本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2022年7月の目次 □□□

 「正気のサタン」店舗の工夫力がお客様満足を変える!

 ヤッホーブルーイングから、新しいビールが発表されました。 商品名は「正気のサタン」という名前です。 ネーミングがユニークなので、思わず買って試したくなるのはないでしょうか?

 「サタン」だけに高濃度アルコールで、人を悪魔に変身させてしまうビールかと言えば、全く逆で、 今、注目されている「微アルコール」飲料です。 微アルコールはアルコール濃度1%未満のものを指します。 名前とは正反対に、人を悪魔にしない?ビールです。

 柑橘テイストのホップを使用し、爽やかな香りが特徴です。 小麦やオーツ麦を使い、微アルコール特有の水っぽさをなくす工夫をしています。
 開発したヤッホーブルーイングの井手直行社長は、コロナでお家時間が増える中、家でも美味しいものを飲みたいというニーズは根強くある。 家で自分時間を過ごすうえで、貴重なお供になっていくことを期待して開発したと、ニュース番組WBSのインタビューで答えていました。 微アルコールは、怠くなりにくく、眠くならないので、お家時間を過ごすお供として、 趣味の時間やテレビの時間を充実させるものと考えているようです。

 発売はセブンイレブンが8月2日から先行販売をするそうです。 買って飲んでおいしければ、景品として出して面白いと思います。 ちなみに「正気のサタン」の価格は235円です。 端玉景品でも使えそうです。

 ちなみに店舗によって景品でも打ち出し方の差がでます。 最悪店舗は、ただ仕入れたということで棚に置くだけ。 気の利いた店舗は、個人的な感想などを入れたポップを作ります。 考えている店舗は、ビールとして売るのか、新ジャンルビールとして売るのか考えます。 もちろん、新商品の強調もありでしょう。 やり手の店舗は、どうすればお客様が景品を買った時に満足度が上がるのか意識しているように思います。 同じ商品でも、売り方で満足は雲泥の差ができるのは常識ですよね。

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 ロシアの「ウクライナ穀物窃盗」ニュースを考える!

 ウクライナから盗まれた穀物がレバノンに輸送されている(ベイルート 28日 ロイター)、 というニュースが目に留まりました。 以前にも、トルコ政府がウクライナから盗まれた可能性があるとして、船舶への立ち入り調査をしたとTVニュースで報じていました。

 このようなニュースを見て連想するのが、「万引き家族」という言葉です。 「万引き」は悪いことという概念は、万引きをしていない組織(国家、会社、家族)、あるいは万引きをしていない人にとっての概念です。 そういう人にとっては、「万引き」は悪いことと考えます。
 しかしながら、万引きを常にしている組織や人においては、それは当たり前の行為であり、生き方の一つということになります。 つまり、良い悪いの価値観は組織の持つ価値観で決まるということになります。 ウクライナの穀物は、国家レベルで侵略に成功すれば正当に自国のモノという考えがあるとすれば、 ロシアにとっては戦利品の処理であり、文句を言われる筋合いはないということになります。

 傍から見ると”おかしなこと””変なこと””悪いこと”と見えても、その組織にいる人間から見ると、 組織というフィルターがかかっているので、全然おかしなこととは思えず、正しいことをしていると認識しています。 いくら傍から「おかしい」「間違っている」と言っても、組織が肯定してくれるので、自分の認識を変えません。 もちろん、大前提として「組織=信頼」があります。 したがって、そう言う国家は「組織(国家)=信頼」は最大限大切にします。 そのためには手段を択ばないというところが、この種の組織の恐いところです。

 それでは組織内の人間は、おかしな価値観に気づく方法はないのでしょうか? それは、その価値観を組織内に向けた時、排除されるかどうかでわかると思います。 万引き家族が家族内で万引きをしたらどうなるでしょう? 恐らく「お前は何を考えているんだ!」と厳重に注意をされると思います。 内と外では、同じ行為をしても評価が180度違うということです。

 同じ価値観を共有することは大切ですが、 それがおかしなものになると長期的に見て問題が出てきます。 組織に属していると組織の持つ価値観を絶対と思ってしまいます。 組織(会社)を正しく運営するためには、組織の価値観を絶対と妄信するのではなく、 その組織の正しさを検証するモノを持つ必要があるのではないでしょうか。 そのモノサシは、孔子が言った「己の欲せざるところは人に施すなかれ」という言葉がしっくりくるように思います。

 ロシアのウクライナ侵略も長くなってきました。 ニュースにも馴れが出て無反応になりがちです。 世界の平和を願うなら、そうならないようにロシアの行動に対して、たまには立止って、いろいろと考えてみることも重要なのではないでしょうか。

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 夏にお客様を熱中症から守るという基本を貫く!

 毎日暑い日が続きます。 実はこの間軽い熱中症にかかってしまいました。 夜になっても暑さがどうしても抜けず、身体が怠く、動く気がしません。 これはダメだと思い、エアコンの効いた部屋で2時間ほどおとなしく寝ていたら身体が元に戻りました。 調べてみると熱中症の初期症状でした。

 熱中症を避けるためにはエアコンは欠かせません。 今年のような暑い夏には、エアコンは必須ですが、政府から”節電”と言われると、 どうしてもエアコンを付けないように我慢しようという意識になってしまいます。 特に電気料金が値上げとなっている今は、その傾向が強くなります。

 先だってテレビで熱中症による死亡に内訳(東京都令和2年)を紹介していました。 熱中症死亡者の200人中、屋内の死亡者は187人で、 その中でエアコンが無く、死亡された方が66人、 エアコンが設置されていたが使わずに死亡された方が102人、 エアコンを入れていて亡くなられた方は19人というものでした。 エアコン未設置と未使用を合わせると168人となり、死者数の8割以上がエアコン無しが大きな要因となっています。
 この夏、節電の影響でエアコンを未使用でなくなる人がさらに増えるのではないでしょうか。

 熱中症の死亡は高齢者が半数以上を占めます。 パチンコユーザーの最大のお客様が高齢者層ということを考えると、 熱中症対策としてエアコン利用の大切さを お客様に呼びかけをしておく必要があるのではないでしょうか。

 電気代が上がる中でのエアコンの利用促進策として、一番簡単なのがエアコンの室外機に日よけパネルをつけることです。 ホームセンターのDCMでは、エアコンの「室外機用日よけパネル」がかなり売れているとニュース番組WBSでも紹介していました。 室外機の置かれている状況で違いはあると思いますが、3か月使用で2800円ぐらいの電気代が削減できるそうです。 室外機が南面や西面に設置してある家庭では結構役立ちそうです。

 一番良いのは、熱中症対策としてホールで涼んでもらうことでしょうが、そうもいかない人も多いと思います。 この室外機に日よけをするという情報と一緒に、熱中症に対する呼びかけをしてはどうでしょうか。 注意喚起を徹底するということで、端玉景品などで、熱中症対策のウイダータイプのゼリーの販売を合わせてするのも悪くないと思います。

 また、ホールの涼の演出としては、ポータブルなミストファン(水道や電源んが無くても使える)もあるので、 入口において見るのも面白いと思います。 (WBSで紹介していたのは、東京猛暑対策店に出店していた昭和商会の「ミスト ワークファン」3万3千円のものでした) 暑い中、入り口前に朝一並んでいるお客様にもいいかもしれませんね。

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 米国ピーチ輸入解禁問題の農家の対応から考える!

