□□□ 2019年 5月の目次 □□□
日本航空のハワイ旅行者向け新サービスから学ぶ!
日本航空(JAL)がハワイ旅行客に対して新たなサービスを始めました。
民泊サイトを運営する米ホームアウェイという企業と組み、
日本航空のサイトからラグジュアリーな物件を格安で宿泊できるようにしました。
実はハワイ旅行に何度も行く人が増えており、ハワイでの過ごし方の質が変わって来ています。
最初は、ビーチで遊んだり買い物をしたり、アクティブなレジャーを楽しんでいた人が多く、
ホテル代が高くても、あまり気にしませんでした。
しかし、何度もハワイにいくようになると、アクティブな遊びも一通り経験してしまい、
避暑地としてハワイ生活を満喫したいというように、ハワイに行く目的が変化してきています。
ハイテンションな消費活動から、ローテンションな消費活動への変化にともない、
何度もハワイを訪れる人にとっては、ハワイのホテルの宿泊費用は結構高く思えてきているのです。
もっと安い宿泊施設に泊まりたいと思う人のニーズを日本航空は見逃さなかったんですね。
もちろんハワイに何度も来る人は貧乏人ではなので、宿泊費用が安いといっても、
宿泊施設にそれなりのクオリティを求めています。
その両方をクリアしたのが、米国のホームアウェイという民泊サイトだったのです。
日本航空のウェブ販売部長である下瀬博史は、ニュース番組WBSのインタビューで、
「リピーターの人も、よりリピートしていただきたい」
ということで、リピータへのサービス強化による囲い込みと、
リピート回数増加を目的としているようでした。
学ぶべきポイントとしては、リピーターという重要顧客のハワイ旅行に対する愉しみ方の変化に気づき、
機敏に対応しているという点ではないでしょうか。
考えて見ると人は同じことを毎回同じ気持ちでやれることは希です。
だいだい同じことをしていても、飽きが来たり、興味がほかに移ったり、違った興味を引き出そうとしたり、心が動いていきます。
そう考えると、毎日のように来ている常連のお客様も心が動いている可能性は十分考えられます。
しかし、店舗サイドからお客様を見ると、今日も来てくれているから常連は変わらず満足していると思ってしまいます。
そこが落とし穴になるのではないでしょうか。
全日本空輸(ANA)は、世界最大の旅客機であるエアバスA380を、今月ハワイ空路に投入してきました。
現在1機ですが、来年には3機に増えます。
ハワイは日本航空の本丸で、日本航空が圧倒的に強いのですが、
危機感を持ち、顧客のニースやウォンツを改めて見直したのではないでしょうか。
お客様を観察し、そのニーズやウォンツを先読みすることは大切なことです。
もしかしたら、自店の常連様も質的な変化が起こっているのではないだろうか。
そう想像することで、次の一手を考えることができます。
この日本航空の新サービスの発表をよい機会と考えて、
自店の常連客のニーズやウォンツに変化が起こっていないか観察してはどうでしょうか。
例えば、良い新台が出ない中で遊技する常連客の心情などです。
良い新台が出ていた頃との違いはないのでしょうか?
常連客の中で定番機の位置づけに変化はないのでしょうか?
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公明党が政府に提言した最低賃金引上げを考える!
先週、公明党は最低賃金の引上げに関する提言を政府に行いました。
2020年の半ばをめどに最低賃金を引き上げるというものです。
公明党の石田政務調査会長は総理大臣官邸を訪れ、
政府がまとめている「骨太の方針」に反映させるため施策として、最低賃金の引上げについて菅官房長官に提言を手渡しました。
提言内容では、企業が従業員に最低限支払わなければならない最低賃金を、
2020年代前半に全国平均で1000円以上に引き上げるべきだとしています。
これを受けて菅官房長官は、「政府としてこの提言にしっかり対応していきたい」と
骨太方針に盛り込む姿勢を示しています。
これを聞いてみなさんはどう思われますか?
パチンコ業界はもうすでにほとんどの企業が最低賃金1000円をクリアしているので、問題はありません。
しかし、今人手不足ということですが、他業界より賃金を高くして人を集めている現状を考えると、
さらにアルバイトさんやパートさんの賃金を上げないと来てもらえない可能性があると推測する人が多いのではないでしょうか。
経営者にすれば、パチンコ人口が減り売上や利益が減少している中で、人件費がさらに高くなるのは非常にマズイという思いを持たれるかもしれません。
みなさんはどう対処しようと思いますか?
この問題は将来の問題なので問題の種類で言えば、
「設定型の問題(この先どうするかという問題)」で、経営者や本部スタッフが対処する問題と言えます。
そして設定型の問題の中でも回避問題と言われるものです。
問題構造学を学ばれた方は、復習がてら本やテキストを見直しておいてください。
見返すことで知識が定着していきます。
話を元に戻します。
この提言は実現の可能性がたかいので、実際に最低賃金が引き上げられる前に、そうなった場合のシミュレーションをしておき、事前に問題を洗い出して対策を練る必要があります。
対処の方向性は大きく4つぐらいあると思います。
まず、人件費があがっても収益を減らさないように、経費増加分をそのままお客様に負担してもらうというもの。
一般的に値上げですね。
パチンコ業界では遊技台の運用を厳しくして、利益率を上げるというものです。
でも、この施策のネックは、お客様が離れる危険性が大きいというモノです。
悪くすると負のスパイラルを描き、企業が倒産に追い込まれます。
これではまずいので、一般的に言われるコスト削減です。
人件費をコストと考えている企業では、
コストの組み換えとなるかもしれません。
無駄を排除して、人件費の増加が収益の減少とならないように努力をする。
その次に考えるのが業務の効率を上げて、今の人数より少ない人数で業務をこなせるようにする。
一般的に言われる生産性の向上です。
1割、2割最低賃金が上がっても、生産性を上がて人数が1割、2割減れば人件費の増加を抑えることができ、問題ないというものです。
少し頑張るでは対処できない場合、
昔ならサービス残業というやり方もありましたが、働き方改革でそういうような対処は命取りになる可能性があります。
ということは、業務の改善に本格的に取り組むことが求められるということになります。
最低賃金は来年の話なので、早急に取り組む必要がありそうです。
4つめは従業員の販売や集客の生産性を上げるというものです。
業務の効率化は、モノやサービスという提供する商品機能の生産性を上げる側面がつよいのですが、
販売や集客の生産性は、営業機能の生産性を高めるというものです。
今までと同じ販売促進費やスタッフを使って、売上や集客が1割2割増えれば、
最低賃金のアップに伴って人件費が上がっても収益を減らすことがないというものです。
この発想は、人件費はコストではなく投資であるというものが根底にあります。
質の高い人材を育成することで、会社の売上や収益をアップさせるというものです。
もちろん従業員にどのようなことをしてもらうか、基本的なサービスプロセスの設計なども必要となってきます。
WBSでコメンテイターをしているA.T.カンパニーの梅澤高明氏は、
日本の最低賃金は世界と比較すると安すぎると言われていました。
おそらく最低賃金は日本の労働者の質の鷹さを考慮すると1500円ぐらいでもおかしくないということです。
今後さらに人件費は上がる可能性はあるでしょう。
今回の公明党が提言した最低賃金をどうとらえるかが重要です。
積極的に捉えるのか消極的に捉えるか。
そして、どのような施策を打つのか。
施策でも難易度があり、効果もかなり違います。
日本は世界の賃金を基準にすると、安い人件費を使って成り立つ商売が横行している国ということになります。
つまり、商売に工夫が無く、人を育てるわけでもなく、低い生産性のままだということです。
このままでは日本国の生産性は向上せず、豊かな社会が作れないから変革が求めれているのかもしれません。
コミュニティホールを目指している店舗は、スタッフはコストではなく投資の位置づけをされていると思います。
ですからもっとスタッフの魅力を上げて、ファンを多く作っていくことが求められている、と考えるとコミュニティ化が加速すると思います。
参考資料:やっちゃんの店から繁盛店の作り方を学ぶ!
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5月の猛暑に即応してサービスを考える!
5月にも関わらず日中の最高気温が30℃になっている地域が増えています。
昨年の猛暑といい、日本の気候が変化しているような感じを受けます。
天気予報を見るとカラダが暑さに慣れていないので、熱中症に気を付けるように盛んに言っています。
気温が上がることで、私たちのカラダが求めるものも違ってきています。
ニュース番組WBSがコンビニへ取材をしていましたが、
アイスクリームがよく売れているようですが、フラッペの人気もなかなかのようです。
カロリーが気になる女性は冷凍フルーツのなどを良く買っているとのことでした。
暑さが酷くなる(28℃以上)とアイスクリームの販売は低下し、氷関係の売れ行きが伸びるので、
コンビニはフラッペの伸びを予測しているようでした。
食品も冷やし麺などが出るようで、コンビニの棚には冷やし麺がびっしり並んでいました。
冷やし麺の中でも台湾風担々麺などのような辛い系が良く売れるそうです。
総菜も同様に冷奴のような冷やし総菜が売れ筋のようです。
コンビニは消費者のニーズに即応して売上を伸ばしているので、
対応の速さは他の業界に比べてかなり早いように思います。
暑さに対する変化は百貨店でも起こっており、WBSの取材では、
西武池袋店の婦人用品売場では、日傘は前年に比べ売上が20%以上アップしており、
婦人用帽子は前年比70%以上になっているそうです。
男性用品売場では、『日傘男子』を前面に出し、30から40代のビジネスマンをターゲットに日傘の販売に力を入れており、
やはり前年対比で20%以上の売上となっています。
また、スポーツ用品売り場では、首にかけて使用するヘッドホン型の扇風機がが1日10個以上売れているそうです。
皆さんのホールでは、この暑さに対してどのような対応をされましたか?
