□□□ 2022年11月の目次 □□□
大相撲とパチンコの共通の”間”を考える!
この時期スポーツと言えばサッカーかもしれませんが、私は大相撲九州場所を見ていました。
といってもテレビで見るのは最終日の千秋楽です。
高安関が最も優勝に近いと言われながら、最終日に阿炎関にや敗れ、3人が12勝3敗で並ぶ大混戦となりました。
首位が二人の場合、決勝戦となりますが、首位が3人の場合、巴戦ということになり、トーナメント試合になり、
最初に2人連続して破った人が優勝となります。
心情的には、何回も優勝を逃している高安関が勝てばいいなと思っていました。
3人がくじを引いて最初の対戦を決めます。
くじの結果、最初は高安関と阿炎関の対戦となり、それを大関の貴景勝が見るということになりました。
高安関と阿炎関の勝負はあっという間に決まりました。
立ち合いでまっすぐ全力で突っ込んだ高安関に対して、阿炎関は横に動き、不自然な形でぶつかった高安関はそのまま土俵に崩れ落ちてしまったのです。
残念な気持ちで見ていましたが、どうしたことか高安関が立ち上がりません。
予期せぬ当たり方に「脳震盪」を起こしたようでした。
四つん這いのまま動けません。
関係者の人もそばに来ましたが、その巨体をどうすることもできません。
しばらくして高安関はゆっくりと体を起こし、よろめきながらサポートする人の手を借りて、土俵を降りていきました。
おそらく、貴景勝関が勝ったとしても、高安関は試合を辞退せざるを得ない状態のように見えました。
その様子を神妙な顔で見ていたのが貴景勝関です。
全力突っ込んでいくことのリスクを見せつけられたような感じになっていました。
私は次の立ち合いまでの間に、高安関の痛々しい姿を目の当たりにして、
もしかしたら貴景勝関は立ち合いに迷いが生じるのではないかとあれこれ予想しながら見ていました。
相撲取りにとって一番怖いのがケガです。
意識が立ち合いは全力で踏み込めと思っても、無意識が身体の動きを制限してしまうはずです。
案の定、貴景勝関は立ち合いで迷いが生じ、全力で踏み込むことができず、阿炎に優勝をさらわれます。
今回の巴戦は26年ぶりということでした。
私は巴戦を見るのは初めてなので、けっこう楽しめました。
相撲はご存じの通り、”間”があります。
試合を立て続けに行うというよりも、試合までに儀式の時間とり、関取は心の準備をしていきます。
観戦する人も、その間の”間”を利用して勝敗の予想をしたり、おしゃべりをしたり、緊張を解いてその様子を見守ります。
そして立ち合いになると精神を集中して観る。
緩急があることで、ある意味長時間の観戦を可能としていると思います。
試合と”間”の組み合わせで成立する『相撲』というスポーツは、パチンコという遊技と類似点があるように思えてきました。
パチンコはスタートを回しながら、大当たりを待つというゲームです。
本格的な大当たり演出が来るまでは、気持ちを緩め、これは当たる可能性が高いという演出が来ると、相撲さながら集中して画面を見ます。
大当たりから大当たりまでを相撲の”間”と考え、大当たりを相撲の立ち合いと考えると時間の使い方が同じなのです。
パチンコという遊技自体が、昔から日本人が習慣としてきた娯楽の楽しみ方に合っていたので、一時期遊技人口が3000万人近くまで増えたのではないでしょうか。
さて、この”間”ですが、本命は試合なので、”間”は余分なもののように思いがちですが、
実は店舗での楽しさや居心地の良さを決めるのは、この”間”の部分ではないでしょうか。
例えば、パチンコやスロットで大当たりをした場合、自店であろうが、近くのA店でであろうが、遠くのB店であろうが、楽しさは同じではないでしょうか。
大当たりが続き、玉がどんどん出てくる、メダルがあふれる、どの店だろうとその時は楽しいと思います。
では各店の違いは出てくるのは、どこで出てくるのか。
それは”間”の時間です。
大当たりをしているときは、意識がそれに集中しているので、あれこれ考えませんが、
”間”の時間は暇なので、台の調子やコンテンツについて考えますが、遊技以外に注意が向きます。
この台は面白いかどうか、この台を打ち続けて大丈夫なのか、この店のクリンリネスはどうなのか、スタッフはどうなのか、いろいろ考えるわけです。
そう考えると”間”の時間は、意外にお客様の店舗評価に大きな影響を与えるのではないでしょうか。
もちろん大当たりは大切ですが、”間”を含めた時間が、お客様の体験価値を創り出しているはずです。
お客様は大当たりだけに関心を持ちますが、”間”の時間の方が圧倒的に多いはずです。
そう考えると、お客様に快適に遊技をしてもらうためには、”間”の時間のお客様の意識や行動を、詳しく研究しておく必要があるのではないでしょうか。
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ゴールドウィンの「ビール粕」利用から学ぶ!
