本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2021年6月の目次 □□□

 警察の飲酒運転の撲滅のチラシ配布から学ぶ!

 今日、たまたま奈良の商店街を歩いていると、マクドナルドの前で警察と一般に人が何やら配っています。 近づいていくと飲酒運転撲滅のチラシと暗い夜道に歩いても目立つ「安全反射たすき」をセットで配っていました。

 それを見て瞬間に連想したのが28日に起こった千葉県八街市の児童5人死傷事故のことでした。 みなさんもご存知のとおり、帰る途中にお酒を飲んだトラックの運転手が、 帰宅途中の小学生の列に突っ込んで、2人を死亡させ、1人は意志不明の重体、2人に大けがをさせた事件です。 「飲酒運転」と聞いてまたかと思った人も多いと思います。

 感心したのはこういう大きな事故が起こった時に、 すぐに飲酒運転の防止のチラシを警察と安全協会の人達が配布しているというところです。 普段なら飲酒運転をやめましょうと路上でチラシを配ったとしても、もう知っているという反応でしょうが、 八街市で起こった悲惨な事故の後は、多くの人がチラシを見て、気を付けようという気持ちになります。 そして、チラシの配布行為を必然と感じます。 同じ活動でも、周囲の状況によって活動自他の評価や効果が大きく違います。

 これは店舗の運営でも同じです。 何かをするタイミングが合っていれば効果は大きくなります。 反対に外してしまうと、「何をいまさらそんなことやっているのか」という反応になります。
 例えば、新型コロナの感染者が県内で出たその日に、感染防止対策としてアルコール消毒液を置く店舗と、 感染者が出てしばらくしてアルコール消毒液を置く店舗を考えるとすぐ分かると思います。 同じように高齢者のネット予約ができないというニュースが流れた翌日に、高齢者のためのネット予約の支援コーナーを作った店舗と しばらくして予約ができないというニュースが流れなくなってから高齢者のためのネット予約の支援コーナーを作った店舗。 考えればいくらでも出てきます。 時期が遅れてコーナーを作った店長でも、 「うちは地域密着型店舗として、地域に貢献するために『高齢者のためのネット予約の支援コーナー』を作りました」と言えますが、 素早く対応した店舗とは雲泥の差でしょう。
 もちろん、行為自体は悪くないのですが、労力に対するパフォーマンスがかなり低くなります。 また、労力に見合った世間の評価もうけられないでしょう。 昔、「残念」シリーズの本がありましたが、時を活かすタイミングを外すと残念な仕事になってしまいます。

 結構、地域密着型店舗やコミュニティホール作りのためにいろいろな施策をしているが、 どうも地域の人からはそういう評価を受けないということであれば、 タイミングを外した施策をうっているかもしれません。 そういう意味で、この奈良の警察のチラシ配布は見習うべき事例ではないかと思いました。

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 陛下の懸念が俎上に乗らず聞き流される!?

 昨日6月24日の宮内庁の西村泰彦長官の定例記者会見が波紋を呼んでいます。 理由は、西村長官が天皇陛下がオリンピック・パラリンピックが感染拡大につながらないか懸念されているという内容だったからです。 西村長官の発言は次のようなものです。

「国民の間で不安の声があるなかで、 ご自身が名誉総裁をおつとめになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないかご懸念されている、 ご心配であると拝察をいたします」

 文章を読むと分かるように『西村長官が拝察した』となっていますので、あくまでも西村長官が感じたこととなっています。 しかしながら、西村長官が会見をする前には、事前の会見内容を陛下に見せて了承をとることを考えると、 陛下としては西村長官に自分の想いを言ってもらいたかったからでしょう。

 もし、そうだとする何故陛下はそういう想いを持つに至ったのでしょうか。 陛下は世間のコロナ感染状況を詳しく知らず、政府の対策についても良く知らないまま、漠然と不安を述べられているのでしょうか。 報道などによると、陛下は分科会の尾身会長とも話す機会があるなど、情報入手先は幅広くもっていらっしゃるようです。 また、22日には菅総理が陛下と面談(内奏)し、国内外の状況について報告をしています。 当然その中には五輪に話もあったでしょうし、陛下が以前から感染拡大をされていることを知っている菅総理は、その点についても報告していると考えられます。 その直後に西村長官のこの発言なので、陛下は現状の感染対策が不十分と感じておられるということは明白でしょう。

 ビートたけしさんや内村光良さんのようなベテランなら、すぐにコントにできそうな内容のように思います。 もちろん不敬になるのでそんなことをしないと思いますが、やればこんな感じかもしれないと想像できます。

・・・< 22日 皇居にて >・・・
総理「報告は以上でございます」
陛下「オリンピック・パラリンピックの感染防止対策について、もう少し詳しく聞かせてもらえますか?」
総理「はい、陛下。オリンピック・パラリンピックの感染防止対策については安心安全について最大限のことを行ってまいります」
陛下「そこを具体的にお願いします」
総理「はい、陛下。オリンピック・パラリンピックは世界中で一番安全安心な大会にいたしますので、お心配は及びません」
陛下「もっと具体的な話は出来ないのですか」
総理「もろんさせていただきます。現在組織委員会が寝る間も惜しんで頑張っています。 専門家の意見も取り入れて、安全安心を最優先にしています。開会式もしっかりやります。閉会式も安全安心が第一と考えています。大会期間中の、大丈夫です」
陛下「・・・・・・・、・・・・・・」
総理「陛下、そろそろ時間ですので失礼させていただきます」
    - 総理退室 -
陛下「誰か!宮内庁長官をすぐ呼んでくれ!!」

 少し横にそれましたが、結論から言えば、陛下が懸念している問題に政府がまともに答えられないということです。 憲法で天皇は象徴であるとして、政治的な発言は一切できませんが、それにも関わらず、自分の考えを伝えたいという思いから、西村長官の拝察という方で思いを伝えられたように思います。 国民の多くが疑念として持っている『五輪は大丈夫なのか?』という思いを陛下が知り、共有しているということは、それこそ象徴としての天皇のあるべき姿とも思えます。 陛下の想いとしては国民の健康と命が第一というところでしょう。 そして、自身の想いを伝えることで、政府や組織委員会がもっと感染防止対策をしっかり取り組む気持ちになってもらうことを意図していると個人的には推察します。

 ではその想いは伝わったのでしょうか?

 <加藤勝信官房長官の発言>
「本日行われて宮内庁長官の会見でのやり取りは承知しているが、宮内庁長官ご自身の考え方を述べられたと承知している」

 <大会組織委員会の武藤敏郎事務総長の発言>
「私どもは国民都民の不安が無いような安全安心な大会を開催することが責務。 その実現に向けて最善を尽くしたい。 (西村長官の発言は)一般的な話で現状どこかに問題があるということではないと理解している」

 文言から察すると、今回の話は西村長官の個人的な意見であり、現在問題が発生しているという話でもないと解釈しているようです。 飲酒問題やウガンダ選手の濃厚接触者問題から明らかになった水際対策の甘さをはじめ、不十分な現状を省みることなく、陛下の心配を慮(おもんばか)ることもなく、前に進もうとしています。

 この状況はまるで太平洋戦争を始める時と酷似しているような気がします。 陸軍も海軍も戦争の準備を進めており、今ストップをかけることができない、 もし、そんなことをすれば、陸軍や海軍から反乱がおこり、内閣壊滅、陛下のお命も危なくなる。 こうなっては一億総力をあげて突き進むしかございません。 というような感じですね。

 陛下も昭和天皇から、いろいろと話を聞かれていると思いますので、このまま放置しておくことができないとご判断されたのかもしれません。 組織化がすすむと組織自体が意思を持ち始めます。 手段であるはずの組織が、組織自体を守るために動き始めます。 自民党組織、官僚組織、IOC組織、本来の使命が脇に追いやられ、組織利益の為に行動しています。
 これは会社でも同じです。 創業当時は社長が主導して最善の経営を行いますが、組織を作り始めると下手をすると組織が組織を守るための活動をし始めます。 使命を忘れた組織は、その組織の長が保身に走り、顧客志向とはほど遠い運営をしていきます。 パチンコ業界も組織化が進んでいますので、気を付ける必要があるかもしれません。

 オーナーである社長の意見が現場に反映されない? もし、そのようなことがあるなら、今回の西村長官の発言と政府や組織委員会の対応は、組織の持つ危険性について考察する価値があるのではないでしょうか。
 少なくとも今回のケースでは、政府が陛下にそのよなご懸念を抱かせている可能性が推察できますので、 ご心配をおかけしないように、「宮内庁長官の拝察を真摯に受け取り、さらなる対策に取り組んでいきたいと思います」 というような発言があれば、陛下も国民も救われると思うのは私だけでしょうか。

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 コインランドーの進化から学ぶ!