最近、暑いので日中来店した方におしぼりを出すようにした。
あるいは冷たいおしぼりを用意するようにした。
また、熱中症対策用の塩飴などを配られたホールもあるかもしれません。
もしかしたら、車用のサンシェードの貸出をされたところもあるかもしれません。
また、カウンターのオペレーションで、
「今日は〇〇℃になると言ってましたので、熱中症にお気を付け下さい」
などと声掛けを変えたとこともあると思います。
変化があったときはお客様に対する気遣いのチャンスです。
その変化に即応して細かな配慮をされると、この店は気が利くと思われます。
お客様が暑いと言いながら入ってきても、素知らぬ顔をしている店舗とこまめな対応をしてくれる店舗、
あなたならどちらの店舗に行きたいと思いますか?それは自明ですよね。
「拙速は巧緻に勝る」
ということわざがあります。
暑さ対策の準備が完全に整っていないので、まだサービスを打ち出していないというのは下策です。
お客様は、パチンコ店に完全暑さ対策をして欲しいと思ってはいません。
ただ、暑さで大変という気持ちを分かって欲しいと思っているだけです。
ですから、自分達を気遣って暑さ対策の何かがすぐに実行されたら、満足なのです。
特に早目の対応は、それだけで価値があります。
今年も暑い日が続くようですので、環境省の熱中症予防情報サイトなどを参考にしながら、
この暑さをお客様を気遣う店舗姿勢を見せる機会ととらえて、
いろんなサービスを考えてはいかがでしょうか?
(注意)暑さがおさまれば、暑さ対策のサービスの提供は一旦引っ込めるなどの対応は必要です。
たまに晴れた日にも貸出用雨傘を風除室に置きっぱなしにしているホールを見かけますが、
あれはお客様への配慮とは考えにくいですね。
参考資料:お客様が喜ぶ「暑い日企画」を考えてみる
:お客様のために熱中症対策企画
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やっちゃんの店から繁盛店の作り方を学ぶ!
ニュース番組WBSで北海道の「牛小屋のアイス」というアイスクリーム店が紹介されていました。
北海道の由仁町の大きな牧場の一角にある店舗で、営業は4月~11月の限定です。
アイスクリームの専門店ということで、アイスクリームのレシピは200種類もあり、
その中で16種類を作り、店内で販売しています。
鮮度を大切にし、採りたての牛乳で作り、その日に売り切ってしまいます。
ですから売り切れた時点でお店の販売は終わります。
メニューは毎日変わるので、販売するスタッフは毎日どんな味のアイスクリームなのか、必ず試食をして確かめているそうです。
対面販売で味を聞かれた時に、答えられないというのではマズイからですね。
もちろん、アイスクリームごとにメニューは貼っていますが、
メニューの名前が『今月恋をはじめます』とか『夏の予感』などというイメージメニュー名なので、
お客様にしたら良くわからないので、何味なのか訊くことになる可能性が大きいと思います。
だから事前にスタッフが味を確かめることが必要なのですね。
では、このアイス専門店の最大の売りは何かというと、アイスクリームのメニューの豊富さではなく、店主の「やっちゃん」なのです。
年齢性別不明で顔は黒人のように黒く塗り、歯が思いっきり白く、髪はカツラのように見えましたが、その上に帽子を被っています。
何よりも明るく、注文を聞きながら、お客様と会話をしています。
WBSの来店客へのインタビューでも、「14年間通っている。覚えてもらっているのがうれしい」
「会話もけっこう覚えてくれている」と答えていました。
やっちゃん(店主)との会話を楽しみに来店する人が多いのです。
やっちゃん(店主)曰く
「アイスクリームはどこにでもある。美味しいものは世界中にあるし、インターネットでもある。そしてすぐ手入れることができる」
だから
「ここでは楽しんでもらいながら食べてもらう」
ことを第一に考えているとやっちゃんの話は続きました。
やっちゃんはお客様を楽しませることを最大のセールスポイントだと考えているということです。
やっちゃん(店主)は福岡生まれで、17歳の時に脳腫瘍で1年間意識不明になったそうです。
普通の会社に就職するのですが、20年前に知らない世界を見てみたいと単身北海道に行き、そこで知り合った女性と今の商売を始めたのです。
やっちゃん曰く
「楽しまなければ損、生きているし、目も見えるし、耳も聞こえているし、しゃべれるから、人が来ることで何かをするのが一番いい。
みんなが笑ってくれるとこっちも嬉しい」
やっちゃんさんは、以前死の淵をさまよったことで、生きていることの素晴らしさが鮮明に意識できるのかもしれません。
レシピを200種類以上も考えたのは、お客様を楽しませたいからという思いが形に現れたものだと思います。
良くわからないイメージメニューは、実は会話のきっかけを作る小道具ではないでしょうか。
メニューを見ただけで分かれば、お客様はスタッフに尋ねることをせずに注文します。
しかし、メニューだけで分かれなければ、「どんな味ですか?」と尋ねますよね。
そうすればそこから会話が始まります。
凄い腕の商売人の書くポスターは、お客様に良い質問をさせるポスターをつくるものです。
そこから会話をし、関係づくりをし、ファンをつくり、次の来店を促す。
この店主は正に凄腕の商売人だなと思いました。
商売で何が大切かと言われれば”人”になりますよね。
モノは同じようなものが沢山あり、差別化はなかなかできません。
微差が分かるくらいなプロは、ほんの一握りなんですよね。
平均5.5回回る台と平均5.3回回る台を打つ前に見分けられる人はほとんどいないですよね。
実際打っても、波があるのでなかなかわかりません。
でもスタッフの対応の善し悪しは分かり易いですよね。
しかし、スタッフをいくら良くしてもしれているという方もいらっしゃいます。
それよりも遊技台や出玉だ。
では店の全台を人気遊技台にしたら、お客様で一杯になるでしょうか?
ならないですよね。
出玉も同じです。
最高に出したら、お客様であふれかえるか?
まずやり続けることは無理ですよね。
当然1日だけ出してもダメ。
何日出しても、出さなくなれば終わりです。
市場が縮小している今の時代、想像できませんよね。
しかし、人が非常に魅力があればお客様で一杯になることは容易に想像できます。
例えば、もし今のお店で、店長を「ヨン様」に変えたらどうでしょうか?
昔ほどではないですが、お店はおばちゃんで一杯になるのではないでしょうか。
新台がないとか、人気遊技台がないとか、出玉をしていないとか関係ないですよね。
社長が人の価値に気づいて、仕組みを作り、従業員を徹底して魅力的にすればいいですよね。
コミュニティホールは、魅力的なスタッフを前提にしているから、必然的に成功するんですね。
もちろん人が育つまでの時間は必要ですが、他の店舗は気づいても、すぐに追いつけないという参入障壁になるので、たいへんとは考えずラッキーと考えて頑張ってください。
ちなみにこのやっちゃんの小さなお店(30人も入ればおそらく一杯かも)ですが、
ゴールデンウイークのある1日の来店人数は約1300人だったと伝えていました。
都会ではなく北海道の田舎ですから、本当に凄いですよね。どうりで大行列ができるはずです。
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3歳児やけど放置事件から店舗の在り方を考える!
テレビのニュースを見ていると、
大やけどをした3歳の子供を放置し、パチンコ店に行っていた若い親の話をしていました。
5歳と3歳の子供がいるのですが、二人でお風呂に入らせていたら、
誤って熱湯が出て、3歳の妹がやけどをしたそうです。
かなり酷いやけどで、妻が夫に電話をしたら、スロットで大当り中なので適当に対処しておくように言ったとのことです。
妻は、お金がないということで、インターネットでやけどの処置にしかたを見て、手当をしていた。
ところが酷いやけどなどなので直らない。
若い両親は病院に行くお金がもったいないので放置をしていた。
二人でパチンコ店に行って不在の時、5歳のお兄ちゃんが近所に助けを求めに行って、幼子の大やけど放置が分かったというものです。
このニュースを聞いて、パチンコ業界に対する評価は落ちるだろうなと思いました。
業界の評価を決めるのは3つです。
①その業界の会社が何をしているのか。
②その業界の従業員が何をしているのか。
③その業界を利用するお客様が何をしているのか。
このニュースは、3つ目の評価視点を大きく下げるものです。
店にどのようなお客様が来るのか、ヤクザさんのような人がたくさん来る店舗は評価が下がります。
紳士淑女のような人がたくさん来る店の評価は上がります。
要するに店格は、お客様で決まります。
同じようにどのような人がその業界を利用するのかで、業界の格のようなものが決まります。
業界の評価レベルを上げるためには、自分たちが社会人、良き市民であることはもちろんですが、お客様も良識のある人、良き社会人になってもらうことが必要です。
でも、お客様に何とも言えない、と言う方もいるかもしれません。
パチンコ人口が少なくなってきているので、選り好みはできないという店舗もあるかもしれません。
でも、そういう姿勢だから、新しい良き市民がパチンコに参加しないのかもしれません。
だから少なくとも、自店では今回のような子供に対して無責任な親は入店をして欲しくないという姿勢は大切なのではないでしょうか。
コミュニティホールは人と人を交流させる仲間作りのパチンコ店です。
その中におかしな人が入っていると、安心して人と人との交流ができなくなります。
だからコミュニティホールを目指しているで、今回のニュースで取り上げられるようは人のご利用はお断りをするというのは一つのやり方です。
でもこれは消極的な対応ではないでしょうか。
もう一歩進めると、そのような考えの人が、やっぱり子供のことは優先させないといけないと考えるような、
正しい考え方を持つような誘導を店舗として取り組んでいくということも考えられます。
少なくとも射幸心だけ煽るようなことは止めることですね。
いくら繁盛していても、中のお客様が社会常識を欠いた人が多くいるというのであれば、世間から見るとそれは悪と見られてしまいます。
ニュースの犯罪の報道とともにパチンコ店という言葉が出てきます。
これを無くすために、店舗として何かできないか、
考えることが大切なのではないでしょうか。
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『OCHABA(オチャバ)』の発想を業界に取り入れる!
みなさんは、日本茶をどれくらい飲まれますか?
