本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2021年 3月の目次 □□□

 厚労省23人の深夜会食からコロナ対策を見直す!

 厚生労働省老健局の職員23人が、東京の銀座の居酒屋で、深夜まで送別会を開いていたというニュースが流れました。 今月24日(2021年3月)、送別会を午後7時から始め、仕事が終わった職員が順次、 銀座の店舗に集合し、全員が店を出たのが午後11時50分頃だったといいます。 この時、都は飲食店に対して9時までの営業にするようにお願いしていたので、厚労省の職員が無理に居続けたということでしょう。

 政府は「飲酒を伴う懇親会等」や「大人数や長時間におよぶ飲食」は、感染リスクが高まるとして、注意を呼びかけており、 同省も業務後の大人数での会食をしないよう指示していたといいます。 ではなぜこのようなことが起こったのでしょうか?

 厚労省の職員が政府の方針を知らないことはないと思います。 知っていたけど会食をやりたかったということでしょう。 この送迎会の中心人物となっている課長は、「職員が大変忙しい思いをしたので、慰労したかった」と言っているそうです。
 実際老健局は忙しく、特に1月、2月は長時間の残業が発生して、本当に大変だったようです。 課長は部下の頑張りに報いたいと思って打ち上げを兼ねて送迎会を決行。 これが平常時なら、良い課長さん、で終わったことでしょう。 しかし、今はコロナ禍、それもリバウンドが来る恐れがあると誰もが叫んでいる中なので、顰蹙(ひんしゅく)の対象となっています。
 厚生省は綱紀を正すために、会食に参加した23人のうち20人を減給や訓告処分としています。 課長は大臣官房付に異動となり、事実上更迭されました。 田村厚労大臣は大臣給与2カ月分を自主返納しています。

 やってはいけないと思いつつも、ついついやってしまう。 国会議員や市長などで結構問題になったことですが、同じ過ちを繰り返しています。
 今回は、厚労省という国の感染防止に取り組んでいる組織内で起こったことなので、大きく取り上げられたと思います。 ちなみに更迭された課長は、高齢者施設の感染対策などを立案する厚労省のアドバイザリーボードに出席者だったそうです。

 今までの一連の会食問題を見ると、これ以降はこのよな問題が起こらないとは言い切れないと思います。 コロナ禍という非常時が長く続くと人の判断基準にずれが生じる、気が緩む、あるいは魔が差すということが起こるということでしょう。 管理をする人間は、それを織り込んで、コロナ対策を考えなければならないということです。

 新型コロナウイルスとの闘いは、ワクチン接種が全国民の7割ぐらい打つまで続きます。 今年いっぱいかかるかもしれません。 お客様やスタッフの気が緩まないような仕掛けを作っておくことが望ましいと言えそうです。

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 香港マネー流出から見る中国の国力の充実度!

 ニュース番組WBSで『香港』が世界経済自由度ランキングから除外されたと報道していました。 理由は、香港は中国政府の完全コントロール下にあり、経済の自由度が無くなったためです。

 2020年6月から香港国家安全維持法が施行され、香港の人達を恐怖に陥れています。 何故恐怖?なのかと言えば、『何が良くて何が悪いのかを明示していない』からです。 明示していなければ、何でもやれると思う人もいるかもしれませんが、 完全権力を行使できるところでは、逆に最もキツイ状態になります。 なぜなら、何をしても大丈夫ということが無くなるからです。
 要するに何をしても、逮捕することができるということです。 ある行為が問題ないと言われていれば、それに基づいて行動している限り、 逮捕をされることはありませんが、それが無いとすべてグレーになり、権力者がそれはダメだと言えば、ダメになるということです。

 現実には無いと思いますが、アルバイトが毎日時間3分前に来ていたら、突然店長が遅いと言って怒鳴るような感じですね。
「それでは何分前に来ればいのですか?」
と訊いても、
「それは言えない」
と言うようなものです。
 それならと文句を言われないようにと思って10分前に来るようにしたら、また遅いと言われ怒鳴られる。
「それでは何分前に来ればいのですか? 15分前ならいいのですか?」
と訊いても、「それは言えない」と言われる。
 恐らく、このような指導をしていると、アルバイトはバカらしく、その店舗を辞めると思います。

 今の香港はこういう状態ということです。 いきなり逮捕されるかもしれないということで、まず安全を確保するために香港政府い対して、何も言わない人がどんどん増えています。 そして海外移住を考えている人も多いと聞きます。 そこで、イギリスは香港市民に対して、特別なパスポートの発行を認めて、イギリスへの移民ができるようにしています。 それに伴い、香港の人は資産を海外に移す準備をしています。 試算によると海外の移住物件の購入だけでも4兆円になるそうです。
 香港はこれまでアジアの中の金融のトップを走っていましたが、 香港市民の流出とともに、そのポジションは大きく後退していくでしょう。

 このような香港の姿は中国政府にとって好ましいのでしょうか? 資金の流出は好ましくないとは思いますが、香港を統制することはそれを上回るメリットがあるということでしょう。
 中国側から見れば、1つの国に2つの制度はありえないというのが普通だと思います。 恐らくこれは中国だけではなく、どの国でも同じだと思います。 香港返還の時に例外を受け入れたのは、中国の国力が弱かったからです。 中国側からすると香港マネーにものを言わされて、無理な約束をさせられたということです。 香港の例外は中国の弱さの象徴であり、中国共産党にとっては汚点です。 今香港の統制を強めている背景としては、香港マネーが無くても困らない力が、中国についたと考えられます。

 中国を見ていると我慢する時は我慢をし、長期的な戦略を打っているように見えます。 将来に対する構想力を働かせ、着実に必要な手を打っていき、10年後、20年後を見据えています。 この将来自国が世界で強国であるために何をすべきか? その問いを絶えず自身に投げかけている国のようです。

 今日の稼動を維持しながら、将来的に安定成長するための手を打つために、 この中国の将来に対する構想力は見習うべきものがあると思います。

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 安倍文殊院の参拝グッズから顧客満足のヒントを得る!

 昨日雨の中、奈良の桜井市にある安倍文殊院に言ってきました。 奈良の桜の名所の一つです。 安倍文殊院は、大化元年(645)に創建された日本最古に属するお寺です。 日本三大文殊の1つであり、華厳宗東大寺の別格本山として、その格式も高く、文殊菩薩を御本尊とされています。 本尊の大きさは約7mと日本最大で快慶の作です。 近くに行って見上げると、獅子の上に乗った文殊菩薩から見下ろされているようで、迫力があり、見ていて飽きません。

 この安倍文殊院は、陰陽道で有名な安倍晴明が生まれた場所とも言われていおり、 パワースポットなどに興味のある方にはオススメの場所です。 拝観料はとられるのですが、多くの寺院とは違い、 お守りやお菓子、それから参拝するためのツールなどがいただけます。 寺院の修理は莫大なお金がかかるので、拝観料を取られるのは仕方がないと思いますが、 お返しがあると、得した気分になります。

 一番感心したのが、金閣浮御堂というところの参拝方法に先ほど言ったツールがついていることです。 金閣浮御堂を7回回って願い事をするのですが、1回回り終わるごとに、厄除けのお札を入れるようにしていることです。

 受付で、7つ綴られた金色のお札をいただき、回るごとに正面に置いてある賽銭箱にお札を入れていきます。 7回回るという単純な行為ですが、意識していないと何回回ったか分からなくなる人も出てきます。 6回しか分からなかったり、8回以上回ったりするかもしれません。 それを防止できます。 そして何より、7回回ってお札を全部入れ終わった時の達成感があります。 お参りした気分が味わえます。

 この確認する仕組みは、上手く使うと人の満足を引き出す力があるのではないでしょうか。
 あるサクラの名所で、検温に協力してもらった方には、「検温済み」シールをお客様の服につけるようにと配布していました。 多くの方はそのシールを貼って、サクラを見ていまいたが、花見客同士もそのシールを見て安心しているようでした。 確認という行為で、いろいろな演出や気分を変えることができます。 店舗運営でも、いろいろと活かせるのではないでしょうか。

