本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2021年9月の目次 □□□

 自民党の総裁選から期待感のヒントを学ぶ!

 自民党の総裁選が終わりました。 自民党としては予定通り岸田文雄さんに総裁をなってもらい衆議院選挙に臨むという構図です。

 この選挙の最大の課題は、自民党がダメ政党ではないかという国民の不安を払拭し、 今後も自民党を与党にして、国の命運を託そうという気にどれだけ国民がなるかということです。 そして、最終目標は、衆議院選挙での与党の過半数割れを無くする。
 そのため小課題として、まず第一に派閥で身動きが取れない硬直した組織ではないことをアピールする。 次に自民党議員は、菅さんの政権をただ追従するだけで、何もしてこなかったわけではないことを示す。 さらにもう打ち手が無いような自民党政府というイメージを総裁が替わることによって払拭できるという雰囲気を醸し出す。 そして、前向きな期待感を最大限高めることにより、森友問題やさくらを見る会などのマイナス部分を極小化していくというものです。

 ます、派閥による硬直化を払拭するために、最初の投票はフリーにする派閥が続出しました。 もちろん岸田派は岸田さんが総裁に立候補するので、フリーにすると逆におかしくなるので、きっちり派閥をまとめます。 それは国民も納得できるところなので問題はありません。 そして、本当に総裁が決まる決選投票は派閥で結束し、自分達の既得権益を守る。 この決選投票は最初の投票と間を置かないので、派閥集会を開けない、傍から見ると国会議員個人の意思で投票したように見えるので、問題ありません。

 次に自民党議員がいろいろ考えていること国民にアピールするためには、どうしても総裁立候補者が複数いります。 もし、総裁候補が1人だけだと議論にならないので、自民党国会議員が何を考えているのかわかりません。 2人の候補では多くの国会議員がいろいろなことを考えているという演出は難しい。 そこで候補者を増やす。 岸田さんや河野さんは本命なので、あまり極端なことは言えない。 それでは多くの国民の中にある不満は解消できない。 そこで高市さんのように強硬な発言をする人がいると、白か黒かを明確にしたい人は賛同してくれる。 それを見越して、安倍さんはお友達の高市さんを推薦する。 女性ということもあり、自民党の多様性をPRするにも最適です。
 昔の民主党のように諸外国に対する腰の引けた外交に戻りたくないという人は、しっかりとモノを言う国会議員がいる自民党に信頼を寄せる。 そして高市さんなら外務大臣や防衛大臣、経済産業大臣等々のキー大臣を経験していないので、総裁選で大勝することはない。 だから安倍さんは、岸田さんから岸田潰しの候補者をだしたと恨まれることはない。
 3人出すことで決選投票にもつれ込み、各派閥の押す人物を総裁にできる。 万一、石破さんが出てきても票を割ることができるので安心という感じですね。 野田さんは遅れて出てきましたが、野党が弱者に焦点を当てた政策を主張しているので、 そういうことは自民党でも考えていますということで、衆議院選挙の票を取りこぼさないための布石のように見えました。 二階派が手を貸したとされていますが、安倍さんや麻生さんと連携して、役割を果たしたような感じを受けました。 候補者この4人が限界で、これ以上増えると「自民党ってバラバラ?」というイメージが出てくるので好ましくありません。 だから、総裁選としてはベストな候補者数にしたのではないでしょうか。

 3つ目に自民党はいろいろな政策を考えているというイメージを国民に植え付ける作業ですが、これに最適なのが討論会です。 総裁選が行われるまで、各局が総裁候補者を招いて討論会をしていたと思います。 それ以外にもネットを使い討論会を盛んに行っていました。 この時、候補者が4人いると言うのがミソです。 テレビなどの討論会で4人出てくると一人当たりの持ち時間は制限されます。 40分時間が取れたとして、候補者1人なら40分間話続けなければなりません。 2人で20分、4人なら10分で済みます。 時間が少なければ少ないほど、煮詰めてない政策を深く突っ込まれてボロを出す確率が低くなります。 この部分も良く考えられています。 各候補者が、耳ざわりの良い政策を掲げ、少し解説をし、メリットを話す。 基本的に1回の突っ込みに堪えられればOKです。

 自民党幹部の心配としては、1回目の総裁選挙で河野氏が勝ち過ぎないことです。 そのために河野さんと麻生さんは何回も打合せをやっていたと思います。 結果として、今回は絶妙な票配分になったのではないでしょうか。

 〇岸田氏 256票 33.6%
 〇河野氏 255票 33.5%
 〇高市氏 188票 24.7%
 〇野田氏  63票  8.2%

 何と言っても岸田氏が1番になったことは大きいと思います。 最初の投票で一番になった人が決選投票でも一番になるのは、受け入れやすいと思います。 万一、河野氏が1番になると、決選投票で岸田さんが総裁になったとしても、また派閥政治だと批判されます。 派閥色を無くすためにやってきた演出が無駄になりかねません。 当然衆議院選のイメージが悪くなります。 本来なら岸田氏は1票差でなく、10票差は欲しかったと思いますが、でもこの1票差は自民党幹部にすれば値千金でしょう。

 決選投票では以下のように多数の国会議員票が岸田氏にいき、当初の予定通り岸田氏が総裁になりました。

 〇岸田氏 257票 60.2%
 〇河野氏 170票 39.8%

 いかがでしょうか。 最初から岸田氏だけが立候補して、総裁になるよりも納得感があるのではないでしょうか。 もしかしたら、河野氏がなるかもしれない、そういうように自民党が演出し、テレビ局も期待を持たせる。 競馬の予想と同じで、自分が予想することで参加型のゲームになり、楽しめます。 ハラハラ、ドキドキ、シナリオがあってもゲームに夢中になると自分自身でドラマをつくり始めます。 そして、最終的に結果が出て、それぞれの馬が頑張ったことで満足して帰る。 自民党を批判していた人でも、自民党の各候補者に関心を寄せ、自民党議員を応援する。 いつのまにか、菅さんイメージが霧散してしまったのではないでしょうか。

 以上は今回の自民党総裁選を見た私の個人的な視点と推測ですが、 高市氏が奈良出身なので、結構興味を持って見ていました。

 「メイクドラマ」長嶋茂雄さんによる造語(和製英語)です。 今回の自民党のドラマづくりは、なかなかうまかったように思います。 パチンコ業界は人々に期待感を持たる業界ということができます。 期待感をただ遊技機だけに頼るだけでいいのでしょうか。 店舗づくりをはじめ、新台入替、景品の取り寄せなどに期待感を取り入れ、 楽しいホールにするヒントが、今回の自民党総裁選からいろいろ学べるように思います。

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 家電業界のトレンドをヒントに運営を考える!

 家電が、「家電」から「個電」へと進化しようとしている? なんでも「個電」とは、家電に個人にあった機能を付加することができるというものです。 家電大手のパナソニックは”私には『フルスペック』から『マイスペック』”という標語を掲げています。

 家電の多くは、機能性を追求した多機能家電と操作性を重視したシンプル家電に二極化しています。 初心者の段階では、複雑な機能があり、シンプルな方が使いやすい。 しかし、慣れてくるといろいろな便利な機能を欲しくなて、多機能製品を購入するようになってきます。

 コロナ禍で、家で料理や洗濯、掃除などの家事をする男性が増えた。 そういう男性は、家事の初心者です。 奥さんが使っているような多機能は複雑で使いにくい。 だから、シンプルな家電が結構売れた。 そういう人も慣れてくると、もう少し機能が欲しいということになります。 そこで買い替え需要が発生する?・・・? 多くの人はもったいないのでその家電を使い続けるような気もしますが・・・。

 実は家事初心者は男性ばかりでなく、若い働く女性や新婚女性にもみられます。 女性も男性と同じように働くべきという風潮は、女性の関心の所在を仕事に向けさせています。 つまり家事に関しては関心が薄い。 そうなると男性同様の家事初心者が生まれる。 シンプル家電が流行っているのはこういう背景もあるようです。

 ここで、家事初心者が段々レベルを上げて行くとき家電メーカーとしてはどうあるべきかを考えると、 従来のように多機能製品への買い替えを促進していく、という以外の選択肢があっても良いのではないかというのが、 「成長する家電」「自分の好きな機能を付加できる家電」という「個電」という発想が出てきた背景ではないでしょうか。 実際、多機能製品をフルで使う人は少なく、多くの人はそのうち2割ぐらいしか使っていないのではないでしょうか。 だから、自分が必要な機能だけをカスタマイズできるというのは、ユーザーにとっても使いやすさを損なわないので好ましいということになります。

 「個電」を意識して家電を開発しているパナソニックは、オーブンレンジなどを最初必要最低限に絞り、シンプル家電として提供し、 その後はお客様の必要に応じて、オーブン機能を追加したり、調理メニューを追加したり、スマホのアプリから簡単に操作できるようにしています。 もちろんこれがヒットするかどうかはわかりませんが・・・。

 注目したいのは、個人の進化に合わせて、提供する機能を付加していく、変えていくというところです。 人間は何かをする場合、はじめは初心者であり、段々慣れて、当たり前のように使いこなしていくようになります。 これはモノだけでなく、必要とする情報や人間関係なども同じです。 中学1年になった初日と1か月後、1学期が終わったころ、3学期終了間際、心理的には大きく変化し、必要とする情報、人間関係など違うはずです。 もし、1学期が終わっても、学校側が中学1年の初日の対応と同じことをしていたら、ほとんどの人は不満を持つのではないでしょうか。

 それではみなさんの店舗では、初めて来店された方が常連になるまでのサポートをどのようにされているのでしょうか? でも誰が初めてお客様がわからないので、そういうサポートはできないという方が多いのではないでしょうか。 では、会員ではどうでしょう。 いつか会員になったかは分かると思います。 初心者会員から常連会員になるまで、どのようにサポートしているのでしょうか? お客様と長期でのお付き合いを考えているなら、個電のように「マイスペック」ならぬ「マイ情報」「マイサービス」を提供するのも一つの手法ではないでしょうか。

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 マンションに「マンションライフ」を提案!