食事の後は温かい日本茶を飲んでくつろぐ、休憩のときもお茶を飲むという方も多い?かもしれません。
しかしながら食生活の変化に伴い、お茶を飲む習慣化が変わって来ており、若者のお茶離れが進んでいると言われています。
統計データを見ると日本人の緑茶消費量は平成16年の116,823トンをピークに減っています。
平成29年度は81,329 トンと28年より少し持ち直したものの、ピーク時の69.6%まで落ち込んでいます。
こうした状況を見て、チャンスととらえて日本茶ミルクティ-専門店を作り、繁盛させているところがあります。
新宿に今年2019年3月にオープンした『OCHABA(オチャバ)』というところです。
基本的なメニューは、日本茶とミルクでミルクティ-をつくり、直径1cmぐらいの球状の黒蜜入りわらび餅を加えたものです。
お茶はミルクに合うものを研究し使用しています。
出来立てが美味しいと言うことで、茶葉を使ってその場でお茶を作っています。
そしてエスプレッソに関しては、フランスの最新技術のエスプレッソマシンを使用しています。
要するに味は結構こだわっているという感じです。
代表的なメニューとしては、
「緑茶ロイヤルミルクティー」
「ほうじ茶ロイヤルミルクティー」
「玄米茶ロイヤルミルクティー」
「日本茶エスプレッソミルクティー」
などがあります。
実はこのお店、ニュース番組WBSの「行列」というコーナーで紹介されていました。
紅茶のリプトンがスターバックスのような店舗を全国的に展開していくというニュースを知っていたので、
日本茶で同じようなことをする店舗なのかと思って見ていました。
するとこの店舗を起業した動機に話が及んだ時、発想が面白いと感じブログに書きたくなりました。
このOCHABAのスイーツディレクターの岩井大輔氏は、
「日本茶を飲まない若者が増えている」
と聞いて、これはチャンスと思い、このお店を作ろうと考えたというのです。
通常このような話を聞くと、このままでは業界が縮小していき、あまり良くない傾向と思うのではないでしょうか。
パチンコ業界でも若者のパチンコ離れが進んでいてあまり良くないというのは、多くの方が感じていると思います。
ましてやこれがチャンスとは考えないですよね。
みんながこれはダメだと感じている中で、これはチャンスと思える発想力。
これは凄いと思いませんか?
ではこ岩井さんはどのような発想をしたのでしょうか。
実は、多くの若者がに日本茶を飲まなくなったということから、
今の若者は、日本茶に対する固定観念が薄いと判断したというのです。
例えば、日本茶は急須(きゅうす)で入れて飲むものというような固定観念ですね。
これが無ければ、日本茶を新しいスィーツとして提案できるのではないかと考えたんですね。
そこで、若者に『日本茶=ドリンク』でなく、『日本茶=スィーツ』という考え方を持ち込んだのです。
狙いがあたり、女子高生をはじめ、多くの人が利用し、行列ができるようになったというこです。
ですから、OCHABAはドリンク店ではなくスイーツ店なのです。
代表的なメニューのアレジメニューとしては、
「緑茶ピーチロイヤルミルクティー」
「玄米茶キャラメルロイヤルミルクティー」
「玄米茶チョコロイヤルミルクティー」
などがあり、スィーツっぽくなっています。
この岩井氏の発想するための着眼点が、
『日本茶を飲まない=日本茶の固定観念が無くなる』
というところです。
そして、お茶の新しい利用法(スイーツ)を考えて提案した。
つまり、新たな市場を作り、お客様を創造したということになります。
通常の発想では、
『日本茶を飲まない=未開拓の既存市場がある』
となり、若者に従来と同じ利用法で、日本茶を消費しましょうという販促企画を行うことになります。
その結果、日本茶の消費量減少の原因である食生活の変化に対応できず、十分な成果が上げられないのではないでしょうか。
パチンコ業界で言えば、若者のパチンコ利用が減った。
そこでパチンコを利用してもらうような販促企画をして、若者層を開拓しようとしたというような感じですね。
『OCHABAの発想をどうパチンコ業界にリンクさせるべきか』
現状の行き詰まりを打破するために、頭の片隅に残して、繰り返し考えてみる価値があると思うのですが、いかがでしょうか?
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京都南座の新規ユーザーの開拓戦略を参考にする!
京都の南座で、今月の12日~25日まで『京都ミライマツリ2019』というイベントをしています。
いろんなテレビ局が取り上げているので、ご存知の方も多いと思います。
京都南座は日本最古の劇場と言われ、普段は歌舞伎などを上演していますが、
このイベントのために観客席を取り払い、かわりに「納涼床」をモチーフとした床席を設置して、お祭り空間を作っています。
劇場内の正面奥の壁にはプロジェクトマッピングで、花火などを映し出し、お祭りの雰囲気を演出しています。
劇場内は祭りの縁日にお店はつきものということで、京都の人気飲食店がブースをだしています。
射的やヨーヨー釣りなどもあり、まさに縁日の雰囲気をかもし出しています。
そして、『ミライマツリ』というタイトルの通り、最新のテクノロジーを使い工夫を凝らしています。
例えば、生ビールを出しているのですが、隈取(くまどり)と呼ばれる歌舞伎役者の顔を、
麦芽エキスを使いビールの細かい泡の上に描いています。
見た目にも楽しく、インスタ映えします。
また、ヨーヨー釣りでは、風船を釣るための針にセンサーがついており、
風船を釣ろうとすると、風船が浮かんでいる水の中に「ビビってんじゃねえよ」などと突然コメント映し出されたりして楽しめます。
射的も昔ならのものではなく、デジタル射的になっており、的がプロジェクトで映し出され、それを指で狙いをつけて、当てるというモノになっています。
この『京都ミライマツリ2019』は昼と夜は雰囲気を違えており、昼は子供もお祭りを楽しめる雰囲気、
夜は照明を暗くして、ナイトラウンジのような雰囲気を出しているそうです。
入場料は大人2000円/人、子供は1000円/人で、無料ドリンクが一本ついているということです。
ちなみにこの企画の主催は松竹です。
現在、松竹の演劇事業は、売上高は264億円(前年対比5.6%増)、営業利益は19億円(前年対比9.0%増)と好調なのですが、
問題はファンの高齢化にあります。
このままで推移すると、将来的には売上の大幅な減少という事態も考えられます。
そこで今回のように一般大衆を対象に南座という建物に来てもらい、そこで歌舞伎と触れ合う機会を設けることで、
歌舞伎の潜在的トライアルユーザーを増やしたいという思いがあるようです。
松竹の迫本淳一社長は、ニュース番組WBSのインタビューに対して、
「幅広い人に来てもらうことが重要で、きちんと古典的なものはやりつつ、新しいことに挑戦していく」
と答えていました。
そして、新しいことに挑戦という部分では、演劇と映画をマッチングさせるとか、最新テクノロジーの組み合わせるなどして、
小さな子供でも楽しめるプログラムを提供していくことを考えているということです。
実際、ゴールデンウィーク中には、南座で「きゃりーぱみゅぱみゅ」のライブを若者向けにやっています。
南座という箱に何を入れれば、伝統芸能と相乗効果を発揮することができるか、松竹さんは今後もいろいろなことに挑戦されるのではないでしょうか。
南座の活用から、松竹は南座という建物を伝統芸能をする場所とはせず、エンターテイメントを行う場所というように再定義しているようです。
そして、まず建物に来る習慣を作り、歌舞伎との接触機会を作っていく場ととらえています。
次に毎回建物に来た時に、歌舞伎との接触機会をつくり、歌舞伎に対する親近感を持たせるようです。
おそらくその次は、歌舞伎の入門的なものをエンターテイメントとしてつくり、ファンにさせる。
そして本格的な歌舞伎へといざなうつもりではないかと読み取れます。
さて、松竹さんが南座で実行しようとしていることは、パチンコ業界のトライアルユーザーの開拓にも参考になると思いませんか。
抽象度を上げて行くと、南座とパチンコ店の共通点が見えてくると思います。
ポイントは、南座は駐車場はありませんが、郊外型パチンコ店では駐車場があるというところです。
パチンコ店の建物だけにこだわらず、駐車場をいれると、様々なイベントやエンターテイメントが考えれるのではないでしょうか。
そして、今までパチンコ店に来たことのない人に、まず店に来てもらうきっかけを作ることを考えるです。
何度かパチンコ店に来てもらうきっかけを作ることで、次の展開が考えられると思います。
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『シニア ドライバーズ スクール』を教訓とする!
最近、運転ミスから悲惨な交通事故が多発しています。
日本自動車連盟や日本自動車工業会は対策として、
『シニア ドライバーズ スクール』
を今月の13日より始めました。
このスクールの対象は、高齢移行期と言われる50歳から64歳までのドラーバーで、
自分の身体能力の現状を把握し、運転技術を見直すことで、安全な車生活をしてもらうことを目指します。
参加者は自分の車を使って、所定のコースを運転してもらい、
その中で基本的な交通マナーや安全認識などに問題なのかチェックしていくものです。
例えば、見通しの悪い所で、信号のない交差点の道路を一旦停止後、どのように左折すべきなのか指導をしていました。
ちなみに指導では、まず一旦停止の線で止まり、次に歩行者に自分の車が出てくることを知らせるために、少し出て止まり、
最後にもう少し車を進めて左右をみて、左折をする、というようなことを教えていました。
京都を皮切りに全国50以上のところで開催していくようです。
2018年の自動車での死亡事故の24%は、50歳から64歳のシニア層が起こしているとのことです。
その方たちがスクールに参加し、目や耳の機能が落ちていることを自覚することがでれば、
慎重な運転をしてくれるので、交通事故が減らせるかもしれません。
このスクールは半日コースですが、参加費はJAF会員が1028円で非会員は2057円ということです。
価格もリーズナブルにして、誰でも参加できるようにしています。
それはここで質問です。
シニア層の交通事故は減るでしょうか?
