本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2020年6月の目次 □□□

 ローソンの「野菜セット」から稼動改善のヒントをもらう

 コンビニ大手ローソンでは、6月26日から金曜日、土曜日限定で「野菜セット」(500円)を試験的に売り出しています。 今回売り出された「野菜セットの中身は、プチトマト、シメジ、ピーマン、ニンジン、玉ねぎ、キュウリ、ジャガイモなど7種類です。 これまでローソンのまるもの野菜販売は一部の店舗だけでしたが、これ機に全国的な販売を計画しています。

 このような新しい取り組みの背景は、既存店雄の売上減少にあります。 コンビニの既存店の売上は新型コロナの影響もあり厳しい状況が続いています。 大手コンビニ7社で見ると4月は前年対比10.6%のマイナス。 5月も10.0%と前年割れが続いているのです。

 ニュース番組WBSの取材に応じたローソンの担当者は、新型コロナ以降商売が難しくなっていると話しています。 新型コロナの影響で人々の生活様式が変化し、コンビニに求めるものに変化が出てきていると分析しています。 そのため従来と同じ商材を取り扱うだけでは、売上の減少は免れないと判断しています。

 コンビニ売上は厳しくなっていますが、その中で注目したのがまるもの野菜(カットしていない野菜)なんですね。 売上が落ちていると言っても、全部が均等に落ちるようなことはあまりありません。 これはパチンコ店でも同じですよね。 全体で見ると稼働が落ちている中にも、稼働を伸ばしている遊技台もあり、それに目を付けたということです。 それが”まるもの野菜”だったということです。

 今まではカット野菜が喜ばれていました。 夫婦共働き、あるいは独身者でも家に帰って手間をかけたくない。 だから、カットされた野菜は重宝していた。 ところが新型コロナの流行とともに、在宅勤務などをする人が増えてきて、家にいる時間が長くなってきた。 そうなると料理が手間仕事から、気分転換の仕事へと変わっていった。 また、まるもの野菜の方が保存もできるなど、お客様の志向が変化していったということでしょう。

 そして併売分析をしてみると、まるもの野菜を購入する人は豆腐屋やタマゴも結構割合で購入していることが分かったので、 「まるもの野菜」を置くことで併売を促し、相乗効果を期待していると話してました。 パチンコ店でいうと回遊分析をして見ると「海」を打っているユーザーが結構〇〇も打っていたことが分かったというものですね。 ローソンは今回試験的にやっている「野菜セット」の販売を検証し、全国1万4千店舗に広げていくそうです。

 このローソンの事例で参考にすべきは、売上低迷の仮説を立てて、対応しているということだと思います。 売上が低迷しているのは、単に新型コロナが原因で客足が鈍っているというような捉え方をしていないことです。 売上の低迷しているのは、自分たちの商材がお客様のニーズに合わなくなってきたからだと考えていることです。 前者の考え方では新型コロナが終わるまで、手の打ちようがありません。 しかし、後者の考え方を持つことで、新しい生活様式にマッチした商材を品揃えに加えるべきとなります。 建設的な行動が起こせるということです。

 これをパチンコ店に当てはめると次のようになります。 稼働の低迷は単に新型コロナ影響で客足が戻ってこないとだけしか考えていない店舗では、新しい取り組みは何もせずに従来のやり方を従来通りしてただ待つだけになります。 しかし、稼働の低迷はパチンコ店に対するニーズが変化してきていると仮説を立てる店舗は、パチンコユーザーが求めているモノは何かと考え、改善のための施策を打つことになります。 例えばそれが新型コロナウイルスに対する安心感かもしれません。 新台に変わる面白中古台の発掘かもしれません。 また、単に現在打っている台についての詳しい情報かもしれません。
 自分達が立てた仮説を検証するために、自店ユーザーのニーズやウォンツが変化をどのようにしてとらえるか工夫する店舗もあるでしょう。 また台データや会員データを分析をする店舗、本部もあるかもしれません。 そして、それらの仮説を基に新しいスタイルの営業を試験的にしてみることになるでしょう。

 新型コロナの影響で低迷している現状をどのように捉えるかで、大きな違いがでてくることは容易に想像できます。 これは業種や業界に関係あまり関係がないと思います。 ローソンの「野菜セット」の背景にある売上低迷に対する捉え方はパチンコ店経営の参考になると思います。 もし、新型コロナの影響で何もできないと思っているなら、それは単に問題形成のやり方が悪いということになるのではないでしょうか。

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 次亜塩素酸水の検証発表から見えるもの!

 昨日(6月26日)に経済産業省から次亜塩素酸水の有効性についての発表がありました。 次亜塩素酸水はアルコール消毒液が不足していた時に、その代替品としてもたはやされました。 しかし、その有効性についての確認ができないということで、経済産業省から委託を受けた独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が検証を重ねていました。

 結論から言えば消毒薬としての効果は有りということになりました。 しかし、次亜塩素酸水が無条件で消毒薬としての効果を発揮するというわけではなく、 一定の濃度の次亜塩素酸水であり、使い方が正しいという条件を満たす必要がります。

 例えばテーブルの除菌などでは、有効塩素濃度80ppm以上の次亜塩素酸水を使用します。 そしてまずデーブルを布巾でキレイにする。 汚れがあるとダメなので、事前に拭き掃除をします。 次にテーブルの上を次亜塩素酸水で濡らし、20秒放置する。 その後、キレイな布巾などで拭きとるという手順になります。

 でも実際問題として、飲食店などで20秒間テーブルを濡らして放置して、拭き取るという作業はどうでのでしょう。 例えば、パチンコ台で20秒間濡らして放置し、その後で拭き取るという作業は、パチンコという遊びのテンポに合わないような気がします。 やはり、消毒液をふり掛けてさっと台を拭き、「どうぞ」といった方がスピード感があって良いように思うのですが・・・。

 多くの人はこれまで次亜塩素酸水の正しい使い方について知らなかったので、アルコール消毒液と同じような使い方をしていたのではないでしょうか。 それでも問題は発生していなかったので、大丈夫と考える人もあるでしょう。 しかし、それは周囲に新型コロナウイルスの感染者がいなかったというラッキーに支えられていたというだけであり、今後も大丈夫と考えるのは危ない考え方です。 恐らく、今回の基準が明確になったので、それに沿った使い方を多くの人がされると思います。

 では今後次亜塩素酸水は消毒薬として多くの店舗で使用されるでしょうか? 恐らく、ほとんどアルコール消毒になっていくと思います。 何回も言ってますが、新型コロナウイルス対策は、周囲に感染者がいない地域の人にとっては、意味がない行為です。 それは分かっているが、万一を考えるとやってないとマズイという行為です。 行為に手間をかけたくありません。 そうですよね。 しかし、今回発表された次亜塩素酸水の使い方は手間がかかります。 20秒待つのは非効率だと思えてくると思います。 パチンコでしたら、20発玉を打つ間、ボーっとしている時間ということになります。 店舗の効率化、スタッフの効率化を考えた場合、アルコール消毒液にしようということになるのではないでしょうか。

 人の移動がだんだん解禁され、経済が回り出した時の感染拡大防止策に求められるのは、快適性と効率性です。 同じ感染拡大防止策をするなら快適な方が良いと思いますよね。 だから、夏マスクが売れます。 同じ感染拡大防止策をするなら効率的な方が良いと思いますよね。 だから新しいイオンでは、タブレットを使った買い物ができるようにし、非接触ので買い物が完結するように工夫をしています。

 そう考えると新型コロナウイルス対策は、第2フェーズに入ったと言えるかもしれません。 対策ができるのは当たり前。 それに加えて、快適性と効率性です。 もし、自店の新型コロナウイルス対策を進化させるということでは、この2つの要素に心を砕くことです。 「同じコロナ対策でも、この店は違うね」と言ってもらえる工夫を考えてみてはどうでしょうか?

関連資料:次亜塩素酸水の最終検証結果

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 店舗の新しい魅力の開発に挑んでみる!

