新型コロナ運営対策コーナー

コミュニティマネジメント研究所

新型コロナウイルスの感染

 感染防止の正しい知識を身に付ける

オミクロン株の感染力が強い理由?

 現在(2022.1.19)新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株が蔓延しています。 従来型のデルタ株の感染から、一気にオミクロン株へと移行しました。
 WHO(世界保健機関)は、2022年1月11日付けの週報で、オミクロン株の感染力について、「感染力が上がっている」と明記しています。 そして、WHOは、累積の感染者数が2倍になるまでにかかる「倍加時間」という数値が、これまでの変異ウイルスに比べて短いとしました。

 でも、なぜ、オミクロン株の感染力は強いのでしょうか? 感染力が強いという話は聞きますが、その理由についての情報について、これはという研究発表や調査が見つけられなかったので、報道されたものをまとめてみました。

<<感染力が強い理由>>

①オミクロン株は、30カ所以上の変異を起こしていて、レセプター(受容体)の結合力が強くなっている。

②オミクロン株は感染して2日か3日で症状が出る方が多いので、感染してから他人にうつすようになる期間も短い(潜伏期間が短い)

③炎症の場所が鼻や咽喉(のど)にとどまる(鼻やのどで増殖)ケースが多く、飛沫の中のウイルス量が従来より多い。

④「空気感染」の可能性がある。

※政府分科会メンバーで川崎医科大学の中野貴司教授は、オミクロン株の感染力の強さはウイルスが細胞と結合するスパイク部分の変異(①)に加え、潜伏期間に関係している(②)可能性があると指摘されています。

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◆レセプターの結合力

 ①の「レセプターの結合力が強くなっている」というのであれば、 これまで細胞に入り込むまでに、抗体や免疫細胞などで防いでいたものが、防げなくなったということで、 これまで体内に入ってきても防げていた新型コロナウイルスの量でも、オミクロン株の場合、感染するということです。
 多くの人が新型コロナウイルスを完璧に遮断しているわけではないので、少量でも感染するということであれば、感染の急拡大も納得できます。

◆潜伏期間の短さ

 ②潜伏期間が短いので、感染するとすぐに新型コロナウイルス(オミクロン株)をまき散らし始めるので感染力が強いというものです。
 これについては、欧米ではマスクをしないので、一気に広まる可能性は高いと思いますが、日本では感染していない人も習慣的にマスクをつけているので、その影響は薄いように思います。 もし、有るとすればマスクの着け方に問題があるかもしれません。 ①が真実とすれば、マスクをしているが少量のウイルス漏れを起こしていると考えると、感染急拡大に関係してくると思います。

◆オミクロン株の増殖場所

 ③「オミクロン株の増殖場所」ですが、鼻や咽喉(のど)で大量にウイルスが作られているということであれば、飛沫に含まれるウイルスが量が多くなることは容易に考えられます。 加えて、デルタ株の症状は風邪の症状に近いので、咳(せき)などで大量にウイルスがマスク内にバラまかれ、それが漏れてしまうと考えられます。
 従来のコロナウイルスは肺までいくので、ウイルスが体内に留まり易く重症化しやすいが、逆にデルタ株は、ウイルスを対外に排出してしますので、重症化しにくいが、感染させ易いように思います。

◆空気感染

 ④空気感染については可能性があるという指摘があるだけですが、もしそうなら、従来の感染対策では感染を防ぐのは難しいということになります。 感染対策をしているのに感染が全く止まらないということであれば、これが感染力アップの根本原因になる可能性があります。

<<感染防止対策>>

 感染防止対策としては、一番は3回目の接種でしょう。二番目は正しいマスクの着用の徹底。密を避けソーシャルディスタンスを従来よりも大きくとるということになります。 空気感染の懸念もあるので、換気の悪い密閉空間に行かない、留まらないということになるのではないでしょうか。 そしてないより、体調管理をして自己の免疫力を落とさないことです。

 以上のまとめは単なる私の私見ですので、このページをご覧になっている皆さんは、最新の情報を入手して、よりより対応をしていただくことを希望します。

参考資料:オミクロン株の症状は?WHO 鼻・のど炎症出るも重症化リスク低い

〇追記 1月19日(2022年)に分科会の尾身会長が、感染者の特徴として『大きな声をあげている場所』に行っていたとコメントし、人流を制限するのではなく、人数制限をするように発言し、以下のことに避けるように言っています。

  ①大人数での会食
  ②大声
  ③換気不十分
  ④不適切なマスクの使用

参考資料:尾身会長、今後の感染対策は「人流抑制より人数制限」(読売新聞)

■一言

 感染力が強いと言われても、それだけで感染防止対策を強化することはできません。 感染力が強い理由が分かって、初めて具体的な対策が出てくると考えます。

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