本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2021年 1月の目次 □□□

 IOCのバッハ会長のリーダーシップに注目する!

 東京五輪はどうなる? 結構な頻度でテレビのワイドショー等で取り上げられています。 27日に国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、理事会後にオンラインで記者会見し、 新型コロナウイルスの感染拡大で懐疑論が高まる東京オリンピック・パラリンピックの中止や再延期の可能性を否定しました。 そして、「どのようにすれば開催できるか準備を続けている。 選手、日本国民ら全ての人々に忍耐と理解を求めなければならない」と述べました。 あくまでもやる気の姿勢です。

 テレビのワイドショーなどで話しているのは、五輪を開催できるかどうかの予想です。 日本の感染状況、世界の感染状況を見て、五輪出場選手の選定をは大丈夫か、観客を集めても大丈夫か、リスクがあり難しいのではないかという話をしています。 そして、五輪出場内定選手の気持ちを考えると、開催してあげたい。 選手自身も大きな声で開催して欲しいとは言えないが、その想いは切実なものがある。 というような話をし、開催できない場合は、延期にするのか、中止になるのか、それぞれコメンテーターなどが好きなことを言って終わりというパターンです。 オリンピックの開催の困難さを煽っているようにも見えます。 当事者ではないので、気楽なものです。

 不可能と思えることに遭遇した人間はほとんどできないと諦める。 そして、それがなぜできないかを考え始める。 それを考えていくとできないことの正当性が強化され、諦めるのが妥当と考え、納得する。 これが多くの人の思考パターンです。 なぜ無理なのかの理由付けは考え出しやすく、多くの人は最初から諦めているので、その理由に納得し易い。 このような中で、リーダーシップを発揮して、諦めず絶対にやり遂げるというのは結構大変なことです。 相当強い信念が必要とされます。

 そう考えると、IOCのバッハ会長は何としてもオリンピックをやるという意思表示には敬意を払いたくなります。 なぜなら世界の多くの人がオリンピックは実際できないと考えていると思うからです。 ここからバッハ会長の信念が試されてくると思います。

 信念が試されるとは、「やる」という言葉を連呼することではなく、実際にそのための行動をとり続けることができるかです。 実は信じていない人も、信じている素振りはできます。 「信じている」と言うこともできます。 しかし、信念に添った行動を最後まで取り続けるかは別です。 信念に添った行動をとり続ける姿を見てはじめて、その人の本気度を信じます、

 身近な例えで言えば、みなさんが予約している飛行機や新幹線に乗るケースを想像してください。 時計を見て、このままの速さで歩いていては、乗りたい飛行機や新幹線に間に合わない。 でも諦めない絶対に乗ると決めた時点で、改札へ向かう足を速めたり、走ったりしませんか? 人間本気になると変化が起きます。 そして、それを継続し続けます。 そうではありませんか? そういう姿を回りが見ると、この人は本気で乗ろうとしていると感じますよね。 人の本気度は行動で判断できます。

 これは店舗の目標達成の問題と類似しているように思います。 本当に目標を達成しようとしているかは、行動に表れてきます。 困難な目標を達成しよう決意した時点から、行動の変容が起こります。 そしてそれは目標を達成するまで起こり続けるのはないでしょうか。 だから店長の本気度を判断する場合、数値を見るよりも、目標達成のためにどれくらい行動(施策)を変えたのかを聞く方が手っ取り早いと思います。 実際、そうしている方も多いのではないでしょうか。

 IOCのバッハ会長が本物かどうかは、今後どのような行動をとるのかで判断できると思います。 バッハ会長が困難に立ち向かうリーダーシップのお手本となるのか、反面教師になるのはまだわかりません。 だからこそ、その動向を注視し、自身のリーダーシップの強化の生きた材料としてはいかがでしょうか。

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 ワクチン接種の大規模訓練から施策の本気度を考える!

 ワクチンの接種が現実的になってきました。 河野担当大臣が中心になり、ワクチン接種の具体的なプラン作りが進んでいます。 その中で今週神奈川県川崎市は大規模なワクチンの集団接種会場の設営・運営に関する訓練を行いました。 国と、接種の実務を担う自治体との共同訓練は全国で初めてということです。

 訓練は川崎市内の短期大学の体育館で行われ、医師や看護師、それに市の職員などおよそ40人が参加して、 受け付けから問診、ワクチンの接種など一連の工程を本番と同様に行い、その流れと所要時間を確認します。 新型コロナウイルスのワクチンの集団接種の会場では、受け付けや予診、ワクチンの接種、接種後の経過観察までさまざまな行程があり、 会場での密集を避けながらいかに効率的に接種を行うかが課題となっています。

①まず受付で自治体から届くクーポン券を提示してもらい、運転免許証や保険証などで本人確認をします。 この際、検温を行うことになっていて、川崎市の場合、37度5分以上の熱がある人は会場に入れないということです。

②次に健康状態やこれまでにかかった病気などを問診票に記入してもらい、医師が接種が可能かどうかを判断する予診が行われます。

③②で問題がなければ接種に進み、注射器でワクチンの接種が行われます。 ワクチンの接種には1人あたり1、2分程度かかると見込まれています。 今回の訓練では、アメリカの製薬大手、ファイザーのワクチンの使用を想定しています。

④接種を終えた人は日付などが記された接種済証を受け取ります。 接種済証には、どのワクチンを接種したかなどの情報が記載されていて、2回目の接種を受ける際に必要になるということです。

⑤接種後、15分以上、その場で経過観察を行うよう厚生省は求めています。 会場には、接種を終えた人たちが待機するスペースが設けられました。 このスペースにはスタッフが付き添い、体調に変化が出た場合は、会場に併設されている救護室で対応することになっています。

 ①~⑤までを効率的にこなし、各工程で密が発生しなようにしながら、実際何人の接種ができるのかを見極めます。 このデータは全国の地方自治体に共有されます。

 このようにわざわざ実際に本番同様の訓練をし、データを取るのはワクチン自体の取り扱いが難しいからです。 ファイザー社のワクチンは解凍してから一定期間内に打つ必要があります。 そうしないと使用期限が来て、ワクチンを廃棄することいなってしまいます。 ワクチンの量に余分はあまりなく、無駄にできません。 実際に接種の際に手間取るとその地域でワクチンが接種できない人が出てくることになります。 命に係わることなので失敗できないのです。

 人は失敗できないことに対しては、事前に予行演習をしたり、事前シミュレーションをして、 実際にやろうとしていることが上手く行くかどうか見極めます。 そして、その中で不都合な点を発見し、本番までに改善して、本番を完璧にします。

 ではみなさんはいかがでしょうか? ホールのイベントでこれは失敗できない、絶対に成功したいという場合、予行演習や事前シミュレーションをされているでしょうか? 少なくとも頭の中で、実際に行うであろうイベントや企画を想像し、お客様の流れやスタッフの対応をイメージしているでしょうか。 昔、「想定内」という言葉をよく使った人がいましたが、事前にどのような状況になるか、いくつかのストーリーを考えてシミュレーションをしていたということでしょう。

 このミシュレ―ションを活用する習慣は人によってかなり違います。 優秀な人は積極的に活用しています。 どうしてもこの企画(例えば、「ファン感」に多くの人を集めたいなど)を成功させたい。 そのために事前にどのような手を打ち、それに対するお客様の反応を想定し、順次仕掛けていくかイメージし、 実際に貼り出すポスターやイーゼルを貼る位置、また事前装飾などを考え、自分がお客様になったつもりで店内を歩いて、効果を考える。 そして、頭の中で修正をしていく。 まるで将棋の打ち手を考えているようなものですね。 そういう能力を持っているから、事前に部下の貼ったポスターなどの位置が悪い、イーゼルの位置が悪いなどと修正を求めていきます。 やり手と言われる人はそういう能力にたけています。

 事前の予行演習やシミュレーションは絶対失敗したくない場合は特に有効だと思います。 今回のワクチン接種の事前訓練を見て、ワクチン接種についての国や行政の本気度が見えたように思います。 みなさんの回りでは、このような事前訓練やシミュレーションをしている人や場面がどれだけあるでしょうか。 社長から見ると、店長がどれだけ本気を出しているか、何に本気を出しているか、この事前訓練や事前シミュレーションの有無が一つの手がかりになると考えます。

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 西浦教授の「GOTOトラベルと感染拡大」について考える!