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 花見の帰りに寄った天丼屋さんの話

 朝から天気が良いかったので、奈良公園に散歩に出かけました。 奈良公園はサクラの名所と言われていますが、 桜の木が密集して植えてあると言うより、いろいろな種類の桜の木がいろいろなところに植えてあるところです。

 猿沢池から興福寺に行き、奈良公園を通って浮御堂までの散歩です。 新型コロナウイルスの影響もあり、観光客は少ないので、ゆったりと見て回ることができます。 結婚式をあげて、紋付と晴れ着で記念の写真撮影をしているグループも何組かありました。

 サクラを見ている人の多くは、サクラを写真に撮ります。 お年寄の方も、スマホなどを使い写真を撮っていました。 恐らく、写真を撮る方は、毎年撮られていると思います。 アイデアタマゴに書いていますように、「サクラ写真コンテスト」をホールですれば、 お客様は必ず何人かは参加してもらえると思います。

 コロナと言っても今年は、マスクをして見に行くぐらいの余裕を持っている人は多いのではないでしょうか。 そんなことを思いながら、せっかくなので近鉄奈良駅前の商店街で食事をして帰ることにしました。 食事に入ったのは、天丼の専門店で「天丼まきの」というところです。 初めはとんかつ屋にしようと思っていたのですが、 その横の天丼屋さんに行列が出来ていたのです。 とんかつ屋さんには誰も並んでいません。 ちょど11時でした。 どちらも11時オープンなのに並んでいる店と並んでいない店がある、そんなことを思っていると、 家内が天丼屋さんに並んで、こっちこっちよいうので、私も天丼屋さんに並んでしまいました。

 店舗の雰囲気は、和風で昼光色のライトを上手く演出に使っています。 カウンターには感染防止対策用に、2席おきに透明なアクリル板で仕切っています。 そのカウンターを横目で見ながら、奥のテーブル席に行きました。 なぜ、この店が隣のとんかつ屋より流行っているのだろうか? 料理が出た時にこれではなかと思いました。 天丼の盛り方と蓋の演出の仕方です。

 蓋(ふた)を身(どんぶり)にさして天丼をスタッフが運んできました。 見た目が華やかに見えます。 そして蓋がされていないので、天ぷらはサクサクしています。 もし、蓋をして天丼を持ってきたとしたら、あまりインパクトは無かったのではないかと思いました。 小さな工夫ですが、見た目で食に対する期待感が決まると考えると重要な要素です。

 ホールでも、玉済みの演出や景品展示の演出を大切にしているところもあります。 それと同じですね。 ワクワクする演出をされると、やる気が出てきます。 とは言ってもあまり派手なことはできませんが、この小さな工夫は結構大切です。

 この天丼屋さんは、黒豆茶とお水を用意してくれます。 そして、しょうがを食べ放題することで、天ぷらで脂っこくなった口をさっぱりとするような配慮をしています。 私は食通ではないので、このお店の天丼が特別美味しいかどうかはわかりませんが、少なくとも食事をして良かったという満足感はあります。 小さな工夫と演出は、店の熱意と歓待の心を感じられ、お客様は好感を持ちます。 これは店舗であれば、どの業界でも当てはまることです。 業界は違っても基本は同じと思いながら、天丼屋さんを後にしました。

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 WBSのコロナ感染対策の取り組みからヒントをもらう!

 ニュース番組WBSを見ていて、「ちゃんとしている」と感じるものがあります。 それは新型コロナウイルスの感染対策です。

 WBS以外では私は見たことが無いのですが、キャスターがマスクを着けてニュースを読む、話をしています。 新型コロナウイルスの感染を防ぐためにマスクを着けているのですが、それを率先してやっています。 恐らく、感染対策をの重要性を視聴者に訴える為という狙いもあると思います。

 ニュースで感染状況を説明し、感染対策をの重要性を話しても、 そのニュースを聞いた側が感染対策を徹底するかどうかは分かりません。 実際、テレビで大変だと言いながら、大変と言っている人が何もしないのでは、他人事になりがちです。 そういう意味では、WBSは視聴者に聴覚的にも視覚的にも大切なことはしっかり伝えようとしているように感じます。

 そのWBSが今度はマスクを外して、進行役のメインキャスターと解説キャスターの前に背の高いアクリル板を設置することで、感染対策のやり方を変更しました。 そして、毎日、マスクからアクリル板による感染防止対策が変わったことを視聴者に伝えています。 リバウンドが懸念され、感染対策意識が緩みがちな中で、頑張って取り組んでいることをアピールしています。 世間がリバウンド懸念して、感染対策の再徹底が必要とされる中で、改めて感染防止に取り組んでいることを示すという発想は高く評価すべきことだと思います。

 何事も変化が無ければ忘れられていきます。 新型コロナウイルスの感染対策をしていた店舗も当たり前になり、気が緩みがちです。 お客様にしても、当たり前になっていることには認識しません。 だからこそ、このWBSの新型コロナウイルス対策の取り組みの改善は参考になるのではないでしょうか。
 新型コロナウイルス対策をして1か月以上何もしていなのなら、 何か新型コロナウイルス対策を考えて取り組み、 店舗としてリバウンド防止運動をお客様と一緒にすることをお奨めします。

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 「褒(ほ)める文具」の活用を考えてみる!

 みなさんの会社や店舗では、「褒める」と「叱る」、どちらが多いでしょうか? コロナ禍でストレスが溜まることが多くなり、ネガティブなことが目につき、ついつい意見をしてしまうことが多くなっているとも言われます。 世の中で“マスク警察”とか“自粛警察”など相手を責めた立てる行為が行われるのは、この典型例ではないでしょうか。

 人を育てるには褒める方が良いという話を良く聞きます。 三重県にある南部自動車学校では、徹底して褒めることで免許の合格率も上がり、業績も上がったと本(「ほめちぎる教習所」のやる気の育て方)も出版しています。 実際、ホテルや飲食関係でも、感謝とか褒めるということを制度化している企業も見かけます。 でも、早速褒めましょうと言っても、慣れていないので、なかなかできないのではないでしょうか。

 先週ニュース番組WBSを見ていると、この“褒める”という行為を支援する「褒める文具」が紹介されていました。 ササガワという1894年創業の賞状用紙を作っている会社です。 賞状はもともと褒めるための道具ですが、少し堅い感じがします。 そこでカジュアルに気楽に褒めたいというニーズに応えるため、「褒める」を支援する文具(「ほめ上手なほめこさん」シリーズ)を作ったということです。 褒めることを習慣化したいと思う会社や店舗で活用できるかもしれません。

「ほめ上手なほめこさん」は4種類あります。
  ① ほめたい事を記録する「ほめ手帳」
  ② しっかりとした形で伝えたいときの「封筒付きカード」
  ③ 気軽に伝えたいときの「2つ折りふせん」
  ④ 差し入れにペタッと貼るだけでいい「メッセージシール」

 いくらツールがあっても、どう書いて良いか分からないという人もいるかもしれません。 そんな人のために、ほめるメッセージ文の作成をサポートするコンテンツ「ほめガイド」を用意しています。 褒めるのが苦手な初心者でも安心して使えるようにソフトも用意しているところが、嬉しいですね。

「ほめガイド」の内容構成は、次の3つです。
  ① 褒めポイント探し
  ② かんたん文書作成
  ③ 相手への渡し方

 会社や店舗の雰囲気を良くしたいというニーズがあるなら、一度やってみるものも悪くないと思います。

 最後に「褒める」だけで大丈夫?とい方もいると思います。 低いレベルで褒めていると、そこで慢心し、能力アップができない、という考えは確かにあります。 成功した事例を見ていると、活用する以前から自分のレベル自体が、自分自身でも明確に分かっている場合が多いようです。 先ほど紹介した教習所のようにモノを教える場合、あるべき姿と自分のレベルが分かっているので、いくら低いレベルで頑張ったねと褒められても慢心しません。

 ここがポイントですね。 自分自身のレベルが自覚できる場合、褒めて励ますと、もっと上を目指そうと思うようです。 逆に自分自身のレベルが自覚できない場合、褒めて励ますと、慢心してそのレベルに留まろうとします。 褒めて人を育てる場合、自分自身のレベルを把握できる環境整備が必要条件となると言えるでしょう。

参考資料:ほめる文具「ほめ上手なほめこさん」

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 小型の炭火調理器のコンセプトから考える!

