本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2022年9月の目次 □□□

 脱毛する男子から接客5原則を考える!

 今、脱毛する男子が増えているそうです。 クロス・マーケティングというマーケティングを行う会社の調査によると、直近1年間の脱毛経験者は次のような割合となっています。
 15~19歳 : 20%
   20代 : 18%
   30代 : 19%
この数字を見て、私は脱毛をしている人が意外に多いと感じました。 みなさんはどうでしょうか?

 ニュース番組のWBSは、男性専門で脱毛クリニックを行ってる「ゴリラクリニック」という医院に取材をしていました。 このクリニックグループは全国20か所で営業しており、レーザー照射による脱毛を行っています。 来院者数は2年前の1.9倍(約65万人)と大幅に増えているとのことです。 ヒゲが7万4800円(6回コース)、全身は46万4800円だそうです。 レーザー脱毛は医療行為になるので、医師の管理下での施術が必要です。 それにしても、けっこう高額ですよね。

 今急増している理由をWBSが医師に尋ねていました。 理由としては、新型コロナの影響で旅行などにお金が使えないので、自分に対して使うことを考えた。 あるいは、今、マスクをしているので、この時期ならヒゲ脱毛をして、口の周りが赤くなっても隠せるから、などと話していました。 しかし、根本は男性の価値観の変化が大きいようです。

 昔、水前寺清子が歌った演歌の中に「ボロは着ててもこころは錦、どんな花よりきれいだぜ」というものがありました。 昔は、「男は外見ではなく、中身で勝負!」という考え方が主流だったと思います。 しかし、今は「男性も外見で勝負が決まる!」という考え方になってきたということです。 みなさんの考え方はどうでしょうか?

 外見の良さに対する影響力の研究はいろいろと行われています。 模擬面接場面を設定して行われた研究では、仕事に必要な資格よりも、応募者の身だしなみの良さが決定的な影響を与えていたと報告されています。 しかも、その追跡調査では、面接をして人は相手の外見の良さの影響を受けているとは全く思っていなかったそうです。 カナダでは、政治家の外見と得票の関係を調べたところ、外見が魅力的な人は外見の魅力に乏しい人の2.5倍の票を獲得していることがわかりました。 また、アメリカで裁判事例を調べたところ、ハンサムな男性の方がそうでない男性と比べた場合、ずっと軽い刑が言い渡されているという結果になっているとのことです。 このような事例は数多くあり、外見の良い人に対して私たちは知らず知らずに多くの社会的利益を与えているのは間違いないようです。

 接客の5原則として、「挨拶」「表情」「身だしなみ」「言葉使い」「態度」を高いレベルに保つというものがあります。 その中で特に「身だしなみ」は全くの外見です。 服が汚れている。 服装がきっちりしていない。 ヒゲの剃り残しがある、 頭の毛がボサボサで整髪していない。 こういうものがあると一気に『このスタッフは好感が持てない』となってしまう可能性が高いということです。 ここでマイナス点をつけられると、頑張って接客をしても好意を持たれる可能性がかなり低くなります。
 お客様との関係を築くためには、好意をもられないと始まりません。 そう考えるとこの「身だしなみ」は非常に重要ということです。

 では「身だしなみ」は他の要素に比べて、高いレベルに保つのは難しいのでしょうか?
 他の要素はお客様との絡みが出てきますが、唯一絡まないのが「身だしなみ」です。 スタッフ自身、店側が管理を徹底すれば、高いレベルに保てる要素です そういう意味で、接客5原則の中で一番徹底しやすいのはずです。 また、「身だしなみ」以外の要素は練度がいるかもしれませんが、これだけは昨日入ったアルバイトでも、店がきっちり指導すれば、高いレベルの「身だしなみ」をさせることはできます。
 そういう意味で、店舗の接客姿勢が最も出ているのが「身だしなみ」と言えるのではないでしょうか。 「身だしなみ」が徹底できないのに、他の要素をレベルに保つことができるとは思えません。 皆さんも店舗視察に行って、「身だしなみ」の悪いスタッフを見た瞬間、『この店はダメだな!』と思った経験があるのではないでしょうか。

 外見は、男女関係なく、知らず知らすに周囲に影響を及ぼします。 そして、その反動は当然本人に帰ってきます。 そう考えると、自分の外見にこだわり、脱毛をする若い男性は理にかなった行動なのではないでしょうか。

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 岸田総理の「丁寧な説明」を反面教師として学ぶ!

 本日、安倍元総理の国葬が実施されます。 アンケートの実施結果では、どうも7割以上の人が反対という結果のようです。 このような状態で、気持ちよく安倍さんを彼岸へ送り出すことができるでしょうか? 安倍さんもあの世から見ていて、もっと気持ちよく送り出して欲しいと思っているのではないかと思います。

 会社のトップや店舗のトップは指示を出せます。 そして、無理に出でも施策を強行することができます。 しかし、みんなが喜んで施策に参加する場合と、ほとんどの人がやりたくないと思っているのに施策に参加する場合では、大きな違いがでるのではないでしょうか。
 もちろん、違いが出ないケースもあります。 人の気持ちが関係ない作業の場合ですね。 直径5mで深さ1mの大きな穴を掘れと言われれば、賛成反対に関係なく、穴を掘ることができるでしょう。 ホールでいえばスロットの設定などはそれですよね。 いやいや設定を「1」にしようが喜んで「1」にしようが、基本的に違いはありません。
 しかし、心というか気持ちが左右するものに関しては、違いがすぐ出てきます。 気が乗らない掃除は、隅々まできれいにはなりにくいものです。 ホールでいえば接客が絡むものですね。 ファン感などでも、やされ感があるスタッフのくじはあまり引きたくないものです。
 多くのホールでパチンコ産業を娯楽産業、テンタメ産業と考えて接客サービスに力を入れていますが、 ただ実施すれば良いというものではなく、実施する施策に対してすべてのスタッフが賛成してやってくれることが大切です。

 どうすれば賛成してくれるのか。 岸田総理は国民に対して、「丁寧(ていねい)な説明」をしますと口にし、9月8日に国会の閉会中審査を行いました。 私も聞きましたが、岸田さんはゆっくりしゃべり、丁寧に説明したと思います。 岸田さんは約束通りの対応をしました。 その結果は皆さんもご存じの通り、多くの人から納得ができないと、国葬の反対に拍車がかかりました。
 岸田さんは予想していなかったのか? おそらく事前に予想をしていたと思います。 それも明確に。 だから「丁寧な説明」という言葉を使ったのです。 「丁寧な」という言葉は、説明の仕方をあらわす形容詞です。 この点、岸田さんは以前からと全く同じ言葉を、ゆっくりと丁寧にしゃべりました。 岸田さんの良心は岸田さん自身を言行一致していると評価しているでしょう。
 トップに立つ人間は、もしかしたら誰でもそうかもしれませんが、嘘は基本的につきたくないものです。 だからこそ「丁寧な説明」という言葉を使ったというわけです。 でもいくら「丁寧な説明」をしても、中身がないと納得してもらえないというのは、今回の国葬問題が証明するところです。

 この安倍さん国葬問題からの教訓の1つは、「丁寧な説明」を繰り返すだけでは、人は納得しなということです。 人が共感する、納得する説明がトップには求められているということです。 共感は感情に訴えるもので、納得は理性に訴えるものです。 この二つがあると最強ですね。

