□□□ 2024年 9月の目次 □□□
■奇跡を狙う立憲民主党を反面教とする!
自民党の総裁選挙も終わり、衆議院選挙が近いとあって、
立憲民主党の新代表となった野田佳彦さんはやる気満々です。
テレビなどでは「本気で政権を取りにいく」と鼻息荒く、しゃべっている様子が放映されています。
しかし、こういうニュースを見るたびに、大丈夫?という感じが湧いてきます。
理由は簡単です。
直近の政党支持率を見ているからです。
9月9日にNHKで更新されたものをグラフ化したのが下の表です。
見ていただくと、立憲民主党の政党支持率は、6.6%しかりありません。
それに対して、自由民主党の政党支持率は、31.3%とその差は24.7ポイントもあります。
およそ4.7倍の基礎票を持っているということです。
支持政党無が45.3%もいるので、これを取り込めば勝てるだろうという理屈なのでしょう。
でもそううまくいくでしょうか?
支持する政党が無い人が選挙に必ず行くのでしょうか?
ベースの支持層がこんなに低いのに、選挙の時だけ、突如支持者が伸びる?
小手先の選挙手法だけで、そんな逆転劇ができれば誰も苦労はしないのではないでしょうか?
私は政党支持率は日頃の実力テストの結果と見ています。
日ごろ実力テストが偏差値55もいかないほど悪いのに、本番では突如好成績を上げて東大に合格するということはあまり考えられません。
実力のある人間は日頃のテストも普通に好成績のはずです。
そう考えると今の立憲民主党の政党支持率では話にならない。
本気で考えるべきは、政権奪取ではなく、政党支持率がアップするような施策を打つべきです。
そういう施策も考えられない政党に、日本のかじ取りを任せることはできないのではないでしょうか。
ちなみに政権交代が起こった直前月の政党支持率(NHK)は、民主党が26.4%で自民党が24.9%でした。
だから民主党は選挙で勝つことができたんですね。
私の目から見ると立憲民主党は、まず政党支持率を本気で上げる努力をしないとダメだということです。
いきなり東大合格宣言をする前に、最低でも偏差値65以上は取ろうねという感じですね。
これはホール運営でも言えると思っています。
この政党支持率にあたるのが来店会員数です。
貯玉貯メダルをしているなら会員管理をしていると思います。
その来店会員数はホールの基礎票、政党支持率ではなく、ホール支持率のようなものです。
二度と遊技をしたくないところでは会員カードを作りませんし、カードも挿しません。
カードを作り、サンドに挿入している自体が、お客様の店舗支持の証です。
これが増加しているなら、地域NO.1もあり得るかもしれません。
しかし、これが毎月減っているなら、エリア客数の減少以上に減っているなら、
お客様のこころが店舗から離れつつあるということです。
そんな中、立憲民主党の野田さんのように地域一番を目指すと言っても、無理な話ではないでしょうか。
まずはお客様を大切にして、このホールのカードを作りたい、
利用したいと思ってもらうという地道な努力をすることをおススメします。
参考資料:会員管理実践講座
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■自民党総裁選挙から新台育成を考える!
今日、自民党の総裁選挙が行われました。
選ばれたのはご存知のように石破 茂さんです。
自民党の総裁選は予想通り決戦投票となりました。
奈良県の国会議員の高市さんと鳥取県の国会議員である石破さん。
鳥取県生まれで、現在奈良県人である私にとってはどちらの候補者も応援していました。
最終的に石破さんが勝利を収め、自民党の総裁になりました。
今回の自民党総裁選を見ていて思ったのが、業界の新台の台選びに似ているのではないか、ということです。
新台はそれなりに出るが、これ!といったものが出ない。
今回の自民党選挙では、9台(候補者を台呼ばわりして申し訳ないです)の新台発表。
まったくの新台もあれば、リメイク新台もある。
でも、どれが一番良いかはからない。
最初、コイズミ台が目新しくて良いと思っていたが、試打会を行っていくうちに評判が落ちていった。
イシバ台は毎回のように新台発表を行っており、今回の5回目。
世間の評判だけは良いが、最近目立ったことはしていない。
何となくの埋没感がある。
昔人気があったコウノ台は、施策の進め方に反感を持つい人も多く、失速。
そんな中、タカイチ台は他の台と違い、リーフレットが配り、書店にはタカイチ台が分かる本が並んでいる。
タカイチ台はある程度どのような台かが分かるので、購入するならこの台でもいいかなという人が増加。
という感じでしょうか。
しかし、実際のところ、どの新台を買ったとしても不透明。
業績が上がるかは明確な予測はできない。
そんな中で、台選びの基準は、どの台を選びたいかから、どの台を選びたくないかに変質。
どのみち新台の購入は必要なので、エイヤーで買った?というのは、
独断と偏見的な私の見方です。
でも、これって自民党の総裁選びや新台購入だけの話でしょうか?
実は、世の中の流れ的に見ると、だいたいこうなっているのではないでしょうか。
アメリカ大統領選挙でも同じでした。
トランプにするか、バイデンにするか、選択基準はどちらを選びたくないかだったように思います。
世の中が複雑になり、明確な解決策が出なくなっている。
要するに正解が分からない時代に起こる現象です。
複雑系の科学から推測すると、それが指導者の選択だけではなく、
あらゆる選択の場面に出てくるのは不思議なことではないと思います。
こういう時代に大切なことは何でしょう。
それは、選択した結果を最大限に応援することではないでしょうか。
選択後勝手にやってくれではなく、その人が最大限の能力を発揮するように応援することです。
それが選択後のリスクを一番回避する方法です。
自民党総裁選挙で言えば、石破茂さんを応援するこです。
新台購入で言えば、その新台をお客様が好感を持つように最大限の努力をすることです。
その努力が一番できるのは現場の人間です。
本部が台選びの責任を負っているので、本部が何とかすべきという考え方もあります。
現場はマニュアル通りの入替作業をするれば問題ない。
現場にあれこれ考えさせるのは、現場の負担が大きくなるので好ましくない。
この考え方も分かりますが、確実に言えることは、現場の使わない頭は錆びるということです。
本部と現場ありようは簡単に分けると4つです。
(1)考える本部 + 考える現場
(2)考える本部 + 考えない現場
(3)考えない本部 + 考える現場
(4)考えない本部 + 考えない現場
どのケースの企業が、これからの時代勝ち残っていくパチンコホール企業になるのでしょうか。
もし、(1)と考えるなら現場にどんな新台でも、お客様が好感を持つ工夫をするように指導すべきではなかと思います。
出来の悪い新台が増えれば増えるほど、現場の能力アップの機会は広がります。
弊所が行っている既存会員データを活用した機種診断はその支援ツールです
この取り組みを続けていけば、おそらく他業界でも通じる優秀な人間が現場で育っていくと思います。
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■大谷翔平の「50-50」からデータ活用を考える!