 みなさんは「マンション」という建物をご存知だと思います。 いわゆる集合住宅で、人が寝起きをし、生活の拠点とする場所ですよね。 この「マンション」の在り方を新しく提案する企業が出てきています。 これは目からウロコなので、取り上げてみることにしました。

 ところで多くの人が「マンション」に期待するものとは何でしょうか? 利便性、安全性、防音性、快適性などいくつか挙げることができると思います。 あくまでもハードを基準とした期待するものではないでしょうか。 実際、多くの分譲マンションや賃貸マンションでも、マンション全体のセキュリティーの価値、部屋単体の価値を売りにしています。 これが当たり前という認識の人が多いと思います。 視点はあくまでも建物自体のハードを中心としたものです。

 私もそんなものだと思っていました。 いわゆる常識、或いは思い込みというモノですね。 人間は自分の回りの全てを考察して、本当にこれで正しいのか?などと考えたりしません。 多くは深く考えることもなく、受け入れていることが多いものです。 パチンコ業界で言えば、「パチンコには勝負のために来ている。だからサービスは不要」という時代がありましたが、 そのころは誰もそれを疑っていませんでした。 そんなものですよね。 だからこそ、それはちょっと違うと気づく人は凄い人だと思います。

 この従来の考え方のマンションに対して、新たな提案をしている人がいます。 ファーストコーポレーションの中村利秋社長です。 「マンションにおけるサービスの在り方を再構築することで、新ジャンルのマンションとして提案する」 と言われています。
 要するに、『快適マンションライフ』の提案をしていくというのです。 つまり、マンションはあくまでもハードであり、それを利用して、どのような生活をするか、 それに焦点を当てたマンションづくりをしていくと言っているのです。 そのためにマンション内に、テレワークができる会議室を作ったり、スポーツジムや大浴場の温泉を作ったりしています。 マンション購入者が購入後、マンション生活していく中で、マンション内の施設を利用し、快適なワークライフや健康生活を楽しめるようにすることで、 このマンションで楽しく生き生きと暮らせることをマンション購入者にイメージしてもらうことが狙いです。 部屋単体の間取りの価値だけではない価値を備えることによって、従来のマンションとの差別化を図っていくというものです。

 このような発想をパチンコ業界に持ち込むとどうなるでしょうか? 従来のパチンコ遊技をするためのパチンコホールから、 「遊技ライフ」あるいは「非日常ライフ」を楽しむためのパチンコホールに進化していく、というような感じですね。 何に焦点を当てるかで、バリエーションはいろいろ考えられます。
 人と人との繫がりやコミュニケーションに焦点を当てると「コミュニティライフ」を楽しむためのパチンコホールとなりまし、 健康に焦点を当てると「健康ライフ」を楽しむためのホールとなります。 店舗の立地や客層によっても、いろいろ考えられます。 店舗が都心にありサラリーマンが多ければ、「サラリーマンライフ」を楽しむパチンコホール、 農家の方が多ければ「農業ライフ」を楽しむパチンコホールになるかもしれません。 それぞれのライフを楽しむために何が必要なのかを考えると、 付帯させる設備が見えてくると思います。
 例えば、「コミュニティライフ」ならば、コミュニケーションができるスペース、「健康ライフ」なら健康状態を管理できるスペースや機材が必要になるでしょう。 「サラリーマンライフ」なら、ストレス解消にボクシングのサンドバックを備えたスペースが必要なのかもしれません。 「農業ライフ」なら汗を流す温泉スペースや農作物の情報交換ができる場所、或いは農作物を販売できるスペースが店外に要るかもしれません。 それぞれのライフスタイルの中でパチンコ遊技をどう位置付けるのか、というように考えていくことで、他にはないオリジナルなパチンコ店ができるのではないでしょうか。

 多くのパチンコ店は遊技機だけに焦点を当てていますが、 このファーストコーポレーションのように「ライフ」に焦点を当てることにより、 地域住民に新しいパチンコライフを提案できる可能性が広がるのではないでしょうか。

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 物流施設の職場環境の充実から危機感を持つ!

 コロナ禍でネット販売が急増しています。 それに伴い物流施設も急増しています。 千葉県流山市に日本GLPという物流不動産を手掛ける会社が、巨大な物流施設の建設を進めています。 物流倉庫を8棟建設する予定です。 延べ床面積は8棟で約92万平方メートル、東京ドーム約20個分に相当します。

 この日本GLPという会社の面白いところは、単に大きな物流施設を作ろうとしているのではないことです。 社長の帖佐義之ちょうさよしゆきさんは、ニュース番組WBSのインタビューで 「この先の物流の在り方を、われわれなりに表現したプロジェクト」と語っていました。 つまり、今までの物流施設ではない、これからあるべき物流の姿を描いて、設計し、それを具現化しているということです。 経営環境変化に伴い、自分たちの在り方を考え、より良い方向へと変化していこうとしています。
 現在、物流関連は儲かっていますが、さらなる成長を目指して積極的に変わろうとしています。 パチンコ業界で言えば、300台規制がなくなり、大当りが発明され、業界全体が伸びていく時期での変化です。 この頃、この拡大変化についていけなかったホール企業は、伸び悩み或いは没落してきました。 業界が縮小する時に変革が盛んに叫ばれますが、実は拡大時期も企業の変革が大切なのです。

 この日本GLPの変革のために取り組みで、これはパチンコ業界にも影響するという共通のものがあります。 それは人材確保のための取り組みです。 実は、物流業界も人手不足なのです。 業界が拡大する中、AIやロボットなどの活用もしていますが、優秀な人材は欠かせないのです。 いくら機械化をしても人手が必要なのです。 そのためこの物流施設では、人材の集めやすくするための環境を充実させています。

 例えば、大きくゆったりしたオシャレな休憩室、 スタッフのためのカフェも用意しています。 瞑想するためのスペースもあれば、ヨガスペースもあります。 もちろん託児所も完備しています。 カフェは大きく、地域の人にも開放しています。 そして、日本GLPとしては休憩室やカフェでコミュニティができ、物流の新しいアイデアが出ることを期待しているようです。

 実はこの職場環境の整備は、事業拡大の戦略的な狙いがあるのです。 この物流施設は巨大なので、多くの物流関連企業に貸出しているのです。 入居する企業にとっても職場環境が整うことになるので、人材が集めやすくなるという効果があります。 どの物流関連企業も人手不足なので、事業拡張に苦労していますが、 巨大施設に人材を呼べる環境があるとなると、どの企業も人材募集という問題が解決されるので喜びます。 WBSのインタビューで入居した企業の一つであるGBテクノロジーの黒田社長が、 「入居するときは本当に人が集まるのか疑問に思っていたが、いざ入るとキレイな施設で働きたいという声を多く聞くようになった。 雇用問題は今はすべて解決している」と答えていました。

 もし、あなたの地域で、日本GLPのように職場環境を充実させる企業が増えたらどうなるでしょう。 少し想像してみて下さい。 絶対パチンコ業界で働きたいという人は別として、多くの場合、就職先の判断基準は職場環境になるのではないでしょうか。
 昔、パチンコ業界ではバックヤードを極力小さくする店舗もありました。 理由は、バックヤードを充実すると社員がホールに出たがらなくなるので、なるべく小さくするというのです。 今はこのような店舗は少なくなり、それなりの休憩スペースもあるとは思います。 昔に比べると格段に良くなっているところが多いと思いますが、 人材の取り合いは、競合店だけではなく、地域企業との取り合いです。 日本GLPも全国規模の会社です。 あなたの近くにあるかもしれません。 もちろん日本GLPのような発想をする会社が一社だけでないはずです。 また、ニュースを見ていた企業の社長の中には、同じように職場環境をテコ入れするところも出て来ることでしょう。

 コロナ後、飲食、観光などの業界が復活すれば、どの業界も人手不足になるのは目に見えています。 そして、どの業界も気が利く優秀なスタッフを求めています。 他業界のコロナ後を見据えた人手不足対策を知ることで、 将来のための人材確保対策をしておかないと手遅れになる可能性があります。 特に優秀なアルバイトスタッフは要注意です。 現在、スタッフが確保できているから大丈夫と安心していると足をすくわれるではないでしょうか。 老婆心ながら・・・。

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 秋の花粉症をコロナと間違える人が増えている?

 今年はアッという間に秋になったような気がします。 天候不順が続いたので、そろそろ天気が回復してまた暑くなるだろうという期待空しく、いつの間にか涼しくなっています。 天候不順の反動で気候が良くなると、気分転換のために外に出ることが多くなるような気がします。 そこで気を付けたいのが『秋の花粉症』です。

 なぜ気を付けたいのかと言えば、花粉症の症状が新型コロナの症状と似ているからです。 花粉症の主な症状は、「鼻水」と「咳」、「目のかゆみ」などです。 クリニックのお医者さんが「コロナが心配で受診する方に、コロナではなく花粉症の方が多い」とニュース番組WBSのインタビューに答えていました。

 この話で「なるほど!」という人と、「秋に花粉症?」という人に分かれるのではないでしょうか。 春の花粉ほどではありませんが、秋にも花粉が飛んでいます。 花粉の種類は大きく次の3つにです。

 〇ヨモギ     8月  ~10月
 〇ブタクサ    8月中旬~10月
 〇カナムグラ   8月下旬~10月

 コロナ禍で家にいることが多く、気分転換をしたくなります。 人混みを避けて、河川敷や公園をぶらりと歩く。 周囲に誰もいなければ、マスクを外して歩くこともあるかもしれません。 秋晴れの中、散歩すると気持ちが良いものです。 しかし、先ほど花粉症の原因となる植物は、河川敷や公園、空き地に生息しています。 花粉に対して弱い方は、知らずに『秋の花粉症』になっているかもしれません。

 意外に知られていない『秋の花粉症』。 お客様に注意を促すのも気遣いの一つになるかもしれません。 また、景品企画として『秋の花粉症』対策グッズを取り扱うのも悪くないでしょう。 『秋の花粉症』の存在をお客様に教えることは、もしかしたら、お客様のコロナ禍での不安を一つ軽減することになるかもしれません。

参考資料:春だけではなかった!知っておきたい秋の花粉症

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 お客様にワクチンの誤情報について注意を呼び掛ける!

