本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2022年8月の目次 □□□

 水と油は混ざらないという思い込みから学ぶ!

 みなさんは水と油を混ぜる実験をしたことがありますか? そうです。 水の中に油を入れて、かき回すというものです。 かき回してしばらくすると、油は水の表面に集まってきて、水と油は混ざり合わないことを確認するというものです。 実際にやったことがある人はいくらかき回しても、どんなに早くかき回しても、分離する時間の程度は差はありますが、同じ結果になります。 この実験結果から、水と油は混ざり合わない、分離してしまうものであるという知識を得ます。

 身近なところでは、食卓のドレッシングでも油部分は分離しているので、使用前に振って使います。 振っても一時的に混ざりますが、すぐに分離します。 サラダにかけても水分と油分が混在しているだけです。 でも、それでも十分おいしくいただけるので問題はありません。 「水と油は混ざり合わない」これはある意味常識と言っていいでしょう。 これは実験でも?確かめ経験としても知っています。

 そんなあなたに、「水と油を完全も混ぜわせることができる。混ぜ合わせたものは分離しないよ」 という人が現れたら、あなたはどう思うでしょう? この人は頭が少しおかしい、変な人なの?と思うのではないでしょうか。 それが自然の反応です。

 しかし、実際は混ぜ合わせることができます。 実は水と油をある一定レベル以下(ミクロンレベル)に細かくして混ぜ合わせると分離しなくなります。 これを乳化といいます。 ニュース番組WBSの「トレンドたまご」で、この乳化を簡単に可能にする新商品が紹介されていました。 これがあれば、いちいちドレッシングを振って混ぜる必要がなくなります。 今まで、水と油の分離で諦めていたソースやドレッシングが作れるようになり、料理の可能性が広がります。 おそらくこの乳化技術を利用し、新しいデザートやジュースなどもできるかもしれません。 まさに可能性を広げる「トレンドたまご」ではないかと思いみていました。

 人は知ってることに対しては、それに固執します。 特に経験に裏打ちされたことはなおさらです。 しかし、この水と油の混合の話しからわかるように、経験して知っていることは不変の真理ではないということです。 経験は貴重ですが、それはその経験の前提となっているものを含めて知識とする必要があるということです。 この乳化のように前提が違うと、これまでの真理と思っていたとは異なる結果が現れるということです。

 このことはパチンコ店における接客サービスについても同じことが言えると思います。 低いレベル接客サービスしか提供したことがない店長は、頑として接客サービスは店の稼働に影響しないと言い張ります。 本人は経験に基づくので主張を変えません。 経験したことがないものは受け入れられないという心情はわかりますが、それが足かせとなって新しい経験ができなくなっているのです。 なぜなら、接客サービスはあまり役に立たないと思っている店長の部下が素晴らしい接客サービスをするはずがなく、 その結果、役に立たないレベルの低い接客サービスを提供し続け、店長の思い込みを増強させるからです。 一方、レベルの高い接客サービスをした店長は、その効果をよく知っているので、高いレベルの接客サービスしか提供しません。 その結果、ますます接客サービスの重要性を確信していきます。

 自分の経験に自信を持つことは大切ですが、それに固執すると新しい経験ができなくなってしまいます。 個人の経験はその社会的背景や職場環境という前提があって成り立っているものです。 うまくいかないときは、それが依然と違っていないか、違っているとすれば新しい手法(経験)が必要になってきているのではないか、と考えてみることをお勧めします。 そして、勇気をもって新しい経験を積むことが大切ではないのでしょうか。

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 星野リゾートの話から類似している業界構造を思う!

 星野リゾートにみなさんは宿泊したことがありますでしょうか? 代表者の星野佳路さんは、NHKの仕事の流儀の第一回目の人物でしたので、印象に残っていますが、 その頃は知られざるやり手の旅館経営者という感じでした。 今では宿泊業界を代表する人物となっています。

 新型コロナで縮小する宿泊業界の方向性について、これまで度々テレビなどに出演されてきました。 先だって8月17日にもニュース番組WBSで、今後の宿泊業界における勝ち残るための考え方を話をされていました。 話の内容は、現在の訪日外国人の受け入れ状況と来日可能性を踏まえて、 「欧米をターゲットにするところに投資をする。分散して世界から集客するいいチャンス」 というものです。
 訪日外国人の多くはアジア系で、東アジアが約70%をします。 その中でも中国系がダントツです。 しかし、中国のゼロコロナ政策や台湾問題を考えると来日する可能性は少ない。 だからこそ、今は比率の少なかった欧米の受け入れを強化し、特定国の訪日外国人に売上が偏らなくすることが大切であり、 リスク回避を視野に入れた、日本の観光立国のあるべき姿を語っていました。

 そのために『欧米人をターゲットにした施設の充実』が必要だ!と強調されていました。 星野佳路さんは、物事を漠然と捉えるという人ではありません。 つまり、「訪日外国人=お客様」と”ひとくくり”に考えていないということです。 ”ひとくくり”に考えている人は、『欧米人をターゲットにした施設の充実』と言われてもわからないでしょう。 アジアの人でも、欧米の人でも、同じ人間であり、人間が快適と思うことはいろいろとしてきた。 これ以上何を充実させればよいのかわからないというものです。 そして、訪日外国人は、あなたの宿泊施設に何んのために来ているのか?と聞けば、言い方はいろいろですが「宿泊するため」「寝るため」という当たり前のものなっています。 パチンコ業界でいえば、お客様は何しに来ているの?と聞けば、「勝つために決まっている」と答えるようなものですね。

 星野佳路さんの頭の中では、欧米人とアジア人は全く違うニーズで日本に来ていると知っているということです。 だから、『欧米人をターゲットにした施設の充実』という話ができるのです。 このことから、星野さんは、日本の宿泊業界の多くが、欧米人の求める施設になっていないことを知っているということです。 知っているからこそ、欧米人用施設の充実が急務であり、欧米人に日本は楽しめる国であることを知らせる必要があると考えているのです。 漠然と訪日外国人という”ひとくくり”にしか見えていない多くの宿泊業者をしり目に、飛躍ができるとほくそ笑んでいるのではないでしょうか。 もちろん、星野さんに欧米の訪日外国人を独占する意図はないので、オープンに自身の経営戦略について話をされていますが、 聞いていてもわからない人にはわからないのかもしれません。

 見えている人にはピンチがチャンスに見え、見えていない人にはピンチはただのピンチにしか見えないということです。 これはパチンコ業界でも同じだと思います。 コロナが大流行しているのに毎日のように来ている人を見て、「勝つために決まっている」と考え、 新台入替と出玉を提供すれば大丈夫としているところは、『欧米人をターゲットにした施設の充実』にピンとこない宿泊業者と似ているかもしれません。 そんなことを考えながら、星野リゾートの欧米人に向けた最新施設の紹介を感心しながら見ていました。

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 「統一教会問題」とは何が問題なのかを考える!