ゴールドウインがビール粕を使って染めたウェアーを開発しました。
ゴールドウィンは、各種スポーツ用品の製造販売をしている大手企業です。
商品名は、「ニュートラルワークス ライトウォーム スウェット」。
価格は1万3750円します。
ニュース番組WBSで紹介していました。
紹介した理由は、あまり利用価値が無かった”黒ビールの粕”を、ウェアーを染める材料としたことにあります。
静岡県修善寺にある「ベアード・ブルワリーガーデン修善寺」の黒ビール“黒船ポーター” の製造工程で出るモルト粕を使って作っています。
廃棄されるものを有効利用してものを作る行為は、資源を有効に活用し、地球環境にやさしい取り組みであると評価されます。
これまで使用していた化学染料と今回の黒ビールの粕(天然染料)のどちらがコスト削減になるのかと言えば、化学染料の方なのです。
しかし、原価が上がっても廃棄材料を使うことのメリットが企業にとって高いということです。
世界中で持続可能というSDGs的な取り組みを支持する人が増えています。
そういう人たちは、値段が少々高くてもSDGsに取り組んでいる企業の製品やサービスを積極的に利用します。
したがって、原価が上がったとしても製品やサービスにそれを上乗せすることが可能です。
良いことをしているという思いが財布のヒモを緩くするのでしょう。
このゴールドウィンの話で一番興味を惹いたのが、なぜ、黒ビールの粕を使ったのかという点です。
始め”黒ビールの粕”を使ったのは、「モルトベージュ」という色を出す染料として適していたからだと思っていました。
ところが、それは間違いでした。
ビール粕にまでたどり着いたロジックは別にありました。
まず、「スポーツアパレル」から始まり、次に「スポーツ」を連想、「スポーツ」から「汗をかく」を連想し、
汗をかくと「ビールがうまい」を連想し、ビールから「ビール粕の利用」へと行きついたそうです。
また「スポーツ」からは「スポーツ観戦」、「スポーツ観戦」から「ビールがうまい」を連想し、同じように「ビール粕の利用」へとたどり着いたそうです。
一見「風が吹けば、桶屋が儲かる」式の論理ですが、ゴールドウインとしては「ビール粕」利用の正当性や思いを明確にし、
お客様に共感してもらうことで、販売促進につなげたいと考えているように思いました。
「スポーツ」「汗」ときたら、「ビールの味」とビールの粕で染めたウェアを思い出す。
そして、スポーツウェアをビール粕で染めることに違和感が無くなり、環境にやさしい正しい取り組みに感じられてくるのではないでしょうか。
企業が行う行為をお客様が違和感なく、正しい行為と思うと、参加したり支持する確率が高まります。
パチンコ店の企画でも同じことがいえると思います。
ある日突然、「沖縄物産展」をやっても、それに対する正当な理由がないと、なぜ?と疑問を感じます。
ところが、新しい沖海が出るので、「沖縄物産展」をしますと言えば、違和感なく受け入れられる人が多いのではないでしょうか。
だとすれば、様々な企画をするとき、なぜ、それを行うのか、お客様が納得できる説明の流れを作っておくこと非常に大切です。
これは、お客様が連想しにくい企画ほど必要です。
そういう意味では、このゴールドウィンの事例は参考になるのではないでしょうか。
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ダイソーの総選挙を店舗企画のヒントにする!
ボールペンのインキが無くなり、久しぶりに近くのダイソーに行くと「総選挙」の文字が目にはりました。
良く見ると、ダイゾーは50周年企画として、11月1日から12月28日まで、ダイソーの人気トップ3を決める「ダイソー商品総選挙 2022」を開催するというポスターでした。
ダイソーの商品は数が多いですよね。
その数、約7万6000点だそうなので、トップ3を決めるのは大変だと思います。
なので、エントリー制を採用しています。
バイヤーや店舗スタッフ等がまず50商品を選びます。
内訳は、①店舗スタッフおすすめ ②バイヤーおすすめ ③店長おすすめ ④SNS で人気 ⑤ロングセラーの 5 部門から各10商品、トータルで50商品のエントリーです。
参加者は、商品を3つ選んで投票、結果は来年1月31日に発表されます。
参加型の販促キャンペーンですね。
1年もそろそろ終わりが近づいています。
1年の振り返りはよく行われますが、その振り返りにこの「総選挙」はちょうど良いのではないでしょうか。
この手法はパクれる、業界が違うのでリンクできると言いなおしますが、使えると思います。
何を総選挙の対象にするかは、店舗の課題と関係してくると思います。
接客に力を入れているなら、「2022年スタッフNO1総選挙」をやり、お客様に選んでもらう。
新台をもっと活性化したいと考えているなら、「2022年新台総選挙」ということになるでしょう。
景品を工夫してやってきたなら「2022年取り寄せ景品総選挙」というのもありでしょう。
新しいサービスを開発しているなら、サービスでもいいでしょう。
お客様のために一生懸命に取り組んだことがあれば、それが総選挙の対象になると思います。
総選挙のやり方はいろいろあると思いますが、ダイソーさんのようにエントリー制度がお勧めですね。
あらかじめ選べるので、店舗がお客様に印象付けたいことや記憶して欲しいことを伝えることができます。
たとえお客様が参加されなくても、改めて店舗がやってきたことを自然な形でアピールすることができます。
よって損はないと思います。
期間も1週間から2週間にすれば、今からなら2回できます。
だいたい期間が長すぎると3週目あたりから風景になります。
常連が多い店舗にとっては、1週間あれば十分で、長い期間はあまり意味がないでしょう。
来店回数が少ない人にPRしたければ、総選挙結果を貼っておけば同じ効果を期待できるでしょう。
地域密着の店舗としてお客様を喜ばす努力をしてきた店舗にとっては、年末、この「2022年 総選挙」という文言は有益に使える企画ではないでしょうか。
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ホンダの自動走行車両から見える未来!
11月の初めにホンダが一人の利用の自動走行車両「CikoMa(サイコマ)」を公開しました。
この車はカメラの映像から歩行者や立体物をリアルタイムで解析し、どこを走れば良いかを割り出します。
高性能センサーや地図情報を使っていないので、利用範囲が広く、
車道以外の走行も可能ということです。
トップ
自動運手技術は各メーカーも開発していますが、面白いと思ったのは、言葉や利用者のジャスチャーを理解し、
自動運転に反映させることができるのです。
しかもある程度の判断力があるというのです。
例えば、サイコマに自分の待っている場所を伝え、ここに来て欲しいと場所を指定したとしても、
その場所が不適当と判断するとそのことを伝え、違う場所ではどうかとフィードバックしてくるのです。
こんなイメージですね。
「指定された場所は、現在交通量が多く、停めるに適していません。
そこから30m離れた○○なら停車が可能です」
というような感じですね。
これまで機械は人間の言ったこと、操作したことを忠実に実行する、「号令法」で動かすものだったのが、
近い将来、ある程度手段を伝え、目的を告げれば、自分で最適解を見つける「命令法」で動くものに進化してきたということです。
部下を持っている皆さんは、部下を「号令法」で動かしていますか?
それとも「命令法」で動かしていますのでしょうか?
命令法で部下を動している人は、細かな指示が不要なので、その快適性は良くわかると思います。
車が言われたことを理解したうえで、最適解を提案してくる。
命令した人間としては、とりあえず決めれば、AIが理解し、判断してくれるので、かなりと楽になります。
昔は、ロボットのように言われたことだけしかしない、という言い方がありましたが、
近い未来は、ロボットのようにあなたも判断して仕事をしなさいという言い方に変わるかもしれませんね。
ちなみにホンダはこのサイコマの実用化は2030年を想定しているようです。
そのころには、いろいろな分野でAIの最適解が提供してくるのではないでしょうか。
最近、「リスキリング」という言葉がさかんに言われていますが、
今のうちに自分の能力は上げておくことは間違いないでしょう。
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女子高生のマネジメントセンスをリンクする!