 今回の岸田さんの不幸は、共感部分でも欠損が生じたことでしょう。 人の死を悼む。 ほとんどの人が共感するものです。 死んだ人を鞭打つ行為は、非難の対象になるはずです。
 しかし、これも例外があります。 死んだ人が殺されても仕方がないというような行為をした場合です。 安倍さんは、旧統一教会との関係があるとして、多くの人が安倍さんは旧統一教会に加担した加害者であり、今回の件は起こるべくして起こったと思ってしまったことです。
 国葬を推奨する岸田さんの立場としては、安倍さんが旧統一教会の反社会的行為を助長することは一切なかったことを、厳正なる調査を行い国民に発表すべきだったと思います。 安倍さんも岸田さんに「無実」を明白してくれることを望んでいたのではないでしょうか。 そうすれば、安倍さんという死者に対する風当たりはなくなり、感情的に国葬でもいいかというようになったのではないでしょうか。

 いずれにしても、国民の7割以上が反対している中のでの国葬の実施は、岸田さんに対する不信の種を撒いた可能性は高いと思います。 あのプーチンさんでさえ、国民の多数の賛成を得るために頑張っていたことを考えると、日本の民主政治は、独裁政治の前段階へと変容しつつあるのかもしれません。 もちろん、プーチンさんは追い詰められているので、現段階ではなりふり構わず、独裁体制を前面に出してきていますが・・・。
 ただ、天皇が国葬に参加しなかったのは、国民の総意を配慮しているという小さな希望の光なのかもしれません。
 組織としては、国も会社も店舗も同じです。 トップが丁寧な話ではなく、納得できる話をすることの大切さを、岸田さんは身を挺して、私たちに教えてくれているのではないでしょうか。 会議でも「とりあえず説明しました」と流そうとする人がいますが、その説明で部下が共感したのか、 納得したのか確認するという行為は、この教訓を身近に活かすことになると思います。

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 マツダの新しい低燃費新車開発の発想から学ぶ!

 マツダの新車に「新型SUV CX-60」という車があります。 9月の半ばで、目標受注数を上回る8726台を受注したとニュース番組WBSで紹介していました。 エンジンはディーゼルで3.3ℓの大型エンジン。 燃料代が高くなっている中で、人気が高いと言います。

 価格はピンキリですが、だいたい約573万円もするそうなので、安くはありません。 このクラスの車を運転するユーザー層は燃料代が気にならないのかといえば、 そうでもなく、やはり全般的に物価が上昇しているので、燃料代も安い方がいいに決まっています。 ガソリンよりディーゼルの方が20円程安いというのもありますが、それだけではないとWBSで燃費の比較実験をしていました。 その比較実験の相手車種は、マツダのディーゼル車「CX-3」で排気量は1.8ℓです。
 2台が同時に同じ速度で街中を走って燃費の比較をすると
 「CX-60」:22㎞/ℓ
 「CX-3] :19㎞/ℓ
なんと排気量を多い「CX-60」の方が燃費が良かったのです。 通常、排気量の多さと燃費は反比例するように思ってしまうのですが、それは思い込みに過ぎないことをマツダが証明したという結果でした。

 このからくりは出力をフルに出さないことで、理想の燃費に近づけるというものです。 エンジンが大きいので、それほど回転数を上げなくても十分な馬力が出せます。 車体は大きなエンジンを積んできる「CX-60」の方が重いのですが、馬力性能が高いので、回転数を上げなくても、十分快適な運転ができるというわけです。 マツダの技術陣は燃費とは何か、燃費を良くするとは何かを徹底して考え、今回の大型ディーゼルエンジンにたどりついたのでしょう。 CO2の削減が叫ばれる中で、燃費の向上は当然と言えるでしょうが、それを逆転の発想でなしえたのは凄いことだと思います。

 人間の思考は周囲から多くのものを学ぼうとします。 学ぶことによって、より快適な活動を行うことができることをDNAの中に組み込まれているようです。 しかし、問題もあります。 それは一度学ぶと、同じことは学習済みとして学ばないことです。 別の言葉でいえば「思い込み」というものです。 これがあると脳は短絡的に即断します。
 例えば、大型エンジン=燃費が小型エンジンより劣る、というような感じですね。 そうなると大型エンジンを使って燃費を小型エンジン以上に向上させようという発想が出なくなります。 この部分に関しては、思考停止状態になってしまうというわけです。 この思い込みを外せたマツダの技術者は凄いと思います。 このことから、思い込みはあくまでも思い込みであって、絶対の真理ではないということです。

 ここから言いたいことは、パチンコ業界でも思い込みはたくさん存在するというものです。 例えば、大型店の方が集客力がある、などもその一つです。 しかし、それが絶対の真理である保証はありません。 どのようなものでも、それを取り巻くある条件があって成立するものです。 だから一面の真理と言い換えることができます。 水が100℃で沸騰するというのは、絶対真理でないのと同じですね。
 というわけで、ホールをもっと良くしていける方法を、思い込みのために見逃してしまっているのではないでしょうか。 マツダの「CX-60」を見るたびにそう思って自分の頭を働かせるのも悪くないと思います。

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 三井不動産のオフィスビル開発の発想に学ぶ!

 三井不動産が、来年(2023年)開業するオフィスビル「東京ミッドタウン八重洲(地上45階、地下4階)」を公開しました。 オフィスビルの建設は盛んで、今後も多数のオフィスビルのオープンが予定されています。 多くのオフィスビルが建設されているということは、それだけ需要が見込まれていると思うかもしれませんが、 実際はそうでもなく、現在、オフィスビルの空室率は高くなっています。 需要が少ないのに供給を増やしていくとどうなるか? そうです大変なことになります。 要するにお客様の奪い合いですね。

 三井不動産もそれを見越して、お客様(企業)から選ばれるオフィスビルになるように工夫をしています。
 まず安全性の強化で、オフィスビルのオフィスエリアに入るときの電子チェックはもちろんですが、入居している会社の中に入るときは”顔認証”を使っています。 エレベーターのボタンは新型コロナを配慮してホログラムを使った非接触のものにしています。
 次に入居している企業の社員向けに、フィットネススペースを24階に設置。 入居企業の社員が自由に使えるラウンジも設ける予定です。 また、オフィスワーカー用のデリバリーロボットを用意しています。 通常、入居社員がデリバリーを頼むと1階に取りに行くことが多いのですが、デリバリー業者がロボットに品物を入れ、配送先を入力するとロボットが注文した人に持っていくので、 デリバリーを頼んでも仕事が中断されることはないという三井不動産のサービスです。 このように入居企業の福利厚生や利便性をサポートすることで、入居企業のイメージを良くし、その社員からも快適なオフィスビルであるという評価を受ける可能性を高めることで、選ばれる存在になろうとしています。
 そして、オフィスエリア以外の入居も工夫しています。 飲食店の入居はもちろんですが、都内最大級の高速バス乗り場を誘致しています。 出張のある企業にとっては移動時間が無くなり、願ってもないオフィスになります。 これにプラスして上層階にはホテル(これはよくあるパターンです)、低層階には小学校(これは今までにあまりないと思います)が入る予定です。 小学校は結構面白いように感じます。 おそらく私学でしょうが、お父さんと子供が同じビルに一緒に通勤通学するということを想定しているのかもしれません。