 みなさんはコインランドリーを利用されていますでしょうか? 家のすぐ近くにあるコインランドリーは昔ながらのモノですが、新しいコインランドリーはだいぶ進化をしているようです。

 最新のあるコインランドリーでは、「羽毛布団が洗える大型の洗濯機」「スポーツシューズが洗える専用洗濯機」「ペットの衣類が洗える専用の洗濯機」など、 洗濯機自体の種類を増やし、さらにクリーンング店までも併設しています。 お客様のあらゆる洗濯ニーズに対応することで差別化を図り、集客を強化しています。

 別のコインランドリーでは、店舗の内装をベージュ系統で統一し、内装もどこか南国のカフェにでもいったような感じにしています。 トイレも広くて大きく、女性トイレには化粧関連の備品や生理用品が置いてあるなど、女性が嬉しいお感じるサービスをしています。 そして、横に併設されている店舗は、パン屋コーヒーを販売していて、コインランドリーの利用者も気楽に利用できるようになっています。 洗濯のついでにリラックスができる、待ち時間を快適に過ごせるということでお客様を呼び込もうとしています。

 また、ボルダリングジムと併設しているコインランドリーがあります。 洗濯が仕上がるまでの時間を利用して、ボルダリングの体験をしてもらうというものです。 ジム自体本格的なので、コインランドリーを集客装置として使い、ジムのお客様を増やそうとしているように見えます。

 さらにスマホを使い利便性を強化し、集客を図っているところもあります。 コインランドリー内の洗濯機の稼動情報がリアルに分かるようになっていて、 個々の洗濯機の利用の有無、待ち時間(稼働中の洗濯機の終了時間)などが表示されます。 また新型コロナウイルスに敏感な人の為に店舗の混み具合も分かります。 もちろんこのコインランドリーでは洗濯機をスマホで操作できノータッチで洗濯ができます。

 なぜこのように進化をするのでしょうか? 恐らく競争が激しいからだと思います。 矢野経済研究所の試算では、市場は拡大し続けていますが、近年は鈍化傾向にあるようです。 市場の伸びがそれほど期待できないので、新規に出店し成功するためには、他店舗より魅力な店舗にする必要があるので頑張っているというわけです。

 本業の洗濯ニーズを強化していく方法、洗濯ニーズの利便性を上がて行く方法、 同じ洗濯をするなら雰囲気が良いとこでしたいというニーズに焦点を当てる方法、 洗濯時間を有効に使いたいというニーズに応えていく方法、差別化の方向性は様々です。 この差別化の多様性を広げることが、業界にさまざまなニーズを持ったユーザーを取り込む原動力になります。 それは市場の拡大につながります。 これはすべての業界にも当てはまることです。

 競争の激しいが新規出店をしている業界では結構工夫をしているように思います。 そう言えば開店寿司業界もそうだと思います。 すべての新規店舗が工夫をしているとは言いませんが、行って観ると何か自店の運営に役立つ工夫をしてるかもしれませんね。

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 五輪飲酒問題が決着!めでたし!めでたし?

 オリンピック大会の会場での酒類の提供を大会組織委員会が検討しているという報道がありました。 6月21日(2021年)の記者会見で橋本会長が明らかにしました。 これを受けて丸川五輪担当大臣は、「大会の性質上、ステークホルダーの存在があるので、組織委員会としては、そのことを念頭に検討すると思うが、 大声を出さない、拍手だけで応援するという観戦スタイルがしっかり貫かれるような形で検討してほしい」と理解を示しました。

 これらの報道を聞いて皆さんはどう思ったでしょうか? この時、この報道を聞いて、国民はみんな怒っていると大雑把(おおざっぱ)に考えてしまうのは、マーケティングや店舗運営を担当する人にはふさわしくありません。 なぜなら、そう考えることで、そこで思考停止をしてしまうからです。

 それでは質問です。 この報道を聞いて喜んだ可能性のある人は誰でしょうか? このように問いかけられると脳は考え始めます。 そこで少し例を挙げてみました。

 □①五輪での酒類販売権を持っているスポンサー企業
 □②観戦チケットを持っている人でお酒好きな方
 □③国際オリンピック委員会のメンバー
 □④五輪を接待の場にしようと考えているスポンサー企業
 □⑤新型コロナウイルスを風邪だと思っている人
 □⑥首都圏の飲食店の一部
 □⑦首都圏の酒類販売業者の一部

 ①あたりは、丸川さんが言っているステークホルダーに当たるのですぐに思い浮かぶかもしれません。 わざわざ高額なスポンサー料を支払って大会での酒類販売権を獲得しているので、 自社の製品を売ることができると収益になるし、何より世界へ自社製品のPRになるからですよね。 しかしながら、そういう企業を飲食店が快く思わない可能性はあります。 みんなが苦しんでいるのに一人だけ楽をしている人間を見ると腹が立つという心理ですね。 そう考えると酒類販売権を持っているスポンサー企業も単純に喜んでいないということになります。
 ②はどうでしょう。お酒より感染が気になる人は、観戦チケットが感染チケットになる可能性があると考えると、単純に喜べないでしょう。 ③の多くの方は基本的に感染拡大は他国のことでもあり、大会が終われば日本を離れるので、お酒があった方が単純に嬉しいを思っているかもしれません。
 少し飛ばして、⑥の飲食店ですが、多くの方は怒っているでしょうが、 中には大会でお酒を出すということは、今後酒類の提供が緩(ゆる)む傾向を示していると考えている人があるかもしれません。 逆に中止になると、大会期間中は首都圏の飲食店のお酒の提供が禁止される可能性が高まると懸念しているかもしれません。 ⑦も⑥と同じような考えを持ち、緩和を期待して歓迎していたところもあるかもしれません。

 以上のように細かくセグメントし考えていくと、一つの行為に対して、いろいろな反応をする人がいるということが分かります。 これを「大会会場で酒類を提供?」と聞いた瞬間、「けしからん!国民は怒っている!」などと思い込むと、自分が正しいのか検証する気がおきません。 なぜなら、誰も自分の考え方にケチをつけられたくないからです。

 でもこのような思考パターンでホール運営をしているとリスクがあります。
 例えば、五輪のお酒にちなんで、ホールでお酒類の景品企画をしたと仮定しましょう。 飾りつけも賑やかに行い、お酒が沢山売れたとしましょう。 多くのお客様に喜んでももらって良かった良かったで終わります。 そして、お酒の販売は人気があるとして、そればかりしているとどうなるでしょう。 別に、景品内容はお酒でもスイーツでも構いません。 同じことです。
 以上のような運営をしている人の中には、お酒を喜ばない人、スイーツを喜ばない人への対応が入っていないということです。 画一的な思考のためにすべての人への気配りや目配りができなくなっているのです。
 一部にしか目が行かないと、それ以外の人の不興を買うリスクがあることが意識されていないのです。 一回や二回そういうことがあったからと言って、すぐに怒る人はいないと思います、 ただ、嫌な感情は残っていきます。 それが何かの拍子に表に出てくることは十分考えられます。

 今回の橋本会長の発言、多くの人が不快に思うのは五輪ファーストで一般国民やコロナで苦労している人への配慮がないと感じるからです。 自民党の二階幹事長がこの組織委員会の対応に異議を表明しました。 多くの人は共感をもったと思います。
 幸い?組織委員会も酒類提供を断念しました。 断念したことで橋本会長をはじめ組織委員会のメンバーに国民は好感を持ったのかと言えば、そうではないと思います。 彼らの国民より五輪ファーストが明確になったからです。 店舗で言えば、この企画はお客様のためではなく、自分たちが儲けるためにやっているというのが、明確になったというのと同じですね。 なんとなく分かっていても、あからさまになると嫌なものです。 この五輪酒類提供の問題は、ホール運営のいろいろな注意点を教えてくれるのではないでしょうか。

(蛇足)橋本会長は観客に対しての酒類の提供はしないが、IOCは別枠、スポンサーは別枠など言い出すかもしれません。 言い出さなくても、こっそりとするかもしれないなどと、入場者の別枠問題と絡めて考える人もいるかもしれませんね。

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 歌を良くするためには声だけ鍛えてもだめ?!