 テレビでは毎日のように「統一教会問題」が取り上げられています。 あいまいな答弁や他人事のような答弁を政治家は平気?でしています。 答弁があいまいな国会議員や大臣に対して、テレビのワイドショーなどは盛んに攻撃をしています。 しかし、聞いていてよくわからないところがあります。

 コメンテーターの中には、宗教が政治に関与してきているのが問題のように言う人がいます。 宗教団体が、特定の政党を支持することが本当に問題なのでしょうか? 統一教会関係者は、選挙の時に積極的に活躍してくれます。 もちろん活躍といっても公職選挙法に触れることをするわけではありません。 正当な選挙活動なのでしょう。 しかし、「宗教が、選挙にここまで関与していていいのでしょうか?」というような発言をする人がいます。

 宗教団体が、特定の政党を支持するのは問題なのでしょうか? もしそうなら公明党は成立しないということになります。 創価学会と公明党の関係は自明の理で、誰も?批判はしていないと思います。 創価学会員も選挙の時には、公明党のために活動をします。 統一教会だけが、選挙の時に支持政党を応援してはいけないのでしょうか? そのようなことはないと思います。

 今回の問題は、「旧統一教会」が反社会的な団体の可能性が極めて高いという一点にあります。 「旧統一教会」が自反社会的な団体でなければ、選挙協力をどれだけしようが問題はないはずです。 では、「旧統一教会」=「反社会的な団体」という構図が確定しているのかというと、これが曖昧なのです。 この部分を明確にしない。 自民党も「旧統一教会」に対して、「反社会的な団体」とまでは言っていないと思います。 なぜなら、今の日本では「反社会的な団体」との付き合いはご法度だからです。 「反社会的な団体」と付き合いがあったというだけで、廃業に追い込まれたタレント「島田紳助」さんを覚えている方も多いと思います。 タレントはダメでも政治屋は構わないのか? そのようなことはないと思います。 特に大臣クラスのなると「島田紳助」さんより影響力が大きい!?のではないでしょうか。

 自民党としては、「旧統一教会」は本音では「黒」と言いたいと思います。 「旧統一教会」の行状については、裁判所に資料が残っており、「白」とは言えないのですから。 しかし、正直「黒」と言ってしまうと「旧統一教会」との信頼関係を築いてきた議員は一斉に辞職しなければならなくなります。 また、韓国での統一教会の活動に、トランプ元大統領などがメッセージを投稿しているので、韓国の統一教会が米国の議員に働きかけ、 米国の議員から今回の問題を大事にしないように圧力があるのかもしれません。 何せ、米国では日本のような問題を起こしていないので、共和党などにとっては貴重な支持団体なのかもしれません。

 そこで、自民党がとった戦力が灰色作戦ですね。 「旧統一教会」が「反社会的団体」ということは明らかにしない。 要するに組織的に詐欺まがいの行為や洗脳商法をしていたかについては調べない。 しかし、個々の被害者は救済する。 そのことで政府は「旧統一教会問題」に前向きに取り組んでいるところを国民にアピールする。 そして、「政治家と反社会的団体の関係」問題を、「政治と宗教」の問題にすり替える。 そして、宗教団体の意向で政治活動を曇らせなければ、政治と宗教は分離していると言えると主張し、 今まで自民党は旧統一教会の意向をくんだ政治はしておらず、今回の旧統一教会問題はない、 という方向に舵を切っているように見えます。

 安倍さんを国葬しようとすると、そうでなければ国葬はできませんよね。 反社会的団体と関係があった人間を、国葬したとなると日本という国の品格に関わる大問題になりかねません。 岸田さんの国葬外交の成否を握っています。 だから岸田さんは何としてもこの問題を煙に巻きたいと思っているのではないでしょうか。
 では、野党はこのチャンスを生かせるのか? いくら自民党と旧統一教会と組織的関係があったとしても、ただの宗教団体であれば、これからの善処だけで終わってしまいます。 期待している国民は少ないと思いますが、頑張ってまず「旧統一教会」は反社会的な団体だったのか?どうなのか?真理を明らかにしてほしいと思います。 実際にメディアの報道が100%正しいというわけではないと思うので、一国民としては真実を知りたいというところですね。

 今回の「旧統一教会」問題で学ぶとすれば、まず、君主危うきに近づかずで、怪しい団体や人には近づかない、ということでしょうか。 甘い言葉をささやかれて、少しくらいなら大丈夫という甘さが、将来の災いを招くということなのかもしれません。

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 身近な人の死から自分の無意識の甘さを知る!

 私ごとですが、先日、お世話になっていた叔母さんが亡くなりました。 高齢であり、身体は弱ってはいましたが、まだまだ長生きされると思っていました。 突然の訃報です。

 施設に入居されたのが、4か月ぐらい前のことです。 5月の末に義母を連れて夫婦で会いに行きました。 足が弱っているので車椅子でしたが、まだまだ元気そうでした。 コロナの影響で面会時間は15分間以内ていう制約付きです。 でも、15分でも面会ができることを喜びながら、コロナの影響でこんな不自由な面会が今後も続くのだろうなと漠然と考えていました。 そうなんです、頭の中の大前提としては、叔母さんはこれからも長く生き続ける。 少なくとも、5年や10年くらいは生き続けると無意識に思っていました。

 しかし、人との別れは突然やってきます。 知識ではわかっているのですが、意識はこれからも、ずっとこの状態が続くという感じです。 振り返って思うことは、生きている間にもう少し何かできたのかもしれないということです。 身近な人が亡くなると、改めて日常の”人”に対する自分の行動について考えさせられます。

 この”人”がお客様なら悔いのない接客、最善の接客ということになりますが、 これは会社のスタッフや上司なら、良き上司、良き部下としての行動がとれたのか、いうことになります。 もちろん、家族に対しても、同じようなことが言えると思います。 安定しているように見えて、不安定なのが現実です。 不幸があるとそれを思い知らされます。

 「明日ありと 思う心の あだ桜 夜半よわに嵐の 吹かぬものかは」

 浄土真宗の開祖、親鸞さんの言葉です。 明日もまだ桜が咲いているだろうとう思いが仇(あだ)となって、桜が見られないこともあるということを歌われたものです。 いろいろな解釈ができると思いますが、 「明日あり」という勝手な思い込みが、自分の最善をはばんでいる可能性があると私は解釈しています。 今回のことで、この言葉を改めて心に刻みたいと考えています。

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 ヤッホーブルーイングのイベント企画から学ぶ!

 みなさんは、クラフトビール「よなよなエール」を飲んだことがあるでしょうか? このビールはヤッホーブルーイングが製造しているビールで、熱狂的なファンがいるそうです。 関西では8月12日にカンブリア宮殿でとり上げていました。

 いろいろなお客様向けのイベント企画をし、ファンを増やしている会社なのですが、そのポイントについて社長の井手直行さんが話していたので紹介したいと思います。 それは、イベントをしている社員自身がそのイベントを心から楽しんでやっていることが大切だということです。 社員が面白くないと思っているのに、お客様が楽しめるはずがないということを言われていました。

 皆さんも買い物や食事で店舗に行ったとき、つまらなそうに働いているスタッフを見て、いやな気分になったことはありませんか。 イヤイヤ取り組んでいる姿を見て、自分が歓迎されていると感じる人はいないと思います。 もし、感じているなら変な人ですね。 何事も例外はあるので、完全否定はしませんが、ほとんどの人は歓迎されていないと感じます。 歓迎されていない店舗のファンになることはありません。

 では笑顔であれば大丈夫なのか? あまり楽しくないが、笑顔で対応する。 そうしていれば、お客様は歓迎されていると錯覚し、また来てくれる。 でもどうでしょう。 それでお店のファンができる。 イベントならお客様は喜んでくれるでしょうか?

