本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2020年12月の目次 □□□

 今年もありがとうございました!

 今年は新型コロナウイルスが問題となってから、あっと言う間に時が流れたような感じがします。

 新型コロナウイルスが社会にもたらしたものは、従来の常識と行動様式の否定と、 常識や行動の枠を超えることに対する人間の許容量を広げたように思います。 例えば、オンラインでの営業や会議、非接触による販売行為があげられます。 それをみんなが受け入れる心に準備をしました。 その結果、デジタル技術を活用する場面が増え、従来にないビジネスのやり方が出てきました。 新型コロナにより、未来との距離が縮まった感じを受けます。

 距離が縮まるということは未来が早く来ることも意味します。 今年の1月~10月までの妊娠届が5.1%減少したとニュース番組WBSで報道していました。 新型コロナウイルスの感染を恐れて、妊娠を抑制した結果と考えられています。 妊娠を抑制するということは、出生率の低下を意味します。 つまり少子化問題が前倒しで来る可能性が高くなっています。

 いずれにしても多くの企業は従来のままではジリ貧になるので、 新しいことに挑戦していく必要があります。 JR東日本と西部HDが提携しました。 日本郵政と楽天も提携sました。 いずれも新型コロナ禍を克服しようと、新しいことにチャレンジするための下準備を行っています。
 コミュニティホールも例外ではないと考えています。 人が集まってコミュニティ化という従来からの考え方では、コロナ禍では「密」をつくるということで、マイナスの印象を持たれてしまいます。 コミュニティホールの本質を考えることで、新たな発想のコミュニティ形成に挑戦していかなければなりません。 新しい取り組みが必要なのです。

 本日東京では感染者が一気に1000人を超え、1337人になっています。 新型コロナウイルスの脅威はさらに酷くなりうです。 酷くなればなるほど、新しい取り組みや挑戦が求められます。

 菅総理は支持率急落後、「先手先手」の対応をしていくと言われています。 菅総理と同じで、過去はどうあろうと、これから何をどのように挑戦するかで、自分たちの将来は決まってしまいます。 つまり、いつでも、どこでも前を向いて、進み始めることが大切なのです。

 みなさんが新しいことにチャレンジし、未来を切り開かれることを祈念しています。 今年もブログをお読みいただき、ありがとうございました。

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 天安門事件の外交文書から得られる教訓とは?

 みなさんは天安門事件をご存知でしょうか? 天安門事件は、1989年に中国で起こった大規模な混乱で、民主化を求める学生や市民の運動が武力で鎮圧された事件です。 この時、日本は中国に対してどう対処すべきか方針を決めており、その外交文書が23日に公開されました。

 アメリカや西ヨーロッパ諸国は、中国に対し徹底した制裁をすべきであるという方針でした。 これに対して日本は、今回の問題は中国の内政問題と位置づけ、融和的対応をとる方針をとることを決めていました。
 理由は2つあり、米ソ冷戦時代でしたので、中国を追い詰めると中国はソ連に近づき、中ソ関係を強化してしまうので、止めるべきというものです。 もう一つは、中国が民衆を弾圧するのは貧しいからであり、豊かになればやがて民主化するという理由です。
 だから、中国国内で大勢の死傷者が出ているので人道的には問題ありとしながら、 基本的にわれわれとは政治社会体制や価値観を異にする中国の国内問題であり、対中国非難にも限界あるとして、 中国を制裁などで追い詰めないようにアメリカ政府などに主張していたのです。 そして、一時はODA=政府開発援助の大部分を占める円借款をいったん延期しましたが、翌年の7月には再開することを表明しました。
 この事件後、イギリスのサッチャー首相は、中国政府の思考法に危惧を抱き、 香港を返還した場合、返還後たいへんな事態になるのではないかと懸念していたそうです。

 今になってみると日本の考え方の甘さが露呈したもとのなりました。 現在の中国は、より強い共産党体制を目指し、香港問題や新型コロナウイルス問題をものともせず、 経済大国と軍事大国の両方の実現を目指して邁進しています。 もちろん、天安門事件の際に日本が強固な制裁賛成側に回ったとしても、 同じような結果になっていたかもかりません。 だから、結果が悪かったからダメだと言っても仕方がりません。

 ただ、外交方針の理由付けが妥当であったかどうかは、今後の為に検証しておく必要があると思います。 これからの教訓になると思うのは、中国が将来民主的な国になるという理由付けに使った 「貧しいから民主化できない、だから豊かにしてあげれば民主化するだろう」というロジックです。 この考え方がおかしいと引っ掛かるのは私だけでしょうか?

 会社で言えば、今の方針はダメだけど、会社の売上があがり豊になれば、方針を転換してくれるだろう、という見通しですよね。 もう少し具体的に言えば、今の会社は環境に悪いことをしている。 それは儲けていないからだ。 もし、儲かるようになれば、環境に悪いことはしなくなるだろう、という見通しです。 しかし、この会社が環境を悪くするやり方で成功しているなら、あえて変えようとするでしょうか? 多くは変えないと思います。 もし、変わるとすれば、環境を悪くすることが「悪ことであるという自覚」があり、本当はやりたくないと思っている場合だけです。
 中国共産党が、今の政治体制は本当は悪いことであり、できたらやりたくないという思いがあれば、日本政府の方針は正しいということになりますが、 私はどう見ても、中国政府が中国共産党は「悪」であると思っているとは思えません。 したがって、「豊かに」してあげれば民主化するだろうという予測はありえないのです。

 会社も同じで自分で正しいと信じている方針で成功している時に、 あえてこれまでの方針を変えようとは思わないのではないでしょうか。 だから、成功している企業は変われないとよく言われるのです。 ということは、逆境に遭遇し、思い通りにいかない時は自分を変えるチャンスが巡ってきているとも言えます。
 少々回りくどくなりましたが、新型コロナという逆境は、多くの企業にとって自己を革新するチャンスということです。 順調に発展してくると自己を変えることができないとう事例が中国なのです。 逆にコロナ禍で苦しんでいる自分たちは、自己を変えるチャンスです。 このままではダメだ。 みんな変わらないと潰れるよ!と変革を促せます。 これを真摯に受け取って、新しいことに挑戦していきたいものです。

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 酒蔵の危機を助けて自店の活性化を図る!

 みなさんは日本酒を飲まれますか? 私は大学時代に暴飲をして死にそうになってから、ほとんど日本酒は飲みません。 でも日本酒好きな人は、本当に好きですよね。 私の大学時代の友人も好きで、美味しそうに飲んでいます。

 さて、その日本酒ですが、今コロナの影響で酒蔵さんもピンチになっています。 その様子をニュース番組WBSで詳しく報道をしていました。 報道していたのは米どころの新潟の酒蔵さんで、新潟市の越後伝衛門さんは売上減少で休業に追い込まれ、 三条市の福顔酒造さんは生産を3割落としているが、今後の見通しが立たず不安な日々を過ごしている、という内容でした。 ただでさえ日本酒の需要が毎年落ち込んでいるのに、この新型コロナによる飲食店の時短や閉店などが追い打ちとなっています。

 このような状況を見かねて、長岡市の原商さんが行き場の無い日本酒を買い取り、 ロスゼロ「酒蔵支援」と銘打って、格安で販売するサービスを始めているということです。 要するに、飲食店という販路が縮小してしまったので、その代わりになる販路が必要なのです。 それを原商さんが少しでも肩代わりしようとされています。

 これを読まれてピント来る人もあると思います。 そうです。 パチンコ店は景品仕入れという形で、日本酒の販路になる可能性があります。 もちろん、ただ景品棚に飾っておくだけでは、売れません。 工夫は必要です。 コミュニティホールを目指されているところでは、この原商さんのようの企業と組んで、『酒蔵支援コーナー』を作るのも一つだと思います。