 この間の日曜日、情熱大陸という番組で取り上げていたのは、ボイストレーナーの佐藤涼子さんという方でした。 ボイストレーナーというのは、デジタル大辞泉によると、発声に関する理論や腹式呼吸法などを用いた実地訓練を指導する発声訓練士ですが、 この方は、Mr.Children、LiSA、SEKAI NO OWARIなどのトップアーティストの指導をしています。

 見ていてなるほど思ったのは、SEKAI NO OWARIのボーカルに対する指導の時に、 「この人は、まず挨拶の指導から入った」と佐藤さんが言った言葉でした。 出会った当初はまともな挨拶もできなかったようです。 佐藤さんは、歌を向上させるためには、人間としての基本を向上させないとダメだと言います。 人を感動させ、素晴らしいと思ってもらう歌を歌うためには、人の総合力が必要になるそうです。 生活習慣、生活態度、人のすべてが歌う時ににじみ出てくるようです。 その中に生活習慣の乱れや不適切な生活態度などがあると、歌を聴く人には何か違和感を感じるようなのです。

 人は一時は騙すことができるかもしれないが、長く騙し続けることはできないと言われます。 たまたまヒットして消えていく人と、長く歌手として活動を続ける人の違いがそこになるのかもしれません。

 同じことは接客するスタッフにも言えるように思えます。 正しい生活習慣を身に付け、生活態度がしっかりしているスタッフは、多くのお客様から愛されるのではないでしょうか。 それはすべての所作にそつがないからです。 そう言えば、この間、平井デジタル担当大臣の会議の発言が問題視されていましたが、 人に対する基本的な対応姿勢がしっかりしていなとついボロが出てしまうという典型的な事例なのかもしれません。 大臣でもこれですから、肩書と人としての誠実さや人間としての価値は関係がないということでしょう。

 表面を取り繕っても、不満や不快な思いは何かの拍子に出てきます。 スタッフの生活には干渉しないとして、何も指導しない会社もありますが、 もし、スタッフが何も教えられなく社会人となっているのであれば、社会人としてのあるべき姿は教えておく必要があるのではないでしょうか。 それが本人の為でもあり、店舗の他のスタッフにも良い影響を与えます。
 スタッフに“あるべき姿を教える”というのは座学もありますし、上司が実践してみせるという方法もあります。 コミュニティホールを目指すホールはすでに取り組まれているのではないでしょうか。

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 寓話で大切なことを伝えると伝えやすい!

 古本屋で面白い本を見つけていたので、今日はその本を買うつもりで古本屋に行ったのですが、 残念ながらすでに誰かが購入した後でした。 チャンスを一度手放すとどこかに行ってしまうということでしょうね。 そう思うと同時に、やはり面白い本はすぐに売れるというよりも、 同じような思考を持った人が身近にいるのだろうと感心しました。

 どのような本かと言うと「寓話」を引用し、解説をした本です。 例えばこんな感じですね。 ザッと立ち読みをしただけなので細かいところは自信はありませんが、大筋は合っている思います。

 昔のユダヤの村の話です。 ユダヤの村にラビというユダヤ教の僧侶を迎えた時のお話です。 村人はラビを歓迎するために、お酒を用意することにしました。 そして、村人全員に声を掛けます。 「ラビさまをお迎えした時に、お酒をもてなすので、 各家が持っているお酒を「1杯」だけでよいからお椀で運んで、この酒樽に入れてくれというのです。 村人はそんなことはお安い御用と引き受けます。 そして数日で樽はいっぱいになります。

 そしてその直後にユダヤ教の教会にラビがやってきます。 みんな歓迎をするために集まります。 御馳走も用意されます。 そして、お酒を樽から出して配り始めます。 ところが御酒の匂いがしないのです。

 ラビはそのお酒を飲んでみます。 飲んでみるとまるで水です。 村長も慌てて飲みますが、やはり水の味しかしません。 そこで怒って「誰だ、水を入れたのは!」と叫びます。 すると一人の男が申し訳けなさそうに立って、「私が水を入れました」と告白します。 「こんなに大勢の人がお酒を樽に入れるので、自分ひとりだけが水を入れても分からないだろうと思った」と言ってみんなに謝罪します。 すると次々に自分もお酒ではなく水を入れたと告白します。 最終的に全員が水を入れていたという落ちで終わります。

 この寓話はいわゆるモラルハザードの事例ですね。 でも、自分一人だけなら誤魔化(ごまか)せるだろうという誘惑はどこにでもありそうです。 これを第三者的に見るからいろいろな考察ができます。

 読み方としては、自分だけ誤魔化しても大丈夫という考えはすべきでないと自戒としてとらえることもできれば、 人間の心理を読んで、あらかじめ誤魔化す気持ちをなくさせる仕組みの導入の必要性を言っている教訓と考える人もいるでしょう。 いろいろなことを考えるヒントをくれるのが寓話です。 寓話を取り入れて研修会をすると面白くなるので、アフターコロナでは是非やってみたいと思っています。

 もし、みなさんがスタッフに 「自分一人なら問題ないという考えは甘い。 もし、みんながやると大変なことになる。 これがモラルハザードだ」 と言ったとしても頭の中に残らないと思います。

 次の場合はどうでしょう。 「自分一人ぐらい遅刻しても大丈夫と思っても、 みんなが同じことを考えたら、たいへんなことになる。 開店時間に店を開けることができなくなる。 これがモラルハザードだ」 これは身近な具体的な例なので頭に残るかもしれません。

 でも記憶に残り易く、いろいろなことに使えるのは、先ほどような物語ではないでしょうか。 物語は理論より圧倒的に記憶に残りやすいのです。 相手に伝えたいことがあるときに、同じこと何回も言うのも一つのやり方ですが、 物語を引用して社員やスタッフに考えさせ、伝えるのも悪くない方法と思います。 資料を揃えるのが手間ですが、身近なものではこのホームページにある「パチンコ寓話」があります。 読み返すとなかなか面白いものありますので、参考にしてください。

 さて、本のタイトルは忘れてしまいましたが、 恐らく背表紙を見れば思い出すと思うので、次に見かけた時はゲットしたいと思います。 もう出会わないかもしれない?と思っている方もいるかもしれませんが、 30年かかったゲットした本もあるので大丈夫でしょう。

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 ワクチン接種に対する正しい認識と促進を考える

 ワクチン接種が進んでいます。 政府は1日100万回を目標として、希望者は11月末までに接種を終えたい考えです。 狙いは、日本国において集団免疫を獲得することです。 集団免疫を獲得することで、パンデミックを起こすことがなくなり、 経済活動がほぼ従来通り行えることを目指しています。

 政府は日本国民の全てが接種できるだけのワクチンを獲得しています。 だから、どんどんワクチンを接種して欲しいと思っています。 しかしながら、一方では、ワクチン接種は個人の意思を尊重すると言っています。 つまり、ワクチンを接種しないということは容認しますと言っているのです。 では容認した結果、多くの国民がワクチンを打たなければどうなるでしょうか。 集団免疫を獲得するに至らなければ、現状のようにパンデミック抑制政策は実施されるということになります。

 先月、独立行政法人経済産業研究所が、ワクチン未接種者を対処に、ワクチン接種についてのインターネットによるアンケート調査をしています。 全体を見ると60.9%の人が接種をする予定になっています。 集団免疫を獲得するまでには、専門家の中には70%以上の人が抗体を持つ必要があるという人もいるので、 後もう少しだけ多くの人が、接種をしようという気になる必要がありそうです。 年齢別に見ると、65歳以上の高齢者は80.6%とワクチンを接種する予定の人が高いのに対して、 18~29歳の若い層は38%とワクチンを接種しようという人が4割弱に止まっています。

 店舗としてはワクチン接種をした人が多い方が、お客様もスタッフも新型コロナに対して安全安心となるので、 ワクチン接種に賛同する人を増やす努力が大切ではないでしょうか。 しかし、ワクチンは免疫異常の病気の方もいて、実際リスクがあって受けられない人がいます。 そう考えると、ワクチンを接種することのみが正義であるような言い方をすると反発を招きますし、問題となります。 また、ワクチン接種による差別が起こらないような配慮も必要です。 では、何もしないのが良いのかと言えば、やはり地域の集団免疫の獲得を考えると、ワクチン接種はおススメすべきだと考えます。

 ではどうオススメすべきなのか。 私は、「集団免疫獲得の為に、ワクチン接種に賛同していることを伝える」のが一番良いのではないかと考えます。 そして、ワクチン接種のメリットをPRすると同時に、やはり副反応などの情報も掲示すべきだと思います。 また、同時にワクチン接種を受けることにリスクのある人がいることを告知し、「無理な接種はしないような呼び掛け」を行うことも大切だと思います。
 ワクチン接種をするという正しい選択があると同時に ワクチン接種をしないという正しい判断もあることをお客様全体に告知する必要があるように思います。 ふたつを同時に提示して、お客様自らリスク判断をしてもらうことで、 接種しない人への理解も促す必要があるのではないでしょうか。

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 党首討論での菅総理の思い出話を考える

 これまでも取り上げました国会での党首討論をまた取り上げてみたいと思います。 菅義偉総理は、立憲民主党の枝野幸男代表の質問に答えた中で、自身の思い出話を語っています。

 yahooニュースから引用すると次のような内容です。
「実は私自身、57年前の東京オリンピック大会、高校生でしたけれども、いまだに鮮明に記憶しています。 それは例を上げますと、たとえば“東洋の魔女”と言われたバレーの選手、回転レシーブというのがありました。 喰いつくようにボールを拾って、得点を上げておりました。 非常に印象に残っています。 また底知れない人間の能力というのを感じました。 マラソンのアベベ選手も非常に印象に残っています。