 例えば、犬嫌いな人が、ニッコリ笑って犬の頭を撫(な)でにいくと、どうなると思います? 多くの場合、犬に吠えられるか噛みつかれるでしょう。 犬は、笑顔ではごまかされません。 犬は本音を見抜くからです。 敵味方を判断するのは脳の「扁桃核」という部分です。 ここは理屈でなく、本能の部分で敵味方を判断する部分です。
 実はこの「扁桃核」は人間にもあります。 あの人はニコニコしているけど、何か腑に落ちない、信用できないと感じたことはありませんか。 それはこの「扁桃核」があなたに警戒信号を送っているからです。 ということは、心から楽しんでいないのに笑顔だけ作ってごまかそうとしても、ごまかせないということです。

 ここまで話してくると、井手社長が言われている「社員自身が心から楽しむ」という意味の重要さがよくわかるのではないでしょうか。 みなさんの店舗の企画はどうでしょうか? スタッフはここから楽しんで取り組んでいるでしょうか? もし、そのイベントがファンを増やす活動であるなら、なおさら心から楽しむことが大切です。
 暑い中、コロナもある中、人手も不足ぎみになり、身体が疲れてくる。 そういう状況に置かれているホールもあるでしょう。 しかし、せっかくお客様のために何か企画してやるならば、心から楽しまないと努力が水の泡になるということです。 実際、スタッフも心から楽しんでやる方が、身体も楽だと思います。 そうなればスタッフが喜び、お客様からも喜ばれるという一石二鳥が実現します。
 ところで、みなさんの店舗では、社員がイベント企画を心から楽しむためにはどんな工夫をしていますのでしょうか?

関連ブログ:「正気のサタン」店舗の工夫力がお客様満足を変える!

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 「大東亜共栄圏」がなぜ評価されないのか!

 8月は戦争の月ということで、また戦争がらみの話をします。
 今年、8月15日にブログで書いた「太平洋戦争最悪の作戦とされたインパール作戦のその後の話を放映していました。 簡単に説明すると、インパール作戦で壊滅的打撃を受けた日本軍に対して、イギリス軍は追撃をし、ビルマ(現ミヤンマー)の首都へと攻め込んできます。 イギリス軍は26万人の精鋭、迎え撃つ日本軍は3万人でした。 もちろん無残に負けるのですが、その過程で大日本帝国に協力的であったビルマ国軍が日本軍と決別し、イギリス軍と手を結びます。 これが意味するところは、ビルマの人々が日本を敵国と認識したということになります。 ということは、それまでは日本軍に対してビルマの人は好意的であり、日本軍に協力してくれていたということを意味しています。

 ビルマはイギリスの植民地になっており、独立をするための方法を模索していました。 その時に日本軍が「大東亜共栄圏」というスローガンを掲げて、ビルマに侵攻していきます。
 日本軍が掲げた「大東亜共栄圏」とは、中国や東南アジアを欧米 列強 の 植民地政策 から解放し、日本が中心となって独自の経済圏を打ち立てるという構想です。 戦いには自分の戦いを正当化するための大義名分がいります。 アジアに侵攻した日本軍は、その大義名分を「大東亜共栄圏」の構築としたのですね。 「植民地政策からの解放」という言葉に、独立運動のリーダーであったアウンサンスーチーのお父さんは日本軍と手を組むという決断をします。 当時のビルマの人々は、「大東亜共栄圏」という日本軍の大義名分を信じ、日本の軍政を受け入れます。 軍政とは軍が行う行政活動です。
 当時、日本を除くアジアの人々は、白人は体も大きく優秀であり、アジア人は絶対に勝てないという思い込みを持たされていました。 自分たちが勝てないと諦めていた敵に、日本軍が易々と勝利したので、ビルマの人々に衝撃が走ります。 そして日本軍が今回の戦いの目的は、ビルマの人々の植民地から解放し、生活を向上させるということですから、大歓迎となったんですね。 そこで独立運動をしていたアウンサン氏は、日本軍の協力のもと、ビルマ軍を作り完全独立のために日本に協力をしたのです。

 しかし、実際に日本軍が支配して軍政を始めてみると、軍は高圧的であり、日本語を現地の人に天皇崇拝や日本文化を押し付ける。 言っていることは植民地からの解放としながら、やっていることは日本の植民地化です。 それでもしばらくは、これは独立を勝ち取るための手段の一つと思い、国民は我慢します。
 しかし、生活は苦しくなる。 そのうち日本軍の兵士が現地の人を強姦をするなどの不祥事が発生する。 挙動不審な現地の人を見つけるとスパイと断定し虐殺するような事件が起こる。 相変わらずビルマの人を下に見て指導する日本軍の態度。 「大東亜共栄圏」という言葉と実際の日本軍の行動の乖離が大きくなっていきます。
 占領されてしばらくすると、大日本帝国は信用できない、日本軍は信用できないという意識が、ビルマの人々に芽生え始めます。 同時に、日本軍の中にも、日本軍の幹部のいうことは信用できないという意識が生まれます。 特に、アジアの解放を信じて、勇んでビルマ戦に参加していた日本軍の青年将校の失望は大きかったようです。

 「大東亜共栄圏」という耳ざわりの良い言葉を掲げても、実態が伴わないと非常に強い反感を買うだけでなく、 それを掲げている組織の人間からも信頼を失っていくという事例です。 そして、後には悪評だけが残る。 もし、大日本帝国が本当にアジアの人の幸せを願い、植民地の解放のために戦っていたとしたら、世界の歴史的評価も違っていたと思います。 実質的に、太平洋戦争後、アジアは植民地から解放されましたが、それは大日本帝国の評価にはなっていません。 歴史的評価は、アジアに侵攻し、多くのアジアの国々に迷惑をかけた日本という評価です。

 この教訓を生かすとすれば、私は「お客様第一」「地域密着店舗」や「コミュニティホール」という大義名分をお客様に打ち出した場合、 実際のホール運営との整合性を保つようにしなければ、お客様の信用を失い、反感を持たれるだけでなく、店舗のスタッフからの信頼も失うので気を付ける必要があるというところでしょう。
 お客様は信用できる店舗で遊びたいので、言っていることとやっていることのギャップには案外注目しています。 太平洋戦争でビルマに侵攻した日本軍を反面教師として、信用リスクを回避してください。

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 長期インターンシップから優秀な人材と企業の関係を考える!

 ニュース番組WBSで、”大学生の就職活動に異変”ということで、 最近、長期インターンシップをする大学生が増えているとその内容を報道していました。 これまでインターンシップというと、1週間未満の短期間で無給で仕事体験をするののが主流でしたが、 最近は、有給で数か月という長期で働く、長期インターンシップに応募する人が増えているそうです。

 主な理由としては、「ガクチカ」のためらしいのです。 「ガクチカ」とは学生時代に力を入れていたことを指す言葉だそうです。 一般用語化しているということは、最近の面接の重要定番質問なのでしょうね。 コロナ前は、留学やサークル活動を面接時に上げる学生が多かったのですが、 コロナで留学もサークル活動もできない。 そこで、学生時代に商売の経験や社会体験をしていることを、 面接のときのPR材料「ガクチカ」にしようとしているとのことです。

 WBSでは「くらだし」における長期インターンシップの様子を紹介していました。 「くらだし」は食品ロスを減らす取り組みをしている会社で、賞味期限が短くなり廃棄される食品を取り扱い、価格を下げて食品ロスを考えるお買い得商品として販売しています。 紹介された事例は、百貨店やモールなどの商業施設の期間限定ショップを任されている大学生です。 任されているということは、ただ売るのではなく、店舗の販売目標達成責任を負っているということですね。

 紹介された仕事内容を見て、インターン学生が仕事を工夫するように、よく考えられていると思いました。 半年後に学生を責任者にするということは、学生が責任者として考え、働く方法をマスターするようにインターンのプログラムが作られているということですよね。 仕事の質が高い会社でないと、短期で責任者を育成することはできないので、長期インターンシップができる企業というのは優秀な企業といえるのではないでしょうか。

 WBSの紹介事例では、 朝、商品を棚に並べて、施設の特設コーナーでお客様を待っているところから、始まりました。 しかし、その日はしばらく待っていても、お客様は特設コーナーに来ません。 インターン学生はすぐに導線を確認しに行きます。 頭の中で、店舗の集客状況から、自店への誘導が上手くいっていないと仮説を立てたわけです。 実際に見ると、自店の特設コーナーの案内イーゼルの視認性が悪い。 学生は、すぐに施設責任者のところへ、イーゼルの置く位置の変更を交渉します。 変更をすると、特設コーナーに人が集まり始めるというものでした。
 ただのアルバイト学生なら、今日はお客様が少なくて暇な日だったということで終わりそうですが、 店舗責任者ということだけあって、集客改善案を考えて働いています。 夜、オフィスに帰るとその日の売上と経費を記録分析し、明日からの改善案を考え、社員に提案していました。 大学生がいわゆるPDCAサイクルを回しています。 見ていて感心しました。