 三井不動産の担当者はニュース番組WBSの担当者は、オフィスビルにどのような付加価値をつければ入居率が高まるかを常に考えていると答えています。 その入居率の高めるための視点は、入居企業の社員に置いています。 ワーカーがどんなオフィスなら行きたくなるかを考えて、それを1つ1つ形にしているという感じです。 新型コロナの影響で、オフィスワークの価値が問われる中、三井不動産はリアルの場でないとできないものがあるとということで、 コミュニケーションの活性化と、それに基づいたイノベーションの加速をメインにしているようです。 ただ入居空間を提供するという従来型のオフィスとは一線を画すという意欲が表れていました。

 どこの業界も大変ですが、その中で勝ち抜くための工夫をしている企業は参考になると思います。 この話からパチンコ店という建物自体の在り方を考えるヒントにもなるかもしれません。 複合型施設という発想もあるでしょう。 そこまでいかなくても、店舗のハード施設として、どのようなものを付加すると集客力が上がるのかという発想もできると思います。
 しかし、多くの店舗ではスペースや予算に限りがあり、大がかりな改装などはできない、やりたくないというのが本音ではないでしょうか。 それではこの事例は活かせないのか?というとそうでもないと思います。 キーワードは「ワーカーがどんなオフィスなら行きたくなるかを考えて、それを1つ1つ形に」という部分です。 ”ワーカー”はもちろん”お客様”となります。
 「お客様がどんなホールなら毎日でも行きたくなるか考えて、それを1つ1つ形にしていく」という姿勢です。 その際に「出玉と最新台入替以外の方法で」と制約をつけることです。 この二つは日頃らか考えているので大丈夫でしょう。 逆に、この2つがあると、この2つに思考が縛られて他のアイデアが出てこなくなります。 だから外すのが正解です。
 この2つ以外の手段で、『お客様が毎日でも来たくなるホールにするために、どんなことができるだろう』と考え続けることです。 そして試し続けることです。 昭和のパチンコ店、平成のパチンコ店を脱皮して、令和のパチンコ店で勝ち残るためには必要なことではないでしょうか。

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 ワークマンの価格据え置きPOPが面白い!

 毎日のように商品が値上る中で、値下げや価格据え置き宣言をする企業もあります。 急成長しているワークマンもその中の一つです。 ワークマンは、秋冬物発表会で、来年8月まで主力プライベート商品の価格を据え置くと宣言しています。

 価格維持の方法について、ワークマンの土屋専務は、独自素材を40種類もっており、 これを横展開することで対応していくと話しいました。 具体的には、ダウンジャケットに使用している素材を寝袋にも活用するなど、 同じ素材をいろいろな商品に使用することで、素材の大量発注を行い、素材のコストを下げることで、商品原価を下げていきます。 人気のある素材は、お客様がその素材自体の良さをよく知っており、その素材自体が購買意欲を引き出すとのことで、素材の横展開に自信をみせていました。

 とは言っても、ワークマンはすべてのPB(プライベートブランド)を海外で作っているので為替の影響は大きいのは間違いありません。 しかし、ここは頑張って価格を維持し、獲得した新規ユーザーの期待を裏切りたくないということでした。 ”コスパに優れたワークマン”というイメージをキープし、お客様の離反を防ぐ作戦です。 これはある意味、ワークマンのやせ我慢というところですが、 面白いのは、それをポップにしているところです。

 ポップにワークマン女子のイラストを描き、本音を書いています。 このポップを見て皆さんはどう感じますか?

 例えば、ただ「価格据え置き」とだけ書かれていたらどう思うでしょう? 価格が据え置かれているのは理解できますが、それだけです。 それは、その書き方が人の理性に訴えているだけだからです。 特に感情は動かないのではないのでしょうか。 そこから『この店舗は私たちのために頑張って値段を上げない努力をしている』とは思わないのではないでしょうか。
 ところが、上のポップのように「ただ、ホントはつらい・・・」と書いてあると、 『店は頑張って価格の維持をしているのかな』などと、店について興味を持たせたり、考える機会を与えることになります。 人は興味を持ったものや、自分のために頑張ってくれる人や組織に、好感を持ちます。 感情が動きます。 かわいいイラストなどがあればなおさらです。

 ワークマンは高機能なものをリーズナブルな価格で成長していますが、 このようなポップを作成するところを見ると、 お客様に自分たちの会社に興味を持たせ、定着化をするためにファンづくりにも力を入れていることがわかります。 コスパの良さという理性的顧客満足と、お客様のために頑張っているという感情的顧客満足の二面作戦、 さすが急成長している企業はそつがないと思いました。
 ファンづくりを考えているなら、あなたの店舗でも、このポップの書き方は参考になるのではないでしょうか。

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 『秋の全国交通安全週間』を考える!

 お客様から意外に喜ばれるキャンペーンといえば、『全国交通安全週間』の協賛キャンペーンではないでしょうか。 交通安全週間の時に、スピード違反で捕まった。 一旦停止をついうっかり忘れて捕まった。 いつもは大丈夫と思って、ちょっとだけ止めて車に戻てみると駐禁が貼られていた。 など、『全国交通安全週間』に苦い経験をした人は、意外に多いものです。

 『全国交通安全週間』に時期は警察もドライバーの安全意識の向上を促すために、 取り締まりを強化していますので、やむを得ないのかもしれません。 しかし、取り締まられた人の立場になると、「知らなかった。知っていたらもっと注意をしたのに」と悔やんでしまいます。 知っていて捕まった場合は、まだ自分の不注意を責めることもできますが、 知らずに捕まった場合、警察の不意打ちにあったようで、いやな思いがします。 もし、お客様がそんないやな思いをしたら、せっかく店舗に来てもらっても、楽しさが半減します。 これは非常にマズイ状況ですね。

 潜在ニーズとしては、「誰かが教えてくれたら・・・」というものが必ずあります。 だから、事前に『全国交通安全週間』が始まることをお客様に教えてあげると喜ばれるのです。 実際、店舗で案内しているところでは、お客様から「ありがとう。気を付けるね」という感謝の言葉が聞かれるとよく耳にします。 政府(内閣府・警察庁)が出している情報を教えるだけで、お客様にたいへん喜んでもらえるのは、『全国交通安全週間』くらいなのではないでしょうか。 ということで、今更「秋の全国交通安全」の協賛キャンペーンの話をしなくても、準備ができているのではないでしょうか。 何せ、二日後の9月21日からですからね。

参考資料:>◎9月のイベント・行事・記念日

 内閣府が出しているポスターを貼るだけでは、気づく人と気づかない人がいると思いますので、 関係づくりのためにも、スタッフが一言声をかけるのがお勧めです。 でも、最初は良いけど日数が経つと「今、秋の全国交通安全ですので、お気をつけください」と同じことを繰り返し言えないというスタッフも出てくるかもしれません。
 もし、終礼でスタッフから「数人のお客様から、もう聞いたと言われました」と言われたどうしますか? 切り返しができず、「じゃ、もう案内は十分したから止めよう」という役職者は最悪でしょうね。 逆に役職者のレベルが低いからアルバイトスタッフから、そんなトークが出るのかもしれませんが・・・。 私の経験から言えば、優秀なアルバイトはそんなことは言わないと思います。 地域密着やコミュニティホールをされている店舗ではその理由はお分かりだと思います。