 店舗に人を集めたい。 どの店舗の店長も思っていますし、会社の社長ならなおさら思っていることでしょう。 緊急事態宣言が終わり、あっと言う間にお客様が戻って来たという店もあるかもしれません。 しかし多くの店舗ではコロナ前の稼動までには至っていないのが現状です。

 お客様がなぜ戻ってこないのか? 主たる理由は、新型コロナの影響が一番でしょうが、ホール自体の魅力の減少というのも大きいのではないでしょうか。 台入替もできない。 メーカーからの新台も期待できない。 新型コロナの影響だけにとらわれてしまうと、自店の魅力の低下に気づかないということになります。

 昨年の夏の放送になりますが、カンブリア宮殿で夏山の魅力の特集をしていました。 登山は一部に熱烈な愛好家がいますが、それだけではジリ貧になってしまう。 そんな状態に危機感を持った「山と渓谷」とういう雑誌の編集長がスタッフと一緒になって、山に対する魅力を積極的に発信するというものでした。

 普通の人がわざわざ山を上る目的を考えて山登りをあえてしようなどとは思いません。 ”山登り”と言われても、連想するのはたいへん、しんどい、つらい等のマイナス面ばかりです。 そこで、山に登るとどのような良いことがあるのかを伝える、或いは創り出して伝えるということをしていました。

 例えば、山で食べる「山ごはん」の紹介。 山で簡単に作ることが出来て、びっくりするくらい美味しい「山ごはん」を考えて紹介する。 実際に食べた人は、外で食べる非日常と美味しさで、また山で食べたいと思い、いろいろな山に登る。 また、山頂でしかゲットできないスタンプアプリを作り、山に来た証明にし、他の山にも登ってスタンプを集めたいという意欲を出させる。 さらには、山に生息している苔(こけ)を題材に、苔の素晴らしさを伝え、苔の種類や鑑賞方法を伝える。 最近では”苔ガール”と呼ばれる苔マニアの女性の山登りが増えているというのです。

 山という言葉は、山全体を表すトータル概念です。 ただ山を登るというだけでは、抽象度が高く、どの山を登るのも同じに思え、楽しみ方も単調になってしまいます。 だから、山とは何か、具体的に考えることにより、楽しさも具体的になり、ふつう見落としている楽しさに新たな光を当てることができます。

 パチンコ店も従来のやり方で魅力が保てないのであれば、 改めて魅力を作り出す必要があります。 どのようにホールの魅力を創造していけばよいのか、思いつかないということであれば、 この山の魅力の引き出し方は、参考になると思います。
 つまり、パチンコ店という抽象的な言葉でとらえるのを止め、具体的に魅力とは何だったのかを考えるということです。 パチンコでも具体的に考えていくと、新台の魅力、中古台の魅力、撤去台の魅力という捉え方もできます。 もちろん機種別でも、スペック別でも良いと思います。 設備で言えば、ワゴンサービスやカフェ、食堂の魅力もアップさせられるかもしれません。 魅力を見つけ出し、創り出して、お客様にどう伝えるかを考えるのです。

 ホールに行って何か魅力的な体験ができる。 これまでの営業手法ができない今だからこそ面白いと思います。 お客様はコロナの恐怖が薄れ、徐々に増えて行くでしょうが、それだけでは不十分という方は、『ホールの魅力づくり』に取り組むことをお勧めします。

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 『職場クラスター』の話題から社内対策を再考する!

 最近話題になっているのが『職場クラスター』そして『家庭内クラスター』です。 お客様対応に関しては、どこの事業所(お店等)も感染拡大防止対策は気にしています。 しかし、職場では大丈夫だろうという思い込みがどこかにあるのかもしれません。

 もちろんこれは感染者数が毎日のように出ている地域でのお話になると思います。 しかし、新型コロナウイルスの感染者のいない地域でも、県をまたぐ移動が盛んになるにつれて発生確率は高くなっていると言えるでしょう。

 23日にドイツ西部の州にある食肉処理場で1550人以上の新型コロナウイルスの集団感染が発生しました。 この食肉処理場でどのような感染防止対策が行われていたかはわかりませんが、 コロナの怖ろしいところは、感染はあっという間の起こるということでしょう。

 お客様相手となると気を使いますが、社内ではどうしても気が緩んでしまいます。 事務所のデスクが向かい合わせの場合、アクリル板などを置いて飛沫感染の防止に努めていますでしょうか? デスクが横にある場合でも同じですね。 ソーシャルディスタンスが取れるくらい隣のデスクが離れていることはないと思いますので、アクリル板を置いておくのが好ましいということになります。 もちろん、アクリル板の設置ではなく、マスクで対応しているところもあるかもしれません。
 換気もどうでしょうか? 窓の無い事務所も多いと思います。 換気も防犯という視点からやりにくい事務所もあると思います。
 このように考えると、スタッフの誰もが感染していないというラッキーを前提とした職場コロナ対策を取っているので、問題が発生していないだけかもしれません、

 スタッフの多くが感染していることが分かると、店舗は一時休業に追い込まれる可能性は高います。 保健所からも指導が入り、消毒の指導などがあります。 感染が判明し隔離されたスタッフはしばらく帰ってこないので、再開したとしても運営はたいへんです。 また、風評被害もあるかもしれません。 お客様に対しては、営業の形態上濃厚接触はないはずですし、感染しないように対策をしているので、お客様の中から感染者は出ないと思います。 とは言っても心理的に行きたくないと思うのではないでしょうか。

 リスクを考えると職場の感染防止対策を再点検しておくことが無難だと思います。 段ボールを利用した遮蔽板を作っているというニュースを見たのは、鳥取の県庁だったという記憶があります。 長期に使うとなると、キレイなアクリル板が良いのかもしれません。 転ばぬ先の杖ということで、この機会に事務所や休憩室の感染防止対策を見直してみてはいかがでしょうか。

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 『はだかの王様』商法とコロナ対策から考える!

 今月(6月)19日に都道府県境をまたぐ移動の自粛要請を全面的に解除されました。 人の動きが活発化しています。 あらゆる業種や業界で、感染拡大防止策がとられています。 そして多くの人が感染拡大防止のための関連商品を買っています。

 感染拡大防止のために消毒や除菌をするのは良いことだと思います。 新型コロナウイルスはどこにいるかわかりません。 接触感染を起こさないためには、こまめに消毒や除菌は当たり前です。 当然、手洗いの徹底も大切です。 飛沫感染に対してもシートやボードで防ぐ等も当たり前になっています。

 テレビなどでも感染防止の為の工夫を声高に叫びます。 しかしながら、新型コロナウイルスがあなたの近くにいるように言われると、なぜか『はだかの王様』の話を思い出すのは私だけでしょか?

 あなたの会社や家で新型コロナウイルスがどこかに付着しているのを見たことがあるでしょうか? そうですね。 小さいので見えないと思います。
 それでは、あなたの知っている店舗や病院で新型コロナウイルスがどこかに付着しているかいなか検査をしたことがあるでしょうか? スーパーマーケットでしたら、カートやカゴ、商品やレジ、飛沫防止シートなどの新型コロナウイルスの存在の検査ですね。 恐らくないのではないでしょうか。
 消毒したり除菌しているドアノブやテーブル、机、椅子など新型コロナウイルスが無くなっていることを確認したことがあるでしょうか? これもないのではないでしょうか。

 多くの人は、情報によって新型コロナウイルスが身近にいると信じて、 情報によって新型コロナウイルスを取り除けると信じて、 感染拡大防止という行為を行い、恐らく新型コロナウイルスは取り除かれていると信じて安心している。 誰も検査したこともないので、バーチャルの新型コロナウイルスの世界に棲んでいるとも言えます。

 厚生労働省は6月1~7日にかけて、東京都、大阪府、宮城県の3地域でそれぞれの一般住民約3000人を無作為抽出して血液を採取し、 過去に新型コロナウイルスに感染した人の割合を調べるために抗体検査(定量検査)を実施しました。

 抗体検査の結果、陽性と判定された人は以下の通りでした。
 ・東京都:1971人中2人(0.10%)
 ・大阪府:2970人中5人(0.17%)
 ・宮城県:3009人中1人(0.03%)

 新型コロナと言われ初めてから約100日経過しての数値なので、感染の恐れがある活性化されたウイルスを持っている期間は長くても10日ぐらいです。 つまり実際に感染の恐れのある感染者に出会う確率は、出された検査結果のさらに10分の1以下でしょう。

 冷静に考えると新型コロナウイルスのいない所を除菌し、除菌したと満足していることになります。 『はだかの王様』に出てくる商人が、「どうです。ウイルスが除去されたのがあなたにもお分かりになるはずです」と言われ、「確かにキレイになりました」と周りの人が頷いているように思いませんか? では除菌作業を止めることができるのかと言えばできないでしょう。 しかし、冷静に考えるとほとんど無駄な作業をしている可能性が高いと言えます。

 そう考えるとスタッフの中には、新型コロナウイルス感染拡大防止対策が本当に意味があるのかと思う人が出てきてもおかしくないと思います。 そうは思いませんか? でも、この大前提は、これまで話してきたように、感染拡大防止対策の目的は、新型コロナウイルスの除去とした場合です。
 もし、感染拡大防止対策の目的は、お客様に安心安全を提供することとすればどうなるでしょう。 こう定義すると、新型コロナウイルスがいようがいまいが関係ないということになります。 除菌が目的では無いので、実際にウイルスがいることにこだわる必要がなくなります。 問題になるのは、感染防止対策のパフォーマンスということになります。

 自粛が全面解除になると新型コロナに対しても気が緩みがちになります。 特に感染者数が少なくなると、新型コロナ対策に手を抜きたくなります。 そういう気持ちの緩みを無くすためには、自分達の新型コロナウイルスに対する取り組み目的を再確認しておく必要があるかもしれません。

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 「あおり運転」の摘発対象を自転車にも拡大!