 西浦博・京都大教授らの研究チームが、国際医学誌ジャーナルオブクリニカルメディシンに「GOTOトラベル」と感染拡大と関係についての分析結果を発表しました。

 チームが分析したのは、2020年5月から8月の間に発症し、感染経路や行動歴など詳細な情報が分かった静岡、岡山、熊本など24県の新型コロナウイルス感染者約4千人です。 そのうち約20%にあたる817人が、県をまたいだ旅行歴があるか、そうした人との接触歴があったとしています。 「GOTOトラベル」の開始前の6月22日~7月21日と開始後の感染者数を比較しています。 注目されたのが、7月15日(水)~19日(日)とGOTO開始の7月22日(水)~26日(日)の比較です。 GOTO開始後は前の週5日間と比べると旅行関連の感染者数は約1.4倍になっており、観光目的のみに限定すると2.62倍にもなっているとのことです。 西浦教授は「第2波は8月中旬までに減少に転じていたが、初期のGOTO事業が感染拡大に影響を及ぼした可能性がある」と指摘し、さらに詳しい分析を続けるとしています。

 みなさんはこういうニュースを聞いてどう思われますか? 西村教授の分析結果を聞いて、分析するまでもなくだいたい分かっていたという方も多いのではなでしょうか。 新型コロナウイルスは人が運ぶのであり、人の動きを多くすれば感染が広まるのは当たり前のことです。
 情報の価値は、知らなかったこと、思っていたことと違いがあると高くなります。 誰もが知っていることを教えてもらっても、その情報の価値はありません。 具体的に言えば、今日本の総理は元官房長官の菅さんです、と伝えられたあなたは「だからなんなんだ?」と感じると思います。 それは既に日本人のほとんどが知っていることであり、「総理=菅」の情報に価値がないと直感的に感じるからです。

 それではこの西浦教授の分析は、あなたにとって価値があるでしょうか?
 なぜ、「あなたにとって」と前置きしているのかと言えば、人によって違うからです。 もし菅総理のように、GOTOトラベルは感染拡大に関係ないと思っていたら、そうではない可能性があることが分かるので、今後のGOTO事業実施の参考になるので価値があると言えます。 しかし、前からGOTOトラベルは問題があると思っていた人にとっては、そんな分析をわざわざしなくても当たり前ということになり、教えてもらわなくても分かっていたということになります。 こういう人にとっては、西浦教授の分析結果から受ける価値は相対的に低くなります。 では、はじめからGOTOトラベルに警鐘をならしていた人にとっては価値が一律に低いのでしょうか?

 実はそうではありません。 警鐘を鳴らしていた人に中には、具体的にどれだけ新型コロナ感染に影響を与えていたか知りたいと思っていた人もいるでしょう。 そういう人にとっては、具体的な数値が出てくるとありがたいと思うでしょう。 また、同じGOTOでも観光と仕事での移動とは違いがあり、会社としてリスクは高くないと判断して社員に出張をさせていた人にとっては、出張での感染が低いことが分かって良かったということになります。 こういう人たちにとっては西浦教授の分析は価値ある分析となります。
 何が言いたいかというと、情報の価値は発信する内容だけでは決まらないということです。 情報の受け手が持つ問題意識、感度によっても大きく違ってくるのです。

 みなさんも店舗運営でいろいろな施策を実施していると思います。 実施をしてどのような効果があったのか、稼働にどのような影響を及ぼしたかを確かめるているでしょうか? 確かめることを検証と言いますが、どの程度検証をしているでしょうか?
 うちは検証しなくてもだいたい分かっているという人もいます。 業績が順調ならとりあえず問題ないと思いますが、業績が悪いにもかかわらず検証もせず分かっているというのは、問題の放置と言われてもしかたがないでしょう。 また、うちはロクな検証ができないと嘆く人もいます。 2つ考えられます。 検証はよくやっているが、受け手側の問題意識がなく、価値がないと思うケース。 もう一つは、検証自体がだめで、受けて側が価値がないというケースです。 しかし、実際は検証する人と活用する人はお互いに影響を及ぼすので、どちらが一方的に悪いという話ではありません。

 例えば、社長などが、この間ファン感の実施状況と効果について説明してくれと聞けば、店長は資料を揃えると思います。 その時社長が何を知りたいと思っているかで、店長が用意した資料の不備を見つけてやり直しを指摘できます。 ファン感で集客に成功したのか。 新規客の呼び込みに成功したのか。 離反していた客の呼び込みに成功したのか。 それとも既存客のシンパ度が上がったのか。 なぜ、そうだと言えるのか。 前回のファン感と比較して、より良い運営が行われたのか。 社長の問題意識や見識に合わせて、検証データは詳しくなったり高度化していきます。
 逆に社長が何も考えていなければ、報告を聞くだけになるでしょう。 報告がデータに基づいて論理的かどうかは判断できますが、本当に知りたいこと、確認したいことが書けているかは別問題です。 店長は資料作りは上手くなっても、店長の業績の改善能力はアップしないでしょう。

 検証結果の内容そのものも大切ですが、報告を受ける側の意識レベルもかなり要求されることになります。 受け手の高ければ施策が改善されたり、検証報告をさらに役立つ方向へと導けるでしょう。 果たして今回の西浦教授の発表は、菅総理にとって価値があるものとなったのでしょうか? そんなことを考えながらニュースを聞いていました。

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 「シトラスリボンプロジェクト」に積極的に取り組む!

 みなさんは「シトラスリボンプロジェクト」をご存知でしょうか? 朝食を食べながらBS日テレのニュースを見ていると、「シトラスリボン」が紹介されていました。 すでにご存知の方も多いと思います。 遅ればせながら私はこの時初めて知りました。

 コロナによる差別があることはみなさんご存知だと思います。 報道番組でも盛んに取り上げられています。 悪意で差別をしている人はホンの少数と思います。 多くは悪気はなく、自己防衛のために不要に言ってしまったこと、してしまったことが相手の心を傷つけているのだと思います。 そういう何気ない相手を傷つける発言や行動を意識的にしないように努力している人は多いのではないでしょうか。

 実はこの「シトラスリボンプロジェクト」はそういう偏見や差別をなくす運動なのです。 現状では新型コロナウイルスが広がり、誰が感染者になってもおかしくありません。 健康な人でもいつ新型コロナウイルスに感染するか分からないのです。
 その感染した人を回りの人が偏見の目で見たり、差別的なことをすると人間関係がギスギスしたものになり、住み良い街は作れません。 これをホールに置き換えても全く同じことです。
 お客様同士が「アイツは感染したから来て欲しくない」とか「近くで打たれると嫌だ」などと言われると、ホールの雰囲気が悪くなります。 声に出さなくても、嫌な顔をしたり、席をあえて離すような行動をとるなどすると、せっかく感染症が治り、遊びに来ていのに楽しめません。
 もし、気分転換のために遊びに来られた医療従事者の方に対して、他のお客様がそのようなことをしたら、その人はもうホールに来たくないと思うのではないでしょうか。 こんなことが起ってはホールとして大きなマイナスです。 もちろん、地域社会でそのようなことが起これば、大きな問題です。

 このような問題が発生してから、差別や偏見をなくそうとしても、しこりが残ります。 そうならないためには、早くからコロナに対する差別や偏見を無くすための働きかけをする必要があります。 そう考えると「シトラスリボンプロジェクト」にホールが積極的に参加して、自店のスタッフとお客様を啓蒙する意義はあると思います。
 このプレジェクトのホームページを見ると全国的に広がりを見せているようです。 私も素晴らしいプロジェクトだと思いました。 特にコミュニティホールを目指されている店舗は、このようなコロナに対する偏見や差別を無くすキャンペーンをされることをお奨めしたいと思います。 もし、まだということであれば、あなたのホールも取り組まれてはいかがでしょうか?

 

参考資料:シトラスリボンプロジェクトのホームページ

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 プラゴミ問題とレジ袋有料化から思考力を養う!

