新型コロナ運営対策コーナー

コミュニティマネジメント研究所

各業界の感染防止対策事例

 他業界の事例を知り、自社に取り入れる

いろいろな業界の感染防止対応策

 お客様やスタッフを感染させないという取り組みは、今は当たり前になっています。 他業界を知ることで、自店や自業界の取り組みレベルが見えてきます。 良いモノ、参考になるものはどんどん取り入れていくことが、より良い感染防止策につながります。

   ◇感染防止を徹底しているベンチマーク店舗
   ◇飲食業界の感染防止対応
   ◇小売業界の感染防止対応
   ◇金融、運輸、ホテル、サービス業等の感染防止対応
   ◇その他業界の感染防止対応
   ◇パチンコ業界の感染防止対応

参考資料:スーパーなど小売店舗における感染拡大防止のための取組事例(経済産業省)

関連資料:業種別ガイドライン(経済産業省)

■感染防止を徹底しているベンチマーク店舗

<きちり新宿店(居酒屋チェーン)さんの対応>
 ①入店時は次亜塩素酸水が噴霧する通路で除菌しながら入店してもらう。
  ※現在(6/4)、次亜塩素酸水の噴霧については専門家から否定的意見有り。要注意
 ②受付を人からモニターに変え、モニター接客をする。
 ③入店されたお客様には検温をお願いする。
 ④入店されたお客様にはアルコール消毒をお願いする。
 ⑤入店されたお客様にはマスク着用をお願いする。
 ⑥テーブル案内は、店内マップを使用し、客自身が移動する(以前店員案内)
 ⑦テーブルはアクリルボード設置でお客様ひとりひとりの距離をとる。
 ⑧料理の注文は、共通タッチパネルを辞めて、個人のスマホを活用。
 ⑨注文された料理のは、透明なフタをかぶせて運ぶ。
 ⑩料理はテーブルに置かず、部屋の前に置いて客が自分でテーブルへ。
 ⑪オンライン飲み会用のタブレットや照明など貸出?

 この居酒屋は関西発で特に接客に力を入れていたベンチャー企業。 新型コロナ対策として極力スタッフとお客様との接触を避けるオペレーションに変更している。 お客様の反応を見て、この方式を全国の店舗へ広げるかどうか判断するとのこと。(5月26日)

■飲食業界の感染防止対応

 飲食を共にすることで、飛沫感染の可能性が高いとされています。 非常事態宣言下では休業しているところがほとんどですが、 開店に備えて感染防止の準備を済ませている店舗も多くあります。

<入店対応>
 ①入店待ちに距離をとる足型シールやテープを貼る
 ②入店待ちのお客様にスタッフが距離をとるように声掛け
 ③手洗い消毒液を出入口に置く

<テーブル対応>
 ①カウンターテーブルにアクリル板で間仕切り(回転ずし、居酒屋など)
 ②4人掛けテールをアクリル板で間仕切り(食堂)
 ③テーブルの椅子を減らして距離をとる(食堂、レストラン)
 ④テーブル自体を減らす(食堂、レストラン)
 ⑤店内での飲食を無くす(食堂、レストラン等、マクドナルド)
 ⑥テーブルや椅子を定期的に除菌掃除をする
 ⑦抗菌おしぼりの提供
 ⑧座席を1つ置きに利用してもらう

<料理提供スタイル対応>
 ①ビュッフェ形式の食事提供を中止
 ②回転ベルトによる寿司提供中止、注文のみの対応(回転ずし)
 ③サラダバーの中止(レストラン)
 ④テイクアウト専用のロッカーを設置し、スマホ対応(スシロー)

<レジ対応>
 ①レジ待ちの距離をとる
 ②レジにビニールシートでカーテンを作る
 ③現金などはトレイで受け取る

<スタッフ対応>
 ①従業員はマスクをする

<ホール全体>
 ①店内の窓を開け、換気をする
 ②除菌ができる空気清浄機の導入(コロナ用ではないが)

■小売業界の感染防止対応

小売業界は非常事態宣言の中でも国民の生活を支えるために営業している店舗が多くあります。 恐らく業種により、かなり接客やサービスに違いが出てくると考えられます。

<入店対応>
 ①入店待ちに距離をとる足型シールやテープを貼る
 ②入店待ちのお客様にスタッフが距離をとるように声掛け
 ③入店可能人数を店頭に貼り出す(小規模小売業)
 ④買い物カゴを制限して入店抑制(スーパーマーケット)
 ⑤入店数をカウントし、入店制限(米スーパー)
 ⑥手洗い消毒液を出入口に置く
 ⑦薄いビニール手袋とマスクを配布(仏ブティック)
 ⑧混んでいない時間を入り口に掲示する(ローソン)
 ⑨高齢者や妊婦専用の買物時間帯を作る(スーパー)