 世の中には情報が飛び交っています。 正しい情報を基に行動すべきでしょうが、どの情報が正しいのか見分けることは結構難しいものです。

 ここで質問です。 以下の情報の中で間違っている情報を指摘して下さい。

①ワクチン接種により遺伝子に変化を生じさせる。
②ワクチン接種が原因で多くの方が亡くなっている。
③ワクチン接種が不妊症の原因となる。
④ワクチン接種が流産の原因となる。
⑤ワクチン接種により不正性器出血(不正出血)や月経不順が起こる。
⑥ワクチン接種で本人や周囲の人がコロナウイルスに 感染する。
⑦ワクチンを接種した人が変異ウイルスに感染すると重症化しやすい。
⑧通常の臨床試験(治験)のプロセスが省略されている。
⑨臨床試験(治験)が終わっていないので安全性が確認されていない。
⑩動物実験でワクチンを接種した全ての動物が死んでいる。

 みなさんは幾つ指摘できたでしょうか? 答えですか? 答えは①~⑩まで、すべて間違った情報です。 正解できたでしょうか?
 この10項目は厚生労働省が「注意が必要な誤情報」として取り上げているものです。

 ネット社会なので、誤った情報でもどんどん拡散していきます。 例えば、③の「ワクチンが不妊の原因となる」というものですが、 東京大学大学院教授の鳥海不二夫さんによると、今年の1月~7月にかけて、投稿は約11万件あったそうです。 その11万件の元を辿っていくと、そういう発信を最初にしたのは29アカウントから出ているそうなんです。 それを目にした人の中に拡散者と呼ばれる人がいて、次々に「ワクチンが不妊に原因」という情報を流します。 その中には信じて流している人もいれば、面白がって流している人もいます。 中には悪意を持って流している人もいるそうです。

 人間繰り返し、断定的な同じ情報に接し続けると、ついその情報が真実であると思ってしまう心の弱さを誰もが持っています。 そうならないためには情報の出所を確認する。 その情報と反対の情報が無いか探してみる。 情報の内容を論理的に考えてみる。 信用できるところに情報が正しいか確認してみる。 ことが大切です。

 先だって私もある人からワクチンを受けると生命保険金がでないという話を聞きました。
「今のワクチンは接種の意思を確認している。 それは治験中だから。 みんな知らずに治験として接種している。 実は治験による死亡は、生命保険の対象外となっている。 つまり、死んでも生命保険の保険金がでない。
 実はある人の知り合いの主人が無くなって、奥さんが生命保険会社に保険金請求をしたら、 ワクチン接種の有無を聞かれ、接種したと答えたら、保険金は出ないと言われた。 奥さんは家のローンを主人に生命保険金で返せると思ていたのにそれができなくなり、パニックになっている。
 特に10年以内の生命保険については、外国でサーズやマーズの脅威があったので、治験項目を免責に追加したらしい。 だから、生命保険の契約を昔にしているなら問題ないけど、もし保険を最近契約をしたなら、ワクチン接種は考えた方がいいかもしれない。 帰って免責事項を見直して、『治験についての免責』を確認した方がいいですよ」
 一瞬本当なの?と思いました。 事実の中に少しウソネタを仕込んでおいて、もっともらしい筋書きを展開します。 話してる本人は善意です。 私が困らないように話してくれています。 本当のようなウソの情報です。

 お客様の中にも多くの情報に接する中で、正しい情報を見失っていることがあるかもしれません。 コミュニティホールの十分条件の9番目の項目に「地域と共生する仕組み」として、「情報の提供」を取り上げています。 つまり、お客様に必要な正しい情報を発信することは、お客様に信頼してもらうために必要な行為です。 テレビ番組やニュースでも誤情報に惑わされないように注意を呼び掛けています。 パチンコ店も同じように誤情報に注意し、正しい情報に基づいて、接種を判断するように伝えることは大切だと思います。
 例えば、コミュニティボードに情報を載せる。 また、大きなパネルを作り、この中でどれが誤情報なのか当てるというクイズを作る。 まぁ、いろいろ考えられると思います。 コミュニティホールを目指しているなら、今の時期の情報発信ネタとして「ワクチンの誤情報」は適切なのではないでしょうか。 もちろんお客様との会話ネタになるので、スタッフにも「ワクチンの誤情報」については知識を与えておく必要があるでしょう。

参考資料:新型コロナワクチン(mRNAワクチン※) 注意が必要な誤情報 (2021年9月7日版)厚労省

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 自民党の総裁選挙を活用して社会意識を高める!

 自民党の総裁選挙がスタートし、多くの人の関心を集めています。 関心を持っているほとんどの人は自民党員ではありませんが、総裁が次の総理になるので無関心ではいられません。 ホールスタッフも日本国民であり、暮らしやすい社会を望んでいるのであれば、自分には関係がないでは済まされないと思います。 選挙権を持っている以上、一定の関心を持ち、候補者に対して自分なりの判断ができることが必要です。

 ホールの中には、スタッフに良き市民として、政治に関しても一定の見識を持つような話をしているところもあります。 ある程度の年齢になって、政治に全く知らないと言うのは、国民としてより良い指導者を選ぶという義務を果たしていないことになります。 また、コミュニティホールや地域密着店として、地域の活性化に取り組んでも、国や地方自治体との絡みがでてきます。 どのような社会を作って欲しいのか自分なりの考え方を持っていないと、地域のそれなりの立場の人との話についていけません。 そう言う意味で、政治にはある程度の関心を持っておく必要があります。

 以上のように考えていくと、パチンコ店が社会貢献を本当に考えているかどうかは、政治にある程度知見があるかで推察できます。 店長やスタッフが地域を良くしようと思えば、地域の問題や社会の問題との関わりが出てきます。 関わると必然的にどういう地域や社会が好ましいか自分なりの意見を持つことになり、自然に政治に関心が向くようになるからです。
 例えば、孤児院にお菓子を持て行くパチンコ店は結構あります。 お菓子を持って行くと多くの子供がいるのが分かります。 なぜ、こんなに子供がいるのか、子供が大きくなったとき進学はできるのか、就職のときの保証人はどうするのか? 賃貸のアパートを借りるにしても、保証人は要求されます。 親という後ろ盾がない彼らはどうするのだろうか? そういうことに対して国は、地方自治体はどうしているのだろう? 関わりを持ち知識が増えると、今の制度に対しての自分なりの意見が出てくると思います。
 考えても見て下さい。 社会を良くしたいと思って頑張っていますという人が、社会に深くかかわる政治に関心がありませんと言うのは、どこか違和感を感じます。 社会を良くするためには良い政治が不可欠だからです。 逆にホールのスタッフが、「良き社会を作るために、〇〇を掲げている□□さんの考えは共感が持てます」と言えば、 それを聞いた人は、ここのホールのスタッフは社会のことを考えているレベルが高い人間と感じるでしょう。

 それではみなさんの店舗のスタッフは政治(政策)に対しての関心度合はどうでしょうか? 朝礼で「我々は事業を通じて、社会を良くしてく」などと唱和をしても、 社会そのものに関心が無かったり、社会を良くしていく政策に関心がなければ、ただのお題目に過ぎなくなってしまいます。

 そこでホールのスタッフにも政治に関心を持ってもらうために、今回の自民党総裁選挙を利用してはどうでしょう。 具体的には、今回の4人の候補について簡単なアンケートをとってみるのはどうでしょう。例えば、

①あなたは、4人に候補の中で、誰が人間的に良い人だと思いますか?
②あなたは、4人の中で、日本の総理に相応しいのは誰と思いますか?
③あなたは、4人に中で、誰が総裁になると予想しますか?

というような感じですね。 個人の政治信条を聞くわけではないので、無記名アンケートで良いと思います。 政治的にうるさい地域なら③の予想だけでもいいと思います。
 次にお客様に3日間ぐらいアンケ―トを取って、すぐに集計をして貼り出す。 今月の29日が総裁選なので結果もすぐ出ます。 世間の関心も高いので、お客様が答えてくれる確率も高いと思います。 なお、くれぐれもお客様の政治信条を聞くものではないことを伝えておくことが大切です。

 総裁選のアンケート取ることで、お客様から4人の候補者についての話が出るかもしれないので、 スタッフもニュース等に関心を持って見るかもしれません。 総裁選の関心度が高まります。 具体的な政策がどうのこうのより、まずは人物の好き嫌いから入っても悪くないと思います。 政党や政策の押し付けはダメですが、政治(政策)への関心を促し、選挙というものがどういうものか考えさせることは、悪いことではないと思います。

 今回の総裁選は、高市早苗が意外に頑張って票を集めるかもしれないので、 もし、投票で1位河野、2位高市、3位岸田になったら岸田さんはどうするだろうなどと、 いろんなことを考えて討論会などを見ています。 みなさんもこの総裁選挙を活用して、スタッフの政治への関心を高めて、お客様からの評価を高めてはいかがでしょか。

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 ニュースの人流増減で感染拡大縮小は分からない!?

 ニュースを見ていると相変わらず人流が昨年より増えているとか、〇〇より減少しているとかというニュースを見かけます。 新宿では、渋谷では、銀座では〇〇%が△△%などと数値を取り上げ、過去と比較しています。 アナウンサーもだからどうなんだということもなく、天気予報感覚で読み上げています。 意図としては、緊急事態宣言下で自粛を促そうというモノでしょうかが、 感染者数との関係を見ていくと、「だから何?」というような感じになります。 それは、人流に関係なく感染者が上がったり下がったりしているからです。

 もし、政府が人流の抑制を基に感染を抑制しようとしているのであれば、 多くの国民は、人流に関係なく感染者が増えているよ、感染者が減っているよ、という報道は、 政府の政策に関係なく、コロナ感染が拡大し収束していることになり、誰も政策を信用しなくなります。 分科会の尾身会長にしても、外出自粛、人流を50%まで抑制することが好ましいと言っていましたが、実際の感染者数と人流のデータをみると「何コレ?」となるのではないでしょうか。 人流と感染拡大の関係について信じて外出自粛に取り組んでいる人にとっては、何とも納得できない状態なのではないでしょうか。

 やっていることと結果が伴わない状態、そのまま店長が社長に報告したらどうなるでしょう。 例えば、DMを先月の倍発送しましたが、開店日集客は先月とかわりませんでした。 あるいは、経費節約の為にDMの発送を先月の半分にしましたが、開店日の集客は先月とかわりませんでした。 どちらの報告を聞いても、社長は「なぜ、そんなことになるの?」と理由を訊くのではないでしょうか。 テレビ局はこのような報告をして、外出の自粛をしましょうと平気で言っています。 視聴者がクレームを付けないからでしょうが、それにしても伝えれば良いというものではないように思います。

 このようなニュースを見ながら、もし、ホール運営を携わる人間がこのような報告をしていると、 社長や上司からクレームを付けられるのではないかと考えてしまいます。 確かに、とりあえず出てきた数字を見せれば、後は社長や上司が判断してくれるから大丈夫だろう、というようなテレビ局のアナウンサーのような店長や主任がいますが、 こんなことを続けていると分析能力がつかないどころか、最終的には社長や上司からデータを読めない無能と思われかねないので要注意です。

