このコーナーは、本の中で是非こころに止めていただきたい、 と思っている文章を取り上げて解説をしています。
本のキーになる言葉
理解してもらうと、本がもっと面白くなるかもしれない
「業績回復のため、コミュニティ化を後回しにしろ、と言いたいのか?」(P.28)
これは小泉社長の発言ですが、
高坂部長の発言を聞いて、勘違いを正そうとしての発言です。
実際、コミュニティ化と業績回復とは、別個のものと考えている人が大多数です。
これは当たり前で、自分がやった経験のないものは、イメージが湧かないからです。
体験をしない前に、イメージができる人は、先覚者ではないでしょうか。
例えはこんな感じです・・・・
アフリカのマサイ族に携帯電話を持って行って、
「これは狩りに役に立つ」と言っても、
最初は、何を言っているかわからないと思います。
狩りに役立つのは、弓と槍ということになるでしょう。
しかし、実際に携帯電話を使い、お互いに位置を確認しながら、
獲物を追い詰めていくという体験をすればどうでしょうか。
「携帯電話は狩りに役に立つ」言うでしょう。
携帯電話を見て、すぐにそれがイメージ出来たマサイの人は、
部族の狩りに革命を起こした先覚者となったことでしょう。
※ちなみに現在、マサイ族の携帯電話活用は、当たり前になっています。