この『シニア ドライバーズ スクール』の効果は期待できるのでしょうか?!
このニュースを流していたWBSのコメンテーターとして出ていた入山章栄は、
自主参加でこういうことをしていても、実際の事故はなかなか減らないのではないかと言われていました。
理由としては単純で、このスクールに参加するような人は慎重な人である。
慎重な人は、もともと用心深いので、事故を起こす確率は低い。
本来再教育が必要な人は、来ないだろうと言うことでした。
言われてみれば、もっともな話です。
ということで、この『シニア ドライバーズ スクール』は、一見正しい解決策に見えて、実際はそうでもないということを学ぶ教訓と考えることもできます。
ホールで言えば、ホールの接客が悪くなってきたので、終礼終了後、自主的に接客のロープレをするために残ってもらった。
残って参加してくれたスタッフの顔を見ると、接客に問題の無いスタッフばかりだった。
良く考えると自主的に接客ロープレに参加したいスタッフは、日頃から接客意識が高い。
だから残ってくれた。というような感じですね。
同じようなことはDMでも容易に起こることがあります。
DMの反応率を上げるために、常連のお客様にDMを出すような場合です。
確かにDMの来店率はあがりますが、もともとそういう常連はDMを出さなくても来る人ですよね。
何かをすることだけに熱中し、本来の目的を忘れてしまうことはままあります。
完璧な人間はいないので、このような事例を目にしたときは、
今やっている施策が本当の目的を果たしているのか、
振り返って考えて見る時期が来た、と考えるのも悪くはないと思いますが、いかがでしょうか。
こういう状況がイヤなのは、お金と労力が無駄になってしまうという点にあります。
サンザンお金を使った、あるいはスタッフが頑張ったのに成果がでないのは、ちょっと辛いですよね。
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国内株のナンバーワン投資信託の発想から学ぶ!
あなたは株に投資をされていますか?
銀行の金利が低く過ぎるので、資産運用を株でしている人も多いと思います。
先週、2018年の国内株投信の年間ランキングをニュース番組WBSで取り上げていました。
ランキング上位はつぎのような感じです。
1位 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン 5.76%
2位 イオングループ・ファンド ▲1.35%
3位 厳選ジャパン ▲1.60%
4位 企業価値成長型株ファンド ▲2.90%
5位 スパーク厳選投資ファンド ▲3.01%
見ていただくと騰落率(株価の上がり下がりの率)は、1位ファンド以外すべてマイナスになっています。
もちろん、ファンドを運営しているのはプロです。
そのプロが運営しているファンドでプラスを出しているのが1つだけということは、
昨年の株の運用はたいへんだったということでしょう。
プロが予測しても、なかなか予測できないというkとですから。
通常、株を運用する場合、投資をしようという会社を選ぶのですが、
それと同時に市場の予測もします。
当り前ですが、業界が衰退していくのであれば、その業界にいる会社の業績が悪くなる確率は高くなります
逆に業界の成長性が高ければ、会社の業績が良くなる確率が高くなるからです。
したがって、株を運用する人の多くは、投資をしようと考えている企業の分析をします。
それと並行して、その会社が属している市場の分析を行い、今後市場が伸びるのか、あるいは縮小していくのか、市場の予測をします。
そして、株価が上がる確率が高いと判断した会社の株を買っていきます。
その結果が上のランキングです。
では唯一騰落率が1位になったファンドは、市場の分析力などが優れていたのでようか?
WBSのインタビューに対して、ファンドを運営している東京海上アセットマネジメントの担当者が答えていました。
「市場分析などは、あまり重視にはしません」
何と市場分析を重視していないんですね。
そこでWBSのインタビュアーが、なぜ市場分析をしないのか、訊いていました。
私も、なぜだろうかと興味を持って聞いていました。
担当者は答えます。
「市場がいくら良くても、社長が凡庸だとそのチャンスを活かすことができない」
最悪、成長が十分できないどころか、成長した競合企業に脅かされるようになるということなんですね。
そして続きます。
「市場がいくら悪くても、社長が優秀であれば、その苦境を乗り越える。そしてそれを飛躍のばねにする」
そうですよね。
業界が悪いからといって、すべての会社が悪くなるわけではない。
「だから、市場分析よりもっと大切なことは、社長の分析です」
言われてみればなるほどそうですよね。
消滅していくような市場でない限り、そこのトップで決まるということです。
ではどのよなトップ(社長)が良いのかといったとき、リスクを負っている社長の能力が、総合的に高いと判断しているとのことでした。
リスクを負っているというのは、株を自分自身で持っていること。
つまり、会社が損をすると株価が下がり、自分の資産が減るというようになっていることが大切だというのです。
そうなると、決断が早くなり、ビジネスチャンスやリスクに対して敏感に反応していく。
その結果、たとえ失敗しても、すぐに修正をするので、業績があがり、株価があがる。
オーナーがトップをしているソフトバンクグループやゾゾタウンなどが典型ですね。
ということでオーナー会社に投資するのが一番手堅いということなんです。
だから「オーナーズ株式」なのだということです。
サラリーマン社長ではなぜダメなのか?
それは社長の評価が、自分が社長をしている期間に限られるので、自分のいるときの利益や売上一番重視する傾向がある。
つまり、将来のために今利益を減らしても投資をすべきと気づかないし、気づいたとしても、
その効果は自分の社長でいる時には表れないとなると、どうしても思い切ったことができなくなる。
こうなると会社は、構造的に会社を強くするための長期投資ができにくくなり、環境の変化に弱くなってきます。
話を聞けばもっともな話で、オーナー会社は環境変化に強いということになります。
しかしながら、すべてのオーナーが長期的判断をし、素早い決断ができるとは限りません。
そこでファンド担当者は、社長に直接会いに行き、本人の能力で会社を作り上げたのか、
能力はあまりないが運に恵まれて会社を作り上げたかを判断しているそうです。
そして、これは社長の能力があると判断した人の会社の株を買ってファンドを運用した結果、
2018年の騰落率が1位になり、唯一のプラスになったのです。
この話を聞いてなるほどと思った点は、会社の業績イコール市場の状況ではないということ。
優秀なトップは現在の利益の最大化ではなく、将来の利益の最大化を考えて、新たな手をどんどん打てることということです。
つまり市場がどうあろうと、それに対応して何をするかが大切ということです。
パチンコ業界ではどうでしょうか。
市場の動向は結構に気にするが、自分がどんなことを考え、どんな手を打つかを気にする人は案外少なかったように感じました。
市場に影響され何もできないと考えるか、
市場とは関係無く、どんな手を打つかが重要な問題と考えるのか、
それは自由です。
しかし、前者の考えにとらわれる限り、業績を改善させることは困難ですよね。
コミュニティホールを目指している方は、市場に影響されにくい長期的経営をされているので、後者になります。
上手く行かないときは、地域の市場が悪いとは考えず、自分の打っている施策の問題点を見つけ出し、改善して頑張ってください。
◇ ◇ ◇
蛇足ですが、ある人の話
「一流大学の卒業者を集めて、予測が当たらないのはどういうことですか。意味がないんじゃないですか」
と信託会社に訊いたら、
信託会社の重役が曰く、
「一流大学の大卒者が頑張っても当たらないということで、お客様もあきらめてくれる。
これが三流大学の大卒者だったら、お客様は分析がおかしいと納得しないんです・・・」
「・・・・・・」
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春の交通安全、チャイルドシートで悩む方に朗報!
春の交通安全週間が始まっています。
今年は選挙の関係で1か月遅れて行われていますが、
交通安全週間でついうっかり一時停止などを無視して、罰金をとられてしまった方もいらっしゃると思います。
ホールに来られているお客様も、そのような体験はされていると思います。
それがトラウマとなって、交通安全週間になると、意識して交通ルールを守るようになるのではないでしょうか。
一般的に交通ルールを遵守することは重要なことなのですが、
結構頭の痛い問題が、チャイルドシートです。
小さい子供の命を守るということで、チャイルドシートは義務化されています。
これ自体悪いことでは無く、子供のいる家ではつけて当然と思います。
しかしながら、小さな子供が家にいなくても、小さな子供を車に乗せる必要が出た場合、これは頭の痛い問題となります。
具体的に言えば、ホールにご高齢の方が多いと思いますが、
自分の子供から孫を預かって欲しいと頼まれる場合などです。
その孫がチャイルドシートを必要としている場合、わざわざ購入するのか。
子供の車につけているチャイルドシートをわざわざ外して、自分の取り付けるのか。
という問題が発生します。
たまにしか預からないから、無視するという人もいますが、
交通安全週間になると警察が路上に立って、安全ベルトのチェックなどをしたりているので、心配になってきます。
ニュース番組WBSのトレたまコーナー(5月10日)を見ていると、これならチャイルドシートを問題で悩んでいる人が喜ぶという商品が紹介されていました。
『スマートキッズベルト』という商品です。
この商品は、既存のシートベルトに取り付けると、チャイルドシートなるというもので、
シートベルトと同じような素材のベルトを、補助具として既存のシートベルト取り付けることで、
既存のシートベルトを子供対応のベルトに変身させるというものです。
取付手間も短いですし、座椅子がないので、後ろに3人が座ることができます。
対象年齢は3歳から12歳で、体重は15㎏~36㎏まで大丈夫と言うことです。
もちろん日本の道路交通法の基準をクリアしています。
価格は5378円ということなので、かなり高額というわけではありません。
商品自体はシンプルな構造ですが、安全基準を満たすための見えない品質があると思えば、安いのかもしれません。
この商品の一番良い点は、スペースをとらないということです。
補助ベルトなので、ベルトを車の片隅に置いておけば、いつでも小さな子供を乗せることができるようになります。
日本ではこれから発売されるということなので、日本では新商品です。
私も孫がいて、小さい子供を乗せることがあるので、この商品は欲しいと思いました。
恐らくホールのお客様の中にも、「そんな商品があるなら是非欲しい」という方がいらっしゃると思います。
価格は1万円以下なので、景品として仕入れることも可能です。
地域密着のコミュニティホールとして、春の交通安全週間ということで道交法の遵守を呼びかけられているなら、
この『スマートキッズベルト』のようなものを紹介しながら、ご案内するというのは、お客様から喜ばれるのではないでしょうか。
(注意)情報は生ものです。
ピント来られた方、他店がやり始めてからでは、2番煎じになり、インパクトは薄れます。
来店動機にしたいと考えた場合は、拙速が大切ですよ。
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別府の「杉乃井ホテル」の全館10日間休業から学ぶ!?