大谷翔平の「50-50」達成はご存知でしょうか?
22日時点では「53-55」となっているようです。
メジャーリーグの記録を塗り替える偉業と讃えられています。
ところで、ホームランと盗塁の組み合わせ記録って、みなさんはご存知でしたでしょうか?
私は、ホームランの単独記録、盗塁の単独記録は知っていましたが、組み合わせ記録については初めて知りました。
この組み合わせ記録を強調するメリットは、メジャーリーグの記録更新ではないかと思っています。
ホームラン単独では、メジャーリーグ記録の更新にならない。
盗塁単独でもならない。
でも、この二つを組み合わせるとメジャー記録更新の『偉業』になる。
だから、このホームランと盗塁の連結記録を盛んにPRして、大谷選手の偉大さを伝えようとしている。
という見方をしているのは私だけでしょうか?
テレビでもインターネットでも、『前人未到の偉業』というキャッチフレーズは多くの人を引き付けます。
大谷選手ホームラン52本打ちましたと言っても、それ以上打っている選手がいるので、偉業とは言えません。
日本人のメジャーリーガーでは最高というのもインパクトに欠けます。
盗塁も単独で見ればそれ以上の選手がいるので、やはりインパクトに欠けます。
大谷選手が打者に専念した場合は、二刀流の時よりも凄い打者として結果を出すだろうというのが、多くの人の事前期待です。
その事前期待に応えるためには、メジャーリーグの記録更新でなければならない。
そこで一番期待できるのが、ホームランと盗塁の組み合わせ記録となったのではないでしょうか。
こうすることで大谷翔平の『前人未到の偉業』の記録を見ようと野球ファンが球場に押しかけ、テレビやインターネットを見ます。
まさに大谷選手を活用した商売上手の手本といえると思います。
このことは、データ(記録)の活用のしかたで、ファンの期待や試合の魅力を上げることができること意味します。
パチンコ業界ではどうでしょうか?
色々なデータを表示してお客様の期待感を煽っていますが、そのデータ表示は昔ながらのモノではないでしょうか。
もっと新しいデータを考えて、それを表示することでお客様の台との勝負がイメージしやすい工夫ができるのではないでしょうか。
ホールコンには、新台導入からのデータがあります。
大当たりやアウト数を割ったりかけたりし、同一機種の平均と比較したり、MAXや最頻値を求めたり、いろいろなことができます。
表示の仕方で、お客様が台に改めて興味を持ったり、
この台は自分と相性が良いなどとイメージできるような組み合わせの発見はできるのではないでしょうか。
せっかくホールコンに大量のデータがあるのですから、それを活用してお客様の台への興味向上に取り組んでみてはいかがでしょうか?
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■「回らない回転寿司」から業界リスクを考える!
最近、回らない回転寿司が主流になってきています。
回っていてもネタが少なかったり、昔のように大量の寿司が回っているというようなことは無くなりました。
回転寿司店舗としては、寿司をレーンで回した方が活気があり、
お客様の選ぶ楽しさを体験してもらえるので、顧客満足度は高くなると考えていました。
しかし、現実はお客様の意識は変化し、そうではなくなってきているのです。
まず、大きな問題となったお客様の迷惑行為、
回転寿司の衛生管理に不信を起こさせるような動画の配信です。
回転している寿司に対して、お客様は衛生的に問題のある行為は何もしない、という大前提が崩れたのです。
お客様が回転している寿司を取ろうと思った時、「大丈夫かな?」という疑念を抱かせてしまったのです。
衛生不安を感じた人は回転寿司に行かなくなったり、
行っても多くのお客様は、回転している寿司をとるよりも、直に注文することを選ぶようになりました。
これと関連してくるのが、食品ロスの問題です。
回転している寿司を食べなければどうなるのか?
回転寿司のスタッフが食べるわけではありません。
基本的に廃棄ロスとなってしまいます。
SDGsが重視される昨今、食品ロスの廃棄を放置するわけにはいきません。
迷惑動画で流れている寿司を取らなくなったことで、廃棄する寿司が増えるように感じた人は多いと思います。
レーンに流れる寿司は店舗の演出の一環で、
一定の廃棄ロスは当たり前としてきた考え方は、SDGsの浸透で、問題視される可能性はあります。
将来的には、レーンに寿司を流していること自体で、
SDGsに配慮しない店舗とみられる可能性もないとはいえません。
回転寿司各社は、回転する寿司に替わる対策を打ち出しています。
スシローは、一部店舗でテーブルごとに設置した大型パネルを設置し、
動画で寿司を流す「デジロー」を導入しました。
タッチパネルになっていて注文もできる優れものです。
はま寿司やカッパ寿司は、回転レーンを取りやめ、代わりに直線の高速レーンで寿司を運ぶようにしています。
くら寿司にも高速レーンはありますが、特許を取得している回転レーンの仕組みは維持しています。
その代わりAI(人工知能)で顧客の選ぶネタの動向を分析して回転レーンに流し、廃棄率を3%程度まで減らしています。
消費者の意識の変化は、業界に大きな変化を及ぼすということですね。
パチンコ業界も遊技台の入れ替えや大がかりな装飾演出の交換などをしています。
お客様は新台入替を喜び、装飾を変えることで期待感が高まりやる気が出ると、
今は好意的にとらえられていますが、いつなんどきSDGsに反する、
資源のムダ遣いという指摘をされるかもしれません。
お客様の意識の変化は何がきっけで起きるかわかりません。
そうなった時どうするのか、回転寿司業界の変化は、どこの業界でもおきそうです。
まったく他人事でもないかもしれません。
彼岸のお墓参りの帰りに寄った”くら寿司”で、そんな事を考えながら家内と食事をしていました。
参考資料:読売新聞9月17日朝刊 「回らぬ回転ずし」主流に
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■交通安全運動のチラシから発想を広げる!
