを作るプロジェクトを 1月24日(2019年)から始めました。

 『ASICS REBORN WEAR PROJECT』
 全国のアシックスの直営店やスポーツ用品店、イベント会場に回収ボックスを置きます。 期間は、1月24~5月末日まで。 但し、目標の3万着を集めた時点で終了とのことです。

 ただの古着集め!?ではありません。
呼びかけのトークとして、
「リサイクルボックスにウェアを入れるだけ!
    あなたの思い出が、アスリートの力になる」
としています。
 つまり、古着を出した人の想いをアスリートが受け取って頑張りますという想いのリレーをしようとしています。 そして、リサイクルをした方には、参加した証としてサンキューカードが配られます。

 それにプラスして、自分の古着を写真に撮って、このウエアに込めた自分の想いを書いてSNSに投稿しましょうと言っています。 自分が日本選手団を応援する想いが、具体的に公式ウエアとなって形になり、 自分がこれまでスポーツを通して頑張ってきた想いも、応援団の1人となって公開されるのです。

 自分の想い、スポーツに対する想いを大切にしてくれる人を心から応援したいと思うのは、当然ではないでしょうか。

 アシックスのやっていることは、ただの古着集めではなく、 日本の選手団と国民の距離を近づけ、心を結びつける企画と言えるのではないでしょうか。 結果として、アシックスに対する好感度は上がっていきます。 さすがに一流メーカーのプロジェクトは凄いと思います。

 こういう企画を参考にして、コミュニティホール化の施策を考えてきたいものです。
ポイントは、
1.お客様(国民)の協力(労力などの手間)がある。
2.お客様(国民)の協力で何かを作る。
3.お客様(国民)の協力に感謝を伝える。
4.お客様(国民)の想い(メッセージ)を受けとる。
5.お客様(国民)の想いを大切にしていることを示す。

 以上のようなポイントがいくつか入っていると、 企画自体の共感は得られやすいでしょう。 しかし、出来るならすべてのポイントを演出して、 お客様にコミュニティホールをしている自店のブランディングイメージ高めることが大切です。

 よく店舗でされているのが、ペットボトルのキャップを集めるなどです。 あなたのホールでされているなら、1~5までのポイントを満たす演出をされていますか? もしまだ満たされていないのであれば、一度考えて見てはいかがでしょうか。

 もし、スポーツウエアの古着を持たれているのであれば、 勉強と思って実際に、この『ASICS REBORN WEAR PROJECT』に参加してみるのも、実体験ができて良いのではないでしょうか。

※アシックス:『ASICS REBORN WEAR PROJECT』のホームページ

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 インフルエンザ予防をホールで徹底する!

 昨晩、ニュース番組のWBSを見ているとインフルエンザの感染予防と新薬の話をしていました。 その中で、12月31日~1月6までの患者数が58.6万人、1月7日から13日までが163.5万人と 約さ3倍に急増していると厚生労働省のデータを見せていました。

 事業者にとってのインフルエンザの恐さは、人手不足の中、スタッフが休んで出てこないことではないでしょうか。 そしてこれが最も恐ろしいのですが、インフルエンザに感染しているにもかかわらず出勤し、 回りのスタッフにインフルエンザをバラまいてしまうことです。

 皆さんのホールでは、インフルエンザに対しての対策は、もう十分されていますか?

 インフルエンザの予防ということでは、「うがい」が効果があるのわかっていますが、 それ以上に手洗いの徹底が言われているようです。 それはうがいをしても、その後で口を触ったりすれば、手に付いたバイ菌が口に入り、 せっかくのうがいの効果が無駄になるからです。

 ヤフーメールで手洗いの効果の表が送られてきたので、 何のためにそれを書いておきます。

 手洗い方法                 残存バイ菌の率
・手洗い無し                  バイ菌 100% 
・流水で15秒手洗い                    1%
・石鹸等で10~30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐ    0.01%
・石鹸等で約60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐ    0.001%
・(石鹸等で10秒もみ洗い後、流水15秒すすぐ)×2回 0.001%未満 

と言うことは、10秒でいいからハンドソープなどで洗い、 15秒水道を流しながら手で洗うを2回すれば完璧のようです。
 また、最近歯磨きもインフルエンザ予防になると言われていますので、 食後の歯磨きもスタッフにはおススメです。

 WBSでは、インフルエンザに感染したかどうかを自分でチェックできる セルフ検査キットの実証実験を医療ベンチャーのMICIN(マイシン)が、 三菱商事などの協力のもとに行っていると報道していました。

 三菱商事がこの実証実験に参加しているのは、 インフルエンザにかかった社員が出てきて、周りの人にうつすなどで、 業務に支障がでることを防ぐためだそうです。

 インフルエンザに感染した後の対策としては、 新薬「ゾフルーザ」を服用する人が多く、効果はあるという取材をしていました。
 WBSの取材の中では、医師が患者にどの薬を処方するか訊いていました。 患者が薬を選択できるみたいですね。 「ゾフルーザ」は「タミフル」と違い、1回飲めばOKというのが特徴です。
 患者からすると手軽なので好まれているようですが、 小学生の親御さんなどは、新薬にどのような副作用があるのかまだ利用者が少ないので分かっていないとして、 「タミフル」を選ぶ人も結構いるようです。