 さて、こういう学生さんを必要とする企業はどのよな企業なのでしょうか? 正直、ほとんどの企業が必要としていると思います。 では、このような学生を活用できる企業はどのような企業でしょうか? おそらく一般社員レベルでも、自分で考えることができ、PDCAを回せる能力を持った企業なのではないでしょうか。 なぜなら、そうで無ければ、彼らの能力は評価されないからです。 既存社員のレベルが低いと新入社員の改善提案は、これまでの自分たちを否定するただの騒音です。
 想像してみてください。 一般社員がPDCAを回せないのに、新入社員がPDCAを回せるとどうなります? 新入社員が先輩社員に潰されるか、新入社員がこの会社はダメだと判断して辞めていくのではないでしょうか。

 この長期のインターンシップ制度は、仕事の質が高い企業でないとできない制度であり、 このような制度で鍛えられた新入社員を採用して活用するためには、やはり社員の能力が高い会社でないと無理ではないでしょうか。 要するに優秀な社員を採用するためには、今いる社員の能力を伸ばすことが不可欠であるということですね。 そんなことを思いながら、番組を見ていました。

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 関係づくりと防災グッズの販売を考える!

 お盆が過ぎると9月はすぐそこです。 すでに9月のイベント計画を立て、準備している店舗も多いと思います。 9月で使えそうな日と言えば、まず9月1日の防災の日で、防災用品点検の日にもなっています。 大正12年の9月1日に発生した関東大震災の脅威を忘れないために設けられたものですね。 地震の日でなく、防災ということで、幅広く自然の驚異に真摯に備える日になっています。

 この日を活用して防災グッズを景品にしたりする店舗もあります。 しかしながら、防災グッズとして置けば売れるのかというと、そうではないと思います。 お客様が欲しいと思うのモノをなるべく揃える必要があるのは言うまでもありません。

 お客様が『欲しいモノ』と聞いて、お客様が何を欲しがっているかアンケートを考える店舗もあるかもしれません。 それも一つの方法です。 『欲しいモノ』を揃えるとは、現在お客様が欲しがっているものだけとは限りません。 お客様の現在の欲しいものは、それまでの情報によって発生しています。 テレビで、地震でタンスが倒れてケガをしたと聞けば、タンスが転倒しないグッズが欲しくなります。 豪雨で断水となり、飲み水に苦労したと聞けば、備蓄用の水が欲しくなります。 要するに情報をお客様に与えることで、お客様の欲しいモノをつくることができるということですね。

 防災の日ということで、防災グッズをただ揃えるだけでは、欲しいと思わないお客様が大半ではないでしょうか。 そんな景品企画を見ても、こころは特に動かないでしょう。

 コミュニティホールでは、お客様との関係づくりを重視します。 関係を重視している中で、「とりあえず防災グッズを仕入れたということで買ってくれ」という行為は、お客様の目にどう映るでしょうか? たとえ店舗が景品から利益をほとんど取らなかったとしても、『関係を売り込みに利用している』と思われてしまいます。 もし、そうなればコミュニティホールが目指すお客様との信頼関係は築けないでしょう。
 関係作りをしている中での販売は、関係作りの一環であるべきです。 同じ販売でも「あなたにとって、これは役に立つ、或いは喜んでもらえる」というものをおススメするのであれば、 お客様は自分のことを思っているから声を掛けてくれていると思えるので、スタッフの販売の声掛け自体が関係作りの一環になります。

 そう考えると単に防災グッズを仕入れるのではなく、この地域のお客様のことを考えた場合、 どういう防災グッズが必要なのか考えた上で、仕入れることが必要となります。 同時に、なぜこの防災グッズなのか、どうしてそう思ったのか、説明するための情報やデータなども揃える必要に気づきます。 こういうものをポップにしたり、お客様へのオススメトークにすれば、お客様が納得できる景品企画になるのではないでしょうか。

 8月は東北・北陸で記録的な豪雨が発生しています。 ニュースを見ていて、新潟県や山形県で「線状降水帯」が発生しているのは驚きでした。 「線状降水帯」と言えば、九州というイメージが強かったので、認識を新にしました。 今年は、地震よりも豪雨や洪水をメインにしながら、防災グッズを考えてもいいのかもしれませんね。

関連資料:9月のイベント・行事・記念日を活用する
    :本当に必要な防災グッズ11選!(セゾンのくらし大研究)

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 大日本帝国陸軍最悪の作戦から学べるものとは?!

 毎年8月15日は「終戦の日」です。 日本では太平洋戦争の悲惨さや恐ろしさを伝える日になっています。 もちろん戦死された多くの人を追悼し、供養する日でもあります。 同時に戦争についてのいろいろな反省や検証も行われます。 失敗に学ぶということで、いろいろな人が当時の日本の問題点を指摘します。

 太平洋戦争は日本が負けた。 戦争は勝つことを目標に始めるので、負けたということは失敗になります。 大日本帝国軍がなぜ負けたのか、それは個々の戦闘で負け、支配地を失い、戦争継続を断念したからです。 戦争自体の反省としては、個々の作戦が適切に考えらえて実行されたのかを検証するような番組が毎年NHKから放送されます。
 その中でよく問題にされるのがビルマで行われた「インパール作戦」というものがあります。 インド北東部にあるインパールを攻略し、ビルマ方面の劣勢を挽回しようという作戦でした。 約3万人の死者を出し、誰一人インパールのたどり着けなかったという作戦です。 行軍距離は前代未聞の470キロ(東京駅から京都駅までが約455Km)。 しかもそのルートは密林で世界一の豪雨地帯。 敵がいる中で、3週間で攻略するというものです。 もちろん日本軍は手ぶらではなく、重い荷物を持ち、ジャングルの中を進むのでほとんど徒歩です。

 行軍距離が470kmということは、1日22.4Kmの行軍。 歩く速度が時速4kmとすれば、1日約6時間歩けばOKです。 日本の兵隊は我慢強いことで有名です。 1日22.4Kmは絶対歩けない距離ではありません。 多少ジャングルで戦闘があったとしても、世界最強と言われた日本兵がそれを排除して進むことは可能だろうと考えたのかもしれません。

 この作戦を推し進めたのはビルマ方面軍第15軍の司令官に昇進したばかりの牟田口廉也中将です。 当時の大本営の意向を忖度し、作戦を強行に進めます。 「戦況の様相を変える最も有効な計画という強い信念が私はあった」 と戦後の調査で語っています。
 この作戦に断固反対したのが、第15軍の参謀長であった小畑信良さんです。 小畑さんは兵站(物資、食糧補給のこと)の専門家で、現実的な作戦でなく、到底不可能であると断定しています。 その結果どうなったのかというと、小畑さんは左遷されてしまいました。
 反対派がいなくなったこの作戦は、ビルマ方面軍司令部に行き、認可を受けます。 ビルマ方面軍の司令官は河辺正三中将。 牟田口司令官は元部下で可愛がっていたのでOKを出します。 そして、南方軍司令部へ。 寺内寿一総司令官はOKを出し、ここでも認可されます。 太平洋戦争当初から南方軍司令をして、具体的に戦況が分かってはずなのに、どうしてOKを出したのか不思議です。 本当に作戦内容を精査したのでしょか?
 国際政治学者の村井友秀さんが、読売新聞の連載で、日本軍の組織的問題として楽観論を上げていましたが、まさにめくら判状態です。 そうさせたのは、当時首相であった東條陸軍大将への忖度と他に有効な作戦が思いつかなかったという背景があります。