奥州市の高校生が社会問題を解決するためにビジネスを立ち上げた、とニュース番組WBSで紹介していました。
立ち上げたの県立水沢商業高等学校の商業科3年の4人の女子高校生です。
どのような問題を解決しようとビジネスを立ち上げたのかというと、
「アパレルの廃棄問題」と「シャッター商店街問題」という2つのです。
この2つでどのよなビジネスなのか、ピンとくる人もいると思います。
奥州市は岩手県にあり、人口は約11万人で岩手県第三の都市です。
しかしながら、年々人口が減少し、商店街も活気がなく、シャッターが目立つようにようになってきています。
いわゆる「シャッター商店街問題」ですね。
そんな中で、地域の住民は自分が欲しい服がなかなか手に入らないと不満を持っていました。
ちなみに奥州市は盛岡市、仙台市、秋田市、山形市など各県の県庁所在地とほぼ等距離にあり、良い意味で東北の中心、悪い意味では大きな都市から一番離れている場所のようです。
調査をすると奥州市の住民の8割が、服の購買環境に不満を持っているということでした。
一方、アパレル業界では、毎年、服の大量廃棄が問題となっています。
この2つの問題に目を付けたのが4人の女子高校生なのです。
自分たちのビジネス企画案をもって、大阪で廃棄アパレルの買い取りをしている㈱ショーイチとコンタクトをとり、
奥州市における廃棄アパレル販売について相談し、その支援を受けます。
女子高生の企画は、奥州市の商店街に店舗をオープンし、ショーイチから仕入れた廃棄アパレルを販売するというものですが、
ショーイチの社長の山本昌一さん自ら奥州市に来て、店舗物件を実際に見、いろいろなアドバイスをしていました。
4人の女子高生の役割は、地域の住民が欲しいと思っているアパレルをシューイチに伝えることです。
10月にお店はオープンしたのですが、その時には「暖かいもの」「シンプルなもの」をショーイチから送ってもらっていました。
商品点数も700点ということで、地元のお客様の満足度も高く、
WBSのインタビューに「地元で良い服があまりないので、こういう店ができて嬉しいです」と答えていました。
不要になったものを必要なところに持っていき、価値を創ってお金に変える、まさに理想的なビジネスです。
4人の女子高生もレジ打ちなどをして頑張っていました。
彼女らは、この1店舗をきっかけにして、商店街にお客様の来る頻度が増え、また新たな商店がオープンすることを期待しているとのことでした。
この話をパチンコ業界にリンクして考えると、「パチンコ台廃棄問題」が頭に浮かぶ方も多いと思います。
これを「高齢者の認知症問題」と結びつけると似たような感じになるのではないでしょうか。
パチンコ台をゲーム機として再生し、高齢者施設へ提供し、高齢者の余暇を豊かにするお手伝いをするという発想ができるのではないでしょうか。
音の問題があるので、今はやりのコンテナトレーラーを用意してその中で遊技機を設置し、それを施設の空き地へ運び、移動式ゲームセンターという発想もできるでしょう。
高齢者の方は、パチンコやスロットをすることで、脳の活性化、遊技機が演歌ものでしたら、過去の記憶を呼び起こすと考えれるので、認知症改善に役立つかもしれません。
費用面など課題はありますが、こういう取り組みは社会的な意義があるように思います。・・・・
実は、この4人の女子学生の取り組みを紹介したのは、オープン時にお客様に配っていた「カード」に感銘を受けたからなのです。
この「カード」の発想を店舗の社会貢献への取り組みにリンクできると思ったからです。
前置きが長くてすみません。
このカードはお買い上げいただいたお客様に、感謝の言葉と一緒に配っていました。
素晴らしい発想だと思いました。
お客様はただ自分の欲しいものを買いに来ていると思っている方が多いと思っています。
そのお客様にこのカードを渡すことで、『あなたは良いことをしています』と自覚させているということです。
お客様の中には自分の行動を誇らしく思う方もいるかもしれませんし、このお店は良いことをしていると知り合いに推してくれるかもしれません。
お客様の購買行動を、自分のためから社会のためへと昇華させているということです。
パチンコ店で社会貢献のためにペットボトルのキャップの回収や施設へのお菓子の寄付などを受け付けているところがあると思います。
店舗側としては何をしているか明確になっていますが、お客様の側からするとどうでしょうか。
もしかしたら、自分にとってただ不要ということで、持ってきたり、寄付したりしているケースも多いのではないでしょうか。
そういう方に、『あなたは良いことをしています』というメッセージを送ることは、持続可能な社会貢献をするために必要なことではないでしょうか。
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Z世代で人気が出ている短歌・川柳を活用する!
「短歌」「川柳」でイメージする世代はありますでしょうか?