 最近、コロナの影響で自転車通勤をする人が都会では増えています。 また、宅配が盛んになり、ウーバーイーツをはじめ自転車を活用した宅配も盛んになっています。 地方では自動車での移動が多いとは思いますが、電動自転車が普及するなのどして、自転車はより身近な移動手段であることには変わりないと思います。

 今回の道交法の改正に伴い、自転車に対しても危険行為を抑制するために「あおり運転」が適用されます。 ほかの車両を妨害する目的で、執拗にベルを鳴らすなどの自転車による「あおり運転」を「危険行為」と規定しています。 そして、3年以内に2回違反した14歳以上の人に対して安全講習を義務化しています。 受講しない場合は5万円以下の罰金が科されます。

 自転車はこれまでに信号無視など以下の14項目が危険行為に指定されています。

 ⑴ 信号無視
 ⑵ 遮断踏切立ち入り
 ⑶ 指定場所一時不停止等
 ⑷ 歩道通行時の通行方法違反 
 ⑸ 制御装置(ブレーキ)不良自転車運転
 ⑹ 酒酔い運転
 ⑺ 通行禁止違反
 ⑻ 歩行者用道路における車両の義務違反(徐行違反)
 ⑼ 通行区分違反
 ⑽ 路側帯通行時の歩行者の通行妨害
 ⑾ 交差点安全進行義務違反等
 ⑿ 交差点優先者妨害等
 ⒀ 環状交差点安全進行義務違反等
 ⒁ 安全運転義務違反(スマホ運転はこれに該当)

 改正ではあおり運転に当たる「妨害運転」を第15項目として追加規定しています。

 具体的には、以下の7つの行為が想定されています。
 ①「逆走して進路をふさぐ」
  → 自転車が逆走行して進路をふさぐ
 ②「幅寄せ」
  → 道路幅があるにも関わらず自転車を故意に車の側面に近づけてくる
 ③「進路変更」
  → 道路端を走っていた自転車が急に自動車の前に出てくる
 ④「不必要な急ブレーキ」
  → 自転車が自動車の前で意味もなく急ブレーキをかける
 ⑤「ベルをしつこく鳴らす」
  → 自転車が自動車についてきて執拗にベルを鳴らす
 ⑥「車間距離の不保持」
  → 自転車が自動車の後ろに車間距離をとらずにくっついて走行する
 ⑦「追い越し違反」
  → 自転車が自動車を右側から回り込み追い越しをする

 これらは、自転車が自転車や歩行者に行うものだけでなく、自転車が自動車に対して行うものも含まれています。 テレビなどでも、上記の行為をしている自転車の映像が流され、危険視しています。
 私が印象に残っているのは、4月頃だったと思いますが、高速道路をウーバーイーツのリックを背負った自転車が平然と走っている光景です。 その映像を届けた人も、一瞬一般道を走っているような錯覚を持ったと語っていました。 テレビ局がウーバーイーツに問い合わせたところ、道交法は守るように指示してるとのことでした。 この「妨害運転」には該当しませんが、道交法無視はダンダン酷くなっている感じを受けます。

 自転車に乗っている多くの人は、基本的に道交法を守っているとは思います。 しかし、一部では悪質な自転車運転者もいるのも確かです。 店舗に自転車で来られている人はあると思います。 でも、ほとんどの方は「あおり運転(妨害運転)」はされないと思います。 だから関係ないというとことではないと考えます。 車で来られているお客様の中には、危険な自転車にヒヤリとされた方もあると思います。 ということは自転車の「あおり運転」は、来店される人の全てに関わりがあるものと言えます。

 今回の道交法の改正を機に、地域の安全のため正しい自転車の乗り方を1人でも多くの人に知ってもらいことが大切だと思います。 お客様が家に帰って、奥さんやお子さんに道交法の改正の話をすれば、そのことが「あおり運転(妨害運転)」の抑止になります。 奥さんやお子さんが、近所の人や友達に話せば、さらに効果がでるのではないでしょうか。 コミュニティホールとしての地域貢献としては地味ですが、こういう道交法改正について知ってもらうキャンペーン活動などは、意義のあるものだと考えます。

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 「あおり運転」に関する法がもうすぐ施行!!

 世の中はコロナメインで進んでいますが、これ以外にもお客様に関係する身近な問題も進展しています。 昔かなり話題になった”あおり運転”です。 (2020年)6月2日にあおり運転に対する明確な定義と厳罰化を規定した改正道路交通法が、衆議院本会議で可決・成立し、 同年6月30日から「改正道路交通法」が施行されます。

 今までの道路交通法にはあおり運転を取り締まる規定はなく、同法の「車間距離保持義務違反」や「安全運転義務違反」、あるいは刑法の「暴行罪」「危険運転致死傷罪」などが適用してきました。 しかし、2日に可決・成立した改正道路交通法では、あおり運転を「妨害運転罪」として新たに規定しています。 他の車両の通行を妨げる目的とした以下の10類型の行為をあおり運転としてみなして取り締まりの対象としています。

 【あおり運転の定義となる10類型】
・車間距離不保持
・急ブレーキ
・割り込み運転
・幅寄せや蛇行運転
・不必要なクラクション
・危険な車線変更
・パッシング
・最低速度未満での走行
・違法な駐停車
・対向車線からの接近

 警察庁が発表によると、2019年に車間距離をキープしないことで摘発された事例は、1万5065件にのぼっています。 前年と比べると2040件も増えています。 恐らくドライバーの意識が過剰に働いているのではないでしょうか。 あおり運転に対する関心は高まり、悪質なあおり運転に対する厳罰化を望む声は大きく、その声が今回の改正道路交通法の成立につながったといえます。
 ただし、改正後も道路交通法に違反しているかを判断するためには「客観的証拠」がないと立証が難しいという問題は依然残っています。 そう言った意味では、ドライブレコーダーなどで、状況を記録できるようにしておきたいというニーズは高く、車で来店されているお客様の多くは、ドライブレコーダーに対する関心は高いと思います。

 お客様に対して、6月30日から改正道交法が施行されることに対する告知と、 それに合わせてディーラーやカー用品販売店とコラボして、ドライブレコーダーの展示や情報提供は喜ばれるのは無いでしょうか。 もちろん、自店スタッフにもこの改正道交法のことを知らせて、全社で交通マナーの向上を目指すのは言わずもがなでしょう。

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 自分の為にするマスクと他人の為にするマスク

 大昔、私が小学生低学年の頃、高野山に家族でお参りに言った時に1冊のマンガ本を買ってもらいました。 タイトルは「天国と地獄」というタイトルであったように記憶しています。 本を開くと、何となくお線香の香りがしてくるのです。

 本の内容というのは、主人公の男性がいて、生前は悪いこともしていないが良いこともしていないという人物でした。 閻魔さまの前に連れていかれて、天国と地獄五分五分なのですが、後学の為ということで地獄巡りをさせられるというものです。 地獄の亡者と一緒にいろいろな地獄をさまようのですが、最後のお釈迦様に救われるという内容です。 救われる最後の場面は、芥川龍之介の「蜘蛛(くも)の糸」風の演出で、最大の危機の時に、お釈迦さまが垂らした蜘蛛の糸を登っていき助かります。

 天国に到着して主人公は、キレイな屋敷、花が咲き乱れ、宝石などが至る所にある素敵な場所で暮らすことになります。 地獄で散々お腹を空かせていたので、さっそく食事をしようとします。 テーブルには山のように御馳走が積まれています。 それを手で食べようとすると天人から注意を受けます。 食べる時には箸(はし)を使わないと食べられないと言われます。 その話を無視して食べようとした人がいるのですが、手で触ると食べ物は砂になってしまうのです。 それを見て主人公は、箸で食べる理由に納得します。 そして箸を持つのですが、何とも妙に箸が長いのです。 自分で食べ物を箸でつまんで食べようとすると、口に運ぶことができない。 必死で食べようとして食べ物を落とすと、食べ物は砂になってしまいます。

 主人公が困っていると、そこに天国暮らしを満喫している人が現れて、食べ方を教えます。 この箸が異常に長いのは、自分で食べ物を食べるための箸ではなく、相手に食べさせるための箸なんだと教わります。 そして、一緒に食べようと誘われ、主人公は相手に食べさせてもらい、主人公も相手に食べさせます。 お互いが満腹になるというお話です。