 この作戦は最終的に大本営まで上がって来た時には、さすがに作戦を精査し、問題有となったようです。 しかし、大本営の多くの参謀が反対したにも拘わらず認可されます。 それは杉山元総参謀長が「寺内さんの最初の所望なので、なんとかしてやってくれ」と押し切ったのでした。 翻意を促された眞田穣一郎少将は、冷静な分析より組織の人間関係を優先することに憤りを隠せなかったようです。 杉山元さんの頭の中には「人命」という意識はなかったのでしょう。

 1944年1月7日、インパール作戦の正式な認可が降り、3月に作戦が実行されます。 作戦は3週間で終わるはずもなく、7月初旬まで継続。 日本兵は3週間分の食糧しか持たされていないので、食糧がつきた後はどうなったかはご想像の通りです。 飢えで多くの日本兵が死んでいきます。 最終的には日本兵が日本兵を殺し、肉を切り取って、近くの村で物々交換をするものまで出ます。 恐らく何かの獣の肉とでも偽っていたのでしょう。 生水にはアメーバー赤痢菌がいるので、渇きが我慢できず生水を飲んだ日本兵はすぐに赤痢にかかり死んでいきます。 マラリアも日常的に発生していました。 日本兵約3万人の多くが、戦闘ではなく、飢えと病気で次々に死んでいきます。 日本軍が行軍した街道は、”白骨街道”と呼ばれるようになります。 もし、自分がこの作戦に参加していたらと思うとゾッとします。

 この作戦を強行に進めた牟田口中将は最前線にいたのでしょうか? 彼は最初は安全な後方から作戦に参加した幹部を”たるんでいる”と叱責し、師団長を全員更迭しています。 その後は、最前線に出て陣頭指揮し、第33師団により過酷な命令を課していました。 武器も弾薬もない中での残存兵力を集めての総突撃です。 玉が無いので、木や竹を叩いたりして機関銃のような音を作っていたと現地の住人はその時の様子を語っています。 もちろん、戦況は打開しません。するはずがありません。 7月に作戦は中止。 その後、牟田口中将は司令官職を解かれ、日本に帰りますが、この作戦失敗の責任は一切取ってないそうです。 それを許す帝国陸軍という組織自体が崩壊してるということなのでしょう。

 教訓としてはいろいろあるでしょう。
 部下の立場からすると、例えば、自分が日本兵だとしたら、バカな司令官の下につかない。 と言いたいところですが、人事権がないかぎり回避できません。 努力できることは、バカな司令官より上の立場になる。 これもけっこう大変そうです。 バカな司令官は自分より有能を評価しないからです。
 上司の立場からすると、無理な作戦は精神論で何ともならない、奇跡は起こらないと肝に銘じ、地道な作戦を考えることでしょうか。 いろいろな作戦を考えられる部下を育成するのも良いかもしれません。
 会社のトップの立場からすると、冷静な分析より人間関係を優先するとロクな結果はでないということでしょう。 目的は会社を良くすること、店舗を良くすることであれば、その目的を鮮明にし、〇〇に功績を上げさせたいなどの副次的なものは排除して、人事を行うべきということでしょうか。 多くの日本企業は逆境になっているにも関わらず、目的を鮮明化して決断することができません。 日産がカルロス・ゴーンさんを社長にしたとき、カルロスさんが思いつくアイデアは自分達も思いつく、ただ決断ができないだけなのだと言われていました。
 過去の失敗を学ぶことはできますが、実際に活かすことは難しそうです。 しかし、緊急時の時はためらうと命取りになるかもしれませんので気を付けましょう。

参考資料:NHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」

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 霊園管理者のサービスから気遣いについて学ぶ!

 最近、かなり暑くなっています。 テレビのニュースを見ているとお墓参りで、熱中症で倒れる高齢者の方がいると報道していました。 お墓参りで死亡される方も、毎年一人か二人いらっしゃるようです。

 お盆なので皆さんもお墓参りに行かれると思いますが、 日中墓石の温度は60度を超えるそうです。 大きな墓地なら、焼けた石がたくさん置いてあるサウナ状態ですね。 高齢者が熱中症になるのも頷けます。

 高齢者の方が熱中症になりやす理由として、若い人に比べて身体の水分量がもともと少なく、 汗をかいたらこまめに水を補充しないと必要な水分量を保持できないようです。 テレビでは、霊園を管理している人が、お参りに来る人のために、日傘の貸出や冷却グッズの配布をしたりしていました。

 ところで、この霊園の管理者は、なぜ、日傘の貸出や冷却グッズを無料で配布していたのでしょうか? 参拝に多く来てもらうと儲かるからなのでしょうか? 取材の様子では、そうではなく、最近の猛暑から参拝者の健康を心配して、そういうサービスを始めたようです。 いわゆる気遣いですね。 暑い中、お墓参りに来て、そのような気遣いをされると嬉しいのものです。

 サービスの基本は相手に対する気遣いであり、 気遣いが具体的な形になって、この霊園では、日傘の貸出、冷却グッズの配布となっただけです。 もちろん受け手も、この気遣いを感じることが出来なければ、高い満足は得られません。 「この日傘はデザインが悪い」とぼやいている人を見たら、あなたはどう思いますか? この人は人の好意が分からない残念だ人だ、と思うのではないでしょうか。

 さて、あなたの店舗ですが、お客様を気遣って行っているサービスがどれだけあるでしょか? 暑い中来店されるお客様を見て、『こうしてあげたらお客様の健康にいいかも』、 『こういうサービスをすれば、車内温度が抑えられるので、お客様は喜んでくれるかも』、 『こういうことしたら快適に遊技ができるのではないだろうか』など、どれくらい考えて、サービス開発に取り組んでいますでしょうか? 相手に対する気遣いや思いやりを中心にしたサービスは、こころから喜ばれるのではないでしょうか?

 中には先ほど挙げた「傘のデザインをぼやく人」もいるでしょうが、 そういう方は、本当に来店して欲しいと考えるお客様ではないはずです。 どのようなサービスもすべての人を満足させるとは限りません。 そういう意味で、サービスの対象となる人を明確に意識する必要があります。 本当に来て欲しいお客様に喜ばれるサービスをすることで、店が理想としている方向に進み、お客様との信頼関係が生まれてきます。
 暑さでまいってるお客様も多いはずです。 また、コロナに怯えているお客様も増えてきています。 気遣いをするすることで、信頼を勝ち得るチャンスと考え、いろいろなサービスに取り組んでみてはいかがでしょか。

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 中国の点を線にして目標に邁進する発想を学ぶ!