私は、昔から第一生命の行われていた『サラリーマン川柳』のイメージが強く、どちらかと言えば年配の方、それも一部の方が興味を持って使っている文章の形体のように考えていました。
ところが、今、Z世代(1995年以降生まれ)を中心に「短歌」や「川柳」に興味を持ち、使う人が増えているということなのです。
ニューズ番組WBSでは、この「短歌」「川柳」を活用した販促キャンペーンを紹介していました。
紹介していたのは、三ツ矢サイダーの事例です。
『読む三ツ矢サイダー』サイダーのラベルの裏側にサイダーをテーマにした短文を書くというものです。
文章は人気小説家・歌人5名(吉本ばななさん、綿矢りささん、カツセマサヒコさん、燃え殻さん、岡本真帆さん)の執筆です。
発売元のアサヒ飲料の狙いは、10月27日から始まる「読書週間」に合わせて、秋の夜長に読書をしながら『三ツ矢サイダー』を楽しんでいただきたいという想いを伝えることにあります。
これが結構うけているようで、担当者も「短文で伝わりやすいのが良かった。SNSでもすごく話題になっているので狙い通り」とWBSのインタビューに対して、満足げに答えていました。
番組では、「短歌」や「川柳」にはまる若者が急増しているということで、短歌の会に参加者している若者に人気の理由をインタビューしていました。
答えた若者は、31文字という文字数の少なさが、読んでもらえる可能性を大きくしており、反応も早い。
アウトプットの速さが現代に合っている。
自分自身を見つけ出すという手法として突き詰めていくような感覚がいい。
SNSなどで短い言葉で伝える文化が浸透した中で、短歌という表現方法が選択肢として挙がりやすくなった、
などと答えていました。
Z世代が中心に反応しているということで、
短歌や川柳の短い言葉で共感を呼び起こし、
それをマーケティングに利用する動きが出てきています。
それを文字というよりもデザインとしてとらえ、いろいろなモノに短歌や川柳を書いてデザイン的な楽しみ方をいくことが、
流行っているようです。
歌人の枡野浩一さんは、小説は時間がかかるが短歌は手軽にとりあえず作れる。
後から手直しも容易にできる。
発表の場も今はSNSがあるので手軽であり、反応もすぐに返ってくる。
現在のデジタル環境が、短歌や川柳を使う適した環境にあるようです。
方向性としては、従来の画像だけから画像に短い文章プラスして、想いを共有していくという流れができつつあるようです。
パチンコ業界としてもZ世代がパチンコやスロットをしないと嘆くより、Z世代の目線に合わせたマーケティングを展開していく必要があります。
身近なところでは、LINEなどでの集客で、短歌や川柳を活用してみるのは悪くないと思います。
長い文章ではなく、17文字や31文字で想いを伝える。
見やすく伝わりやすいと思います。
競合店が、そういうことをしていなければ、珍しいと印象に残るのではないでしょうか。
基本的に、5・7・5・7・7などの語呂の良さは、一般的に覚えやすく好まれる傾向にあります。
一度試してみていかがでしょうか?
参考資料:アイタマ:「短歌」や「川柳」を利用して思いを伝える!
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上智大学の円安を活かした欧米留学生倍増計画に学ぶ!
今、上智大学は円安を追い風にして、アメリカの高校生に対して、日本に留学することを薦めています。
ニュース番組WBSでアメリカの高校生に対して、
「高いレベルの教育が、アメリカの大学より安い学費で受けられる」
と留学説明会をしている様子を紹介していました。
円安を背景に、日本留学の最大の売りを学費の安さにしているということですね。
1ドル150円のケースえ計算すると、
アメリカの私立大学 年間約600万円
日本の私立大学 年間約135万円
となり、アメリカの4分の1の学費で、学位が取れ「学士」になれるというのです。
価格からすると日本の私立大学は文系の学部だと思います。
比較するためにはアメリカの私学も同じ文系とすると、かなり高額ですよね。
お金が無いけれど、大学には行きたいというアメリカ人にとっては、朗報かもしれません。
現在、上智大学の在校生の役1割が留学生で、その多くがアジア圏の出身ということです。
今回の円安のメリットを活かして、北米、ヨーロッパ圏の留学生を倍増させたいという狙いがあるそうです。
国際化と言っても、アジア圏だけの留学生では国際色が豊とはいえないので、
円安メリットを活用し、欧米の留学生を獲得するという狙いはさすがです。
もちろん安さだけではなく、英語の授業だけで単位が取れるように授業カリキュラムの工夫も検討しているようです。
留学生が学びやすい環境を作ることで、より留学への魅力をアップさせる計画です。
上智大学は、円安を追い風に、世界中から人を集め、世界的な問題が議論できる場にしたいと考えているとのことです。
この上智大学から学ぶポイントは、学費の安さをメインとしているものの、それだけに頼るのではなく、
授業カリキュラムも改善しようとしているところです。
安さと授業内容の改善という2つの要素をミックスすることで、集客を図ろうとしていることです。
パチンコ業界で言えば、出玉だけで呼ぶのは、安さだけで呼ぶのと同じです。
安いからと言って、来店後の満足度が高まるとは限りません。
定着化するためには、別の要素がいります。
集客施策で出玉を使っても、例えばスタッフのレベルが低く、店舗で気分の悪い接客に会うと、基本的に行く気はなくなります。
この時点で、お客様にとって出玉専用ホールに格下げされてしまいます。
つまり、出玉がないと基本行かない店になってしまうということです。
これでは出玉が捨て金になってしまいます。
ですから、出玉をして集めても、来店したお客様が別の価値を見つけ、出玉をしてなくても、また来たいと思わせることが必要です。
そのための施策を、私は『定着化施策』と呼んでいます。
上智大学のケースは、集客施策として円安を利用し、定着化施策として授業カリキュラムの改善とみることもできます。
安さだけに頼らないところはさすがです。
ただ、WBSの解説キャスターは、外国人は留学と就職をセットで考えているので、
受け入れ企業の問題を考えておくことが必要と話していました。
もし、企業への就職の目途が立つなら、より一層留学生を呼び込みやすいということですね。
もっともだと思います。
戦略的に考えるなら、上智大学の世界ランキングのアップというところでしょうか。
これなら超学歴社会であるアメリカに帰っても就職に困らなくなる可能性が高くなります。
定着化施策の充実は、最終的にはブランドの要因になっていきます。
集客だけに目を奪われて、定着化施策を疎かにすることがないようにしたいものです。
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「ボジョレー・ヌーヴォー」企画と地域商店!
みなさんはワインを飲みまれますでしょうか?