 そして何よりも私自身、記憶に残ってますのは、オランダのヘーシンク選手です。 日本柔道が国際大会で初めて負けた試合でしたけれども、悔しかったですけれども、その後の対応をすごく印象に残っています。 興奮したオランダの役員たちがヘーシンク選手に抱きついてくるのを制して、 敗者である神永(昭夫)選手に対して敬意を払ったあの瞬間というのは私はずっと忘れることができなかったんです……」

 みなさんは、菅さんの言葉を読んでみてどう思われたでしょうか。

 これに対して、多くのメディアは、
〇菅氏は“首相失格”…党首討論で「思い出話」を語る総理では、日本経済は絶望的(現代ビジネス)
〇菅首相、五輪もコロナもゼロ回答 無関係の思い出話にしらけ切った党首討論(日刊スポーツ)
〇田中雅美氏、菅総理の五輪思い出話は「招致活動の時にする話」(デイリー)
というような感じで概ね否定的です。

 否定的な意見は、菅さんが枝野さんの質問に答えていないということ大前提としています。 つまり菅さんの論理的でない頭に文句を言っているのです。
 多くの人は菅さんにダメマークをつかるかもしれませんが、 一方では菅さんの知らない一面を見たということで、好感を持った人もいます。 実際、スポーツ関連のジャーナリストをしている人も、菅さんがタドタドしく自分の思い出話を話すのを聞いて、 自分の持っているオリンピックの記憶がフィードバックされ、57年前は同じ思いでオリンピックを見ていたんだと思うと、 菅さんを一人の同世代の人間として好感を持ったと話していました。
 これまでは、菅さんは事務的に物事を進めていき、不都合なことには耳を貸さないし、答えもしないというロボット的な存在から、 菅さんも一人の人間であり、感情があることのピーアールに成功したことを示唆しています。

 ここで考えて見ましょう。
「論理的であるが、人間味にかける人」と
「論理的ではないが、人間味がある人」の
 どちらが好感を持たれるでしょうか?

 多くの人は論理よりも感情を優先させるので、好感度は上がったように思います。 もし、枝野さんの質問にまともに答えようとしていたら、「論理的でなく、人間味に欠ける人」という最悪に人間性評価になっていたはずです。 少なくとも菅さんは、最悪の人間性であるというレッテルを貼られることを避けたということでは、菅総理もなかなかやり手であると言えるでしょう。

 人間味を出す一つの方法が、思い出などを語ることです。 そして、その思い出の中で、自分の抱いた感情を表すことで、見ている人、聴いている人の感情を呼び覚まします。 その感情が類似の波動であれば、共感ということになります。

 多くのホールでは論理的に客観的にお客様に物事を伝えようとする傾向があります。 しかし、この中に人間味を加えると、お客様の感情が動きます。 感情が動くということは共感してくれることに通じるので、行動への動機付けになる可能性が高くなります。

 例えばDMで言えばこんな感じですね。 ①は事実を伝えただけで、②はそれに対して今の思いや思い出を伝えることで人間味を出しています。

 ①新台入替 「北斗の拳〇〇〇 16台導入」+写真(前面)

 ②今回の新台入替は私も楽しみにしています。
  「北斗の拳〇〇〇 16台導入」+ 写真(控え目)
 私も初代北斗時に興奮して遊技をしたひとりでした。

 菅総理の思い出話のタイミングは最悪ですが、それでも好感を持つ人がいることを考えると、 自分の人間味を出すことの価値は高いと思います。

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 正義のヒーローが万引き!あなたは許せる?

 世の中ではいろいろな商品が開発されています。 その開発された商品の全てが脚光を浴びるのかと言えば実際はそうでもありません。 しかし、中にはこれは面白いとか、従来のモノと比べて便利だなどとヒットしていく商品もあります。

 みなさんは一般景品を仕入れる時、どのような思いで仕入れていますか? まずほとんどのお客様は特殊景品を好むので、一般景品をいちいち考えるほど暇ではないと言う方もいるでしょう。 しかし、一般景品に対する取り組み姿勢は、会社や店舗のトップがどれだけお客様に対して真摯に向き合っているかを図るバロメーターになっているのではないでしょうか。

 例えば、賞味期限切れの端玉景品をもらったら、お客様はどう思うでしょうか? 実際にはちゃんと管理されているので無いとは思いますが、そういう商品をもらったお客様は『この店は客をバカにしている』と思うでしょう。 それでは欲しくもないものをもらった時はどうでしょう。 もらったお客様は『パチンコ店に特に期待はしていない。こんなものさ』と思うでしょう。 お客様は納得しているのでクレームは出ません。 期待が無いところにどのような端玉景品を渡しても、問題は発生しません。 しかし、店の評価は上がることはないでしょう。

 もし、あなたの店舗が地域密着で、お客様との信頼関係を作りたいと思っているとしましょう。 その時、端玉景品が、上記のような端玉金額の帳尻を合わすためだけの景品を配っているとどう思われるでしょうか? この店舗は接客も良いので、端玉景品がいい加減でも、この店は信用できるお客様を大切にするお店と思われるでしょうか?
 そうですよね。 ほとんど方は、いい加減な店だと思うでしょう。 良い店、信用できる店となるには、すべての対応にお客様を大切にしているという姿勢が必要です。 99%はお客様志向だが、1%だけ違うと言うのは、 正義の味方のヒーローが、たまにコンビニで万引きをしているようなものです。 誰も仕方がないと言いません。 そういう人を正義のヒーローとは呼びません。

 地域密着型やコミュニティホールを目指す店舗は、お客様との接点はすべてお客様志向を貫く必要があります。 こういうと顧客第一が分かっていない人やマイナス思考の人は、大変だということになります。 しかし、逆に考えれば端玉景品をよく考えて提供すれば、この店はこんなところまでお客様のことを考えている良い店という評価を頂けるということになります。 そう考えると端玉景品をはじめ一般景品に力をいれるのはチャンスかもしれません。

 個人的には、お客様が驚いたり、感心するような景品を揃えたいものです。 そのためには情報収集は大切です。 意識してテレビのニュースを見たり、ネットでも新商品をチェックしたり、買い物に行っても売れ筋は何だろうと意識することが大切ではないでしょうか。 お客様に奨めて、『こんなのがあるの!?』と感心されると楽しいじゃないですか。 お客様も嬉しいですが、スタッフも楽しくなると思います。 地域密着型やコミュニティホールではそうあるべきではないでしょうか。

関連資料:粘着剤が無いのにくっつくテープ

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 オリパラなし崩し開催から学ぶもの?

 日曜日にたまたまテレビをつけると、タレントのビートたけしさんが出ていました。 番組のちょうど終わりでしたが、その時「柔道の大会を見て凄く感動した。やっぱりオリンピックは見てみたい」というような発言をしていました。 回りの人が、たけしさんに「先ほどまでの意見とは違うじゃないですか」と言って苦笑していました。 その光景を見ていて、たけしさんはいずれにしてもオリンピックは開催され、開催されれば多くの人が開催前に反対していたことも忘れて、『やっぱり開催して良かった』と言うと感じているのだろうと思いました。

 ネットで調べるとたけしさんは「五輪強硬は晩年の日本兵」というような発言をしていたようです。 これはオリンピックの中止や延期を求めていた人の心を代弁している内容です。 今年の1月までは、オリンピックを延期すべき、中止すべきという人が8割くらいありました。 多くの人が思っていることを代弁することで、視聴者はたけしさんに共感します。
 しかし、その後は流れは変わってきており?、世論調査では大会の開催を望まない人が8割から半分になったとニュースで報じています。 その気持ちを代弁したのが、「やっぱり見たい」という言葉です。 これで、たけしさんにほとんど共感することになります。

 でも、開催に関する世論の大きな変化の要因は何なのでしょうか? 菅さんをお応援したくなった人が増えた? ワクチン接種が広がっているので、多くの人が大会を開催しても大丈夫と思った? そういうことも多少??は有るかもしれませんが、 一番の大きな要因は、アンケートの調査方法を変えたためです。 ちなみにアンケート実施しているのは、あのNHKです。

<2021年1月までのアンケート項目>
  1.オリパラを開催すべき
  2.オリパラを延期すべき
  3.オリパラを中止すべき
というような選択肢でした。

<2021年2月以降のアンケート項目>
  1.オリパラを通常通り開催すべき
  2.オリパラを観客数制限あり開催すべき
  3.オリパラを無観客で開催すべき
  4.オリパラを中止すべき
というように延期を無くして選択肢を大きく変更しています。