 みなさんは「桃」はお好きでしょうか? 私は毎年のように和歌山に「桃」を買いに行ってました。 産直で安い桃があるので、箱買いをするのに持ってこいです。 この「桃」ですが、これから大きな変革期を迎えそうなんです。

 今年2月に米国から「ピーチ(桃)」の解禁要請があったとして、農林水産省は輸入の検討に入っています。 基本的に病害虫の侵入を防ぐため、多くの国から桃の生果実の輸入を認めていません。 しかし、この病害虫問題がクリアされた場合、早ければ3年後に輸入解禁となります。 米国は世界でも有数の「ピーチ」の生産地で、2019年には74万トンも生産しています。 一方日本の桃の生産量は、11万トン(2021年)。 規模から言えば、米国のピーチ農家の方が力がありそうです。 もし、アメリカの安いピーチが日本に大量に入ることになると、桃農家の方は大変なことになる可能性があります。

 パチンコ業界で言えば、自分達のエリアに突然地域最大の1000台以上の規模で新店がオープンするようなものです。 しかも、新店を運営する企業の規模がかなり大きく、資金を豊富に持っているケースですね。 新店時に自分達のブランドを浸透させるために安売り(出玉)をするかもしれない。 体力のないところはついていけないとい感じですね。

 この状況を受けて、ニュース番組のWBSでは「桃」生産量日本一を誇る山梨県の桃農家へ取材をしていました。 取材を受けていた方は、強い危機感を持たれていました。 しかし、その中にはこれをチャンスと考えて、積極的に対応しようという方もいらっしゃいました。 その方は、輸入が解禁になるということは、こちらも輸出ができるいうことなので、チャンスと考えているということでした。 具体的な行動としては、輸出用の新品種を作り始めていました。 「夢桃香(ゆめとうか)」という硬質の桃で柔らかくなりにくいのが特徴だそうです。 味と香り、品質で勝負をしようとしています。

 変化は突然起こってきます。 その変化をチャンスと考えるのか、危機と考えるかは、それぞれの自由です。 どちらも正解だと思います。 変化で成功する人もいれば失敗する人もいるからです。 ただ、チャンスと考える場合には、チャンスの根拠を掴んおく必要があると思います。 WBSが取材した桃農家では、「夢桃香」ならアメリカさんのピーチに勝てるだろうというピーチを調べて勝イメージを持っていました。 消費者が食べ比べるというイベントが発生します。 普段食べ比べをしない人も、ちょっと試してみようと思う可能性が高まります。 その時に本当に美味しいものをPRするチャンスとなるはずです。 相手に絶対勝てる何かを準備するということでしょう。

 変化は今は無いかもしれません。 しかし、変化はいつかはやってきます。 その時に、これなら絶対負けない、これがあれば相手の攻勢に耐えられる、というモノを作り上げておく必要があるでしょう。 平時にどれだけ危機意識を持って、そのような取り組みをしているかが、チャンスと危機の分岐点になるのではないでしょうか。

 老婆心ながら、「これなら絶対に負けにない」というものは、その違いは一目で分かるというレベルのものです。 食べ比べて、何となく美味しいかもレベルでは話になりません。 パチンコ業界で言えば、接客の良さを武器にしようとした場合、最初の対応で、この店のスタッフのレベルは高いと思えるレベルです。 少々接客が良い程度では、チャンスはこないでしょう。 だから、平時の修練が大切なのです。

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 BMWの秘密の商談会から常連重視の施策を考える!

 先だってニュース番組WBSでBMWの秘密の商談会を紹介していました。 秘密の商談会というのは、商談会があるのを不特定多数に公開していないというものです。 BMWが公開した相手というのは、BMWの上得意様だけのようです。

 何の商談会?なのかというと最新新車の商談会でした。 新車はBMW「i7」という車で価格は1900万円で、販売は限定50台とのことです。 「7シリーズ」としては初のEV(電気自動車)で、公式には発表されていません。 ラグジュアリーEVで、ドアがワンタッチで開閉したり、後部座席の足元が電動でせり上がったり、 8K対応の高画質テレビが後部座席用についていたりします。

 現在、半導体不足なので、量産はできませんし、納車に時間がかかってしまいます。 少台数しか作れないという条件下で、どの顧客層を優先すべきかと考えた時、 購買意欲の高い富裕層にターゲットを絞ったというところでしょう。 この商談会で購入を決めると、年内の納車を確約するそうです。 上客は特別扱いされるのが大好きです。 それに満足度を高めると他への浮気はしません。 よく80対20の法則と言われるように上位客の売上や利益の貢献度は多いものです。 そう考えるとBMWは、半導体不足を逆手にとって、上位客優先の販促を仕掛けるのは上手いやり方だと言えます。

 上位客の貢献度を考えて、上位客の満足度を上げる施策を考えましょう。 というと、店舗に来られるお客様は平等だ、などという人がいます。 そういう人は危ないですね。 みんなが欲しがる総付け景品を配布していたとしましょう。 あまり見かけないお客様と、ほとんど毎日これているお客様がいらっしゃる。 手元には最後の1個。 お客様は平等からといって、適当に渡しますか?

 とはいっても、サービスを上位客だけに提供するのは、いろいろと問題が生じるという人もいるでしょう。 あまり見かけないお客様には、おしぼりを渡さないが、常連さんにはおしぼりを渡すようなことはできないと。 それは、目の前であからさまに差別をされたら、誰でも怒ります。 でも、そんな発想しかできないことがダメなのではないでしょうか。

 もっとスマートな形で、常連さんに厚いサービスが出来ないか考えて見ましょう。 例えば非常に人気のある景品が500個手に入ったとしましょう。 それを一挙にホールに出し、一人1個限り、500個限定とする場合と、 500個を5回に分け、1日100個限定で一人1個限り、それを5日間行う場合。 前者の場合は、一見さんも常連さんも平等です。 しかし、後者の場合は、毎日来ている常連は5回買えるチャンスがあります。 週3回の人は3回買えるチャンスがあるでしょう。 このようなやり方は、意識しなければ常連重視の販売をしているとは思いません。

 どの業界でも常連さんを大切にします。 それをスマートにやらないと、常連以外のお客様に反発を受けて先細りしていきます。 BMWの商談会をそのまま真似をするのではなく、ピンチを常連重視の施策へ転換している発想に注目してもらいたいと思います。

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 方針を大きく変えたディズニーランドの戦略に学ぶ!