もうすぐボジョレーワインの解禁日ですね。
「ボジョレー・ヌーヴォー」は、フランスのボジョレー地区からとれるブドウを使ったワインで、
軽い味わいで渋みがほとんどなく、やさしい口当たりで、はじめての人でも飲みやすいワインとされています。
日本人は「初物」好きでなので、縁起がいいと日本人の心をくすぐり、季節の楽しみとして定着しています。
ちなみに「ヌーヴォー」の意味は「新酒」という意味です。
世間?の関心の高さの証明は、「ボジョレー・ヌーヴォー」が日本に到着すると毎年ニュースになることです。
今年も10月19日、全日本空輸(ANA/NH)のフランクフルト発NH204便で羽田空港へ午前8時9分に到着したと、その様子を伝えています。
おそらく11月17日木曜日の解禁日も、各局がニュースとして取り上げると思います。
話題性のある商品とは、分かりやすいのがテレビやネットなどで取り上げられる商品です。
そういう商品は多くの人の関心が高く、集客材料になる可能性が高いといえます。
もし、集客を意識した景品企画を考えているなら、お勧め商品ということになります。
しかし、円安の影響で今年の「ボジョレー・ヌーヴォー」は通年より何割か高くなると言われています。
「高いワインを仕入れるのはリスクが高い!」
おっしゃる通りです。
それにどのワインが良いのか素人ではなかなかわかりません。
そこで大切なのが日頃の地域の商店との付き合いです。
地域密着型の店舗として、地域の酒店などと信頼関係を作っておくと、
このようなときにコラボ企画をすることができます。
ホールの中に「ボジョレー・ヌーヴォー」の特設コーナーを作り、日時を限定して販売する、或いは予約を受け付ける。
お客様にしても、酒店が選んだのであれば、安心できると思います。
酒店がワインの販売に力をいれているのであれば、喜ばれるのではないでしょうか。
今、「ボジョレー・ヌーヴォー」が円安で価格が高くなっているということで、
山梨のワイナリー協会が攻勢をかけているというニュースもありました。
「ボジョレー・ヌーヴォー」という話題を使って、ワインを店舗で取り扱う。
お客様にとっては違和感はないし、とりあえず旬な話題なので、企画にのりやすいと思います。
日ごろ、日本酒や焼酎、ビールを景品企画として行っているなら、ワインの景品企画は変化があって斬新に感じるのではないでしょうか。
スタッフのトークとしては、
「17日は『ボジョレー・ヌーヴォー』の解禁日なので、是非、いらしてください。
今回、○○酒店とコラボでワインコーナーを作っています。
1週間の期間限定ですので、是非お越しください」
という感じでしょうか。
話題性のある商品を集客景品企画の使う。
ホール自身でできないことはないとは思いますが、
この「ボジョレー・ヌーヴォー」企画は、地域の酒屋さんやワインバーなどとのコラボがお勧めですね。
日頃の地域密着活動による信用力の蓄積が威力を発揮すると思います。
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来年、流行が予想されるカスタムビール!
だんだん年末が近づいてくるのを感じます。
関西ではUSJの巨大クリスマスツリーの点灯式をしていました。
年末が近づくと来年の話がちらほら出てきます。
ニュース番組のWBSは、日経トレンディの2023年のヒット予測を紹介していました。
ベスト3は以下のようになっています。
1位 コンビニジム
2位 ステルス家電
3位 カスタムビール
1位のコンビニジムは、コンビニのように手軽に行ける事務が流行するというものです。
コロナ禍なので運動不足が心配する人が多いのと、健康志向の高まりが続いているので。
手軽に行けるジムが流行るそうです。
2位のステルス家電は、テーブルと一体となった冷蔵庫やバスマットよ一体となった体重計など、一見家電と見えない家電が流行るというものです。
これもコロナ禍で、おうち生活の充実というニーズから流行ると予想しています。
3位はカスタムビールです。これは自分の好みのビールを作って飲むというものです。
実はこのカスタムビールは景品にしたら面白いと思い、以前から注目していました。
このカスタムビールは、6月21日のWBSで紹介されたものです。
サントリービールの西田英一郎社長が、ビール市場が活況となるような新たな価値を提案すると意気込んで紹介していました。
商品名は「ビアボール」。炭酸水で割って飲むビールです。
これまでこのようなビールはなかったと思います。
「ビアボール」自体のアルコール度数は16%で、これに炭酸を混ぜ合わせて、好きな度数にしてビールを楽しむというものです。
お勧めは、ビアボール:1に対して炭酸水:3だそうです。
これならアルコール4%のビールということになります。
最近ではビールのアルコール度数はライトなものからヘビーものまで様々です。
それだけ、飲む人の好みも多様になってきているということですね。
でも、この「ビアボール」があれば、どのよな好みでも対応できるということになります。
この商品の開発で苦労したところは、炭酸で割ってもビールの香りや味わいが残るようにしたという点です。
微アルコールビールを作ろうとして、炭酸を多くしたらビールの香りがしなくなったということでは、お話にならないですよね。
それなら普通のビールを炭酸で割るのと同じなので、わざわざ割ビールとしている価値はないということになります。
そのために麦芽量を増やし、発酵方法も新たに開発したということです。
実はこのビール中瓶と小瓶があります。
中瓶(500ml)は業務用に、小瓶(334ml)は家庭用に開発したそうです。
価格は中瓶が862円、小瓶が698円です。
発売日は、中瓶が10月4日、小瓶は11月15日です。
まさに新商品です。
以前から新商品は新規性があり、お客様に関心を持ったもらいやすいと言っていましたが、
この商品は、ビールのジャンルとしても新規性があり、日経トレンディでも取り上げられ、来年のヒット商品と予想されているという話題性もあります。
景品としては、お勧めの新商品ですね。
サントリーはMZ(ミレニアル+Z)世代、20代から40代がコアターゲットと考えています。
この世代はビール離れが進み、ビールを飲める人が少ないが、みんなでワイワイと飲むのが好きなので、
この「ビアボール」は濃さを自分でカスタムできるので飲みやすく、どういうビールにするかで、仲間で盛り上がるとみているようです。
日経トレンディのスタッフは試し飲みをしているはずですので、その時盛り上がったのでしょう。
うちのホールは年寄りが多いから向かないと思うかもしれませんが、
年寄りは若者のすることに興味を持っています。
なぜなら、今の年寄りの意識は若いからです。
「来年、これが流行るという新製品ですが、一度試してみませんか?」
と言えば、コロナ禍での単調な生活の刺激になると感じ、試してみてくれるのではないでしょうか。
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葉梨法相の発言から仕事に対する誇りを考える!