 最近の傾向は、外食より家での飲食です。 家に長くいるから、家での過ごし方を充実させたい。 そういう方はあなたの店舗の中に必ずいらっしゃいます。 その中に日本酒好きな人がいるかもしれません。 そういう人向けにPRして、社会貢献をしながら地方の地酒を味わうという企画を提案してはどうでしょうか。
 パチンコをして帰りに景品で日本酒を買い、家で晩酌をする。 それなら、晩酌のあても景品にする、 或いは地域のスーパーとコラボして、店舗で晩酌に合うオススメ食材を紹介しても良いかもしれません。

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 この原商さんの取り組みは面白いと思いましたが、 それより興味が魅かれたのが、上越市の武蔵野酒造さんの業態変革の取り組みです。 日本酒の業態変革?と思われるかもしれませんが、 この武蔵野酒造さんは、オーダーメイドの酒造りを始めているとのことです。 つまり、お客様の好みを聞いて酒造りをするのです。 従来は、酒蔵がこれだと思うお酒を造って、消費者に提供するというメーカー主体の酒造りでした。 これを180度転換し、お客様の好みを聞いてその酒を造るというのです。

 具体的には、日本酒の味を組めるのは、コメと酵母、こうじ菌の3つの要素で決まります。

  ●日本酒の味 = コメ × 酵母 × こうじ菌

 コメは”飲みくち”を決め、酵母は”香り”を決め、こうじ菌は”あじわい”を決めます。 武蔵野酒造では、コメを4種類、酵母を10種類、こうじ菌を5種類用意しています。 オーダーしてくれるお客様の好みを聞いて、それにふさわしいコメや酵母、こうじ菌を選定して造ってくれます。 日本酒好きな人が、自分の好みのオリジナル酒が造れると知ったら、興味をそそられるのではないでしょうか。

 これは店舗のコミュニティクラブの一つになる可能性があります。 日本酒好きなお客様を集めて、日本酒談義をし、オリジナルの酒造りをオーダーするクラブです。 もちろん、会社や店舗が自店のオリジナル日本酒をつくり、販売しても悪くありません。 ここぞという時には、会社独自の日本酒がカウンター前にずらりと並ぶのは爽快ではないでしょうか。

 コロナ禍で多くの業界に変化が起きています。 それを素早くとらえて活用していくことは、パチンコ店の業態改革につながると考えています。 誰もやっていないからやらない、それでは変革の時代は生き残れません。 誰もやっていないからやる。 その行動力が社員やスタッフの意識を変え、勝ち残る企業へとつなるのではないでしょうか。

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 安倍前総理を見て、組織の見えない問題を考える!

 ご存知と思いますが、安倍晋三前首相側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、揉(も)めています。 前夜祭は2013年から昨年まで、後援会が「桜を見る会」の前日に東京都内のホテルで開催していました。 会費は1人5000円ということで、ホテルで飲食をしていたのですが、飲食の質と量から、 会費だけで賄まかえる金額ではないので補填(ほてん)をしていたという疑惑がかかっていました。

 少し前までは、前夜祭を補填していたかどうかで揉めていましたが、 現在は、補填を安倍さんが知っていたかどうかで揉めています。 安倍さんは議員会館で記者会見を開き、公設第1秘書が何も言わなかったので知らなかったと釈明し、 とは言っても道義的責任を感じていると謝罪しています。

 野党は、恐らく安倍さんに「本当は知っていたんじゃないんですか?」などと馬鹿な質問をするのではなかと思っています。 野党がいくら言っても、安倍さんが「実は知っていました」というわけがないので、無意味な質問になると思います。 そして次に「国会でウソの答弁を繰り返した」などと言うと思います。 でも、安倍さんは公設第一秘書に欺(あざむ)かれて、事実をすることができなかったので、ウソというよりも、 安倍さんも騙(だま)された被害者であり、そのために事実と違う発言を繰り返したということになります。 もっとも第一秘書も俺も知らなかったと言っているようですが・・・。 この問題は、オレオレ詐欺(さぎ)と同じで、騙された高齢者(安倍前首相)を責めても何も解決にならないと思います。

 それよりも、安倍さんの部下の管理能力を問題にした方がいのではないでしょうか。 安倍さんに部下の管理能力がないのであれば、これからも同様な問題は発生するので、議員を辞職してもらうことをお勧めするということになるでしょう。 もしかしたら、管理能力は十分あったにも関わらず、秘書が巧妙(こうみょう)で悪賢く、通常の国会議員レベルでは、とても防げないのかもしれません。 そうであれば、国会議員の秘書に対する特別監査制度のようなものを作るべきではないでしょうか。

 秘書がずる賢く国会議員を騙すのであれば、現在でも騙されている国会議員が複数いるはずです。 これまでのように事件(違法行為)が表に出て来る前に、積極的に議員秘書を調査し、健全化を推し進めるべきではないでしょうか。 そうすれば、毎回のように取り上げられる国会議員の不祥事を未然にふせげますし、 毎回言われる国会議員が秘書に責任を押し付けた、尻尾(しっぽ)切りをしたという悪評が防げるのではないでしょうか。

 言うのは簡単ですが、部下を掌握(しょうあく)するのは難しいものです。 社長や店長が部下の全てを管理しているのか、部下も上司への報告をどれだけキッチリしているかということになると、漏れがあるのではないでしょうか。 日々言っているのにできない。 毎月同じような間違いが起きる。 特にプロセスの管理ミスですね。 施策をキッチリしても、コロナ禍で結果数値が思うように出ないこともあるでしょが、 施策自体の実行(プロセス)がキッチリされてないと、会社の力は低下していきます。 毎回同じような問題が出てくるのは、構造的な問題です。 早目の対策が必要です。 そう思いながら、安倍さんの記者会見を見ていました。

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 アドベントカレンダーからワクワク感を学ぶ!

 「アドベントカレンダー」をご存知ですか? 今年はこのアドベントカレンダーが大人気ということです。 では「アドベントカレンダー」と何んなのか?

 ウキペディアでは次のように定義されています。 「アドベントカレンダーとは、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。 待降節の期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。 すべての窓を開け終わるとクリスマスを迎えたことになる」
 要するにクリスマスを楽しくするためのグッズということです。

 具体的には12月1日から開始し24個の「窓」や「引き出し」があるものが多く、 それを毎日1つづつ開けていきます。 窓の中や引き出しには、お菓子を入れたり、写真を入れたり、ツリーの飾りを入れたり、また24日間で組みあがる何かの部品を入れたりと、 色々なものを入れます。 利用者(子供、大人)は、一日1個を取り出して、食べたり、見たり、遊んだりすることで、クリスマスが段々近づいてきているワクワク感を醸成します。 そして、24日のイブや25日のクリスマスを楽しみます。

 いきなり今日はクリスマス・イブだから、とかクリスマスでもいいのですが、 子供たちは、その日しか楽しめません。 やはり前段階があって、ワクワク感を育ててこそ、楽しさが2倍3倍となります。 このアイデアはいろいろなところに活かせると思います。

 例えば新台入替ですね。 ただ当日にチラシを撒き、入れ替えましたというより、 事前に何かを仕掛け、徐々に新台の期待を煽る何かをする。 そうすることで、お客様も楽しみに新台を打ちに来てもらえます。 それこそ、この工夫はいくらでもできるので、発想力の豊かな人は面白い仕掛けができます。

 もうすでにされているホールも多いと思いますが、 まだされていないホールは、何かをする時に事前に期待を煽る仕掛けをやってみてはどうでしょうか。 すでにやっている人も、この「アドベントカレンダー」を参考にしてみると、新しい発想が出て来るかもしれません。

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 正月の家族の集まりに、再度注意を促す!