 みなさんは日本のディズニーランド(TDL)が大きな方針転換を模索していることを知っていましたか? 海の日の18日、TDLの運営会社であるオリエンタルランド社長の吉田謙次氏がニュース番組WBSのインタビューに答えて話していました。

 現在のTDLはコロナ禍でかなりガラガラですね。 アトラクションの待ち時間も少なく、平日では待ち時間も5分から10分ぐらいになっています。 コロナ前は、人気アトラクションになると2時間ぐらい待つケースもありました。 TDLにすれば多くの人に来ていただきたい。 人が来れば来るほど、アトラクションの待ち時間は長くなる。 自分が体験したいアトラクションをゲットするために、必死になるゲスト(お客様)も多くいました。 せっかくTDLに来たのだから、あれもこれもと思うのはしかたがないことですね。

 TDLとしても待ち時間が長いのを問題と考え、対策を打ってきました。 例えば、待っている間にTDLの素晴らしさを感じてもらうために、待ち時間だからこそ発見できるちっちゃなオブジェをつくったり、 待ち時間のお客様が退屈しないように、待ち時間を使用したパフォーマンスをキャスト(スタッフ)が行い、退屈を紛らわせるなど、頑張っていました。
 TDLとしては問題を、「待ち時間を無為に過ごさせてテンションが下がること」としていたかもしれません。 しかし、待ち時間が少ない間は何とかなるのですが、段々長くなるとさすがにゲストも疲弊してきます。 加えて、待ち時間を少なくするために必死で食事を済ませ、楽しむ余裕も無く次のアトラクションへ移動するゲストを見て、 これが本当にウォルトディズニーが目指していた世界なのか疑問が生じたようです。 この混雑感をどうするか、課題が非常に大きくなったところにコロナに突入したそうです。

 吉田社長はコロナでピンチに陥りますが、この機会を課題を解決するチャンスしようと思ったそうです。 コロナ禍での運営は収益面ではかなりマイナスでしたが、アトラクションに並ぶゲスト、レストランでゆっくり食事をするゲスト、 販売店でゆったりと買い物するゲストの表情、そしてキャストと楽しそうに交流するゲストの表情を見て、 ゲストが満足して快適な環境で、このTDLを楽しんでいると気づいたのが大きかったようです。 そして、方針を転換します。

 以前:需要に対してキャパシティー(入場者数)の拡大!
 今後:入園者数をある程度抑えて、満足度を高める!

 そのために2024年度のコロナ後を予測した入場者目標数を「2600万人」としています。 最盛期が3255万人ですから、2600万人というのは2割減の目標数値ということになります。

<2024年度 目標>
〇入園者数          2600万人 (20% ↓)
〇客単価(チケット・飲食等) 1万4500円(23% ↑)

 以上のように入園者数を制限し、その分ゲスト(お客様)の満足度を高めて客単価を上げるという成長戦略を打ち出しています。 これを見て「え?人が少なくなったから、その分、お客様からぶったくるの?」と思うかもしれませんが、 基本的には、ゲストは混雑の中で本来TDLで使うはずであったお金を使ってない。 機会損失が発生しているという考え方です。 混雑を無くすことで、ゲストは本来の買い物や食事等でお金を使っていただけると試算しているのです。 もちろん、喜んでお金を使ってもらうために、レストランのメニューの強化や新ジャンルの商品のラインナップをしていきます。

 基本施策としてチケットの販売枚数に上限を設け、入園者を抑制する。 また、販売価格は混雑合わせて価格を変える変動制を導入。 待ち時間を削減できる「プレミアサクセス」サービスの導入。 突然のワクワク感が味わえる「サプライズダンスイベント」の開催。 ショースタッフが販売を手伝って、ゲストとの親近感を高める演出。 そして、2023年には14万平方メートルの新エリア「ファンジースプリングス」をオープンさせます。

 ここで改めて、TDLが今後実施しようとしている施策の目的を問います。 そうです、お客様の満足度を高める為です。 ここで強調しておきたいことは、TDLは目的を明確にして、それに沿った目標を定め、施策を打っているということです。 目的を明確にすることで、各施策に携わる人は、目的によりそうように自主的に施策の改善を行うことができます。 良く教育されたTDLのキャスト(スタッフ)が、どのようなパフォーマンスを今後見せてくれるのか楽しみです。

 施策とは、自店の問題や課題を解決するために実行されるものをさします。 例えば、集客に困っている店舗があるとしましょう。 とりあえず、お客様に景品を配布しようとしている店舗の場合は施策とはいいません。 ただの打ち手です。 総付け景品を使って、来店してもらっているお客様の満足度を高めるというのも、施策とはいいません。 これもただの打ち手です。 どちらも自店の問題や課題をために実行していないからです。
 総付け景品をネタにどのようにしてお客様を集めるか考えて実行している場合は、施策という言い方になります。 この場合、自店の問題や課題をために行動を起こそうとしているからです。
 施策をしっかり考えて実行することで、自店の問題が解決され、課題が達成されることで、経営がステップアップしていきます。 オリエンタルランドは、経営のセオリーに従って経営していると言えます。

 もし、どうも期待した成果が出ない、経営が良くなっていかないということであれば、 日々行っている施策は、実は施策ではなく、ただの打ち手でしかないのかもしれません。 TDLのように問題や課題を明確にし、目的的な施策となっているかチェックしてみてはいかがでしょうか。

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 表層的男女格差にとらわれず女性店長を考えてみる!

 7月13日「グローバル ジェンダー ギャップ レポート2022」というモノが発表されました。 この「ジェンダー ギャップ レポート」とは男女格差についての報告書ですね。 日本は調査対象となった146か国の中で116位であり、アジア太平洋地域で最下位ということです。

 男女格差の無い国のトップはアイスランドです。主要順位は次のような感じです。
  1位 アイスランド
  2位 フィンランド
  3位 ノルウェー
  4位 ニュージーランド
  5位 スウェーデン
 10位 ドイツ
 15位 フランス
 27位 アメリカ
 99位 韓国
102位 中国
116位 日本

 各国の男女格差を「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で評価し、国ごとのジェンダー平等の達成度を指数にして順位を付けています。 日本の順位が低い理由は、「政治」や「経済」の分野での女性の進出の遅れということです。
 例えば、

 〇企業の管理職比率   130位
 〇国会議員の女性比率  133位
 〇女性の閣僚比率    120位

というような感じです。 テレビのニュースなどでは、まだまだ日本には男女の格差があるとして、問題がある国であるような報道していました。

 このレポートからも日本の男女格差があるのは明らかです。 日本の男女格差をなくすためにパチンコ業界でも積極的に女性を役職者に登用し、 男女格差のない職場を実現することでが大切なのではないでしょうか。 日本が将来的に男女格差が無い社会になるようにパチンコ業界も取り組む必要があるのではないでしょうか?