 今回取り上げた人流のように矛盾したデータや結果が出てきたのは、何かを見落としている可能性が高いので気を付けましょう。 例えば、人流が増えているのに感染が減っている。 通常は人流が増えると感染者も増えないといけない。 でも減っている。 それは何故なのか? 隠れている要因を明確にし、誰が見ても納得できるようにするのが、データ作成者の役割です。 そういう流れをデータから読み取れた時、社長や上司は納得して、判断ができます。 そうではないでしょうか。 コロナ報道で矛盾したデータを平気で伝えているテレビ局などは反面教師ということになるでしょう。

 今回取り上げた人流については、やはりワクチン接種と組み合わせて伝える必要があると思っています。 ザックとした話ですが、考え方の流れをみていただけたらと思います。

 上記の表は、東京都の令和3年1月の人口と9月16日現在のワクチン接種状況と、9月の年齢別感染割合を表したものです。
 東京都の人口は1384万人ほどですが、ワクチンの接種が進んでいる現在、全員が感染するリスクがあるというものではありません。 2回ワクチン接種をしている人は、新型コロナに感染しにくくなっていますので、感染の対象となるのは、ワクチンを2回接種していない人ということになります。 それを「感染対象人口」として書いています。 各年齢別の接種率が分かっているので、そこから未接種者を算出することができます。 合計すると数値は688万人と東京の人口の約半分になります。
 ザクッと言えば、東京都において感染リスクがある人は、約半分になったことを意味します。 リスクを持っていた人が減ることで、人流は減らなくとも、実際には感染人流は半分に抑えていることになります。 こういうことを正確に伝えることによって、ワクチンをみんなが接種している意味がデータに反映され、感染抑制に貢献していることが実感できます。

 ちなみに9月現在の年代別の感染者割合を一番右端に書いておきます。 一番右端と左横のデータを比べてもらうと30歳以上の年齢構成比が、感染対象人口数の割合と似ています。 人との交流による飛沫感染とプラス家庭内感染という形で、ワクチン接種をしていない方の中で、感染が拡大していますので、 感染対象人口の多さに比例していると考えています。
 逆に30未満は感染対象人口に比べ、割合が大きくなっています。 これは他の年代と違い、感染リスクを引き上げて特殊要因があることいなります。 10代では学校や部活ということになるでしょう。 20代では、一部学校(大学、大学院)ということもありますが、 大きいのは友人との交流の在り方なのではないでしょうか。

 人流のビックデータはスマホなどから取っているので、人流の年齢層が分かっているはずです。 もし、感染拡大が人流の影響だと言うのであれば、年齢別のワクチン接種率などを考慮して、感染拡大に本当に繋がっているのか、 判断につながる情報を流して欲しいものです。
 マスコミは緊急事態が長引き、国民は感染馴れをしていると他人事のように言っていますが、 ただ数字を連呼するだけでは、国民のいら立ちを高めるだけではないでしょうか。

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 バルミューダの『コーヒーメーカー』開発成功の理由!

 バルミューダというメーカーをご存知でしょうか。 世界で初めてとなる蒸気で食パンをもちもちッと焼けるトースターを開発した会社です。 その後今まであるが、今までにない機能を搭載して、扇風機や電気スタンドなどの家電の革新を次々に行ってきました。 そのバルミューダが9月8日に新たに『コーヒーメーカー』を開発したと発表しました。

 コーヒー豆の美味しいところだけを取り出して、後味のクリアなコーヒー作り、今までにない美味しさを実現したとのことです。 ポイントはエグ味や雑味を徹底的に抑えることに取り組んでいることです。 恐らく美味しいだろうとだけしか言えませんが、興味を持ったのは開発が成功にいたった過程です。

 バルミューダはかなり前から『コーヒーメーカー』の開発に取り組んでいたらしいのですが、何度か途中で開発を断念しています。 開発目的は、今までにない美味しいコーヒーを作るということで始まったと思いますが、なかなかそれが実現できなかった。 一時、『コーヒーメーカー』の開発は凍結されていたそうです。 ではなぜ、今回開発が出来たのでしょうか。

 ニュース番組WBSの中で寺尾玄社長が答えていまいた。 実は、社員の中にたいへんなコーヒーマニアがいて、寺尾社長に是非コーヒーメーカーを開発したいと言ってきたそうです。 理由は、すべてのメーカーの『コーヒーメーカー』を試して、自分が納得できるものがなかったからだということでした。 その理由を聞いて、寺尾社長は凍結していた『コーヒーメーカー』の開発をOKしたそうです。 責任者はもちろん社長に『コーヒーメーカー』の開発を直訴してきた社員です。 そこから2年半たって完成。 それが8日に発表された『コーヒーメーカー』です。

 これまで失敗してきたのに、なぜ今回は成功できたのか、それを読み解くことは、新しいホール作りを目指す人にとって参考になると思います。
 まず、失敗したときと成功したときの大きな違いはなんでしょうか。 出発点は、どちらも現状のコーヒーメーカーに不満があるということですが、 これまで失敗してきた開発は、何が課題か明確に分からなかったのではないかと思います。 課題がわからないということは、逆に言えば不味くしている原因が明確に掴めてなかったということになります。 だから、良いものを作ろうとして試行錯誤をするものの、どうすれば良いのか見えていなかった。
 ところが今回はコーヒーマニアの社員が、美味しさを邪魔しているものを見つけ、従来の『コーヒーメーカー』では、それを取り除くことができないことを調べた。 この時点で、これを開発すればこれまで世の中に存在しない、新たな『コーヒーメーカー』のイメージができたのではないでしょうか。 つまり、明確なあるべき姿をもち、それを妨げているものを正しく理解する。 そして、それを克服するための課題を設定することが、新しいものを生み出すためには不可欠ということです。

 このことから、良いホールを作りたいと漠然と思っているだけではダメだということです。 バルミューダの開発失敗と同じ轍(てつ)を踏んでいることになります。
 今までにないホール(会社が目指している理想のホール「コミュニティホール等」)を作るためには、それはどういうホールなのか、まず、明確に思い描く必要があるということです。 これを鮮明にすればするほど、何がそれを妨げているのか見えてきます。 ここまでくると、後はその妨害因子を排除するための課題が見えてきます。 もし、何をしたら理想のホールができるのか、課題が良く分からないということであれば、 原点に立ち返り、まず理想のホールとは何かを鮮明することが大切です。
 今回のバルミューダの『コーヒーメーカー』の完成は、コーヒーにたいへんなこだわりを持っている(あるべき姿を描けている)コーヒー大好き社員の存在なくしては、実現しなかったのではないでしょうか。

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 『池袋暴走事故』から秋の交通安全週間を考える!

 今月の21日から秋の交通安全週間が始まります。 春の交通安全週間がついこの間あったばかりのような気がしますが、気が付くと秋の交通安全週間がもう目の前です。

 交通安全は交通事故の撲滅を目指していますが、先だって『池袋暴走事故』の東京地裁の判決が出たことはみなさんもご存知かと思います。 池袋暴走事故は、2019年4月の出来事で、東京の池袋で乗用車が暴走し、母子2人が死亡、9人が重軽傷を負った事故です。 加害者の飯塚幸三氏は、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われました。 いろいろな意味で注目された事故でしたが、裁判で争っていたのは事故の原因についてであり、 飯塚氏はあくまでも「車に電子系統の異常が起き、ブレーキが効かなくなった」と主張し、 「ブレーキとアクセルを踏み間違え」を否定したことでした。 東京地裁は飯塚氏の主張を退け、禁錮5年の判決が出ました。 飯塚氏は控訴しない方針と言われていたので、これで刑が確定します。

 最愛の妻とお子さんを亡くされた遺族の松永拓也さんは、飯塚氏に自分の過失であったことを認めて欲しかったと話されていました。 それは飯塚氏が最後まで自分の過失を認めなかったからです。 裁判は相手を説得したり、納得させる場ではなく、あくまでの被告と原告の主張がどちらが納得できる主張をしているかを争う場なので、 「過失がない」という立場で裁判を始めた以上、その立場は貫くのが普通だと思います。 だから、自分の過失を認めないから、飯塚氏は酷い人間ということにはならないと思います。
 本当に酷い人間とは、故意であろうが過失であろうが、被害者に対して罪の意識を持たない、被害者遺族に対して何も思わない人間ではないでしょうか。 飯塚氏は、犯罪加害者家族の支援をするNPO団体の理事長と面会し「遺族に対して申し訳ない。判決を受け入れたい」と話しているそうです。 だから、飯塚氏は反省もし、自責の念も感じているのではないでしょうか。

 この事件をきっかけに運転免許証の自主返納者が増加したというニュースが流れました。 飯塚氏がどのような主張をしたとしても、過失の恐ろしさを世の中の多くの人に伝えたことは間違いないと思います。 自動車運転をすることは、一定のリスクが潜んでいる、特に高齢の方は認知機能が衰える傾向があるので、 運転する時には若い人以上に気を付ける必要があります。

 21日から交通安全週間の呼びかけを、お客様にされる店舗もあると思います。 この交通安全週間も毎回同じことをしていては、マンネリ化し、お客様やスタッフの注意力も薄れてきます。 今回、この判決が秋の交通安全週間の前に出たのも何か意味があるのかもしれません。 『池袋暴走事故』を風化させないために、このような具体的な事故事例を取り上げて、 秋の交通安全の呼びかけをしてみるのも一つの方法ではないでしょうか。

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 今話題の自民党の総裁選びを自店の運営ヒントにする!