 店舗のインフルエンザ対策としては、 ホールスタッフの方のは、情報を十分伝えると同時に、 多くのお客様と接触することになるので、 手洗いなどの実行はこまめに行うように、 習慣化することが大切かもしれません。

 インフルエンザ予防についての情報は、 お客様についても必要なので、 コミュニティボードなどに掲示しておくことが大切です。

 厚労省も65歳以上の方は、インフルエンザが悪化しやすいとして注意を呼び掛けています。 ネットでリーフレットなども公開してますので、活用するのも一つの方法です。

 インフルエンザ感染者が急増しているということで、老婆心ながら書きました。 統計上では、これから月末にかけてさらに寒くなるので、 風邪とインフルエンザには気を付けたいものです。

※厚労省:重症化しやすい高齢者のインフルエンザに関するリーフレット

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 毎月勤労統計調査の問題を自社に活かす!?

 「毎月勤労統計調査」の問題がクローズアップされています。

 「毎月勤労統計調査」は、従業員500人以上の事業所を全数調査しなければならないと決められているのに、 東京都については、厚生労働省は2004年から3分の1だけを抽出して調査を行っていたというものです。

 これに対して、根本厚生労働大臣は、鈴木事務次官を含む幹部とすでに退職した職員、あわせて22人の処分を発表しました。 根本大臣や副大臣らも4か月分の給与を自主返納するとしています。 今後、このようなことが起こらないように対策が取れると思いますが、この問題は誰もが陥る可能性があるように思います。

 人は先例を重視します。 前回と同じことをやっておけば、まず問題が無いだろうという考え方です。 厚生労働省も2004年に3分の1だけの調査をして、調査を終了したときは大きな心理的な抵抗があったと思います。 そして、何か言われるのではないかドキドキしていたのではないでしょうか。 でも、何も言われなかった。

 しかし、こんな状態はすぐになれるので、問題という認識は無くなったのではないでしょうか。 そして、調査業務を引き継ぐときに、これまでのやり方でとりあえず問題が発生していないので、 これまでのやり方を正しいものとして自信を持って行っていたのではないでしょうか。 これが大きな落とし穴なのですね。 問題が発生していないということ問題が無いということは、似ていますが全く違うことです。 指摘されればそうだとは思いますが、日頃から意識することは少ないと思います。

 実際、業務引き継ぐときに、引継ぎ内容が正しいかどうかチェックをかける人は少ないと思います。 多少の違和感では、これまで問題なくうまく行ったいたから大丈夫という一言で、これまでのやり方を踏襲するはずです。 今回処分の対象となった22人の多くは、無自覚に違法調査をしていた残念な人ということになります。 しかし、これは誰にでも起こりそうな事案です。

 こういう事案が出た時には、他人事としないで、自分たちも本来のルールから逸脱してしていることはないか、点検すべきではないでしょうか。 「天」が自分たちのために反省の時期を教えてくれたと考えるのも悪くないと思います。

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 1日だけの仕事体験で得られるものとは!?

 16日のニュース番組WBSで、1日職業体験のサイトを紹介していました。 そのサイトの名は「仕事旅行」と言います。 大人向けに1日だけ仕事の体験ができるというものです。 仕事をしたい人と、1日だけ仕事を体験させても良いという人をマッチングさせるサイトです。

 和ろうそくの絵付けやベビー用品の商品開発など、いろいろなものがあります。 サイトで希望の業種や職種を検索して、気に入れば申し込むという仕組みです。 価格は5000円から2万円ぐらいで、月に200~300の申し込みがあるそうです。

 この仕事体験は、アルバイトではなく、あくまでも仕事を1日体験させてもらうので、 受け入れ側もそれなりに準備をし、1日である程度の仕事が体験できるように考えているようです。

 この仕事体験を利用する人は、どのような人が多いと思われますか?
 転職を考えている人???

 そうではなく、この仕事体験は学びの場ととらえている人が多いそうです。 全く違う職種や職業を体験して、自分のいた会社や業界にとらわれることなく、 新たな視野を身に付けることを意識して学ぶ方です。 要するに業界を超えた新たなノウハウの構築を目指している方です。
 確かに違う業種や業界のやり方は、目からウロコような発見があるかもしれません。

 このサイトを運営している田中翼社長の話によると、一番注目をしているのは、 教えてくれる人から、仕事の価値観を学ぶ人だそうです。 仕事に対する姿勢、仕事観、仕事哲学を学んでいるのです。
 外部の刺激を得て、自分の立ち位置を確認することを求めている人が案外多いようです。

 毎日、毎日同じ仕事の繰り返しでマンネリ化しがちになります。 そんな時、誰かから「ちゃんと仕事をしなさい」と言われるより、 仕事に真剣に取り組んでいる人の仕事観や生き方に触れた方が、 仕事に対する真摯な気持ちが湧いてくるのでしょう。

 人財の育成はテクニックだけ教えればできるというものではありません。 仕事に対する考え方や取り組み姿勢、価値観を持つ必要があります。 そのためには、そういうことを考える状況を作り出す必要があります。 そのためのツールとして「仕事旅行」は面白いと思いました。

 もちろん、「仕事旅行」はツールにしか過ぎません。 そういう刺激を与えてくれるものは、本でもお寺の座禅でも構わないと思っています。 ビジネスリーダーとして、スタッフを引っ張っていくためには、 自分の仕事を見つめ直す機会を持つことは、必要なコトなのではないでしょうか。

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 震災を意識することが地域の貢献になる!?