 テレビ(NHKだったと思います)で小学校6年生に出す時事問題という話をしていました。 小学校の先生が児童の考える能力を伸ばすために時事問題をクイズ形式で出して、考える力を引き出しているのです。 興味を持って見ていると、新型コロナウイルスをはじめいろいろなものの中から選ばれたのが、「レジ袋の有料化」についてでした。

 みなさんもご存知のように現在レジ袋は有料化されています。 スーパーやコンビニに行っても、レジ袋は昔のようにタダではもらえません。 もしかしたら小学6年生でも、コンビニに行くことがるかもしれないので、本当に身近な問題です。 これを小学6年生にクイズ形式問題を出し、その後で議論をするそうです。

 その問題は、私の記憶では次のようなものだったと思います。

 プラスチックの海洋ゴミ問題は、環境に大きな被害を与えています。 現在、日本のプラスチックゴミの廃棄の量は約900万トンです。 日本政府は、プラスチックゴミを減らすために、2020年7月よりプラスチック性ゴミ袋を有料化しました。 当時のプラスチックゴミの量は、次のいずれでしたでしょうか?
  ① 20万トン
  ②180万トン
  ③280万トン
  ④400万トン

 答えは①の20万トンだそうです。 小学6年生がこの答えを正解するかどうかはあまり問題ではないようです。 おそらく多くの日本人は、細かな統計数字を確認することなく、なんとなくレジ袋の有料化に理解を示していると思います。 ここで問題にしているのは、プラスチックのゴミ問題などを聞いたとき、 また、その対策としてレジ袋の有料化となったとき、 自分の頭を使って、発生した出来事をキッチリと考える習慣を持っているかどうかを問題にしているそうです。

 多くの小学6年生が、「たった20万トンの削減で、海洋プラゴミ問題が解決するの?」と驚くと言います。 900万トンに対して20万トンですから、目標を全部達成したとしても、たった2.2%の削減ですよね。 それで本当に海洋プラゴミ問題が解決するのか?という疑問が小学生の頭の中に湧いてくる。 これが大切だと出題する先生はおっしゃっていました。 そこから海洋プラゴミ問題の解決策について話したり、昨年のレジ袋有料化の真の効果とは何かなどを考えるきっかけとしているようです。

 世の中の出来事をただ鵜呑みにして、それで大丈夫と思い込んでしまう。 これほど危険なことはないのですね。 言われたことを鵜呑みにしてやるだけでは、これからの世の中は良くならない。 ひとり1人が正しく問題を捉え、施策に対して有効かどうかを見極めて、社会に参加していくことが求められているというのです。 そうしないと社会は良くならない。

 この発言を聞いて、なるほど思う方も多いと思います。 なぜなら、今の状況がそうだからですね。 昔なら、新台入替と出玉をしていれば、ホールの問題はだいたい解決した。 その2大営業手法に疑問を持つ必要がなかった。 あるいは、DMを打てば良かった。 本当にDMでお客様が来店するかどうかは関係なかった。

 先ほどプラゴミのように数値化して言えば、900人来店会員がいて、新台を撤去するまでに打つ人が何人いるのでしょうか? 次の中から選んでください。
  ① 20人
  ②180人
  ③280人
  ④400人

というような感じですね。
 昔会員データで検証しましたが、答えはさすがに①ではありませんでした。多くの新台が②、③ぐらいですね。 定番機と言われた海や北斗などは④を超えるという感じですね。 会員管理で遊技台データを取られているホールでは検証も容易だと思います。 機種の人気に大きく左右されますが、自分の施策の効果を正確に測定しておくのは悪くないと思います。

 コロナ禍でお客様は減っている中で、従来からしている施策を何となくやっているのは、 まさにレジ袋削減で海洋問題を解決できると思って、エコバックを買って満足している人の発想と同じではないでしょうか。 そんなことで問題が解決するはずもないのに、疑問を持たない。 このテレビで言うところの『これからの社会に求められる考える力』は、今ホールで必要とされている考える力ではないかと思いました。

 昔、小学生にそのような思考力を求めていたでしょうか? あまり無かったと思います。 だから、今の大人は苦労することになる。
 ではどうするか? 結論は一つです。 注意して、日頃から何事も考えるように自主トレーニングをするしかありません。 筋トレと同じです。 思考の本質は変わらないので、小学生のお子さんがいたら、勉強を見るついでに一緒に考えるようにすると、一石二鳥なのかもしれませんね。

関連ブログ:レジ袋有料化を問題にするニュースを考えてみる!

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 『ウレタンマスク警察』から自店の安全安心を考える!

 コロナ禍が1年も続くと、マスクを着けるのが当たり前になってきており、ほとんどの人がマスクをしている日常となっています。 もちろん一部の例外者もいます。 今月18日には釧路から関空行きのピーチの飛行機に搭乗した男性(34歳)が、マスクを着けないとアテンダントを恫喝したということで、運航妨害で大阪府警に逮捕されています。
 また、「鼻出しマスク」も問題となっており、大学入学共通テストの受験生が試験管の指示に従わなかったということで、不正認定をされています。 マスクを着けていない、マスクを正しく着けないは本人というより、回りを不安にさせます。 これに対して注意をする人を見ても、多くの人は心の中で、「そうだ、そうだ」と賛同し、別に違和感はないのではないでしょうか。

 ところが最近、正しくマスクをしているにも関わらず、その人を注意する人が出てきているというのです。 通称『ウレタンマスク警察』と呼ばれ、各地でトラブルになっているとテレビのモーニングショーなどで報じています。

 ウレタンマスクは通気性がよく、肌荒れが起こりにくい、しかも何度でも洗って使えるという優れた特徴を持っています。 そのためウレタンマスクを利用する人が結構います。 その人達に「お前は何を考えている!」というような感じで注意をする人がいるのです。 羽鳥慎一モーニングショー(1月20日)で紹介されていた事例は次のようなものです。

<ケース1>

 不織布マスクによる肌荒れに悩んでいた女性が、ウレタンマスクを着けショッピングセンターを訪れると、 突然「なんだそのマスクは!」と男性から恫喝された。

<ケース2>

 郵便局で順番待ちをしていた男性が、後ろから高齢の男性が急接近して「公共施設にウレタンマスクで来るな」と言われた。 「入口に注意書きもないし、そんなルールも無いと思いますが?」と反論すると、 「医療従事者の苦労が分からないのか!緩んでいる」と文句を言い続けた。

 もし、このようなことが自分の店舗で起こったら嫌ですよね。 注意をされて不快な思いをしたお客様はすぐの帰ってしまいます。 帰らなくても、楽しく過ごすはずの娯楽施設で、不快な思いをするわけですから、このホールには来たくないと思うのではないでしょうか。 一方注意をした人も楽しいはずはありません。 最悪、言いたいことを言って、もうこの店には来たくないということになります。 コロナ禍で稼働が減少している中、このようなトラブルが発生する前に事前に防ぐことが肝要です。

 このようなことが起こるのは、マスクに対しての詳細な情報がテレビやネットなどで流されているからです。 実は、ウレタンマスクは大量の飛沫が前に飛ぶが、不織布マスクはほとんど飛ばないことが、スーパーコンピューター「富岳」のシミュレーション実験なので分かっているのです。 これを見た人の中には、ウレタンマスクは飛沫を前に飛ばすので危険であると思い込み、正義(自分と周囲の人の感染防止)?のためにウレタンマスクをした人に注意をしているのではないでしょうか。

参考資料:マスク使用時の素材別効果測定

 ではどうしたら良いのでしょうか?