今日から秋の全国交通安全運動が始まります。
奈良では県の交通安全協会が「交通やまと」というチラシを作り、
1週間ほど前に新聞の在り込みなどを使って配布しています。
第一面には、運動期間や運動の重点項目、県内で統一的に強化する運動内容などを記載し、
第二面には、県警本部長の言葉や、交通安全協会の会長の話などを載せ、
県としての活動の報告等しています。
第三面には、新しく賛助会員になった法人の紹介や県内各市町村での活動を紹介しています。
第四面は、団体(法人)会員の講習状況や自動車学校などの宣伝を載せています。
交通安全運動のチラシ自体は良くできていますが、
多くの人はスルーしてしまっているのではないでしょうか。
発行号数は201号となっているので、このようなチラシをコンスタントに作っていると思いますが、
多くの人は見ないのではないでしょうか。
もちろん、今は新聞自体を取る人が少なくなっていますので、
チラシに触れない可能性は高いでしょう。
この期間は警察の交通ルール違反の取り締まりが厳しくなるので、
できるなら事前に知っておきたい情報ですが、
実際に知るタイミングは遅くなりがちです。
最悪のケースは、交通違反で捕まって、初めて知るケースでしょう。
そう考えると、店舗から積極的に交通安全運動の開始について声を掛けられるのは、お客様にとってうれしい行為だと思います。
しかしながら、サービスカウンター等の店内で声を掛けるだけでは、
多くの人に、自店が交通安全運動に協力していることがわかりません。
多くの人に知ってもらうためには、運動期間に交通安全運動ののぼり旗などを作り、
道路沿いに出してみるのはどうでしょう。
パチンコ好きの人はパチンコ店を見るはずなので、のぼり旗に目が留まります。
そして交通安全運動をしていることを知る。
良い情報をもらったと喜ぶかもしれません。
中には興味を持って来店してくれるのではないでしょうか。
交通安全運動に協力しているユニークなパチンコ店と認識してもらう方法としては、
ステッカーやシールを作るのも悪くないと思います。
また、車内に置くことができる小さなのぼり旗を作っても面白いかもしれません。
そういうモノをユニークと思うお客様は一定数いますので、
その人が職場や友人に伝えてくれる可能性はあるのではないでしょうか。
するとパチンコやスロットをしたいと思った時、自店の名前が浮かぶ確率が高まります。
交通安全への積極的な参加は地域貢献になります。
どれだけ工夫ができるか新しい挑戦してみるのはどうでしょう。
この秋でなくても、来年の春もありますので、研究してみる価値はあると思います。
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■「国語に関する世論調査」から読書の必要性を考える!
みなさんは本を読んでいますか?
9月18日の読売新聞の朝刊の1面に「本『読まない』急増6割」というタイトルがありました。
文化庁が17日に公表した2023年度の「国語に関する世論調査」の結果の一部です。
この調査は今年1~3月に全国の16歳以上の男女6000人に郵送で実施したものです。
回答者は3559人。読書の状況については、2008年以降、5年ごとに調べています。
本の中にマンガや雑誌は入っていません。
電子書籍は本の中に含みます。
対象者に1か月に大体何冊ぐらい読んでいるか尋ねたところ、
「読まない」と答えた人は62.6%にもなりました。
過去は大体47%前後だったので、突然急増したように思います。
当たり前ですが、1冊以上読む人は、36.9%と大幅に減少しています。
読書量が以前より減っていると答えた人は、69.1%。
減った利用としては、「情報機器(携帯電話やスマホ等)で時間がとられる」
が43.6%でもっとも多かったようです。
電車の中や待合所でスマホなどを一生懸命に見ている人は当たり前の光景なので、
そうだろうなという感じですね。
次が「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」38.9%と少し前回より減っています。
三番目が「視力などの健康上の理由」が31.2%です。
私も白内障の手術をする前は、目の疲れが酷く、本を読む気にならなかったのでよくわかります。
さて、読書は本当に必要なのでしょうか?
東京学芸大の中村和弘教授(国語科教育学)は
「読書には思考力や表現力を育成する効果がある」として読書の大切さを指摘(読売新聞)されています。
これが正しいとすれば、思考力や表現力を獲得したいと思っている人にとっては読書は有益となります。
そう考えると学生さんなどは読書は必要だということです。
逆に言えば、思考力や表現力を必要としていない人は、読書をしなくても困らないのかもしれません。
それではみなさんの職種はどうでしょうか?
思考力や表現力を要求されているでしょうか?
仕事を工夫することなく、従来通りのことを従来通りやることで十分やっていける。
しかしも、自分から何も発信することがなく、メールも電話もしないとなると、
読書をしなくても大丈夫ということになります。
そういう恵まれた環境??にいる人はだんだん少なくると思います。
業績が悪くなると工夫つまり考えることが要求されますし、
ポジションが上がると、自分の業務や部下指導以外にも、
他部署との連携や将来の会社なども考えることが要求されます。
思考力は思考しない限り身につきません。
急に考えるように言われても、日頃から思考力を鍛えておかないと難しいでしょう。
中には記憶力で補うこと考える人もいます。
今は、スマホがあるので、自分の頭の中でなくスマホの記憶(情報)の検索に頼る人がそれです。
しかし、多く場合、自分の今置かれている状況にピッタリあう情報はないので、
最低限情報活用のための思考が必要とされます。
みなさんの置かれている状況はどうでしょうか?