 みなさんは、店舗でいろいろなイベント企画(新台入替、出玉系、景品系、サービス系etc.)をすると思いますが、 そういう企画を点として、単発的なモノとしているでしょうか、それとも連続した線やさらには面として、 広がりをもたせているでしょうか。

 単発的なイベントは、一時的期は稼働などを上げますが、すぐに元に戻ってしまいます。 お金を掛けたとしても、単発は単発で、店舗自体を強くはしません。 しかし、戦略的に考える店長は、イベントを線や面として考え、 1つ1つ手を打つごとに、店舗の客層が良くなっていったり、お客様の底上げが出来て行ったりします。 戦略的な動きは、目標に向かって突き進む突破力を備えています。

 私が戦略的な動きで注目している国は中国です。 中国の動きを見ていると、戦略的な動きをしていると感心させられます。 この間、アメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問すると、中国はすぐに大規模な軍事演習を行いました。 テレビのニュースなどは、アメリカの動きにただ単に中国が反発して、圧力をかけているように伝えていますが、 中国としては、大々的な大規模演習を以前から実施したいと思いながら、出来なかったのですが、 このペロシさんの行動を理由として、ついに行うことが出来たというところです。

 少し考えれば、中国の台湾侵略のシナリオは、侵略前に大規模な軍隊を台湾周辺に配備すること以外にはありえないことがわかります。 それも誰にも違和感を持たれずに自然な形で配置する必要があります。
 そこで今回登場したのがペロシさんです。 ペロシさんが立ち寄らなければ、このような大規模演習はできませんでした。 もちろんペロシさんでなくても、『中国が非常に怒っている』という正当な理由となるきっかけを待ち望んでいたわけなので、 大規模演習は時間の問題だったと言えます。 アメリカは台湾との関係をアピールしたいという単発的な行動です。 しかし、中国の大規模演習は次のステップに進むための行動です。 中国は点ではなく線で動き、行動を積み上げているのです。

 個人的には中国政府は、兵法三十六計に書かれている「瞞天過海(まんてんかかい)」という計略を実行に移そうとしているのではないかと思っています。 この「「瞞天過海」の基本的作戦は、本来の目的を隠し、偽の目的のために行動していると見せて、相手が油断したところで、一気に本来の目的を達成するというものです。 つまり、大規模演習という偽りの目的を行いながら、日米英などが油断するのを待つという作戦です。 日米英が「また、いつもの演習だろう」と油断したことを確認するや、一気に上陸作戦を敢行するというものです。

 現在、演習を装いながら、台湾をはじめ日米英に勝てる戦力を集中するのか考えており、 同時に、台湾の親中派の育成と日米英を油断させる手を打ってくるでしょう。 中国の戦略目標は明確なので、すべての外交や経済活動をその一点に集約させてくるでしょう。 この中国のあらゆる出来事を戦略目標達成に集約させていく能力は、店舗を徐々に強くしていく時に必要な能力であり、その発想は参考になるのではないでしょうか。

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 「安易な前例踏襲」で失敗しない方法を考える!

 前回のブログで、同じ「安易な前例踏襲」でも、問題が発生している時としていな時では大きな違いがあると書きました。 そして、問題が発生してる中での「安易な前例踏襲」はもってのほかという話をしまいた。 今回は、問題が発生していない中での「安易な前例踏襲」について少し切り込んで考えてみたいと思います。

 問題が発生していないのだから、無理にやり方を変えなくて大丈夫。 むしろ、やり方を変えることによって、新たな問題が発生するとそれこそ大変なことになるという考え方もあります。 ここで少し考えてみたいのは。「問題が発生していない」という点です。

 「問題が発生していない」とはどういう状態でしょう。
 ①「問題が発生していない」=「問題が無い」
という状態を思い浮かべがちですが、
 ②「問題が発生していない」=「問題が見えていない」
 ③「問題が発生していない」=「問題が潜在化している」
というケースがあるということです。

 ①は本当に問題がない状況なので、そういう中で突然起こるトラブルは不可抗力といえます。 正に運が悪い状態です。

 ところが②と③は問題が無いのではなく、認識できないという状況です。 自分では全く問題が無いと思っていたが、実際には小さな問題(予兆)が発生しており、それに気づかなかった。 そのためにある日トラブルに見舞われるというものです。 この場合は、運が悪いのではなく、本人の認識能力の不足が招いた結果ということになります。

 この間の奈良県警の前例踏襲の警備ということでは、犯罪の発生確率が変化していたかどうかがその予兆と言えるかもしれません。 例えば、近年不特定多数を狙った無差別殺人が起こる頻度が上がっていた。 銃刀法違反の検挙件数が増加していた。 政治不満に対するデモが頻発していた。 ということであれば、選挙中に候補者などが狙われる可能性が高まっていると推測すべきであり、「安易な前例踏襲」は職務怠慢ということになります。 実際、このような犯罪発生の可能性が高っていると予見できる根拠が出てくれば、奈良県警の対応に不備が指摘されるでしょう。

 それではパチンコ業界の店舗運営ではどうでしょう。 稼働が良かった機種が急に稼働が落ちてくるとしましょう。 「稼働が良い=問題が無い」状態から、急に稼働がさがり始める。 こういう状況は、いつ発生するか分からないので、仕方がないのでしょうか。
 では次のような例を考えて見ましょう。

 例えば大海に1台あたり平均アウト24000をキープしているとしましょう。 しかし内容を見ると図のように違っていた。 以前は一人当たり6000アウトで遊んでいたのが、最近4000アウトに下がってきている。 人数が増えたので、台アウトは24000で変化がないというものです。
 一見変化は起こていないように見えるけれど、細かく見ると変化が起きているというものです。 台に対する期待感が薄れたのかもしれないですし、台整備が悪くて一人当たりのアウト数が縮んでいるかもしれません。 遊技客が十分あるうちは顕在化(稼働低下)はしませんが、少なくなれば遊技人数の補充ができず、途端に稼働が減ってくることが推測できます。
 変化は起こっているが、台アウトしか管理していない人は分からない。 分からないから「安易な前例踏襲」が行われる。 一方、遊技人数や一人当たりのアウト数を管理している店舗では、 変化が起きていることは明白なので、安易な前例踏襲しない、変化に対応した対策をとるということになります。

 もう一つ例を挙げましょう。 上の図を見ていただくと、新台を入れてしばらく経つのに、リピーターが少なく、 ある程度稼働はしているが、遊技をしているのが新規ユーザーばかりとしましょう。 こういう例でも、多くの人は、この台はすぐに稼働が落ちてくると気づきます。 なぜなら、1回打って2回目の遊技をしようとしないので、台自身又は台整備に問題があると考えられます。 リピーターがないということは、二度と打ちたくないということなので、 何も手を打たず放置しておくと急速な稼働低下を招きます。

 一見何も変化がないように見えても、細かくデータを管理することによって、事前に変化を読むことができ、 大きなトラブルになる前に手が打てるようになります。 そう考えると、本当に何の予測も立てられずトラブルが起きるというのは少ないと思います。 つまり、本当に問題が無い中での「安易な前例踏襲」は少ないのではないでしょか。 逆に言えば、現在の設備を使用し、知恵を出せば、「安易な前例踏襲」は回避できると思います。 現実を分析法を知ることで、「安易な前例踏襲」を避け、リスク回避を行うチャンスがあるということです。
 ホールコンにしても、会員管理システムにしても、そのためにツールとして活用できます。 どうぞ有効活用をしてください。 有効活用をするDNAを会社の中に持ってください。 そして、前回も書きましたが、悪い環境の中での「安易な前例踏襲」をする愚はくれぐれも避けることを、再度申し上げておきたいと思います。

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 「安易な前例踏襲」の危険について考える!