 ネイルサロンabbie新宿東口店では、お客様みなさんに安心してもらえるように、 ウレタンマスクをNGとしています。 そしてお客様がウレタンマスクで来店された場合は、不織布マスクを渡して、それを着けてもらうことをルールとしているとのことです。(羽鳥慎一モーニングショーより)
 インタビューではお客様も「とても安心で通いやすい」と喜んでいました。

 専門家は、人混みであるとか比較的会話が多い状況においては、不織布のマスクがよく、 ジョギングであるとか自転車に乗っているとか、そういう方はウレタンマスクで十分だと思うとコメントしています。 感染のリスクが高いかどうかによって使い分けることが大切とアドバイスしています。

 リスク管理は事前対策が大切です。 現状では『ウレタンマスク警察』はそれほど多くはいないと思います。 しかし、『ウレタンマスク警察』が現れまで無策で通し、事が重大化してから対処をするのは最悪です。
 実際、若い人はテレビをあまり見ないので、ウレタンと不織布の性能の違いを詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。 逆に高齢者の方は、テレビを見ている方も多く、モーニングショーやワイドショーで知識を貯め込み、ウレタンマスクに対して警戒する人が出てくると思います。 高齢のお客様の中には、ウレタンマスクにリスクを感じ、ウレタンマスクをしている人がいる店舗には行きたくないと思うかもしれません。
 そう考えると自店の安全安心を徹底するために、自店でのウレタンマスク者に対する対応をルール化しておくのは必要なことだと思います。

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 コロナに負けない健康管理グッズ「パルスオキシメーター」

 新型コロナ感染拡大で、だんだん大きな問題になってきていることがあります。 それは自宅やホテルでの療養中の死亡です。 保健所が連絡が取れないので尋ねてみたら、感染療養中の方が亡くなっているというケースが報告されています。 ニュース番組WBSによると、新型コロナウイルスにかかり入院を待つ間に亡くなるケースが昨年の12月以降、全国で少なくとも17件報告されているとのことです。

 通常の肺炎では肺機能が侵されていくと、段々息苦しくなるなど症状が出てくるのですが、 新型コロナウイルスに感染した場合、その苦しさがあまり出ないようなのです。 このような状態を「ハッピー低酸素」とも言われ、身体の危険を自覚しにくいのが特徴です。 その結果、症状悪化を自ら訴えることが出来ず、様態が急変し、死に至る可能性があるというものです。

 この対策として注目されているのが「パルスオキシメーター」と呼ばれる血液における酸素飽和度(さんそほうわど)を測定する機器です。 使い方は簡単で、この機器に指を挟むだけです。 すると数秒で血液の酸素飽和度が図れます。  ウィキペディアによると「血液における酸素飽和度とは、仮に血中の全てのヘモグロビンと酸素が結合した時に結合可能な酸素の量に対する、 測定時に血中のヘモグロビンに実際に結合していた酸素の量の比を、百分率で表したもので、SpO2と略されることもある」となっています。

 この血液中の酸素飽和度については、早くからテレビでも取り上げられていました。 江戸川区の保健所はこれにいち早く目を付け、自宅療養やホテル療養をしている人に配り、療養者に毎日血液の酸素飽和度を計測してもらい、 健康状態確認の電話をしたときに報告をしてもらっています。 現在270個保有しているが、250個貸出中とのことです。 小池都知事もこの「パルスオキシメーター」に目を付け、東京都全体で活用するように指示しています。 これを受けて都から江戸川区に、100個の「パルスオキシメーター」が追加されています。

 今後、さらに感染が拡大する恐れがあり、誰がいつ新型コロナウイルスに感染してもおかしくないような状態になりつつあります。 また、新型コロナウイルスに感染していても症状が出にくいケースも多くあり、知らない間に感染している可能性もあります。 そんな不安から、この「パルスオキシメーター」で調子が悪い時に自ら測って、万一濃度が95%以下になりだしたら病院に行こうと考える人も出てきています。 つまり、この「パルスオキシメーター」は体温計と同じような感覚で個人でも所有しようという人が増えてきています。 もちろん職場に1つぐらいあっても良いものだと思います。

 というわけで新型コロナ関連景品コーナーに「パルスオキシメーター」を置いて、新型コロナに負けないキャンペーン等は面白いと思います。 実際、巷ではニーズが高く、WBSのでは品切れが出ている店舗を取材していました。 価格は1万円以下のものもあるので、コロナ関連景品として悪くないと思います。 でも、売り切れだったら打ち手がないじゃないかと思う方の為に、スマートウォッチという手もあります。 スマートウォッチの中に血液の酸素飽和度を測るタイプがあります。 1万円未満のものでもついてるものがります。 そういうモノを景品にするのも有りだと思います。 ちなみに私のスマートウォッチにも酸素飽和度の測定機能は付いています。

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 よく使われる「政治的判断」とは何かを考える!

 昨日1月18日(2021年)より国会が始まりました。 冒頭、菅総理が施政方針演説を行い、新型コロナウイルス感染症を一日も早く収束させるとの決意を表明しました。 新型コロナウイルスの感染拡大傾向が続き、国民の行動変容もなかなか起こらないなかで、菅総理にさらなる対応が求められています。

 よく言われる言葉に「政治的判断」という言葉があります。 分科会は分科会で「専門家の判断」があるだろう、 その分科会の判断や意見を聞いて、菅総理には「政治的判断」をして欲しい、というような言い方です。

 では政治的な判断とは何なのでしょうか? goo国語辞書によると、「賛否が割れて結論の出ない問題、法令に反する、 または法令に規定のない問題について責任を持つ政治家が方針を定めること」 となっています。

 政治家が方針を定めれば、政治的判断ということです。 しかし、この中に判断基準はありません。 政治家が決めれば政治的判断なのです。 この定義を見る限り、何でもいいから「政治家が判断したらよい」ように感じられます。

 菅さんの判断基準とはどういうものなのでしょうか? 政治家は聖人君主でもなく、選挙に当選することで現在の地位を得ている人間です。 もし、判断することで与党自民党が次の衆議院選挙で大敗するような判断ができるでしょうか? 或いは自分の当選が危うくなるような判断をするでしょうか? 国会議員は国民を良くする施策を考える前に、まず自分自身が国会議員で無ければならないのです。 総理大臣であるためには、自民党が過半数をとる必要があるのです。

 これが分かっていてテレビでも新聞でも菅総理の「政治的判断」を求めると平気で丸投げをしています。 菅総理にすれば、「本当に政治的に判断をしていいの?」という感じではないでしょうか。 菅総理の立場を考えると、新型コロナウイルス対策の指標は「内閣支持率」でしょう。 どのように判断すれば、内閣の支持率を上げることができるか。 どのような施策を打てば、自民党の各派閥から支持をもらうことができるのか。 そこには主権者である国民はいません。 分科会の判断とは別の利害が絡んだ「政治屋的判断」となっているような感じを受けます。

 総理が大所高所から判断せず、目先の利害から判断するような場合、総理個人の利益と国民の利益は必ずしも一致していません。 そういう目で見ると、いろいろな施策実行の遅れ、対処の遅れの原因も見えてくるように思えます。 しかし、これは政治屋(政治家)さんに限った話ではありません。 会社においても同じです。

 店舗の危機感と店長の危機感は同じとは限りません。 店舗の業績が悪くなると、店長が降格左遷される場合は、同じ危機感を持ちますが、 店舗の業績が悪くなっても店長の地位が揺らがない場合、店舗業績の危機感は店長個人の危機感と乖離するものです。 別にこれは店長でなくて、マネージャーや主任でも同じです。 店舗の利害と個人の利害が一致していないと危機感は同一とはなりにくいというこいとです。

 話しは戻りますが、「政治的判断」という意味合いは、本来大所高所にたった高いレベルの判断を想定しているのだとは思います。 国民の最大の幸福を実現するため政策を実行する。 本来そのために政治があるはずだからです。 しかしながら、菅総理の話を聞くとそうはなっていないように感じてしまいます。 それは分科会の尾身会長の発言の方が、総理よりも大きな視点で話しているように思えるからでしょうか。 菅総理には、誰よりも大所高所にたった判断を、自党の利益や支援団体の利害を考慮せずに、国民のことを第一に考え、やっていただきたいものです。

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 寝屋川市役所の”接客のプロ”採用からスタッフ育成を考える!