周りの上司や社長を見ても、読書をしている様子はない、
しかもこのまま将来にわたって、業績は順調と予想されるなら読書をしなくても大丈夫です。
もし不安があるなら、読書をした方がリスクを減らす可能性を高めるので、読書はおススメです。
また、お子さんがいる場合、お子さんの能力のアップを願うなら、読書はおススメです。
子供は親を見て育つので、親の読書の姿を見せておく必要があるからです。
参考資料:読売新聞9月18日朝刊 「本『読まない』急増6割」
:国語に関する世論調査概要 2023年度
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■敬老の日を活用してプラス価値観を共有する!
敬老の日があります。
9月16日は敬老の日です。
敬は訓読みをすると「うやまう」となります。
敬うというのは、「相手を尊んで、礼を尽くす(goo辞書)」と書かれています。
つまり9月16日を老人を敬い、礼を尽くす日ということになるのですが、みなさんはどうされていたでしょか?
老人から連想されるものは、「高齢化問題」「医療や年金といった社会保障費の増大」「老害」「認知症」などではないでしょうか。
どう見てもマイナス的な連想が多いのではないでしょうか。
そういうイメージの中で「敬老の日」と言われて、多くの人が老人を敬う気持ちになるとは思えないと感じるのは私だけでしょうか?
昔は長生きができなかったので、とにかく長生きすることは尊ばれました。
そして、紙などの記憶媒体も少ないので、老人の記憶というような貴重な情報でした。
何か問題が起これば、過去にも同じような問題があったのか、そのときどのように対応したのかなど、
アドバイスを受けることができました。
今でいえば、生成AI?に匹敵する能力者だったのかもしれません。
だから長寿を祝った。
70歳は「古希」、古来希なり、こんなに長生きすることはめったにないということで盛大なお祝いをしました。
現在、総務省の推計によると日本では70歳以上の人は2898万人と日本の人口の23.4%にもなっています。
どう考えても「70歳=古希」という用語に違和感を覚えてしまいます。
今の感覚なら「100歳=古希」ではないでしょか。
70歳で亡くなったという話を聞いて、長生きしたという人はほとんどなく、
なんでそんなに早く亡くなるのというのが普通の反応ではないでしょうか。
人の心理の中に「希少性の原理」というものがあります。
簡単に言えば、人は少ないモノ、手に入り難いものに価値があると思ってしまう心理的傾向です。
スズメは何故大切にされず、トキは何故大切にされるのか、この原理をよく表しています。
現在の老人の価値が下がったのは、この原理の影響もあるかもしれません。
昔はトキだったのが、今はスズメになってしまった。
どこに行ってもススメがいるように、老人もどこに行ってもおられるという感じですね。
ある人が言いました。
「おなじスズメでも、金のスズメは大切にされる」
スズメ自体の価値が上がれば、大切にされると。
現在、平均寿命という言葉の他に「健康寿命」という言葉があります。
寝たきりで長生きするのではなく、健康で長生きすることを目指そうというものです。
さらには「貢献寿命」という考え方も出てきました。
高齢になっても社会とかかわり、世の中に貢献してく期間を延ばしましょうものです。
ところで高齢者は本当にマイナス面が大きいのでしょうか?
実は、その存在自体で社会活動に貢献しています。
もし、高齢者が日本からいなくなったらどうなるかを考えるとよくわかると思います。
パチンコ業界などは大打撃を受けると思います。
別にパチンコ業界だけでなく、医療や介護業界は壊滅すると思います。
実は老人は存在自体に大きな価値を持っているのです。
そして、これまで日本や地域に貢献してきた実績に対する敬意は当然持つべきでしょう。
敬老の日は、そういう老人の過去の実績や存在価値をしっかり認識する日にしたいものです。
店舗のスタッフが、老人の価値に気づき、心から尊敬の念をもつと、
高齢者の定着率は確実にあがるのではないでしょうか。
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■月末のSDGs週間を活用する!
みなさんの会社や店舗は「SDGs」取り組んでいますでしょうか?
今月9月の22日から29日は持続可能な開発目標(SDGs)の推進と達成に向けて意識を高め、
行動を喚起する「SDGs週間(グローバル・ゴールズ・ウィーク)」です。
国連総会の会期に合わせて行われているものです。
国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」(SDSN)によると
日本のSDGsの達成度順位は167か国中18位で、昨年の21位より3ランクアップしています。
ちなみに上位5カ国は以下の通りです。
1 フィンランド 86.4(1、86.8)
2 スウェーデン 85.7(2、86.0)
3 デンマーク 85.0(3、85.7)
4 ドイツ 83.4(4、83.4)
5 フランス 82.8(6、82.0)
18 日本 79.9(21、79.4)
点数は獲得スコアで多いほど達成度が高いと言えます。()の中の数字は、前年の順位と獲得スコアです。
日本でも多くの企業がSDGsに取り組んでいますし、SDGsのバッチを背広に付けている人も見かけます。
個人的にはサスティナブル(持続可能な)という言葉の響きがいいように感じています。
多くの人は今が良くても、この先どうなるのかを心配しています。
自分たちはなんとかなるかもしれないが、子供たちの世代はたいへんなことになるのではないか心配しています。
企業経営者も今が良くても、この状態を続けていけるかどうかを気にしています。
持続可能ならば投資をしていきたいと思いますが、そうでなければ投資も躊躇してしまいます。
後継者問題も同じで、息子や後継者に任せたいと思いかどうかは、持続可能性で大きく判断が違ってきます。
そういう意味では、持続可能性というキーワードに対する関心は高く、それにフィットしたSDGsは、多くの人々の共感を得たのだと思います。
実際、どの分野でも、持続可能な取り組みの必要性を聞いて、否定する人はほとんどいなのではないでしょうか。
実際、SDGsへの取り組みは、身近な多くの問題と重なります。
プラゴミの問題、食品廃棄ロスの問題、資源のリサイクルや環境問題等、
これらに対処していくことは社会貢献に他なりません。
世の中の人は社会貢献をするような企業を求めています。
その要望に応えるように、CMなどの中にSDGsに対する取り組みを訴求する企業も結構あります。
コミュニティホールをつくる十分条件の一つとして、社会貢献は重要です。
なので積極的に取り組まれている店舗も多いと思います。
しかし、社会貢献をしても、そのことをお客様が知らなければ店舗の信頼向上にはなりません。
そこで、この9月22日からのSDGsウィークを活用して、大々的に、これまでのSDGsへの取り組みを紹介したり、
あたらなSDGsへの取り組みを始める宣言をしてはどうでしょう。
SDGsに取り組むことと、お客様に伝わることは別です。
お客様も店舗から言われて、改めて店舗の活動に気づく人が多いのではないでしょうか。
参考資料:十分条件の⑩:社会性がある公共性があると納得する取り組み
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■トヨタのオリパラのスポンサー更新から考える!