 日曜日に上の娘夫婦が用事があって子供を連れて家に来ました。 会話の中で菅総理の会食問題の話をし、そこから自民党の派閥の忘年会緊急中止の話をしていました。 もちろん政府の意識の低さに対する批判です。

 その時、娘が「今度の家族の新年の集まりはどうするの?」と聞いてきました。 いつも正月の顔わせてということで、娘2人が家族で家に来て、家族みんなで毎年会食をしています。 意識して、家族を集めないと娘夫婦の交流や孫同士の交流ができないと思っているので、 毎年、正月の会食とできれば盆の会食をやっているのです。

 来年も予定通りに会食をする段取りをしていました。 でも、娘の一言でマズいと気づきました。 みんなが集まると孫も含めて11人になります。 ということは、5人以上の会食はなるべくしないでください、という政府の方針に反する会食なっています。

 娘は病院に勤めているので医療従事者です。 病院から「5人以上の会食や外食は避けるように」と連絡が来ているらしいのです。 それを聞いて娘の旦那も、「実は僕の職場(医科大学)でも、医療従事者になるので会食はやめるように、通達が来ています」と言い出しました。 下の娘夫婦も医療従事者になるので、おそらく職場から言われているだろうと思いました。 当然、急遽中止にし、挨拶を手短にするだけに変更しました。

 言われて初めて気づくとはこのことで、私の頭の中には外食ではないから関係ないという意識があったように反省しています。 なかなか自分のことは諸事気づきにくいものです。 まだ感染者が増えています。 再三再度、お客様に感染防止の呼びかけをすることで、一人でも感染意識を高めることが必要ではないかと思いました。

 正月はクリニックなどもお休みになる可能性が高く、万一の場合、救急でも診てもらうことができなくなる可能性があります。 お客様に新型コロナウイルスに対する一層の注意を促すことは大切だと思います。 もしかしたら、私のような人間があなたのホールにいるかもしれませんので・・・。

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 BOXティッシュの新商品を見て運営を見直す!

 みなさんは家にあるBOXティッシュを見て、「まだまだ使いやすく改良できるでしょう」と言われたとき、改良案がいくつか思い浮かぶでしょうか? 多くの人は今あるBOXティッシュをどのように改良して欲しいですか?と聞かれても答えられないと思います。 実際、アンケートで市場調査をやり、一般消費者にどのようなBOXティッシュが欲しいか聞いても、有効な答えは得られないでしょう。

 理由は簡単です。 一般消費者はBOXティッシュの改良など考えたことが無いからです。 もっと言えば、消費者にBOXティッシュを改良したいと思う人はほとんどいないと思います。 そもそも家にあるBOXティッシュが不完全だという認識はないと思います。 裏返せば、BOXティッシュの今の形は、無意識に完全なものだと思っているということです。 完全、完璧なものを見て、これを改良しなければならないとは思いません。 言い方を変えれば問題がないという状態です。

 問題が無いという状態は好ましい状態と一般的に考えられていますが、別の見方をすれば進歩できない状態とも言えます。 さっきからBOXティッシュにこだわっていますが、今週ニュース番組のWBSのトレたまコーナーで、 ネピアとアスクルが協同で開発した「nepia FITLDK」というBOXティッシュが紹介されているのを見ました。

 紹介されたBOXティッシュは使い方や使う場所を考えて改良してあり、 三角のBOXティッシュもあれば、小型のBOXティッシュ、細縦長のものと形状を変えてあり、ティッシュの枚数も様々でした。 マーケティング調査をして、場所や使うシーンでどれくらいティッシュが使われるか調べて枚数を決めています。 そして、それぞれの箱の裏にオススメ置き場所が書いてあります。 このコーナーを見ながら、改良しようと思えば何でも改良の対象になると感心して見ていました。

 私たちは身の回り物を見て、あまり問題意識を持ちません。 慣れてしまって、周囲にあるものを問題なく受け入れてしまう傾向があります。 もっとも見るものすべてに問題有りとなると不満だらけになってしまい、楽しい生活を送れません。 だからこれでいいのですが、このネピアやアスクルさんのように商売となると話は別です。 自分の取り扱っている商品やサービスについて問題が見つけないと改良ができません。 これは新商品が出ない、新サービスが出ないということと同じです。 これでは売り上げを伸ばすことはダンダン難しくなります。 それどころか競合他社が頑張って改良したりすると、窮地に追い込まれます。

 BOXティッシュでも改良しようと思えばできる。 それは改良しようという意思があるからです。 みなさんの店舗の運営手法や接客等は徐々に改良していかれているでしょうか? 残念ながらうちの運営手法や接客は完璧だ、もうこれ以上のことはできない! 本当でしょうか? BOXティッシュを見るように問題意識を持って見ていないのではないしょうか? そんなことを考えながら、トレたまを見ていました。

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 菅総理の行動を反面教師としてコロナを乗り切る!

 朝、ニュースを見ると「菅さんが5人以上で会食をしていました」と報道していました。 朝のワイドショーでも菅総理の会食が問題となっていました。 5人で食べようが、10人で食べようが、どうでもよいようなことが問題視されています。 同じ与党の公明党の山口代表も「いかがなものか」とコメントをしていました。

 なぜなのか。 そうです。 GOTOトラベルを全面的に中止をし、西村経済再生大臣が感染をこれ以上広げないために、 「5人以上の会食は控えて下さい」と国民に呼び掛けた直後だったからですね。 タイミングが悪すぎです。

 政府が国民に呼びかけ、その政府のトップが言っていることを平気で無視する。 多くの人が、政府のトップは率先垂範すべきと思っているから、 多くのマスコミはこれに違和感を感じて、ニュースで取り上げたのでしょう。 総理は基本的に行動を公開しています。 それが仇?となったようです。

 歴史を見るとトップは2種類に分けることが出来ます。 まず最初は、トップである限り、人々の手本となるべきである、 トップは人々にルールを守らせる存在である、 という模範型タイプです。 歴史上で有名なのが、あのケネディー大統領が尊敬する日本人として取り上げた『上杉鷹山(うえすぎ ようざん』です。 江戸時代の人で、倒産しかけた米沢藩を立て直すために、率先して質素倹約をした人物です。

 もう一つは、トップは特別であり、人々とは別格であり、行動の制限は受けない、 或いは、トップは権限を持っているから、ルールを無視して例外を作ることができる存在である、 という暴君型タイプです。 権力に胡坐をかくとチョクチョクできます。 しかし、日本の歴史上の大物となるとあまり思い浮かびません。 だいたい国が亡びる前は、こういうことを極端にやる人が出てきて、周囲が決起するというパターンです。 中国では夏(か)の桀王(けつおう)、殷(いん)の紂王(ちゅうおう)などが有名どころです。

 企業のトップもこの二つに分類できそうに思います。 前者の代表が京セラの稲盛和夫さん日本電産の永守重信さんでしょうか。 ベンチャーから成長し続けて大企業を経営している創業者や、倒産しかけた会社を自力で立ち直らせた社長が多いように思います。 後者は、外から見えるほど無茶をしている会社の社長は少ないように思いますが、それでもそこそこ該当する人がいそうです。

 余談ですが、安倍前総理が後者の分類に入るかは微妙ですね。 忖度(そんたく)を部下がした場合、安倍さんは直接的な意思表明をしているわけではなく、 部下が行動を起こさなければ、いろんな事件は起こらなかったと考えます。 したがって、忖度した人間が自己保身のためにやったことであり、そこまで安倍さんの責任に問うのは酷なように思います。

 菅さんの今回の会食は自分の意思で行ったものであり、 もし、当日会合のセッティングがマズいと思えば、変更ができたと思います。 しかし、もしかしたら幹事長の二階さんに逆らえないので、NOと言えなかったかもしれません。 真相は分かりませんが、一応後者に分類される人の可能性が高いように感じられます。
 なお、昨日の今日、衆院内閣委員会で西村大臣が「一律で5人以上の会食を否定しているわけではない」と発言しています。 これでセーフになるかどうかは国民の判断と言うところでしょう。 何故か、”食べ物を落としても、3秒以内に拾えば問題ない”という3秒ルールを連想したのは私だけでしょうか。

 いろいろ書きましたが、コロナ禍の現在、人々がついていきたいと思うトップは前者でしょう。 これは組織のトップなら誰でも当てはまります。 今回の菅総理の事例は、反面教師ということになりそうです。

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 大学の一流スポーツチーム作りから学ぶ!