 阪神淡路大震災から24年の月日が経ちました。 当時、朝早く揺れで跳び起き、慌ててタンスを抑えたこと、 そして、テレビをつけて高速道路が倒れている光景を見た時の衝撃は記憶にあります。

 神戸なんかで地震が起こりはずがないと多くの人が思っていました。 しかし、それが起こった。 その出来事を教訓としていくことで、より良い明日が築くことができると頭では分かっていても、 なかなか現実には活かせません。

 毎日、そのようなことを考えることは、なかなかできるのものではありません。もで、少なくとも今日(17日)のような日は、 犠牲になった方々への追悼と、防災の意識を高めたいものです。

 日本で初めてとんかつソースを作ったオリバーソースは神戸の会社です。 震災の時、7つあった工場のうち5つまでダメになったそうです。 オリバーの道満社長は、この17日を風化させないために、 ある特別なソースをこの日にだけ作っています。 ニュースのインタビューで、17日が土曜日であって日曜日であっても、毎年作り続けると言われていました。

 阪神大震災は年数が経ち、経験者も高齢になり、少なくなってきています。 今年の追悼式は昨年よりかなり減ったということです。 風化させないためには、オリバーさんのように震災について何かをする日と決めて、 地域の方にも自然災害に対する備えを意識してもらうことをする必要があるのではないかと思いました。

 例えば、1月17日は景品コーナーの防災グッズのスペースを大きくして、 阪神淡路大震災の日として、再度防災への意識を高める案内をするのも、 ある意味地域への貢献につながるのではないでしょうか。
 そして、ホールでは防災の避難手順の確認や震災などの緊急事態の対処法を確認する日と決めておくのはどうでしょうか。
 また、3月11日は東日本大震災の日がきますが、その日もそういう日に設定して、スタッフの防災意識を高めるというのはどうでしょう。

 ホールが真剣にそういうことに向き合っているという姿勢は、 パチンコ店が単なる遊びの場ではなく、地域コミュニティの場を意識している、と感じてもらえるように思います。
 そして、地域の中で、誰かが真剣に防災に取り組むことで、それを見たお客様が1人でも、 災害には気を付けようと感じてもらえたら、意義はあるのではないでしょうか。 そんなことを思いながら夕方のニュースを見ていました。

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 バレンタインデーの捉え方を企画のヒントにする!

 ベルギー大使館で、チェコレートの発表会が開かれました。 もちろん2月のバレンタイン商戦を意識してのものです。

 発表したのは、バリー・カレボー・ジャパンというスイスに本社を置く、チョコレートメーカーです。 このメーカーは第4のチョコレートと言われる「ルビーチョコレート」を作っている会社で、 このチョコを日本市場に浸透させるために、早々と発表会を行いました。

 チョコレートの種類は、
・ブラックチョコレート
・ミルクチョコレート
・ホワイトチョコレート
の3種類だったのですが、
・ルビーチョコレート
 これらとは違う4番目のチョコレートとして、脚光を浴びています。

 ルビーチョコレートは、カカオ豆に含まれる成分を加工して作られ、 淡いピンク色と果物の酸味を特徴としています。

 日本ではまだあまり出回っていませんが、多くの菓子メーカーは注目しており、 ルビーチョコレートを使った、いろいろなチョコ商品を企画しています。 やはり、マンネリ化しているバレンタイン市場の起爆剤と考えているところが多いようです。

 製造元のバリー・カレボー自体も、今年の売上は昨年の2倍はいくという見込みを立てています。 それを確かなものとするために、11日に発表会を開いて、 日本におけるルビーチョコレートの認知度を向上させようとしています。

 バリー・カレボー・ジャパンのパスカル・ムルメステール社長は、 日本独自の文化である「義理チョコは素晴らしい」と絶賛していました。
 昨年のゴディバは
 「日本は、義理チョコをやめよう」
という広告を2月1日に日経新聞の1面を使って出しましたが、 それとはまったく逆の見方をしているところが面白いですね。

 ムルメステール社長が「義理チョコ」を賞賛する理由は、その行為の捉え方にありました。 彼女は、「義理チョコ」を「大勢の人が気持ちを伝え、感謝を伝える行為」と考えているのです。 単なるもののプレゼントとは思ってなかったんですね。

 もう1月も半ばになりました。すぐに2月になります。 皆さんのバレンタインに対する準備はお済でしょうか?
 このバレンタインデーを、チョコを食べる行事と問らえている店舗もあれば、 チョコで気持ちを伝える行事ととらえている店舗もあります。 前者でとらえている店舗は、如何にチョコを渡し、チョコをどう売るかが課題となるでしょうし、 後者と考えている店舗は、チョコレイトに加えどう渡すかが課題となるでしょう。
 前者はチョコレイトが売れることが関心事になりますが、 後者は、チョコレイトにより店舗の気持ちが伝わるとか、 買ったお客様の気持ちがちょっとハッピーになったのか、 買ったお客様が誰かにチョコレートを渡した時気持ちが伝わるのかが、関心事になります。

 もちろん、両者のバレンタインデーのPR施策はかなり違ったものになるでしょう。 あなたの店舗はどちらに近いでしょうか?

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 積水ハウスの戦略構想から方向性のヒントを得る!