 毎日のように朝昼晩と、自民党の総裁選挙に関するニュースが流れています。 日本国は、誰が次の総理になるのか、その話題でもちきりです。 菅総理や自民党に不満を持っていた人たちが、「誰が総理に相応しいか」「誰が誰の思惑動いているのか」 「この選挙はどのような裏の筋書きがあり、進んでいくのか」、みな興味津々です。

 菅総理やそれを支える内閣や自民党に対して、多くの人が「何をやっているんだ」と五輪強行の不満、 新型コロナ対策の不満、飲食業や観光業をはじめとする経済活性化政策への不満を言ってきました。 しかし、そういうものから、総裁をいかに適正に選ぶのか、というところに関心が集まってきています。 確かに総裁が新たになれば、新型コロナ対策、経済活性化についても、光明が見えて来るのかもしれません。 総理や自民党に失望していると言いながらでも、一転して次の総理や新しくなるであろう?自民党に期待をしているのです。

 パチンコ業界で言えば、運営が悪くて多くの人が不満を持っていたホール。 もっと台整備をしっかりして欲しい、ホールスタッフの動きを何とかして欲しい、カウンタースタッフの対応をどうにかして欲しい、 クリンリネスもイマイチで駐車場にゴミが落ちている、トイレも汚い。景品を見たらホコリをかぶっている。 新型コロナ対策も本当にやっているのか不安になる。 というような状態であった”自民党ホール”が、『店長が交代する』という噂だけで、また多くのお客様が集まり出した、というような感じですね。
 集まってくるお客様の頭の中は、
「会社は店長を交代させて、この店を旗艦店にするつもりらしい」
「どうも今度の店長は、いくつものホールを立て直したやり手らしい」
「ホールを一新するために、大改装を考えているらしい」
「立て直しのために大々的に出玉をするんじゃないか」
というような噂やイメージが錯綜している。 お客様は「捕らぬ狸の皮算用」的に期待が膨らんでいる状態です。

 パチンコ業界でこのようなことが本当に起きると改革をやる前から、立て直しは成功したものどう同然です。 恐らく店長が変わり、大型リニューアルで多くの人が来てくれると思います。 これを確実にするのが競合店に対するパチンコユーザーの信頼度です。 周囲の競合店が地域のパチンコユーザーから信頼が無ければ、まさに改革成功です。

 ”自民党ホール”はその点ラッキーです。 周りに有力な競合店がないので、多くの人は”自民党ホール”に行くか行かないかの選択を迫れている状態です。 少しは”立憲民主党ホール”も頑張って欲しいところですが、 枝野代表が「総裁選は午後5時以降にやってください」と言うところをみると、 自らサラリーマン政治家であることを暴露いているようで、信頼感が持てません。 個人的には「政治家は、24時間国民の生活まもり、国や経済を発展させることを考えないといけないのに・・・」 と言って、総裁選をだらだらやるなと言った方が、自分達の姿勢をアピール出来て良かったように老婆心ながら思います。

 さて、話を戻して今回の自民党の期待感立て直し術、見事だとは思いませんか。 挙党体制で頑張る自民党を演出しています。
「派閥は所属議員を拘束しない」
「女性総裁候補を歓迎する」
「派閥を超えて中堅議員があつまり、意見交換をする」
「自民党の改革を進めてくれる候補者を容認する」
ベテランから新人まで、みんなが一丸となって頑張っている。
 たとえて言えば「ねんきん」のような動きです。 「ねんきん」は「年金」ではなく「粘菌」です。 「粘菌」は動物と植物の中間的な存在で、普段はみんな集まって植物のように動かないのですが、 危険を感じた時、すべての「粘菌」が協力し合い、動物のようにその場所から逃げ出します。 どうですか?ぴったりとは思いませんか? もちろん「粘菌」は危機が去れば、また動かなくなります。 自民党で言えば「派閥優先」「長老主導」に戻るということですね。

 それでは、この自民党の『粘菌型党運営』から見らうべきことは何でしょうか。 それは何と言っても対外的な改革というか変化を訴える演出の上手さではないでしょうか。 もし、こそっと総裁選をやったらどうなるでしょう。 総裁選挙の日程は秘密にして、立候補者も対外的に明かさない。 総裁候補の政策は自民党内だけで配布。 そして、ある日突然、自民党の総裁が替わり、新総裁が挨拶をする。 総理指名が行われ、新しい総理が誕生する。 誰も自民党が変わり、今より良くなるとは思わないのではないでしょうか。

 もしそうだとすれば、改革はオープンにしてやることが大切ということになります。 改革を準備段階から見えるように行い、その過程に多くの人を巻き込むことです。 そして改革に対して期待感を醸成していくことが大切です。 改革に人を巻き込むと、ある意味改革推進の同士になるので、賛同者、協力者になってくれる確率は高まります。
 お客様に何も言わず、突然リニューアルをする店も結構ありますが、もったいないですね。 自民党にように改革の流れをつくり、それを見せる。 同じようにホールでも演出はできると思います。 実際、私もリニューアルのお手伝いをする時には、少なくとも3ヵ月以上前から、お客様へのアピールを考えます。 みなさんも自民党の改革演出力を意識的に取り入れて、ホール運営をしてはいかがでしょか?

参考資料:脳を持たない「粘菌」が集団行動する秘密

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 他業界の新業態への取り組みを自店の運用に取り込む?

 そごう西武が新業態の百貨店を始めました。 若者層の客離れに加え、インタネットによる商品購入が進んでおり、百貨店業界は構造的な不況に陥っていました。 そこへ新型コロナウイルスです。 緊急事態宣言の中での外出自粛などで、さらに打撃を受けています。 その百貨店がどのような店舗づくりをして、起死回生を図ろうとしているのか、その考え方にパチンコ業界も学ぶものがあるかもしれません。

 店舗名は「チューズベース シブヤ(CHOOSEBASE SHIBUYA)」でメディア型OMO店舗という位置づけです。 “未来の小売空間”を体現しているとしています。 ニュース番組WBSで店舗紹介をしていました。
 第一の特徴はすべてがデジタルというところです。 商品は展示してあるのですが、商品の近くにQRコードがあり、商品情報はスマホで読み取り確認するというスタイルです。 商品購入はスマホでの購入スタイルとなります。 支払もキャッシュレス決済のみとなっています。 つまり現金は使えません。

 テレビで見ていて、この店舗はお客様に寄り添うというよりも、百貨店の近未来を予想し、お客様にそこまで来てもらというスタイルと思いました。 当然、スマホの無いお年寄?は、”退場!”という感じになります。 まあ、東京なので、スマホを持っているお年寄りが多いかもしれませんね。 もちろん、面白そうな商品が置いてあるので、スマホが無くても博物館や美術館にいく感覚なら悪くないと思います。 でも、説明はQRコード頼りなので、接客はどうなるのかな?と正直思いました。 店舗の場所は渋谷なので、若者が多く、ターゲットも若者なのでしょう。 でも、デジタルだけで本当に若者が来るのでしょか?そんな疑問が湧いてきました。

 その時、番組で第二の特徴を紹介し始めました。
 第二の特徴は、テーマに沿って展示商品を選んでいるということです。 たとえ小さな会社であっても、強い思いで作られているブランド(商品)を作っているところに場所を貸すことで、 メーカーの強い想いをを伝えることを意識しているとのことでした。 そして、毎回テーマを決め、そのテーマに関心のある人を集客のターゲットにして、新しい顧客層を取り込んでいくということです。 テーマは月単位で変えていき、消費者の反応を見ていくそうです。 ちなみに今回のテーマは『サスティナブル』と言ってました。 若者のSDGsへの関心が高いことから決めたようです。

 ここまで話を聞いて、この「チューズベース シブヤ」は百貨店の新しい集客エンジンとして、 「テーマ=消費者の関心事」という切り口で、年齢や所得に関係のない集客を試していると理解しました。 従来の店舗構成では、どうしても年齢や所得が上の層になってしまい、ジリ貧を抜け出せなかった。 ところが「テーマ」別では、年齢や所得に関係なく、テーマに関心のある人が集まってくる。 その中には従来百貨店に来なかった層がいるので、百貨店のファン拡大につながるという読みです。

 このそごう西武の試みをパチンコ業界に持ってくるとどうなるでしょう。
 まず第一の特徴はそのまま使えそうです。 遊技台についての知識を、QRコードからスマホで説明が読めるようにするというのはありではないでしょうか。 また、QRコードを活用して、直近のホール行う新台入替や景品企画を紹介するというのもありでしょう。 イーゼルやポスターで関心を引き、QRコードで詳しい説明へと誘導するのは悪くないと思います。

 次に第二の特徴ですが、これも試す価値がありそうです。 通常パチンコを選ぶ基準は、「自分が勝てそうに思うかどうか」や「自分の好きな台があるかどうか」「気持ち良く打てるホールかどうか」いくつかあると思いますが、 今の基準以外のものを打ち出さない限り、新たなパチンコユーザーを招くことはできません。 そこでこの「チューズベース シブヤ」のように『テーマ』という切り口で集客をしてみるのも面白いかもしれません。
 もちろん自店の客層にもよりますが、例えば『すごもり快適』でもいいと思いますし、『コロナ太り対策』でもいいと思います。 情報の収集や発信、それに関連する景品や設備機器を揃え、『テーマ』に関心があるなら、是非来てください、と言うのはどうでしょう。 どうしてもこの店舗でないとダメというパチンコユーザーは少ないと思います。 パチンコユーザーの心に突き刺さる『テーマ』があれば、来てくれる可能性はあるのではないでしょうか。

「うちには中々新しいお客様が来てくれない」と言って何も工夫しないより、挑戦してみることは100倍価値があると思います。 但し、自分でも中々面白い、役に立つと思うような内容にしないと効果はないので、ハードルは少し高いと思います。 それはこの「チューズベース シブヤ」でも同じでしょう。 市場縮小期に入っている業界は、楽して業績の回復ができないのは、百貨店業界でも、パチンコ業界でも同じですね。

参考資料:そごう・西武初OMOストア「チューズベース シブヤ」
    :そごう・西武初OMOストア exciteニュース

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 他業界の新製品を自店の好印象に役立てる!