 甲子園ボールをご存知ですか?
 アメリカンフットボールの東西大学の王座決定戦です。 12月13日に試合があり、関西学院大学と日本大学が対戦し、42-24で関西学院大学が勝ちました。 関西学院大学は西の常連で、東は早稲田大学と日本大学がよく決定戦に出てきます。 私は大学時代、一度友人と甲子園ボウルを見に行きましたが、その日はとも寒かったと記憶しています。

 強いチームがいつまでも強いということは、強いチームとなる仕組みがあるということでしょう。 強いチームには強い選手が行きたがるので、自然に強くなるというのも一つの要因ですが、 それ以上に練習のやり方、試合の組み立て方、それに加えて選手をサポートする体制が強さに関わっているようです。 特に選手をサポートするスタッフについては、大学スポーツ界で注目されています。

 5年連続で甲子園ボウルに出場した関西学院大学のアメリカンフットボール部は、 部員約180人そのうち40人がマネージャー、トレーナー、戦力分析スタッフです。 選手そのもののパフォーマンスも大切ですが、それだけでは勝てない時代になってきています。 選手を支え、試合を支え、生活を支えるバックヤードの比重が高まってきています。 例えばマネージャーは選手の日常生活や大学の単位の取得状況まで目配りします。 トレーナーはトレーニングだけでなく、脳震盪(のうしんとう)や熱中症などの安全管理も手掛けています。 試合は選手だけが頑張るというよりも、部員全員で頑張る総力戦となっています。

 しかしながら、この傾向は大学スポーツだけに限りません。 企業でも同じことが言えます。 一流の店舗、一流のサービスを目指そうとすると、店舗に立った時だけ頑張れななんとかなるというものではありません。 サービスするスタッフのスキルがあっても、生活が乱れていては良いサービスを提供することはできません。 また、健康を損ねていても良いサービスを提供することはできません。 このことから言えることは、会社や店舗としては、スタッフのサポートをして、十分能力を発揮できる環境を整えてあげる必要があるということです。

 こんな話をすると、スタッフは会社や店舗に干渉されたくないという人がいます。 干渉されたくないというのは、要するに自分の意思を阻(はば)まないでほしいということです。 店舗の想いが一流のサービスをスタッフにして欲しいということであれば、 店舗は想いは一流のサービスをするためのサポートです。 もし、スタッフが自分も一流のサービスをしたいという想いがあれば、方向性は同じなので、調整は可能です。 しかし、スタッフが一流のサービスを目指す気が無いとなると話は別です。 まさにサポートは干渉になります。 本人も嫌ですが、サポートするスタッフはもっと嫌です。

 だから採用する時に、店舗の目指すところを明確に伝え、本人の口から”一流のサービスマンを目指します”という合意を取る必要があります。 関西学院大学のアメリカンフットボール部の部員全員が優勝を目指すという合意をしているはずです。 昔の奴隷船でもあるまいし、騙(だま)して船に乗せればOK大丈夫、途中で降りられないからこっちのもだ!と言うわけにはいきません。 騙されて入ったスタッフは不平を言い大変なことになります。
 そうならないためには日頃から応募者に対して自分達の目指しているものが、どんなに素晴らしいものであるか説明できなければダメです。 魅力的な話をして、僕も私も仲間になりたいと思わせる必要があります。

 そう言った同じ志の仲間(スタッフ)を集めて、会社や店舗がサポートをしていくことで、 スタッフの居心地がよくなり、スタッフ全員のスキルが上がって一流の店舗になっていきます。 接客、サービスの指導はするが、私生活は関係無いということでは、 企業も店舗も勝ち残っていくことが段々難しくなってきているのではないでしょうか。

 ところで、あなたの会社や店舗では、スタッフが泣いて喜ぶサポートの仕組みを幾つお持ちでしょうか?

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 松任谷由実の対談から第一目的の重要さを学ぶ!

 ニュース番組WBSで12月10日に歌手の松任谷由実さんとキャスターとの対談の様子を放送していました。 新型コロナウイルスが感染し始めた当初は落ち込んでいたそうですが、 この体験を自分の記録として積極的に残すことで、 自分の成長に繋げていくことを思いつき立ち直っていかれたそうです。 アルバムを作り、来年は9月から全国60カ所で公演を行う予定だそうです。

 由実さんは、ネットよりも、リアルでのエンターテインメント(コンサート)にこだわってるそうです。 その理由は、エンタメの奥深さの違いにあるようです。
 由実さんは、リアルのコンサートはチケットを買った時から始まっていると言います。 楽しみにしているコンサートのチケットを買えた、その時から当日の期待が膨らんでいく。 だから、電車で見る景色が違って見えたり、日常が鮮やかになる。 コンサートでは、目当てのアーティストをだけを見ているだけではなく、集まった人の熱狂ぶりを後ろから見たり、 ライトのビームを目で追ったりもする。 そんな中で自分の思い出の世界に一瞬浸ることもあり、自由に広がりがある。 だから、リアルのコンサートを開催することにこだわっているとのことです。

 コンサートをやる想いは、 「こういう世の中だからこそ、笑顔や親切を人にしてあげる。 それによって自分自身のエネルギーを育てていけたらいいと思う」 と話されていました。
 要するに松任谷由実さんのコンサートをする目的は、多くの人を笑顔にしたい、喜んでもらいたいということです。 さすがは一流のアーティストです。

 さて、ここでもし、由実さんが「お金を稼ぐため」と言ったらどうでしょうか? それを聞いて、さすがは一流のアーティストと言うでしょうか? 恐らく言わないのではないでしょうか。 コンサートをすることで、どんなに多くの人が笑顔になり、喜んだとしても、 「お金の為にしています」と聞いた途端に、「なぁ~んだ」ということになってしまいます。

 これは人は行為の目的を重視するということに他なりません。 もちろん1つの行為に複数の目的があると思います。 その目的の中で第一目的を何にするかが重要なのです。 第一目的が崇高なもの、例えば人の為、というようなものに対しては好感を持ちますが、 第一目的が自分の為ということになると、あまり好感をもちません。 特に日本人にはこの傾向が強いように思います。

 イメージしやすい例をあげると、例えば一生懸命に頑張っているスタッフが、「お金儲けの為に頑張ってます」と言っているのを聞いてどう思うでしょうか。 それに対して、「店舗を良くしたいと思って頑張ってます」あるいは「店長に喜んでもらいたから頑張ってます」と言っているのを聞くとどうでしょうか。 頑張っていることは同じでも、好感度はかなり違いがでます。

 では人の為にすることは大変なのかと言われると、実はそうではありません。 由実さんは、対談の中で、自分を喜ばせることよりも、人を喜ばせるためにどうしようと考える方が、力が湧くと言われていました。 みなさんもそうではないでしょうか。

 ここで質問です。 コロナ禍で大変な中、みなさんの店舗は何のために営業をしているのでしょうか?

 稼働が下がり、営業しないと潰れてしまう、それを回避することを第一目的として運営しているホールと、 稼働が下がり大変だけど、コロナ禍でお客様を元気にしたい、お客様のコロナストレスを少しでも解消してもらうことを第一目的として運営しているホールと どちらが好感を持たれるでしょうか。

 言わなければ分からない? そんなことはないと思います。 なぜなら、前者を第一目的として運営するのは骨が折れます。 働いているスタッフは大変です。 後者を第一目的として運営するのは、力が出やすく、スタッフも頑張れます。 その違いは日々の営業の中に滲み出てきていると思いませんか?

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 新型コロナの新規感染者数の報道から稼動を考える!