 さて、お客様の安全を考えるなら、お客様に注意して欲しいことを絞って、自店がお勧めする注意ポイントを作っても良いかもしれません。 JAFはドライバーに「ヘッドライトの早期点灯」を促しています。 日が暮れるのが早くなってくるので、ヘッドライトの点灯が遅れがちになる。 夕方は見えにくく事故の発生確率が高まるので、それを抑止するために打ち出しています。 「秋の全国交通安全」の告知に加え、そういうワンポイントの安全運動もよいのではないでしょうか。

 最後に、こんなことはないと思いますが、いつも『全国交通安全週間』の告知をしているのに、今回はやらないというようなことはないようにしてください。 お客様の中には、『いつもホールが教えてくれる』と思っている人がいるかもしれません。 それなのに今回は教えてくれなかった。 警察に捕まらなければ問題はありませんが、 万一捕まった場合、「いつも教えてくれているのに、なぜ、今回は教えてくれなかったんだ!」と恨みを買うかもしれません。 それはホールの対応を信じていたのに裏切られたというものです。 『全国交通安全週間』の告知を、やったりやらなかったすると店舗の信用問題にかかわるということを忘れないでくださいね。

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 新商品を利用してホール体験価値を上げる!

 キリンから新商品が出ました。 クラフトビールです。 商品名は「スプリングバレー シルクエール<白>」。 350ml272円。 味は、爽やか、フルーティ、泡も滑らか。 口当たりがとても”まろやか”らしいです。

 ニュース番組WBSので紹介していました。 番組のスタッフが美味しそうにビールを飲むのですが、その様子を見ていると飲んでみたくなります。 説明では、このビールは小麦麦芽(こむぎばくが)を使用しているということで、 これが今までにない、まろやかな口当たりを作り出しているらしいのです。 ”シルクエール”の由来もそこらあたりから来ているようです。

 それと面白いと思ったのが、このビールはスワリングを勧めていることです。 スワリングはもともとワイングラスに入れた赤ワインなどに、 空気を混ぜ込んで酸化を促し、味わいや香りの変化を楽しむというものです。 ビールの炭酸が強いと苦みもつよく感じられるので、スワリングをすることで適度に炭酸を抜き、 よりマイルドな味を楽しむこともできるとしています。 ただがぶ飲みするのではなく、味わって飲むことを勧めているので、秋の味覚を楽しむのにぴったりかもしれません。

 このビールは、魚や野菜などのあっさりした食事に合いやすいということで、 キリンビールではフードペアリングを全面に打ち出した新イベントを開催しています。
 フードペアリングは簡単に言うと食べ物と飲み物の相性のことです。 この料理は日本酒がよく合うとか、これは赤ワインが合うとか聞いたことがあると思います。 それですね。 魚料理は何といっても日本酒と思っている方に、この「スプリングバレー シルクエール<白>」を提案してみるのも面白いと思います。 今までないものを提案するのは、人の好奇心を刺激し、興味をもってもらえるので楽しいものです。
 WBSの番組スタッフも「ビールのフルーティさと、ほのかな苦みが、魚とよく合う。 あと味がさっぱりして、より魚が美味しく感じる」 と言っていたので、本当かどうか試してみたいと思っています。

 ながながと書きましたが、新商品の景品企画は非常にやりやすいということです。 なぜなら、メーカー自体が販売促進に力を入れているからです。 ということは、近所の酒屋さんとのコラボもしやすい。 メーカーもWebサイトや販売店で、販促用の企画をしている。 それらをうまく利用すれば、お客様が興味を示してくれ、会話をすることも可能です。 もちろんそのために事前に「スプリングバレー シルクエール<白>」を飲んでおくことは必須です。 万一、「あまり美味しくない」とう場合もありますが、 事前に自己体験をしていると、お客様との会話がスムーズにできます。

 これからもいろいろな新商品が出てくると思いますが、 それらをうまく利用して、お客様のホール体験価値を上げることも、ファンづくりの重要な要素になると思います。

参考資料:キリンビール ペアリング

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 ワクチン開発競争、5000億円でゼロ勝の教訓!

 新型コロナウイルスが世界に拡大し、各国の企業がワクチンの開発に力を入れました。 世界では、26種類のワクチンが開発(2022年3月現在)されています。 ワクチンの開発は一企業レベルの話ではなく、国家レベルの話なので、国として開発している製薬会社を支援するために国費が投入されました。 日本が投入したお金は、5000億円以上です。 アウトプットとしてのワクチンはゼロのままです。 当初有望視されていた大阪大学発の医療ベンチャー「アンジェス」が7日、高い有効性が確認できなかったとして、従来株ワクチンの中止を発表しました。

 ワクチンが開発できなかったのは、支援するお金が足りなかったからなのでしょうか? 良いものを作るためにはお金がいります。 しかし、お金があれば良いモノができるのかといえば、そうではないということです。 お金があっても良いアイデアがないと、お金を生かすことができないということです。 では、良いアイデアはどのようにするればできるのでしょうか。

 読売新聞の9月14日の朝刊に「国産ワクチン開発 平時が勝負」というタイトルで、国産ワクチンが開発できなかった理由を分析していました。
 一番の理由は、日本の感染症の研究開発に対する年間予算がかなり少ないということです。 年間予算は2019年度で74億円。 米中の数十分の一。 ちなみにアメリカの予算は 5294億円。 中国の予算は 2611億円。 どう見ても、大きく見劣りしていると言わざるを得ません。 感染症関連の論文でも、アメリカがダントツに多く、3934件、中国993件に対して、日本は493件という感じです。 試しに、予算を論文数で割ると、アメリカは1件の論文に約1.35億円、中国は約2.62億円、日本は約0.15億円という感じです。 予算の無い中で、日本の研究者は頑張っているという状況です。
 二番目の理由としては、製薬会社も、ワクチン開発は感染状況に大きく左右されるので、投資回収が見通せない分野ということで及び腰であったということです。 単純に儲かるかわからない分野なので、あまり力を入れたくないということです。
 三番目の理由が、これまで大きな感染症が発生していなかった。 2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)や2009年の新型インフルエンザでは、国内での大きな感染拡大が無かったことが油断につながったとしています。 いずれの理由も日本は感染症という発生確率の低い事象に対して、危機意識をもっていなかったことが、今回のワクチン開発競争の惨敗の要因ということになります。

 パチンコ業界でいえば、まさかこんな所に、こんな店舗が、こんなタイミングで出てくるとは思わなかったというような感じでしょうか。 そこで慌てて改装をしたり、増床して台数を増やしたり、接客に力を入れたりしたが、お客様をごっそり持っていかれた。 というようなイメージでしょうか。

 それではこのワクチン開発競争、ゼロ勝の教訓とは「油断大敵」として「日ごろからの備えを怠るなかれ」ということですねと言えば、 そうだろうと誰もが一応賛同しますが、同時にそれは当たり前のことだと思うのではないでしょうか。 だいたい「油断をするな」と言われて、それを自社や自店の経営に活かせる人がどれだけいるでしょうか? 「油断大敵」という言葉は、知ってはいるが、なかなか活かせない教訓ではないでしょうか。