 大阪府の寝屋川市役所は、窓口サービスを改善する取り組みを行っており、 その一環として”接客のプロ”を5人ほど採用しょうとしています。

 今回の採用試験には213人が応募し、1次試験で合格した22人が、「オーディション形式」の採用試験を受けました。 採用の倍率は約42倍ですので結構難関です。 今月16日(2021年)に行われた「オーディション形式」は全国でも珍しいということで、 MBSがニュースとして取り上げていました。

 市役所によると、今年は新型コロナウイルスで影響を受けた航空会社や旅行会社、ホテルなどの業種からも、 多くの応募があったということです。

 このニュースを見てパチンコ業界から応募した人はいたのだろうかと思いました。 接客のプロと言えば、一般にキャビンアテンダントやホテルのコンシェルジュなどを思い浮かべます。 他には百貨店のスタッフや高級ブランド店のスタッフなどをイメージする人もあるかもしれません。 そのような中にパチンコ店のホールスタッフが”接客のプロ”として応募してきたら、 パチンコ業界も捨てたものではないということになるでしょう。

 パチンコ業界のサービスはは昔と比べると格段に良くなってきています。 他の業界と比べても笑顔が多く、よく訓練されているスタッフもいます。 関西で流れるパチンコ店のCMを見ても、笑顔溢れるようなものが目につきます。 ホールの接客レベルの高さを強調しているようにも見えます。

 それでは、パチンコ店のホールスタッフは、”接客のプロ”として世間から認識される日は近いのでしょうか? 接客の基本ベースは、キャビンアテンダントやホテルスタッフと同じものを学んでいるホールも多いと思います。 ではパチンコ店のスタッフが世間から接客のプロと評価されるためには、他に何が必要なのでしょうか?

 ちなみにキャビンアテンダントさんがパチンコ店舗に来て、すぐに接客のプロとして通用するでしょうか? 逆にパチンコ店のスタッフが、旅客機に乗り込んですぐに通用するようになるのでしょうか? なるのはなぜ?ならないのはなぜ? いろいろと仮説を立てることができると思います。

 お客様が多いと忙しさで時間が過ぎていきます。 コロナ禍でお客様が少ない時は、いろいろと接客やサービスの改善を考えることができるのではないでしょうか。 そんな時に、スタッフが”接客のプロ”と評価されるための必要条件を考えてみるのも悪くないと思います。

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 石破茂元幹事長の会食問題を反面教師として学ぶ!

 自民党元幹事長石破茂氏が週刊文春の1月21日号にスクープされました。 タイトルは「石破掟破りおきてやぶりの博多ふぐ9人宴会」。 1月8日の福岡県に緊急事態宣言が出された日に、元自民党副総裁の山崎拓氏ら9人と、ミシュラン2つ星の店で一人4万円超の高級ふぐ料理を食べていたというのです。 菅総理の8人のステーキ会食で国民の非難を散々浴び、何度も謝罪していることは石破さんも知っていることでしょう。 それなのになぜ?

 石橋さんは、日頃からコロナ禍における医療従事者への感謝を強調していました。 日本医師会の中川俊男会長は1月6日に国会議員が国民の模範となるように会食の前面自粛を要請していました。 自民党の二階幹事長は1月8日付で、「新型コロナウイルス感染拡大防止について(要請)」というタイトルで、 飲食の自粛の通達を出していました。 石橋さん自身のフェイスブックにも「国民の理解が得られるように努めなくてはなりません」とふぐ会食に行く直前に投稿しています。 石破さんの日頃の言動、回りの状況から考えても、9人での会食はありえないはずです。 それではなぜ?

 基本的には石破さんの脇が甘いということになります。 しかし、このような事例は昔からあり、人を陥れる一番の方法として、中国の古典で紹介されています。 西洋でもそれに準ずる君主論などがあります。 今回、石破さんは誰を怨むことはできません。 集まった人は石破さんの為を思って集まってきているのであり、それがたまたま多かったというだけです。 自分自身がメンバーが会食のメンバーが9人であることを知った時点で、断れば良いだけです。
 しかし、断れなかった。 それは石破さんと親しいメンバーであり、応援者ばかり、石破さんが福岡に来るというので、わざわざ集まってくれたのです。 それも山崎さんなどの大先輩もいる。 それを杓子定規に断れば、石破は保身のために付き合いをおろそかにする不義理な人間と思われるかもしれません。 断るに断れなかった。

 悪いことを知らずに悪いことをする人間は少なく、知っていながらしてしまうというケースがほとんどです。 恨むのは自分自身の判断の甘さということになります。 今回の事件で、石破さんは良いことは言うが、陰で何をしているのか分からないというようなイメージを持った人もいると思います。 総裁選に敗れ、自ら派閥のトップを降り、再度襟を正して自民党を風通しの良い、良い党にしていこうという時に、大きなイメージダウンは免れません。

 集まった人たちは、見つかれなければ陰で悪いことしても大丈夫とういう考えの持ち主ばかりだったのでしょうか? それもと菅総理の会食事件も知らない非常識で無知な人ばかりだったのでしょうか? 会食した人達は本当に石破さんの支持者だったのでしょうか? 石破さんを本当に支持をしている人が、支持者のイメージダウンになることをするでしょうか?

 石破さんはふぐ料理店に行って、初めて9人での会食と知ったそうです。 石破さんは結構用心深いので、事前に知っていたら行かなかったと思います。 だから、予め知らせなかった。 他のメンバーにも人数は知らなかったのではないかと思います。 そして断れないようセッティングをした。 もちろんセッティングをした人物は、すべて石破茂先生の為と言っているでしょう。

 純粋にそう思ってやっている人に送る言葉としては、『小忠は大忠の敵』というものがあります。 目先の小さな忠義は、大きな忠義の為にならないよ、という格言です。 セッティングした人物の思慮の浅さということになるでしょう。 そして、その思慮の浅い人物に踊らされた自分自身を責めるしかありません。 中国の引用されている事例では、このようなケースでは踊らされた人物は君主の命で死罪になっています。

 政治の話でよく分からないという人のために、イメージできそうなお話をしましょう。 パチンコ業界でありそうな事例で言えばこんな感じでしょう。
 ある日社長が全員ホールに出るように、店長をはじめ役職者に伝える。 しかし、事務所内もそれなりに仕事があり忙しい。 それを見ていた主任やスタッフが、私たちが頑張りますので、店長は出なくて大丈夫ですと言ってくれる。 店長は今まで通り、台整備や事務手続き、他店の調査などに行っている。 ある時、社長が突然店舗を視察し、店長がホールに全然出ていないことに腹を立て、店長を降格するというようなケースでしょうか。 主任やスタッフに悪気はなく、店長のために頑張る。 しかし、その結果として店長は降格になる。 いかがでしょうか? 他にもよく似た事例が探せばあると思います。

 少し長くなりましたが、これはマズいと感じた時「これくらいなら大丈夫!」という甘言に惑わされてはダメだということです。 石破さんの事例は、その典型かも?しれません。

 なぜ「?」を使たのかって? 石破さんは自民党本流から嫌われています。 石破さんの福岡講演日程は、前から分かっていた。 その日程に合わせて、二階幹事長から通達が出された。 その日程に合わせて、福岡を知事の要請が出ていないにも関わらず緊急事態宣言の中に組み込まれた。 もし、週刊文春の記者に事前に会食情報が流されているとしたら、どうでしょう。
 石破さんが断るかどうかは掛けです。 断れば、週刊文春のスクープが無くなるだけです。 断わらなければ、今の自民党にとって目の上のたんこぶのような存在である石破さんのイメージを失墜させることができます。 これが出来れば、菅さん辞任後の自民党総裁選挙を、二階さんをはじめ多くの人が安心して行えるようになるのではないでしょうか。 そんな邪推をしてしまうのは、私だけでしょうか。

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 一風堂さんのアルバイトの窮状対応に注目する!