 テレビのニュースや新聞を見ると「最多」という言葉や文字でれています。 朝起きて新聞を見て「サイタ、サイタやなぁ」と言ったら、家内が「チューリップ?」と言いました。 残念ながら「咲いた咲いた」ではなく、「最多、最多」です。 新型コロナの新規感染者数のことです。
 毎日のように「過去最多です」と同じことばかり言うニュースには少しうんざりしています。 まるで「稼働が下がった〇〇〇〇アウトだ」と毎回言われるようなものです。

 おおよそ新型コロナの新規感染者数のニュースは数値を発表し、重症者が増えています。 高齢者が増えているのが原因です。 そしていつもの個人の感染予防の徹底をしましょうで締めくくられます。

 何のためにニュースを流しているのでしょうか。 国民に事実を伝えることを使命として伝えているのでしょう。 伝えられた国民は、その内容から何をすれば良いのかわかるのでしょうか? 感染者数を教えられても、感染を防ぐ行動はとれません。 もちろん外出自粛は誰でもわかります。 しかしながら、みんな家にいることはできないのは明白です。 多くの人は何らかの活動をしなければならない。 その活動の中に活かせる感染防止のヒントがニュースに無いのです。 平均アウト数だけ分かっても、適切な稼働向上のための具体的な手が打てないのと同じです。

 もしTV局や新聞社に情報を伝えることで、国民に新型コロナにかからない行動をとって欲しいという気持ちがあるなら、 もう少し伝える情報を工夫して欲しいと思います。
 例えば、高齢者の感染が問題だと思うなら、高齢の方がどのようなルートで感染しているのか、毎回報告すべきでしょう。 会食で感染しているのか、施設で感染しているのか、家族で感染しているのか、具体的に分かれば、 多くの高齢者も対応できます。
 もっと言えば、会食でもどういう会食なのか、宴会なのか、知人との食事会なのか、カラオケなのか分かればどうでしょう。 知人との会食が多ければ、しばらく止めようということになると思います。 家族でも、同居家族なのか、別居家族なのかでも違ってきます。 情報が具体的であれば、対策はイメージできると思います。

 もちろん、そういう情報を保健所や感染対策の分科会が把握しているかどうかは分かりませんが、 そういうモノがないと、徹底的な自己防衛を言われても、何をやって良いかわかりません。 そのあたりを意識してニュースなどで取り上げて欲しいものです。 とりあえず何かの事実を報道すればいいだろうという姿勢は、この新型コロナウイルスの感染についてはダメだと思います。

 真実を知らないととんでもない勘違いを起こします。 例えば感染での死者は、重症者が悪化した結果であるというような勘違いです。 大阪なのどは、軽症や中等症からいきなり亡くなるケースが、重症から亡くなるよりも何倍も多いのです。 知らないと軽症や中等症だから大丈夫と勝手に思い、異変があっても我慢してしまいます。 これでは人の命を守る報道をしているとは言えないのではないでしょうか。

 正しい情報を伝えることは必要であり、伝えた人に行動変容を起こさせるためには、それを起こさせるための具体的な情報を伝える必要があります。 もちろん、その前提として具体的な情報を把握していること、これが無くては話しになりません。
 情報把握の重要性はパチンコ店も同じです。 結果数値である稼働数を把握していても、適切な行動をとることはできません。 もし、稼働数を上げる具体的な行動(ポイント)が分からないということであれば、 稼働数を良くするために必要な具体的な情報とは何か、その情報を取るにはどのような工夫をすれば良いのか、 考えてみることが必要なのではないでしょうか。

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 「いつもの」でお客様と会話できる価値とは!

 カンブリア宮殿という番組でコメダ珈琲が取り上げられていました。 全国制覇をした日本の珈琲チェーン店です。 フランチャイズ店なのですが、オーナーの独自色を出せるというユニークな展開をしています。

 コメダ珈琲は地域の人から愛されていると言われています。 最初は苦労するが、そのうち来店客数が安定してくる。 それは毎日のように来る常連客が増えてくるからだそうです。 なぜ増えるのか? その理由の一つとして取り上げていたのが、スタッフとお客様の間で交わす 「いつもの」 という言葉です。

 「いつものでよろしいでしょうか?」 とスタッフが言うと 「いつものでお願いします」 と客が答える。 するとお客様の好みのコーヒーと食べ物が運ばれて来ます。
 一例として紹介していたのは、あるお客様が『食パンの耳』が食べにくいので、トーストの耳をカットしてくれと頼んだというものです。 それが厨房に伝わり、それ以降は「いつもの」というだけで耳がカットされたトーストが出てくるようになった。
 もし、みなさんがコメダ珈琲に行って、いつも同じメニューを頼むとしたら、 毎回メニューをすべて読み上げて頼むより、「いつもの」という一言で済ます方が楽でいいですよね。 コメダ珈琲はそういうことをやってくれるから、また行きたくなる。 行きたくなると言うより、ファンになるという言い方の方が良いかもしれません。

 コメダ珈琲の店舗の中には地域のコミュニティを目指している店舗があります。 コミュニティホールを目指している店舗では、こういう他業界の店舗のサービスの本質を積極的に取り入れると良いと思います。

 お客様にとって「いつもの」という言葉が使えるという意味は大きなものがあります。 それは自分を覚えてくれている、という事実を確認できるということです。 覚えられているということ自体で、自分が大切にされていると感じます。 自分を大切にしてくれる店舗に行きたいと思うのは当たり前の感情です。 本質を掴んで、コミュニティホール作りに活かしてください。

 くれぐれもワゴンサービスで『食パンの耳』を無くしたメニューを出したのに、 お客が増えない!!というような勘違いをされないようにお願いします。

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 新規感染者のさらなる増加が新台営業に与える影響!

 昨日東京の新規感染者が602人と初めて600人を超えました。 重症者も高止まりで、下がる気配はなく、それどころか多くの専門家が感染者数の増加に伴い、さらに重症者が増えると予想しています。 医療崩壊寸前と言われている旭川市、他の自治体もいつ同じような状況になるとも限らないと、警戒感を強めています。

 このような状況の中でGOTOを中止すべきという声が、分科会や医師会等から出てきており、その声は日に日に高まっています。 テレビのワイドショーなども同じような論調です。 しかしながら、菅総理はなかなか中止しようとしません。 それはなぜなのでしょうか? 菅総理は周囲の声を聞かずに、自分が正しいと信じるGOTOに固執しているのでしょうか?

 らくそうではないように思います。 もしそういうタイプであれば、総理になれなかったと思います。 菅総理は多くの派閥の支持で総理になりました。 派閥のリーダーが人に言うことを聞かないマイペースな人を総裁に押すでしょうか? 私は押さないと思います。 そんなことをすれば自身の影響力が弱まるからです。 だから石破茂は他の派閥から推薦されなかった。 ということは菅総理は周りの人の話を良く聞いて方向を考える人だと思います。

 ではなぜGOTOをやり続けようとしているのでしょうか?
 恐らく表に出てこない部分の情報があるのだと思います。 GOTOに関して続けて欲しいという声がかなり強くあると推察できます。 観光関連事業を始め、商店街や飲食店の経営者などが地元議員を通じて、GOTOを続けて欲しいという要望を出しているのだと思います。 だから菅総理としてはGOTOの見直しに関しては消極的にならざるを得ないのだと考えます。 つまり菅さんはいろんな人の声を良く聞いてコロナ対策をしていると言えます。 しかし、そういう裏事情を公にするとGOTOを続けて欲しいと願っている人が、 利益の為に人の命を二の次にするような印象を世間に与えるので、あえて知らん顔しているというところでしょう。

 しかしながら感染者がさらに増加してしまうと、GOTO継続に対する批判に世論が大きく傾いてしまいます。 読売新聞の世論調査では「GOTO事業の継続」に関して、12月4日から6日にかけて1074人に電話調査を行い、
  〇継続する方がよい       21%
  〇いったん中止する方がよい。  57%
  〇やめる方がよい        20%
という集計結果を発表していました。 これによると世間の約8割が反対しているということになります。
 昨日のNNNのニュースでは、この分析データを紹介しながら、政府がGOTOトラベルの運用を一旦停止する検討を始めたと報道しています。