 先週、アメリカでCESという世界最大の家電ショーが開催され、日本の企業も多数出展していました。

 その中に積水ハウスが出店しており、従来の住宅にと留まらない、 新しい住宅構想を発表していました。

 その構想の名前は

『プラットフォームハウス構想』

と言います。

 ”家”をサービスの場と位置付け、そこの住む人の生活データを収集し、健康管理をするというものです。

 雨風を防げるのは、当たり前の時代になって、快適空間の先にあるものは、 そこに住んでいる人の健康サポートをすることが重要という発想なのでしょう。

 高齢化社会になり、一人で暮らすのももちろんですが、 家族と暮らしていても、四六時中家族が一緒にいるわけではない。 そんな時、万一倒れた場合でも、すぐに適切な処置がいち早く受けられることができれば、 家族の安心につながります。

 データ収集とは、センサーで人の脈拍や呼吸などを検知することです。 これらのデータから異常(脳卒中、心筋梗塞など)を判断すれば、家が119番に連絡をし、救急車を手配したりします。

 積水ハウスは、事業領域を住宅建設というハードだけでなく、 住民の住み方や生活サービスというソフトにまで拡大することで、今後のさらなる事業成長に繋げていく計画です。

 このように企業が新しいことに取り組む場合、企業の方向性を明確に示すと社員も自分達がどこへ行こうとしているのか、よく分かると思います。 社員も今後自分の果たすべき役割が理解し易いのではないでしょうか。

 自分たちのしている業務の先に何があるのか、 それを示すやり方は、社員の意識レベルを押し上げるものがあるように思います。

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 アサヒビールの事業戦略をヒントに自社戦略を考える!

 アサヒビールの事業戦略が発表されました。 その中に「アサヒスーパードライ」の強化が打ち出されいました。

 「アサヒスーパードライ」は皆さんもよくご存知のように、アサヒビールの大ヒット商品です。 1987年この商品の販売をきっかけに、アサヒビールは復活しました。

 それまではシェアを何年も下げ続け、『ユウヒビール」と言われ、 キリンビールとのシェア差は開く一方でした。 アサヒビールの社員までも、アサヒの社員であることを嫌がって、 背広につける社章を裏返していたという話を聞いたことがあります。

 大ヒット商品の「アサヒスーパードライ」ですが、徐々に販売が低迷し、 一昨年はとうとう1億ケースを割り込んでしまいました。 昨年は、さらに7.2%減少し、9085万ケース。

 ニュース番組のWBSのインタビューでアサヒビールの平野伸一社長は、 「アサヒスーパードライのポテンシャルはまだまだあり、 1億ケースを売ることは可能と思っている」 と発言されていました。

 WBSで紹介された「アサヒスーパードライ」の立て直し方針の映像は、次のようなものでした。

1.「品質、独創性、チェレンジスピリット」をもつ、日本のブランド
  であることを表現。
2.ブランドロゴはお客様との絆、商品広告、販促で統一したデザイン
  を展開。
3.「辛口」というコア価値を再度認識いただく為、一貫したメッセージ
  として、”世界でただひとつ、この辛口”を訴求。

 具体的には、
〇広告については、品質広告で「辛口」「鮮度」の訴求。
〇商品については、ブランドロゴの訴求強化。
〇販促については、300万人規模の試飲の実現。
〇鮮度については、現在製造後3日以内の出荷を4月から最短で翌日に店頭に並ぶようにする。
というような感じでした。

 ターゲットは若者層ということです。 パチンコと同様に若者層のビール離れが進んでいるので、 そこをテコ入れするようです。

 2026年には段階的にビールにかかる酒税が下がり、 現在の77円(350㎖)から約54円になるので、多少ビールの値段が安くなります。 その動きをビール消費拡大につなげたいという思いがあります。
 また、世界へのビール販売を考えたとき、日本でのシェア1位は、アサヒブランドを浸透させるときに、 非常に価値があるので、維持したいという狙いもあります。

 ビールを取り巻く環境としては、発泡酒や第三のビールの開発強化で、 安くておいしいビールテイストのお酒が出回っています。 加えて健康志向が強く、糖質オフ、プリン体オフ、カロリーオフなどが好まれています。 要するに環境としては、厳しいものになっていると言えます。

 ◇

 「アサヒスーパードライ」の1憶ケース回復はあるでしょうか?

 ◇

 「アサヒスーパードライ」ですが、商品のライフサイクル的には、ゆっくりと衰退期に入ってきたいように思えます。 この時期に既存市場での回復を狙う場合は、新たな価値を商品につけるということになりますが、 今回の場合、鮮度強化による味の向上となります。 3日と翌日の違いは飲み比べたことがないので、何とも言えませんが、 その差が、一般の消費者にもわかるものであれば、回復の可能性はあります。 しかし、その味の微差が微差なら、難しいのではないでしょうか。
 「アサヒスーパードライ」は日本では十分浸透したブランドであり、 飲んだことがな人は少ないと思います。 ということは、ここに掲げられた広告、商品、販促による、一般消費者に対する商品訴求は、限界があるのではないでしょうか。
 しかし、既存市場以外、例えばまだ浸透していない海外であれば、 広告でブランドを浸透させ、まだ飲んでいない人に300万人規模の試飲を行うことは有効だと思います。

 他企業の事業戦略は妙な思い入れがないので、論理的に考えることができ、頭の体操になります。 そして、その意図している内容を自分の業界に置き換えると、自社の戦略を組み立てるヒントになると思います。 具体的に言うと、ビール業界の長寿定番商品である「アサヒスーパードライ」を、同じ定番長寿機の「海物語」と置き換えて考えてみる、というようなことです。 いかがでしょうか、イメージできましたでしょうか。

 新しい事業戦略をつくるにあたり、昨年と同じようなアイデアしか出ないということであれば、 他社の事業戦略を拝借して、考えてみるのも一つの方法です。

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 絶対に正しいと思うことの怖さを考える!