 トレンドタマゴというニューズ番組WBSの新商品紹介コーナーで、家庭で使用できる小型の炭火調理器を紹介していました。 この製品は、主に業務用の”炭”の販売を行う株式会社福田商店さんが開発したものです。 福田商店さんは、緊急事態宣言の中で、飲食店の売上が大きく減少し、売上が4割も減ったそうです。

 社長の福田貴久さんは、この現状を打破するために、炭を使う環境ツールを作ることに着目し、開発を進めました。 木材とステンレスを使い、ご家庭や自家用としてアウトドアなどでも利用できる小型の炭火調理器を開発しました。 家庭でも使えるようにコンパクトに作ってあり、サイズは縦14cm × 横32cm × 高さ12cm でテーブルにも置けるものです。

 炭火調理器には火口が2箇所あり、一つは炭火による直火、もう一つは小鍋などによる茹でる、煮る、炊く、温めるなどの調理が可能になっています。 また、火口2つを同時に使えるため、焼き鳥を焼きながら燗酒を作るなど、酒と肴を一緒に準備でき、 「おうちごはん」や「家飲み」の楽しみを広げることができるように設計されています。

 この製品が面白いと感じたのは、コンセプトが『面倒を楽しむ』という点です。 テレビで見ていて、わざわざ炭を使って調理をするので、面倒ではないかと思いました。 しかし、コンセプトを聞き、なかなか外出を楽しめず家にこもりがちになる中、 手間でも家で炭を使い、美味しい炭焼き等を楽しむのも一興ではないかと思いました。 商品を見ていて、酒好きの人、特に日本酒が好きな人にとっては、ちょっとした贅沢な飲み方になるように感じました。

 この『面倒を楽しむ』というコンセプトを聞いてどう思いますか?
「面倒ものは面倒なので、楽しむことはできない」という方もいると思います。 では、多くの人間は面倒を楽しめないのか?というと、そうではありません。 例えば、好きな彼や彼女に素敵なプレゼントをしたい、そのために百貨店や専門店に足を運ぶ、或いは何か作る、何かを取り寄せる。 自分が大切にしている人の為に、喜ばせたいと面倒なことをする。 そんな経験が全くない方はほとんどいないのではないでしょうか。

 このような面倒なことは、楽しいことではないでしょうか。 楽しいことをする時は人間あまり疲れません。 でも確かに楽しくない面倒なこともたくさんあります。 この違いは、自分が行った行為の有償無償の対価が、大きいか小さいかで決まるのではないでしょうか。

 自分が好きな人の面倒なことは、好きな人からもらう対価が自分にとって大きなものになります。 逆に自分が嫌いな人の面倒なことは、対価がほとんど無い、或いはマイナスかもしれません。
 ということで、『面倒を楽しむ』ためには、面倒の対象がキーポイントになります。 家族を愛していいれば、この調理器具は素晴らしい調理器具になります。 自分を大切にしている人にとっても、自分へのご褒美ということで、楽しめる調理器具になります。 一方、家族を愛していない、自分を愛していないとなると、この調理器具は無用の長物なのかもしれません。

 ところで、この発想は仕事でも使えます。 日頃に運営で工夫をする。 アイデアを考える。 「工夫のし甲斐があって、面白い」と考えているか、「面倒くさい、嫌だ」と考えているかで、お客様に対する愛情度合が推測できます。 みなさんのスタッフはどちらでしょうか?

(注意)コミュニティホールは、多くの人が前者であることが必要な業態です。 その理由は単純です。 自分達を面倒くさいと思っているスタッフや店舗の仲間(コミュニティ)になりたいという人はいないからです。

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 シェアオフィスの取材からクリンりネスを見直す!

 シェアオフィスのニーズが高まっています。 コロナ禍が働き改革の背中を押し、半ば強制的に働き方が変化しています。 テレワークの推奨などで、在宅勤務を余儀なくされる人もいます。

 多くの会社では、従業員の仕事の能率を上げてもらうために、なるべく快適なオフィス空間を提供しています。 家と比べてどちらが快適に仕事をし易い空間なのかと訊かれると、オフィスということになるのではないでしょうか。 家に書斎を持っている人なら別ですが、多くの人は家では睡眠やリラックスをメインに考えて、空間づくりをしているはずでから。

 そこで在宅勤務で起こる問題は、仕事に集中できないという問題です。 家では様々な邪魔やアクシデントが入る人、特に家族と暮らしてる方はその可能性は高くなります。 テレワークが推奨されるにしたがって、勤務時間よりも勤務成果を求める方向に企業は動いています。 家では子供が煩いから、妻が用事を頼むから、などの言い訳はできません。 そこで仕事のできる空間ということで、シェアオフィスのニーズは高まっています。

 そのシェアオフィスでも人気なのが個室利用です。 個室利用率がコロナ前の2倍になったなどと、その人気の高さをニューズ番組WBSが取材をしていました。 インタビューの中で、シェアオフィスを利用者する人が気にする点を訊いていました。
 取材を受けたシェアオフィスの担当者が挙げたのは。次の3つでした。
  ①換気はきちんとできているか
  ②前の利用者の痕跡は残っていないか
  ③きれいな空気か
 やはり不特定多数が利用するので、コロナリスクを考えて、空気と施設のクリンリネスが重要視されています。

 多くの地域では新型コロナウイルスの感染拡大は小康状態と言えますが、 マスクをして外出をしない人がほとんどいないのと同じように、 接触する施設や設備についてもウイルスを気にして、キッチリしたクリンリネスが求めている人が多いようです。

 このシェアオフィスの話は特別ではなく、ほとんどの業界で求められていると思います。 椅子と設備をレンタスするという視点では、パチンコ業界はこのシェアオフィス業界と同じような商売をしていると言えます。 そう考えると、前のお客様の痕跡がしばらくある、あるいは、遊技台や椅子の清掃が小まめにされていない、などの状況は、 お客様に自店を選択させる気持ちを無くさせているかもしれません。
 コロナ禍の中だるみが懸念される中で、クリンリネスの徹底は大きなアドバンテージになるかもしれません。 逆にお客様から「この店はクリンリネスが徹底されていない」と思われると足を救われるかもしれないので、注意が必要です。

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 菅総理のワクチン接種公開からタイミングを考える!

 菅総理が今日16日午前中に東京都内の医療機関で新型コロナウイルスワクチンを接種するそうです。 接種の理由は4月前半に米ワシントンを訪問し、バイデン大統領と対面による初の日米首脳会談を行うためです。 米国との調整で感染対策を「万全にすることで一致した」(加藤官房長官)ということで、 総理を含めて、80~90人程度の訪米団全員が、出発前にワクチン接種をします。 国内では政府が決めた優先順位に従い、医療従事者へのワクチン接種が行われていますが、 今回の訪米団の為の接種は別枠ということです。

 産経新聞のwebニュースによると、菅総理のワクチン接種の様子は公開する方針だそうです。 本当なのでしょうか? 私は、何故?何のために?という疑問が湧きました。

 確かに海外では大統領や首相のワクチン接種の様子を公開しています。 だから日本のトップである菅さんが公開してもおかしくありませんが、何のためにわざわざ公開するのかという疑問が湧いてきます。 それは、海外のトップはワクチン接種の初めに接種のリスクが無いことを示すために、 或いは国民に先だってリスクを取ることで、ワクチンの安全性を訴求し、国民に速やかな接種を促すためです。 いわゆるファーストペンギンの役を果たそうとしているのです。

 ※ファーストペンギン🐧:集団で行動するペンギンの群れの中から、シャチなどの天敵がいるかもしれない海へ、 魚を求めて最初に飛びこむ勇気ある1羽のペンギンのこと

 菅総理の場合は、外遊するために他国に迷惑をかけないために、打つだけのことなので、わざわざ公開する必要はないのではないかと思います。 すでに多くの医療従事者が摂取をしている中で、菅さんの接種の様子を見せて何を訴えようというのでしょうか?

