本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

勝ち残るためのデータ活用

データを活用をしているつもりが、やっぱり勘?

◆◆ 海の稼働が落ちた ◆◆

 永遠に稼働が落ちることない遊技台が出れば、どんなに良いことでしょう。 いつも稼働が安定していて、盛況感が出ている。昔はそんな時代もありました。 しかし、現実は厳しく、稼働は落ちてきます。

 稼働が落ちてくるのは問題ですが、日々の稼働は変動があり、 本当に落ちてきているかどうか、見極めるのは案外難しいのではないでしょうか。

 ホールの様子を目で見て、肌で感じるもの一つの方法です。 多くの方は、今、ホールコンを付けているので、 ホールコンのデータを見て判断するということになります。

 しかしながら、ホールコンの数値を一目見ただけで、 これは〇〇の影響で稼働が落ちてきている、と早期に判断できる人は何人いるのでしょうか?

 例えば、先月の「海物語」の稼働が平均30000アウトあり、 今月初めに新台を入れたら、導入3日間の平均稼働が28000アウトになったとしたら、 この数値は、新台の影響で「海物語」が稼働を下げたといえるのでしょうか?

 稼働はご存知のように日々変動があります。 平均が3日間で以下のようなデータではどうでしょうか。
 1日目 28000アウト
 2日目 26000アウト
 3日目 30000アウト
これは、少し分かりにくいですよね。

 こんなデータならどうでしょう。
 1日目 30000アウト
 2日目 28000アウト
 3日目 26000アウト
影響を受けて下がり始めていると言えるのでしょうか? もし、4日目の稼働が29000アウトになればどうでしょう?

 こう考えると早々に影響を受けているとは言い切れないので、 少し様子を見ようということになります。 それではいつまで様子を見れば良いのでしょうか?

 誰が見ても、稼働が落ちているとわかってからデータを見ても、 それはデータを活用しているとは言い難いですよね。

 問題を正しく認識するためには、データを活用するため技術と考え方を知らなければ、 データから何も引き出すことはできません。

 もちろん、勘の補助として、データを活用しているのも、 活用と言えば活用ですが、それは本来あなたが意図するところの活用なのでしょうか。

 ちなみにこのような形で重要な要素となる’勘’の精度は、経験年数に比例しないどころか、 反比例することがあることは、フランスのINSEADビジネススクールとアメリカ海軍大学院の研究者が、調査報告をまとめているようです。 彼らは、こういうものを「経験の罠」と呼んでいるそうです。

 次回に続く・・・

          公開日:2017年6月28日

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