 先月12月の話ですが、絶対に正しいという思い込みで、とんでもないことに会う一歩手前でした。

 私は日頃電車やバスの発車時間に必ず間に合うために、外出時には電波腕時計を使用しています。 新幹線はもちろん、普通電車でも予定時間前に出発することはありません。 18:30発なら、必ず18:30にならないと出発しません。 私の経験では1秒前でも発車しない。 新幹線では、移動して自分の車両に乗るために、電波腕時計を見ながら、後10秒あるから大丈夫などと思いながら、ホームを急いだりします。

 ところが先月、指導先から帰る途中に電波腕時計が遅れていることに全く気付かなかったのです。 出かけるときに、電波時計が家に5つ程あるので、正確な時間を刻んでいると確認して出ています。 その電波腕時計が遅れるとは夢にも思っていません。

 指導先のスタッフに駅まで送ってもらい、高速バスの切符を買い、座席の予約をして時計をみるとまだ20分程時間があります。 バス停を見るとすでに18:30発の高速バスが待機しています。

 私は「今日はバスが早くから来ているな」と思いながら、コンビニでピザまんとドリンクを買い、ピザまんを待合室で食べました。 私の電波腕時計を見ると18:22を指しています。
 今日は早いけど、バスの中で休もうと思い、バス乗り場に行きました。 自分の座席に座り、しばらくすると、バスの運転手さんが、 「今日は予約している方が遅れたので、バスの出発が遅れて申し訳けありません」 とアナウンスしています。

 高速バスのデジタル時計を見ると18:38となっています。 私は、自分の電波腕時計がちょど18:31を指してしたので、 1分ぐらいの遅れなのに丁寧なあいさつをすると思いました。 そして、高速バスの時計が進んでいるのはマズイのではなかと思いました。
 つまり、私は自分の電波腕時計が正しいと信じているので、自分の時計が遅れていることに全く気が付きませんでした。 実際、私の持っている電波腕時計は過去5年間時間が狂ったことはありませんでした。 だから、自分の腕時計の遅れを寸分も疑わなかったのです。

 途中パーキングエリアに行きましたが、 自分の電波腕時計が正しいと思っている私は、パーキングエリアについている時計を確認することはしませんでした。
 電波腕時計が遅れていると分かったのは、JR大阪駅の中央改札の時計を見たときでした。 さすがにJR大阪駅の時計が間違っているとは思いません。 自分の電波腕時計を見て、間違っていたのはこの電波腕時計なのだと初めて気づきました。

 今回たまたま早めにバスに乗ろうと思ったことと、私より遅いお客さんもいたので、 バスに乗り遅れることはありませんでしたが、 いつもの調子で、時間ギリギリに乗ろうとしてたら、バスに乗り遅れていたかもしれません。 今回はラッキーでした。

 私は、心理学を絡めた研修などで、「確証バイアス」の怖さの話をしています。 どんな内容かといえば、人間は、自分の信じるモノしか見ようとしない。 なぜそうなるかというと、自分が信じものを立証してくれるものにしか目がいかないからです。
 例えば、「この学生は頭が良い」と思ったら、学生が優秀な点をとったテストを探して、それを証明しようとします。 つまり、100点のテストを3、4枚も見つければ、やっぱりこの学生が頭が良いと言います。 自分の主張に合う事実だけに関心をしめすのです。

 これが普通ですが、この証明は不完全ですよね。 本当に「頭が良い」を立証したいなら、この学生が90点以下を一つもとっていないという事実を調べたなら、間違いないと思いませんか? でもそれは手間なので、ほとんどの人は、そんなことはしません。 これは「反証」による検証です。

 指導やセミナーで、自分の今のやり方が絶対に正しいと思い込むと、 「反証」による検証をしなくなるので、万一悪くなったとしても、それを修正できないので注意してください。 というように言っていますが、この思い込みの罠に自分がハマってしまっていては洒落になりません。

 今回はたまたま何の不都合も置きませんでしたが、 これは何かの啓示と考えて、自分が絶対に正しいという思い込みをしないように、 再度心がけていきたいと思いました。

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 哲学者スピノザの「自由」から人財教育を考える!