 物事にはタイミングがあります。 菅さんが医療従事者の接種開始と同じタイミングで、同じリスクを僕も取るから、 医療従事者の方もコロナが収束するまで頑張って欲しいということであれば、さすが菅さん、率先垂範で国をリードしていこうとしていると思います。 しかし、このタイミングでの公開は時期を逸しています。 政治的な効果はあまり無いように思います。 もしかしたら、バイデン大統領向けに、ちゃんと接種してることをPRするのが目的かもしれません。 そうであれば、よほど日本の政治家は信用されていないということになるでしょう・・・。

 タイミングを外して行うことはダメ。 逆に言えばタイミングを外さないことが、行動や企画の効果を上げるポイントになります。 例えば、マスクが充足してから、マスクの配布をしてもインパクトはありません。 アベノマスクもマスク不足がピークの時に配布されれば、まだ効果はあったのかもしれません。 世の中が必要としている時に、タイミングよく提供する。 これは景品企画をはじめ接客サービスでも同じです。

 実際菅さんのワクチン接種が公開されるかどうかこの時点ではしりませんが、 もし、公開された映像を見た場合、タイミングと効果について考えて運営する大切さを思い出して下さい。

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 「ウーバーイーツ」を反面教師として自店を振り返る!

 先週9日に、東京都は自転車等を使った食事の宅配代行サービスを手がける事業者に対して行動を起こす方針を固めました。 背景には、配達員が歩行者や自動車との接触事故を起こしたり、交通規則を守らず危険運転をし、自動車運転者に迷惑をかける行為が数多くみられるからです。

 ワードショーなどでもいろいろ取り上げていました。 信号を無視して、クルマと接触するウーバーイーツの配達員。 自動車専用道路であるはずの高速道路を堂々と走るウーバーイーツの配達員。 最近はドライブレコーダーを付けている車が多いので、いくらでも配達員の危険運転の映像を見ることができます。 昨年だったと思いますが、テレビ局の職員がウーバーイーツの本部に、危険運転に対して問い合わせると、 配達員は個人事業者であり、雇用関係にはないので、私たちの指導の範囲外ですのでクレームを言われても困ると答えていました。

 警視庁によると、都内では昨年(2020年)、業務で自転車に乗る人が関係する事故が585件発生しているとのことです。 このうち歩行者との衝突事故が98件と全体の16.7%を占めています。 悪質な例としては、昨年11月には自転車の「ウーバーイーツ」配達員が歩行者にぶつかり、 軽傷を負わせたまま逃走したとして、道路交通法違反(ひき逃げ)容疑などで書類送検されています。

 ワイドショーなどで配達員の危険運転の動画を見ていた人の頭の中には、 ウーバーイーツ等の配達員を見たら危険だと感じる人が多いのではないでしょうか。 最近、私の住んでいる奈良でもウーバーイーツの配達員を見ることがあります。 見るとあまり近づきたくないという心理が自動的に働いてしまいます。

 彼ら配達員の仕事は、いかに早く食事を届けるかが1番の課題となっています。 交通ルールは安全を第一に考えているので、安全のために余裕を持った設計をしています。 それが移動第一の視点で見ると、余裕の設計が無駄と思えるのではないでしょうか。 そして、自転車は小回りが利くので、その無駄を避けることができる。 その行為が車から見れば大変危険な行為になっているのです。 一方歩行者に対しては、反対に歩行者の方が小回りが利くので想定外の動きをし、自転車の余裕の無い安全ギリギリ行為が、接触事故を引き起こす引き金となってしまっているのです。

 もちろん、交通規則を守らない荒い運転をするのはほんの一部だと思います。 ウーバーの配達員は今年の1月時点で約14万人います。 その中の1%もいないと思います。 しかし、それが配達員すべての印象を決めてしまうのも確かです。 これは接客サービスと同じですね。 その店の最低レベルのスタッフの接客サービスがその店のレベルと認識されます。 だから、昔からサービスは”100-1=0”と言われるのです。

 昨年、ウーバーイーツの配達員が路上で絡まれている映像がワイドショーで流されていました。 配達員の若者が路上でオーダーが入るのを待っていると、突然、見知らぬ男性から因縁をつけられ、 「お前はウーバーの配達員か、だったら、ろくなもんじゃない」 そう言って罵倒されていました。 罵倒されていたのは、真面目そうな若者でした。 この映像を見ながら、ウーバーイーツのブランドイメージは、どの業界より悪いのではないかと思いながら見ていました。

 新型コロナウイルスでデリバリー市場が伸びていく中、トラブルが多発しているので、東京都は都民の安全を守るため、 自転車などを利用した食事の宅配代行サービスを手がける事業者に対し、配達員ひとりひとりに「背番号」を着けさせるよう求める方針を固めたということです。 狙いとしては、クルマと同じように個人を特定され、問題を起こすと責任から逃れることができないという意識を持たせ、安全運転を促す狙いがあるようです。

 今年(2021年)の1月14日に東テレのカンブリア宮殿という番組で「ウーバーイーツ」が特集されていました。 日本代表を務める武藤友木子さんは、コロナ禍でのニーズに対応し、デリバリーという新たな市場を作り上げたことに誇らしそうでした。 確かに新型コロナウイルスを避けるために国民は宅配を歓迎します。 飲食店もコロナ禍で営業がままならない中、注文を受けられるので、デリバリーシステムは歓迎しています。 また、コロナ禍で失業や減収を余儀なくされた方も、簡単にお金を稼げるので喜んでいます。 関係する人たちすべてが喜んでいるにも関わらず、このビジネスは大丈夫なのか?と思うのは私だけでしょうか。

 その懸念は、関係しない多くの人を危険にしているからです。 関係する人だけの利益を優先し、関係しない人を危険にさらす現状は反動が来るものです。 地球温暖化問題は、その代表例ですね。 今の社会は、第三者に迷惑をかけるビジネスに対して厳しい対応をする方向に動いています。 少なくとも関係しない人にマイナスを与えないようにしてこそ、社会的価値があるビジネスと言えるのではないでしょうか。 この関係ない人のことも考えるという視点は、パチンコ業界でも言えます。
 危険な行為は「ウーバーイーツ」だけではないかもしれませんが、最大手の「ウーバーイーツ」には業界をリードする責任があると思います。 なのであえて「ウーバーイーツ」を反面教師として、自店のビジネスの在り方を考えて見ましょうと提案しておきます。

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 第93回選抜高校野球大会を関係作りのきっかけにする!