 ここで注目したいのは、アメリカ政府の考え方です。 彼らは「油断大敵」というような発想で、感染症の研究に取り組んでいるわけではないのです。 彼らは、『新興感染症や生物テロを国家安全保障上の脅威』と位置付けて、備えを強化してきたのです。 いついかなる国が、新型の感染症や生物兵器で攻撃を仕掛けてくるとも限らない。 国家を守るために、その脅威に対する準備を行たらない、新しいアイデアを出し続けるという考え方をもっています。
 位置づけは軍事費と同じなのだと思います。 新しい戦闘機を開発したら、これで終わりとは考えません。 開発が終了したと同時に、開発した戦闘機を上回る戦闘機の開発に着手します。 それはいずれ他国も同程度の戦闘機を開発してくると考えているからです。 軍事開発には、開発をこれくらいで大丈夫という発想はありません。 この思考パターンには、「油断」という悪魔は入り込みにくいのではないでしょうか。

 長くなりしたが、ワクチン開発競争惨敗の教訓としては、「強化すべきものに対する会社としての位置づけを明確にする」ということになると考えます。 自社や自店で強化したいものの位置づけを明確にしないと、万一のときに役に立たないレベルにしかならないので要注意というものです。
 例えば、接客サービスを向上させるとすれば、会社や店舗の戦略的意義は何なのかということを明確にするということです。 接客サービスの強化で、出玉客以外の固定化を図り、他店の出玉客以外のお客様を集客する。 自店の接客サービスの強化は、戦略的優位を築くための投資である。 というような感じですね。 お客様に不快を与えないように気を遣うという消極的な接客サービスではないので、接客サービスレベルをかなり上げないと達成しません。 このよな発想で接客サービスレベルの強化に取り組んでいる店舗と、漠然と接客サービスレベルを向上させようと考えている店舗とでは雲泥の差ができるでしょう。 そして万一の時に、その差は歴然となります。

 もちろん、接客サービスでなくても、遊技機選定力でもいいですし、お客様満足を高める出玉力でもいいでしょう。 自社た店舗の資源(規模、資金力、人材)と競合店の資源などから強化の方向性は様々だと思います。
 だた市場規模が縮小する中、勝ち残っていくためには、自社や自店にお客様に支持される地域NO.1を作っていく必要があります。 そのためには、万一に備えるというような消極的な施策ではなく、日頃から戦略目標を掲げて実行する積極的な施策が必要なのではないでしょうか。

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 路線バスの赤字改善の取り組みから考える!

 全国の路線バスの収支を集めると、2021年、2022年と赤字が大きく拡大しています。 コロナの影響で利用者が大きく減少したためです。 車がない人にとっては、路線バスは貴重な移動手段です。 行政としてもバスの廃止は困るので、支援のためにお金を出していますが、赤字が大きくなると支援に限界が来てしまいます。 今、路線バスを存続させるための新しい取り組みが始まっており、ニュース番組WBSで紹介していました。

 どのような取り組みかというと、 朝と夕方の定期乗客が多い時は、通常の路線バスとして運行し、定期乗降客がいない時間帯は、 利用者の呼び出しに応じて運行する『デマンドバス』として運行するというものです。
 事前にアプリを入れておき、それを使ってバスを呼び出します。 乗降場所をすると約10分ぐらいで、到着します。 1回300円で目的地まで送り届けてくれます。 複数のリクエストがあった場合、AIが最適なルートやダイヤを提示し、運行をサポートします。
 利用者からは、1時間か2時間に1本のバスを待つ必要がなく、利便性が向上したと好評です。 現在、茨城県高萩市(人口26000人)で実証実験中であり、10月から本格稼働を開始するそうです。

 移動手段の問題といえば、パチンコ業界では高齢化に伴うお客様の移動手段の確保です。 高齢化が進むにつれて、高齢者運転問題、高齢のお客様の免許返納問題のリスクが高まります。 パチンコ人口が減少している上に、お客様の移動手段がなくなり、さらに遊技人口が減っていまう可能性が高いということです。

 本当にパチンコが打ちたいならタクシーを使えばよいので、店舗としては関係ないという考え方もあるでしょう。 実際、ホールにタクシーで来られるお客様はいらっしゃると思います。 中には、家族の方が送り迎えをしてくれているお客様もいらっしゃるかもしれません。
 でも一方では、パチンコは大衆娯楽であり、気軽に来てほしいから何とかしたいという店舗もあるでしょう。 ホールによっては、店舗に専用の送迎車両を用意し、送迎しているとこともあります。 運転手とお客様とは大体顔見知りになるので、いろんな話が聞けるということでした。

 お客様の移動手段まで店舗の問題として考えるか、それはお客様の問題で店舗は無関係と考えるか、それは様々でしょう。 その前に、まず高齢者の移動問題についてのインパクト、問題の大きさを把握しておく必要があるのではないでしょうか。 会員管理システムを使っている店舗なら、会員データからお客様の高齢化率がわかると思います。 5年後、10年後の75歳以上のお客様の割合も、簡単に出せます。 人口構成グラフのように出してみると、いくつぐらいから急激にお客様が来なくなるかわかるかもしれません。 そのこらが免許を返納したりして、移動手段がなくなる年齢ということでしょう。

 シミュレーションをして、現状の高齢のお客様がいつまで来てくれるのか、そして、来なくなった場合のインパクトはどうなのか、を出してみることです。 高齢の方は、毎日のように来店する割合も高く、稼働貢献度の高いお客様は多いと思います。 そういう人がごっそり減っても大丈夫なのか。 その数字を見て方向性を決めても遅くないと思います。

 コミュニティホールを推進をしている私の立ち場からすると、移動手段がなくなったからもう関係ないというより、 気軽に来てもらえる環境を整えることをお勧めします。
 送迎用の車を用意して対応するのもよいでしょうし、その時はこのデマンドバスのノウハウが役立つかもしれません。 また、タクシー会社と事前に提携して、自店に来られるお客様が安く利用できるような仕組みをつくるのもありでしょう。 もちろん、タクシー会社を買収するという手もあります。 ある処方箋薬局がタクシー会社を買収し、薬局にこられる方の便宜を図った事例もあるので、まんざらでもないと思います。 高齢化が進む中、お客様の移動手段問題はクローズアップされるのではないでしょうか。

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 WBSの『今日でおわるもの』特集を店舗経営に活かす!

 ニュース番組WBSで、8月31日に『今日で終わるも』の特集をしていました。 何が終わるのかというと、「お台場の大観覧車の営業」「アメリカン料理のアンナミラーズ高輪店の営業」それと 「日産マーチの販売」の3つでした。 番組では、この3つを同じように扱っていましたが、違いということでは、前の二つは人気があるが再開発などで、営業を終了。 一方、「日産マーチ」は人気が低迷し、販売が終了するというものです。

 「本日かぎり」という言葉は聞かれたことがあると思います。 実は、その響きは人の興味を引きます。 「えっ!今日でおしまい?」 そう思うと、今まで当たり前と思っていたものが、急に輝きを増して見えたりします。 これを「希少性の効果」と言います。 これは遊技台の撤去に使える手法です。

 そう言われて、すでにやっているという方もいると思います。 きっちりとお客様に告知をすると、撤去する台の稼働がグッとあがります。 もちろん、ただ告知すれば上がるのかというとそうではありません。
 まず、お客様に対するホールの信頼がないとできません。 例えば、毎回撤去台は”ぶったくり台”として、運用している店舗は難しいでしょう。 それから偽出玉イベントをやりすぎて、信用を失っている店舗もダメでしょう。 逆に、地域密着型やコミュニティ型の運営をやり、お客様との関係づくりができているホールは、高い効果を見込めるでしょう。

