店舗を良くする2種類の施策
地域一番店は、非常に魅力的です。 地域一番店舗は勝ち残る店舗であるかということになると そうではありません。
地域一番店舗の条件は、競合店より多くに人(お客様)を集めることに対して、
勝ち残る店舗の条件は、競合店より長く人(お客様)を集め続けることです。
前者が重視するのは、一人でも多くの人を集める施策となります。
後者が重視するのは、店舗に定着してもらうための施策となります。
(質問)2つの施策は、常に両立するでしょうか?
残念ながら両立しているとは限りません。
例えば、居酒屋さんがあると思ってください。 これまで静かに飲む中高年のお客様が多かったのですが、 新しいお客を呼び込んで、お客を増し、 繁盛店にしようと考えたと思ってください。 そのためにキャンペーンをし、価格を下げて、 大学生や若いサラリーマンを、呼び込んだとしましょう。
その時の状態を思い浮かべると、 騒ぐ若い人の横で、中高年のお客様が飲んでいる状態です。 その時には、お客が増えて、繁盛します。 地域で一番お客様が入る店になったかもしれません。
しかし、中高年の方が、靜な雰囲気を楽しみたいということであれば、 もうこの店は、自分の好みの店ではないと来店しなくなります。 若い人は、キャンペーン期間が終われば、 来店する足は遠のくでしょう。 その結果は、ご想像の通りです。
無理してキャンペーンをやり続ければよい? これでは体力が持たないでしょう。
パチンコ店でも、新店が出てきて対抗するために 無理な出玉で客層が変わり、 急激に稼働が下がっていく店舗を見たことはありませんか?