<売り場対応>
 ①スタッフはお客様と一定の距離をとる
 ②お客様が触った服はスチームで除菌する(仏ブティック)
 ③お客様が使用した試着室はすぐ除菌する(仏ブティック)
 ④お客様が密にならないように床にマス目を書く(英スーパー)
 ⑤すべてのもの(特に食品)を個別包装をする
 ⑥イートインコーナーを閉鎖する
 ⑦トイレの利用の中止(コンビニ)

<レジ対応>
 ①レジ待ちの距離をとる
 ②レジにビニールシートでカーテンを作る
 ③レジにアクリル板で壁を作る
 ③現金などはトレイで受け取る

<スタッフ対応>
 ①従業員はマスクをする 
 ②従業員は手袋をする 
 ③従業員はフェイスシールドを付ける

<ホール全体>
 ①店内の窓を開け、換気をする
 ②除菌ができる空気清浄機の導入(コロナ用ではないが)
 ③買い物デリバリーを行う
 ④移動店舗を取り入れる(ヨーカ堂&とくし丸)

■金融、運輸、ホテル、サービス業等の感染防止対応

<入口対応>
 ①手洗い消毒液を出入口に置く
 ②発熱者入場のお断りの掲示板(スポーツジム)

<窓口対応>
 ①窓口にビニールシートやアクリル板を取り付ける(銀行、空港)
 ②窓口に段ボール取り付け、斬る抜き窓にビニールを貼る(役所)
 ③待合席を離す
 ④2人3人掛け椅子にぬいぐるみを置き隣に座るを防止(銀行)
 ⑤並ぶ距離を保つ足型等を床や階段に貼る(銀行)
 ⑥フロントを完全無人にし、スマホ対応(ホテル)
 ⑦新規以外の保険について保険外交員は電話などで対応(生保)

<設備利用対応>
 ①運動器具を利用終了ごとに除菌(スポーツジム)
 ②運動器具の利用に手袋着用(スポーツジム)
 ③電車内部の除菌(つり革、椅子、窓、手すり)入庫時、3時間おき
 ④電車のつり革を銅製品に変える(銅の除菌効果)
 ⑤電車の窓を開けて換気
 ⑥お客様が触れる手すりや椅子の背もたれ等のアルコール消毒(バス)
 ⑦トレーニングジムの窓を開けて運営

<業務対応>
 ①出前を取りに行く前に、届ける前に手消毒をする(出前館)
 ②希望者に置き配をする(出前館)
 ③配達時にマスクの着用
 ④2人3人掛け椅子にぬいぐるみを置き隣に座るを防止(銀行)
 ⑤運転席と後ろの客席の間をビニールシートで遮断する(タクシー)
 ⑥運賃(現金等)は直接やり取りせず、トレーを使って行う(タクシー)

<スタッフ対応>
 ①従業員はマスクをする 
 ②従業員は手袋をする(空港) 
 ③従業員はフェイスシールドを付ける(空港)

<その他>
 ①飛行機の3列席の真ん中を空き席にする

■その他業界の感染防止対応

<葬儀の対応>
 ①参列席は密集させない、1m以上席を離す
 ②お焼香は同時に行なわず、一人ひとりが行う。
 ③お焼香の順番待ちは、距離をとるように促す。

<美容室の対応>
 ①スタッフは常時マスクを使用して接客
 ②お客様に触れる前に必ず手指消毒
 ③店舗入り口にてお客様にも消毒の協力を要請
 ④高濃度アルコール消毒液(エチルアルコールとイソプロパノール)を用いて、
  お客様が触れるセットイス、セット面、シャンプー台を毎回消毒
 ⑤完全予約にし、込まないようにしている
 ⑥お客様とお客様の席を2メートル以上あける
 ⑦席を一つおきに間引いて使用している
 ⑧一度にご来店されるお客様も人数制限を設ける
 ⑨店内は常に換気

<地方のナイトラウンジの対応>
 ①地元のお客様だけの限定としている
 ②入口をはじめ数か所にアルコール消毒液を設置
 ③入店されたお客様には消毒液の使用をお願いする
 ④テーブルの使用は半分だけにし、お客様同士の距離をとる
 ⑤トイレにお客様が行くとこまめにドアノブを消毒する
 ⑥入り口の自動扉は、換気のため開けっ放しにしておく
 ⑦カウンター席は、一つおきに間引いて使用

<地方の映画館の対応>
 ①チケット販売窓口にはビニールシート付ける
 ②映画館の席は2席空けて座るようにする

■一言

 どの業界もお客様が自店で感染が起こらないように、お客様同士の距離、お客様とスタッフの距離を保つように工夫しています。 自分の業界で頑張って感染防止をしたとしても、お客様は他業界と比較しながら、自店の感染防止策を評価すると考えてることが必要です。 それを踏まえて対応することが、お客様やその家族から『あなたのお店は大丈夫」という安全安心の信頼をいただけると考えましょう。

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