葉梨法務大臣が辞任したことは、みなさんもご存じだと思います。
その原因となったのが、9日夜のパーティーで、法務大臣の職務について、
「朝、死刑のはんこを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職だ」
などと発言したことに批判が集まったためです。
本人はまったく悪気がなく、講演や挨拶の初めの自虐ネタとして披露したというところでしょう。
9日の発言は4回目だそうなので、この自虐ネタは受けが良かったんでしょう。
小さな成功体験ですね。
1回目、成功。2回目、成功。3回目も成功。
ここまでくればもう自信をもって同じネタを繰り返す。
だから、初めに問題発言と言われた時には、問題発言と言った人に対して、違和感を持ったと思います。
当初、自分の発言を不適切だとは思わなかったので、辞任などもってのほかだと思ったのではないでしょうか。
ところが批判が収まらない。
私もいつもの野党の揚げ足取り、あるいは嫌がらせと思っていたのですが、不適切発言の内容を知っていかがなものかと思いました。
そして、葉梨さんが法学部を出ていると知って、法に対する基本的な認識できていないのではないかと思いました。
法学を学ぶ際に大きな問題としてとりあげられるのが冤罪(えんざい)の問題です。
裁判は完璧なものではなく、冤罪を生む可能性が常にあります。
特に死刑に対しては、執行すれば取り返しはつきません。
そのリスク(もしかしたら無実の人間を死刑にするのではないか)を考え、慎重にハンコを押すというのが「死刑のハンコ」です。
その責任の重さをまったく理解していないのではないかともとれます。
法学を学んだことが無い人であれば、裁判官の判断は正しいと無条件に信じ、死刑のハンコも事務的に押すこともあるかもしれませんが、
それでも人の死に関与するということで、慎重に押しているのではないでしょうか。
ましてや法学を学んだ人間なら、死刑のハンコの重みを考えると、とても自虐ネタにしようとは思わなかったでしょう。
当たり前ですが、法務省にはまじめに法学を学んだ人間がたくさんいます。
彼らはこの大臣の下で働けないと思ったことでしょう。
少なくとも法曹界は敵に回したのではないでしょうか。
今回の発言は”口は禍の元”という見本のような典型事例となりました。
ここであえて問題としたいのは、自分自身の仕事を自虐ネタに使うという点です。
自分自身を自虐ネタにするのは、自分自身を自分で下げて、好感をさそうというものですが、
自分の仕事を自虐ネタにすると、仕事自体の価値を下げることになってしまいます。
組織のトップが自分自身の仕事の価値を下げたら、その組織自体の存在価値を下げることになってしまいます。
人は誇りをもってこそ、力を出すことができます。
誇りを持つためには、自分のしている仕事の価値を高めておく必要があります。
組織のトップに必要なのは、自虐ではなく、自身の仕事に対する価値づけです。
みなさんは自身の仕事を人に話すとき、どのような話をしているのでしょうか。
万一、葉梨さんのように自虐ネタにはしていないと思いますが、
葉梨さんを反面教師として、自身の仕事の価値を上げる仕事の紹介はどのようにすべきか考えてみてはいかがでしょうか。
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ロシアの穀物輸出の一方的停止を反面教師とする!
ロシアは10月29日、ウクライナがロシア軍の黒海艦隊に穀物の輸出回廊を利用して、ドローンによる攻撃を仕掛けたと主張し、合意を一方的に停止しました。
その時、穀物のマーケットは下のグラフを見ればお分かりのように、あまり反応しませんでした。
なぜ、反応しなかったのか。
ニュース番組WBSの解説キャスターの滝田洋一さんは、プーチンさんがたびたび脅しをかけるので、脅し効果が逓減してしまったのではないかと説明していました。
脅しもそうですが、何事も同じことが繰り返されると、刺激が薄くなってしまいます。
やっている本人は当初の効果を期待するのですが、刺激を受けた側はその刺激に慣れてきます。
この例外はほどんどないのではないでしょうか。
新入社員も当初は緊張感をもって会社に来ますが、ある時から急に緊張感がなくなって、以前から会社にいたように溶け込んでしまいます。
これもそうですね。
昔、パチンコの玉箱の上げ下げはお客様がしていました。
それが当たり前でしたので、不満をいうお客様はいません。
あるホールがサービスとして、玉箱の上げ下げを行うと、お客様にたいへん喜ばれました。
ところが、そのサービスをどのホールもやり始めると、玉箱の上げ下げで喜ぶ人はほとんどいなくなりました。
慣れてくると、当たり前に思えてくるんですね。
サービスの刺激の逓減も例外ではありません。
今書いていることは誰でも知っていることで、自分自身を振り返ると自分自身でもあてはまります。
ところが、店舗の集客販促となると、効果がなくなっているのに同じ事を繰り返している店舗が見受けられます。
もしかしたら、本人は違うことをしていると思っているかもしれませんが、お客様の目からみると同じことを繰り返していると見えているのではないでしょうか。
しかし、同じことをして相変わらず人を集めている店舗もあるという反論も聞こえてきそうです。
確かにそういう店舗もありますが、その店舗はお客様の来店の習慣化に成功している店舗と言えるでしょう。
集客施策と習慣化するための施策は違います。
刺激を与えて集客するだけでは、現在のプーチンさんのように、だんだん周囲の反応がうすくなってしまいます。
プーチンさんはその後、回廊を軍事利用しないとの確約をウクライナから得たとして、11月2日に合意への復帰を表明したました。
プーチンさんを反面教師として、効果が逓減している施策は見直してみてはいかがでしょうか。
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サンマの不漁からイワシへシフトを話題にする!