 と、このブログで書いたらどう思われますか? もちろん賛否両論あると思います。 でも、その前に何故男女の地位やポジションの割合を取り上げ、格差が無い状態が「正しい」というようなことを言うのでしょうか? 『格差が無い=正しい』というような価値観を押しつけているのは誰なのでしょうか?

 例えば、男女格差がないと経済や社会が発展する。 実際、そういう国家は、経済が発展し、多くの国民が幸せに暮らしている。 したがって、どの国も男女格差を無くすことが大切である。 と証明されているなら、なるほど、男女格差は無くななければならないとなると思います。 みなさんはこの男女格差の世界ランキングをみて、そうだと思いますでしょうか?

 個人的には、男女格差を無くすことを絶対の正義として、押し付けているような感じを受けます。 私は女性の管理職に否定的かと言えば、まったくそうではありません。 むしろ、女性の方が能力が高い人が多いと思っています。 したがって、女性が管理職を独占してもまったく問題ないと思っています。 これは逆格差ですね。

 管理職登用の目的は、会社や店舗の稼働と利益をあげ、会社に貢献することであり、そこには男も女もないからです。 女性店長が増えるともっと業界も良くなるのではないかと思ったりもします。 ただ、この業界のネックは勤務時間の長さと勤務時間帯ですね。 実際、女性を店長に登用したいと考えている経営者も多いのではないでしょうか。 この「レポート」とは関係なく、従来と違う視点から考えることができる可能性が高い店のトップを選ぶことに、是非挑戦してもらいたいと思います。

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 「クラウン」からブランド衰退と再生を考える!

 トヨタ自動車から16代目の「クラウン」が発表されました。 「クラウン」と言えば、私の若い頃は「いつかはクラウン」という言葉が流行り、憧れの高級車というイメージでした。 その「クラウン」も16代目となります。

 豊田章男社長は、発表会の時に、徳川幕府と重ねて、 「徳川幕府は15代で終わった。クラウンの16代目は維新にあたる」というような趣旨のことを言われていました。 もともと「維新」という言葉は、「いままであるといえども、これ(維)あたらた(新た)なり」というように使われてきているので、 「クラウン」はいままでもあったが、今回からの「クラウン」は従来のものとは一線を画するということを強調していたのでしょう。

 私の中では「クラウン」はトヨタの看板車種なので、現在でも結構売れていると勝手に思っていたのですが、 ニュース番組WBSでクラウンの販売推移グラフを見せられると、2021年は約2.1万台しか売れていないことを知りました。 1990年には年間20万台を突破した車が、2021年にはその十分の一になっているという事実は、驚きでした。 それにユーザーの平均年齢も65歳ぐらいということで、結構崖っぷちに立ているようです。

 発表会は一挙に4車種を発表する「群戦略」といわれる手法を採用。 セダンだけでなく、SUVタイプも投入するなど、顧客層の拡大を狙っています。 また、従来国内市場を中心に販売をしてきましたが、この新型車はアメリカや中国をはじめ、約50か国で販売する計画で、 日本の「クラウン」から世界の「クラウン?」へと進化させていくようです。
 豊田社長は発表会の中で、 「ロングセラーが生き残る唯一の策は、自らが変わっていくことだと思う」と話されていました。 ロングセラーといわれる商品を持っている経営者からよく聞かれる言葉です。 ほぼ間違いのない真理だと思います。

 この話を役に立ているということになると、自分の会社や店舗が自ら変わっていっているかどうかを問うことでしょう。 特に工夫をしていないのではないか。 一昨年、昨年と同じをことをやっているのではないか。 お客様の満足を上げるため、店舗を良くするためにどれだけ頑張って変化をしてたのかを検証してみることです。
 トヨタの豊田社長の話を聞く限り、自分に対する変化の評価はなかなかできないように感じます。 なぜなら、豊田社長はロングセラーの生き残る唯一の策を今まで知らなかったはずはないからです。 知っていても、これだけ「クラウン」の低迷を招いたという事実を見逃してはならないと思います。

 もし、自分たちは変化しているのにダメになっていると思えるなら、 変化に対する評価基準がおかしいと考えるべきでしょう。 そして、自分達のやり方が変化に値しないのは何故なのかを考えることが大切だと思います。

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 車内にある飲みかけのペットボトルの危険性を告知する

 最近雨の日が多くなり、暑さも一段落した感じですが、またまだ油断はできません。 晴れるとすぐに気温が上昇してきます。 車内の温度も急上昇していきます。 こういう環境で発生する事故と言えば、子供の社内放置ですね。 どこのホールでも子供の社内放置に関しては、それを防止するためのポスターを出したり、スタッフが駐車場の見回りをしたりと防止に努めています。 では、夏の暑さが原因で起こる駐車場での事故はこれだかというとそうでもないようです。

 実はペットボトル容器による危害や危険経験が問題となっています。 NHKの「みみより くらし解説」で注意を呼び掛けていました。 東京都の2021年の「ペットボトル容器による危害・危険経験の有無」についての調査によると、 約13%の人が経験があると答えているということです。 発生の85.8%が夏であり、車の中で47.2%、室内では35.4%もあるそうです。

 暑くなると熱中症対策も兼ねて、ペットボトルで飲みもを購入することも多くなると思います。 その身近なペットボトルが私たちに危険を及ぼすことがあるのです。 どのような危険なのかと以下のような感じです。

 〇キャップが飛ぶ   50人 (内ケガをした人:16人)
 〇ペットボトルの破裂 29人 (内けがをして人:9人)

 飲み残しのペットボトルは、室温30℃ぐらいで糖分が分解され、二酸化炭素がペットボトル内に充満し、圧力を高めるようです。 そのため高圧になった場合、キャップの飛び出しも勢いがあり、車内の天井をキズつけたり、 人のまぶたに当たったりと結構危ないとのことです。

 それから飲み残しのペットボトルは30℃ぐらいでは雑菌が増殖しやすく、それを飲むと腹痛の原因にもなるようです。 身近なペットボトル飲料ですが、身近なだけに危険に気づかないこともあるのではないでしょうか。 東京都の1000人の調査と言っていますが、500台クラスのホールなら1日の来店者が1000人を超えるのはざらだと思います。 もしかしたら、アンケートを取ると同じような危険な体験をされている方がいるかもしれません。

 お客様が勝って気持ちよく帰るはずが、ペットボトルで危険な体験をすることになるとせっかくの勝ち体験が台無しです。 負けて帰るお客様なら、この危険な体験は二度とこのホールには来てはいけないというお告げに思えるかもしれません。 いずれにしてもお客様の安全は大切です。 コミュニティ掲示板やポスターなので、改めて注意を呼び掛けてはいかがでしょうか。

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 テレビ放送を味方にするホール経営をしてますか?

