コミュニティマネジメント研究所

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パチンコ寓話

パチンコ・イノベーションを促進させる短編寓話集

◆◇◆ 第25話 工夫が分からない ◆◇◆

 むかしむかしあるところにパチンコ店の店長がいました。
夜が遅いので遅い朝食を食べていました。
朝食はコーヒーにパン、それとベーコンと目玉焼きにサラダ。
寓話
店長は妻に言いました。
「毎日同じものだから、少し工夫がないの?」
それを聞いた妻は怒りました。
「あなたってちっとも分かっていない。
私がどれだけ苦労して朝食を作っているのか知らないからよ。
コーヒーは毎週違うメーカーのものに変えているの分かっている? パンも同じ食パンじゃないのよ。 サラダも、旬の野菜にしているのが分からないの!?」
 妻はカンカンです。
 店長は妻の文句を聞きながら頭の中で思いました。
『そんな小さな違いがあることぐらい知っているさ。 和食にしたり、中華にしたり、カレーでもいい。 マンネリ化しているのになぜ気づかないんだ。 変化が無いんだよな』
 でも、反論するは止めました。 話がややこしくなりそうなので、その場は謝ることにしました。

 ◇◇◇

 今日は晴れて気持ちのいい日です。
店長はいつものように出勤し社員用の駐車場から店舗に向かいました。
途中顔見知りで常連のお客様がいたので挨拶をしました。
「店長じゃないか。久しぶりだね」
お客様が親しげに言葉を掛けてきました。
「それにしてもこの店はいつも同じだよね。工夫がないよね」
それを聞いて店長は少しムカッとしました。
「〇〇さんは少しは気づいて下さいよ、 私たちがどれだけ工夫して運営しているか。
新台もできる限り面白そうなものを入れようと頑張っているし、
総付け景品も何にするか大変なんですよ。
週末のお取り寄せスイーツ企画も、九州、北海道、沖縄と変えているんですよ」
 常連客は苦笑いをしながら帰っていきました。
店長は後姿を見ながら思いました。
『これだから違いの分からない客は困る!』

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