秋と言えばサンマですね。
何と言っても、秋刀魚(サンマ)と書くぐらいなので、昔から秋の魚の定番です。
そのサンマですが、今年の7月14日、北海道釧路市の地方卸売市場で、全国に先駆けてサンマの初競りが行われました。
祝儀という意味合いもあり、1キロ当たり約6万7千円の値が付き、ニュースになりました。
この時期は量が少ないため希少ということで、近くの鮮魚店では過去最高額となる”1匹1万円”で販売されたということです。
1万円ですよ。
凄い時代になったものです。
しかし、このサンマご存じのように最近漁獲量が減りに減っています。
「海物語」強化のために、サンマの缶詰を景品にしようとしても、サンマの缶詰自体が生産できなくなってきているようです。
水産加工大手のマルハニチロでは、サンマが不漁のため、サンマの缶詰は売上が7割減少しているとのことです。
マルハニチロにしても、このままサンマに頼っていてはダメなので、それに代わる魚を探しています。
そこで目を付けたのが「イワシ」です。
下のグラフを見てもらうと、サンマと対照的にイワシの漁獲量が伸びていることが分かります。
2014年までサンマもマイワシもおなじような漁獲量でしたが、2015年以降、サンマは漁獲量が低迷していき、30(千t)ほどなってしまい、
不漁が続いています。
一方、マイワシは漁獲量が増えていき、2020年には698(千t)になっています。
マルハニチロがサンマの缶詰からイワシの缶詰に舵を切ったのも頷けます。
もし、海企画を考え、魚の加工品を景品として販売するなら、マルハニチロが力を入れている「イワシの蒲焼缶詰」などは面白いと思います。
マルハニチロがこれから主力商品としようとしているということとその背景で話題性を作れると思います。
日本人に身近なサンマとイワシの話なので、お客様も興味を持ってくれるのではないでしょうか。
それになりよりも、健康面でイワシの方が食品として優れているということです。
頭や身体に良いとされるEPAやDHAの量はサンマやサバより、イワシは多く含まれています。
お客様に健康に関する提案をしている店舗では、景品として取り扱う正当な理由を持っている商品として紹介できます。
それに、イワシは魚群を作るので、縁起物として、「海物語」を打つ人には提案できるのではないでしょうか。
また、缶詰は長期保存ができますので、非常食としてお勧めすることもできます。
食品ロスを出しにくい点でも、SDGsなどに取り組んでいる店舗と相性の良い企画になると思います。
もし、イワシの缶詰企画を行うなら、サンマの缶詰との食べ比べをしても楽しいかもしれません。
まずスタッフが食べて、味を確かめて企画するのが、お勧めです。
スタッフの食事の時に試食用に缶詰を取りよせて食べてもらい、評価する。
イワシの缶詰も複数出ているので、それを食べ比べても良いと思います。
『食べ比べる』という行為をすることで、スタッフを巻き込み、お客様を巻き込めます。
秋なので食べものを利用して、販促を行い、お客様とのコミュニケーションを深めるのは個人的にはお勧めです。
「海物語」を主要機種としているなら、やってみる価値はあると思います。
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「さかさま不動産」の発想から改善を考える!
商店街の活性化に挑戦している「さかさま不動産」という不動産屋さんがあるとニュース番組WBSで紹介していました。
何がさかさまなのかというと、この不動産屋さんは、借り手の情報を集めてキープするというのです。
通常の不動産屋さんは、貸し手の情報を集めますよね。
この物件は、10万円で貸す。
あの物件は、20万円で貸してくれる。
だから、家や店舗を借りた人は、不動産屋に行って物件を探します。
ところが、この「さかさま不動産」は、
これくらいの物件を借りたいと思っている人がいます。
この人が物件を借りたい理由は、夢であるケーキ屋さんをするためです。
現在、ケーキ屋さんを始める物件を借りるために、資金は○○を用意しています。
この希望者の人柄は明るく、地域の人と協力して、街を盛り上げたいと思っています。
と借り手の情報をストックしているのです。
家や店舗などの物件を貸したいと考えている人が、「さかさま不動産」から情報をもらい、
「それじゃ、この登録している○○さんに、△△ぐらいで貸してあげよう」
ということで、賃貸契約を結ぶという仕組みです。
貸主である大家さんのことを第一に考えた不動産の仲介です。
この「さかさま不動産」ができたのは、商店街がだんだんさびれていくという状況を、何とかしたいという思いから始まったということです。
商店街の店舗が閉店していき、新たな借り手もなく、だんだん商店街がさびれていく。
どこにでも見られる光景です。
傍からみると、もう商店街ははやらないので、商店街に店を出したいと思う人がいない、だからさびれていくと思ってしまします。
シャッター商店街が増える原因は、借り手不足と決めつけてしまいそうです。
しかし、実際は店舗の持ち主が貸したがらないというケースが意外に多いのです。
理由は、へたな人に貸してしますと、近所の店舗、昔から良く知っているご近所の人に迷惑かけてしまう。
それを気にして貸し出すことができないというのです。
お金が入ることより、近所に迷惑をかけないことを優先しているのです。
そこで「さかさま不動産」は貸し手が心置きなく、貸すことができる人を探し、マッチングすれば、
貸主も借り手もハッピーになり、商店街の活性化につながると企画したということです。
現在、名古屋市で活動をしている「さかさま不動産」は、仲介料は取っておらず、商店街の活性化を支援している自治体から委託料をもらい運営しているということです。
この「さかさま不動産」の発想は、多面的なものの見方や解決の切り口を教えてくれていると思い取り組みをメモしてしまいました。
商店街に新たな店舗がオープンしないのは、借り手がいないというのは単なる思い込みの可能性がある。
商店街の店舗オーナーの立場に立てば、安心して貸せる相手がいないので、店舗が閉まったままになっている、という見方ができると教えてくれています。
これをパチンコ業界に当てはめて考えると、最近パチンコで遊びたいと思う人が減ってきたので、稼働が下がっているというのは、一方的な思い込みに過ぎないということになります。
もしかしたら、パチンコユーザーにすると、パチンコやスロットをして遊びたいが、楽しませてくれる店舗がないので、行きたくても行けなくなったと思っているかもしれません
ここで、遊技機が悪いので、パチンコユーザーが遊べないと決めつけてしまうと、店舗の改善を否定することになります。
そこで、確かに良くない遊技機もあるが、遊べる遊技機もある。
それを使ってパチンコユーザーが安心して来店できる店舗づくりがまだできていないと考えると、自店の運営を工夫する余地が生まれると思います。
本当は遊びに行きたいけれど行けないパチンコユーザーがいる。
そう考えることで、パチンコユーザー減少の新たな原因を考えることができます。
そして、その解決策に取り組むことで、新たなパチンコファン獲得の道が開けてくるのではないでしょうか。
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ウクライナから避難してきた17歳の少女の言葉!