 テレビを見ているとたまに遊技台のCMを見ます。 最近見たのは海物語のCMでした。 モーニングショーが終わった直後。 朝、午前10時前。 地域によっては店舗がオープンする直前のCMです。

 人間、強い目的意識を持つことはたまにありますが、多くはそういうモノを持ち続けている人はすくないものです。 今日何をしよう?などと思っていたときに、遊技台のCMを見たら、パチンコでもするか、というように流される人も少なくありません。 その時、海物語のCMであれば、久しぶりに海でも打つか、という感じになると思います。 もちろん、パチンコ店に行ったから必ず海を打つというわけではなく、たまたま目に入った違う機種を打ったりします。

 もし、上記の話がもっともだと思う場合、これをどう考えるかということです。 お客様は気まぐれだから、何を打つかはわからない、と考えるか。 それともお客様は本当に打ちたいと思っている機種が無い限り、どのような台でも打つ可能性はあるので、店舗で誘導できる、と考えるかです。 前者の思いを持っている人は、打つ手はないということになりますが、 後者の場合は、いろいろと打つ手を考えることができるということになります。

 例えば、想像してみましょう。 ホールに入ったすぐに、大きく「ただいま『海物語CM』放送中!」と書かれていたとしましょう。 入ってきてお客様はどう思うでしょうか? そのサブタイトルに「スタッフに海CMを見たとお声がけください!私たちの励みになります!」 などと書かれていれば、お客様はどう思うでしょうか?
 また、この海CMの内容を店舗で詳しく紹介してもいいかもしれません。 これを見た海ユーザーは何を思うのでしょか? もし、海の稼働が上がると感じるなら、やってみることが大切です。

 テレビではCMだけではなく、アニメ遊技台のアニメも放送しています。 例えば、「<牙狼>7月13日水曜日深夜13:00~より放送開始」と大きく書いてあるとどうでしょう。 その横に「<牙狼>〇〇台設置しています」と書いてある。 牙狼を打つ人は増えるでしょか? もし、スタッフが「今日から牙狼のアニメ放送があります。もしよければ牙狼を打ってください」と言えばどうでしょうか。 そう言えば、「コードギアス」も今週から関西では毎日放送で第2部の放映が開始されます。 最近は、アニメの再放送も多く、すでに遊技台となっているアニメも放送されています。

 遊技台を打つ人がアニメを見るとは限りませんが、 アニメが放映されているから打ちませんかという誘いは、別に拒否しないと思います。 たまたま打とうと思っている台がなかったり、他のお客様が座っていて、打てなかった場合には、声かけに応じてくれるのではないでしょうか。

 テレビはテレビという考えを捨て、テレビを活用して店内の強化台育成ツールとするという視点に立つと、 小さな工夫で稼働アップの作戦が立てられるのではないでしょうか。

参考資料:SANYO海祭り2022

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 世界初の世界三大珍味を景品にする!

 みなさんは世界三大珍味をご存知でしょうか?
 ご存知の方も多いと思います。 「フォアグラ」「キャビア」「トリュフ」ですね。 この世界三大珍味の一つである「フォアグラ」(正確には代替フーズ)をカシューナッツを使って再現した商品が開発されました。 世界初だそうです。

 開発した会社は「ドクターフーズ」という会社で、培養肉・植物由来肉の開発を手掛けている会社です。 フランス料理の食材である「フォアグラ」は愛好家も多く珍重される食材です。 しかし、強制的にエサを与え続けてガチョウやアヒルを育てる生産方法は動物虐待とも捉えることができ、議論の対象となっていました。 国によっては、生産や販売を禁止する動きもあり、問題の多い食材でもあったようです。 そういう意味では、今回のカシューナッツから作る「植物性培養フォアグラ」は、人間の欲望を満たし、動物の保護ができる画期的な商品といえるのかもしれません。

 さて、お味のはどのようなものでしょうか? もし、味が気になるようでしたら、あなたの店舗のお客様も気になる人が多い可能性があるのではないでしょうか。 新商品が出て、自分が気になれば、店舗の景品企画として考えて見る価値はあると思います。 アルバイトスタッフの多くは、地元の人間なので、彼らのお父さんやお母さんが興味があるかどうか聞いていいかもしれません。 もし、この商品(フォアグラ)を景品にしたら、買う人がいるんだろうか?と。 いらっしゃるようでしたら、試しに『緊急特別企画』で『世界初!カシューナッツでフォアグラを再現!』などとして、景品として取り寄せてみるのは悪くないと思います。
 この商品は今月の2日から販売されているので、最新商品です。 なお、味に関しては、ニュース番組WBSで表参道のハンバーガーショップで出されている『NEXTフォアグラバーガー』をスタッフが食べて感想を言っていましたが、 フォアグラの味がしている、違いと言えば本物より少しさっぱりした味のように思うと言っていまいた。

 人は新しいものが大好きです。 その新しいものが、世界三大珍味なので、十分話題性はあると思います。 お客様が家に持って帰っても、家族からどんな味だろうと興味を持ってもらえるのではないでしょうか。 食べた後、お客様は職場で「植物性培養フォアグラ」の話をする可能性は高いと思います。 食の話は当り障りが無く、女性にも受ける話題です。 何所で見つけたの?となった時、最近のパチンコ店もいろんな企画をすると再評価してもらえるかもしれません。

 景品企画のタイミングは、今が最も旬でしょう。 次は、1か月後ぐらいに、売れ行きを見て好調なら、話題の新商品を紹介するのもありでしょう。 期間が空き過ぎると、話題性がなくなり、興味が薄れるので要注意です。
 もし、1か月後に景品企画をするなら、商品を取り寄せて試食して見るのが一番でしょう。 価格は「ヴィーガンフォアグラ(瓶詰め60g入り)」なら690円+税です。 景品として「フォアグラ」を紹介した時、どのように食べるの?味はどうなの?と聞かれる可能性が高いので、 それに応える必要があるので、試食をしておくのが無難です。 試食品購入が販促費として認められる店舗では、店舗の食堂でスタッフを集めて試食をしてみるのもありですね。
 手間がかかると思うかもしれませんが、こういう努力はお客様とのコミュニケーションを深め、関係を築き易くなるので、価値ある努力となると思います。 スタッフもこういう社内イベントがあると、頑張って働く意欲が出てくるのではないでしょうか。

参考資料:Dr.Foods、世界初の「植物性培養フォアグラ」を完成 

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 安倍元首相応援演説中殺害事件から学ぶもの!