 コロナで巣籠(すごもり)は、感染対策という点から見ると良いことですが、カラダにはあまり良くなりません。 「コロナ太り」という言葉もあます。 コロナ太りは、外出自粛で外に出ることが減ったことによる運動不足、 コロナによる環境変化でストレスが溜まり、食べ過ぎや飲み過ぎによる摂取カロリー過多など、いろいろな要因が関連しています。 体重が増えると生活習慣病のリスクが高まり、腰痛や膝痛の要因にもなります。 また、太ると感染したときのリスクが増加するとも言われています。 外出しても地獄、家に居ても地獄ということですね。

 こういう悪循環を解消するために多くの人が関心を持つのが、カラダの健康維持管理ということになります。

 今年7月に明治安田生命は、全国の20代から70代の男女5640人を対象に、ネットで健康調査を行っています。 その結果をANNニュースで紹介していましたが、コロナ禍で「ストレスを感じている」と回答した人は3人に2人でした。 原因はやはり「外出が制限されるから」がトップで、次いで「感染が心配」や「人に会う機会が減ったから」というものです。 恐らく、ホールに来るお客様も似たような状況ではないでしょうか? 一度、自店のお客様を対象にコロナストレスについて調査をしてみると、お客様の困りごとがわかり、新しいサービスやお客様が喜びそうな景品を思いつくかもしれませんね。

 当然このような状況であることは、いろいろな企業がリサーチしていて理解しており、 こういう健康ニーズに応えようとする製品を開発しています。 しかし、開発してからお客様に商品が届くまでにはいくつものハードルがあり、タイムラグがあります。 メーカーは早く試して欲しい。 消費者は良いものであれば試してみたい。 でも、なかなかすぐにはマッチングしません。 もし、このギャップをホールが埋めることができれば、メーカーからも消費者(お客様)からも喜ばれるのではないでしょうか。

 例えば、9月の2日にダイドードリンコが業界初の機能性表示食品のエナジードリンクを発表しました。 「The BURNING」(ザ バーニング)250mlです。 希望小売価格は183円(税抜)です。
 この製品は「ヘルシア」シリーズを展開している花王とコラボして作ったものです。 内蔵脂肪を燃やす効果があるとされる花王の素材「茶カテキン」を540ミリグラム配合しています。 ダイドードリンコが健康意識の高まりや、ストレス解消・気分転換のために飲み物を飲む傾向が強まっている事から、 エナジードリンクにも「健康志向」「気分転換」が求められていると考えて開発したものです。 ちなみに9月20日に販売予定です。

 こういうものをいち早く、ホールで紹介する。 価格も200円以下なので、総付け景品として配布することも可能だと思います。 コロナも長期化して、健康を気にするお客様が多いようでしたら、喜ばれるのではないでしょうか。
 人は「初めて」というものには興味をそそられます。 「健康志向」プラス「業界初の新製品」、悪くないのではないでしょうか。 タイムリーにお客様のニーズに対応することで、あそこのホールはお客様のニーズに敏感という好印象を与えられるかもしれません。 他業界の新製品を、自店の好印象づくりに活かしてみたはいかがでしょか?

※もし、総付けで配布するときは、「業界初です」「今月発売されたばかりです」などのトークはお忘れないように!

参考資料:ダイドードリンコ、「The BURNING」を発売 日経
    :内臓脂肪を減らす「The BURNING」 Jcastトレンド

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 「トーキョー製麺所」というドラマが勉強になる?

 MBS毎日放送で「トーキョー製麺所」というドラマがスタートしました。 実際の「丸亀正麺」の店舗を使っての撮影です。 看板が「トーキョー製麺所」となっており、中身は丸亀正麺そのままです。

 設定は“早い・安い・美味い”の3拍子が揃った、活気あるお店。 常連客が多く、店舗のスタッフの数はギリギリ。 店長が産休に入り、店長不在の状態で、アルバイトの古株が、必死でオペレーションを回しているという状態です。 そこへ、新しい店長が着任するという設定です。 その店長は系列のホテル事業部からの出向してきたホテルマンです。

 新任の店長は接客サービスを重視します。 それに対してアルバイトは、「客はそんなものをこのお店に求めていない」と言い切り反発します。 店舗の営業中にアルバイトが、店長に接客サービスを止めて厨房を手伝うように言います。 それを聞いていた客の1人が、アルバイトの言う通りと賛同し、 回りの客にも店に来ている理由を聞き、「早いから来ている」「安から来ている」と言質をとります。 アルバイトは店長を見てしたり顔になります。

 しかし、店長はこのお店に接客サービス、普段と違う「非日常が必要なんだ」とアルバイトに言います。 それに対して「うどん屋は日常なんだ、そんなことはホテルに帰ってからやってくれ」と言います。 この対立の中でドラマは進んでいきます。

 「非日常」という言葉を聞いたときに、「パチンコは非日常なんだ」と言われていた経営者の顔が浮かびました。 「非日常」で有名なのが東京ディズニーランドでした。 お客様が私たちに求めているのは、日常ではない、非日常である。 ディズニーランドは、非日常について明確な定義を定めて実践します。 例えば、ゴミについて。日常ではゴミがあるのは当たり前。 だからゴミを無くすこと。 厳密にはゴミが15分以上同じところに落ちていないこと。 などとして、そのための行動をマニュアル化し徹底して遂行します。

 パチンコ店を非日常的な場所と位置付けているところもあると思います。 あなたのお店はいかがでしょうか。 もしそうなら、あなたの店にとって非日常性とは何なのでしょうか。 非日常性の定期付けを明確にすると、あたらな発見があるかもしれませんよ。

 このドラマでは、恐らく店長の考える非日常について明らかにしながら、 アルバイトの考え方や製麺所の店舗運営が大きく変わっていくのではないかと楽しみにしています。 深夜放送ですが、YouTubeなどでも見れるかもしれません。 店舗運営のヒントになるかもしれないという期待から、「トーキョー製麺所」を紹介してみました。

関連資料:「トーキョー製麺所」

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 マッチョなスタッフが人に安心感を与える!

 厚生労働省は、先月末に介護の現場で働く職員が2023年には約233万人必要と試算しました。 2019年の介護従事者は約211万人なので、このままで行けば介護業界で約22万人の人手が不足することになります。 介護の仕事は重労働なので続かない人も多く、現時点でも人手不足と言われています。

 重労働の理由は、介護者を介護するときに、起こしたり、抱っこしたりすることがあるので、 その時は力仕事になり、腰などをダメにしてしまう人もいます。 以外に重労働というところは、パチンコ業界、特に玉積みをしているパチンコ店では同じではないでしょうか。 私もそういう人を何人も知っています。 そういう人は案外頑張り屋さんで、つい無理をして玉箱を多めに運んでしまったり、無理な体制で玉箱の上げ下げをしたりして、 気が付くと腰を痛めてしまうというパターンが多いように思います。 優秀だと思っているスタッフが、腰痛で辞めるというケースは、店長としても会社として辛いものです。 これは介護業界でも同じなのです。

 そんな介護業界で、面白い取り組みを事業者をWBSで紹介していました。 その会社は「ビジョナリー」という会社で、介護士がフィットネス選手をしている”マッチョ”ばかりなのです。 身体を鍛えているので筋肉隆々、お年寄りを軽々と持ち上げます。 腰痛とは全く無縁のような人ばかりです。 実は社長の丹羽悠介さんもフィットネスジムで身体を鍛えています。 若い人で身体を徹底的に鍛えている人は、フィットネス業界のスポーツトレーナーになりたかったりするのですが、 コロナでフィットネス業界に就職できない人が多いことに気づきます。 そこで、筋肉自慢の人に介護をしてもらうことを思いつきます。

 彼らの希望は身体を鍛え続けることであり、大会に出て優勝することであったりします。 そこで丹羽社長はジムと提携し、スタッフが24時間ジムを利用できるようにします。 また残業無しとし、5時からジムの通えるようにもします。 加えて大会が近づくと、勤務時間内の2時間をトレーニングに充てることを許可します。 こうして身体を鍛えることが好きな人が喜ぶ体制をつくります。 一方、身体を鍛えることが好きな人も、お金を稼がないと生活できません。 マッチョを競う大会にも出られないどころか、ジムに通うこともできなくなります。 だからコロナ下で働き口をさがしていました。 そういう人に丹羽社長は声をかけて、介護士の資格を取ってもらい、施設で働いてもうらように導きます。 狙いは成功し、スタッフの確保に成功します。

 就職した筋肉大好きな若者は、実はお年寄から喜ばれています。 それは抱きかかえられた時の安心感が、全然違うと言います。 身体を鍛えていたことが、介護者への安心につながるという好循環になっています。
 丹羽社長は、ジムとの提携などで筋肉大好きな若者を支援することに対して次のようにコメントしています。 「自分が充実していないと他人を応援できない。 自分の目標や人生を充実してもらうことで、福祉の仕事でより活躍できるようになる。」

 若い人が身体を鍛える。 鍛えることで仕事が楽になり、お客様に対して気遣いができるようになる。 これはパチンコ業界でも同じではないでしょうか。 福利厚生の一つとして、スポーツジムにスタッフが通い身体を鍛えるというのは、健康と仕事に役立つので取り入れてみる価値はあると思います。 もし、本格的なマッチョなスタッフがいれば、結構人気が出るような気がします。 玉運びや玉の上げ下げが、一つのパフォーマンスになるかもしれません。 そこまでいかなくても、腰を痛めないように、スポーツジムに通うのは良いことだと思います。 店舗内でスタッフ対象にフィットネスクラブを作るのも悪くないと思います。

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 接客向上のキーワード「今、お客様が見たいもの」!

 接客接遇を向上させる。 口で言うのは簡単ですが、実際にはなかなかできないものです。 接客5原則と言われる、①挨拶、②表情、③態度、④身だしなみ、⑤言葉遣いを良くし、 接客やサービスのマニュアルである程度のレベルまで上げることができます。

 ここから上はマニュアルの無い領域となります。 その領域に踏み込む時に、どのような姿勢で臨めば良いでしょうか?