先だっておそらく最初で最後になるであろうと言われる10連休が終わりました。
サービス業以外の業界では10連休となった企業も多いと思います。
ところで、ホテル業界で全館休業して、10連休をとっているホテルがあるのはご存知ですか?
交替で長期休暇をとれるようにしてるホテルはあるとは思いますが、
全館休業にして連休をとるようなホテルはほとんどないのではないでしょうか。
ホテル自体は固定費であり、稼働をさせればさせるほど利益を生み出します。
したがって交替で休むことはあっても、全館連続して長期間休むことは普通しないでしょう。
でも、ありえないことをしているホテルがあるというのがユニークで面白いと思いませんか?
そのホテルの名前は『杉乃井ホテル』と言い、大分県の別府にあります。
一挙に10日間も連続して休みにするので、民宿に毛が生えたような小さなホテルと思うかもしれませんが、
ホームページによると客室総数は647室で2,914名の宿泊が可能、温泉はもちろんのこと他にも様々なアミューズメント施設があります。
建物は宿泊施設がある14階建て「本館」、13階建て「Hana館」、7階建ての「中館」、そして大展望露天風呂「棚湯」、
水着で楽しめる屋外型温泉「ザ アクアガーデン」、ゲームコーナー、ボウリング場などからなっています。
無料駐車場は1400台ですから、間違いなく大手のホテルさんです。
10連休をした目的は、働き方改革による優秀な人材の確保のためだそうです。
この10日間の休業は2018年から始まった取り組みなんですが、
その年から効果が出てきており、2018年の応募者数は前年に比べて1.5倍にも増加したとのことです。
最近の若者は、仕事に対するやりがいだけではなく、プライベートの時間も重視する傾向があります。
こうした中で、ホテルを休業してまで従業員の休暇を確保するという企業の姿勢に、
儲け最優先ではなく働く自分たちのことを大切にする企業であると思い、魅力を感じているようです。
ホテル業界の離職率は大卒49.7%、高卒63.2%で、他の業界(大卒平均31.8%、高卒平均39.3%)に比べて高くなっています。
厚生労働省が作成した「新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)」によると離職率の高い業界は以下の通りです。
ちなみにここでいう離職率とは「新卒入社の人が3年以内に離職した割合」を指します。
【大卒】
1位:宿泊業・飲食サービス業 :離職率49.7%
2位:教育・学習支援業 :離職率46.2%
3位:生活関連サービス業・娯楽業 :離職率45.0%
4位:医療、福祉 :離職率37.8%
5位:小売業界 :離職率37.7%
【高卒】
1位:宿泊業・飲食サービス業 :離職率63.2%
2位:生活関連サービス業・娯楽業 :離職率59.2%
3位:教育・学習支援業 :離職率56.5%
4位:小売業 :離職率48.8%
5位:医療、福祉 :離職率47.0%
このよな情報は、当然学生も知っており、同じホテルで長く働くことを希望する人は、会社の従業員に対する対応を気にするのは当然でしょう。
昔は若い人を安くこき使って、給与が上がる前にまた新しい人を雇い入れることで、利益を出していた商売もありました。
だから休暇や福利厚生などを充実させると、逆にスタッフがやめなくなるので困るというような考えを持つ社長もいたりしました。
時代が変わり、今のような人手不足の時代では、人に辞められると補充ができないので困るという状況になってきています。
でも、人を大切にするというのは人手不足だけの問題ではなく、多くの業界では技術力などが上がり、ハード的なものでの差別化はできにくくなってきているので、
そこで働いている人の魅力が、店舗の売上などに大きく影響を及ぼすようになってきていることも関係があるように思います。
ピンと来ない方は、自店舗の優秀なスタッフとそうでないスタッフを思い浮かべて下さい。
建物が同じ規模として、競争相手のホテルが自店の優秀なスタッフレベルばかりを集めたと想像してみて下さい。
それに対して、自分のホテルは優秀じゃないスタッフばかりが集まったと想像してみると良く分かると思います。
ホテル業界、特にリゾートホテルなどでは、ホスピタリティがあるスタッフの存在はホテルのブランドイメージを向上させます。
別府のような観光地で選ばれるホテルになるためには、そのような良い人材に来てもらうことが必要なのです。
また最近、大分を訪れる外国人観光客が増えたことにより、外資の超一流ホテルグループが別府に参入してきています。
当然現地でスタッフを採用するので、人材の取り合いになっていると言えます。
そこで松乃井ホテルさんは、全館休業10連休というアイデアを思いつき、実行したということです。
本来儲けられるはずのお金を儲けなかったと機会損失費用と言いますが、いくらぐらいになるのでしょうか。
部屋数が647室、観光ホテルなので平均して2人泊まるとし、客単価は1人2万円、周囲にホテルが建つほどの稼働の良さは8割以上の稼働なので、とりあえず8割稼働とします。
計算式は以下のようになり、ザッと機会損失費用は、約2億円となります。
●機会損失費用=647室×80%×2人×2万円×10日=20,704万円(式1)
凄いですね、優秀な人材を採用し、定着させるために約2億円の売上を気前よく諦めたということです。
NHKのインタニューに対して、杉乃井ホテルの佐々木耕一総支配人は、
「自分の働きたいところにあっているかどうか。
そこに選ばれるような会社になっていかないといけない。
旧態依然とした処遇であれば、いい人に来ていただけない。
覚悟をもって踏み切るしかない」
と話されていました。
では本当に損をしているのかと言えば、10日間の連続休暇をとることで、スタッフのロイヤリティがアップし、
頑張って稼働を80%から83%というようにわずか3%上げたとすれば、十分売上の損失を補い、おつり(式2)がきます。
会社が従業員のために施策を打ち、従業員がそれに応えて売上を上げるということになれば、
双方がウインウインになり、お客様も良い接客が受けられてみんながハッピーになるという好循環が生まれます。
●売上増加予測=647室×3%×2人×2万円×355日=27,562万円(式2)
スタッフの待遇改善は経営者の仕事かもしれません。
しかし、利益を確保しないと会社の存続発展はありえません。
だから経営者は従業員にために思い切った施策を打つことにためらいを覚えることがあります。
その時、従業員は生産性があがることで、結果的に好循環が発生することを示せば、経営者も安心して従業員のための施策を実施することができます。
従業員向けの施策(福利厚生等)を実行すると、会社にメリットがあるようなシグナルを経営者に発信するのは、そこで働く人の役割(義務)ではないでしょうか。
NHKの土曜の朝のニュースを見ながら、人手不足というマイナス問題を、プラスの解決策を考えることで、
チャンスに変えることは可能であり、それに気づくことが大切だと思いました。
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吉野家さんの新メニューの狙いは成功する!?
牛丼の吉野家は5月8日に新メニューを発表しました、
メニューの名前は「ライザップ牛サラダ」(税込540円)。
名前の通り、吉野家がライザップと協同開発した健康メニューです。
このメニューの特徴は、ごはんの代わりにキャベツとレタスを使用し、大幅に糖質をカットしていることです。
そして、牛肉に加え、たまご、鶏肉、ミックスビーンズなどでたんぱく質を豊富に摂取できます。
サラダですが、牛丼の代わりに食べても満腹感がでるような仕上がりになっているようです。
吉野家さんが公開されている情報によると、「ライザップ牛サラダ」は1食430kcalで、たんぱく質30g、脂質27g、炭水化物17.1g(糖質12.2g)となっています。
ちなみに牛丼並盛は1食652kcal、たんぱく質20.2g、脂質20.4g、炭水化物92.8gですので、カロリーをかなり抑え、炭水化物(糖質)を抑えたものになっています。
吉野家がこのようなメニューを開発した背景には、消費者の健康志向の高まりがあります。
糖質を押さえるとダイエットに効果があり、高たんぱく質を摂取することで体脂肪の燃焼促進や筋肉量アップを行うことができるということで、
糖質制限メニューに人気が出てきています。
吉野家さんは、この流れを生み出したのはライザップであり、ライザップと組むことで糖質制限メニューの価値を上げようとしています。
ライザップにダイエット等で通われている方は、毎日自分の食事をスマホで写真をとり、
ライザップの担当者のところに送らなければなりません。
そういう徹底した食事指導と合わせて、筋肉トレーニングを行っているので、
30日程度でも目に見えて効果が期待できるようになっています。
ライザップからお墨付きをもらったメニューを食べていると、
女性は体形維持のために良いことをしている気分になるような気がします。
この新メニューの投入により、現在吉野家を利用している健康志向のお客様の定着化を図ると同時に、
より健康志向の高い女性を取り込みたいと、吉野家の伊東正明常務はWBSのインタビューで話されていました。
みなさんは吉野家さんの目的は達成すると思いますのでしょうか?
話を聞いていて達成しそうと思ったのは、現在のお客様で健康志向の強い方の定着化という部分です。
しかし、健康志向の高い女性の取り込みということに関しては、かなり疑問が残りました。
それはWBSの番組の中では、この新メニューを食べてもらうために、今後どのような施策を打っていく予定なのかという部分が無かったからです。
現在、来店している人に対しては、店舗のメニューの中に加え、店内にポスターを貼るという通常の販促対応で問題はなく、
健康を気にしている人は、そのポスターなどが気になるので、一度注文をしてみようということになると思います。
一方、健康志向の高い女性を取り込むとなるとどうでしょうか。
店内にポスターを貼っるだけでは、来店してもらうことができません。
そこでまだ吉野家に来たことが無い消費者に対して、認知活動を行うと言うことになります。
よくあるのは、新聞チラシに新メニュー誕生を入れたり、店舗の前にポスターを貼ったり、ノボリを建てたりすることです。
それを見て今まで来なかった女性が入ってくるイメージが湧きますか?