 日本人の9割以上の方がご存知とは思いますが、昨日、奈良で大事件が起こりました。 安倍晋三元首相が手製の銃のようなもので撃たれ、お亡くなりになりました。 心よりお悔やみ申し上げます。

 今週初め、近鉄大和西大寺駅にある百貨店へ、義父の法事の記念品を買うために行ってきたばかりでした。 私は、昨日8日の正午過ぎ、ヘリコプターの音がやけに煩いと思いながら、昼食時にテレビをつけると安倍元首相が何者かに撃たれたというニュースが目に飛び込んできました。 「あの安倍さん?」と思いビックリし見ていると、「近鉄大和西大寺駅」が映るではありませんか。 そこで、奈良で起こった事件ということで2度ビックリしました。 安倍さんが奈良に来ることは全く知りませんでした、 しかも、近鉄大和西大寺駅の北側の小さなバスターミナルで応援演説するとは思いもしませんでした。

 お昼のワイドショーなどでは、言論の自由に対する挑戦だと息巻いている司会者もいました。 安倍さんの事件を聞いた政治家は、絶対に許されざる蛮行である!民主主義に対する挑戦だ!などと語っていました。
 そのうち捕まった犯人の供述の一部が報道され、 「(安倍さんを襲ったんのは)政治信条によるものではない」 「安倍さんの態度に腹がった」 と言っているという内容でした。 今日になると 「本当は、母親を騙した宗教団体の幹部を殺したかった。安倍さんがその宗教団体に関係していると思った」 などと私的な恨みを晴らすための行動であったような報道が出てきました。

 大物政治家を狙った殺人の動機が、「暴力による政策反対」から「安倍さんの態度に対する怒り」 さらには「腹が立つ宗教団体の関係者だから」などどんどん変化しています。 しかし、現在報じられている「宗教団体と関係がある」も事実かどうかわかりません。 もしかしたら、殺人犯の勝手な思い込みである可能性もありそうです。 一国の首相を務めた人間が、勘違いで殺される!?という前代未聞の事件の可能性もありそうです。

 現時点でこの事件の教訓は、人はどんな勘違いでもする。 そのため手製の拳銃を作る人間がいるということです。 日本は他の国に比べて平和であるというのは確かですが、万が一が起こる可能性はあるということを、この事件は教えてくれてるのではないでしょうか。 この事件を踏まえ、ホールに万一不審者が現れた場合の想定をした訓練をしておく必要があると思います。 私の知っているホールでも、捕り物に使う”刺股(さすまた)”を用意しているところがあります。 今回の犯人のように”手製の銃”を持ち込まれると話になりませんが、このようなケースは特殊だとは思います。 いずれにしても防犯の強化は考えておく必要があるでしょう。

 ネットで、「奈良は鹿しかいないので大丈夫だろうと、警察に油断があったのではないか」と言われているようです。 確かに、映像では、安倍元首相の後ろから近づく犯人を制止するようないませんでした。 今後、警察の警備体制についても批判の声が出てきそうです。

 とりあえず、安倍元首相応援演説中殺害事件から学ぶことは、万一に備えることは、緊張感を持ってやり続けなければならないということではないでしょうか。

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 KDDIのトラブルから信用あるホールを考える!

 最近、KDDIで大規模な通信障害が起きたのはみなさんもご存知だと思います。 実際に通信障害のために連絡が上手く取れず、苦労された方もいると思います。 実は私はauのスマホを使用しているので、その影響をもろに受けました。 でも、その時、自分自身の行動で飛んでも無い勘違いを偶然起こしていたことに、後で気づきました。

 KDDIの通信障害は7月2日の午前1時35分に発生。 4日午後4時過ぎにほぼ回復と発表されました。 2,3は土日であり、4日もあまり気にしていませんでいた。 仕事の段取りはネットがあればできるので、通話が少々できないくらいは大丈夫と思っていました。
 そして、5日。 私はKDDIのほぼ回復という話を信じていました。 5日は、クライアントとの電話打合せを予定していたので、その準備をしていました。 打合せの時間は午後2時です。 スマホのメッセージで、午後1時35分に先方の都合で午後3時への変更が入っていました。 返信をし、午後3時に先方に電話をすると、全く通じません。 もしかしたらと思い、他に電話をしても全くダメで、私はKDDIの通信障害が直っていないと確認しました。 先方にスマホのメッセージ機能の連絡を取り、しばらくいろいろと試しましたがダメで、先方には午後3時22分に今日の電話打合せの中止と、 今日話す予定であった分できデータにコメントを付けて送るので読んで欲しいとパソコンからメールをしました。 その時間が午後3時45分。

 メールを送った後で、スマホでまだやっていないトラブル対策として、スマホの再起動を思いつきました。 私はとりあえず電源を落とし、再起動をして、家の電話に掛けるとかかります。 妻の携帯にも電話をかけ、これなら大丈夫とクライアントの店長に電話をしました。 この時点では、私は『もっと早くに再起動をしておけば良かった』と思いました。
 私の頭の中には、2日~4日のKDDIの通信不良が、私のスマホに何らかの障害を発生させ、それを再起動で基に戻すことができた、と考えました。 3時の通話不良は、私がスマホの再起動にいづかなかったために防ぐことができなかったのであり、間抜けなことをしたと思いました。 そして、店長にももっと早く”再起動”に気づけが良かったという話をしてその日は終わりました。

 翌朝、配達された朝刊を見ると「5日午後3時36分:約86時間後に完全復旧」と書かれていました。 それを見て、私は思わず苦笑してしまいました。 5日の通話不良の原因は、やっぱりKDDIの通信不良が原因だったのです。 私は原因を考えているように見えて、身近な事象をトラブルにくっつけて解釈していただけだということが良く分かりました。 人はトラブルに会うと原因を見つけたいために、勝手に勘違いをしてしまうことを身を持って体験しました。 たまたま、新聞で完全復旧時間を知ったので、通話不良の正しい原因についてわかりましたが、そうでなければいまだに再起動に気づかなかったのが原因だと思い込んでいたことでしょう。

 この事件から、多くのパチンコユーザーがあることないこと色々と考え、ホールの遠隔を疑い、ガゼ出玉を疑い、カード認証による出玉操作を疑うのも、もっともだと思いました。 パチンコユーザーも大当りを引かない、レンチャンしない、負けるというトラブルに対して、おそらく何が悪いのだろうかと、考えているはずです。 そこにゴミが落ちている駐車場、やる気のないスタッフの姿、スタッフの愛想の無い対応、玉とびが悪くなった台、突然現れる大きなスランプなどを見て、 やっぱりそういうことかとこのホールは〇〇だ!思っているのではないでしょうか。
 実際の物事の因果関係はブラックボックスです。 明確に分かるとは限りません。 多くの人は勝手に推論し、トラブルの原因を勝手に特定しているのです。

 このことから、信用のあるホールとは、自分が大当りを引けなくても、レンチャンしなくても、負けても、その原因は店舗にはないとお客様が思ってしまうホールで、 信用の無いホールとは、自分が大当りを引けない、レンチャンしない、負ける原因がどうも店舗にあると考えてしまうホールということができるのではないでしょうか。
 要するに出玉をしているしていない、遠隔をしているしていないが問題ではなく、そのようにイメージさせてしまう状況(ホール運営)を作っていることが問題だということです。
 KDDIのトラブルの体験から改めて、お客様に運営をどう見られているかを意識することの大切さを伝えたいと思いました。

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 投票サポートアプリからあるべき投票の姿を考える!