パリで開かれていたパラリンピックが9月8日に終わりました。
パラリンピックとは障がいのあるトップアスリートが出場できる世界最高峰の国際競技大会です。
今回で17回目となります。
167の国と地域から約4400人が参加し、日本からは175人が参加しました。
開会式のテーマは”共生社会”です。
障がいの有無の垣根を越えて分け隔ての無い社会の実現を促進することを目指しています。
トヨタ自動車は2015年からオリンピックとパラリンピックの最高位スポンサーになっています。
そのため選手や関係者が使う車を開発し、提供しています。
例えば、車椅子電動けん引装置「YoshーE」があります。
パラリンピックの開会式の時にも使われたもので、車椅子に簡単に取り付けることができます。
電動の1輪車を車椅子の前に取り付けるもので、三輪車のような感じになります。
時速8kmで走行できます。
市場に出回る約8割の車椅子に装着可能です。
ニュース番組WBSで、トヨタはオリンピックの最高位スポンサーは更新するつもりはないが、
パラリンピックの最高位スポンサーの延長は希望していると伝えていました。
なぜ、パラリンピックなのかというと、障がい者の悩みを解決する取り組みは、
高齢者など多くの人に価値ある製品を提供することにつながると考えているからです。
高齢で歩けない人、身体が不自由になった人、免許を返納して移動手段に困っている人、
そういう人が手軽に移動するモノづくりをトヨタは研究しています。
社会インフラとして今後必要となると考えています。
トヨタは、パラリンピックはその研究成果を発表し、試す場と位置付けているのです。
確かに障がい者用の乗り物の発表の場としては、これ以上の場はないのではないでしょうか。
新しい移動手段を考えるのは大変なことです。
いつかは良いモノをつくろうという目標は、期限がなくモチベーションが続きません。
でも、4年に1回、パラリンピックに合わせて何らかの成果を発表していくというのは、
期限があり、無理にでも成果を出す必要があります。
そういう意味では、トヨタの開発チームに刺激を与え続ける良い材料になるのは間違いありません。
もし、何の期限も無かったとしたらどうでしょう。
おそらく開発はなかなか進まないのではないでしょうか。
節目を作って、それまでの成果を発表することの重要性を、
トヨタのパラリンピックの最高位スポンサーの継続は教えてくれているように考えます。
コミュニティホールの開発もこれとよく似ていると思っています。
コミュニティホール作りを続けていっても、完成と言うものはありません。
なぜなら、お客様の意識や好みは変わっていくからです。
節目がないと、コミュニティをやっているどういう成果が出ているのかわからなくなってきます。
そこでお勧めしたいのが、期限を切って成果を発表する場を設定することです。
例えば1年間に1回「ホールの取り組みの振り返り発表」をするなどです。
1年の間に、店舗はホールのコミュニティ作りのためにどのようなことを取り組んできたか、
あるいはお客様のためにどのようなことをしてきたかを振り返り、
その時の様子やお客様の反応を写真や文章で掲示するというような感じですね。
節目があることで、店舗もいい加減なことはできないと緊張感が生まれます。
そしてお客様は改めて店舗の運営の考え方と価値を知ることになります。
店舗に対する共感者を増やすイベントになると思います。
共感者の中には店舗のために「推し活」をしてくれる人も出てくるかもしれません。
実際、店舗が頑張っている接客やサービスなどの施策を、お客様が十分理解しているということは無いと思います。
だからこそ、節目を作って、お客様に店舗の想いや日々行っている施策を、改めて伝えることをおススメします。
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■お米作り農家のリスク対応の差から考える!