目標が健康志向の女性客の獲得とした場合、課題は健康志向メニューの開発という一つだけではないということです。
その他に健康志向メニューを健康志向の女性に認知させるという課題もありますし、
認知した女性が吉野家へ入店する抵抗感を無くすという課題もあります。
つまり、目標に対する課題をすべてクリアしないとなかなか達成はしません。
パチンコ業界で言えば、新台入替をするというだけで、店舗稼働を目標の稼働までアップさせるというようなものです。
もちろんそれだけではダメだということで、多くのホールでは新台入替に伴いチラシを撒いたりします。
そういう意味では、課題は複数あり、それにともない施策も複数打つということになります。
当り前と言えば当り前です。
え?でも最近は上手く行かない?
上手く行かないと言うことは、目標達成に必要な課題に漏れがあると言うことです。
もちろん、現在実施している施策がいい加減なものである場合は別です。
まず、現在見えている課題を達成するための施策を充実させることです。
それでも、達成しないとなると、先ほど言ったように課題に漏れがあるということになります。
課題が発見できないかぎり目標を達成することはできないので、たいへんマズイ状態ということになります。
でも、これに気づいたということは素晴らしいことです。
自分の能力が上がっているということです。
多くの人は課題の漏れに気づかず、業界が良くないから仕方がないと愚痴をこぼしています。
経営者や管理者の仕事は課題の漏れを無くすことです。
課題を達成するための施策を監督者が頑張ってやったとしても、課題に漏れがあれ最終的に成果は得られません。
吉野家さんのような大企業が課題の見落としがあるとは思いませんので、
先ほど挙げた店舗への入り難さについては、何らかの施策が打たれると思っています。
他社の話を聞きながら、この会社のやることは成功するかどうか考えたり、
成功するための課題あるいは条件は何かなどと考えるのは、頭のトレーニングになるのでお勧めです。
・・・ 👆目次
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トヨタ自動車の豊田社長の危機意識から学ぶ!
トヨタ自動車の連結決算の発表がありました。
2019年3月期の連結売上高は、前の期比3%増え30兆2256億円となり、日本企業で初めて30兆円の大台にのったということです。
1社でパチンコ業界の売上規模を軽く上回っています。
さすが日本のトップ企業ですが、報告会で豊田社長は危機意識を強く持たれていたということです。
それは自動車を取り巻く環境が大きく変わって来ていることにあります。
豊田社長がよく言われる100年に一度の大変革です。
2020年代に欧州でのガソリン車の販売はできなくなります。
しかし、トヨタはEV(電気自動車)の準備が十分整っているのかと言われればそうでもありません。
トヨタはHV(ハイブリッド車)では先行しましたが、電気自動車では後手に回っています。
また、自動車がインターネットにつながり、コネクテッドカーとしての進化が起きています。
つながることで大きく変わることは予想できますが、どのような付加価値を新たに創っていき、新しい産業を創出していけばよいのか、
この構想を描き切っているかということになるとそうではありません。
さらに自動運転の時代を迎え、それに関連する人工知能(AI)やセンサー技術の開発も急務となっています。
この分野ではグーグルなどの巨大IT企業が参入をしてきており、競争は激しくなっています。
以上のことを考えると、現在の優位はすぐに覆る可能性があることが、よくわかります。
そこでトヨタが力を入れているのが研究開発ということになります。
なんと研究開発費は、1兆1022億円という巨額な額になっています。
売上が1兆円を超える企業はそれほど多くありません。
産業でも1兆円規模に成長すると優良産業として認められます。
だから巨額の数字であることは間違いありません。
しかしながら競争しているということになると、相手より優位に立つ必要があります。
つまり、他の競争している企業と比べて十分な投資になっているかといことが問題となります。
企業の2018年の研究開発のランキングは次のようになっています。
1位 アマゾン 2兆4882億円
2位 グーグル 1兆7847億円
3位 フォルクスワーゲン 1兆7349億円
7位 アップル 1兆2739億円
11位 トヨタ自動車 1兆1022億円
1位のアマゾンは直接トヨタと競合しませんが、世界トップの研究開発費がどれ位なのか知ってもらうために書いておきました。
見ていただくと競合している企業で、トヨタ以上に研究開発に投資をしている企業がいるということです。
もちろん研究開発費用が多いからといって必ず優位が取れるというモノではありませんが、
優位な環境を作れる可能性は高まります。
大手企業は莫大な収益を上げますが、それを維持し、未来の収益を出すためにかなりの投資をしているということです。
種を蒔かずに芽がはえることはありません。
これはどの業界でも同じことが言えると思います。
投資は明日の利益を生み出す種です。
パチンコ業界は、昔は遊技台の魅力があったので集客に寄与し、投資をはるかに上回る利益を出してくれました。
だから多くの経営者が遊技台を投資と考え、巨額な資金を費やしてきました。
しかし、遊技台の魅力が半減し、遊技台が投資からコストに変質してきています。
このような時期に皆さんは今何に投資をされていますか?
会社は会社、店舗は店舗、個人は個人で投資すべきものがあると思います。
皆さんはどのような投資をされていますでしょうか?
私としては今の時期は変化に対応するための人材への投資が一番だと考えています。
発表会の中で、豊田社長は、今後の脅威が何かを聞かれ「トヨタは大丈夫、という気持ちが一番、危機につながるのではないか」と言われたということです。
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母の日のプレゼントについて考える!
来週の日曜日は5月の第二日曜なので母の日です。
母の日ということで、母親にプレゼントをすることになると何を送ったら良いか、迷ってしまいます。
お客様にもそういう人が多いのではないでしょうか。
迷うのは、これはと思うようなアイデアや品物が浮かばないからですね。
それでは「これはと思う」ときとはどのようなときでしょうか。
具体的に考えると、まず自分の母親が以前から欲しいと思っていたものを見つけたときですね。
例えば、以前から母親が蒸気の出るトースターが欲しいと言いていた。
何かプレゼントに良さそうなものは無いかと家電量販店に行ったら、蒸気の出るトースターが目に入った。
そのとたんにそう言えば、オフクロがこれを欲しがっていたな、という場合ですね。
次に似ていますが、自分の母親が多分欲しがるだろうという母親のニーズやウォンツを満たすものを発見したときですね。
例えば。最近母親からトースターの調子が悪いと聞かされていた。
プレゼントを何にしようか考えていると、そのことを思い出した。
そこで母親に新しいトースターをプレゼントしたら喜んでくれるだろうと考えたという場合ですね。
その次は、自分が素晴らしい体験をしたので、これを母にも体験させてあげたら喜んでくれるだろうとい場合です。
トースターの例で言えば、最近宣伝を見て何となく蒸気付きトースターを買った。
朝、そのトースターを使って今までと同じ食パンを食べたら、中がしっとりもっちッとしていてびっくりした。
味もいつもの安い食パンとは思えない。
うちの母親も朝はパンダから、これをプレゼントしたら、喜んでくれるだろうと考える場合。
他には、自分が体験してはいないが、世間で非常に評判になっているもの。
或いは特定の人が良いものだからと強く勧めるてくれるもので、
自分もそれを体験したい、食べてみたいと思っている。
もしかしたら、これを母親にプレゼントしたら喜んでくれるかもしれないと考えるような場合です。
トースターの例えで言えば、トースターの人気ラッキングで上位になっている。
買った人の話を聞くと、これはトースターの革命と絶賛している。
自分も使いたいと思うし、うちの母親にこれはお勧めだよとプレゼントすると喜んでくれるかもしれないという場合。
その他にもいろいろあるとは思いますが、
最初の2つは母親から何らかの情報を得て行うパターンですが、日頃の情報収集ができていなければ難しいかもしれません。
同居をしている場合は何とかなりそうですが、そうは言っても母の日の近くになって聞くのは抵抗があるという人もいるかもしれません。
プレゼントは意外性がある方がインパクトが強いですし、受ける方も言って買ってくれるのは、おねだりをしているようで、
何か心理的な抵抗があったりします。
もちろん、これは店舗で対応することはできません。
後の二つはどうでしょう。
端的に言えば、自分の母親にお奨めする理由が明確にあるというものです。
自分自身の体験や判断によるものか、他人の体験や判断によるものという違いだけです。
これは店舗で対応できるものですね。
小売店で母の日等のプレゼントを企画しているところがありますが、
良い店舗は、母の日用のプレゼントを提案し、なぜそれが良いのかをPOPなどで書いたりしています。
つまり、プレゼントとして買う人に、あなたの母親にあなたが奨める理由や根拠を明らかにしてくれているのです。
だから、文を読んでこれなら自分の母親に胸を張ってプレゼントできると感じさせてくれます。
ホールで母の日のプレゼントを提案するときも同じですね。
母の日にプレゼントにする理由が明確に教えてあげることができれば、
プレゼントを探している人にとってはありがたいことです。
母の日のプレゼント景品の仕入れは、景品自体の魅力にプラスして、おススメ理由や背景をつけることです。
ただ単に景品を仕入れて、ただ置いているだけでは売り方として不十分と言えるでしょう。
ちなみにホールでは景品として仕入れを起こさないが、お客様の為に母の日のプレゼントに良いものを情報として掲示し、
接客時のスタッフのコミュニケーションのきっかけを与えるというのも悪くないでしょう。
世間が『母の日』といっている中、ホールが知らん顔をするよりも、
同じように『母の日』に反応している方が、地域と連携している密着しているという感じが出ます。
もちろん、ホールが母の日に力を入れている小売店などとコラボをするのも悪くないと思います。
情報提供ということでは、母の日のプレゼントのランキングも、
プレゼントを買う根拠になり、迷えるお客様にヒントを与えるものとなります。
5月6日にWBSで放送していた「楽天フラワーギフト」のランキング(4月22日現在)を書いておきます。
1位 バラ点心+小籠包のセット 4980円 王府井
2位 飲むカーネーションのお酢&果実の酢 3980円 三井酢店
3位 カーネーション茶&バウムクーヘンセット 3999円 彩香
4位 香る飲むお酢詰合せ 3780円 セゾンファクトリー