 それでは、店舗に信用があるだけで良いのか?というとそれだけではいま一つです。 そのヒントは、先に挙げた3つの事例にあります。
 「大観覧車」と「アンナミラーズ高輪店」には最終日大行列ができましたが、 「日産マーチ」を買いに殺到したと話は聞いていません。 その違いは、基本的に人気があり、惜しむ人がいるかどうかということです。 つまり、無くなるそのものに対して、良いイメージや良い思いをもっているかどうかです。 これを遊技機種に置き換えてもらうと、よくわかると思います。 基本的に撤去する機種にファンがついていたかどうかです。

 皆さんは、機種ファン管理をどのようにされているでしょうか。 遊技客を来店回数と遊技回数で、次のように分類すると把握しやすと思います。

 〇機種(ファン)客:来店回数と遊技回数がほぼ同じ客
 〇機種好み客   :来店回数の半分以上の回数をその機種で遊技する客
 〇使用客     :月に複数回打つ客
 〇試用客     :月に1~2回打つ客

 自店で管理していて、機種客、機種好み客がいたということなら、『お別れ台告知』は効果があります。 店舗としても撤去しなたくないこと、今ままでのご愛顧に対する感謝などをポスターなどにして告知すると、 お客様は最後だからと打ってくれます。 できるなら、機種客や機種好み客に向けて、DMでご案内できれば、より確実でしょう。 それなりのレベルの会員管理システムを導入していれば、機種ファン管理は容易です。 まだされていない店舗ではお勧めします。

 アンナミラーズ高輪店は、6月に8月31日の閉店の発表がされて、連日行列ができたということです。 最終日はもちろん大行列です。その様子は、WBSでも放映していました。 昔、遊技機メーカーが高輪プリンスホテルで発表会をしていたので、帰りの食事をされているかもしれませんね、 ウエイトレスの制服が可愛いので、読者の中にもファンがいるのではないかと思います。 アンナミラーズ高輪店、ご存じの方は名残を惜しみつつ、その効果を店舗運営に生かしてはいかがでしょうか。

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 普通の缶ビールをジョッキ缶に変えるグッズ!

 急に秋らしくなってきました。 また来週には暑くなりそうですが、涼しい風が吹くと秋の気配を感じます。 秋といえば食欲の秋を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

 美味しいもの食べてお酒を飲むの行為は人を幸せにします。 季節を意識したお酒を出す業界といえば、まずビール業界が思い浮かびます。

 〇キリン 秋味
 〇アサヒ クリアアサヒ 秋の宴
 〇サントリー 金麦 琥珀の秋

 秋を意識した商品を出す理由は、暑い夏が過ぎ、秋になると消費者のビール離れが起こるからです。 そのために気温が下がることによる嗜好の変化を研究し、秋でも美味しい、と感じてもらうために秋製品を出しているのです。 例えばキリンの秋味のコンセプトは、 「日本ならではの実りの秋、食欲の秋を味わい、夏よりも少しゆっくりと、心地よく飲むビール」 としています。 お客様の嗜好の変化に合わせ、美味しさを追求する姿勢は見習いたいものです。

 さて、ここからが言いたいことなのですが、昨年アサヒがジョッキ缶がヒットしました。 缶の飲み口が大きい方が飲みやすく、ビールの香りも味わえるということで、好評でした。 『新しさ』というものは人を引き付ける力があります。 景品として用意したホールでも好評だったと聞いています。

 ところで、通常の缶をジョッキにするグッズが開発されているのをご存じでしょうか?
 「DAVI 缶オープナー」です。 価格は5478円と缶切りとすれば結構な値段ですが、その発想の斬新さはそれだけのお金を払う価値があるように思います。 ニュース番組WBSのトレたまで紹介していましたが、 操作は簡単で、缶の切り口も滑らかということです。 お客様の中でビール好きが多ければ、景品として取り扱っても悪くないと思います。 お客様との関係づくりができているホールであれば、予約を事前にとり、購入するというのが、ロスが無くてよいかもしれません。 ビール好きで、毎日缶ビールを飲む人には、もってこいのグッズだと思います。

 では今すぐ購入できるのかといえば、発売は来年5月の予定ということです。 しかし、予約はできます。 来年の景品企画の種を撒いておくことは大切なことだと思います。 これまで世の中にない新しいものは、人を引き付ける力があります。 景品企画でも来店動機を作りたいと考えている店舗にはお勧めのグッズではないでしょうか。 単体では少し寂しいので、ビールフェアーと合わせて行うと、相乗効果が期待でき、楽しいと思います

 おそらく市場に出始めた時には手に入らないと思います。 だからこそ価値があると思います。 アルミ缶であればジュースでもコーラでも大丈夫です。 店舗で実際に使っているところを見せることもできるでしょう。 1個でも実物があることで、お客様との会話が弾み、喜ばれると思います。 「DAVI 缶オープナー」のホームページを見て検討してはいかがでしょうか。

参考資料:DAVI Can Opener(ダヴィ缶オープナー)

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 ウクライナ戦争の長期化から企業戦略について考える!

 ロシアがウクライナを侵略し半年以上経過しました。 ウクライナでは、市民が徹底抗戦の覚悟を強めていると報道されています。 読売新聞は紙面の中で、「露支配なら 奴隷と同じ」というタイトルで、ウクライナ国民の思いを伝えています。 心情的にはウクライナに頑張ってもらい、ロシアに勝利をして欲しいところです。

 ウクライナの研究機関「ラズムコフ・センター」などが8月5~12日にかけて実施した世論調査によると、 75%以上の人が、領土を奪還するまで戦争の継続を支持し、92%の人がウクライナの勝利を信じていると回答しています。 ではその勝利とはどのようなものかというとアンケートでは以下のようになっています。

 一番多いのは、2014年に侵略されたクリミア半島まで完全に取り戻すというもので、55%もあります。 ここまでロシアに痛めつけられたら、全領土を奪還するまで妥協はしないというものです。 ウクライナを支持している多くの人々も、できればロシアの蛮行を完全に無効かしたいと思っているで、この勝利の在り方に賛成の人も多いのではないのでしょうか。

 それでは、実際問題として可能なのでしょうか。 もちろんウクライナ国民の意思が第一ですが、その想いだけではロシアに勝てません。 勝つためには、EUをはじめアメリカ・イギリス・日本などの諸外国の支援が不可欠です。 では、ウクライナを支援している国々は、ウクライナが勝利するまで、支援を続けられるでしょうか?