 その時お釈迦さまが現れて、基本的に仏の愛はすべてに注がれていると言います。 それを聞いて、餓鬼地獄(がきじごく)では飢えた人がたくさんいたと主人公は言います。 釈迦が能力を使い、餓鬼地獄の様子を見せると、餓鬼地獄のテーブルの上には、食べ物が山のように積まれています。 同時に主人公の目に入ったのは、天国にある長い長い箸でした。 餓鬼地獄では、誰一人相手に食べさせようとする人はいません。 自分だけ食べようと必死です。 しかし、箸で掴んだものを自分の口入れることはできず、すべて地面に落ちて砂となってしまいます。 そのため何も食べることが出来ず飢えに苦しんでいるのです。 もう50年以上も昔のことなので、詳細はアバウトですがこんな感じだったと思います。

 なぜこんな話をしているかというと、『マスク』とこの天国の食べ物に出てくる『お箸』の話が似ていると思ったからです。
 当初、マスクについての最大の関心事は、マスクをすることで、新型コロナウイルスから『自分を守ることができるのか』といものでした。 そして、特殊なマスクは除いて、ほとんどのマスクでは、自分の身を守ることはできないという実験結果が公表されていました。 WHOもマスクをしても新型コロナウイルスの感染を防止できないということで、マスクを付けることに無関心でした。 欧米でもマスクをしても効果は薄いからしなくても問題ないというような感じだったと思います。 WHOをはじめ世界の多くが、マスクをつける目的は自分の身を守るためだったのです。

 でも、マスクのもう一つの効果である『飛沫を周囲に撒かない』、 万一自分が新型コロナウイルスにかかっているとした場合、他人への感染を防止する という『他人を守ることができるか』ということはあまり言われなかったように思います。 日本でも当初はマスクをしても新型コロナウイルスは防げない的なものが多かったのではないでしょうか。 テレビを見ながら自分を守るという視点しかこの番組は話をしていないと思っていました。

 自分を守るの為に付けるマスクと他人を守るために付けるマスク、同じマスクでも大きな違いがあるように思います。 オックスフォード大学の研究で、感染者の56%の人は無症状の人から感染したことが分かっています。 そう言う無症状の人が、万一を考えて他人のためにマスクをつけるということをすれば、世界の感染拡大はかなり抑えることができたのではないでしょうか。 現在、あのWHOも方針を転換し、マスクを推奨しています。 世界各国でもマスク装着率は増えています。ドイツ64%、フランス75%。スペイン86%、イタリア85%です。 イギリスはこれまでマスク不要論を展開していたので、装着率は21%ですが、今後、公共交通機関の利用にはマスクを義務化するなど、方針の転換を図っています。

関連資料:最新研究:感染者の感染ルート分析

 日本人は昔から、『人様に迷惑をかける生き方は問題がある』という不文律のようなものがあります。 そのためマスクを付けている人が多いように思います。 日本で感染が欧米のように広がらない大きな要因は、日本人の中にある人に迷惑をかけたくない心理にあると考えています。 個人的にはこれが『日本の奇妙な成功』の大きな要因と思っています。 マスクは天国の箸(はし)と同じで、自分に対しては有効とは言えません。 しかし、他人に対しては有効に働きます。 他人の為に使うことで、地域が天国(安心安全な街)になっていきます。

 暑い中、お客様もスタッフも地域の人も頑張ってマスクを着けています。 他人への配慮も負担が大きいと苦痛になります。 人間辛いことは長続きしないと相場が決まっています。 今の時期は快適な夏用マスクを研究して、お客様やスタッフにお勧めすることは、喜ばれると思いますし、第2波予防になると思います。 是非、コミュニティ企画として、夏マスクキャンペーンに取り組んでもらうことをお勧めします。

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 東京都のロードマップの立て方は変?

 東京都では感染者が14日47人、15日48人と増えました。 東京アラートは解除され、一見?順調に見えた東京都の自粛要請緩和にも危険信号がともっています。

 ご存知のように東京とはステップアップ方式で、規制を緩和していくとして、業種別に休業要請を緩和しています。 でも本当にステップアップというものになっているのかというと、首をかしげる人も多いと思います。

 東京都のステップアップして一番妥当なものは、営業時間の延長です。 飲食店が午後8時までが、午後10時までOKになった。そして午前零時へと緩めていく。 これは誰が見ても少しづつ緩和していると思えるでしょう。 午後8時までで感染者が出ない、もう少し伸ばしても感染者が出ない、だからもっと営業時間を伸ばそう。 接触を伸ばしても大丈夫か見ているというのがよくわかります。 人数などによるステップアップも分かりやすいと思います。 例えば1000人の観客席に30%しか入れないでください。 それを緩和して50%OK、80%OKとするなども、ソーシャルディスタンスをどこまで縮めても大丈夫なのか見ているということになります。 これもステップになっていて納得ができると思います。

 しかし、業種別でステップアップができるのか?ということになるとちょっとおかしいと感じるのではないでしょうか。 ステップ①の美術館や図書館で感染者が出なければ、劇場や映画館は大丈夫となるでしょうか? 関係ないですよね。 ステップ②の劇場や学習塾で感染者がでなければ、遊園地やパチンコ店は大丈夫になるのか? ならないですよね。 ステップが上がるという合理的な根拠がないのに、ステップとなっているところに違和感が出てきます。 万一、図書館や劇場でクラスターが発生したら、なぜネットカフェやゲームセンターの休業要請が解けないのか、意味が分からないと思うでしょう。 自業界、自業種の運命が他業種の努力に左右させる?そんな馬鹿なことはないと感じるのではないでしょうか。

 死活問題でない場合は、東京都の要請に従ってもいいかなと、国民性から判断するでしょうが、 著しく合理性が欠くとなれば、いい加減にしてくれと、勝手に営業を再開する店舗が多くなるのは自然な流れでしょう。 そういう意味で、今回の東京アラートとロードマップについては異論がある人が多いのではないでしょうか。

 目標に中間目標を設定するのは悪いことではなく、多くの場合推奨されます。 しかし、中間目標なら何でも良いというわけではなく、ちゃんとしたステップになってないと目標に対するモチベーションは下がると思います。 今回の東京都のロードマップはその典型なのではないでしょうか。 P店経営でも高い目標を掲げる場合は同じです。 数値をだんだん拡大する、数値をだんだん減らしていくという目標はステップになっていると思います。 それ以外の目標、例えば人材育成の目標、サービス目標などの設定の時には、東京都ロードマップを思い出して、 きちんとステップアップが図れているか、チェックしてみることをお勧めします。

 ちなみに東京都のロードマップはすべて業種に対して、時間の制限や入場者率や入場者数などの稼働率などで、 ステップアップをするようにすれば良かったのではないかと思います。

 蛇足ですが、今回の東京都のロードマップが医療崩壊を防ぐことを目的とし、 医療体制が出来たから休業要請解除の業種を増やしていくという場合は意味があると思っていますが、 そういう話は聞かないので、本当にただの雰囲気的なロードマップだったのかもしれませんね。

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 日本の出生率の低さの原因と政策から学ぶものとは?

 厚生労働省は6月5日に2019年の人口動態統計から求められた、1人の女性が生涯に生む子どもの数にあたる合計特殊出生率は1.36となり、前年から0.06ポイント下がったという発表がありました。 4年連続の低下しており、07年以来12年ぶりの低水準になっています。 生まれた子どもの数(出生数)は初めて90万人を割り込み、過去最少の86万5234人になり、 各報道機関は、少子化が政府見通しを上回るペースで加速していると報じました。

 増やさないといけないと言いながら全く増えない。 それどころか減少スペースは早くなってきている。 なぜこういうことが起きるのでしょうか?

 でもこういうことを体験してる店舗も多いのではないでしょうか? お客様を増やす、稼働を増やすという目標を掲げながら、達成できない、達成できないどころか減ってしまうというケースです。 日本の出生数と違って、競合他店とのお客様の取り合いという面があるので、単に打ち手がどうのこうのとは言えないと思います。 ある意味、勝負の世界なので、相手が自店を上回る施策を出してくると厳しい立場に置かれるという面はあります。 でも、本質は施策を打つというよりも、どれだけのレベルの施策を打てるのかにかかってくるのは、間違いないと思います。

 今回の出生数の話を取り上げているのは、テレビで話している内容、コメンテーターの対策に疑問を感じるからです。 それに直感的経営を目指している方は別として、この問題を考えることはロジックを立てて合理的な施策を打つことを心がけている方にとっては、思考の訓練になると思います。 しかも人口問題は、必ず経営に響いてきます。 人口が増えると、商売はやりやすくなり、減るとやりにくくなります。 過去の事例から言っても、人口が減って栄えた国は一つもないということです。

 与野党を問わず人口減少は大きな問題であり、経済の活性化の大前提です。 逆に人口が減っていくことは、どんな政策を打っていこうが、効果は半減というところでしょう。 だから政府は少子化担当大臣などを作り、やってる感を出そうとしています。 しかし、効果が上がらずとうとう年間90万人を割ってしまった。 出生率も1.36とかなり低下しています。