5位 フラワーチョコレート 4860円 スキィズ
6位 フラワーピーチレアチーズケーキ 3024円 ラ・ファミーユ
7位 フルーツゼリームース&プリザーブドフラワー4688円シャ・ペルル
8位 桃のレアチーズ 2680円 フロム蔵王
9位 花ジェラードセット 4100円 スペールフルッタ
10位 フラワーリキュール「桜舞う」 1622円 菊の豊幸園
個人的には10位のさくらの花弁が入ったリキュールがいいなと思いました。
少しとろみがあるのが特徴で、花弁が食べられるということです。
グラスに注ぐと花弁が舞っているようになるので、見た目がキレイです。
これまで飲んだことがないものなので、初体験ということで買ってみたいと思いました。
母の日が成功すれば、来月の父の日も期待して、再来店してくれます。
ホールに行くと自分の欲しい情報を提供してくれるというのも、
また寄りたいと思う動機付けになるのではないでしょうか。
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USJの深夜リハーサルから従業員のやる気を考える
ニュース番組WBSで深夜に動く経済活動コーナーでUSJを取り上げていました。
USJの人気は結構高く、世界最大の旅行サイト「TripAdvisor」では、
旅行者の口コミ評価をもとにしたトラベラーズチョイスアワードで顧客満足の高かったテーマパークを毎年発表していますが、
そこで東京ディズニーランドを抜いて1位になっています。
「トリップアドバイザーの口コミで選ぶ 世界の人気テーマパーク2018」
【日本のテーマパークランキング2018 トップ10】
1 位(1) ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
2 位(3) 東京ディズニーシー
3 位(2) 東京ディズニーランド
4 位「初」 アドベンチャーワールド
5 位(4) ナガシマスパーランド
6 位(5) 富士急ハイランド
7 位(7) 東京ワンピースタワー
8 位(9) メガウェブ
9 位「初」 天橋立ビューランド
10 位(8) 江戸ワンダーランド
※()内は昨年順位。「初」は初登場
昔は、ディズニーランドが絶対王者で、これ以上のテーマパークは存在しないような感じもありましたが、
近年のUSJの躍進はそれを覆しています。
WBSの生中継で紹介していたのは、ハリーポッターのホグワーツ城のプロジェクトマッピングのリハーサルの様子とか、
動物CGアニメ映画の「シング」の世界観をショーにした「SING ON TOUR」のリハーサルの様子でした。
生中継なので夜の11時に明日の準備をしているということになります。
夜9時に閉館なので、それから機械装置の不都合が発生していないか、ショーの演出ポイントは的確か、あるいは段取り漏れはないか等を確認しているというところでしょう。
「SING ON TOUR」の魅力やリハーサルを行う理由について大阪テレビのレポーターがインタビューをしていました。
答えていたのはUSJエンターテインメント部のダニエル・ペレス氏で、
魅力としては映画「シング」の世界観を完全に再現していること、
ゲスト(お客様)が演技をしているスタッフと一緒に歌ったり、踊ったりするので、
ショーの一部となって楽しんでもらうことができると自慢げに話をしていました。
そしてリハーサルについては、自分たちは世界最高のエンターテインメントを提供をすることを考えているので、
リハーサルは必要不可欠であることを強調していました。
このような努力をすることは、世界中から来た人に高い顧客満足を提供することに繋がると考えているということでした。
それでは『リハーサルの効用』とはどのようなものなのでしょうか?
まず、リハーサルをするということは本番で失敗したくないからですよね。
ということは、リハーサルを極めるという行為は、会社として本番を成功させるという意思の表れとも取れます。
会社の本気度が伝わるということになります。
次に、リハーサルという練習をすることで参加しているメンバーの本番に対する自信がついていきます。
誰もが本番に自信を持っているわけではありません。
本番におけるスキルを完璧に持っているとは限りません。
しかし、リハーサルという本番さながらの練習を行うことで、まだ取得できてないことや気がつかなかった問題点が明らかになるので、
その部分を修正し、強化し、問題点を無くす工夫ができます。
そうなるとこれだけやったのだからという、本番に対する自信が生まれてきます、
そして3つ目は、本番の成功確率の向上ですね。
既にやったことを追体験するので、心の余裕ができ、イレギュラーに対応できる確率が高まります。
本番が上手く行けば、お客様の満足度は当然高くなります。
4つ目としては、スタッフに達成感を味わってもらうことでしょうか。
ハーズバーグの動機付け理論を知っている方はご存知のように、モチベーションを上げる一番の要因です。
人間努力してコトに臨むと「やった!」という達成感を強く得られます。
甲子園球児が試合で涙を流すのは、甲子園に向けての努力の積み重ねがあったからですよね。
例えば何も努力せず、抽選に当たって甲子園に来たとしても達成感はないので、何も感動をしないと思います。
リハーサルは本番を完璧にするための努力をさせるという意味で、この達成感の醸成に役立ちます。
以上のことを考えると、エンターテイメント業である場合、リハーサルを取り入れることは意義のある重要な仕組みであることが分かります。
さて、あなたの店舗では、リハーサルをすることがあるのでしょうか?
リハーサルは、店舗の本気度をスタッフに伝え、スタッフのやる気を引き出し、お客様の満足度を上げるために良い仕組みとは思いませんか?
例えば、今回の新台入替を演出して、お客様に愉しんでもらいたい。
今回仕入れた面白い景品の魅力をアップさせるようにしたい。
そのために工夫をし、お客様へ働きかけるということであれば、事前準備としてリハーサルをしておくのは成功確率を高めるのではないでしょうか。
もちろん、リハーサルの形には工夫が要るとは思います。
時間的制限もあり事前に段取りを考えておく必要があります。
でも、そう言うことを積み重ねている店舗は、凄い店舗になるのではないでしょうか。
USJのリハーサルを見ながら、そんなことを考えていました。
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ブルーオーシャン戦略としての「青ワイン」に学ぶ!?
皆さんは「青ワイン」をご存知でしたか?
赤でも白でもなく、ロゼでもない青いワインです。
もちろん、言葉通りワイン自体が青く透き通っているワインです。
スペインで開発され年間20万本も売れるヒット商品となっているそうです。
私はこの話を聞いて、自分の頭の硬さをまた思い知りました。
これまでにワインを何回も見ていて、ワインの色に疑問を持ったことがありませんでした。
今日も赤ワインをスーパーから買ってきたところです。
赤、白、ロゼが当たり前で、色を変えるという発想は全く浮かびませんでした。
見慣れているものについては、脳は考えないという脳の特性がそのまま出てしまっています。
私は、こういう当たり前の状態に疑問を持たないことに、指導や研修で注意を呼び掛けています。
それは業界の常識以外の発想ができなくなるので、市場を切り開くことができないからです。
そう言っている私自身が、情けないことに全く考えてもみないことだったので、凄いと思いました。
ちなみに凄いと言われるものとは、言われてみると当たり前で、
気がついた後は「そんなの誰でも考えることができる」というコロンブスのタマゴのようなものを指します。
ニュース番組のWBSでは、毎年連休は「海外トレたま」ということで、海外の面白そうな新商品や発明を紹介しています。
昨日紹介された新商品が、この「青ワイン」でした。
開発をしたのは、スペインのサン・セバスチャンにあるジックライブ社という会社で、
創業者のイニーゴ・アルダイさんは、何百年も伝統が続くワイン業界に変革をもたらしたかったということで、
それを意識して意図的にブルーのワインを作ったそうです。
開発者のアルダイさんによるとブルーの色は、
ブドウの皮からとれる青い色素と植物由来のインディゴを組み合わせて出しているということです。
味はフルーティーで、少し甘めで、味はロゼに近いようです。
アルダイ氏は、最初からこの青ワインを作ろうと意図的に取り組んでいますが、
その狙いはワイン市場への参入に際し、当初からブルーオーシャン戦略を実行しようと考えていたからです。
ブルーオーシャン戦略は新しい価値を提供することで、従来の市場競争者と争わないというものです。
このブルーオーシャン戦略は、W・チャン・キムとレネ・モボルニュが考案した戦略思考法で、
その考え方を表した『ブルーオーシャン戦略』という本は、世界に25か国で刊行され、ベストセラーになりました。
この本で紹介された日本の企業は理髪店のQBハウスでした、
QBハウスは、10分間で散髪をするという新しい理容店の業態で、市場を席捲してきました。
少し昔で言えば、宅急便が荷物の物流という概念を一新し、新しい市場を作り出していきました。
今の若い方は知らない方も多いと思いますが、昔は個人が荷物を個人宛てに送るのはたいへんでした。
荷物は家まで運んでくれることはなく駅止めなので、駅まで荷物を取りに行くのが当たり前でした。
宅配便は従来の物流とは競合せず、伸びていきました。
とりあえずザクッとしたイメージを持っていただけたらと思います。
『ブルーオーシャン』に対して『レッドオーシャン』というものがあります。
これは通常の既存市場と思ってください。
誰もが知っている同じやり方で、泥沼の競走をしている市場です。
「レッド」と言う理由は、泥沼競争をしていると投資に見合う売上改善ができなくなり、多くの企業が赤字経営に移行するからです。
パチンコ業界で言えば、大型のパチンコ店を作って優位に立とうとする。
競合店より新台を多く入れて優位に立とうとする。
競合店より出玉を多くして、お客様の関心を集めようとする。
業界の代表的な施策で優位に立とうとすると競争は泥沼化し、収益を圧迫していきます。
こういうことをするのが『レッドオーシャン』なのです。
話を青ワインに戻しますが、
ジックライブ社は。青ワインを開発したことで他のワイナリーとの差別化ができ、取り扱う業者が増えました。
青というのは見た目にインパクトがありますので、
いち早く仕入れてレストランで来店動機としての価値をもたらしたと思います。
また欧州でワイン離れが進んでいる若者も結構飲んでいるということなので、
青ワインを飲むことが、クールとかカッコイイというような若者を表現する価値を与えたのかもしれません。
なお、ジックライブ社は、青ワインの成功をうけて、さらなる黄色やピンクのワインを作っているとのことです。
さて、皆さんはこの青ワインの話を聞かれてどう思いましたか?