 支援は「武器の供与」と「経済制裁」に分けることができると思います。
 「武器の供与」に関してはロシアの侵攻に応じて、いろいろな国から提供されていますが、ウクライナが自国に侵攻したロシア軍を迎撃するためのものです。 一番効果的な侵攻元の基地をたたく、ロシア軍の武器製造工場をたたくレベルのものは供与していません。 したがって、ロシアはウクライナに侵攻する力をなくすことはできないので、ロシアが諦めるまで防衛するための支援ということになります。 現状では、プーチンさんは国内世論をまとめ、戦争継続の憂いはあまりありません。 テレビの報道を見る限り、ロシアでは戦争反対の活動は下火になっているというよりも、ウクライナ侵略の関心が薄れているようです。

 「経済制裁」に関しては、世界レベルでみると参加している国は少なく、経済制裁の実効性に疑問が上がっています。 例えばロシアからの資源購入の制限ですが、資源はどこの国でも必要不可欠です。 別にアメリカやイギリス、EUや日本が買わなくても、他の国が買ってくれます。 反対に制裁としてハイテク製品や西側の豊かな製品?は基本的に無くても暮らしていけます。 一部のメディアでは経済制裁が効いていると言っていますが、ロシアでの取材を見る限り、不自由はあっても困っているレベルではありません。 必要なら隣の友好国ベラルーシに行けば、西側のものは何でも買えるので問題ありません。 ベラルーシの商人は儲かってホクホクです。 ちなみにロシアから資源を買っている国々も安く資源が手に入るのでホクホクです。
 一方、制裁に参加している国々では、物価が上がり、エネルギー価格が高騰し、多くの政権が窮地に立たされています。 イギリスでは、このまま電力料金が上がると、家庭の年間の電力料金が100万円を超えると試算していました。 もし、日本で一般家庭で年間100万円の電気代がかかるとしたらどうなるでしょう。 ほとんどのパチンコ店に人はいなくなると思います。

 このような状況下で、ウクライナ戦争は長期化するという予測が大勢を占めています。 では、戦いがこのまま長期化するとどうなるでしょう。 特別なことがない限り、この状態が続くということなので、 ロシアに組する国の人々生活は潤い、ウクライナを支援する国の人々の生活は苦しくなっていくと予想するのが素直な見方だと思います。 つまり、現況では時間はロシアの味方をしいるということです。 頑張れば頑張るほど苦しくなっていくという状況は、戦略設定に誤りがあると考え、変えていかなければ国がもたないでしょう。

 「時間を味方につける」という戦い方は長期を戦うためには必須の考え方です。 パチンコ業界でいえばどうなるでしょう。
 例えば、出玉と新台入替で、競合店を抑えて勝ち残る戦略はどうでしょう。 この戦略が有効なのは、資本力がある企業です。 資本力があれば、この戦略で仕掛けていけば、資本力のない企業は早晩脱落していきます。 資本力の無い企業は、お金が無いうえに出玉や新台の投資効率が悪くなっていくからです。 出玉と新台入替で取り合ているお客様は、当たり前ですがそれ無しでは定着化はできないので、やり続けるしかありません。 しかし、大手以上の投資ができない以上、頑張れな頑張るほど、資金が減り、一回の投資が減少し、投資効率が悪くなっていきます。 そして資金がないだけに、1回の失敗が大きなダメージとなって襲いかかってくる。 大手資本と同じ戦略をとっていると、ダメになるのは時間の問題というところでしょう。
 大手にとって出玉と新台の営業は「時間を味方に付ける戦略」ですが、一方資本力の無い企業にとっては、同じ戦略が「時間を敵に回す戦略」ということになります。

 ウクライナからの報道を見ていると、どうにかしてウクライナが勝利して欲しいとは思いますが、客観的にみると困難な課題が山積しています。 私が尊敬している会田雄次(元京都大学名誉教諭)さんの著書「決断の条件」の中に 「戦いの神は女神なので、一発殴ればこっちに微笑むこともあるが、 経済の神は男神なので、一発殴ると反対に殴り返される」 というようなことが書いてあったと記憶しています。
 要するに戦争は奇襲などで、小が大に勝つこともあるが、経済では強いものが弱いものに負けることはない。 弱いものが同じ土俵で強いものに挑んだ場合は、例外なく必ず負けるというものです。
 さて、あなたの店舗(会社)は、時間を味方に付ける戦略となっていますでしょうか?

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 従業員の能力開発について考える!

 先月8月25日、東京で人への投資を促進するための協議会が発足しました。 名称は”人的資本経営コンソーシアム”という名称です。 参加企業は320社で、ソニーやキリンなどの大手企業が参加しています。 目的は、従業員が新たな技能を身につけるための先進的な事例の共有することです。 日本政府としても2024年度までに4000億円の予算を見込んでいます。

 この協議会に参加している一橋大学CFO教育研究センター長の伊藤邦雄さんは、ニュース番組WBSのインタビューで、 「人的資源にお金を出すのは『コスト』という意識だったので、効率重視のもとでは削減の対象だった」と話されていました。 今ごろまで、そんな思いの大企業がいるのかな?などと思いながら聞いていましたが、中にはいるのでしょう。 その後は、人への費用は『コスト』ではなく『投資』という視点に立つことの大切さを話し、 「(従業員に)適切な環境を提供すれば人材の価値は伸びる。 価値を発揮してもらい競争力を高めてもらい、企業価値を高めてもらうという方向に舵を切る必要がある」 と話されていました。

 日本企業はコスト削減を考え、本当に人材への研修費などをケチってきたのでしょうか? 次のグラフは2018年の労働経済白書に出ている数値で、2010年から2014年の平均値です。

 アメリカが最も高くて能力開発費がGDPの2.08%にもなっています。 次がフランスで1.78%、日本はというとこの中では最下位であり、0.10%しかありません。 トップのアメリカの20分の1です。 今、新しい技術がどんどん出てきています。 IT人材が不足していると言われますが、現在のIT人材も新しいモノがどんどん出てくるので、さらなる能力開発が要求されています。 そう考えるとこのままでは日本企業の競争力は相対的に落ちていくように感じてしまいます。

 それではパチンコ業界はどうでしょう。 能力開発に費用をかけているでしょうか? 昔のようにパチンコ企業は装置産業と考えているところでは、装置である遊技機、周辺機器の目利きができる能力の向上が第一となるでしょう。 しかし、娯楽産業と考えているなら、それに加えて接客サービス能力の向上も必要となってくるでしょう。 さらにエンタメ企業と考えるなら、お客様の心理を考えて感動してもらうための能力の開発が必要となってきます。 もちろん、ホールコンをはじめ会員管理システムなど、データサイエンスの知識も必要です。 いろいろ考えると能力開発の必要性はいろいろありそうです。

 しかし、能力開発が業績に生きるのかといえば、その身に着けた能力を発揮する場がないと無駄金になってしまうということです。 一橋大学の伊藤名誉教授が言われるように「適切な環境の提供」が必要です。
 昔、ある会社で主任を対象にホールコンと会員データを活用した運用方法を説明しましたが、役に立ちませんでした。 それは、主任が現場に帰るとほとんどの店長が、「俺は今ままでのやり方を変えるつもりはない」と断固として拒否したからです。

 WBSの山川キャスターは、「日本の経営者は研修して優秀になると転職してしまうと思っている人が多い。だから教育投資をしない」と言っていましたが、 私の経験からすると、能力を高めた部下が、能力の低い上司の下では能力を発揮できず、先がないと思い辞めるのではないかと思ってしまいます。 年功序列の中での能力開発は、結構つらいものがあるように思います。 おそらく、上司に「自分より優秀な部下が出てきて、ポストを譲ることになったらどうしますか」と尋ねると、それは困るということになるでしょう。
 上が能力アップしない限り、少なくとも能力の必要性を理解しない限り、能力開発が業績に結び付かないのではないかと思ってしまいます。 やはり、上からの能力開発が大切なのです。
 ということは、いかなるポジションにいても、学ぶ気がない人がいることは、企業にとって人材開発の障害になり、企業発展の足かせになる可能性が大きいということでしょう。 逆にいかに高齢でも新しいことに挑戦する人は、会社の宝と言えるかもしれません。

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 端玉景品の寄付を利用して社会貢献を考える!