 最近、博多ラーメン「一風堂」さんのニュースを見ました。 ニュースで、あるラーメンチェーン店でアルバイトをしている男性が、 コロナの影響で勤務シフトが減ったのに休業補償を受けることが出来ないので困っているというものでした。

 ニュースを改めて見ると「一風堂」でアルバイトとして働く男性(29歳)が、コロナの影響で勤務シフトが前月の3分の1ほどに減り、 1月の収入が5万円ほど減ってしまうということです。 このアルバイトさんは会社に対し、勤務が減った分の補償を求めたらしいのですが、 店長からは「シフトが確定していなかった分は補償できない」と伝えられたということです。 恐らく法的には問題が無く、アルバイトの男性が急なシフト減少に困惑しているようです。 このアルバイトさんは、加入する労働組合を通じ、休業分の補償を求め交渉をしていますが、会社側は「検討中」としているようです。

 このニュースが気になった理由は、私が研修などで「一風堂」さんの話をよくしているからです。 創業者の河原成美さんのものの考え方や発想はユニークで分かりやすく、 業種をとはず、経営とは、働くとは、サービスの在り方とはどういうことかを考える参考になるからです。

 昔、カンブリア宮殿という番組の中で、 「私たちは、ラーメンを作っているのではない、ありがとうを作っている」と話し、 アルバイト一人ひとりに自分たちの想いを理解し、共感して一緒に「地域からあって良かったと言われる店」を作っていこうとされていました。 つまり、アルバイトを本当に良い店をつくるという同じ志を持つ同志として位置付けていました。

 この考え方は、コミュニティホール作りのアルバイトスタッフの位置づけと共通しています。 コミュニティホールについての考え方や理解については、社長や店長が知っていれば良いというモノではなく、 社員のみならずアルバイトスタッフへも浸透させる必要があります。 実際に会社の想いを徹底して浸透させている企業の好事例として「一風堂(力の源カンパニー)」を取り上げてきました。

 今回の一風堂さんのアルバイトの窮状は、多くの人が訴えているものではなく、 生活に困った特定のアルバイトが起こした事件であるような感じを受けます。 それを飲食業界が困窮してる現状の証として、ニュースとして取り上げているのではないのでしょうか。 しかし、蟻の一穴からアルバイト全体の信用を失うこともあるので、慎重な対応が必要です。 一風堂さんの対応を注目していきたいと思います。

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 西村大臣の「誤解もあるのが」発言を考える!

 西村経済再生担当相は1月12日(2021年)の会見で、感染リスクが高い飲食の場面を減らすため、昼間も不要不急の外出を自粛するよう国民に呼びかけました。 感染拡大が収まらないので、改めて言及した形です。 しかし、この会見を聞いて違和感を感じた人が結構いたのではないでしょうか。

 西村大臣が、内閣府からの会見で次のように話しています。 「誤解もあるのが、昼間も含めて外出自粛をお願いしている。 不要不急の外出はできるだけ控えていただきたい。 昼食、ランチは皆と一緒に食べてもリスクが低いということはありませんので、 昼間もできる限り不要不急の外出自粛をお願いしたい」 この太字の文言の結構引っ掛かりを覚えた人が多いようです。

 食事の場面が感染拡大の大きな要因になっているので、 飲食につながる人の流れを減らすために、午後8時以降だけではなく、昼間に関しても不要不急の外出の自粛を要請する、 これに反対する人はいないと思います。

 しかし、「誤解もあるのが、」と言われるとカチンとくる人が出てきます、 今回の緊急事態宣言が、全面的な外出自粛を要請するものと思ってなかったからです。 少なくとも政府のメッセージはそう取れなかったと思っています。
 私も、録画をしているニュース番組WBSを見返しました。 何回見返しても、午後8時以降の外出自粛と報道しています。 他のニュースも同じであったと思います。
 ほとんどの企業や人が午後8時からの外出自粛と受け取っているにも関わらず、 西村大臣が、「誤解をしてもらっては困る」というような言い方を聞いて違和感が生じたのだと思います。 これを聞いて、感染拡大の責任を国民に押し付けようとしていると感じた人もいたと思います。
 安倍さん以来の忖度そんたく政治が定着化しているので、 西村大臣は菅さんや俺の発言を忖度して行動してくれと思っているのでしょうか?

 しかし、この忖度は結構難しいものになっています。 なぜなら、ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)が、午後8時までは大丈夫というメッセージをだしているからです。 そうです。 飲食店の時短要請を午後8時までとしているからです。 ここから受けるメッセージは、午後8時までの会食なら大丈夫というものです。
 誰も政府が、
「緊急事態対象地域の国民は一切外出するな! 飲食店にももちろん行くな!
 飲食店さんは外出自粛で誰も食べに行かないと思うけれど、 どうぞ気休めにお店は開けて営業してくださいね」
 そういうメッセージを出しているとは思わないからです。 これが忖度できない国民が悪いのでしょうか?

 多くの人は
「菅さんは経済を重視している。 せめて午後8時までは経済活動をして欲しいと思っている。 だから、だから飲食店の営業時間を午後8時までとしている。 私も協力して頑張っ8時までは経済活動をしてあげよう」
と思ったように感じます。
 そんな忖度はアウトということです。 菅さんや西村さんからすると、あなた達は政府の思惑を忖度できないダメ国民なのかもしれません。 国民というより、そのような誤解報道をしているTV局などがダメなのかもしれません。

 何時までも政府の伝える技術の稚拙ちせつさを言っても詮無いことです。 ここはいつものように反面教師として、言っていることと施策を一致させることの重要性、 誤解を招かないメッセージの伝えることの重要性を学ぶことができるということで、このブログを締めくくりたいと思います。

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 今回の緊急事態宣言を受けて自店の対応を考える!

 関東で緊急事態宣言が発令され、関西でも緊急事態宣言の発令を要請しています。 テレビで報道されるのは、国民の危機意識が強まらない、 顕著な行動の変化はあまり見られないというものです。 現状では全国の感染者数は7000人超えが当たり前になってきています。

 このような状況下でテレビで紹介されるのは医療機関の逼迫した様子です。 昨日はレントゲン画像を診断する医師が、少しでも同じ医療関係者の支援をしようと、 ボランティアで他の病院からレントゲン画像を見て新型コロナウイルスの感染の有無を判断をしているというものでした。 しかもこの医師は自分の車を改造して、車内にパソコンを持ち込み、勤務後も家に帰らず車中で画像をチェックしているというのです。 「第一線で頑張っている医師や看護師の手助けを少しでもしたい」という思いだけで続けているということでした。 すべての医師がここまでしているとは思いませんが、中にはここまでしている人もいるということです。

 このような状況を一部の地域、医療機関の問題ということで、全く知らない顔をすることは社会の一員としてできないのではないでしょうか。 やはり何らかの形で頑張っている人を応援するような動きをする必要があると思います。 応援する方法はいろいろあると思いますが、すぐにでも出来るのは自店の感染防止対策の徹底とお客様への感染防止対策意識の再度の喚起ではないでしょうか。 もちろん地域差はあると思いますが、1回目の緊急事態宣言に比べると国民に強い危機意識はなく、 感染防止対策もしているつもりの人が多いのも事実です。

 その典型が年末の菅さんの会食です。 本人は感染防止対策を軽んじている意識は全然無かったと思いますが、傍から見るとリスクの高い行動を持っていることになります。 菅さんだけでなく、参加している二階さんも王さんもその他の方も、すべて分別のあるはずの高齢者です。 会食に集まった本人たちの意識は、自分は感染防止対策を徹底しているという意識(妄想)です。 国民の手本となるべき高齢者でもこのような状態なので、それより若い世代がそれ以上の意識を持っていると考える方が甘いように思えます。

 このように考えると店舗としてこの国や地元の方貢献できる活動としては、 もう一度、新型コロナウイルスに対する正しい認識と自分と周囲の人を守るための感染防止の徹底への注意の呼びかけではないでしょうか。
 この機会に店舗としての感染防止を徹底するのと合わせて、新型コロナ感染防止キャンペーンをして、お客様への感染防止意識を高めることが大切だと思います。 感染防止キャンペーンは、情報提供でも良いでしょうし、感染防止のサービスを考えるのも良いと思います。 感染防止の新商品を景品として仕入れて、大々的にPRするのも面白いと思います。 このよな活動は、来店に必要なお客様への安心を与えると同時に、お客様の感染防止にも役立ち、最終的に医療機関への負担を軽減するからです。

 もうすでにこのようなことを今回の緊急事態宣言に合わせて実行されている店舗もあると思います。 老婆心として言わせていただくと、緊急事態宣言下にある1都3県はもちろんのこと、この状況を自分の地域のこととして考えて、 店舗でできることをいろいろ考えて実行することが、地域密着店、コミュニティホールとしてやるべきことのように思います。

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 ユニ・チャームの経営方針から今後の企業の在り方を考える!