 対策として良く聞くのが、子育て支援、育児休業、家事分担、働く女性の奨励などです。 施策を打って効果がないのはなぜか? それはピントが外れているからです。 ピント外れは2種類あって、量が足りないというケースと根本的に間違った施策を打っている場合です。 政府としては、恐らく前者として考え、今の施策をさらに押し勧めて行くのではないでしょうか。 そう思う理由は、新聞やテレビの解説員、多くのコメンテーターが子育て支援、育児休業、家事分担、働く女性の奨励がもっと必要だと言っているからです。 政府は人気商売ですので、多くの人が良いだろうと思うことをすれば、選挙で票を集めることができます。 だから、さらに子育て支援など進めると思います。

 P業界で多くの人がそれが正しいと思うから、出玉をやる、新台を入れ替えるようなものです。 これは全くの無駄なのかと言えば、そうではないと思います。 100%ダメな施策はあまり多くなりません。 100人に中で5人や10人は喜んでくれます。 でも、それで自体が良くならない限り、ダメなものはダメですよね。

 出生数と出生率に話を戻すと、生まれる子供が少ないのは、親が子供を産みたくないと思いがちですが、そうではありません。 厳密に言えば、女性の大人が子供を産みたくないと思っているということです。 なぜ生みたくないのか、生むことによるデメリットがメリットを上回るからです。 子供を産むことで将来がばら色になるなら、子供をどんどん生みます。 バラ色とはいかなくても、自分や周りの人が助かるなら生みます。 これが戦前の日本社会です。 でも今はそうではない。

 何が一番ネックになっているかと言えば、婚姻をしていないとうことが一番のネックになっているということです。 結婚をしないで子供を産むことは、今の日本ではリスク以外の何者でもありません。 ご存知とは思いますが、出生率は15歳から49歳の女性がどれだけ子供を生むのかという数字です。 この中には既婚者もいれば未婚者もいます。 女性が子供を産まなくなった、統計上ではそうですが、未婚者も含めての数値です。 そして未婚者は増加しているということです。

 未婚者と既婚者を一緒にして子供を生む率が低くなったと嘆いている時点で私は違和感を感じます。 未婚者も子供を産むべきと思っているのでしょうか? 多くの報道はこの点に触れません。 未婚者が増えているのに、出生率が増える社会を健全な社会と考えているのでしょうか? 未婚者でも子供を持つべきというのは無理があると思いますし、 未婚女性をカバーするように既婚女性にさらに子供を産むように働きかけることも無理があるように思います。

 テレビなど論調は男はもっと家事をやるべき、女性の管理職が少ない、など男女格差問題があたかも出生数の少なさの主たる原因のような話をしています。 女性に働かせて家事をさせるから不満がでる。 女性がどんどん活躍して、仕事が面白いとなった場合、子供を産むかどうか迷うとは思わないのでしょうか? 子供を産み終わった女性が活躍するのは問題ないと思いますし、 優秀な女性が多いのも事実ですが、そういう政策になっているのでしょうか? 管理者のなっている女性ほど、子供の数が多いというようなデータがどこかにあるのでしょうか? 寡聞にして私はそういうデータを見たことがりません。

 単純に考えると女性が子供を産めないマイナス要素となっている未婚を解消するのが一番手っ取り早いと思います。 ではなぜ結婚しないのでしょうか? 結婚のメリットが少ないからだと思います。 独身でいた方が将来の設計ができると感じている女性が多いのではないのでしょうか。 特にやり手の女性になると地位も上がり、退職金も増えて、老後も悠々と暮らせると感じると思います。 このように考えて行くと、政府の方針を加速さればさせるほど、出生数は減少していくように感じます。

 例えば、結婚していない人は介護は親族がみるのではなくて国がみることになるので、社会保険料負担を倍にするなどにすればどうでしょう。 また、独身でいる場合、老後は国が面倒を見ることになるので、所得税や市民税が多くなるなどもあります。 計算すると、独身貴族はデメリットの方が多いとなれば、結婚しないとダメだと思うのではないでしょうか。
 結婚は純粋な愛で行うべきであり、打算で行うべきではないという人もいそうですが、打算なしで結婚相手を探している人がどれだけいるのでしょうか? 愛があれば旦那が無色でもかまわないという人はあまりいないと思います。 そんな条件で結婚相談所に登録している人はないと思います。 少子化問題が本当に深刻になるまで、解決を先送りにするのではないでしょうか。 実際、ほとんどのテレビで未婚率の問題を取り上げないのは、意図して触れていないようにも感じますが、 大きな問題に目をつむって、小さな問題だけを取り上げているのは、国民に対する誤魔化しのような気がします。

 世界の人口が大幅に増加して行きます。 日本のように人口が大きく縮小する国は、数か国しかないのです。 アメリカ、イギリス、ドイツやフランスなどの先進国の人口は増加または横ばいなのです。 先進国は人口が減少するのが当たり前というウソに騙されては問題は見えてきません。 データの基づくといかに先進国の中で悪い(将来に希望が持てない)政策をしているのかが分かると思います。 これもほとんどテレビなどで取り上げられることもありませんが・・・。

 さて話を戻して、ここで言いたいことは施策を打っても結果が悪い場合は、仮説原因に間違いがなかったのか検証し、あたらな改善策を打たない限り良くならないということです。
 出生数の問題は国の将来に関わる身近な問題であり、毎年数値がでるので国の政策の検証がし易いものの一つです。 仮説原因の構築と施策の立案ということでは、店舗の稼動アップとロジックの組み立ては同じです。 同じことばかり考えていると、頭がループするので、たまには国政のことを考えてみるのも悪くはないと思います。

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 イエール大学が発見した新型コロナ先行指標に学ぶ!

 イエール大学の研究チームが、地域の新型コロナウイルスの感染状況を把握するための先行指標的なものを発見したとTVで紹介していました。 この先行指標が上がっていくと約1週間後に感染者が増加していき、逆に減少すると1週間後の感染者が減少していきます。

 これは何かといえば、下水の中の新型コロナウイルスの遺伝子量の増減なのです。 感染した人が増えると、症状が出ていようがいまいが人の中に確実にウイルスが増えます。 そして手洗いやトイレに行けばウイルスは下水に流れ出ます。

◎関連資料:米国イエール大学の研究

 新型コロナの難点は、感染してもすぐに発症しない、また無症状の人もいるというところです。 だから、地域でどれだけ感染者がいるのか分からなかった。 そればかりでなく、本当に新型コロナが収束してきているのかも分からなかった。 ただ、様子をしばらく見ましょうというしかなかった。
 ところがこの下水の新型コロナウイルスの遺伝子量の増減を調べることで、その地域の感染が拡大しているのか縮小しているのかがわかるのです。 東京都で言えば、毎日何人PCR検査で見つかったで一喜一憂することはなくなります。 新型コロナウイルスの遺伝子量が減っているので、収束に向かっていますと明確に言うことができるようになります。

 しかも、この調査を区ごとに実施すれば、どの区が収束して、どの区が拡大しているか分かります。 拡大している区に対して、全員にPCR検査を実施して、感染者を発見し隔離することで、緊急事態宣言のような全員外出自粛のようなことをしなくて済むようになります。 この調査のセグメントは下水の配管が分かれば、新宿区をさらにセグメントして行い、問題地域を見つけることもできます。 そうなればPCR検査を最小にすることができ、無理なく感染対策ができるようになります。

 いかがでしょうか。先行指標を発見したことで、新型コロナ対策が格段にしやすくなることがお分かりになると思います。 実際、東京都では下水調査を開始しており、検証分析をしてこの先行指標を活用する可能性があります。

 ここで質問です。 皆さんのホールでは、このような先行指標を持っていますか? お客様が戻ってくるかどうか、お客様が離反していくのかどうか、短期の稼働は上がったり下がったりするので、よく分かりません。 これは東京都が毎日のPCR検査を気にするのと同じです。
 このまま成り行きに任せて、誰もが分かるころには手の打ちようがないということではマズイのではないでしょうか。 そのためにこの下水調査のような先行指標があれば便利だとは思いませんか? 会員管理をされているところでは、絆会員と言っている6か月連続して来店している方が、どれくらい戻ってくるかということが、稼働回復の先行指標になると考えています。

 他にもいろいろあるかもしれません。 先行指標を見つけること自体が経営ノウハウになると考えています。 なぜなら事前に対策を打つことができ、その検証もできるからです。

 下水調査が今後どのように活用されていくのか期待を持って見守ると同時に、 先行指標を基にマネジメントするという考え方は、店舗経営にも活かせると考えています。

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 天の時、地の利、人の和で店舗を活性化させる!