 先だってニュース番組で物価高の影響で、子ども食堂やフード支援をしている団体が困っているというニュースが紹介されました。

 物価の上昇で、貧困家庭の生活が圧迫されているのです。 子ども食堂やフード支援は、このようなときに活動を活発にし、支援をしていくべきなのですが、 同じように物価高で、支援するための食材や寄付金が集まりにくくなっているというのです。 番組では、子ども食堂に対するアンケートを紹介していましたが、70%の子ども食堂が影響を受けていると答えています。 また、15.6%の子ども食堂は、開催頻度や食事の内容を変更または見直し検討しているということです。

 今後の食品の値上げ予定を見ると、清涼飲料、乳製品、調味料などをはじめ、以下のように結構な数となっています。
  9月 2424品目
 10月 6532品目
 このことから、今後さらに貧困家庭の生活が圧迫されること、そして子ども食堂やフード支援が困難になっていくことが予想されます。 多くの専門家は「原材料価格の高騰」「円安」「原油高」という物価上昇の3つの要因に変化はないと予測しています。 その結果、物価上昇は少なくとも年内いっぱいは続くとみています。

 現在、端玉景品を寄付の対象として、お客様に協力してもらい、積極的に集めているホールもあると思います。 端玉景品の内容は昔ながらのお菓子かもしれませんね。 お菓子を寄付するというのも悪くはないのですが、 物価高による生活困窮を考えた場合、端玉景品をよく使う調味料やレトルト食品などに変えて、 子ども食堂やフード支援団体などに寄付をするのも地域密着の社会貢献としてはありなのではないでしょうか。

 テレビでは70%が影響を受けているということなので、逆に言えば30%は影響がないということです。 したがって、寄付をする場合は、事前に子ども食堂やフード支援団体にヒアリングをしておく必要があるでしょう。 困っていないのに支援をされてもありがた迷惑になるからです。
 店舗としても、喜んでもらえると思って寄付を持っていって、迷惑そうに受け取られても、スタッフに”人のためにする喜び”はあまり感じられないでしょう。 (以前、あるホールが寄付に行くと、寄付に慣れていて感謝のかけらもみえなかったという話を聞いたきいたことがあります) 第一、人の好意を喜ばない団体がしている支援は底が知れているので、関わり合いを持たない方がよいと思います。
 ということで、初めて寄付する団体には、寄付をしてもらいたいという強いニーズがあるか確かめておく必要があるでしょう。 現状を知るということでは、店長などがそういう団体に話を聞きに行くのがよいと思います。

 社会貢献をしている団体を支援することも社会貢献になります。 現在、多くのホールで端玉景品が高額になっています。 そして、端玉景品は寄付してもらいやすい傾向があります。 このお客様から提供していただける端玉景品をいかに社会に役立てるかはホールの役割です。 地域によって違いはあると思いますが、子ども食堂やフード支援団体を検討してみてはいかがでしょうか。 試しに期間限定でやるとやりやすいと思います。

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 ホテルが考えた一石四鳥の防災体験プランから学ぶ!

 今日は防災の日ですね。 テレビのニュースや番組でも防災をテーマに取り上げています。 最近は雨が降るとすぐ豪雨になり、被害が出ています。 また、現在、台風が沖縄に留まっていることもあり、非常に身近な話題です。 人の生命の安全に関することは最重要テーマとなりますので、メディアも力を入れます。

 もちろんメディアだけでなく、防災グッズを販売している企業や店舗でも、販促に力を入れています。 ニュース番組のWBSを見ていると、8月23日より、本州と四国にあるイオンの店舗で、防災グッズの売り場が3倍に拡大しており、 防災グッズの種類も185種類に増やしていると報道していました。
 以前から申し上げているように、多くの人が関心を持つものを一緒に企画すると、パチンコ店も社会の一員であるという認識をお客様に持たせることができます。 特に防災などの人の生命にかかわることに対して、熱心に取り組むことは、地域の人々を大切にすることを連想させ、店舗の社会性がアップします。 そういう意味で多くの店舗で取り組んでほしいと思い、老婆心ながら8月17日のブログでも書きました。

〇関連資料:関係づくりと防災グッズの販売を考える!

 今日は防災の日ということで、朝から首相官邸で防災訓練に参加している岸田総理の様子をNHKで生中継していました。 もちろんそれだけではなく、多くのTV局で地域の防災訓練の様子などを紹介しています。 また、特集として人気がある防災グッズの紹介や防災グッズの危険な使い方など、いろいろと防災についての情報があふれていました。

 この中で面白い企画を紹介していると感じたものがあります。 それは、「ホテルでの防災体験企画」です。
 取材の対象となっていたのは、若いお父さんとお母さんと小さな子供2人です。 家族でホテルに泊まりに行くのですが、そのホテルの一室が災害時の体験仕様にしてあり、電気や水道が一切使えない、という設定になっています。 夜になるとホテルの部屋は真っ暗なのです。 ホテルでは、防災グッズが用意してあり、それを使って一泊するというものです。 要するに普通のホテル体験はできない設定です。
 用意してあるランタンで部屋を照らし、食事も非常食とペットボトルの水で作る。 お風呂も入ることはできませんが、髪を洗うための水がポリ容器に用意してあり、それを使って頭や体を洗う。 家ならできませんが、ホテルの一室を緊急避難所と見立てれば、真剣に取り組むことができます。
 そして、部屋には災害にあった時のマニュアルと、家族が実際の災害にあった時に、どのように行動すればよいかを話し合うためのワークシートが用意してあります。 番組ではランタンを囲みながら家族会議をしている様子を映していました。 取材の対象となったホテルの防災体験の費用は、8000円/室だったと思います。
 この企画に参加を決めたのは、お母さんのようでした。 ご主人が不在の時に、万一災害にあったらどうすべきか、事前に体験しておくことで、家族全員の安全を確保するのが目的で参加されたようです。 子供たちは、始めての体験で大喜びをしていました。

 ホテルとしては、地域の人にもホテルを試しに使ってもらえ、災害に備えて備蓄品がたくさんあるので、その有効活用ができるうえに、ホテルのスタッフが実際に非常用グッズの使い方を教えたり、 防災についてのアドバイスをしたりするので、実践的な防災の知識が増えるということで、一石二鳥どころか一石四鳥以上のものがあるようです。 みんなが良くなる素晴らしいアイデアですね。 感心して番組を見ていました。

 これをヒントに考えるなら、防災の日に「防災食体験会」を店舗で企画をしても面白いのではないかと思いました。 地域のためと防災グッズを備蓄している中に非常食があれば、非常食の入れ替えを兼ねて、どのように調理するか、どのような味がするか、お客様と一緒に体験してみるのも「あり」ではないでしょうか。 非常食を試しにこっそり食べてもそんなに美味しくはないでしょうが、 お客様と「防災訓練の一環」として、一緒に食べると美味しいかもしれません。 少なくとも会話ができ、関係づくりに役立ちます。 地域密着やコミュニティホールを目指されている店舗では、ぜひ挑戦してもらいたいと思います。

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