 19日から第93回選抜高校野球大会が始まります。
 昨年の第92回選抜高校野球大会は、当初は例年通りの開催が見込まれていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、無観客試合での開催予定に切り替わった後、 3月11日に史上初となる大会の中止が決まり、大会はありませんでした。 今年の第93回選抜高校野球大会は、新型コロナウイルス対策を徹底しての開催となっています。

 日本高野連は、政府や自治体が示す大規模イベントの人数制限の指針を参考に開催準備を進めています。 3月4日には感染症対策のため、入場者数の上限を1試合1万人とすると発表がありました。 席を取るための列ができ、密になることを防ぐため、入場券は全て前売りの指定席として販売になっています。 そしてアルプス席のみ当該試合を行う学校関係者に限定し、試合ごとに入れ替えがあります。 また、1校あたりの上限は千人とするなど、応援客の規制も行っています。 開会式は全出場校での入場行進は行わず、簡素化することになっています。

 春の高校野球は夏とは違い32校しか出場しません。 各県の代表が出るのではないので、地元高校が出ない県もたくさんあります。 でも、もし自分の県から甲子園に行くということであれば、県民の代表として応援したくなるのが普通の感覚ではないでしょうか。 そうだとすれば、店舗に来ているお客様もそういう気持ちになる可能性が高いと考え、一緒に応援することが関係作りや関係強化の糸口になります。

 19日の開幕まで後少しですが、みなさんの店舗ではお客様と一緒に地元出場高校を応援する企画を組まれているでしょうか? 地元高校と言っても、どのような選手がいるのか知らない人の方が多いと思います。 さらに言えば、出場校自体の知識があまりない方も多いのではないでしょうか。 良く知らないままで、応援する気になるかと言えば、ならないでしょう。

 ということで、高校野球を通して関係作りをする場合、応援するための環境整備がいります。 環境整備とは、地元高校と選手に興味をもってもらうことです。 そのために「攻撃型のチームです」とか特徴を紹介し、地元高校や出場メンバーたちの知識(ネットで調べるといろいろと情報が集まります)を与えることです。 そして、試合を応援するための準備としては、試合日情報と、対戦相手のチームの情報です。

 試合日には、一緒に応援しているという実感を持ってもらうために、何をするのかあらかじめ計画しておくと良いでしょう。
 例えば、試合開始は、マイクで店内放送をする。 そして、点が入ったらその様子をマイク放送する。 さらに30分ごとに試合状況をマイク放送する。 そして、試合中は、ワゴンサービスで”応援ドリンク”を販売する。 もし、試合に勝てば、ワゴン(別会社の場合)に協力してもらって、勝利のドリンク半額セールを当日限定で行う。 以上のように考えて見るといろいろと考えられると思います。 計画のポイントは、どれだけお客様とスタッフが、一緒に地元高校を応援しているという気持ちになるかです。

 前年の大会が中止だったので、今年は頑張っている高校球児を一緒に応援しようという呼びかけは、悪くないと思います。 そして、みなさんの地元愛の片りんを見せることができれば、お客様に共感を持たれると思います。 コロナ禍での高校野球、コロナ禍だからこそやれる地元高校の応援企画を考えてみてはいかがでしょうか。

関連資料:お客様と一緒に地元一体感を演出する

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 グリコ「ジャイアントコーン」をヒントに改善をする!

 テレビのCMを見ていると女優の綾瀬はるかがグリコ「ジャイアントコーン」の宣伝をしていました。 訴求しているポイントは、ジャイアントコーンのコーンが細くなっている「しっぽ」の部分のチョコレートが増量されてチョコが味わえるというモノです。 CMでは、この増量された部分を“しあわせのチョコだまり”と呼んで、「最後までしあわせ詰まってる!」というキャッチコピーの下、 綾瀬はるかが自身の背丈ほどの高さがある巨大な「ジャイアントコーン」を使ってアピールするというものです。 みなさんの中にはご覧になった方もいるのではないでしょうか。

 このCMを見て、なかなかうまい商品プチリニューアルではないかと思いました。 このCMから分かることは、コーンの先端部分は以前はチョコが無かったか、少なかったということでしょう。 それに対して、消費者から何らかのクレームなり、要望があったのかもしれません。 それを今回解消したということでしょう。

 もし、この”チョコだまり”をこっそりと作ったなら、誰も評価しなかったのではないでしょうか。 多くの人はコーンの先がどうなろうと関係ないように思います。 コーンの先の状態をいちいち記憶して増量されたなどとは思わないでしょう。 そうなると一部のお客様の満足度を上げるために費用をかけた(チョコだまり)だけになってしまうことでしょう。

 このCMではたんなる”チョコだまり”をわざわざ“しあわせのチョコだまり”とネーミングして、凄い付加価値がついたごとく宣伝しています。 ジャイアントコーンを買った人は、このCMを見ていれば、「しっぽ」のチョコだまりを見つけ、ちょっと気分が良くなるでしょう。 なんせ“しあわせのチョコだまり”を見つけたのですから。 ちょっとしたことでも、どのように提供するかで、その価値は大きく違ってきます。

 自店で出している景品や接客サービスなどでも同じようなことが言えます。 例えば、マスクを忘れた人に「申し訳りませんが、当店で用意している『マスク』の購入をお願いします」と言うのは普通です。 それを「もしよければ当店で用意している『幸運のマスク』はいかがですか」ということもできます。 もちろん、ひと手間かけて、知り合いの神主さんにお願いして、普通の不織布マスクを持ち込んで、感染防止の祈祷をしてもらっておく、 という事前準備をしての話ですが・・・。

 というわけで、この「ジャイアントコーン」の宣伝は、現在の運営をプチ改善するヒントをくれるので、是非見ていただきたいと思います。 そして、無味乾燥的にしている接客サービス等がないかチェックをして、改良してみていかがでしょうか。

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 道路で移動中に津波に遭遇した映像から学ぶ!

 今日3月11日は東日本大震災の日です。 先月の終わりごろから東日本大震災10周年に向けての特集やドラマをやっています。 今朝テレビを見ていると、tbc東北放送のカメラマンが、多賀城市において実際に偶然津波に遭遇した時の映像を流していました。

 カメラマンは取材の為、タクシーに乗って移動中に津波に遭ったそうです。 最初の異変に気付いたのは、川の水が無くなって川底が見えていたのを目にしておかしいと思ったそうです。 しかし、そのままタクシーを走らせて目的地に向かったそうです。 地震の後の外の様子を撮影するためにタクシーの窓を開けて、平地を走っていたところ、誰かが”津波が来る”と叫んでいるのが聞こえたそうです。

 カメラマンは周囲を見ますが何も変化がなく、様子を確かめるためにタクシーを降りた時、水が浸みてきたそうです。 その様子がカメラの映像に映っていました。 水道管が破裂して、水が湧いて出てきたような感じで、道路の一部を濡らしてきます。 その様子を見て、もし私がその時、そういう状況に遭遇した場合、「大したことはない」と判断してしまう可能性があるのではないかと思いました。 無知とは恐ろしいものです。
 今は東日本大震災の津波の情報があるので、津波の恐ろしさを一般常識として知っています。 実際、何メートルもの高さに水が盛り上がっていく映像を見ているので、最初目にした水の量が少なくても油断はできないと判断すると思います。 しかし、大震災前は予兆を見つけたとしても、どうなっていくか予測が出来ないので、非難の緊急性についてスルーしていたと思います。

 テレビではその後映像も流していましたが、カメラマンはこれはマズイと判断し、近くの鉄筋コンクリートへ避難しています。 その走って避難している間いに、水が四方から流れ込みだし、数分で濁流となりカメラマンを追いかけています。 マンションの階段を登る時も水位の上昇が早く、ギリギリの状態で逃げ切っています。

 カメラで3階から道路の様子を映すと、小さなお子さんを二人抱えたお父さんが、自動車の上で立ち往生しています。 もちろん周りは濁流で逃げ場はありません。 市街地での津波は家などがあり、迫っている津波を見えなくし、音も聞こえないそうです。 そんな中で水がやってくる。 しかも、その水は道路を水路にして流れていき、海の方向でない所からもやってくるそうです。 津波が来ると聞いて山に逃げようとしたとき、山側から水があふれてきたらパニックになるのではないでしょうか。