 安倍の殺害事件から1か月近くになります。 8月6日の読売新聞の第一面に大きな文字で、”警護「安易な前例踏襲」”と書かれていました。 安倍元首相が奈良市に演説中に殺害された事件について、警察庁は5日、現在進めている警護の検証の途中経過を発表しました。 発表内容は、警護計画を策定した際、安易な前例踏襲で危険度について十分な検討が行われていなかった上、 現場の警護員も連携不足で、安倍さんの後方にスキを生じさせていたというものです。

 「安易な前例踏襲」、実に耳に痛い言葉ですね。 みなさんは店舗の施策を考える時に、現在の店舗の課題を考え、毎回新しいことに挑戦していますでしょうか? 多くの店舗では、現在のホールの課題を意識することなく、とりあえず運営を行うところも多いのではないでしょうか。

 「安易な前例踏襲」と言っても2種類あるように思います。 その違いは前例踏襲を行う環境にあります。 どういうものかというと、まず、物事が上手く行っていて、問題が発生していないという環境の中での前例踏襲です。 店舗で言えば、順調に稼働を伸ばす、稼働を維持している中での前例踏襲です。 もう一つが、物事が上手く行かない中での前例踏襲です。問題が発生して上手く行ってないにも関わらず、従来の方法と同じことしている。 店舗で言えば、稼働が下がってきているのに、相変わらず基本的に同じやり方、例えば新台入替と出玉に頼るやり方をやり続けるというような前例踏襲です。

 今回の奈良県警はどちらの前例踏襲だったのでしょうか? 一見すると問題が発生していな中での前例踏襲のようにも思えます。 これまで過去に奈良県で、演説中に暴漢の襲われて死亡した、ケガをしたというようなことは起こっていなかったと思います。 しかし、今回安倍さんが実際襲われて無くなってしまった。 これを調査した検察庁が、警護に対して安易な前例踏襲をしていたための不祥事であるとして指摘したということです。
 店舗で言えば、これまで順調に稼働を維持していたのに、ある日突然稼働が下がり始めてしまった。 その時に社長が店長に対して、「安易な前例踏襲」の結果招いた稼働低下であると一喝し、叱責するという感じでしょうか。 もし、みなさんが奈良県警の本部長の立場なら納得しますでしょうか? もし、前例どおりの運営で業績を上げてきて、急に業績が悪くなったからと言って、クビにされれも納得できるでしょうか?

 もちろん単純な話ではないと思います。 選挙中の警護は結構大変です。 何が大変かと言うと、厳重に警護をすると聴衆(有権者)を候補者などに安易に近づけないようになります。 そうするとどうなるか、候補者(政治家)もしくは党本部からクレームが入ります。 選挙中にいかに有権者と接するか、有権者との距離が短いほど、候補者に対する好感度増します。 当選に近づきます。 だから、厳重な警護をすると別に意味で問題が発生します。 したがって、不審者を見つけても職務質問のようなことは、余程の根拠がないかがりできないと言われます。 職務質問を受けた有権者が、候補者事務所にクレームの電話を入れるからです。 「せっかく聞き入ったのに酷い目にあった!」と。 候補者事務所は、選挙妨害ということで警察にクレームを入れるという感じですね。 そんな中で、厳重な安易な前例踏の警護をしたと言われると結構辛いものがあります。

 また、指摘の中で危険度の判断が十分では無かったとしています。 警察庁は、安倍さんに対する危険度の判断が甘かったと奈良県警に指摘しています。 確かに、森友をはじめ、サクラを見る会など、様々な疑惑を抱えているので、多くの人から恨みをかっている可能性は高いとは思いますが、 そのようなことで命を狙われる危険性が格段に高かったと言いたいのでしょうか? 今回の統一教会がらみの恨みは、個人的なものに近いので、そこまで予測して危険度を判断するとなると容易なことではないように思います。 いずれにしても奈良県警本部長は責任をとらされそうです。

 さて、この「安易な前例踏襲」ですが、よく考えれば身近にあるものです。 なぜなら、ほとんどの人は習慣的に動くからです。 ただ、絶対ダメなのが、問題が発生しているか中での「安易な前例踏襲」でしょう。 店舗で言えば、稼働が下がり続けている。地域シェアが落ち続けているのに、前と同じことを繰り返すケースです。
 もし、県警本部長で問題が発生しているのに改善もせず前例踏襲をしているような人物がいたら、県民としては即刻辞めて欲しいと思います。 悪い環境の中での「安易な前例踏襲」、これは気を付けないと身を亡ぼすかもしれませんね。

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 暑い夏を乗り切る「激辛」企画でお客様を引き寄せる!

 毎日、暑いと食欲がなくなります。 暑い時には、冷たい”そうめん”も良いのですが、それでは物足りなくなってきます。 こういう時は、いっそのこと辛い物を食べて汗をかき、スッキリしたいという方もいるのではないでしょうか。

 ぐるなびが2021年に行った「激辛料理」調査では、東京都内で激辛料理を取り扱う店舗が、 3年連続して増加し、2倍になっているとのことです。 辛いものがブームになっているということです。

 辛いものは食べれる人と食べられない人がいます。 私は辛いものが結構すきで、カレーチェーンのココ壱番屋のカレーなら、「9」からぐらいまで食べることができます。 この間、業務スーパーに言った時に、「一味」の1kg袋を見かけたのでつい買ってしまいました。 さっそくダイソーで調味料入れを買い、食事の時にいつでも使えるようにしています。 もちろんタバスコも好きですし、地方に言った時に激辛調味料があるので、気に入れば購入します。 今持っている激辛調味料は「地獄の一撃」とうもので、これを使うとタバスコの辛さを感じなくなります。

 激辛料理のブームは東京だけなのかと言えばそうでもなさそうです。 激辛ブームの背景には、新型コロナの影響があるからです。 長引く自粛生活により、「気持ちをスッキリさせたい」「自炊の機会が増え、味のバリエーションを増やしたい」など、 我慢によるストレスの解消ニーズが激辛を支えています。

 そう考えるとこの「激辛」を店舗に取り込むことで、お客様が行ってみようという来店動機につなげることができるかもしれません。 もちろん、激辛大好きなお客様に対するものとなりますが、ノリは良いので悪くないと思います。 「激辛」と言えば身体が熱くなるので「激アツ」を連想させることになります。
 例えば、店舗内に食堂があるなら、期間限定の激辛メニューを作ってもらって、売り込むことができます。 食堂に「激辛祭、身体の芯まで暑くして、この夏を乗り切ろう」と書けます。 私なら「第一弾激辛祭、〇月〇日から数量限定!・・・激アツ!」とし、食事の時に汗を拭くためタオルの貸出を行うなどして、激辛を楽しんでもらいます。 店内の出玉や育成機種と絡めたりすれば、楽しさが高まります。

 食堂が無ければどうするか?
 そこは激辛商品を利用すれば、同じように行ってみたいと思わせる演出は可能です。 端玉景品として、唐辛子や一味や七味も悪くはありませんが、インパクトがありません。 激辛商品にするならお勧めなのが、ハウス食品の激辛シリーズです。
 何が良いのかというと、ネーミングです。
 「しあわせの激辛」
 いい響きではないでしょうか?
 辛い物を食べてもらってどうしたいんだ!というとき、「幸せになってもらいたい」と言うのは、多くの人が好むところではないでしょうか。 ネーミングが良いと試してもいいかも?という気持ちになります。
 しかも、このシリーズの「炒飯」は、7月の末に出た新商品です。 今回何故か、唐辛子顔にメガネがかかっています。 今までと違う辛さと言うたのかもしれません。 新商品を試すことが大好きな人もいるので、激辛好きと商品品好きの両者を引き寄せることができます。
 事前に辛い物好きのスタッフ数名に試食をしてもらい、POP等にコメントを記載すれば、楽しいと思います。 スタッフも辛い物を食べることで、この夏を元気に乗り切ってくれるかもしれませんね。

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 ペロシ下院議長の行動評価の視点と店舗運営

 直近で話題になっているのが、アメリカの下院議長のナンシー・ペロシさんの台湾訪問です。 ペロシさんは大統領、副大統領の次にくるアメリカ合衆国の事実上のナンバー3です。 簡単に言えば、大統領が事故や病気で急になくなると、副大統領が大統領権限を有することになり、 その副大統領も無くなると下院議長が自動的に大統領権限を有するという仕組みが作られています。 いわゆるリスク管理ですね。 だから、大統領と副大統領は同じ飛行機に乗らない、同様に下院議長も同じ機体に乗りません。 国家の代表が不在になると、その国の機能が停止してしまうからです。

 大統領権限を持つ可能性がある人間が台湾を訪問し、蔡英文総統と会談する。 この事実に中国は面白くありません。 習近平さんはバイデン大統領に向かって、「火遊びをすると焼け死ぬ」と警告したということです。 もちろん中国政府全体で猛反発。 実弾を使用した大規模な軍事演習を行うなど、中国は緊張を高めています。

 テレビなどを見ていると「ペロシさんが訪問する時期が悪い」などコメントをする人がいます。 習近平さんは秋に行われる5年に一度の党大会を控えて、現体制が盤石なものであることをよりどころとして、 異例の3期連続の総書記のポジションを狙っている。 それなのに足元で、体制をないがしろにされるような行為すれば、習近平さんが強い反発をするのは必死であり、 できるなら時期をずらすべきである、というような感じですね。 万一偶発的な事態が生じてしまうと大変なことになると強調したりします。

 このような論調でいつも見ているニュース番組のキャスターも、「困ったものだ」というような軽い感じでコメントをプラスしています。 でも、本当にペロシさんの行動は間違っているのでしょうか?