 総務省や内閣府が圧力をかけたのか、NHKが忖度したのかはわかりません。 しかし、いきなり’延期’という選択肢を無くしているのはどうなのでしょうか? 延期という考えの人の中の多くは、オリンピックを見たいと思っている人である可能性が高いことは容易に推察できます。 その人達をいかに開催へ移動させるかというところで、観客数制限や無観客の選択肢を追加したということでしょう。 いくら自民党でも8割の人が反対している中で五輪開催はできない。 そんなことをすれば、ミヤンマーの軍事政権と同じような印象を世界に与えてしまいます。 これはマズイですよね。
 このアンケート調査の変更は、菅総理にとっては嬉しい変更だったと思います。 これで『国民の半数は望んでいる!』と言うことができます。 民主主義は、極論すれば100人中51人がOKすれば、それを執行することが正義なるシステムです。 アンケートの変更を行ったNHKの社員は政府から見れば表彰ものだったのではないでしょうか。

 では国民の約8割が今でも開催を望んでいないのでしょうか? 私は、そうではないと思っています。 確かに反対意見は根強いと思いますが、多くの国民はここまで来たらオリパラをやるしかない、と思っているのではないかと思っています。 政府とマスコミは、そう思わせるめの手を打ち続けているからです。 オリパラをやると言って、準備を進めています。 そして、マスコミは連日のようにオリパラ選手の活躍や競技にかける想いを伝えています。 日に何回もそういう報道をされると、中止は可哀そうと思ってきます。 そして新規感染者数も減少傾向なので、多くの人が「開催」を無意識に受け入れているように思います。

 タレントのたけしさんは、世の中の動きを見るが機敏な人です。 世の中の動きを半歩先取りすることで、芸能界の大御所として君臨している人なので、 「スッゴク感動したら、見たい」という発言は、 これからの多くの国民がそうなることを予言しているのではないかと受け取りました。

 菅総理は当初からオリパラは開催する予定だったと思います。 かなり厳しい状況もありましたが、一貫してオリパラ中止はふれませんでした。 その一貫性と開催のためのいろいろな施策を実行し続けることで、なし崩し的ですがオリパラの開催は既成事実になりつつあります。
 この一貫性とそれを実現するための継続的な工夫(政策)は、見習う価値があると思います。 表向きオリパラ開催はリスクが多く中止すべきと言いながら、30分の党首討論?でオリパラの中止に一言も言及しなかった某党よりも信用できそうな気がします。

 会社や店舗でもいろいろな困難があると思います。 しかし、それを改善したいと目標を掲げた場合、一貫して目標達成に邁進することと、 継続した工夫を素早くやり続けること(多少の強引さも目につきますが)の大切さ、 そこまで徹底すれば世間は動く、という参考事例に今回のオリパラはなるかもしれません。

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 テレビの給食思い出コーナーから来店向上のヒントを掴む?

 今朝、テレビを見ると、学校給食の思い出話についてインタビューをしていました。 今日は第2回目ということで、牛乳についての思い出話を何かしてくださいということで、 巨人軍の選手やコーチなどがインタビューに答えていました。

 ある選手は、給食の時に牛乳を掛けたじゃんけん大会をいつもやっていたそうです。 その選手はじゃんけんの勝率が8割~9割ということで、 毎日牛乳のパックですが、5,6箱飲んでいたそうです。 また、あるコーチは牛乳が瓶世代なので、牛乳瓶のフタを開けるのにイライラしたという話をしていました。 牛乳瓶の紙のフタを丁寧に端を少し持ち上げて、フタを取ろうとするのですが、紙のフタの表面だけがはがれて、フタ全体がなかなか取れない。 「クッソ!」と思いながら、毎回牛乳のフタを気持ちよく外すために悪戦苦闘していたと話していました。 その他にも牛乳を飲むのが嫌だった話とか、余った給食を家に持ち帰っていた話などいろいろな思い出話がありました。

 みなさんはどうでしょうか? 学校給食の思い出はあるでしょうか? 恐らくほとんどの人が、何らかの思い出を持っていると思います。 なので、選手の話を聞くと共感するところがあり、共感すると自然と親近感が湧いてきます。 これまで良く知っている選手でも、給食の思い出話を聞くことで、違う一面を見ることができ、これまで以上に好感を持つのではないでしょうか。 また、まったく知らなかった選手でも、給食の思い出話を聞いて、同じことで苦労していたなどとわかったら、なんとなく好感をもつのではないでしょうか。

 人は相手の話を聞き、共感すると好感を持ちます。 その情報が多ければ、好感度が自然と上がっていきます。 通常、人間は自分の良く知っている人に対しては、好感を持ちます。 もちろん、相手に関する情報を好ましい、少なくとも嫌悪感をもっていないことが前提条件です。

 この番組の給食に関する思い出話は良く企画されていると思います。 給食の話はあたりさわりなく、共感できる部分が多いからです。 テレビ局は確認していませんが、恐らく読売テレビではないかと思います。 さりげない企画で、巨人軍の選手の好感度を上げているからです。 私は、巨人ファンではありませんが、このコーチは私と同じことをしていたんだと思うと、少し好感を持ちました。 おそらくこの番組で、巨人軍のイメージは少しかもしれませんが上がったと思います。

 ここまで書くと私が何を言いたいのかお分かりになる人がいると思います。 コミュニティホール作りの十分条件の第2項目の「ホールのスタッフを知ってもらう仕組み」のヒントがここにあるという話です。 お客様がスタッフの好感を持つことは来店確率を上げることにつながります。 お客様にスタッフをもっと知ってもらい、好感度を上げたいとお考えの店舗はトライしてもらう価値はあると思います。

 但し、見せ方には十分気を付けて下さい。 たまに同じ内容を1か月以上もコミュニティホールに貼り続けているようは店舗があります。 お客様は何を難じているのかというと、「この店舗は情報に関して鈍感なのだ」ということです。 期限のあるものを期限までの掲示は、納得できますが、 期限のないようなモノを、いつまでも貼ってくのは『怠惰』にしか見えません。
 例えば、今回スタッフの体験話等を掲示したとしましょう。 せいぜい1週間が限度でしょう。 それ以上の掲示は、押し付けと感じられ、情報の腐臭が発生します。 情報提供の鮮度管理はしっかりやらないと逆効果になりますので、気を付けて下さい。

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 立憲民主党の枝野代表の質問を反面教師として学ぶ?

 昨日6月9日(2021年)国会で菅総理と立憲民主党の枝野代表の討論?が行われました。 討論終了後、枝野氏は論戦に応じない菅首相の姿勢に苛立ちを示し、 「国民の命と暮らしを守る政府をつくるためには政権を代えるしかない」と語り、 今後は野党党首会談を開催し、内閣不信任決議案について協議する?そうです。

 ニュースとなっているのは、党首討論が行われたことと、 菅総理がワクチンの接種に関して、「10月から11月にかけて必要な国民、希望する方、すべてを終えることを実現したい」と強調したということです。 結果から見ると、菅総理が感染拡大防止に向けて、ワクチン接種を加速していくことを、改めてピーアールしたというものになっています。 枝野代表の鋭い質問に菅総理が答えられない、窮地に陥っているというような話はあまり聞きません。 私もニュースで党首討論の枝野代表の質問を聞いて、菅政権はまだまだ大丈夫だろうと思いました。

 政治の世界も経営も本質的にやっていることは同じなので、視点を切り替えて単純化してみると分かりやすかもしれません。
 菅さんは、感染拡大を防ぐという目標を与えられています。 これに対していろいろな政策を打ち、目標を達成しようとしている。 枝野さんの立場は、その政策が適正かどうかをチェックするレビューする立場です。 構造としては、店長が稼働を上げるために施策を打ち、それに対して部長がレビューを行うというような感じですね。
 部長のレビューが鋭ければ施策の効果が明らかになり、既に実施された施策であれば反省すべき点が明確になりますし、 これから行われる施策であれば、事前に改善箇所が明らかになります。 部長のレビューがいい加減であれば、過去の施策の反省もできなければ、未来の施策の修正もできないということになります。

 今回の枝野さんの党首討論での質問を聞いた限りでは、こんな質問で政策のレビューができるのかという印象を受けました。 新型コロナウイルスの対策や五輪についての質問をインターネットの動画で改めて見ましたが、これはダメだという感じです。
 ます質問の論拠が弱い、政策に関して他国の成功例や失敗例を出して、菅さんの政策はダメだと主張していますが、同じような政策をして真逆の成功例や失敗例があるので、 反証を挙げられると質問の論拠があやふやなことがすぐに露呈されてしまう程度のものです。
 また、今後の政策、例えば五輪なのどについても、枝野さんが言っている開催懸念は、感染拡大の『恐れがある』つまり可能性についての言及であり、明確な根拠を提示していない。 しかも、その可能性が起こる確率も提示していない。 80%以上の確率で起こるものと、1%の確率で起こるものでは、当然判断は違ってきます。 それも菅さんに提示していない。 質問の見方によっては、枝野さんは懸念を伝えているだけです。 今回の質問は極端に言えば、普通の国民が思っている怖れをそのまま言っただけであり、科学的な根拠に基づくものなどはありませんでした。 お笑いタレントのコメンテーターと同じレベルとは言いませんが、似たような印象を持ちました。