 スピノザという哲学者をご存知ですか?
 私は全く知らなかったのですが、17世紀を代表するオランダの哲学者で、あの有名なデカルトなどと並び称せられるほどの人物であったようです。 昨年の12月にNHKの100分de名著という番組で、スピノザの「エチカ」という哲学書の解説をしていました。 その中で、人財育成を考える上で参考になる面白い考え方があったので、紹介したいと思います。

 スピノザが取り上げている「自由」についての捉え方です。
「自由」と言えば、自分が何をするか選べば、「自由」を行使したように考える人が多いのですが、 スピノザは、それは違うというように言っています。

 例えば、お腹がすいたので何かを食べたいと思い、ラーメンを食べようと自分が決めた場合、 自分の意思でラーメンを選んだので、選択に対して「自由」を行使したと多くの人は解釈します。 しかし、その選択した原因(理由)を考えると違うモノが見えてくるというのです。

 もしかしたら、昨晩、美味しいラーメンを食べる番組を見ていたかもしれない。 それが強く印象に残っており、その影響でラーメンを選択した場合、本当に「自由」と言えるのか。 あるいは、ステーキが食べたいと思っていたが、お金がなくてラーメンぐらいしか食べられなかった場合はどうか。 また、寿司を食べたいと思ったが、近くにラーメン店しかなかった場合はどうか。

 要するに過去の影響や現在の制約条件で、自分では選んでいるつもりであるが、 そうせざるを得ない状態であった場合は、「自由」を行使していると言えるのかという考察なんです。

 そう言われてみると、表面上は本人が「自由」に考え判断し、行ったように見える行為でも、 実は、そうさせるような見えない強制力が働いていると考えることも大切であることが分かります。

 スタッフが遅刻をする、当日欠勤を平気でする。 スタッフの接客が悪い、教えたことを実行しない。 必要な残業を頼むと嫌な顔をする。 スタッフの考え方が悪い。何を考えているか分からない。 なぜそんなことをするのか(なぜ、そんな判断(自由の行使)をするの)と、 思いがちですが、本当にスタッフがそういう選択をしたくてしているのか?というと、そうではない可能性があるということです。

 だから、その場でいくら叱っても、見えない強制力が働いている状況では、 改善は難しいと言うことになります。 何度叱っても、注意しても改善しない人を見たことはありませんか? すべてがそうだとは言いませんが、中には自分でもマズイと思いながら、そうしてしまっている人もいるということです。

「じゃ、そうしたらいいんだ!」と言われそうですが、 ヒントは背景になる強制力の元が原因という捉え方になります。 つまり、強制力をなしているものを取り除く働きかけをすれば良いということになります。

 大きいものとしては、家庭環境、親の考え方、あるいは行動による影響。 次に、現在の交友関係や生活習慣の影響。 そして、本人の経済状況などが考えられます。 それらに対して、違う考え方、社会生活をおくる上で好ましい考え方を刷り込むことです。

 それは嘘をつくな正直に生きるというような道徳のようなものかもしれませんし、 収入以上に使えば貧乏になる、ローンは借金であるというような基本的なものかもしれません。 適正な社会生活を営むための「基本OS(基本思考パターン)」のようなものを教える必要があるということです。

「そんなことは手間がかかりやってられない!」と言う方もいるかもしれませんが、 結局、人を育てること以外に企業が伸びることはありません。 もうすぐ商売を止める人は別として、 長く会社を存続発展させるつもりなら、基本教育を充実させるのが、最も手堅いと思います。
 正月、子供とトヨタの人材育成を取材したドキュメンタリー番組を見ていて、そう思いました。 トヨタは、技術教育より先に人間教育を徹底することを第一としています。

 スピノザの「エチカ」の解説を聞きながら、表面に出てきている行為を改善したいと思えば、 背景にある強制力にもメスを入れる必要を感じました。

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 お客様が来店し続ける仕組みを考えてみる!

 高齢者になると体を動かすことが少なくなります。 農業や漁業などに従事して、体を動かしている。 毎日ジョギングなどをしてトレーニングをしている。 そういう方もいらっしゃいますが、多くの方はあまり体を動かさなくなるのが一般的です。

 そうなると足腰が弱くなり、外出が億劫になります。 あまり出ないと、さらに足腰が弱くなってしまいます。 多くの方が体を鍛える為に何かをしたいとは思っていますが、なかなかできないのが実態ではないでしょうか。
 ホールとしてもお客様に元気でいてもらい、いつまでも気軽の遊びに来てくれることが理想です。 しかし、椅子に座ってパチンコやスロットを打っていても、足腰を鍛えられるとは思えません。

 そこでホールに足腰を鍛える簡単なコーナーを作ってはどうでしょうか。 足腰を鍛える健康器具は結構販売されています。 その中で簡単に使えそうなものを設置しておき、気軽に使ってもらう。

 ホールとしてはリスクは避けたいので、危険がともないようなヘビーな健康器具はさける必要があるでしょう。
 実は昨年から気になっていた結構面白いトレーニング機器があります。目と頭と足を鍛えるもので、ニュース番組WBSのトレンドタマゴで紹介されていました。

「クイックステップトレーナー」といい、タッチパネルゲームを足で行い 筋力や動体視力を保持するというものです。
 具体的には、床に置いたモニターに問題がでます。 次にその回答の選択肢がモニターに続けて表示され、それをつま先で押して回答します。 椅子に座って、両足を使うので、反射神経と腹筋も鍛えられます。 「目」で見て、「頭」で考え、「足」で答えるという今までにないトレーニング機器です。

 この機器は愛知工業大学の石垣尚男名誉教授が開発されたものです。 今年の春発売予定ということで、病院などを対象に販売を考えれれているようですが、 パチンコ店に置いても面白いと思います。

 石垣教授の説明では、頭で考えたことを足に伝える訓練なので、 車を運転している人には、車のブレーキ踏み間違いなどの防止に役立つのではないかと話されていました。 高齢者の方が車で来られるホールにはぴったりなトレーニング装置とは思いませんか?