もちろん飲んでみたいと思った方もおられると思います。
私も機会があれば飲みたいと思います。
しかしお尋ねしたいことは、この話の抽象度を上げて、自店の運営に活かすヒントは見つかりましたかと言うことです。
上記の内容の抽象度を上げると、今まで目にしていることが当たり前と思い、思考停止をするなと言うことになるはずです。
ここから少し抽象度を少し下げ、具体化すると、過去から何も考えずにやっていることは疑ってみると言うことになります。
さらに具体化すると、自分たちが過去から当り前とやってきたことやサービスは何かを書き出すことです。
そして、これは変えるとどうなるだろうかと想像力を働かせることです。
このような頭の使い方をすることで、新しいサービスや気づきが生まれる可能性があるということです。
業界ナンバーワンに立ち向かえるくらいの資金力あれば、レッドオーシャンでも勝ち残ることはできます。
そうでない場合は、ブルーオーシャンを探すのが賢明だと思います。
ちなみに私が提唱するイノベーション型コミュニティホールはブルーオーシャン戦略を目指すものです。
最終目的は、競合店のお客様を自店に引き寄せることでは無く、新しい顧客の創造です。
これを意識してコミュニティホール化の施策を考えると、今までにない発想の施策が湧き出てくると思います。
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令和は貨幣価値ではなく精神価値を高める時代!?
ニュース番組WBSで平成最後ということで、松任谷由実さんをスタジオに招いて彼女の特集をしていました。
私は松任谷由実の音楽はいくつか知っていましたが、
本人については大物ミュージシャンという認識ぐらいしかもっていませんでした。
番組は昭和平成を松任谷由実の音楽とともに振り返りながら、令和の時代を考えるというようなものでした。
松任谷由実は1972年にデビューし、ミュージシャンとしてデビューしますが、
フォークソング時代にそれとは一線を画するニューミュージックとして位置付けられました。
ここは重要な点で、当初から松任谷由実は現在がどうであろうが、それに影響を受けないという体質を持っているのですね。
番組の中での話を聞いて行くと、松任谷由実の音楽は今を対象としたものではなく、時代を先取りしている。
作曲している時代から5、6年先を見据えた音楽を作っているというのです。
つまり松任谷由実が作った世界観は5、6年経つと現実として現れてくる。
これは松任谷由実がそうなるように世界を誘導しているかもしれないし、その時点から未来を予知しているのかもしれません。
そうなった事例として、1980年に雪の歌を中心にしたリゾートアルバムを企画するのですが、
1987年にスキーブームがやってきます。
若い人が中心となり、スキーのシーズンになると土日はスキーに出かけました。
松任谷由実の頭の中には、明確な冬のリゾート像があり、未来の雪原で遊ぶ若いカップルの姿が見えていたようです。
松任谷由実の感性自体が、未来とつながっているようで、
バブル時代のバカ騒ぎは、松任谷由実自身がバブルの5年ぐらい前に体験し、
バブルの頃には飽きていたと言ってました。
だからバブルの時代は楽しむというより、バブルに浮かれてきた人をもてなす側になっていて、
自分の経験からこんなことは長く続けられないと分かっていたので、
バブルは崩壊すると思っていたようです。
また、松任谷由実はその頃絶頂期であったCD売上もダメになると思っていたようで、
銀行が倒産することはないと信じられていた時に、「日本の都市銀行が破たんしたら、私の音楽も終わる」と周囲に話していたそうです。
実際、当時都銀であった北海道拓殖銀行が倒産し、CDの時代は終わっていきました。
CDが終わっても、必ず残ると考えていたのはコンサートなどの興行で、
松任谷由実はコンサートに注力していきます。
そして、サーカスのようなエンターテイメントを取り入れて、
新しいコンサートの形を作っていきます。
話を聞いて行くと松任谷由実はイノベーターであり、次の時代を敏感に感じ取り、
そこに巧みにシフトしていくやり手の企業家というイメージを強く持ちました。
その松任谷由実が言うには、活動内容の中心をモノから精神的なコトに意識的にシフトしているというのです。
要するに人々(消費者)がモノ消費からコトを楽しむ消費にシフトしていこうとしているのを感じているということではないでしょうか。
WBSの大江キャスターが松任谷由実に令和の時代はどのような時代になるのか訊いたところ、
今変わりつつある豊かさの定義がもっと顕在化するというように答えていました。
変わるのは、もっと心の時代になるというのです。
人々の心の持ち方、フレームワークが変わることで、
今まで見ている同じものでももっと豊かに見えるようになる。
心で観る時代になると、貨幣価値を高めることにあまり人々(消費者)は反応しなくなる。
心で見る時代には精神価値を高めることで人々(消費者)は反応してくれる、
と言われていました。
解釈すると、値段が高いモノだからと言ってありがたがる人は少なくなる。
それよりもそのモノにどうような想いが込められているか、その想いに人は反応してくる。
例えを上げるとすればこんな感じですね。
20万円のスーツだから価値があるとは思わない、
たとえ5万円のスーツでもそれを作った作り手の想いが伝わってくると価値があると思うようになる、ということです。
パチンコ業界で言えば、1000台のホールだから行く価値があるとは単純に思わない、
たとえ300台のホールでもその会社の想いや店長の想い、スタッフの想いが素晴らしいものであれば、
お客様は300台のホールに行く価値を感じ、このような店舗を選ぶ時代になるということです。
魅力的な遊技台が出ない状態では、多機種を多台数揃える意味はあまりありません。
今までの大規模ホール優位の大前提が変わってきているのです。
このような状況を考えると、パチンコ業界は松任谷由実が示唆するような方向へ行くのではないでしょうか。
私は今まで松任谷由実さんはただの優れたミュージシャンと思っていましたが、
WBSの特集を見て認識を新たにしました。
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平成の天皇および今上天皇をホール運営の手本とする!
今日は令和となって最初の日です。
皇太子徳仁様は即位され、新天皇になって最初のお言葉は、
「国民に寄り添い、象徴の責務を果たす」とありました。
このお言葉を聞いて違和感を感じる人は、あまりいなかったのではないでしょうか。
それは平成の天皇の活動が公の式典の参加だけでなく、被災地などを何度も訪れているからです。
平成時代は戦争はありませんでしたが、阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめとする災害が多数起こりました。
平成の天皇は積極的に被災地を訪れるだけではなく、
膝を折って被災した人の話を熱心に聴き、その心の痛みを受け止めようとされていました。
最初、平成の天皇が膝を折ったとき、天皇が何もそこまでしなくてもいいのではないかという声もありました。
しかし、平成の天皇としては本当に相手のことを思いやり、寄り添う姿とはどういうものだろうと考えたとき、
相手との目線を合わすという行為が、自然と出てきたのだと思います。
平成の天皇が被災された国民と目線を合わせて話をされている様子を見て、
平成の天皇は国民のことを心配しているというのは本当ではないかと感じたのではないでしょうか。
そして、被災地に何度も行かれたということで、さらにその印象は強く国民の心に刻まれたと思います。
言っていることとやっていることが一致している。
『言っていることが成る』と書いて『誠』という漢字になります。
誠の人、誠の心というのは、ちょっと見た目には弱いように映るかもしれませんが、
これ以上に人の心を捉えるものはありません。
神様がいるとすれば、神様の心をも捉えるものと言えるのはないでしょうか。
だから『誠』が人として一番強い在り方と言えるかもしれません。
今は天満宮に神として祀られている菅原道真公は、下のような句を詠んだとさています。
心だに 誠の道に かなひなば いのらずとても 神やまもらむ
意訳としては、「心に誠実な気持ちもって、それに沿った行動をしていれば、ことさらに祈らなくても神様は、守ってくださる」というものです。
神が守ると言っていますが、具体的には人を通して守るということになるので、
神の心をとらえると言うのは、人の心を捉えることと同じなのだと思います。
ここでまた、新天皇のお言葉にもどりますが、
平成の天皇が実際にどのようなことをしてきたのか、多くの国民が目にしているので、
新天皇になられた徳仁様が発せられた「寄り添う」という言葉が、天皇の在り様として自然に聞こえるのだと思います。
多くの人の信用を得るというのは、このような地道なことを継続的に行うことでつくられていきます。
ここにはホームランを打って一発逆転というものはないのです。
コミュニティホール作りは、地域の人との信頼関係、信用があってはじめて成立します。
ホームラン的な施策を打って、コミュニティホールが一挙にできるものではありません。
コミュニティホール作りに向けて、地域の人を思いやり、
地域の人を少しでも幸せにする施策を打っていくという継続的な努力があって、
はじめてできるものだと思っています。
そしてこのパチンコ店は『無敵のホール』になると考えています。
もちろんこの『無敵』は誰とも争わないという意味で、お客様の取り合いをしないという意味です。
つまり『新しい顧客の創造』です。
端的に言えば「パチンコに行きたい人」ではなく、「コミュニティホールに行きたい人」を創造するということです。
地道なことを継続的されるこれまでの平成の天皇のありよう及び今上天皇のありようは、
コミュニティホールづくりの手本となるのではないでしょうか。
※今上天皇(きんじょうてんのう):在位中の天皇をさす呼称です
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