 これをパチンコ店のレビューと置き換えると、 論拠の弱さは、部長が店長に対して、
「他店では『施策A』のようなやり方で成功しているらしい」
と言われて
「別の店で同じように『施策A』をして集客に失敗しているみたいです」
とすぐに言いかえされるようなものです。
 可能性の話については、「俺はこのやり方の方が、いいと思うけど、店長もそう思わないか」と個人の感想を基に賛同を強要されているような感じです。 店長がいい加減に立てた施策でもないかがり、イエスとは言わないでしょう。

 国会という公の場での討論なので、国民の多くが「なるほど鋭い質問をする」というようなことが無い限り、枝野さんに対して賛同はしないのではないでしょうか。 論拠も乏しく質問をしているようなことでは、多くの国民は、野党は今まで何をしていたんだと思うのはではないでしょうか。 野党と言えども国会議員には国民の税金で多額の給与が払われています。 こういう討論の場で、やはり野党がいてくれるから、与党をまともな政治へと誘導していると印象付けをしてこそ価値が出るのはないでしょか。

 このように考えると、レビューをする立場の人間は、レビューをされる立場の人から、 やはりこの人がいるから会社やホールの運営が、大きな誤りなく行われると思われることが大切です。 レビューをする人は、論理的思考と事実やデータを分析する力を保持するだけではなく、業界の経営環境を考えるとさらに強化することが必要です。 そういう意味では今回の枝野代表の質問は、レビューをする管理者にとって、反面教師として価値があるのではないでしょうか。

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 カレンダーの祝日が間違っていることを知っていますか?

 東京五輪について国会でも議論?され、テレビのモーニングショーやワイドショーなども盛んに取り上げられています。 やるかやらないのか、中止にするのかしないのか。 安全に下位さする基準は何か。 いろんなことを言われています。 本日、党首討論会があるようですが、結論は見えています。 菅総理の高等戦術の前に野党が敗れ去るには明白です。

 そんなことよりも大切なことがあります。 それはカレンダーの祝日が、実際の祝日と違うことに気づいてない人が多いということです。

 実は東京五輪を延期するにあたり、開会式を盛り上げるために、国会で祝日を変更しているのです。 それがカレンダーを印刷した後に決まったので、カレンダーの祝日が実施と違うものになっています。 ご存知の方は問題ありませんが、実は以外に知らない人が多いのです。 そう思うのは、子供たちが家に来た時に、会話の中で7月の祝日はカレンダーに反映されていないものが多いことを知っているか? と尋ねるとみんな知らないと言うのです。 実際、水族館のような施設でも、少し前まで休館日を間違えてホームページに記載しているところもあったようです。

 変更は次のような感じです。

 ●海の日     7月19日(月) → 7月22日(木)
 ●スポーツの日  10月11日(月) → 7月23日(金)

 ちなみにオリンピックの開会式は7月23日なので、国は4連休の2日目に開会式を楽しめる?ようにしているのです。

 お客様との祝日の共有は、ベースのベースですよね。 お客様と店舗が同じ認識を持っていないと、運営に影響が出てしまいます。 知っている人も多いと思いますが、念のためということで、お客様に7月祝日が変更され、 それが反映されていないカレンダーが多く存在することを、お客様に教えてあげるのも悪くないと思います。 知らない人にとっては朗報となるのではないでしょうか。

 口頭で知らせるなら、会話を弾まぜるために、「東京五輪の開会式は見られますか?」などとお客様に質問するのもいいかもしれません。 アンケートのような形式でデータ取りをしておけば、お客様の五輪の関心度なども分かります。 それが分かることで、東京五輪に合わせた面白企画をすべきかどうかも分かります。 試しに何人かに持っているカレンダーの祝日があっているか訊(き)いて、周知キャンペーン?をしてはどうでしょうか。

 蛇足ですが、菅総理の高等戦術は、相手の話が理解できないふりおして、まともに答えないというものです。 つまり、相手の話していることが分からないふりをするのです。 そして具愚直に同じ答弁を堂々と繰り返す。 権力を持っているものがこれをすると、誰も止められません。 多くの人を扇動したあのヒットラーさえも、話が理解できない人間を説得することは出来なかったのですから・・・。

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 尾身発言から組織の中でのあるべき姿を考える!

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の会長である尾身茂氏が話題となっています。

 ご存知のように尾身会長が6月3日の参院厚生労働委員会で、東京五輪・パラリンピックについて 「こういうパンデミック(世界的大流行)でやるのが普通ではない。 やるなら強い覚悟でやってもらう必要がある」 と話し、徹底した感染対策を求め、さらに近く専門家の考えを示すことも明らかにしたからです。

 新型コロナウイルス感染症対策分科会は政府の諮問委員会であり、 Weblio辞書によると、諮問とは「ある”事案”に関して、有識者で構成された審議会などのような機関に問い、見解を求めること」となっています。 このことから問われなければ答える必要は基本的にないということになります。 今回、尾身会長は政府から問われていないことを表立って言ってしまったうえに、正式な発表もすると言い出しています。 忖度政治に慣れ切っていた大臣たちは、動揺しているようです。

 人の行動をどう解釈するかは、その人が持っている世界観、志によって決まるのではないでしょうか。

 人の生命を第一に考えている人は、五輪よりもパンデミック抑制を優先させるの当り前であり、 五輪による感染拡大はもってのほかと思っていることでしょう。 だから、尾身会長の発言は、言われなくてもそれくらいは当然だと感じるでしょう。 逆に言わないと何をしてるんだということになります。
 例えれば、アルバイトスタッフが風除室に置いてあるアルコール消毒液が切れているのに気付いているに言わないようなものです。
「なぜ、切れたことを言わないんだ」
と言った時に、アルバイトスタッフが
「訊(き)かれなかったので、言いませんでした」
といったら、ムカ💢っときますね。
アルコール消毒液が切れていれば、言われなくて報告し、善処するのがお前の役割だろうとなります。
 多くの人が尾身会長の言うことはもっともあると思ったのは、人間の生命を第一に考えるべきという人が多いからでしょう。 国民の安全安心を考えている政治家も、尾身会長の発言自体が特別おかしいとは考えないでしょう。 それよりも諮問機関に『五輪開催のリスク』を問うていないことを問題視するでしょう。

 東京五輪を実行することで、何らかのメリットを得ることを考えている人は、開催第一優先であり、開催を阻害するような発言は一切受け入れないとなるしょう。 開催がどのような結果をもたらしたとしても、そのようなことはどうでもよく、考える必要がないことだと思っている。 こういう人は表立っては、人の命の大切さを連呼します。 しかし、本当にそのための行動をとった人に対して、自分の利害に反すれば、無視するか潰していきます。
 潰すのは簡単で、”諮問機関”のあるべき姿から逸脱していると言えばいいだけです。 そして、決められた役割に従わない組織を解体しようとするでしょう。 多くの人は潰されることが分かっているので、知らん顔をするということになります。

 また、五輪バカというか五輪信者という人もいます。 スポーツを神聖化し、スポーツは偉大で何でもできる、新型コロナウイルスも恐れおののいて感染拡大をしないだろうなどと幻想を持って人もいます。 今こそスポーツの力を世界に示すときだというような人ですね。
 このような事例は最近ではインドで見られました。 ヒンズー教は牛を神聖な生きものとしています。 新型コロナウイルスで医療崩壊が起きたときに、牛の糞(フン)を身体に塗りたくる人が現れました。 神のご加護で新型コロナウイルスに対抗できるとしたのです。
 この手に人にとっては、『五輪のリスクを考える自体が恐れ多いこと』と考えるのではないでしょうか。 科学的根拠は要らない、頑張ってやればなんとかなる。 多くの人の心が一つになり、新型コロナウイルスに打ち勝つことができると真剣に思っているのです。

 そして、自己保身を考え、姑息なことを考えてる人は、 「尾身会長は、何かあった時の言い逃れをするために発言した」 と考え、政府の五輪失敗の火の粉を被らないように保身に走っていると考えるでしょう。
 他には、仕事に使命感を持って取り組んでいる人は、自分が本来果たすべき役割について考えよくぞ言ったと賞賛を贈るでしょう。 組織の矛盾にぶち当たったことがある人は、リスクを恐れない行動に賞賛を贈るでしょう。

 みなさんは、ホールのスタッフが尾身会長のような立場であったら、どのような行動をとってもらいたいと考えるでしょうか。 スタッフと接する機会が多い人は、頭の中でシミュレーションをすると、どういう行動を取りそうか予測できると思います。 一度考えていただき、人の行動のあるべき姿を考え、自分の思うところと違うスタッフについては、そのような人物になるように、導いていくことが大切です。

 最後に、尾身会長は発言直後の大臣や五輪関係者の反応を書いておきます。
●田村厚生労働大臣
「参考にするものは取り入れていくが、自主的な研究の成果の発表だと受け止めている」
●丸川オリンピック・パラリンピック担当大臣
 新型コロナ対策分科会の尾身会長からの「東京大会を何のために開催するのか明らかになっていない」という指摘に対し、「我々はスポーツのもつ力を信じて今までやってきた」と答える。
●山下泰裕JOC会長
「全くそのとおりだと思う。この発言は重く、国民に迷惑をかけないようさらにもう一段努力する必要がある」
●橋本聖子組織委員会会長
「尾身会長のご発言は非常に重要であり、重く受け止めないといけない。 より簡素化、最適化に向けて、いっそうの努力をしていかなければ、国民の皆さんにご理解をいただけないものと思っている。 私どもも(専門家)ラウンドテーブルを設置しており、アドバイスをいただき、さらに精緻化、いっそうの努力をしていかないといけない」

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 日本政府の台湾への無償ワクチン提供に学ぶ!