 天の時、地の利、人の和が大切。兵法ではこのように言われています。 それでは3要素の中でそれが一番大切なのかと言うと、1番目の天の時ということになるでしょう。

 理屈は簡単です。 どんなに畑を耕しても、みんなが仲良くタネをまき、草引きをしても、冬にスイカを植えると失敗するというものです。 つまり、どんなものも時期があり、時期を外すと何をしても上手く行かないということです。 だから天の時が1番目なのです。

 天の時はタイミングと言い換えるともっと分かりやすいのかもしれません。 今タイミングを外して大変なことになっているのが、マスクです。 マスク不足の時は高値でもどんどん売れましたが、マスクの供給力が回復してくると、途端に売れ行きが悪くなりました。 止めは、この暑さです。 暑くて普通のマスクは敬遠されてくる。 こうなるとさらに売れなくなります。

 このように考えると、商売における天の時とは、お客様のニーズやウォンツと言い換えることができるかもしれません。 お客様のニーズやウォンツが大きくなる直前が一番良いタイミングと言えます。 お客様は自分のニーズやウォンツが最大になったときは、必死でそのものを探しますが、 ピークを過ぎると見向きをしなくなります。 休業要請が解除されて、来店した直後のお客様としばらく日が経ってから来るお客様のニーズは同じなのか、考えて行くこことが大切です。

 ニーズやウォンツに応えてくれる店舗はお客様にとって居心地が良い店舗です。 しかし、お客様は自分で気づくことなく、自分のニーズやウォンツを変化させます。 その結果、何かつまらないということで店を離れていくのではないでしょうか。 この時に自店の稼動はもともと悪かったから、店舗が小さかったからなどと言い訳をしていると、それで終わってしまいます。

 新型コロナの時代は何かに気づくという『気づきの時代』という人がいます。 新型コロナで得た気づきをどのように店舗経営に活かしていくか、店長は問われているのかもしれません。 気づいたことをタイミングよく実行し、お客様のニーズやウォンツに応えることで、波に乗り続けることができるのではないでしょうか。

 これは新型コロナ対策でも同じです。 ウイズコロナと言うことで、生活の中にコロナ対策を取り入れています。 ある生活に季節に対応することなので、季節感が大切になってきます。 新型コロナ対策も季節で左右されています。 夏服を売るのは夏前です。 タイミングを外さないように、新型コロナ対策に関してもお客様に景品や情報を提供していきたいものです。

 でも、リスクは新型コロナだけではありません。 人間1つのことに気を取られると他のことが目に入らなくなるので気を付けましょう。
 そう言いながら私自身、『子供の車内放置』について、ニュースを見るまで忘れていました。 考えて見ればコロナ以外にもリスクはあるので、月の企画を立てる時に、昨年の施策の検証をしておくことも大切かもしれません。 この暑さが『子供の車内放置』防止のキャンペーンは始める天の時なのかもしれません。

関連資料:お客様のために熱中症対策企画
関連資料:お客様が喜ぶ「暑い日企画」を考えてみる

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 中国武漢市の全住民に対するPCR検査に学ぶ!

 中国の武漢市で全住民に対してPCR検査をしたというニュースが流れました。 全住民って何人ですかというと、何と990万人。 東京都と同じくらいの人数です。 このすべて人にPCR検査をしたというのです。

 期間はどれくらいかかったのかというと、先月5月14日から6月1日にかけて行われたので19日間。 一日50万件以上、日によっては147万件のPCR検査をしたというのです。 これだけの検査が行えるというのは凄いですね。 日本の検査体制からは考えられない規模です。

 そして検査の結果、陽性者が300人いたことが分かりました。 全員無症状です。 新型コロナウイルスの感染で一番恐いのが、健康(無症状)な感染者が周囲にウイルスをまき散らすことです。 これを事前に発見し、隔離してしまうことは大きな意味を持っています。

 新型コロナウイルス感染の関係式を書くと以下のようになります。

 ◎新型コロナウイルス感染 = 接触回数 × 新型コロナウイルス接触

 ◎接触回数 = 外出回数 × 接触人数 × 地域の感染能力保持者確率

 ◎新型コロナウイルス接触 = 飛沫感染 + 接触感染

            新型コロナウイルスの感染拡大の基礎知識より

 感染者の完全隔離は、この式で言えば「地域の感染能力保有者確率」をゼロにすることに成ります。 ここがゼロになると、「外出回数」や「接触人数」がどんなに増えても問題ありません。 また新型コロナウイルスの飛沫感染対策や接触感染対策をやろうがやるまいが関係ありません。 当り前ですが、完全隔離は新型コロナ発生前、ビフォアーコロナの世界を取り戻すからです。

 ワクチンが開発されていない現在では、国民生活の負担や企業の負担を最小に押さえる新型コロナ対策は、この「地域の感染能力保有者確率」をゼロにする対策だけなのです。 どんなにアフターコロナと叫んで頑張ってくださいと言っても、 30席の採算がとれる飲食店が同じ業態で15席で採算がとれる飲食店になるわけがありません。 もちろん高利益率店舗は別です。 ギリギリで営業をされている多くの店舗は潰れて行くのは時間の問題です。

 パチンコ業界で言えば1000台で採算がとれる規模で投資をした店舗をいきなり、500台で採算を取るようにと言われるようなものです。 確かにユーザー数に比べて遊技台数はかなり多いので、減らせないkとはないとは思いますが、 1000台の店なので隣町から来ていた人が、500台でもわざわざ出向くのかと言えば、足が遠のく可能性は十分考えられます。 幸いパチンコ業界では以前から分煙ニーズがあり、分煙ボードも普及していました。 また隣同士の会話も必要ないので、分煙ボードならぬ飛沫防止ボードを作って、対策をしている店舗も多く、席数を減らすことは無いと思います。 しかし、これが無かったとして半分減らせと言われれば、打撃は大きいと思います。

 これまで政府は感染者を意図的に発見して隔離することの消極的でした。 むしろ、感染して症状が悪化して新型コロナほぼ確定になってから、PCR検査を行い「検査の結果、あなたは新型コロナウイルスに感染しています」と言ってきました。 感染症を認定するためのPCR検査をやっていたわけです。 入院ができる証明書発行のようなものですね。 そうしないと病院が満杯になって困るからという理由です。 幸いアジア人?の致死率は高くないので、欧米のような大惨事にはなりませんでしたが、 アジアの国の中では最も高い致死率になっています。 国民皆保険を実施し、アジアの中でトップ級の医療体制を持っている?という日本が、アジアの中で致死率が一番多いのは何故なのか!?

 最近でWHOのテドロス事務局長が、日本は新型コロナ対策に成功しているという根拠のないお世辞を振りましていました。 特に今回日本を褒めても見習うべき施策はありません。 普通、施策が模範的だから真似るように”成功モデル”という言い方をします。 それがないのに褒めるのは隠れた意図があると推察できます。 諸事情から考えると、彼の狙いは日本が米国に追随してWHOから離脱しないようにリップサービスをしているということでしょう。 惑わされないように気を付けましょう。

 さて、政府が言うように経済を大切にしたいということであれば、今回の中国武漢市のように、PCR検査を徹底して行えばよいのです。 何兆円も使わなくてもできると思います。 実際、武漢市の990万人のPCR検査は、やろうと思えば東京でも全員検査が可能なことを示唆しています。 要するにやる気があるかどうかです。

 武漢市は、中国の国際的地位の向上も見据えているとは思いますが、世界に対し、武漢市の安全宣言の裏付けをとり、中国の医療体制のレベルの高さをピーアールするものとなっています。 ここまでの体制がとれるのであれば、中国の医療システムの力を借りて自国の新型コロナ対策を進めたいと思う国が出てきてもおかしくないと思います。 少なくとも全世帯にマスクを2枚配布するという対策の国よりは信用力があるのではないでしょうか。

 ちなみに武漢市は全員検査を行うために工夫をしています。 それは10人の検体を一つにまとめ、PCR検査をかけているということです。 これで990万件の検査が10分の1である99万件に抑えることができます。 もちろん陽性反応が出た場合に限り、その10人の1人1人のPCR検査を行い、個人を特定していきます。 当初は中国当局も990万人もの検査は難しいと思ったかもしれませんが、必ずやり遂げるということで可能なやり方を見つけ出したということです。 これは見習うべきことだと思います。

 日本でもPCR検査を増やして、無症状感染者を発見し、早期隔離をすべきという意見もありますが、出来ないということで一蹴しているようです。 私もPCR検査を強化して無症状感染者を早期発見隔離は難しいのではないかと思うこともありました。 しかしながら中国の武漢市の事例に接することで、結局不可能なことがあるのではなく、当事者の工夫がないということがよくわかりました。 どんなことでも、出来ないという言い方を止めて、工夫する力がないと言い換えた方が、良いのかもしれませんね。