 いずれにしても、今後新型コロナによる規制は強化されるでしょう。 そうなると新型コロナに対する感染防止対策の『意識の高さ』が、店舗に行く行かないの評価の対象となる可能性は高くなるでしょう。 意識の高さは、その施策内容と実行の徹底度合で決まります。 パチンコ店のチラシも、新型コロナウイルスに対してどのような対策をしているのかを写真入りで積極的にPRしているところも出始めています。 考えて見れば、チラシに掲載するのは一番の集客要素です。 昔は出玉と新台入替でした。 それが新台入替だけに規制されましたが、このコロナ禍ではコロナ対策が集客要素になる可能性が大きくなってきていると思います。

 ただ、集客要素になるコロナ感染防止対策とは何かを考える必要があります。 アルコール消毒液を置きました。 台を除菌清掃しています。 というような当たり前のコロナ対策ではもはや集客要素にはなりません。 集客要素になるコロナ感染防止対策の作り方については、 コミュニティホール作りの研修で話していました、 十分条件の第3項目の『ホールの顧客満足に対する努力を知ってもらう仕組み』の作り方を参照してもらえると思います。 「そこまでやるの?」という驚きが必要です。

 今週、新台「P大海物語4スペシャル」が導入され、導入店舗は活気づいていると思います。 この時期にお客様を獲得し、年末年始を乗り切りたいという店舗は多いと思います。 どうやってお客様をつなぎとめておくのか? そう考えた場合、世間の状況を俯瞰すると新型コロナ感染防止対策は重要な要素になるのはないでしょうか。

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 トップのワクチン接種への取り組み姿勢でわかること!

 イギリスではワクチンの接種が始まりました。 第一弾の対象は80歳以上の高齢者と医療介護施設スタッフです。 エリザベス女王(94)もワクチンを接種する予定です。

 ワクチンを打つ目的は、本人の感染を防ぐことですが、大きな目的は集団免疫を獲得するためです。 ある一定以上の割合の人が、新型コロナウイルスに対して感染しなくなると、人から人へのウイルスの移動(伝播)ができなくなり、 感染が拡大することが無くなるというものです。 こうなるとウイルスに対する抗体を持っていなくても、ウイルス自体と遭遇することがなくなるので、安心して生活できるようになります。

 国家として集団免疫をつくるためには、7割~9割の国民のワクチン接種が必要と言われています。 だから国民がどんどんワクチン接種をしてくれると、ある時点で感染拡大がストップし、新型コロナは収束します。 しかしながら、これを実現するためにはある問題が存在しています。 それは、ワクチン接種に対して否定的な国民が結構多いということです。 ワクチンの副作用を懸念している人がいるのです。 今回承認が早いため長期の副作用の研究がまだ十分でないと考えるからです。

 フランスの調査会社イプソスが11月5日公表した世論調査では、ワクチンを「接種する」との回答は次のようになっています。
   〇イギリス 79%
   〇日本   69%
   〇アメリカ 64%
   〇フランス 54%
 この最も高かったイギリスでも、ワクチンについての安全性についての認識を調査(ユーガブ社)すると、
   〇とても信頼している  28%
   〇いくらか信頼している 40%
   〇信頼以外       32%
という状況です。

 こういう状況を鑑み、アメリカの次期大統領のバイデン氏は、専門家が安全性を確認すれば「喜んで接種」すると述べ、その様子を公開すると言っています。 同じように前大統領のオバマ、クリントン、ブッシュ氏も公開接種の話をし、アメリカ国民へのワクチン接種を促そうとしています。 リスクが懸念されることに対して自ら率先して立ち向かうというトップの姿勢は、トップの本気度を示すものになります。

 困難なものや部下がどうなるか不安に思っているものを成し遂げるためには、トップが率先しないとうまくいかないという原則です。 企業で言えば、新規事業、新業態への変換等です。 部下やナンバー2に任せっぱなしでは成功する確率はかなり低くなります。 だいたいやったことがないものや成功体験のないものをやるのはたいへんです。 それでも頑張るのは生殺与奪権(人事権)を持っているトップがやれと言うからです。 会社で言えば、会社の社長、店舗の店長などです。 本気でやる気を見せなければ人は動きません。
 例えば、あなたが戦場にいると思ってください。 見るからに突破できないと思える敵に向かって、小隊長が自信なく自分の後から、「突撃」と言われても突撃できますか? できないですよね。 小隊長(トップ)が本気かどうかは、上司よりも部下が一番知っています。 命がかかっていますから。 だから本気を見せるために小隊長(トップ)の率先垂範がどうしても必要なのです。

 コロナ禍で業績を立て直すために、いろいろな新しいことに挑戦されているかもしれません。 実践するにあたって、トップが関心を持ち、率先してやることが成功のポイントであることは間違いないと思います。 たまに自分がやらなくても、専務や部長が優秀だからという人がいます。 NO1とNO2のレベル差を自覚していない人がいう言葉です。 率先垂範の国のお手本としては、さすが世界のリーダーを自称しているアメリカ合衆国というところでしょう。

 ちなみに日本の菅総理は4日にワクチン接種について聞かれたとき、 「順番が回ってきたら受けます」と少しにやけてボソボソと答えていました。

※今朝羽鳥慎一モーニングショーで、ワクチンを受けた数千人の中ので、2人の医療従事者が強いアレルギー反応を起こしたことが分かったと報告しています。 現在、医薬品規制当局から食べ物・医薬品・ワクチン接種に関連して、深刻なアレルギー反応を示した経験のある人に注意を呼び掛けています。 やはり、まだ検証できていないこと(リスク)があるということです。

参考資料:ワクチンの有効性・安全性と副反応のとらえ方について

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 「COCOA」の推進から会員募集の在り方を考える!

 今朝、モーニングショーを見ていると金曜の菅総理の会見の話をしていました。 その中で新型コロナウイルス対策について、もう少し具体的な話しをして欲しかったとゲストがしゃべり、マスクなどの基本的な話だけでなく、 例えば、「COCOA」をもっと普及するように協力を呼び掛けるとか、なぜしないのだろうか?と疑問をぶつけていました。

 みなさん「COCOA」というアプリを覚えていますでしょうか? 「COCOA」は、スマートフォンのBluetooth機能を利用して濃厚接触の可能性を告げるアプリです。、 新型コロナウイルス感染症の陽性者と1メートル以内、かつ15分以上接触していた場合、 濃厚接触した可能性があるとして通知します。

 12月3日時点で、2101万件の登録がなされています。 11月17日に2001万件のダウンロードが確認されたとニュースになっていました。 1か月半で100万件のダウンロードで、新型コロナウイルスの感染防止に役立つのでしょうか? 確か人口の6割ほどの人のダウンロードが必要であると言っていたように思います。

 話しは戻りますが、ゲストが「COCOA」のダウンロードのお願いをしても良かったのにといった言葉が、 ホールの会員管理にも当てはまるように思いました。

 会員管理システムを導入しても、成り行きに任せている店舗が多いのではないでしょうか。 積極的に入会を推し進めない限り、入る人はしれています。 限界が来ます。
 会員数の比率が少なくなると、検証出データとしては使えないし、集客やイベント企画のツールにもなりません。 データがあることは無いよりましでも、有効な使い方ができません。 社長や店長などの組織のトップの関心が薄れてくると自然に先細りしていきます。

 コミュニティホールを目指す場合、お客様情報は不可欠です。 お客様の情報を知っているからこそ、積み上げるサービスや接客ができ、お客様の満足度を上げることができます。 お客様も自分のことを知ってもらっているからこそ、コミュニティに参加しようという気になります。

 コロナ禍で大変とは思いますが、コミュニティホールを目指している店舗は、会員募集や会員に対する働きかけを続けて行くべきでしょう。 会員のデータをお客様の満足のために使用している店舗は是非とも頑張って下さい。 その際、大切なのがトップの姿勢です。 そう考えると「COCOA」大丈夫かなという思いが湧いてきました。 不思議なもので、本当に「COCOA」って効果があるのかな?と思えたりもしてきます。

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 景品を使って熱狂的なファン作りを考える!