 国際問題はあまり関心はないという人も多いと思います。 私はこの話のポイントを国際問題ではなく、日本のテレビの報道はまともなのか、 正しく人の行動を評価しているのか、ということを意識しながら見るべきではないか、という問いかけの材料にしたいと思っています。 その理由は、上司が部下の行動を評価する時の視点、施策を評価する時の視点につながると考えるからです。 一見まともそうなことを言っているように見えても、本当にまともなのかは自分の頭を使って考えないと、 ただ人の意見に踊らされる人間になってしまうからです。

 相手の考えが正しいかどうかの判断は、頭の中で時間速度を速めて、その人が言っている通りにしたらどうなるか考えてみることです。 今回の例で言えば、ペロシさんが中国の抗議を受け入れて、台湾を訪問しなかったとしましょう。 どうなります? 習近平さんは喜び、党幹部に自分の力を見せつけることになります。 習近平の3期連続の「総書記」、もしかしたら米国を屈服させたとして「党主席」という絶対権力を手に入れる可能性が高まります。 党をまとめた習近平さんは、「私は台湾を諦めます!」と宣言するか? 逆ですよね。 党の基盤が盤石であれば、憂いなく「台湾」への侵攻を指示することができます。 その可能性が高いことはプーチンさんが実証してくれています。

 ペロシさんの行動の本質は、「中国の台湾侵略の阻止に寄与するかどうか」というものです。 それに寄与するのではあれば、台湾併合に反対している日本としては是というべきでしょう。 ところが「目先の緊張」を問題として議論している人間が多く、本質的な議論をしていません。 中にはこのような話を鵜呑みにして、ペロシさんはいたずらに緊張を高めるなどと短絡的な発想をするのも問題ですが、 もっと危険なのは、目先のことしか考えない思考回路しかもたないようになると店舗運営にも障害が出てきます。
 例えば、新台を入れて一時期稼働が上がったことに喜び、それで終わるというようなケースが典型でしょうか。 今回新台は何のために入れるのか、これが最も大切です。 もし、新台のファンを作ることであれば、一時的な稼働上昇に喜んでいるだけではダメなはずです。 試用客が使用客になり、機種客へと成長するための手を次々に打つ必要があります。 現在の施策がどのような結果をもたらすのか、それが目的に添ったものなのか考えていかないと目的は達成しません。

 今回のペロシさんの台湾訪問ですが、時期はグッドタイミングだと私は考えます。 ペロシさんの行動も目的が、中国の習近平体制を強くしないこと、それにより台湾有事を無くすことというものであれば、 判断として正しかったと思います。 中国の古典を読めば、外交のかなめは相手の嫌がることをすることだと分かります。 嫌がるのは敵国が自国にとって不利になると思っているからです。 おそらく中国政府はペロシさんを非難しながら、やり手の政治家であると内心賞賛していることでしょう。 そして、ペロシさんを止めようとしたバイデンさんはダメな政治家と思っているのでしょう。

 今後の中国の両人に対する対応は、中国の古典をマニュアルにしているなら、バイデンを大切にし、 バイデンさんの言うことを一部聞くでしょう。 そして、ペロシさんには一切妥協しない。 目的は、ダメ政治家の権力を大きくして、やり手政治家の権力を小さくすることです。 それが中国の国益にかなうことだからです。 だから、中国は敵国に対してはダメ政治家を大切にします。 ダメ政治家が権力を握ると国力がダウンするからですね。 それでは日本は中国の敵なのか? そこらへんはみなさんの判断にゆだねたいと思います。

 少し長くなりましたが、物事の本質、真の目的について考えることは大切だと思います。 店舗の施策の本質、本来の目的を念頭におきながら、実行していくとより良い成果を出せると思います。 そう習慣を身につけるために、ニュース番組のコメントを鵜呑みにしないという訓練は、 有効のように感じるですがいかがでしょうか。 一度試していただけたらと思います。

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 日本の感染者数は世界ワースト1位!?

 現在、新型コロナウイルスが急速に拡大しています。 オミクロン変異株「BA5株」が猛威をふるっています。 先週末、世界の感染状況(直近7日間)をWHOの公表数値をニュース番組WBSで紹介していました。

<世界のコロナ感染状況>
 1位 日本     121万人
 2位 米国      85万人
 3位 ドイツ     54万人
 4位 韓国      50万人
 5位 イタリア    47万人

 感染者数の多さで日本は何と世界一になっています。 ワーストナンバーワンです。 以前は日本の感染対策は凄い、日本人の感染者は少ないのが何よりの証拠であると言われていました。 その優等生があっと言う間にNO.1劣等生です。

 みなさんは世界の感染状況を知っていましたか? TVのニュースでは”過去最多”などと過去との比較は言いますが、 他国との比較を言うことはあまりなので、意識がそちらに行きません。 20万人の感染は大変な数値だと思いますが、それは過去に比べての認識です。

 他国の人が日本を見る場合は、日本の過去の感染者の比較ではなく、 自国との比較、あるいはコロナリスクが他の国より高いか低いかで見るはずです。 同じ数字でも、その数字から何を読み取ろうとするかで、比較する対象が変わるということです。

 比較ということでは、気を付けないといけないのが、出されている数値の精度ですね。 日本は感染者をすべて把握するということを生真面目にしていますが、それをしていない国もあります。 比較する場合は、比較する数値の出され方についても注意をしておく必要があります。

 そこで今度はコロナによる死亡者数を見てみましょう。

<世界のコロナ感染による死者数>
 1位 米国      2,529人
 2位 ブラジル    1,625人
 3位 イタリア    1,019人
 4位 スペイン     723人
 5位 フランス     687人
  ・・・
 8位 日本       438人

 コロナはいろいろな変異は有りますが、同じタイプが同じ時期に流行るとすれば、感染して死ぬ確率はおなじはずです。 そう考えると2529人もの死者を出している米国の感染者数が、日本の7割ほどしかないのはおかしい?と感じるのではないでしょうか。 正しく数値の意味を把握するためには、出されたデータを鵜呑みにするのはなく、主体的にチェックをする必要があるのではないでしょうか。

 最後に、テレビやネットを見ていても、今回の「BA5株」は感染力がかなり強くて、避けられないという論調が多いように思います。 今回の急拡大の主要因は、「BA5株」は感染力が強いだけなのでしょうか? 私はそれだけではないと思っています。 それは長引くコロナに対して、国民の危機意識が薄れてきていることも大きな要因だと思っています。 実際、お店など観察していると、手消毒をする人がかなり減っています。 マスクはしているのですが、店に入る時などに几帳面に手消毒をする人が少数派になっています。
 ということで8月にも改めて、マスク(不織布)の徹底、手消毒、換気の徹底を打ち出すことも必要なのではないでしょうか。

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