 ゲーム感覚でやるトレーニングなので、面白くお客様も夢中になります。 簡単なトレーニングや気分転換として利用できると思います。 予定価格は50万円となっていたので、少々お高いですが、 このトレーニングのファンができれば、競合店との差別化になり、来店動機になります。 元はすぐに取り戻せると思います。 お客様のために何か面白いトレーニング機器をお探しならおススメです。 病院にも導入されるような器械なら間違いないのではないでしょうか。

 もし、試しに気分転換のトレーニングコーナーを作る場合は、打ってみたと思うが踏み込めな人の為に、誘導をする必要があります。 それと継続して使ってもらうために、ワゴンのあるホールならトレーニングに付きポイントを付けて、 頑張ればお茶やコーヒーが無料で飲めるような仕掛けをするのもありだと思います。
 コミュニティホールを目指している店舗なら、スタッフを配置して、利用状況をコンピューターで管理したり、 利用者とのコミュニケーションの場にすると良いと思います。

 パチンコユーザーが来てからがホールの仕事というよりも、パチンコユーザーが来続ける仕組みを作ることがホールの仕事というように考えると、 いろんなサービスが考えれるのではないでしょうか。

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 新年なので新しい業態の思考実験に挑戦してみては?

 新しい年を迎えると気持ちが良いものです。 せっかくですから、新しいことに挑戦してみてはどうでしょうか。

 競合他社と同じことをしていては、最終的には規模の勝負や価格の勝負になり、儲けが減ったり、赤字になってしまう。 これをレッドオーシャン戦略と言います。 要するに企業は出血(資金の流失)を余儀なくされ、海(市場)が血の色に染まりますというものですね。

 ホールで言えば出玉合戦をして、お客様を取り合いをする。 或いは、ホールの大きさ、台数の大きさで相手を凌駕し、競合相手からお客様を奪う。 どちらもお金がかかり、ホール経営が苦しくなります。 これらが典型的なレッドオーシャン戦略ですね。

 これに対して、まだ他が取り組んでいないことをすることで、 価格を下げなくても、規模を大きくしなくてもお客様が来てくれる。 費用がかからず、儲けることができるので、出血はしない。 だから、海は元の青いままということで、これをブルーオーシャン戦略と言います。 昔、経営書で「ブルーオーシャン戦略」が流行りました。 競合他社と同じことをしないで、勝つ方法です。

 要するにこの考え方は、他社と違うことをするというのが基本となります。 違うことをするとは、業界の常識を破るようなことを考えるということです。 もちろんできるかどうか、皆さんの置かれている状況は様々なので、 頭の中で可能性のシミュレーション(思考実験)をしてみてはどうでしょうか。 一種の頭の体操ですね。

 私が考えていることをサンプルとして、3つ提示します。 できない理由を考えていると頭が悪くなるので、面白そうだと思えば、実現する方法を考えて見ることをオススメします。 現実にできそうだと思えば、実際にトライしてみるのも面白いかもしれません。

1)短時間アルバイトを活用して、ホールを運営する。

 一般的に8時間などの長時間のアルバイトを使ってホールを回している店舗が多いと思いますが、 2~3時間のアルバイトを使いホール運営をするというものです。 稼働状況はホールコンで管理しているので、ピーク時や閑散時などが分かると思います。 ホールの労働力以上にの稼働状態、反対に労働力が無駄になっている状態もあると思います。 それらを短時間アルバイトで労働力と稼働のギャップを少なくするというものです。
 アルバイトはフルで働きたいと思っている人だけではないと思います。 学生や主婦で2~3時間は働きたいと思っている人はいるので、そういう人のニーズを吸い上げて戦力化するというものです。 SSなど他業界では当たり前に取り組んでいるやり方です。
 もちろん課題もあり、シフトの組み方から、引継ぎの問題、接客レベルや教育など、新たな仕組みを作っていく必要があります。

2)思い切って長時間営業を止めて、短時間営業にする。

 ほとんどのホールは、朝9~10時にオープンし、夜は10時半ごろまでされています。 13~14時間ぐらい営業時間があります。これを昼の1時から夜の8時までにするというような感じですね。 営業時間は、7時間ぐらいに短縮するというものです。
 営業時間の最初に行って、自分の打ちたい台に座りたいという人がいますが、同じことが昼からできるというものです。 夜も20時までなので、この台はもうすぐできると思い、ぎりぎりまで台を打って帰ったとしても、夜遅くはありません。 翌日は昼一なので、余裕を持って自分が打ちたい台の確保をすることができます。 とにかく、その日の一番にホールに好きな台を選んで打ちたい人にとっては、昼からでも一番になれるので、 昼から客が多い地域では悪くないと思います。
 また時間が短いので、依存症問題にも対応しているホールになるのではないでしょうか。 夜も8時なので、早く家に帰れます。 打ち足りなければ、翌日に来てもらう。 翌日になると熱くなった頭も冷えて、使い過ぎが抑えられるのではないでしょうか。
 しかもこの短時間営業は、2交代制は不要なので、人件費がかなり抑えることができます。 女性でも8時に終わり9時に変えることができるのであれば、働き易いのではないでしょうか。

