本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

コミュニティ化のレベル

最終目標は、パチンコユーザーを創客できるコミュニティの形成

関係づくりの先にあるもの

 店舗(ホール)のコミュニティ化にレベルがあります。 本の中で目指しているコミュニティのレベルは3.0を目指しています。

 ちなみにコミュニティを4段階に分けています。
◆レベル0は、店長が、スタッフとお客様との関係づくりを、全く意識していないで運営している。
◆レベル1は、店長が、スタッフとお客様との関係づくりは重要と考えて、それを意識しながら接客やサービスを運営している。
◆レベル2は、店長や役職者が、スタッフやお客様同士の関係づくりを意識して、接客やサービスはもちろんのこと、 そのための配慮や相互に仲間意識を持たせる企画などを行っている。
◆レベル3は、店舗全体が、地域の交流の場となることを意識し、スタッフやお客様相互の関係が緊密になり、遊技以外にも、 この店舗に連れてくるメリットを感じて、お客様がパチンコに縁のなかった知り合いにも声をかけ、一緒にホールに来て、 人と交流することに価値を見出す状態。

  

 ちなみに、この本で取り上げているコミュニティ作りの必要条件と十分条件は コミュニティ3.0の形成を目標として作ったものです。

目指すのは顧客の創造

 パチンコをしない人でも、知り合いを増やすため、 あるいは人生を充実させるため、認知症を防ぐために、 来店してくれることを前提としています。
 来店すれば、パチンコに触れる機会が出てきます。 その時、パチンコを面白いと感じてもらい、 自然な形でパチンコユーザーになってもらうことを目指すものです。

 私がホールにいたころ、某大手企業とタイアップして、 その企業のお客様で、パチンコを今まで全くしたことのない人を、400人ほど集めてもらい、 パチンコ体験会を開き、アンケートを取ったことがあります。
 スタッフが手分けして参加者全員に、 クリップボードにアンケート用紙とボールペンを付けて配布し、 終了時点でアンケートを書いてもらいました。

 アンケート結果では、約8割の方が面白かった。 また、やってみたいという方が同じく約8割いらっしゃいました。 そして体験終了後、約2割の人が、その場でホールの会員カードを作られました。
 クリップボードはこのためだけに買ったので、400枚の後始末は大変(^^;)でしたけど、 調査した意義は十分あったと思っています。

 このことから、パチンコをしない人でも、パチンコをするきっかけをうまく作ってあげれば、 『面白い』とやりだす可能性は十分あると考えています。 でも、そのきっかけは決してチラシなどでは作れないと思っています。 では、どうやってそのきっかけを作るのか?

 そうです。知り合いからの”クチコミ”です。

 コミュニティ3.0を目指す理由は、これです。 コミュニティができれば、パチンコをしない人が気軽に来れる雰囲気が出来上がります。 パチンコをしない人がパチンコホールに行く理由を作れます。 つまりコミュニティが人を連れてきます。 だからこの取り組みは、今までしなかった人にパチンコをするきっかけを与えるという『創客』を目指す活動と言えます。

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