企業は環境変化に適応していかなければ生き残れない。
企業とは”環境適応業”であると言った方がいます。
経営環境が変わる中、今までのビジネスのやり方では売り上げが上がらない、
或は利益がでなくなってしまう、よくある話です。
最近、コメ不足が問題になっています。
猛暑の影響でコメの生産量が落ちているのです。
昨年は特にひどい状況でした。
猛暑は地球温暖化の影響と言われています。
なので、今年の猛暑をしのげば、また従来通りの稲作ができるかどうかは、かなり怪しい状況です。
また、最近台風の風も強くなっています。
収穫前に台風が来て、稲がなぎ倒されて大きな被害でています。
この台風の風が強くなっているのも地球温暖化の影響と言われています。
ということは我慢していれば何とかなるという問題ではないということです。
環境の変化の中で、対応を模索しているのは企業経営ばかりでなく、
農家の方も同じです。
経営環境が悪くなっと時、どういう対策を取ったのかが、その後大きな差になります。
お米を作っている農家さんも、来年は良い年になるかもしれないと、
ただ我慢して過ごす農家さんもいれば、
来年も同じようなことになっても収益を確保できるようにと、考えて手を打つ農家さんもいます。
例えば、猛暑で生産量が落ちてる農家さんの中には、
暑さに強い『にじのきらめき』という品種を植えることで、収穫減少のリスクを回避しようとしている
農家さんがあります。
また、風などの災害で収穫が減少する可能性がある地域の農家さんの中には、
台風の風でも折れにくい茎が太い『サクラ福姫』を植える試みをしている農家さんもいます。
環境が変わっても何も対策をしない農家さんと、
環境の変化に応じて対策を積極的に行う農家さんとでは、
地球温暖化を考えると今後収益に大きな違いが出てくると推察できます。
経営環境が変わり、困難が出会った時に諦めることなく工夫して対策を打つかどうかで、
収益(業績)が大きく変わるのは当たり前です。
これはパチンコ業界にも言えることです。
例えば、優秀な遊技台が出ない中で、お客様のやる気が低下している場合、
どうすればお客様が喜んで打ってくれるのか取り組んでいる企業と
仕方がない諦めと良い遊技機がでるまで我慢しようと考える企業とでは大きな差ができます。
エリア人口が減っている中、何とかパチンコ店に興味をもってもらうように工夫する企業と、
仕方がないと諦めてしまう企業とではやはり大きな差ができると思います。
経営上の困難は、経済の神様からの試験みたいなもので、
それを乗り越えて業界を活性化させることができるかどうか見ているのかもしれません。
経済の神様から頻繁に試験を出される業界に必要なのは、
我慢する力ではなくて、課題を達成する知恵です。
知恵を持っているのは人なので、経済の神様は業界に対して、
集めた人材が業界を残すにふさわしいかどうか
試しているのかもしれません。
経済の場合、地球温暖化に相当するのが「人口減少」です。
これが進めば確実にどの業界も影響が出てきます。
今のところ有効な対策は見つかっていません。
つまり温暖化と同じで年々悪化していくということです。
我慢をしていても良くならないということは、積極的に改革に取り組む必要があるということです。
どれだけ新しいことにチャレンジし、課題を解決してきたか、一度整理してみてはいかがでしょか。
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■「ここちよい微アガーデン」をヒントに企画する!
9月に入っても暑い日が続いています。
暑いと何となく夕食にビールが飲みたくなってしまいます。
できればお昼にビールを飲みたいところですが、
いろいろと差しさわりがあるので、それはなかなかできません。
みなさんは夏のビールはお好きでしょうか?
まだ暑さが続いているので、一般賞品としてビールは悪くないと思います。
しかし、ただビールを売るのであれば、どうでしょう。
一般消費者の目から見れば、スーパーマーケートや酒販店、
コンビニで買うという選択肢を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
そう考えるとビールを一般賞品として普通に販売しているホールで購入するのは、
お客様にとっては面白みに欠けるように思います。
パチンコ業を娯楽産業として位置付ける企業も多いと思います。
しかし、その娯楽の定義は企業によって差が出てきます。
遊技台をもって娯楽産業と言っている企業もあれば、
ホールのトータルな運営をもって娯楽産業あるいはエンターテインメント産業としている企業もあります。
お客様にとってみれば、後者の方が総合的に楽しめるのではないでしょうか。
もし、後者を自店の定義としているなら、ただビールを賞品として普通に販売するのは、
芸が無いのではないでしょうか。
せっかくならビール販売を通して、お客様に楽しんでもらうような企画をすることをおススメします。
参考になるのが、今年の8月29日(木)から8月31日(土)に行われた「ここちよい微アガーデン」ですね。
日本初の”微アルコール”に特化したビアガーデンです。
アサヒビール・サッポロビール・ヤッホーブルーイング・トリクミ・木内酒造の5社共同イベントです。
お酒に強くない人も楽しめるというコンセプトです。
実は健康志向の高まりで、強いアルコールが敬遠されがちになっています。
実際、アサヒビールやサッポロビールはアルコール度数8%以上のいわゆる「ストロング系」の缶酎ハイを新規販売しない方針を打ち出しています。
今の方針はアルコール度数の低いものを消費者に知ってもらい、
飲酒と健康を両立してもらうというものになっています。
低アルコールのCMが多くなっているのはそのためです。
ここで質問です。
みなさんはもう”微アルコール”は試されましたか?
宣伝をしていても買い物に行くと、これまでと同じビールを買ってしまうのではないでしょうか。
奥さんが買う場合は、奥さんが酒好きでない限り、いつものビールになっているはずです。
この日常に対して、「微アルコールを試してみましょう」という提案はどうでしょうか。
お客様にちょっとした非日常提案になるのはないでしょうか。
微アルコールをおススメし、「奥さんと一緒に試してみませんか?」というのはどうでしょう。
また、敬老の日も近いので、「健康のために、敬老の日は微アルコールをプレゼントしてみませんか?」というのもいいかもしれません。
微アルコールはまだまだ知られていないので、「健康を意識して、自分の好きな微アルコールを見つけませんか?」というのも悪くないでしょう。
何と言ってビールの味は大切なので、微アルコールの人気投票をするのもありでしょう。
店内では飲めないので、何本か買って帰ってもらい、
後日時に評価ボードに記録してもらうという感じになるでしょう。
お客様に「お味はどうでしたか?」と訊けば、会話は弾むのではないでしょうか。
そのためには、スタッフの事前試飲もありと思います。
ちなみに「ここちよい微アガーデン」で出された微アルコールは以下の通りです。
◆アサヒビール「アサヒ ビアリー 」(ALC. 0.5%)
◆サッポロビール「サッポロ The DRAFTY」(ALC. 0.7%)
◆ヤッホーブルーイング「正気のサタン」(ALC. 0.7%)
◆トリクミ「CIRAFFITI Session IPA」(ALC. 0.5%)
◆木内酒造「常陸野ネスト ノン・エール」(ALC. 0.3%)
まだまだ暑い日が続くようなので、微アルコール賞品企画をしてはいかがでしょうか!?