 コロナ禍で集客がなかなか難しい。 何とかして集客できないか。 無理に集めると“密”と言われてしまいそうです。 コロナ禍で人が“密”に敏感になっている時に刺激をしたくない。 そこで考えるのが人を集めるのではなく、集まるようにしたい。 人気があって集まることに対して、人気が出たそのものを人は非難しません。 「鬼滅の刃」が人気で映画に人が集まりますが、「鬼滅の刃」を“けしからん”と非難する人はいません。

 人気が出て人が自然に集まるヒット商品、ヒット遊技台が出れば問題はないのですが、なかなかそうはいきません。 では出玉でやるかということになると、それはかなり非難されそうです。 “出玉=お金”なので、出玉をしたら人が来たというのは、お金を配ったら人だ来たと同じ意味です。 お金が好きな方が多いので人だかりができました、ということになるとそれは集まると言うより、意識的に集めたということになり、非難の対象になるでしょう。

 お金は集客に使えますが、お金を配る行為は評価はされません。 「鬼滅の刃」は作者の創意工夫があり、人に感動を与えたりします。 家族の絆や仲間との絆、人の幸せ、人への思いやり等、それらに感動し、自分もより良く生きようという思いにかられます。
「お金=出玉」はどうでしょうか。 創意工夫や感動はあるでしょうか。 中には連荘で感動して帰った人もいるという方もいるでしょう。 でもその感動はとはなんでしょうか? 自分が儲かったという“欲”に基づく感動?ということになります。 その感動の結果、その人の人生がより良くなるのでしょうか? 「今日は、千円で大当りを引き、連荘してかなり儲かった。 明日からは、人の為に頑張ろう!」とはならないですよね。 多くの場合、「明日もついてるかもしれない」と思いパチンコやスロットをするという感じでしょうか。 欲に基づく感動は個人の癒しにはなるのですが、世間からは評価されません。 だからコロナ禍で“出玉”を強調して集客したくないという思いも分かるような気がします。

 新台がダメ、出玉(煽り系)がダメとなるとそれ以外のものを考える必要があります。 ファン感が集客企画としては悪くないと思いますが、毎月するわけにもいきません。 ここで多くの方が挫折しそうになります。 その理由は、それ以外の方法で集客したという成功体験が無いからです。 人間成功体験がないと、多くの場合やる気がでません。

 ここでコロナ禍が去るのをじっと我慢して待つというのも一つの方法かもしれません。 もちろん、資金が豊富で現状の集客で十分耐えられるなら、悪くないと思います。 また、事業が多角化されていて別の事業部に移動するのも選択肢の一つでしょう。 でも、稼働が思わしくなくパチンコ部門しかないなら、それを打開するための挑戦をするしかないのではないでしょうか。 ここから先は、何が何でも今の店舗を何とかしたいと思っている人の為に書いているものです。 そうでない方は、ここまでで読むのをストップして下さい。

 それでは話を続けます。 コロナ禍で少しでも多くのお客様に来ていただくための方法の一つは、自店の景品企画力を上げることです。 あそこのパチンコ店で出している景品は興味があるから、是非行ってみたいと思わせるものを取り寄せることです。 そんなことが簡単にできるのか? 結構難しいです。 ただ、考えるヒントはあります。
 まず、万人がこれは是非欲しいと興味を持つものを景品にしようとして探さないことです。 実際、そのようなものは滅多になく、出会う可能性が低いので、探してる間に店が傾きます。
 次に、自分が感動して是非欲しいと思うものを見つけることです。 これも簡単そうで、なかなか難しいです。 ものが溢れているので、多くの商品は見飽きたものです。 注意して、いろいろな商品を見る訓練をしないと見過ごしてしまいます。 いわゆる感性が退化していると見つけられないという欠点があります。 しかし、店舗の稼動を維持でも上げたいという強い心があれば、見つかる可能性は高くなります。 逆に言えば、先ほど何が何でも店舗を何とかしたいという想いの無い方は、面白い商品を見つけるのが難しいので、 前段でこれ以上読むのを止めるような話をしたのは、そういう理由からです。
 3つ目は、その商品を取り寄せて、自分で徹底的に使ってみることです。 使ってこれは面白い自分の知り合いに勧めたいと思うかどうかです。 勧めたいものを景品企画の商品として、販売してみることです。

 ここまで自分が気に入ったということであれば、その景品をおススメする理由も書けると思います。 ポイントは特定の人に訴えることです。 自分と同じ悩みや問題を抱えている人、興味を持っている人に良さを訴えることです。 そう言う人はあなたが奨める景品を「おもしろい」と感じてくれるはずです。 景品を買った人が「おもしろい」と感じて初めて口コミが発生します。 とりあえず、5人か10人でも、これは良いという強い反応があれば成功です。 実際、この景品企画は数量ではなく、感動や話題性です。

 来店している顧客サービスとして景品企画と一旦流失したお客様を再び来店させるための景品企画とはかなり違いがあります。 同じ景品でも雲泥の差があります。 景品を販売するための準備も違います。 険しい道ですが、1人でも2人でも呼び物したいとお考えなら、挑戦する価値はあると思います。 ちなみに人は自分が感動した体験は、平均7人の人に伝えると言われています。

 ヒット企画を連発させている“秋元康氏”も、1万人の「面白そうだ」より、10人が「熱狂的に面白い」という企画がヒットすると言っています。 熱狂的なファンを作ること、これが人を動かすポイントです。

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 思い込みをリセットすることで道が開けるかも!

 札幌市のGOTO除外で、問い合わせが増えているところがあります。 北海道の星野リゾートトマムです。

 9月前年比4%減、10月前年比24%増と回復はしてきたのですが、12月の予約の伸びはそれほどでもなかったようですが、 札幌市のGOTO除外以降、問い合わせが急に増えたそうです。 ニュース番組WBSの中で総支配人の渡部巌氏は、 「札幌を経由せずにトマムに行くことはできますか?」 という問い合わせが多かったと語っています。 中身は、札幌がダメならトマムに行きたいが、札幌市を経由することに対する不安です。

 実際にトマムに行く方法は、新千歳空港からトマムに行くルート以外に、帯広空港からトマムへ行くルートや旭川空港からトマムに行くルートもあります。 各空港から車で移動すると、新千歳からは約100分ですが、帯広からは約80分、旭川からは約120分とそれほど新千歳と大きな時間差ではありません。 しかし、本州にいる人間は、新千歳からのルートしか頭にないので、札幌市がダメならトマムへ移動はどうなるのか懸念しているようです。

 この問合せから、渡辺総支配人はトマムへ行くルートは複数あることを本州の人にピーアールする必要性を感じたということです。 渡部総支配人からすると、トマムへのルートは複数あるのが当たり前なので、札幌市のGOTO自粛がトマムに来る障害になるとは思ってなかったようです。

 この事例は北海道に住んでいる人の当り前と本州に住んでいる人の当り前が違うということです。 通常なら問題は起こりませんが、今回のような事態になると、互いの思い込みが障害になるということです。

 こういう思い込みの違いが営業に及ぼすことはよくあります。 ある駅前書店が売上が伸びないので調査をしてみると、午前9時にオープンし、午後8時に閉めていたので、多くの通勤客が書店が潰れていると思っていた。 店主はそれを知らずに売上が下がるのは仕方がないと思っていた。 その調査を基に朝7時かから開けるようにすると売上が伸びていったとい例です。

 認知されていないというものは結構あるものです。 私のいた経営コンサル会社では、歯医者さんのコンサルティングの基本ベースとして、地域の認知度調査を組み込んでいました。 その地域で何年間か営業しているのに、以外に知らない人が多いというのよくあります。

 パチンコ店でも同じことが言えます。 何年もやっているからみんなが知っているだろうと、店舗の人間は思い込んでいる。 だからチラシを打っても地図を載せない。 しかし、認知度調査をしてみると案外地域の人は知らないものです。 結構多いのが、「もう潰れていると思っていた」或いは「存在自体を知らなかった」というものです。 これでは地図のないチラシを打っても来るはずはありません。 そんな時、店舗の認知度について話をすると、ほとんどの店長は長い間やっているから認知されていると主張します。 そこでホールのスタッフに手伝ってもらい、調査を行うことがありますが、 ほとんどの場合、周囲の人の店舗に対する認知はかなり低いという結果が出てきます。

 最近広告を打たない店舗が多いと思います。 自分達はコロナ禍で自粛をしているつもりが、周囲からは潰れたと思われているかもしれません。 ちょっとわかりにくいところにある店舗、 外向けのピーアールが弱い店舗などは、そう思われているかもしれません。 今回取り上げた星野リゾートトマムの総支配人が、トマムへ行くルートが、“本州の人も複数あるのを知っている”と思い込んでいた状況と重なります。

 もし、新しい客がほとんど入らないということなら、周囲の人はもうあなたの店舗は潰れていると思い込んでいる、 或いは存在自体を忘れている可能性があります。 周囲の人は自分の店を認知してくれているという認識は、あなたの思い込みでしかないかもしれません。 一度どこまで自店が認知されているか調査をした方が良いかもしれませんね。

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 2020 新語・流行語大賞の「3密」を活用する!

