本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

聞いて自分を考える話

 不可能や諦めに囚われた時に効くお話!

◆二人の旅人とライオン

 二人の旅人が、アフリカを旅していました。
 草原では村もなく、テントを張って野宿をしていました。

 ある朝目を覚ますと、テントの小さな窓越しに、遠くからライオンが近づいて来るのが見えました。
「起きろ、ライオンだ!」
 寝ていたもう一人の旅人もびっくりして、跳び起きました。
「本当だ。ライオンがこちらにまっすぐ近づいてきている」
 そう言うと、彼はおもむろに運動靴を履き始めました。

 それを見て、ライオンを先に見つけた旅人が言いました。
「運動靴を履いても無駄さ。ライオンの方が足が速い。逃げ切れないよ」
 後に目覚めた彼は、運動靴の紐を締めながら言いました。
「俺もそう思う。ライオンに勝とうなどとは思ってないよ」
「じゃ、どうして運動靴なんか履いているんだい?」

 靴を履き終えると彼は答えました。
「君よりは、早く走る必要があるからさ」
「・・・・」
    

一所懸命

 どこの業界でも市場規模が縮小していくと囁かれるブラックジョークです。
 言うまでもないと思いますが、ライオンは不況、顧客の減少です。
 旅人の二人は、同じ業界人を指します。
 生きるのを諦めた人と諦めない人を描いています。

 市場が縮小しても、業界自体が無くなることは滅多にありません。
 だから、不況の中で倒産を免れることができれば、 不況の縮小が止まったときに、 安定がもたらされる、上手く行けば市場を独占できて儲かるというものです。

 私の友人に染色業界の家業を継いだ人間がいました。 業界はどんどん縮小していくのですが、 同業者が廃業するたびに、 仕事が回ってきて苦しいながらも一息つけると言ってました。

 パチンコ業界でもそれは同じことだと思われていると思います。 苦しい時は相手も苦しい。 諦めてしまうと、運動靴を履き忘れた旅人になってしまいます。

(質問)それではあなたにとって、『運動靴』に当たるのは何でしょうか?

 諦めるとそこで終わりです。
 事業規模を追求し大型チェーン化をする方、徹底したコストダウンする方、いろいろだと思います。
 個人的には、コミュニティホール化と宣言して欲しいところです。

(注意)運動靴は競合店より早く履かないと、逃げ切ることができません。
 迷う暇があれば、まず取り組むことです。
 上手く行かない時は、ご相談下さい。

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