 中国の全般的新型コロナ対応が評価できるかどうかはさておき、武漢市のこの全住民に対するPCR検査は、今後の日本国の新型コロナ対策を語る上で参考になるものと考えます。 ブログでこれを取り上げたいと思ったのは、一見不可能と誰もが尻込みすることをやってのける行動力と工夫力が参考になると思ったからです。 新型コロナの影響で稼働が思うように上がらない店舗の方も、武漢のPCR検査を思い出すことで、不可能はない、工夫が足らないから稼働が増えないと思うことで、頑張ることができるのではないでしょか。

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 WHOがマスク指針を今頃大転換?を考える

 世界保健機関(WHO)について、あまり権威のある国際機関ではないという認識を持ってしまっているのは私だけでしょうか。

 昔、感染症を題材にした映画を家内と見に行きました。 名前は『感染列島』だったと思います。 南洋の諸島で医師をしていた日本人が自分が悪性のウイルス(エボラ級)にかかっていることに気づかずに日本に帰省し、 空気感染レベルだったと思いますが、一気に日本中に感染が拡大するという内容でした。
 その時にWHOから派遣されてきた医師がとても偉そうに日本の医師を指導していたような記憶から、 WHOはオーソリティと思っていました。 例えばNASAが日本に来てJAXAを指導するような感じでしょうか。
 しかしながら最近のWHOを見て、こんな後手後手の対応しかできないなら、権威でもなんでもなくただの役所仕事をしているというイメージを持ってしまっています。

 そのWHOが6月5日にマスクは新型コロナウイルスをめぐるマスク着用の指針を変更し、公共の場での着用を推奨すると発表しました。 何を今さらという感じです。 その理由はマスクで「感染力があるかもしれない飛沫を遮断」できることを示す新たな研究結果を踏まえた対応だとしています。 研究が出るまで危険性があるにも関わらず放置しいる感覚はいかがなものでしょうか?

 新型コロナウイルスは口の中に多数いることはだいぶ前から分かっています。 飛沫は口の中から出てきます。 普通考えれば、飛沫を飛ばせば感染リスクがあることは、小学生程度の知能があれば分かるとは思いませんか? この発表が正しければ、科学的証拠(エビデンス)が無かったので、マスクは推奨しなかったということでしょう。 本来であれば、エビデンスがなくても、感染リスクが考えられるので、できたらマスクをしてくださいというのがリスクを最小に抑えるための対応だと考えます。 そして、検証の結果、マスクは全く意味がないというエビデンスが出て、初めてマスクは無駄なのでしないでくださいというべきだと思います。

 マスクについて何も言わないならまだしも、「健康な人がマスクを着用すべきだと判断するには十分な証拠はない」と言って、 マスクをしようと思っていた人を思いとどまらせ、感染拡大を招いた責任をどうとるつもりなのでしょうか。
 WHOの言い訳としては、健康な人は新型コロナにかかっていないと思っていたと言うのでしょう。 しかし、新型コロナにかかっても発症しない人がいることは当初から言われていたことであり、 一番怖いのが健康な感染者で、元気よくどこにでも行って、大きな声でしゃべり、話すことで、 あっと言う間にクラスターを発生させているのです。
 日本では不幸にも京産大の学生がヨーロッパから帰ってきてウイルスをバラまいたということで、大変なことになったのは記憶に新しいと思います。 もしも、WHOが感染リスクを抑えるための正しい情報を流していたら、このようなことは防げたかもしれません。

 ニュースなどから判断するとWHOを「マスクを着用すると着用した人は感染しないのか」という視点だけでものを判断していたように思います。 思い込みですね。 「マスクをつけることで、自分の飛沫を第三者に飛ばすことを回避し、他者の感染リスクを下げる」 という視点を持てなかったことです。 このために多面的な考察ができず、マスクは意味がと判断してしまった。 ミッドウェー海戦で南雲中将が空母を攻撃するのは魚雷で、爆弾では意味がないと思い込んだ事例と同じです。 専門家ほど「これに最適なものはこれ」という思い込みが生まれやすいのかもしれません。

 現在のWHOは反面教師の典型のような存在であり、 世界機関として無責任であり、不要な機関、むしろ有害な機関のように思えてしようがありません。 どのようなものでも不変ではなく、変化への対応力を欠くのであれば淘汰もやむを得ないのではないでしょうか。

 WHOの発言は別として、マスクの有用性は変わらないと思いますが、 夏のマスクは負担が大きいので、それを減らすための工夫を見つける必要があるかもしれません。 外で工事をする福田道路という会社は、マスクの代わりにヘルメットに装着でき、 シールドを上げ下げできるファイスシールドを全員に用意したとニュース番組WBSで話されていました。 でも手軽に第三者への飛沫防止のために身につけられると言えるのは、マスクだと思います。

 店舗としては、通気性の良い夏用マスクを見つけて、お客様にお勧めする。 室内熱中症が増えているので、ホールでの熱中症防止にも役立ちます。 とりあえず、WHOもマスク指針を大転換して、密接場面での着用を推奨したということで、 上記のWHOへの不信は別にして、「WHO、方針大転換」ということで、マスク企画をするのもありでしょう。 お客様の中には、WHOをまだ信じている人もいるかもしませんので・・・。

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 今年の夏は熱中症を予防することが重要課題になる!

 最近暑さが増しています。 暑くいなると熱中症に対する注意喚起がされるようになります。 今年の夏は、新型コロナ対策でマスクが必須化されている中で、熱中症に対する心配が一層高まってます。 実際、最近これまでつけていたマスクをしていると暑苦しく感じます。 車通勤の方はまだましですが、歩いたり電車に乗る人にとっては結構負担が大きいと思います。

 ニュース番組WBSで”教えて!「かくれ脱水」委員会”の委員長の服部医師にインタビューをしていましたが、 その中で服部医師は、28℃の屋外でマスクをすると、5分間立っているだかで顔の中央が2.5℃上がると言われていました。 ということは気温が30.5℃と同じような状態ということですね。 天気予報を見て、まだ30℃未満だから熱中症の心配が無いと油断していると危ないということですね。

 昨年の統計では5~9月に熱中症で救急搬送をされた人は、総務省消防庁のデータによると、5月:4448人 6月:4151人、7月:16330人、8月:33523人、9月:9532人とうような感じです。

 医療関係者の立場から言うと、新型コロナと症状が似ている患者が大量に病院に運び込まれた場合、適切に処置ができるのか、 院内感染を防ぐことができるのかということを心配しています。 実際、消防署の救急車を担当する消防士などの感染も心配されます。 もし、クラスターが消防署で発生した場合、どうなるのでしょうか。 火事があってもホテル隔離、自宅隔離で出てこれないとしたら、たいへんなことになる可能性があります。 このように考えていくと今年はただの熱中症対策というよりも、 医療崩壊や社会システムの崩壊を起こさないための熱中症対策と言えるのではないでしょうか。

 日本救急医学会などから、新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた熱中症予防に関する提言が発表されています。 提言内容は以下のようなものです。

 マスクを着用していると呼吸の頻度や心拍数、体感体温が上昇して、身体に負担がかかるため、
  〇人と距離をとった上で、適宜マスクを外して休憩すること
  〇コマメな水分補給をすること

 お客様や地域の人でも真面目な人は、マスクを我慢強く着用され続けるかもしれません。 このような提言が出ていることをお客様や地域の人に告知することも大切かもしれません。 人は見ているようで見ていないし、聞いているようで聞いていません。 だからこそ、いろいろなところで注意喚起する必要があると思います。

 そして、見過ごされがちなのが室内熱中症です。 毎年増えているということです。 屋内でもマスクをつけて活動する人が多くなることから、このリスクも当然高くなります。

 店舗としては、お客様にマスクを景品として出すなら、なるべく熱中症対策を考えたマスクを出すべきでしょう。
「パチンコ店でマスクを景品で買ったけど、暑くて着けてられないよ。パチモンはあかんわ!」 と周りに言われるか、それとも、
「この間パチンコ店で進められたマスク。結構いいよ。良いものを勧めてくれるね」 と周りに言われるのとの違いです。 あなたの店舗はどちらが良いですか? もしかしたら、アフターコロナではセレクトされた景品を扱う店舗が評価されるのかもしれませんね。

 今、新しい夏用マスクが出てきています。 WBSではアイリスオーヤマが今月の中旬に発売する夏用マスクを取りあげていました。 ユニクロもマスクを出すようですし、お客様に対して本当に良いものをお勧めしたいという店舗にとっては、選び甲斐があると思います。 もちろん、熱中症という視点に立てば、水分補給という視点から、厳選した水や水分補給飲料をおススメすのもありでしょう。

 たとえ1人も熱中症で救急搬送される人を減らすことが出来れば、それは地域貢献、社会貢献になるのではないでしょうか。

関連資料:「夏マスク」でウイズコロナを演出する!

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 「森のどうぶつレストラン」に学ぶ感染防止の工夫!