 実はアニメを見ていて、これはキーワードになると思う言葉を見つけました。 それは、
「今、お客様が見たいもの」
という文言です。
 このアニメは「かげきしょうじょ‼」というタイトルで、宝塚音楽学校をモデルとしたアニメです。 ルームメイトが、100周年記念運動会のリレー選手に大抜擢され、緊張している主人公に
「夏休み前、ロミオとジュリエットの授業の時、安藤先生の反応を見て思ったの。 お客様を見ている振りをしているだけじゃ、伝わらないんだって。 お客様の視線を無視して、一方的に投げかけるだけではダメなんだって。 お客様が何を見ているかを考え、何を見たいと思ってるかを意識しなくちゃだめなんだ」 と主人公にアドバイスします。

 主人公は最後の各組対抗のリレー競争に出ますが、大先輩の男役トップスター選手がバトンの受け渡しミスで、 主人公に突っ込んできて二人とも転倒してしまいます。 ここで主人公は、『すぐに立ち上がって走り出すべきか。それとも大先輩を助け起こし謝るべきか』 と悩みますが、ルームメイトの言葉を思い出して、『今、お客様が見たいと思っているものは何だろう』と考えます。 そして、主人公は転んだまま立ち上がらないという選択をします。
 一方、一緒に転んだ男役トップスターは、主人公が立ち上がって来ないことに気づき、意図を察して声を掛けます。 主人公を助け起こして一緒に手をつないで2人が走り、次の走者へとバトンをつなぎます。 次の走者も手をつないで走り、リレーは無事終わり、会場は大喝采です。

 ここで先ほどの主人公の頭の中を読み解いてみます。 主人公は、今、お客様が見たいものは、『男役トップスターが、コケている自分を優しくに助け起こすところではないか』と気付きます。 もし、自分(主人公)が立ち上がってすぐにリレーを続けると、後輩が男役トップスターを置いてけぼりにし、ビリにしてしまうという状況となります。 観客は、トップスターのファンであり、男役トップのそんな姿は見たくありません。 だから、主人公はすぐ立ち上がって走り出すことを止めます。
 2番目の選択肢である主人公が男役トップスターを助け起こすは、これも観客の期待に反するものです。 観客はカッコイイ男役スターが、紳士的に後輩女性を助け起こすことを期待しているはずです。 その逆をやってしまうと観客は失望し、助けられた男役スターのイメージ”強くて優しい”というものが崩れてしまいます。 だから、これも主人公はやめます。 賢明な判断です。 実際、転んだ後、二人が必死で走ってビリを争う姿を想像してください。これは観客に夢をまったく与えません。 歌劇団は観客に夢を与える所ですから、主人公の選択は大正解ということになります。

 アニメを見ながら、ストーリー展開が素晴らしいと感心しました。 同時に、「今、お客様が見たいのは何か?」という思考方法は、接客やサービスのとき、 特にハプニングがあった時にワンランク上の接客サービスを提供できる問いかけになると思いました。
 例えば、ワゴンサービスで頼んだコーヒーをまだ飲んでいないのに手が滑って、落としてしまった。 スタッフは当然慌てて、お客様の服にコーヒーがかかっていないか確認し、床にこぼれたコーヒーを拭く。 落としたコーヒーを処分していいか尋ね片付ける。 お客様の心は、『まだ一口も飲んでいないのにもったいない。損をした。でも自分のミスだからしかたがない』 と考える一方で『お客様、もしよろしかったら、コーヒーをお持ちしましょうか。もちろんお代はいりませんよ』 というような心遣いをスタッフがしてくれたらと思うものです。 特に常連でいつもコーヒーを頼んでいるのではあれば、そんな甘い気持ちが出てきます。 それを察して、例えば「店長からOKがでました。もしよければコーヒーを入れ直してきましょうか?」と声を掛ければ、 お客様はたいへん喜ばれると思います。 そうは思いませんか?
 もっと身近かな例では、お客様に取り寄せ景品の饅頭を勧めた時に、「饅頭?いらない」と言われた時に、 買っている時間がないから要らないのか、甘いものが苦手なので要らないのか、この取寄せた饅頭自体が要らないのか、で見たものが違うはずです。 時間が無い時は、お客様の見たいものは、あっさり会話を打ち切る姿でしょう。 甘いものが苦手なら、どのような景品が良いのか聞いて欲しいと思っているかもしれません。 饅頭自体が嫌いなら、なせ嫌いなのかを聞いて欲しいとのかもしれません。 そう考えるとこの「今、見たいものは何だろう」という問いかけは身近に使えると思います。

 では、「今、お客様が見たいもの」とは本質的に何だと思いますか? そうです。お客様が見たいものとは、お客様が抱いている店舗またはスタッフに対するプラスイメージに他なりません。 ここは客を客とも思わない、ぶったくりの店だと思っている人が、その店で素晴らしい接客を見たいとは思は無いでしょう。 逆にお客様が、コミュニティホールとして地域密着型の店として店舗をみているのであれば、素晴らしい接客や心遣いを期待するでしょう。 このプラスイメージが店舗にあることが大前提です。
 このイメージが高ければ高いほど、お客様の見たいもののレベルは高くなります。 ということはスタッフには、お客様が自店に期待しているレベルを知らないと 「今、見たいものは何だろう」という問いかけは使えないということになります。 あなたの店舗では、自店の理想とするイメージが全スタッフに共有化されているでしょうか? この機会にチェックをしてはいかがでしょうか。

※この自社に対する高いレベルのイメージを確立し、全社員が共有化しているところが、一流と言われる接客やサービスを提供するところです。 東京ディズニーランドやザ・リッツカールトンホテルなどはその典型です。 このようなところでは、「今、お客様が見たいものは何か」を考えることで、自然と接客レベルが上がって行く仕組みができています。

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 伊藤選手のクラス変更は、本当はラッキー?

 パラアスリートの伊藤智也とモノづくりをしている杉原行理社長の話の続きです。 2人は東京パラリンピックで金メダルを獲るために頑張り続けます。 2019年の世界パラリンピック陸上で結果を出し、死に物狂いでさらなる努力を続けていきます。 2020年の東京パラは延期となり、やっと今年、2021年、待ちに待った東京パラの開催となりました。

 しかし、その当日(8月24日)衝撃的な発表があります。 それは伊藤選手の出場クラスが突然変更されたのです。 男子車椅子陸上400mは変わらないのですが、障害クラスが(T52)から(T53)に変更されたのです。 (T53)は(T52)より障害の程度がワンランク軽いクラスです。 伊藤選手の障害が軽くなったと大会側が判断したということになります。 障害が軽いということは、(T52)クラスより身体能力が高い選手がいるということです。 つまり、(T53)クラスには伊藤選手のベストタイムより好タイムを出している選手はいくらでもいるということです。

 伊藤選手や杉原社長は(T52)クラスの中での金メダルを考えていました。 その大前提が突然崩れたのです。 伊藤選手の頭の中は一瞬真っ白になったのではないでしょうか。 8月25日、伊藤選手は発表後、戸惑いながら記者会見で、次のようなことを言っています。

「これまでたくさんの人に支えられて私はここにいる。 また、競技も終わっていないし、パラリンピックも終わっていない。 ならば勇気をもって次のページをめくり行く姿勢が自分には必要なのかな。 その結果、また自分にとって嬉しくないページが来るかもしれないけれど、 その時は、ひとりで受け止めることができないときには、 チームのみんなに一緒に背負ってもらって、一緒に泣こうかなと思っています」

 この記者会見を見ていた杉原社長は、目にうっすらと涙をためながら、 「本当にみんなに見てもらいたいんですよ。 58歳のおじさんが白髪交じりで、倒れんばかりにトレーニングした結果なので・・・」 と言っていました。

 29日に男子車椅子陸上400m(T53)は行われました。 伊藤選手は(T53)というクラスで走るのはこの日が初めてです。 伊藤選手は当初から必死で車椅子を走らせますが、他の選手との差は開いていきます。 これまで(T52)ではトップ争いをしてきたのに、この日はトップに大きく引き離され最下位でした。 でも、この時のタイムは、13年前に出した自己ベストを更新し、57秒16でした。 これは伊藤選手が見せた意地なのでしょう。 翌日、伊藤選手は杉原社長に会い、5年間の感謝を伝えています。

 さて、ここで質問です。 伊藤選手はアンラッキーな人なのでしょうか? 東京パラ開会当日に競技クラスを変更されてしまう。 これは大変不運なことに思えます。 頑張っていた金メダルの可能性はこの時点でゼロになったわけですから、不運であると言っても間違いはないと思います。 いくら何でも、開会日当日に変更はないでしょう!と。

 ではこのクラス変更が1か月前だったらどうでしょう。 もし、1年前だったら、5年前だったらと考えていくと、この出来事の評価が変わっていくのではないでしょうか。 どうでしょう、大会当日に変更となったことは、ある意味ラッキーではないのか!と思えて来ませんでしょうか?
 もし5年前にクラス変更になったいたら、杉原社長が伊藤選手に「金メダルを目指そう」という話をしなかったのではないでしょうか。 もし1年前なら、伊藤選手は東京パラに参加する意欲を無くしていたのではないでしょうか。 もし、1か月なら絶望感にさいなまれ、練習に力が入らなかったのではないでしょうか。 開会式の時だからこそ、伊藤選手は競技のある日まで、氣力が持ったように思います。 そう考えると伊藤選手は非常にラッキーな選手と言えるのではないかと思います。

 なぜこんな話をしているかと言うと、自分自身が運が強いとかラッキーなどと考えながら、 頭を使ったり、運動をするとパフォーマンスがあがることが分かっているからです。 そして、自分の運の強さは絶対的なモノでなく、解釈によって変えられるモノなのです。 回りの経営環境は変えられませんが、自分自身の解釈は変えることができます。 もし、自分にとってアンラッキーと思うことがあるならば、別の視点で解釈を変えてみてはいかがでしょうか?

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 パラ選手の伊藤氏と支援者の杉原氏から学ぶ!

 パラリンピックの代表選手の中に伊藤智也(58)という方がいらっしゃいます。 35歳の時に突然、多発性硬化症という病気を発症し、車椅子生活を余儀なくされます。 その難病を克服してパラリンピック選手となり、北京パラ、ロンドンパラでメダルを獲得します。 「車椅子の鉄人」と呼ばれますがその後引退をします。

 その伊藤さんが日本パラリンピックでの金メダルを目指し、選手として再挑戦します。 その過程をニュース番組WBSで紹介していました。

 一度引退したのに何故挑戦したのか? 実は伊藤選手に強いラブコールを送り、日本パラで金メダルを目指そうと働きかけた男がいました。 RDSの杉原行理(すぎはらあんり)社長(38)です。 RDSはいろんな意味でのより人にやさしいモノづくりをする会社で、障害者向けの製品も手掛けています。 その会社を興した杉原社長が「”世界一速い車椅子”をつくるから金メダルを目指そう」と伊藤さんに強力にアプローチしたのです。 最終的に伊藤さんは現役復帰をします。

 伊東さんが現役に復帰するということは猛特訓雄始まりを意味します。 来る日も来る日も車椅子を走らせます。 ”世界一速い車椅子”をつくると言った杉原社長は伊藤選手の意見を聞きながら、車椅子を改良していきます。
 当初開発はうまくいかなかったようです。 それは伊藤選手の言っていることが杉原社長には良く分からなかったと言います。 伊藤選手のように障害を持っている方の身体の動きや使い方が、健常者である杉原社長には十分理解できなかったからです。 例えば、「踏ん張りが効かない」と言ったとして、通常なら足で踏ん張るのですが、 足が不自由な伊藤選手は足で踏ん張れない。 だから伊藤選手は足以外の体のどこかで踏ん張るのですが、それを上手く表現出来ない。 杉原社長は伊藤選手から感覚的な不都合な点を言われたも、自分自身に障害の経験がないんで、 具体的にどこを改造したらよいか分からないという状況です。