3)午前中無料パチンコをし、午後から通常のパチンコ店にする。

 パチンコのファンを増やす方法は、試しに打ってもらうのが一番です。 その為に脳の活性化と言うことで、午前中は近所の人にパチンコを開放し、 午後は通常営業をする。
 もちろんただ無料だけは集客できないので、周辺の町内会や老人会に声をかけて、 高齢者用にパチンコを使った大当り回数大会とか、出玉数大会などを行う。 そんなリクリエーションを企画しても良いと思います。
 島を全部開放することもないので、地域の利用具合を考えて開放する。 台数が少なければ、全台無料にして、地域の交流の場とするのも悪くないと思います。
 例えば、無料パチンコが9時から12時として、13時から通常営業のような感じにすると、 午前中のプレーヤーの中には、午後の下調べということで打ちに来る人もいると思います。 そういう人は午後から打つ可能性が高いので、事前の集客となります。 もちろん、その気が無く、ただゲームで楽しみたいと思っている人も、 今日はついているから、午後からパチンコをしたいという人も出て来るかもしれません。

 ◇ ◇ ◇

 上記以外にもいくらでも新しいやり方等が考えられると思います。 もちろん、現実になるかどうかは別問題です。 でも、パチンコ店自体が供給過剰になっている今こそ、 いろんなアイデアで、業界を活性化していくことが大切なのではないでしょうか。
 既存店で試すのではなく、売りに出ている小型ホールで試して、 ノウハウを作り上げることもできると思います。

 パチンコ業の業態開発はまだまだです。 業界活性化のためには、各社がいろいろな方向で、新しいことに取り組む必要があると考えます。
 コミュニティホールもその一つです。 最終的には、この業態はパチンコ経験の無い人も取り込んでいく考え方なので、一種のブルーオーシャン戦略になっています。
 パチンコ業はまだまだ改善や改革の余地があります。 皆さんの想像力を駆使して、新しいノウハウ作りをしてみませんか?

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 日本の神様の払い清いめの力を取り入れる!!

 明けまして、おめでとうございます。 平成最後の新年と言うことで、 皆さんも今年こそは挑戦してみたいということがあるのではないでしょうか。

 そこで縁起を担ぐために、神社に初詣に行く。 是非、神様のお力をお借りしたいということになると、神社で祈祷を上げてもらうことになります。 宮司さんや神主さんが読む祝詞の最後には、 「払いたまえ、清めたまえと、かしこみかしこみ申す」 というような言葉で終わることが多いと思います。

 ということは、日本の神は人の罪汚れを払い清めることで、運気を上げてくださる存在のように感じます。 払い清めと言えば、掃除、クリンリネスに通じますから、 人間も神様を見習って、自分の回りのクリンリネスを徹底することが大切かもしれません。 実際、運気を上げる方法ということで、宗教や占い、精神世界を研究している方はそんなお話をされます。

 運気という見えないものを上げるために頑張れる人は、 なるほどそうだと感じ、頑張ってクリンリネスに力を入れることができると思いますが、 そうでない方もいらっしゃるかもしれません。

 そこでクリンリネスについての心理学者の実験をお話したいと思います。 実験参加者に用意した部屋に入ってもらって、嫌になったら出て行って下さいという単純な実験です。
 まず、キレイにした部屋に実験参加者にひとり入ってもらいます。そして出て行くまでの時間を計測します。
 次に、同じ部屋に目で見ても気づかないようなところに、ゴミを落としておきます。 その部屋に先ほどと同じように実験参加者をひとり入れて、同じように出て行く時間を計測します。 これを人を変え、ゴミがある部屋とない部屋に入る順番を変えたりして、何回か繰り返します。

 結論から言えば、2つの部屋の滞留時間に明らかな差がでるそうです。 キレイにされた部屋の滞留時間は、目では確認できないようなゴミが落ちている部屋の滞留時間より、明らかに長くなるそうです。 不思議ですね。 意識では気づいてないのに違いがでるのです。

 考えられることは、意識に上らなくても、目はゴミがあることを捉えており、 その情報を元に危険や不快を知らせる偏桃体のような機関が、無意識に働きかけをしている。 ということは、いい加減なクリンリネスをしていると、 お客様は意識では何も問題ないと思っているが、何となく居心地が悪いというサインを受けとっていることになります。

 この無意識への働きかけは厄介で、理屈ではありません。 何となく居心地が悪いという状態なので、接客でつなぎとめておくことが難しいのです。

 ホールで言えば、稼働に直結する話です。 もう千円投資して、頑張ろうと思うのか、やっぱり止めてしまうのか、その判断に影響をおとぼしますので、これは大きな問題です。

 1日500人が利用するホールを考えると、

 500人×1000円/人=500,000円

となり、クリンリネスの徹底で、売上が結構違ってきます。 もちろん稼働も言わずもがなです。

「ここに蜘蛛の巣があるが、大丈夫。お客様は気づかないだろう」というようなこと考える方は危ないです。 同じように、ホールの2階はもう使わないから、掃除をしなくても大丈夫だろう、というような考え方も危ないと思います。 お客様の顕在意識が気づかなくても、外から見た外観や窓の状態などから、偏桃体が潜在意識に危険サインを送る可能性があるからでます。

 新年を迎えるために、クリンリネスは徹底されていると思いますが、 もう一度クリンリネスの大切さをスタッフに話され、徹底されてはいかがでしょうか。

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