 年末恒例の『2020 ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)が12月1日に発表され、 “年間大賞”に「3密」が選ばれました。 新型コロナウイルスに振り回された今年に相応しい言葉です。

 それでは「3密」とは何を指すのでしょうか? 3つ言ってください、と質問したら、すべての人が正確に言えるでしょうか?

 先だってNHKでコントをしてました。 その中でビートたけしが、「3密」について解説をしていました。 「3密をしないとは何か!」 「“密輸”、“密売”、“密会”を止めようということです」 コントなので面白く見ていましたが、「3密」と聞いて、3つの三つを正確に覚えているかというと、そうでもないような気がしました。

 正解は、「密閉」「密集」「密接」です。

 厚生労働省が、感染リスクの高い三つの状況を避けるようにと呼びかけたのが始まりです。 実際、厚労省が言っている「密閉」「密集」「密接」とはどういう状態を指すのでしょうか?
 例えば、「密閉」とはどういう状況ですか? 何分間ぐらい換気をしなければ「密閉」になるのでしょうか? 「密集」とはどれくらい人が集まることを言うのでしょうか? 「密接」とはどれくらい相手に近づき、どれくらいの時間いることでしょうか? などと聞いていくと、だんだん明確に答えられる人が減ってくるのではないでしょうか。

 コロナ禍も長くなると慣れが生じて、当初持っていた感染防止のための基準が、だんだん曖昧になってきています。 こういう機会を利用して、お客様にもう一度感染拡大防止のための意識と行動基準を再認識してもらい、 お客様と一緒に新型コロナに立ち向かうという意識を共有することは必要なことではないでしょうか。
 具体的に言えば、新語・流行語大賞に「3密」が選ばれましたというポスターを作り、 「3密」とは何でしょう?などと質問形式しても良いですし、 遊び心で、「密閉」「密室」「密集」「密告」「密接」「密輸」「密売」「密会」「密漁」「密航」などの中から選択してもらなど、 工夫をしても面白いと思います。
 さらに突っ込んで「密閉とは?」と書いて、選択形式のクイズにしても良いかもしれません。 ほとんどの人は質問されない限り、知っていると思っているものです。 質問され、答えようと思ったとき、初めて自分の頭の中の在庫(言葉の概念)の確認ができます。

 新型コロナ対策について本気で取り組んでいますという店舗アピールとするなら、店内チラシのようなつくりにするのも有りだと思います。 持って帰ってもらえ、もしかしたら家族や会社の同僚に見せて、クイズを出すかもしれません。 そうなれば、自店の宣伝をしてもらっているのと同じです。

 これから寒くなる中、換気のためにドアを空けることがクレームにもなる可能性があります。 そうならないためには、お客様の感染防止意識も啓発しておくのも、店舗の感染防止対策に一つだと思います。

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 年末年始のお客様への対応は今からの積み上げ!

 あっという間に12月です。 毎日ニュースでは新型コロナがトップニュースです。 今年は新型コロナで散々な一年になりました。 新型コロナウイルスは人の行動様式をかなり変えています。

 例えば、今年のお歳暮は『帰歳暮』と言われ、年末年始帰える代わりにお歳暮を実家に送るという人が増えているそうです。 西武池袋本店では、お歳暮品の売上は前年並み、ネットは前年の1.5倍の売上になっているようです。 前年より増加した売上は、まさに”会えないから送ります”という『帰歳暮』なのかもしれません。 売れ筋としては、自宅での年越しを意識した商品(ビールやハム等)で、配送もクリスマス以降という要望が多いそうです。

 年末年始と言えば、パチンコ業界もいつもなら繁忙期になるはずです。 コロナ禍の今年は、年末年始のお客様の行動パターンが、昨年と違うのは容易に想像できます。
 みなさんの年末年始対応は、昨年と同じなのでしょうか? お客様の変化に合わせて営業を変えていくのが基本ですが、 年末年始のお客様の行動予測はもうされているのでしょうか?

 西武池袋本店が11月中旬に発表した、来店したお客様に対して行ったアンケート調査によると、 年末年始の過ごし方については、自宅で過ごすとした人は81%にのぼり、実家へ帰省するは12.5%、国内、海外への旅行を計画している人は4%と、 年末年始に移動を予定している人は2割以下であることが分かりました。 年末年始にかける予算については、昨年と変わらないと答えた人が約7割で、旅行に使用する費用を自宅での食事の充実などに充てる傾向があり、 巣ごもり消費の傾向が強くなっていると考えられます。 現時点でいつGOTOがストップするか分からない状況では、このアンケートに近い行動をお客様がする確率は高いのではないでしょうか。

 では年末年始、家に引きこもっているのかということになると、それは無いように思います。 暇を持て余したお父さんや高齢者の方は、パチンコ店に遊びに行くのではないでしょうか。 家族も帰ってこないし、一日中家に居るのも健康に悪い、気晴らしということでは、パチンコ店は絶好の場所です。 もし、アンケート通りなら、旅行に行くぐらいのお金は持っている可能性は大きいでしょう。 となると、パチンコやスロットが趣味と考えている人は、パチンコ店においでになる。

 みなさんはその人たちを歓迎する準備は計画されているでしょうか? 普段は年末年始、旅行に行ってパチンコ店に来ない人も来るということです。 そう言う人は、パチンコ店に遊技機以外に何を求めるでしょうか? 百貨店では、普段食べない各地の名産品や特産品が『帰歳暮』として売れているようです。 コロナで我慢したので、少し贅沢をしたいという心理ですね。 そういう視点で景品を取り寄せるのも悪ないかもしれません。

 そうは言っても実際どうなるか分からない? 私なら、今年末年始の過ごし方のアンケートをお客様に対して取ります。 その方が確実ですから。 そして、西武池袋本店ような結果なら、いろいろと年末年始企画を練り上げます。

 ここで気を付けないといけないのが、新型コロナウイルス対策です。 多くの人は新型コロナウイルスへの感染を最大限警戒すると考えて、今から新型コロナウイルスの感染対策の充実、強化をアピールすることです。 もし、いい加減な除菌をしているスタッフを見かけたらお客様はどう思うでしょう。 あそこのホールは、感染リスクがあるかもしれないと感じるでしょう。 お客様が、年末年始にパチンコ店に出かけるときに、家族に絶対大丈夫だからと言って来店してもらえるパチンコ店になっておく必要がります。 その前提無くして、年末年始のお客様への対応企画は成り立ちません。

 自分のホールは精一杯やってるから大丈夫!? 本当にそうでしょうか? 新型コロナ感染防止について、何も新しい取り組みをせずにいるだけで、「大丈夫かな?」と思われる、と考えた方が良いでしょう。 たくさんの新型コロナウイルス感染対策の新商品がどんどん出てきています。 他の業界では、どんどん新しい新型コロナへの取り組みを打ち出しています。 それをテレビなどで見て、あなたの店舗をお客様は見ているのです。

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