 カメラマンが撮った映像を見ながら、予兆を見つけ素早い判断の大切さを改めて思いました。 しかし、実際にそういう行動がとれるようになるには訓練がいるように思います。
 まず、①予兆(変化)を見つけられるかどうか。予兆を見つけるというか気づく訓練です。 次に予兆を見つけたとして、それがどのような結果を引き起こすか②予見できないと、大したことはないと思ってしまいます。 そうなるとせっかく見つけた予兆が無駄になってしまいます。

 パチンコ店経営で言えば、①お客様が離反する予兆を見つけた。 ②予兆を分析したら店舗の稼動に大きな影響を与え、稼働を下げることが分かった、 というような感じですね。 予兆に気づき、マズイと分かれば、何か対策を打つことができます。

 津波の映像を見ながら、店舗の営業でも同じようなことが起きているのではないかと考えていました。 予兆に気づいた時に、早めに手を打つことができれば、店舗は大難を小難に、小難を無難にできるが、 気づかずにそのままにしてしまうと、ある日急激に影響が出始め稼動をみるみる落としてしまう可能性があります。
 今、コロナという目に見えない津波の影響で、店舗にいろいろな予兆が出ているかもしれません。 まずはそれいち早く発見し、どういう意味をもっているのかを予見することが、早目の対処をするために求められているのではないでしょうか。

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 ファイザー製ワクチン1瓶7回接種ニュースから学ぶ!

 2月9日、米ファイザー社製のワクチン1瓶につき6回接種できると思い込んでいた日本に衝撃が走りました。 田村行動大臣が、ワクチン1瓶6回接種を5回に変えると発表しました。 一般的に使われている注射器では、注射器と注射針の間に無駄なスペースがあり、そこにワクチン液が溜まり、無駄が発生してしまう。 そのため1瓶で6回接種できると思っていたが5回しか接種できない。 現在、6回接種できるタイプの筋肉注射器の生産が少なく、近々の日本のワクチン接種時期に間に合わないとのことでした。

 日本は1瓶で6回接種できると思い込んでいたので、ワクチンの購入契約数はそれを前提にしています。 しかし、5回となると予定より17%少ないので、接種できない人も出てくる可能性がでてくる。 それでは多めにワクチンを追加購入すればいいのですが、実際問題としてワクチンの供給不足で、EUをはじめ世界中がピリピリしている。 そんな中で追加でワクチンを回して欲しいと言えば、日本の不手際によるワクチンの無駄遣いとパッシングを受ける状況でした。

 厚生労働省は、至急メーカーに無駄が少ない筋肉注射器を増産するように要請しましたが、すぐにはできません。 韓国は事前に無駄の少ない注射器の必要性を知っていたので、増産体制を作り、世界中から注文を受けています。 ニュース番組WBSによると日本も8千万本ぐらいの無駄が出ない筋肉注射器を韓国企業に発注しているそうです。

 無駄が出るのが問題なので、無駄を無く為の改良が必要となります。 テレビでも無駄を無くするための企業の工夫などを紹介していまいた。 こういう場合、一般に注射器の構成要素を見直し、どこを変えれば無駄が無くなるかを検討します。 これまでニュースなどで見ていたのは、①から③の改良ででした。

 ところが、8日に米ファイザー社製のワクチン1瓶につき7回接種できると報道されました。 一瞬驚きました。 1瓶で6回を超えて摂取できるとは考えていなかったので衝撃でした。

 7回接種を発見したのは宇治徳洲会病院(京都府宇治市)でした。 米ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンの予防接種にインスリン投与用の皮下注射器を使うことで、 ワクチン1本当たりの接種回数を7回に増やせる可能性がある、と発表したのです。 現行の筋肉注射器は5~6回だが、皮下注射器では接種後に注射器内に残る液が少ない分、無駄なく使えるということでした。

 同ワクチンは1本(0.45ミリリットル)を生理食塩水で2.25ミリリットルに薄め、1回0.3ミリリットルを筋肉注射します。 計算上は7回分あるのですが、注射器の先端などに液が一定量残るため、実際には5~6回分にしかなりません。
 糖尿病患者が使うインスリン用の皮下注射器は、針と注射器が一体で、液がほとんど無駄になりません。 しかし、ワクチンの筋肉注射には、25ミリの針の長さが必要とされ、皮下注射用は約13ミリと短い作りになっています。
 通常はここで諦めるところでしょうが、この宇治徳洲会病院では、25ミリの針で無ければ筋肉注射が出来ないのか、念のために日本人の脂肪の厚さに着目します。 そこで職員14人の上腕部の脂肪の厚さを超音波検査(エコー)装置で測ったところ、 筋肉まで最大9.1ミリ、平均6.4ミリで、全員、皮下注射器でも筋肉注射できることが分かったのでした。
 これなら一般的な日本人の場合、インスリン用の皮下注射器でワクチン接種ができるととなったのです。 しかもこのインシュリン用の注射器は、日本で大量の出回っており、調達が難しくないので、直近のワクチン接種に対応できます。

 厚生労働省からも肯定的な見解をもらっているようですが、1瓶7回が本当なら、ワクチン購入量を16%アップさせたことになります。 5回しかダメだという昨日までと比較すると、摂取量を40%アップさせたことになります。 凄い大発見です。

 針の改良は④になりますが、欧米の基準で筋肉注射は25ミリの長さの針で無ければならない、 これが正しいと思い込んでいると今回の発見には至らなかったことでしょう。 今回の宇治徳洲会病院の発見は、接種回数の増加について、常識にとらわれずいろいろな角度から考えていった結果だと思います。

 問題を解決する方法の一つは、構成要素に分解して、それぞれがどのように改善できるというものがあります。 例えば、イベントの告知で言えば、告知を構成している要素(のぼり、ポスター、POP、声掛け等)を明確にし、それぞれの量と内容を精査するということになるでしょう。 それでもうまくいかない場合は、もしかしたら常識が邪魔をして、手を付けていないものがあるかもしれません。
 今回のワクチン7回接種の事例は、行き詰ったときの思い込みの枠を外す重要性を教えてくれるものだと思います。

関連資料:ワクチンの特殊注射器問題から業界の当り前を見直す!

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 二重マスク情報から情報の収集と解釈を考える!

 2日前に理研と神大の研究チームがスーパーコンピューター富岳(ふがく)のシミュレーションで、 「ニ重マスク」の効果はあまりないことが証明されたというような内容のWebニュースが流れました。

 「二重マスク」の効果はアメリカの米疾病対策センター(CDC)が2月10日に実験の結果、効果があると発表しています。 どちらが正しいのだろうか?と疑問をもちました。 私のホームページ上のコロナ情報のコーナーで、CDCの実験を紹介しているので、一瞬間違った情報を載せたのかとも思いました。 しかし、理研のシミュレーション内容を知るとCDCで行われた実験と微妙に違うことが分かりました。

◎CDCの二重マスク
  サージカルマスク + 布マスク   = 92.5%(飛散抑制)

     ※サージカルマスクは外科手術用に使われる医療用マスクのこと

◎理研等の二重マスク
  不織布マスク + ウレタンマスク  = 89%(飛散抑制)

そして、理研等の研究チームの効果比較の対象は、次のものです。
 ①不織布マスク1枚緩やか装着     = 69%(飛散抑制)
 ②不織布マスク1枚しっかり装着    = 85%(飛散抑制)
 ③不織布マスク + ウレタンマスク  = 89%(飛散抑制)

 

◆言葉の中身の違いに気を付ける

 ②と③のケースを比較し、「二重マスク」をしても85%から89%と4%しか効果があがらないので、 「二重マスク」の効果はあまりないと報道されたようです。
 この報道からアメリカのCDCでは「二重マスク」は効果が高いと言っているが、 日本の世界一のスーパーコンピュータで解析したら、あまり効果が無かったので、 CDCの実験は疑わしいと言ったとしたら、『ちょっとおかしい!』と思いますよね。 おかしいと思うのは「二重マスク」という言葉は抽象的で、二枚重ねのマスクと言ってもいろいろな組み合わせがあり、 それぞれ素材が違うので効果の違いがあって当然と思っているからですよね。
 こういう一見具体的なモノの名前のように見えて、抽象的なモノを指している言葉は気を付ける必要があるということです。 本当に共通したイメージで言葉を使っているか、『あれ?』と思った時は確かめた方が良いということです。