 朝テレビをつけると、モーニングショーで伊豆シャボテン動物公園の「森のどうぶつレストランGIBBONTEI(ギボン亭)」が紹介されていました。 動物公園の中にあるレストランです。 ここがけっこう盛況だというのです。 理由は、新型コロナウイルスの感染対策がユニークで、子供たちに人気があるからなんです。

 どのようなものかというと、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取るためにレストランの椅子を一つおきに使うのですが、 使用しない椅子にぬいぐるみを置いているのです。 この動物園の人気ものは「カピバラ」なので、かなり大きなカピバラのぬいぐるみをメインに椅子に腰かけさせるように置いています。 子供たちから見ると、人気モノのカピバラと一緒に食事をしている気分を味わえ、動物園に来た楽しさが倍増しているようです。 そして、カピバラが置かれている席には「ANIMAL ONLY(動物専用)」とタイトルがつけられ、 子供さんがわかるようにひらがなで「にんげんのみなさんはこのせきにすわらないでくださいね」というプレートが置かれています。

資料:「森のどうぶつレストランGIBBONTEI(ギボン亭)」のホームページ

 今多くの飲食店やショッピングモールなどではソーシャルディスタンスをとるために、座席を一つおきの使用にしています。 具体的には席に×印をつけたり、「この椅子は使わないでください」などの貼り紙などをしています。 目的は使わない席を明確にするということなので、本質はカピバラのぬいぐるみを置くのと同じことをしています。 ではどちらでも同じことなのか?ということになると、それを見た人の印象はかなり違いが出ると思います。

 新型コロナなので、お客様の為とはいえ、余分なことをしなければならない、お客様にも不便をかける、店の利益に反することしなければならない、楽しくないことを仕方なくやる。 これで新型コロナに負けずに頑張っているといえるでしょうか。
 少し前、テレビを見ていたら、大手経済研究所の女性の偉いさんが、「コロナだからサービスが落ちのは仕方がない。みんなが受け入れて我慢すべきだ。お客が贅沢になっている」と発言していました。 男性ならまだしも女性がこんなことを言うかと思いました。 こんなおバカな人がテレビで発言しても潰れないから大手なのかなと感心したりもしました。 そんなことを言う前に、このように頑張って工夫しているところがあることを伝えるべきではないでしょうか。

 困難な時に知恵を出して、より良い生活、よりよい社会を目指していくことに価値があります。 それを受け入れて我慢することは美徳ではありません。 それは無能のすることで、昔の戦時中の発想です。 今している新型コロナ対策は感染拡大の防止を目的としていますが、それだけで終わってお客様の心を明るくするというような視点が抜けたりしていないでしょうか。 同じ感染拡大の防止策をしても、工夫次第では楽しくできるということを忘れないことが大切だと思います。 何と言ってもパチンコは娯楽産業なんですから・・・。

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 精神科医の杉本研士さんからウイズコロナを学ぶ!

 先週、ニュース番組WBSの”コロナを思う”というコーナーで、精神科医の杉本研士さんという方が話をされていました。

 精神科医なので相談に来られる人は、何か悩みを持たれている方だと思います。 杉本さんがこの時期ネットでコロナ禍の生き方みたいなものを公開したところ、予想以上に多くの人から反響があったそうです。 やはり、このコロナは多くの人の心に影を落としていることがわかります。

 話を聞いていてなるほどと思ったのは、
「わけのわからないものとの闘いなので、おかしくなるのは当たり前、 ストレスや鬱憤(うっぷん)は吐き出してもよい」
このように言われると緊急事態宣言で我慢を強いられて追い詰められている人にとっては救いになるのではないかと思いました。
そして、
「自分の命をちゃんと守っている、そんな自分を褒めましょう」
と言われています。

 我慢が当たり前、自分の命を守るのは当たり前、そんなことばかり言われていると、自分自身を勇気づけることはできません。 当り前と思われていることにやる気は出るでしょうか? 出ないと思います。 そんな中で「あなたは自分の命を守っている、素晴らしいことです」と言われると何か嬉しくなると思います。 こういうことをさらりと言える杉本さんは凄い人だと思います。

 現在、ウイズコロナということで、何でも当り前になってきていると思いませんか? マスクをするのが当たり前。 手洗うのが当たり前。 何でも当り前化が進んでいます。 その先にあるのは何かといえば、素晴らしい世の中ではなく、トラブルの世界のような気がします。 他者に対して厳しい世の中、できない人に対して容赦のない世の中。 うっかりウイズコロナを忘れると非難をされる。 皆さんの周りにはそんなことはありませんか?

 もし、この当たり前感覚を会社に持ち込むと組織が殺伐としたもののようになるのではないでしょうか。 スタッフはマスクをつけて接客をしていると思います。 でも好きでマスクをつけているわけではありません。 それを当たり前のように言われると頑張っている心が折れてきます。
 お客様にこの当たり前感覚を向けてしまうと、お客様にとって楽しくない店舗になってしまうのではないでしょうか。 多くの方はどこに行っても「マスクは当たり前」という顔をされていると思います。 当り前の中に楽しさは生まれません。 ウイズコロナ時代をハッピーに過ごすためには、みんながしているコロナ対策を評価し、感謝することが大切ではないかと思います。 だからこそ、お客様に「暑いのにマスクをしていただいて、ありがとうございます」とわざわざ言うことに価値があると考えます。、

 そして、人間うっかりすることがあると思います。 例えば、マスクを忘れた。 そんな時は、私たちの店舗に来てください。 マスクをお渡しします。 そんなことで後ろめたい気持ちやストレスを溜めないで下さい。 なぜなら、私たちはこの地域をハッピーにするために営業しているので、一緒にコロナ対策をやりましょうと言えたらどんなに良いでしょう。

 平常時のコミュニティ、非常時の救済のよりどころ、それが求められるコミュニティホールの在り方だと思っています。 お客様の中にはコロナの為に、孤独を感じたり、ストレスを感じたり、悩んだりされている方がいらっるかもしれません。 そういう方の精神的ケア―という視点を持つことで、店舗がお客様の心のよろどころになるのではないでしょうか。 そんなことを考えながら、杉本さんの話を聞いていました。

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 6月の人出を前に自店の新型コロナ対策をチェックする!

 緊急事態宣言が解除され、6月からは外出自粛がさらに緩和され、不要不急でなくても外出ができると思っている人が多いと思います。 5月末の土日でもかなりの人が外出をしており、人出が戻りつつあるようです。

 このまま単純に新型コロナが収束してしまうのかと言えば、ほとんどの人がそうではないと思っています。 恐らく第2波や第3波が来るだろうと考えていると思います。 そのために新型コロナ対策として各業界で様々な試みがなされています。 地方自治体も休業要請の解除にともない、ガイドラインを示して遵守するように指導をしています。

 ではガイドラインに沿って運営すれば新型コロナウイルスの感染が完全に防げるのでしょうか? それは無理ですよね。 完全に防げるなら、休業要請を出さずにガイドラインの遵守を訴えて、経済活動をストップさせないと思います。 では、ガイドラインにはどういう意味があるのでしょうか。 もちろん、新型コロナウイルスの感染確率を減らすという意味はあります。 それ以外には何があるでしょうか?

 ガイドラインを遵守することで、新型コロナの感染者を出しても、営業の自粛に追い込まれないのでしょうか? ガイドラインを遵守することで、新型コロナに感染した人から責任追及をされることを免れるのでしょうか? ガイドラインを遵守することで、新型コロナの感染者を出しても、それは不可抗力であると世間が許してくれるのでしょうか? このようなことを考えていくと、ガイドラインは自分たちの立場を守ってくれるものでは無いように思います。

 人出が多くなってきている今こそ、現在の新型コロナ対策が大丈夫なのか見直す必要があるように思います。 ガイドラインに従っているというのは、必要最低ラインの新型コロナ対策をしているという意味しかなく、 万一新型コロナウイルスの感染者が出たときには、店舗は量りしれないダメージを受けます。 新型コロナ対策は、店舗サイドだけではできません。 お客様の協力があって初めてできます。 お客様が「あなたの店なら協力してやろう」と言ってもらえる仕掛けを作っているでしょうか?

 店舗の中には「3密」を避けるのは当然というような態度をしている店舗があります。 お客様に配慮しない典型です。 なんか「カチン」と来ます。 ほとんど方は新型コロナウイルスを持っていません。 だから実際、「3密」をさける行為は無駄な行為なのです。 それを偉そうに「表に2人以上の入らないでください」と書いてあると言ってくるスタッフ、しかも表の文字が小さい。 こんな店には行きたくないと思います。 そして、こんな店の新型コロナ対策に協力したくないと思います。

 というわけで、お客様の目から見て、新型コロナ対策に協力したくなる店舗になっているかどうか、改めてチェックをしてみてはどうでしょうか。

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