梨泰院(イテウォン)での悲惨な事故は皆さんもご存じと思います。
梨泰院には渋谷駅前のような広場はなく、バス通りの左右の狭い路地に飲食店が密集し、そこに若者が押し寄せ大惨事になりました。
それにしても日本人2人を含む156人が亡くなったという事実は、たいへん重いものがあると思います。
圧死については、私の記憶の中では、明石で11人が亡くなられた事件を思い浮かべますが、過去に遡るといろいろとあったようです。
私の圧死の危険性に対する知識は、都市で大きな地震が起きたときは人々がパニックになり、一定方向に逃げようとして、圧死する人が大勢でるだろうというものです。
それが身近な日常の中で起こるとは思いもしませんでした。
ニュース番組WBSでウクライナから避難して日本に来て本を出した「ズラータ・イヴァシコワ(17歳)」を紹介していました。
ズラータさんは小さい時に日本の漫画などを見て日本に興味を持ち、13歳の時、おばあちゃんの部屋で日本語独習の本を偶然見つけて日本語を学んだそうです。
その後、漫画から入り日本文化に興味を持ち、日本へあこがれていました。
戦争が始まってから、ある日お母さんがなけなしのお金を手に
「あなたはポーランドから日本行きの飛行機が出るので、それに乗って日本に非難しなさい」と言われて日本に来たそうです。
ロシアのウクライナ侵略が始まってからの140日を日記につけていたということで、
彼女が書いたイラストと共に本として出版されました。
タイトルは「ズラータ、16歳の日記」(世界文化社)です。
ロシアのウクライナの侵攻の前日(2月20日)、学校の先生から、
「明日から戦争になります」
「もし、爆撃が始まるようでしたら、シェルターを見つけて、そこに食料や必要なものを運ぶように」
と言われてそうですが、本当に戦争になるとは全く思っていなかったと話していました。
WBSのインタビューでズラータさんが発したメッセージは、
「今できることは、今やっておかないといけないと思う。
明日できると思っても明日何が起きるか、実際にはわからないので、
後で後悔しないようにできるだけのことを今やっておいた方がいい」
というものでした。
この話を聞いたときは、ウクライナ侵略という特殊事情に置かれている人にはあてはまるが、日本人にとってはあまりピンとこないと考えていました。
しかし、梨泰院で起こった悲惨な事故を知り、危険がないと思っていること自体が間違いであると考え直しました。
北朝鮮も挑発行為を繰り返し、いつ誤って日本の都市にミサイルが落ちてきてもおかしくありません。
万一というのは、『起こる可能性がない』という言葉でなく、『可能性があるという言葉』であるという意味合いが強くなってきているように感じます。
何かあるかわからない。
これは企業運営でも同じです。
絶対につぶれない企業や店はありません。
また自分のポジションも絶対の保証はありません。
例えば、店長をしていて「明日頑張ればいいさ」「競合店が強いから何をやってもしかたがい」などと言って、やるべきことをしなければ、悔いが残るのではないでしょうか。
「今日できることはできるだけやってしまおう」「競合店がいかに強くても、自店でできることは最大限やって一矢報いてやろう」
という発想に立って行動することで、明日が開けてくるように思います。
なぜなら、それはまず能力の向上につながりますし、後悔がなくなります。
後悔がないということは、気持ちは明るいということです。
能力があって、気持ちが明るい人は、人から好かれます。
そういう人がいれば、是非自社に来て欲しいという経営者は多いはずです。
17歳の少女の言葉ですが、混迷を深めている今の時代にピッタリ合うのではないかと思い直し、紹介することにしました。
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亡くなられた大東社長(王将)の教育方針から学ぶ!
連日「餃子の王将」社長射殺事件の犯人逮捕について報道がなされています。
2013年(平成25年)の事件を今もなお捜査しているという日本の警察の犯罪に対する断固とした姿勢には頭が下がる思いがします。
「餃子の王将」と言えば、私が就職する時に、餃子屋さんが大卒を採用するということで、話題になった記憶があります。
しかし、時代は移り変わり、「餃子の王将」は大卒者を大量に採る優良企業になっています。
「餃子の王将」の経営には学ぶべきものがいろいろありますが、一番感心したのが、社員の料理技術向上の方法です。
これは亡くなられた大東隆行社長が話されていたと記憶しています。
王将に入って「チャーハン半額キャンペーン」などを目にしていたのですが、
当時私は、ただの販売促進をしているとしか思っていませんでした。
大東社長がテレビのインタビューで、料理技術の向上はお客様からお金をいただいてやるものであると話され、
王将で○○半額キャンペーンをしているのは、○○の料理技術を強化しないといけないと判断したのでさせているということでした。
記憶は少し曖昧ですが、こんな感じだったと思います。
「商売人の能力向上は、お客様からお金をいただいてやるものや。
王将で、○○半額キャンペーンをしているやろ、あれは社員の○○の料理技術を強化したいと思ったからや。
半額にすると、多くのお客様がぎょうさん注文してくれる。
すると社員は○○を作り続けないといけなくなる。
短期間で集中してぎょうさん○○をつくるから、自然と○○の料理技術が向上する。
これが商売人の人材育成や!」
これを聞いて感心したものです。
研修は研修、仕事は仕事と分けて行う会社が多かった中で、仕事の中に研修を織り込む発想には感心したものでした。
この発想はいろいろな企業でも活かすことができると思います。
それはパチンコ業界でも同じです。
考え方のポイントは、仕事を研修(能力向上作業)ととらえることです。
例えば、朝の1時間は挨拶訓練と位置付ければ、そういう気持ちになり、指導もしやすくなると思います。
朝礼で、「今日から1週間、朝の挨拶訓練を行います」と宣言すれば、スタッフもそういうモードになり、挨拶の指導を受けても、そういうものだと思うのではないでしょうか。
仕事をしているときに、あれこれ言われるのが嫌な人もいると思いますが、研修や訓練はそういうものなので、素直に聞いてくれるのはでないでしょうか。
挨拶だけではなく、表情や身だしなみでも良いと思います。
会員募集でも、「今日は、お客様とのコミュニケーション研修として会員募集を行います」と宣言すれば、
会員募集に回ったスタッフと、会員募集をツールとしたお客様との会話をどうすべきか話をすることができます。
同じように「今日から3日間は○○さんの会員募集研修です。集中して行ってください」と言えば、対人スキルの強化の指導ができることになります。
実際、集中して行うことで能力の向上が見込めるものがあるので、応用範囲は広いと思います。
ただ、注意点としては、スタッフに研修(能力向上作業)を仕事と思わせてしまうと、スタッフにやらされ感が出て、お客様を不快にさせるので、気を付けましょう。
王将事件が解明が進むことを願いながら、大東社長のご冥福を改めてお祈りしたいと思います。
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