◆データからの読み解き方を精査する

 ②と③を比較して、4%の違いなので「二重マスク」はあまり効果が無いという見方ができます。 一方、①と③を比較して、20%も違いがあるので「二重マスク」は効果があるという見方もできます。
 前者の考え方の大前提として、多くの人は不織布マスクをしっかり装着しているというものがあります。 ほとんどの人がしっかしマスクをしている②の状態の場合は、「二重マスク」にしても現状の飛沫拡散状況はあまり変わりません。 だから「二重マスク」をする必要がないとなります。
 一方後者の結論に至る考え方は、大前提として多くの人はマスクをしっかり装着していない①状態なので、 「二重マスク」にすれば飛沫防止効果が20%も上がる。だから「二重マスク」をする必要があるとなります。
 同じデータ結果を見ても解釈が全く違ってきます。 データに基づいて解釈したとしても、ぞれが絶対に正しいと思い込むと誤りを犯す場合もあります。 もし、データを解釈して施策打ったとしても良い結果がでなかった場合、 解釈の前提に間違いが無かったのかなど、柔軟な見直しをすることも大切だということです。

               ◇ 

 会議をしていても話がしっくり噛み合わないこともあるかと思います。 その時は使っている言葉やデータの読み解き方に違いが無いか、チェックしてみることをお奨めします。

関連資料:二重マスクの効果と歩行時の飛沫飛散についての解析
    :米疾病対策センター(CDC)が二重マスクの効果を実験

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 「倭-YAMATO」の活動から店舗運営の姿勢を考える!

 夕食時にテレビを見ていると、奈良県明日香村の和太鼓演奏集団「倭-YAMATO」が特集されていました。 和太鼓では有名なグループで毎年ヨーロッパに行き、世界54か国で演奏をしており、海外演奏をメインに活動している集団です。 海外で和太鼓を聞いた外国人にインタビューをしていたシーンを映していましたが、皆その迫力に感動し、絶賛をしていました。 実際、和太鼓の演奏を聞かれた人は、その迫力に感動すると思います。 パチンコ店のオープニングイベントに和太鼓の演奏家を呼んで、 オープニングセレモニーをしている店舗を知っていますが、好評であったと記憶しています。

 この「倭」は1993年に小川正晃さんによって「大和之国・奈良」で結成されました。 和太鼓自体に迫力があり、多くの人から喜ばれていたそうですが、 ある時、本当に世界に通用する優れたパフォーマンスがあるのだろうかと考え、イギリスの音楽祭での演奏に挑戦したそうです。 そこから世界中からオファーが来るようになったということです。

 しかし、このコロナ禍では演奏依頼はなく、ずっと日本にいます。 演奏が無いので収入がゼロの状態が続いているそうです。 エンターテイメント業界はコロナ禍で大きな打撃を受けています。 あの有名なカナダのサーカス劇団、シルク・ドゥ・ソレイユ・エンターテイメント・グループでさえ、昨年6月に経営破綻をしています。 毎日テレビのインテビューで運営状況について小川さんが答えていましたが、銀行が貸してくれたお金はもう無くなったそうです。 でも、まだギターや車など売れるものがあるから、最後の何もなくなるまで頑張り続けるように話していました。

 こんな状況下でも、演奏による一体感、パフォーマンスを向上させるため、日々練習に打ち込んいます。 練習風景を見ましたが、依頼が来た時に最高の演奏ができるように、日々演奏に工夫を重ねているのです。

 テレビではこの「倭」の最初の無料配信生ライブの様子に密着していました。 機材や音響、照明、各種設営まで、すべて自分達で用意をし、和太鼓で世界の人を勇気づけるためのライブ演奏を企画したのです。 しかし、当日は電波の入り具合が悪く、最初は音のみの配信で始め、 小川さんが神社の裏で電波受信器を手に持ち続けることで電波の調子が良くなり、映像の配信もできるようになりました。

 この生ライブは「飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)」で行われ、近所の人が大勢見に来ていました。 おばちゃんと子供さんが多かったように見えましたが、演奏を見た人は一様に感動していました。 和太鼓のパフォーマンスもさることながら、メンバーが自分達で設営をし、一生懸命に頑張って演奏をしている姿に感動したようです。 ネット上でも、拍手マークがあふれ、最高だった、感動したというチャットが届いていました。 精一杯のパフォーマンスを提供することで、人々に感動を与える。 まさにエンターテイメントの世界だと思いました。

 パチンコ店経営者の方で、パチンコ業界を娯楽業界とかエンターテイメント業界とか言う人がいます。 恐らくパチンコ業界も店舗で実際やっていることで、賭博業界、パチンコ業界、娯楽業界、エンターテイメント業界などの分かれていくのではないでしょうか。 この和太鼓集団「倭」を見て、和太鼓の演奏に努力を重ね最高の演奏を提供しようとしている姿にエンターテイメント性を感じました。 同じようにパチンコ店であれば、来店したお客様に喜んでもらうためのできる限りの努力をしている姿にエンターテイメント性を見るのではないかと思いました。 パチンコやスロットの勝つ負けるは時の運です。 勝ち負けにしか頼れない店舗と、それに加えてエンターテイメント性を提供している店舗では雲泥の差ができるのではないでしょうか。

 同じ負けるならエンターテイメント性がある店舗に行きたいとお客様は思うだろう。 この「倭」の特集番組を見ながら、そんな思いが湧いてきました。 もちろん私のおススメは、店舗のコミュニティ化の活動を本気で取り組むことで、エンターテイメント性を築くことです。 なぜなら、その方がお客様をはじめスタッフも楽しいからです。

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 脳波を計測するイヤホンから運営改善を考える!

 ニュース番組WBSの中に“トレたまコーナー”というものがあります。 面白そうな新商品や開発中の商品を紹介するコーナーです。 この中で2月16日(2021年)に「脳波を計測するイヤホン」というモノが紹介されました。

 これは耳に掛けるタイプの脳は測定器で、耳の裏側にある側頭骨から漏れる微量の電波を計測し、可視化するものです。 このデータはスマホに伝送され、スマホの中で5つの項目に解析され表示され、総合評価として、集中力と頭脳疲労度が数値ででてきます。 ちなみに解析される5つの項目は以下のようになっています。
  〇リラックス
  〇眠気
  〇興奮ストレス
  〇集中ストレス
  〇集中ストレス無し
 商品名は「b-tone」と言うそうで、来年中の発売を目指しているので、市場に出て来るにはまだ先のようです。

 耳に掛けるだけで簡単に脳波が測定できれば、いろいろなところで使えると思います。 勉強でも集中できているかどうか、すぐに分かります。 今は少し大きめですが、もっと小型化なれば学校でも取り入れて、先生の授業が退屈かどうかすぐに判断できます。 塾ならいち早く取り入れて、講義を改善していくでしょう。 職場に取り入れると、仕事に集中しているかどうか、すぐに分かります。 これは過度の監視になるので、やらないとは思います。 でも、スポーツ選手などは積極的に活用し、コーチから指導を受けることはできると思います。 眠気も感知するので、ドライバーの眠気防止にも役立つかもしれません。

 良い形で商品化されれば面白いと思いましたが、この商品の紹介で最も興味をそそられたのが、開発会社です。 この商品を開発しているのは、凸版印刷という印刷業界の大手の会社です。

 「印刷会社がなぜに脳波研究?」とは思いませんか?