参照資料:アサヒプレスリリース「ここちよい微アガーデン」開催
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■『プラチナバイト』をヒントに採用を再考する!
お盆前に那須ハイランドパークが、『プラチナバイト』を募集したところ、
募集人数の10倍を超える100人以上の応募があったそうです。
人手不足の時代に10倍を超える応募!?ということで、ニュース番組WBSで紹介していました。
『プラチナバイト』とはお盆の期間(10日から18日)だけ働くアルバイトにつけた名称で、
通常この期間のアルバイトは集めにくかったようです。
そこで人事担当者は通常時給1100円から1300円のアルバイト料を大きく引き上げて、
時給2500円としました。
すると予想以上に反応があり、担当者は嬉しそうでした。
通常、お盆休みはゆっくり家で過ごしたい。
学生も実家に帰ってゆっくりしたいと思うのが普通です。
しかし、その期間”結構稼げる”となれば、話は別です。
1日に8時間バイトをすれば2万円稼げます。
1日休みがあるとしても8日間行けば16万円です。
家計の足しになると思う主婦がいるかもしれませんし、
大学生なら卒業旅行の資金になると思うかもしれません。
そう思うと家でのんびりしているどころではないと思う気持ちも分かります。
仕事内容は売店の販売員などですが、
担当者は来園客と積極的にコミュニケーションがとれる営業力や販売力のある人材を求めると
優秀な人材確保に強気の姿勢でした。
確かに募集がほとんどなければ、猫も杓子も採用してしまいそうになります。
ところがこれだけ多くの人が来れば、優秀な人をどう見つけるかが採用担当者の腕の見せ所となります。
採用担当者の強気の姿勢ももっともだと思います。
なぜ今頃この話をしているかというと、この事例はアルバイト人材確保のヒントがあるからです。
募集しても人が来ないのは、人がいないのではなく、あえて応募したいと思うだけの魅力を感じないからということです。
那須ハイランドパークは『プラチナバイト』という手法で、
自パークで働いても良いと思っている人のリストを100名以上確保したことになります。
応募した人は、時給2500円以下では絶対働かないという人ではありません。
また、お盆の期間以外は働けないという人でもありません。
今回採用できなかった人でも、優秀な人はいるでしょう。
そういう人に短期の高額バイトの話をし、アルバイト候補登録をしてもらうことは可能ではないでしょうか。
パチンコ店のスタッフも急な退職などがあります。
また、イベントなどで人手を増やしたいときがあります。
大手チェーンなら本部や他店舗から人を回してもらうことも可能でしょうかが、
そうでない場合は結構たいへんです。
そういうときアルバイト候補登録をしてもらっておけば、切る抜けられる可能性は高くなると思います。
そう考えると那須ハイランドパークの『プラチナバイト』による人集めは、
応募者の注目を集め、自店に存在をPRし、アルバイト予備軍をつくる有効な方法ではないでしょうか。
でも今の大学生は連休は休みたがるからという意見もありそうですが、
それは時給が通常とあまり変わらないなら休みたがるということです。
それは『プラチナバイト』の応募結果を見ればわかると思います。
ポイントは期間限定と高額です。
採用打開策として一度試してみる価値はあると思います。
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■USJのハロウィンからイベント期間を再考する!
大阪のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」は、
今月4日にこの秋のハロウィンイベントを公開しました。
ポケモンのキャラクターである「ピカチュウ」がDJとなり、
ポケモンの音楽をアレンジした曲などに合わせて踊りるショーなどが披露されたそうです。
ハロウィンイベント期間は9月5日から11月4日までということです。
パチンコ店でUSJのイベントで参考にできる点はあるでしょうか?
まさかイベントにピカチュウの着ぐるみを着ようと考える人は少ないとは思いますが、
そういう直接的な話ではなくイベントの使い方というところでは、参考のなると思います。
ハロウィンは10月31日に行われる夜のお祭りです。
キーワードは悪霊、カボチャやカブをくりぬいて作る「ジャック・オー・ランタン」、
子どもたちが魔女やお化けに仮装、家々を回りお菓子をもらうなどですね。
これらのキーワードにテーマパークのエンタメ性を加えて、独自のハロウィンをつくり出しています。
そして何より注目したいのは、期間です。
ハロウィンをバカ正直にやると1日のイベントになってしまいます。
それをUSJは約2か月間行っています。
ここに注目してください。
USJに来る人は、ハロウィンは10月31日なのに、その日以外に行うとは”けしからん”などとは言いません。
ラッキーと思って楽しんでいます。
実際、USJに行ったときに何もイベントをしていないのと、
何かイベントをしているのでは、ワクワク感が違うと思います。
何が言いたいかと言えば、1日のイベントでも伸ばす工夫が、
お客様に好印象を与える可能性が高いということです。
例えばもうすぐ敬老の日ですが、敬老の日に何かイベントをするなら、
敬老の日だけ何かするというのではなく、その前々からイベント期間にして、
何かを仕掛けていくようにすれば、敬老の日のイベントが盛り上がるだけでなく、
店舗として、お客様のために何かをしているという演出ができるということです。
イベント内容はUSJのようにキーワードを取り出して、
万人受けするように、それをアレンジすれば、イベント期間を長くすることは可能です。
例えば、テーマを”老人”ではなく、”健康”にするなどですね。
正直にその日だけというのも悪いとは言いませんが、
多くのお客様は毎日来ているわけではありません。
期間を作って、多くの人に楽しんでもらう、そういう発想はいろいろな行事に活かせると思います。
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■すかいらーくの新業態から顧客満足を考える!
すかいらーくグループが新業態のお店を出したのはご存知でしょうか?