 今回の参議院議員選挙は、私の回りではあまり選挙カーが活動するわけでもなく、静かに進行している感じがします。 選挙区における投票率に低さ、特に若年層の投票率の低さはたびたび問題にされています。

 この問題を解決するためにアプリが作られたとニュース番組WBSで紹介していました。 このアプリは、14の質問に答えるだけで、自分の考えの近い政党を教えてくれるというものです。 選挙の時、どの党に投票しようか迷うモノです。 みなさんも、〇〇〇については〇〇党の考えに近いけれど、△△△については△△党の政策がしっくりくるなど、選択に困ることがあるのではないでしょうか。 それを、14の質問項目で、自分自身の考えに一番近い政党を教えてくれるのです。

 仕組みは事前に各政党に14の質問項目を回答してもらい、それを統計処理をしておきます。 そして、アプリ利用者の回答を解析し、解析値が一番近い政党を紹介するというものでしょう。 AI技術も使っているかもしれません。 いずれにせよ統計的にあなたに一番近い政党を紹介してくれるのです。 迷ってしまって決められない、決められないから投票にいけないという人には、朗報なのかもしれません。

 しかしながら、これが日本の政治を良くすることに寄与するのでしょうか? 選挙の投票は大切なことですが、投票率の上昇と良い政治に相関関係があるという話は聞いたことはありません。 参加者が多いほど良い答えが出てくるというのは、単なる幻想です。 それなら投票率の高い国が良い政治をしてることになりますが、そんな話は聞いたことはあません。

 良い政治をするために必要なのは、良い指導者を選ぶことです。 良い指導者を選ぶためには、まず自己の見識を高め、国民が直面している課題を真剣に考えなければなりません。 その上で、投票をするのであれば、良い指導者を選らぶ確率は高まるでしょうが、 今、国の課題となっていることを知らずに、見識の低いまま自分の好みに合った人を選ぶとどうなるでしょう。 おそらくろくでもない指導者を選ぶことになります。 そう言う意味では、国の課題について勉強もせず、自分の考えに近い政党を選ぶという機能だけを使うと、ダメ指導者を選ぶ可能性があるかもしれません。 もちろん開発者は、投票率の低さという問題を解決する手段として、善意で提案しているとは思いますが、大丈夫なのだろうかとも感じました。

 投票率の低さを問題視する人は多いのですが、解決策についてはあまり議論されていません。 たまに言われるのが、若者がもっと興味を持つ(若者にメリットがある)ような政策が無いのが悪い。 若者にもアピールできる政策を立案すべきというような声もあります。 しかしなが、それが本当に原因では無いと思います。

 興味がないのは、自分と政治の関わりについて教育をされていないことだと私は思っています。 英語や国語、数学、理科、社会とまんべんなく義務教育で教えているように見えて、 社会では、政治の影響で国民がどのようなことになるかを教えません。
 昔、年金があるからと国民ため名目に何千億円のお金を使いレジャー施設を建設し、破綻し、そのつけを国民にしつけていることなど教えません。 社会保険や所得税などがいくらかかり、年収が低いと結婚もできないことも話してないのではないでしょうか。 人口減少といいながら、結婚した女性も働かせることで、既婚女性の子供を産む意欲を減退させているなど、 ブレーキを同時に踏むような政策をとり続けていることを、ちゃんと説明しているのでしょか? 歴史についても、租税がどのように取られ、良くない政治を行うとどのような酷い目に合うかを教える方が、現在の民主主義の世の中に対する理解が深まるような気がします。

 義務教育で、現実を教え、漢字が読めない、算数ができないと税金は取られるが、 何かあった時に税金や健康保険の減免の申請が出来ず苦労するとか、 年金などの給付金も申請しないともらえないことがあるなど、 それを知らなかったために苦労している人がいるなどを教えると、勉強にも身が入るのではないでしょうか。

 身近に発生している問題を取り上げて、それをどう解決していくのか、個人の問題とその限界、政治の問題とその限界など、 先生が教えると同時に、ディスカッションをさせる場を設ければ政治や社会問題に興味を持つ学生が増えるのではないでしょうか。 文部省は国家機関なので、与党の機嫌をそこなると自分達のポジションが危うくなるので、国(与党)に不都合なことは教えません。 与党が変わらないことの弊害です。 これはロシアや北朝鮮を例にあげるまでもなく、政権の変わらない多くの国ではそうなっていくのではないでしょうか。

 とは言っても、現実を良くしていくためには、今の選挙での最善を選択をする必要があります。 国政は地方にも影響を及ぼすので、地域を良くするためには、より良い政治家を選ぶ必要があります。 どの政治家を選ぶべきなのか、それは一概に言えませんが、それを選ぶ努力の大切さをスタッフに伝えることで、 パチンコ業界で働く人は良識のある国民として、政治も関心を持ち、 地域密着型店舗として、地域に貢献していくという姿勢にウソが無いことが伝わるのではないでしょうか。

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 電力需給のひっ迫で期待されるニュー店舗?!

 今年の夏は暑くなりそうです。 熱中症患者の発生も昨年とは比較にならないほど多くなっています。 こういう時はクーラーをガンガン効かせて涼しい夏にしたいところです。 しかし、それに待ったをかける圧力があります。 「電力需給ひっ迫注意報」です。 東京電力圏内では早々と発令されました。

 ニュース番組WBSを見ていると、百貨店や大手スーパーの取り組みを取材していました。 過剰な照明を抑えるのはもちろん、店内の冷凍庫の商品棚の照明を消すなど、見ていて売上に影響するのではと思うよな内容もありました。 中小企業の向上でも、クーラーの一部を止めたり、夕方5時以降の残業は、1つの部屋で集まって行うなど、結構節電に協力をしていました。 太陽光発電は15時以降に電気の生産能力が急速に落ちるので、電力不足は仕方がないようです。 現在は、注意報ですが、これが警報になると、さらに何をするのか、これ以上協力でき無いという会社もあるようです。

 パチンコ店と言えば、照明は概ね派手であり、目立ちます。 遊技台をはじめ設備はすべて電気で動きます。 そのうえ店舗の大型化で、消費する電力もバカにはなりません。 「電力需給ひっ迫注意報」や「警報」が出ると、世間の風当たりも強くなりそうです。

 しかし、このような状況になったのは電気の利用者が悪いのでしょうか? 日本の電力消費量は、東日本震災前と比べると2020年では13%もダウンしているそうです。 日本全体では、LEDなどへの積極的な切り替えで、電気の消費量は押さえているのです。 それに乗っかる形で、電力供給能力を削減していったのは政府の方針です。 原発事故問題やカーボンニュートラルなど諸問題もあり、仕方がないと言えば仕方が無いのですが、 業界がそのとばっちりを受けるのも困ったものです。

 節電の警報が出される中でも、気にせず店舗運営をする方法はないでしょうか?