 ユニ・チャームという企業があります。 名前は聞いたことがある人が多いと思います。 生理用品、紙おむつ(赤ちゃん用、大人用)などの衛生用品の大手メーカーです。 1961年に建材メーカーとしてスタートした会社です。 設立当初から世の中に役立つ企業をコンセプトにしており、当時女性の生理用品が機能的に不十分あることに目を付け、 自社のパルプ技術を生かして、衛生用品事業を立ち上げ、今日に至っています。 2020年の1月~9月期の売上高は5345億円と過去最高となり、コロナ禍でも躍進しています。

 このユニ・チャームが昨年(2020年)10月22日にSDGsへの投資を経営の最重要方針に掲げると発表しました。 SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連サミットで採択された国際目標です。 17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本の外務省などが主導して積極的に取り組んでいます。 この国際的な目標を経営方針とする珍しい事例です。

 経営方針の実践の一つとして、紙おむつのリサイクル事業を環境省と自治体と共同で取り組み始めています。
 日本人の高齢化に伴い紙おむつの需要は伸びています。 何と10年前の1.5倍になっています。 普通なら紙おむつ市場が拡大して良かった良かったというところでしょうが、現状の紙おむつ使い捨てビジネスモデルでは大量にゴミを発生させてしまいます。 このままで行くと10年後には、紙おむつのゴミは20万トンも増えてしまうと予測されています。 紙おむつを作るために木の伐採も進み、捨てられた紙おむつの焼却で大量のCO2が排出されます。 こんなことを続けていくと大変なことになる。 つまり、持続可能でない事業となってしまうということで、リサイクルを試験的に鹿児島県大崎町で行い、新しいビジネスモデルに取り組み始めています。

 大崎町では使用した紙おむつを、通常のゴミと別にそれだけを専用ゴミ袋に入れ、回収するようにしています。 回収された使用済み紙おむつは工場に運ばれ、粉砕され、オゾン処理をし、真新しいパルプに生まれ変わります。 品質は新品と同程度になります。 それを使って新しい紙おむつを作ります。 その工程にかかる費用が新しいパルプと同等か、それ以下にする知恵を出すことが、企業としての社会貢献価値となります。 これにより消費者が満足し、社会生活環境にやさしいビジネスが成立します。

 ユニ・チャームの高原豪久社長は、「メーカーとして生理用品というプロダクトの価値だけを訴求する時代は終わっている」と言われています。
 いかに作った製品がよくても、社会や生活環境に配慮していない、世の中を良くしていかない企業はダメな時代になってきたということです。 良い製品を作るのは当たり前で、それだけでは消費者からは支持されない、という認識です。 そのためには企業として高いレベルの知恵が必要となります。 従来のやり方にとらわれているとコストが高くなり、ビジネスとして成立しないからです。 この発想の中には「良いことをするのだから、これまでより多少経費がかかっても仕方がない」という考えはありません。
 この会社の社員は知恵を求められ、従来と同じでやり方で良しとはされないので大変だと思います。 しかし、それだけにやりがいがあり、自分の会社に誇りが持てるのではないでしょうか。

 高原社長の中には、社会が困っていることを解決することが一番の成功の道だと考えられているようです。 そこには必ず需要が存在するからです。 国連がSDGsとして目標を定めているのは、それを達成していかないと世界中の人が困るからです。 つまり、その中に社会が困っていることが満載されているということです。 だから、ユニ・チャームがこれからも成功していくためには、そのSDGsを経営方針とするのが手っ取り早かったということになります。 この会社は本業の中にSDGsを取り込むことで世界から必要とされる企業になろうとしているのです。

 ボランティア感覚でSDGsに取り組もうとしている企業もたくさんあります。 しかし、それでは本業への負担となってしまいかねません。 ユニ・チャームのように本業としてSDGsに取り組んでいく企業は、成功確率が高いのではないでしょうか。 自分の事業とは何かを考えて、社会貢献との軸を合わせるというデザイン的思考があらゆる業種・業界に求められているように思います。 それはパチンコ業界でも例外ではないと考えます。 今後、このような企業が増えていくのではないでしょうか。

関連資料:外務省『SDGs』

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 政府の新型コロナ対策トークを反面教師として改善を考える!

 新型コロナウイルスの脅威が日に日に強まっています。 政府は緊急事態宣言を出す決断をし、国民に頑張るように呼びかけをしています。 正に国民一人ひとりの対応が医療崩壊を阻止し、新型コロナウイルス感染拡大を収束させるという呼びかけです。 総論としては正しいのですが、今の時期に昨年の春と同じ話をしていることに問題を感じます。 なぜかと言えば、いつまで経ってもサービスなどが改善できない店舗と同じ行動パターンだからです。

 サービスが改善できない店舗では、店舗のサービス力の向上は、一人ひとりの頑張りにかかっているという話をします。 そしてサービスの品質は「100-1=0」というような話をする店舗もあります。 ご存知のように99人が接客サービスがきちりできても、1人がダメならサービス評価はゼロになるというお話です。 新型コロナも同じで、99人が感染防止をしても1人が新型コロナウイルスをまき散らせば大変なことになります。 接客サービスの向上と新型コロナウイルスの感染防止とは類似しています。

 最初の取り組みとして、みんなに頑張るように言うのは悪くないのですが、それを半年たっても1年たっても言い続けるのは害があっても効果はありません。 半年たっても言い続けるというのは、そういう呼びかけだけではダメだということが実証されているということになります。 基本的にキッチリやっている人はやっているはずです。 問題なのはキッチリやってない人、できない人であり、そういう人に対してどうするかを考える段階になっているということです。 それにも関わらず「みんな頑張れ!」としか言わないTOPに対してどう思うのか、簡単に推察できると思います。

 やっている人にとっては、「もうすでにやっている」「これ以上何ともしようがない」 「いつまで同じことを言っているの?」「できてない人を何とかするのがTOPの役目でしょう」というような感じでしょう。 やってない人にとっては、やってないことで自分に不都合なことが起きないので、関係ないというような感じでしょう。 できない人にとっては、「自分は精一杯やっているのでこれ以上なんともしようがない」あるいは「自分はできているので関係ない」という感じでしょう。 いずれにしても不満が溜っていくばかりで事態はよくなりません。

 総論の次は、できている人とそうではない人を分けて、できていない人への個別指導の段階にきていると思います。 店舗サービスでいえば、役職者等が出来ているスタッフとそうでないスタッフをチェックし、 本人と現状のすり合わせをした後で、個別にできていない部分を指導するということになります。 具体的なやり方はいろいろあるので、店舗に応じてやればいいいのですが、 基本は出来てない人を明確化し、できてない部分を改善していくというものです。

 全員が高いレベルで頑張れば何んとなかると思いますが、現実的ではありません。 ゴールも決めず全員が全速力で走ってくださいというお願いをして、感染が拡大したら、皆さんが全員全速力で走らないからで、 精神のゆるみが原因だと非難する政府は、太平洋戦争中の日本と同じ体質と言えるでしょう。

 感染拡大防止のために全力を出さないといけない人は、新型コロナウイルス感染者であり、それも無症状感染者です。 そいう人が自覚できるように、誰もが定期的にPCR検査を受けて、自分が感染者であると知ることが大切なのではないでしょうか。 インフルエンザは、発症してから感染力ができるので、検査が無くても自分で自主隔離ができました。 新型コロナウイルスの場合は、感染力が発症の2日~3日前にあることで、自主隔離が出来ず知らない間に他の人を感染させているのが問題なのです。 恐らく自分が感染していると知った多くの人は自主隔離をするでしょう。 感染した人が積極的に他の人との接触を断てば、これまでと同じ対策でも感染拡大は収束するでしょう。

 施策はタイミングがあり、現場の変化に合わせて変えていく必要があります。 それは政府の施策だけでなく、店舗の施策も同じです。 もし、総論でいくら言っても問題が改善しないなら、政府の愚をマネすることなく、次の施策へと駒を進めるのが賢明なのではないでしょうか。

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 奈良時代の寺院のから娯楽運営のヒントを考える!