 そこで杉原社長はすべてを「数値化」することを思いつきます。 車い椅子をコグときの姿勢、体重の掛け方を計測するシミュレーターを導入。 モーションキャプチャーなども取り入れます。 伊東選手に行っていることが数値に置き換わることで、杉原社長は改良すべき点が明確に認識でき、車椅子の改造が進みます。 その結果2019年の世界パラリンピック陸上では、(T52)レベルの障害者枠で出場し、500m銀、100mと1500mでは銅という優秀な成績を収めます。 二人はこれまでやってきた自分たちの努力に自信を深め、2020年の東京パラでの金を目指していきます。

 文章が長くなるので、2人の努力の続きは明日にします。

 今日のブログで注目して欲しかったことは、二人が共通に認識を持つために、『数値化』を行ったというところです。 『数値化』とはこの話に出てくるハイテク装置を使ったものばかりではありません。 もっと身近なことでの『数値化』もあります。 例えば、「アイコンタクトをしてください」と主任がアルバイトスタッフに行ったとしましょう。 スタッフが実際にどうするのか見てみると、かなり違いがあるはずです。 その理由は数値化されていないからです。 「アイコンタクトをしてください。具体的には1.5秒相手の目を見て下さい」 これならどうでしょう。 数値化されているので、同じ行動がとれると思います。

 さて、あなたの指導にはどれだけ数値がはいっているのでしょうか? 伊東選手と杉原社長は、障害者と健常者という違いと、アスリートとエンジニアという違いがありました。 その違いを数値を媒介とすることで克服し、共通の認識を持つことができたのです。 あなたの経験値とアルバイトスタッフの経験値は違います。 しかし『数値化』することで、その違いを埋めることができ、共通の認識を持つことができるとうことです。 もし、何かでお互いの認識が違うことがあれば、数値化をしてみてはいかがでしょうか。

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 岸田文雄元政調会長を反面教師として行動を考えてみる!

 今日のお昼、岸田文雄元政調会長がテレビに生出演をしていました。 ご存知のように今、自民党では総裁選挙が世の中の話題になっています。 自民党の総裁は、イコール総理大臣であり、国のトップになることがほとんど確定しています。 だから、テレビのワイドショーやニュースではその行方がどうなるか、視聴者の関心を集めるために、 総裁選の候補者の生出演などを企画しています。 その一環で岸田文雄さんが出ていました。

 岸田さんの発言が二階幹事長を交代へといざなったということで、 閉塞感のある現在の政策に風穴を開けてくれるのではないかと期待感が高まっています。 後手後手と言われ続けている菅総理。 それに代わる新たな日本のトップになるのかと期待をして見ていたのですが、菅総理の続投の方がましかもしれないと思ってしました。

 まず第一の理由は、菅さんとほとんど同じ方針であること。 番組の中で岸田さん本人は、菅さんと違う「4本の柱」があると自信たっぷりに言っていましたが、 ほとんど菅さんと同じことをやるように見えます。 違いをしいてあげるなら、③の検査の無料化・拡充ぐらいですね。

<コロナ対策岸田4本柱>
 ①医療難民ゼロ
 ②ホームステイが可能な経済対策
 ③電子的ワクチン接種証明活用 検査の無料化・拡充
 ④感染症有事対応の抜本的強化

 例えば、4本柱の一番目に「医療難民ゼロ」と掲げていました。 そして、岸田さんは一刻も早く全員が医療を受けられるようにしたいと語っていました。 しかし、現在の菅総理もまったく思いは同じで、菅総理が「医療難民が出ても仕方がない」と考えているようには思えません。 ただ、知恵というか力が足りず、医療難民を出しているだけなので、方針的には違いはありません。 傍からみると同じ方針を自分オリジナル方針のように言える感覚が大丈夫かなと思いました。 その他の柱にしても、菅さんの力不足でてきていないだけで、方向性は同じものです。 おそらく課題に落とし込むと違いが出るのかもしれませんが、そういう突っ込んだ話もありません。 本人は大きな違いを出していると思っているようですが、言っていることは菅さんのやっていることと同じ内容です。

 第二の理由としては、この人の菅さん以上の後手を打つかもしれないと思ったからです。 それはアフターコロナに向けての経済対策を、製造業やサービス業、観光業などいろいろは人を対策会議に招いて意見を聞き、 みんなが納得する施策をつくっていきたいと言っていたからです。 コロナ感染が流行し、緊急事態宣言が何回も出されている間、この人は何をしていたのか不思議に思いました。 総裁になったら、いろいろな業界を集めて策を練るということは、今は無策ということです。 長い間国会議員をして、コロナも1年以上経験し、その間、各業界の状況を視察したり、意見を聞いたりしてこなかったのかと思いました。 そして、総裁になって総理になったら考えるでは、今の菅さんより半歩遅れるのではないでしょうか。 岸田文雄さんは抽象論が得意と言われていますけど、具体策が考えられない抽象論は机上学者と変わらないので、政権に就くのは菅さん以上のリスクを感じます。

 そしてとどめを刺したのがアフガンの退避作戦挫折の問題で、「日本は後手になったと言われてますがどう思われますか?」 と訊かれた時に、「これからどう頑張るかが大切です」などと発言しているので、 政策に対する評価もできず、後手を踏んでいる怖さを全く理解していないようでした。 このことから恐らく岸田さんが首相になり、後手を踏んだ政策を打っても、「これからどう頑張るかが大切です」としたり顔で言いそうな気がしました。 反省も検証せず、何かやれば良いという考えは、ダメ店舗によくある店長のパターンです。 ご存知のようにイギリスも、フランスも、ドイツも、カナダも、トルコも、韓国も29日までに退避作戦を完了しています。 アメリカは別格として、先進国で退避作戦が完全に失敗しているのは日本だけではないでしょうか。

参考資料:アフガニスタンの日本の退避作戦から学ぶ!

 岸田さんは人は良さそうですが、政策は後手後手なりそうです。 岸田さんにしっかりアドバイスをする人がいないのかもしれません。 岸田さんのスピード感は個人の問題か、自民党という組織風土の問題かはわかりませんが、 新たなストレスになりそうなので、総裁は菅さんでいいのではないかと思ってしまいました。

 岸田さんを反面教師として学ぶべきことは、まず、問題を小分けにして課題レベルの話ができないと説得力がないということです。 次に、情報収集をしっかして、施策をつくるための準備はあらかじめしておくことです。
 パチンコ業界で言えば、社長から万一、お店を任された場合、自分なら具体的にこういうことをするという準備はしておくことです。 急な指名ほど、スピードが要求されます。 それに応えることができれば、社長から認められるかもしれません。 コロナ禍で何があるか分かりません。 もしかしたら、上司がコロナで倒れて、自分がその代わりをすることになるかもしれないのです。 現在が有事と考えて、備えをしておくことで、チャンスが巡ってくるのはないでしょうか。

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 9月1日防災の日に自分の具体的な行動を考えてみる!

 9月1日は防災の日です。 この防災の日にちなんで、防災グッズを景品にしている店舗もあると思います。 近くの奈良ファミリーというショッピングモールに行くと、3000円の家庭用の防災グッズ一式をはじめ、様々なグッズは売られていました。

 1923年(大正12年)11時58分32秒 に関東大震災は起こりました。 死者・行方不明者は推定10万5,000人と言われてます。 その悲惨な出来事を後世に伝え、国民の注意を喚起するために防災を日を9月1日にしています。 これに対して異議を唱える人はいないと思いますが、 この防災の日を活用している人はどれだけいるでしょうか?

「活用?」と言われても漠然としていますので、 万が一、大きな地震に遭遇した場合、自分自身を守るためにどういう行動をすべきか、予め考えているでしょうか? ということではどうでしょう。 さらに、自分の家族を守るために、どのような行動をすべきか、予め考えているのでしょうか? もっと言えば、店舗において、お客様とスタッフを震災から守るために、どのような行動をすればいのか予め考えているでしょうか? なぜ、こんなことを言っているかというと、実際に地震が起こった時に、冷静な判断のもと指示を出すことができない可能性が高いと思うからです。

 人間は危険が迫った時には、思考を停止し、行動を優先させます。 例えば、山の中でクマに遭遇したら、この熊はツキノワグマなのかヒグマなのか、襲ってくるだろうかなどとゆっくり考えることはないと思います。 脳の中では偏桃体という部分がいち早く「ヤバイ、逃げろ」と大脳を経由せずに指令をだしてきます。 だから多くの場合、反射的にカラダが動いてしまいます。 同じように大きな地震に遭遇すると考える余裕がなくなります。 そのとき、店長だから、主任だから正しい指示を出すべきだと思っていても出せなくなります。 そこで、万一の時にはどうすべきか、店長ならみんなにどのような動きをさせるべきか、具体的に考えておくと、そのプログラムに沿った行動がとれるので、最悪を回避できます。 例えば、地震が来たら店舗責任者は原則としてどこにいるのか。 スタッフの安全確認をどうするのか。 スタッフの役割とは何か。 具体的にお客様をどのように誘導するのか、ケガをして動けない方をどのように運ぶのか、 昼のケースもあれば、夜のケースもあり、夜なら停電時の対応も考えておく必要があります。 あれこれ考えると、防災のための必要な備品も見えてくるので、今ある防災グッズが実際すぐに使えるか点検しておくことも大切です。

 防災について細かく考えるときりはありませんが、事前にある程度シミュレーションをしておくことで、的確な指示が出せるようになります。 またスタッフにも、事前に役割を伝えることで、混乱の中で的確な行動がとれるようになります。 これらのことが多くの人のリスクを減らし、お客様の安全が確保につながります。 危なくなったら何とかするさ、という人もいますが、もし大和民族であれば、自分を過信しないことです。 ほとんどの人はできません。 これまでの菅さんや茂木さんをはじめ政府の対応を見ると、危機に対して力がほとんど発揮できないことは分かると思います。 大和民族は危機に弱い民族なのだと思います。 そのことを自覚して、万一に備えて万一の時のミシュレ―ションをしておくのが無難だと思います。

 上司として部下に大ケガをさせてしまった。 親しくしていたお客様が亡くなった。 大切にしている家族に何かあった。 すべて受け入れ難いものです。 特に役職が上になるほど、万一の時の判断力を求められますので、責任が重くのしかかります。 もし、あの時に的確な指示を出しておけばと後悔をしないように、少なくとも1年に1回は防災の具体的な行動について考えてみることは大切なのではないでしょうか。

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