すかいらーくは大手ファミレスチェーンというイメージですが、
消費者の外食に対する要望の変化に合わせて、いろいろな業態の飲食店を作っています。
ニュース番組WBSは、すかいらーくグループが東京の小平市に出店する新業態店『イタリアンリゾート ペルティカ』について紹介をしていました。
店内の装飾はリゾートホテルのダイニングのような作りになっており、
開放的なメインフロアの他に、ワインの蔵をイメージした個室など、工夫を凝らしています。
ドリンクバーはグループ最大で、12mの長さがあり、48種類のドリンクの素が置かれています。
ハワイかどこかのリゾート地に来たような錯覚を思わせるような作りになっています。
運営の工夫も一部紹介されていましたが、
例えばバジルのパスタを注文すると、注文したお客様のところにすり鉢の中に入ったバジルの葉とすり棒が運ばれてきます。
何をするのかというと、お客様が自分でバジルの葉をすり鉢と棒ですり潰します。
要するに自分でバジルソースを作るという経験を、お客様の体験価値としているのです。
すり潰したバジルの葉は、また厨房に運ばれて、パスタにかけられて出てきます。
他ではあまりない仕掛けです。
また、先ほど触れたドリンクバーは「無限ドリンクバー」と言われるもので、
48種類のジュースの素を組み合わせて、自分の好みに合ったドリンクを創造してもらうところに価値を置いているようです。
48種類のジュースの素の組み合わせは、言葉通り無限にできると思います。
すかいらーくグループとしては、お客様は二極化していると考えており、
「日常使いしたい店」と
「日常と違う体験をしたい店」
に分けられると判断しているようです。
そして、そのどちらにも対応することで業績を上げるという方針です。
この新しい業態のお店は、後者の店舗ということになります。
見ていて感じたのは、入るお客様が、この店はどういうコンセプトの店なのか、
しっかり理解して利用する必要があるだろうということです。
例えば多忙で時間の無い人が、とりあえず手早く食事をしたいと思って、
このお店に入りバジルパスタを頼んだら、どうなるでしょう。
早速注文の品が出てきたと思ったら、バジルソースを作ってくださいと言われる、
「なんだこの店は!」と思うのではないでしょうか。
とりあえず喉(のど)をうるおせればいいと思っているのに、
「無限ドリンクバーです、お楽しみください」と言われたら、
そんなの関係ないと思うのではないでしょうか。
言いたいことは、お店の特色を出して、それを好む人に来てもらうことが大切だということです。
飢えを満たすだけの目的の人は、恐らくこのお店に入ったとたん、
このお店は自分が求めている飲食店ではないと感じると思います。
気づいた人は、すぐ出ていくと思います。
そういう意味で、外装や内装などの演出は、この店に合ったお客様は誰かを伝えてくれる、
ある意味ミスマッチを防ぐ機能を果たしてくれていると思います。
それではパチンコ店の場合はどうでしょうか?
遊技で勝ち負けだけを提供する店舗と、コミュニティホールとして、
お客様にホールを楽しんでもらいたいという店舗の違いを出せているでしょうか。
どんなに素晴らしい接客やサービス、体験を提供しても、勝ち負けだけしか気にしないという人には、
不要なものとなってしまう可能性があります。
それは先ほど挙げた多忙な人が、すかいらーくの新業態店に来たのと同じようになるからです。
接客やサービス・体験はそれは絶対的なものではなく、
そういうものを欲する人に来てもらって、初めて価値が出るということです。
集客にあたっては、そのことを意識することは大切ではないでしょうか。
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■お客様の防災状況を会話のネタにする!
9月1日は防災の日です。
8月は南海トラフ地震臨時情報が出され、台風7号が接近し、台風10号が長々と日本周辺に居座り、
防災を常に意識する月でした。
ホールの中には、防災の日にということで、改めて防災についてのキャンペーンやイベントを行い、
お客様の防災意識の向上を図っているところもあると思います。
ところで南海トラフ地震臨時情報が出された時、
防災グッズを販売している店舗で、品切れなどが起こったことは知っていると思います。
イメージ的には、多くの人の防災意識が高まり、それなりの準備をしたようなイメージですが、
本当にそうなのでしょうか。
羽鳥慎一モーニングショーで、「”巨大地震注意”で確認したこと」という
総合防災情報研究センターが行ったアンケートを紹介していました。
上記の結果を見て皆さんはどう思われるでしょうか?
私は正直なところ以外に少ないと思いました。
ニュースの中で紹介されるインタビューは、防災意識の高い人を対象に行います。
臨時情報を別に気にしていない人のインタビューをニュースで取り上げても意味が無いだけでなく、
視聴者の防災意識向上の妨げになるからですね。
その結果、実際よりも国民の防災意識が高まっているように錯覚してしまいます。
でも実態は、多くの人は具体的な行動をとっていないということです。
ある意味、マス的な呼び掛けの限界と言えるかもしれません。
この状況を見て、これは地元密着店として、地域貢献のチャンスと思った方はどれくらいいるでしょうか。
自治体などが徹底したいことは、自治体単独ではできないものです。
地域の協力が必要です。
この地震に対する防災対策もその一つです。
関係づくりをしているスタッフが、転倒防止についてお声がけをしたり、
一緒に避難経路や避難所について確認したりすれば、
このアンケートの数値はかなり改善されるはずです。
私たちの業界は、お客様の安全安心を大前提として成り立っている業界なので、
防止意識の向上支援は最終的に自分たちの業界のためになる活動です。
もし、ただ防災の日ということで、防災グッズの展示だけをしているということであれば、
今回は会話のネタとして、紹介した上記のグラフなどをお客様に見せながら、
お客様の対策状況を簡単に質問してはどうでしょうか。
そして、もし、やってない項目があれば、この際やってみませんかとお客様に後押ししてみるのはいかがでしょう。
お客様との会話もでき、関係づくりの強化になると思います。
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