 実は凸版印刷では、印刷物に対して人々がどのような反応するのかを研究しているのです。 いくらキレイに印刷をしても、人がそれに興味を示さなければ、その印刷に価値はありません。 伝えたい内容が使わらなければ、ただの落書きと変わらないのです。 要するに凸版印刷は、“印刷自体”を目的としている次元から本質的目的である”相手に与える影響力”を追求している優れた会社ということです。

 ただ印刷している印刷物。 いろいろなポスターやのぼりを出すのですが、それ自体が目的となっている印刷物。 どのこの業界でも見られますし、パチンコ業界でも多く目につきます。
 パチンコ業界で多いのが、みんながやっているから新台入替のポスターやDMは新台の写真や絵を載せる。 別に載せることは悪くないのですが、それで新台入替の告知は完璧と無意識に持ってしまう。 印刷物で告知しているだけで完璧と無意識レベル思い込んでいるので、集客できなかっても内容の改善までは意識が行かない。 そして効果が落ちて行っているにも関わらず同じような印刷物を作り続ける。 傍から見ると印刷業者の良い鴨(かも)にされているように見えます。

 この“トレたま”を見て、印刷会社は印刷だけが仕事という会社ばかりでないことに少し驚きました。 恐らく凸版印刷は、必要に応じて印刷に関して脳波の研究を活かし、お客様へのアドバイスをしていると推察されます。 と同時に大手はノウハウを持っているが、超お得意先にはそのノウハウを使うが、 そうでないところには単純な御用聞きをするという話を思い出しました。

 この商品が販売されたらいち早く購入し、ホールの装飾、ポスターやイーゼル、POPなどを見て、 人の脳波がどのような反応を示すのか確かめると今以上の期待感や演出ができると思います。 会社に1台のおススメのグッズになりそうです。
 ではそれが無い今はどうするかと言えば、お客様視点に立って、自店の印刷物をチェックする習慣をつけることです。 印刷物の製作者は思い込みがあるので、お客様目線に立ちにくいので、 それ以外の人、特にお客様に感情移入でき、お客様の気持ちが分かる人がチェックをすると良いでしょう。 どうもお客様が思うように集客できないという場合は、特にお勧めです。

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 この時期多くなってくる震災番組から考える!

 東日本大震災から10年が経ちます。 東日本の方はインパクトが大きく関心も高いと思います。 一方西日本になると直接の被害を受けられた方は少なく、東日本の方に比べると相対的に関心は薄いようにように感じます。 しかし、災害大国である日本では、誰もが地震に遭遇し、豪雨に巻き込まれる可能性を持っています。 したがって、災害に遭遇した時の備えは常に必要です。

 この時期になるとテレビ各局が東日本大震災の特集番組を組んでいます。 それは震災の体験を形骸化しない止め、国民に注意を呼び掛ける為です。 このような番組を流すことで、普段は忘れている震災に対する対策の必要性が、少し喚起されてきます。 要するに多くの人の心の中に『どちらかと言えば!震災へ対策は必要に決まっている。それは分かる』と状態を作り上げて行きます。 このような心の動きは、震災に関連したものを見聞きすると誰でも感じると思います。

 それではここで質問です。 この流れを店舗の運営に利用していますでしょうか? 新台や入替の効果が絶対的ではないので、何か良い景品でも探して集客に役立てたい、 或いはお客様との関係づくりをしたい、と商品を探している店舗もあります。 良い商品とは何かといえば、多くの人が関心を持つ商品ということになります。

 世の中の人が意識するかどうかに一番関心が高いのはテレビ局です。 関心が高いものをネタにしないと視聴率がとれないからですよね。 そのテレビ局が頻繁に取り上げるものに関連した商品は、お客様の関心を引く確率が高いということになります。 ということは、震災関連の番組が流れているこの時期、お客様の関心を高めるために店舗が取り扱う商品としては、震災関連のグッズが最適商品の一つということになります。 特に今年は10年目になりますので、各局力を入れていると思います。

 こういう話をすると商品を取り寄せて置いておくだけの店舗がありますが、それは感心しません。 このような話題性の商品は、その理由が分からなければあまり魅力的には見えません。 つまり、なぜこの商品を景品として取り扱うのかという理由付けが必要です。 これがあれば、テレビなどのマスメディアが喚起した意識を持った人が店舗を訪れて、 商品を見て、POP等で理由を改めて確認し、この店は自分たちの為に適正商品を用意してくれたと感じ、選んでみようという状況になります。 もちろん、スタッフが一言添えられれば、お客様の興味は一段と高まります。

 自分の関心のあるものを景品として取り揃える店舗は、お客様志向の店舗と感じることでしょう。 何よりも世の中の動きに連動しているので、頑張っていると感じます。 ということで、3月11日迄後少しとなりました。 今年は、コロナ禍での避難をどうすべきかが、一つの関心事項です。

 NHKの番組で避難所に行くときに必要なグッズということで、次の3つを言ってました。
  1.マスク
  2.(マイ)体温計
  3.(マイ)アルコール消毒液
 避難所では、コロナリスクが高まるので、自分用の感染防止対策グッズは充実させておくことが無難なようです。

参考資料:新型コロナ 災害避難をどうする

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 小国家「セイシェル」に学ぶコロナ禍のリゾート戦略!

 インド洋にセイシェルという国があります。 人口は9万8000人で、115の島からなる小さな国です。 この国の100人あたりのワクチン接種率は、世界で2番目に多くなっています。 今年1月10日にはこの国の大統領であるラムカラワンさんは、自ら率先してワクチンを打ち、 その様子をテレビに映して、国民に接種を呼びかけました。

 セイシェルのメイン産業は観光リゾートです。 いくつもの島からなるセイシェル諸島は美しいビーチが広がり、緑豊かな自然が豊富な場所です。 アルダブラ環礁と、エデンの園といわれるヴァレ・ド・メ自然保護区が、ユネスコの世界遺産に登録されています。 アクティビティな遊びといえば、ヨット遊びやダイビング、釣り、ゴルフコースもあり、バードウォッチングなども楽しめるようです。 首都ビクトリアにはカジノ、レストランやカフェ、バーなどがあり、一度は行ってみたいところです。
 歌手の松田聖子さんのファンの方なら「セイシェルの夕陽」という曲があるので、ご存知かもしれませんね。 日本からの直行便はないようです。 日本からは時間的にも少し遠い場所のようです。 ではセイシェルにとって誰が一番のお客様かというと、ヨーロッパの方です。 ヨーロッパでは人気のリゾート地として通っているようです。

 この国がワクチン接種に力を入れている理由は何かといえば、 それは『ワクチンを接種することで安全な観光地であることをいち早く世界にアピールする』ことが狙いです。 ワクチンを国民のほとんどが接種して、集団免疫を獲得し、安心して遊びに来てもらう。 このために頑張っているのです。 現在、セイシェルの在住している外国人でも病院に行けば無料でワクチンが受けられるようです。

 コロナ禍の現在、どこの国でも外国への規制があります。 お金がる人は外国旅行に行きたくて仕方がないと思います。 そんな中で一番に集団免疫を確立し、安全なリゾートがあると聞けば、まずそこへ行こうと思うのではないでしょうか。 もしかしたら、ワクチンを接種していない観光客が来た場合、 PCR検査を無料でおこなったり、ワクチンが摂取できるというよな政策を打つといろんな意味での価値が付加されるように思います。 セイシェルは小国ですが、コロナ禍を次の飛躍のチャンスに変えるような動きをしているのです。

 以前にも書きましたが、店舗としてはワクチン接種を奨励するかどうか、戦略的に考えて手お打つ必要があると思います。 そういう意味では日頃からコロナ関連についての正しい情報を収集し、スタッフと共有し、お客様と共有していくことは大切だと思います。 高齢者のワクチン接種は4月12日から徐々に始まりますが、 それまでにお客様への働きかけをすることで、他社に先駆けて安全安心な店舗を作れるのではないでしょうか。

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