 日本政府は台湾に対して6月4日にワクチンを提供しました。 これまで台湾は新型コロナウイルスを完全に抑えた国として、世界の超優等生でした。 しかし、先月より状況が一変し、感染が拡大していることは皆さんご存知と思います。 ワクチンを台湾自身で開発しているようですが、現段階では間に合わず困っていました。 それに対して、日本が友好の証として、台湾に対し日本政府が無償で提供しました。

 私は、菅総理や茂木外務大臣をはじめ日本政府は素晴らしいことをしたと思っています。 茂木さんは「東日本大震災の際に台湾の方々からいち早く多くの義援金を送ってもらったことは鮮明な記憶として残っている。 台湾との重要なパートナーシップや友情も踏まえた今回の提供だ」と述べました。 困った時に助けてもらった恩を忘れないという考え方は、人でも国でもとても大切なことです。

 特に台湾は蒋介石さんの流れを汲んでいる国家(地域)であり、 蒋介石さんは、太平洋戦争が終わったときに、日本へ莫大な賠償を要求しなかった人だと聞いています。 その当時は蒋介石さんが、全中国の代表でした。 日本は中国の人達に大変な迷惑をかけていたのは、周知の事実です。 もし、蒋介石さんが、「沖縄をよこせ」「九州を割譲しろ」などと言い出していれば、今の日本はありません。 当然、ソ連も北海道の割譲を要求してくるでしょうし、もしかしたら本州はアメリカの植民地としていたかもしれません。

 戦後、大日本帝国から一番被害を受けた蒋介石さんが、いろいろな事情があるにせよ日本に莫大な賠償を言わなかったので、他の連合諸国は蒋介石さん以上の要求はできなかったのです。 そう考えると、蒋介石さんが拠点とした台湾に対して、日本としては大きな恩を受けているのではないでしょうか。 国際政治は甘いものではありませんが、信頼されない国は生き残ることはできません。 信頼される最低限の行動が報恩ではないでしょうか。

 国家での報恩と言えば、ユダヤ人を救った日本の杉原千畝に対するイスラエルの対応や。 オスマン帝国(トルコ)の軍艦エルトゥールル号を助けた日本(紀伊大島の人々)にするイラン・イラク戦争でのトルコ共和国の支援などが有名です。 国家レベルでも報恩の考えがあり、個人に至ってはなおさらです。 心理学では「返報性の法則」と言われています。

 コミュニティホールでも、お客様や地元の人のために何か役立つことを考えて取り組むことが大切です。 この店舗があって良かったと言われるのは、困った時に困った人を助ける時です。 新型コロナウイルスの影響で困った人が多くなっています。 ホールの運営の中で、その人達を助けることができないかを真剣に考えることが、ファン作りの近道です。

 今回日本政府は台湾へワクチンを直接届けることで、ファンを増やしたと思います。 こういう行為が日本の長期的安定と平和に貢献すると思います。 店舗としてもこれを見習い、お客様や地域に人々を助ける活動が何かできなか考えてみてはいかがでしょか?

参考資料:“友情も踏まえた提供だ” 茂木外相
    :日本政府が無償提供のワクチン 台湾に到着

関連ブログ:お寺の住職さんのワクチン接種の予約相談に学ぶ!
     :ANAの飛行機貸し切り結婚式から発想を広げる!

(注意)蛇足ですが、たまに勘違いする人がいるので書いておきます。出玉だけで恩を売ることはできません。

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 「てまえどり」から世間の賛同を得る企画を学ぶ!

 6月1日から、コンビニ大手4社と消費者庁、環境省、農林水産省が協力して、 「てまえどり」の運動を展開していることはご存知だと思います。 この活動は、商品陳列棚にある賞味期限等のある食品に関して、棚に並んでいる手前の商品から買うようにしましょうというものです。

 狙いは、賞味期限切れを無くし、なるべく食品の破棄ロスを無くすためです。 日本では毎年600万トンの食品廃棄ロスが出ていると言われています。 小売業ではその中の約10%にあたる66万トン(2018年)の食品ロスが発生します。 これを消費者にも手伝ってもらい、少しでもは少なくするというものです。

 基本的にコンビニやスーパーなどのお店は賞味期限が近いモノから棚に並べます。 消費者はそれを良く知っているので、あえて取りにくい棚の奥から商品を取ったりします。 それは消費側からすると、賞味期限の遅いものを買うことで、焦(あせ)って食べなくてよいようにするためです。 特にお年寄の方などは食が細いので、食べようと思いながらすぐに賞味期限が過ぎて、破棄したり、知らずに食べたりしてしまいます。 だから多くの人は、なるべく賞味期限の遅いものを購入しようとするんですね。

 これに対し店舗の食品廃棄ロスを少なくするために、お客様に期限早いモノから買ってくださいとは、言いにくいですね。 実際、そんなことをいう店舗はほとんどないと思います。 店舗の基本的な考え方として、なるべく新鮮な食品をお届けすることで、お客様に喜んでもらいたいというモノがあるからです。 しかし、今回の「てまえどり」運動は、すぐに食べるものは、商品棚の手前に並んでいる商品から取って下さいと、あえて消費者の消費行動の変化をお願いするというものです。

 普通だったらやらないのに、今回なぜやったのか!

 それは環境問題を考えて、食品廃棄ロスを減らし、地球にやさしい消費行動をとろうという大義名分があるからですよね。 この大義名分を与えているのが、国連、消費者庁、環境省、農林水産省です。 国連はみなさんご存知のようにSDGsを提唱しています。 そしてSDGsの流れは、今、多くの国に受け入れられ、投資家や企業に受け入れらています。 そして消費者も、特に子供将来を考えるお母さんなどは、積極的に賛同している方が多くなっています。 要するに”人間が取り組むべきあるべき姿”という大義となっています。 この大義という錦に御旗を掲げられると、その行動の正当性がある意味保証され、周囲は賛同せざるを得なくなります。

 同じ行動を起こすなら、この大義を中心に組み立てると、格段に実行しやすくなります。 それは以下の文章を見てもらうと分かると思います。

 ①自店の利益率を上げるために「てまえどり」の協力をお願いします。
 ②食品廃棄ロスを出さないために「てまえどり」の協力をお願いします。
 ③地球環境を良くするために「てまえどり」の協力をお願いします。

 いかがでしょか。 ①番目は自分の利益にために他人に負担を強いることになるので、ダメですよね。 ②番目は廃棄ロスと聞いて、店舗の収益の減少を思い浮かべる人もいますので、共感しない人も出てきます。 ③番目は「地球環境を良くする」という誰もがもっともだと思う言葉が打ち出されているので、反発する人はいないでしょう。

 あなたの会社や店舗の企画は、お客様の共感をもってもらう大義名分を掲げていますか? こういうコンセプトを考えることで、スタッフがお客様に話しかけやすくなり、今以上の参加者が増えるのではないでしょうか。

参考資料:環境省:すぐたべくん

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 立ち読みをした本から大切な習慣を学ぶ!