 実は、参考にできる面白い施設(工場)があります。 4月にWBSのニュースで取りあげていましたが、これを見て、これは面白いと思いました。 パナソニックの草津工場です。 この工場は使用する電力の100%を再生可能エネルギーで賄う実証実験です。 100%というところに興味が引かれました。

 パナソニックは、滋賀県草津拠点に5 kW純水素型燃料電池99台(495 kW)と太陽電池(約570 kW)を組み合わせた自家発電設備、 そして余剰電力を蓄えるリチウムイオン蓄電池(約1.1 MWh)を備えた実証施設を設置しました。 「エネファーム」という家庭用燃料電池をベースに作成しています。 小型を集めて使用することで、メンテナンスを個別に行うことができ、工場を止める必要がありません。 また、小型の集合なので必要な電力量に応じて、必要な数だけ発電・停止ができるそうです。 ここで発電した電力で草津拠点内にある燃料電池工場の製造部門の全使用電力を賄うとともに、 3電池連携による最適な電力需給運用に関する技術開発および検証を行います。

 電気が自給自足が出来れば、どんな時でも営業を続けることができます。 さらに発電量力を増やしていけば、再生可能エネルギー発電業界への足掛かりとなるかもしれません。 店舗に電力を供給しながら、、周囲の家庭や会社にも電力を供給できることになれば、完全な社会インフラ企業といっても過言ではないと思います。 また、群馬の前橋市では、太陽光発電事業者がその電力を資料して、地下水を温めてウナギの大量養殖を行っており、 8月にはその電力を利用したウナギの加工工場を立てるとWBSで紹介していました。 オナ―の金子さんは、月間140~150万円かかる電気代がほとんどかからないので、価格競争力のあるウナギが提供できると、ウナギ事業に自信をのぞかせていました。 電力を利用して優位を築ける商売はまだまだあるので、面白い事業展開ができるかもしれません。

 草津工場の課題としては、発電コストが高いことです。 工場としてのフル稼働電力を賄うためには、水素の購入などが必要となるため、自家発電だけでは割高になるそうです。 しかし、同じように水素を使用する工場が増えることで、水素自体の生産価格が安くなる可能性はあるとのことです。 太陽光の電力生産性の向上、蓄電池技術の向上などで、採算性が取れる時代が遠からずくるのではないでしょうか。 地域の防災拠点を目指すホールの中には、電力供拠点としての役割も意識しているところもあるので、今後のホールの進化が楽しみです。

 現在でもセブンイレブンやローソンをはじめ多くの企業が太陽光発電などを利用して、自店の消費電力の一部を再生可能エネルギーで賄う活動を行われています。 パチンコ業界でもいずれは100%再生エネルギー電力で運営する店舗が出てくるのではないでしょうか。

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 世論調査で発生するバイアスからお客様誘導を考える!

 現在、岸田内閣は高い支持率を保っています。 日経と東テレが、6月の17日~19日に行った電話世論調査では、内閣の支持率は前回より6ポイント下がったものの60%になっています。 この高い支持率を背景に参議院議員選挙では大勝したいと言ったところですね。

<内閣支持率>
〇支持する      :60% (前回 66%)
〇支持しない     :32% (前回 23%)

 この電話調査ですが、他にもいろいろ聞いています。 物価上昇と日銀の金融緩和については以下の通りです。

<円安を一因とする物価上昇>
〇許容できる     :29%
〇許容できない    :64%

<日銀の金融緩和>
〇続けるべき     :36%
〇続けるべきでない  :46%

 ニュース番組WBSでこの調査を紹介した後、解説キャスターの滝田さんが、 この数値を見る場合、どのような質問をしたかを考慮して判断しないとけないと注意をしていました。
 円安一因とする物価上昇については以下のような質問です。

◆あなたは現在の円安を一因とする物価上昇について許容できますか?できませんか?

◆日本銀行は、景気回復のために金融緩和を続けていますが、一方では円安の要因にもなっています。
 あなたは日銀の金融緩和を続けるべきだと思いますか、思いませんか?

 みなさんは上記の質問を読んでどう思いましたか?
 多くの人が、物価上昇の主要因が円安と思ったのではないでしょうか。 また、金融緩和が円安を引き起こしていると思ったのではないでしょうか。 その結果、下の図のように、金融緩和が円安を引き起こし、円安が物価上昇を招いているという受け止めをしたのではないでしょうか。

 人は直前に与えられた情報に引っ張られ、判断してしまうという思考癖があります。 特に、無防備な状況で判断を求められると、印象に残った情報だけで、結論を出してしまいます。
 この調査では物価上昇に直前に「円安を一因とする」と言われてますのが、 頭の中では「円安を原因とする」という思考の置き換わりが始まります。 また、金融緩和についても、「円安の要因にもなっている」とコメントしていますので、 電話を聞いている頭の中は正に上の図のような状態です。 いわゆる誘導尋問のようなものですね。

 もし、次のような質問をしたらどうでしょう。

◆現在、ロシアに侵略されているウクライナ支援を一因とする物価上昇について許容できますか?できませんか?

 みなさんは、上記のような質問されたら何と答えますか? 少なくとも物価上昇の許容度は変わってくるのではないでしょうか。

 以上のように人間は質問のされ方でずいぶん反応を変えるモノであるということです。 つまり、人の思考はバイアスがかかりやすいということです。 お客様に対してお声がけをすることは多いと思いますが、 良い声掛けと悪い声掛けではお客様に与える印象は大きく違うことがあることを理解しておくことが大切です。 うまくバイアスを掛ければ、喜んで〇〇をしたいと思う反面、 まずいバイアスが掛かると、まったく興味を示さないことも起こります。

 世論調査からは、バイアスが掛かっていることを意識して読み解くことが大切です。 そこから、人の思考はバイアスの影響を受けやすいこと、 そして、お客様に声を掛けるということは、何らかのバイアスを発生せているということ意識すると、 効果の高いお客様誘導ができると思います。

 少なくともスタッフの声掛けトークはじっくり聞き、問題が無いかチェックすることは大切な業務ということですね。

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