 正月に初詣に参拝する人が少ないことを実感し、普段は混んでいるところに行ってみることにしました。 2日に行ったのは薬師寺です。 南都七大寺の1つで、開基は天武天皇、本尊は薬師如来です。 世界遺産にも登録されています。 ライブコンサートをしたり、いろいろな活動をしている寺院です。

 クルマで10分弱ですので、混んでたらすぐ帰るつもりで出かけました。 行ってみるとここもだいぶガラガラで、参拝者はかなり少なめでした。 薬師寺の入り口にはガードマンが立っており、 混みあうとソーシャルディスタンスを保つために、入場制限をかけています。 入口を入るとすぐに拝観料を支払うところがあり、そこにはアルコール消毒液と「ご拝観の皆様へのお願い」と書かれた大きな看板がありました。 日頃から観光客が良く訪れる所だけあって、新型コロナ感染対策は徹底しています。

 金堂ではお坊さんが薬師寺の簡単な説明と、正月にメインで拝んでいるのは薬師如来ではなく、『吉祥天女』であることを話されていました。 実際、本尊の薬師如来像の前に日本最古に描かれたとされる『吉祥天女』の絵姿があり、国宝となっているとのことです。 その『吉祥天女』は通常公開されていないが、正月の3日間だけは国から許可を得て公開しているので、今日来ているあなた達は運が良いとのことでした。 運が良いと言われると悪い気はしません。 参拝している他の人達も気分を良くしたと思います。

 その後は『縁起物』とは何かという話をされ、縁起物の熊手等を奨めておられました。 薬師寺のお坊さんによると、縁起物は「縁」を「起こす」というもので、 薬師寺にお参り来られたら、薬師如来と「縁」を結ぶことになるが、その「ご縁」を多くの人はすぐに忘れてしまう。 それでは御利益というか加護というか功徳が薄くなってしまう。 そうならないためには、その「縁」を何時でも思い「起こす」必要があります。 そのツールとして作られたのが『縁起物』という飾りつけで、記憶を引き出すトリガーとなるものです。 だから、寺社で縁起物を購入することは記念品以上の意味があるということです。 そして購入した縁起物に絵馬がついている場合は、 絵馬の裏に神仏に願(目標)をかけた内容を書いておき、縁起物を見る度に願いを思い出すが良いとのことです。

 金堂でのお話を聞いてから講堂の弥勒如来をお参りし、そして三蔵法師をお祭りしている八角堂等を見て回りました。 薬師寺は寺院内の建物を積極的に再建しています。 寺の建物は非常にキレイで、お蔭で建立当時の雰囲気が伝わってきます。 昔の人にとっては、大寺院は憧れの場所であったと思います。 今風に言えば極楽をテーマにしたテーマパークといったところでしょう。 2階建ての家が無く、屋根も茅葺などの時代に、大型建築、高層建築をしているので、 遠目からも目立った存在だったと思います。

 こういう壮麗な建物を作った背景は、仏教ポジションの向上もありますが、 死んでから極楽に行くためのトレーニング施設という役割もあります。 その頃の仏教は、極楽にいくためにはお経を読み、仏の世界を自分の頭の中でイメージする必要があるという『観想念仏かんそうねんぶつ』の時代です。 そのために寺院内の建物や内装は、極楽をイメージできるように極楽浄土に似せて作られています。 この頃の仏像が金色なのはそのためです。 そして、柱や天井などに如来や菩薩を描くのは、極楽浄土の表現なのです。 この極楽に行けるという期待感の演出が、寺院に多額のお金が集まる基盤となったと思います。

 このように考えていくと期待感を演出して、お金を集めているパチンコ店は寺院と似ているのではないでしょうか。 ということは、初詣に行って神社仏閣でお参りをするだけでなく、パチンコ店の経営に行かせるヒントがあると思います。 例えば、先ほど話した『縁起物』ですね。 見るたびに自店を思い出してもらえるものは何かと考えて、総付けで配布すれば良いということに気づくと思います。 昔はマッチ箱などを配っていたところもあったと思います。 タバコを吸うためにマッチに火をつける時、パチンコ店を思い出すという仕掛けです。 それを現在にマッチさせる知恵を出すと、お参りに行った甲斐があったということになるでしょう。

 このブログを読まれている皆さんの中には、これから初詣に行かれる方もいらっしゃるかもしれません。 その時、神社仏閣は昔のエンタメ業界であるという目で見ることで、 自店舗の運営のヒントを再発見するのではないでしょうか。

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 新型コロナの影響によるありえない初詣から考える!

 新年あけましておめでとうございます。 年明けは気持ち良く、晴天であって欲しいと思うのですが、今年の奈良は曇りでした。 新型コロナウイルスの影響で、いつもと違う正月になっているだとうと思い、 それを確かめるためにいつも初詣に行っている県内の神社に行ってみました。

 まず行ったのは石上神宮で、元は物部氏の武器倉庫とも言われ、歴史の教科書に載っている『七支刀の剣』で有名な神社です。 近年はパワースポットとしても人気があり、毎年参拝者を増やしていました。 行ってみると確かに人は少なく、例年の2割ほどです。 そのお蔭で神社の「お焚き火」での暖も取りやすく、参拝もスムーズに行えました。 新型コロナのお蔭で非常に快適な初詣です。

 神社のお守り販売所も、お札やお守りを参拝者が手に取ってそのまま持ち持ち帰るスタイルで、手渡しは避けるようにしています。 破魔矢を買ったのですが、シートの中から声をかけられ、お金は三方で受け渡し、それが終わると手にした破魔矢をそのままお持ち帰り下さいと声をかけられます。 写真のようにマンガでのキャラクターが日本最古に近い伝統ある神社でも入り込んできています。 日本らしい歓迎の表現方法として、マンガやアニメの使用は益々浸透していきそうです。

 引き続いて、少し足を伸ばして桜井市にある長谷寺というお寺に行きました。 途中、三輪神社という奈良の一の宮で日本最古の神社の近くを通るのですが、全く混むこともなく通れました。 例年、三輪神社には多くの人が参拝し、阪神タイガースの選手も初詣によく来ていると聞いています。 通常ならと通り抜けるのに1時間以上絶対にかかる場所ですが、全く空いていました。

 目的地の長谷寺は西国三十三カ所の8番札所であり、十一面観音を祭っています。 山の斜面に建てられたお寺なので階段が結構あるのですが、そこを上がり切ると本堂があり、その手前に清水の舞台を小さくしたような舞台があります。 本堂に着くと読経の最中でした。 お坊さんの読経の声は良く響き、やはり生ライブは心が和みます。 重要文化財も多く、大きなお寺で修行僧もいらっしゃいますが、参拝者はほとんどいません。 階段を歩いているとお坊さんが「こんにちは」と挨拶をされ、とても良い感じです。

 今年は新型コロナのお蔭で、今までにない体験ができることがとても新鮮です。 例年は人が多く、とりあえずお参りだけして帰るから、お寺をじっくり見たりする余裕ができました。

 人が集まりし過ぎて混雑するとイライラしてきます。 しかし、それは仕方がないことだと諦めていました。 それは従来の器やルールの中に人を詰め込み我慢を強いるやり方で、それは仕方がないと思うことが多かったのではないでしょうか。 しかし、これからのキーワードに『密を避ける』というものが大きな位置を占めるように思います。 鶏でいえば、ブロイラー型の体制では鶏が伝染病にかかるので、放し飼いなど新しい体制が求められているように思います。 だからといって生産性が落ちては商売は成り立ちません。 これからは放し飼いでも従来と同等かそれ以上の生産性を上げる知恵が求められる時代になるのでしょう。

 映画館ではすでにイオンシネマで新型コロナウイルス対応型の映画館が千葉県市川市にでき、運営を始めています。 席と席の間に1mのパーテーションをつけて飛沫対策をしたり、ドリンクホルダーを各席の両サイドにつけ接触感染防止対策をしたりと工夫をしています。 その結果、以前よりゆったりした映画鑑賞ができる映画館になっています。

 もしかしたら、この新型コロナはもっと豊かで快適な生活を送れるヒントを与えてくれているのかもしれません。 多くの人が新型コロナで臨む生活スタイルがどのように変わっていくのか、或いは変わらないのか、注視していく必要がありそうです。

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