 コロナ前ほどではないですが、相変わらずAI(人工知能)のブームは続いています。 「AI」という文字を見るとついつい目が引かれています。 少し離れていますが散歩コースにある蔦屋書店に行ってみると、 「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」という本が山積みになっていました。

 パラパラとページをめくって目に留まったのが、トップ社員のほとんどは「結果」にこだわるというものでした。 トップ社員というのは結果を出すからトップ社員なので、結果にこだわる姿勢があるのは、当たり前です。 しかし、読んでいてなるほどと思ったのは、「プロセスがどんなに良くても」それで満足をしないと書いてありました。

 例えば、景品イベント集客のネタにして、稼働アップを試みたとしましょう。 通常の平日の平均稼働より、パチンコで20%アップしたいと考えて頑張ったいうような場合です。 景品イベントの事前告知もやり、景品イベント当日は、多くのお客様が参加して、にぎやかだった。 一緒にやったスタッフも、今回の景品イベントは良かったと満足している。 しかしながら目標は20%だが、15%の増加しか稼働が上昇しなかった。 こんな感じですね。

 トップ社員ではない人は、ここで満足してしまうらしいのです。 みんな頑張ったし、お客様も喜んでくれた。 確かに結果としては目標の稼動に及ばなかったが、みんな貴重な体験が出来た。 これはこれで良かったのではないか。 心の中でつぶやくそうです。 そして、次回はもっと上手くしようと思う。 めでたしめでたし。

 ところがトップ社員は、結果が出なかったということで、めでたしとはしないそうです。 プロセスは大切ですが、プロセスが良かったからといって、良しとせず、あることを調べるそうです。 それは、未達成の原因です。 なぜ、後5%伸ばせなかったのか、何が悪かったのか、目標は適切であったか、 適切であったとすれば、プロセスで目標を妨げる要素が無かったのか。 また、施策の精度が悪かったのか。 追加施策がいったのか。 とにかく、自分の仕事を見直して、毎回未達成の原因を突き止めようとするそうです。 たまにする人はたくさんいますが、トップ社員は毎回と行うところがポイントです。

 よく「経験」が大切と言いますが、体験しただけで、何が成功のポイントで、何が失敗のポイントなのか調べなければ、 それは経験とはならず、ただ行動を起こしたという「体験」になってしまうのでしょう。 20年業界に勤めたとしても、施策に対する検証を行い、改善点を研究しなかぎり、 20年の経験にはならず、1年の体験を20回したことにしかなりません。 要するに本人に問題を考える力や問題解決のノウハウが蓄積していかないのでしょう。

 「結果(成果、目標)」に固執するという習慣が、原因分析などの検証を行う習慣を誘発し、自己の能力を向上させてトップになる社員を作るということではないでしょうか。 考えてみれば、五輪に出る選手で結果に固執しない選手はいないと思います。 そして彼からは試合を反省し、改善策を必ず作り出します。 そしないと次の試合も確実に負けるからです。 ”結果にこだわる習慣”ですが、 あなたやあなたの部下達はお持ちでしょうか?

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 二階幹事長の黒を白に変える発想の奇抜さに学ぶ?

 夕食時にニュースを見ながら食事をしていると感心する発言に出会いました。 菅原一秀前経済産業相が公職選挙法違反に問われ、議員辞職をするというニュースを聞いた後だったと思います。 インタビューに答える自民党の二階俊博幹事長が記者に対して、 「ずいぶん政治とカネの問題はきれいになってきている。このことはマスコミも一般国民のみなさんも評価していただいてしかるべきことだ」 と述べていました。 思はず箸が止まってしまいました。

 「政治とカネ(公職選挙法違反含む)」の問題で、河合夫妻が議員を辞め、菅原さんが議員を辞め、議員として不適切な行動をしてきた人が辞めたので、 その分だけでも、汚い議員が取り除かれたので、キレイになったという理屈なのでしょう。 確かに、ドブを掃除してゴミを取り除けば、その分だけキレイになったと言えます。 では、そのドブの水を飲めて言われて飲めるかと言えば、とても飲めるものではありません。 しかし、相対的に見れば以前よりはマシになっているはずです。

 二階堂発言のロジックからすると、議員逮捕者が出る政党は浄化が進んでいるということになります。 逮捕者も出さないような政党は浄化が全く進んでいない政党ということもできます。 しかし、このロジックを広範囲に適用すると、だんだん恐ろしいことになります。 汚職や不正、違法が発覚していない組織は浄化が進んでいない。 毎年のように脱税に不正、汚職が見つかっている組織は、浄化が進んだ素晴らしい組織ということです。 そうなると多くの逮捕者を出している反社会組織などは、もっとも浄化が進んだ良い組織ということなります。

 多くの人の常識は、逮捕者を出すような組織は悪い組織という認識です。 そういう不正な人が育つ要素が内在している問題組織という考え方です。 それを見事に覆すロジックを公衆の面前で展開してみせた二階幹事長は大したものです。 そして、そのロジックをもっともだと頷いている後ろに控えている議員たち。 「二階幹事長!もっと記者に言ってやれ!」というような顔をしていたような気がします。
 昔、「万引き家族」という映画が流行りました。 なぜ流行ったかは詳しくしりません。 しかし、そこには世間と違うロジックで生活する家族があったということだけはわかります。 その映画のことが二階幹事長と後ろに控えている人間を見ていて頭をよぎりました。

 人間は考える自由を持っています。 しかし、その考えが正しいかどうか、世間に受け入れられるかどうかは別のものです。 この発言が今後どうなるかはわかりません。 自民党内で問題にならなければ、自民党はそういう考え方の家族的集団なのでしょう。

 産業界では、どの業界でも、店長や社員が不正をして捕まったといって、浄化ができたと喜ぶ社長はいないように思います。 ましてや逮捕者が出たことについて、自慢げに評価を世間に求める社長はさすがにいないように思います。 くれぐれも二階ロジックに惑わされて、うちの会社は逮捕者が出ていないので、浄化が出来ていないと思わないでください。 恐い話ですが・・・。

 今回は人の考え方は様々という意味で二階発言を取り上げてみました。 会社や店舗がスムーズな運営をしていくためには、共有の思考方法、ロジックが必要です。 社内教育の目的の一つは、そういう考え方やロジックを共通化していくというモノがあります。 二階発言は、自分はこれくらい常識と思っていても、そうではない人もいることを示唆しています。 くれぐれもこれは常識だからみんなが同じ認識をしていると思い込まないことです。 社員教育は念には念を入れて行い、社員として持つべき考え方は丁寧に確認していきましょう。

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 オーストラリア代表の日本入りから見える総理の思惑!

 6月1日、東京五輪の事前合宿のため、ソフトボールのオーストラリア代表が、来日しました。 東京五輪で合宿をする海外チームの第1号です。 多くの事前合宿がキャンセルされる中で、勇気ある決断と言えるのかもしれません。

 ホストタウンは群馬県太田市です。 太田市は感染防止対策を徹底しながら1か月半にわたる合宿をサポートし、大会直前の7月17日まで事前合宿を行います。 選手達は観光にもいかず、ホテルと練習場を行き来し、練習に没頭することになっています。 PCR検査も毎日受け、万一の感染に備えるようです。 本来なら地元との交流会や観光もあり、楽しく国際親善を温めることになったはずですが、新型コロナの出現で状況は一変しています。

 オーストラリア選手の空港到着映像を見ながら、このような形でなし崩し的に東京五輪が開催されていくのだろうと感じました。 政府は東京五輪の開催をどんなことがあってもやるとは言っていません。 そんなことを言えば、猛反発にあるからです。 言っているのは、安全安心な大会にするよう全力を尽くすというものです。

 このまま放っておくと、海外の選手団が来るでしょう。 合宿を始める。 東京五輪に対する準備は、日本をはじめ世界のあらゆるところで進んでいくでしょう。 これから急激に増えていくのは中止による損失です。 ストップしたら、これまでの投資と関係者に莫大な迷惑が掛かってしまう。 ここまで費用を使ったら、もうストップすることはできない。 たまにパチンコをされる人の中にこういう方がいらっしゃいますが、 今の菅総理はこれを狙っているのではないでしょうか。 そうなれば、国民の6割が東京五輪に反対しているとしても、押しきれるとほくそ笑んでいるように思います。

 感染拡大が起こらず東京五輪が成功すれば、強行して万々歳です。 菅さんは「私の判断は正しかった」と胸を張っていうでしょう。 失敗した場合は「あの時はやるしかありませんでした。誰もこの流れを止められなかった」と菅さんはいうでしょう。 まるで太平洋戦争を引き起こした東条英機のように。 菅さんはある意味歴史から学んでいるのかもしれません。 最終的に日本人は流れ出したら議論を諦めついていくことを。

 では日本国民としてはどうするべきか。 基本的にワクチン接種を早めてオリンピックを成功させるという方針自体は悪くないので、それを粛々と進めることです。 パチンコ店としても政府のワクチン接種には協力し、お客様がワクチン接種を安心して受けるように誘導することでしょう。 民意の反映しない民主国家である日本ですが、コロナに関してはこれを抑制するという点では政府と同じはずです。 五輪のためといより、地元の人々の健康を守るため、地域の経済を守るため、 五輪を上手く活用して、新型コロナ対策が徹底するように働きかけていくのが一番ではないでしょうか。

※一番身近にできる働きかけは、リアルタイムなコロナやワクチンについての情報提供です。 毎日情報を更新することで、新型コロナに対する意識を高め、ワクチン接種の関心を高めていくことが大切です。 ワクチン接種を終えたお客様は、安心して来店していただけるようになります。 もちろん他のお客様も安心感が増します。

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