コミュニティマネジメント研究所

社会的存在価値を高める企業のドラマづくりを応援する

パチンコ寓話

パチンコ・イノベーションを促進させる短編寓話集

◆◇◆ 第37話 午後8時まで ◆◇◆

 むかしむかしあるところにパチンコ店を経営している会社がありました。
 新型コロナウイルスが蔓延し、年初に緊急事態宣言が出されることになり、店舗のある地域でも飲食店の営業は午後8時までとなりました。
 社長は世間で新型コロナに対する国民の危機意識が薄らいで言われている中、改めて新型コロナウイルスの感染防止対策の強化を打ち出す必要があると感じていました。
 社長は営業部長を呼んで、明日の店長会議で、新型コロナ対策を徹底すると同時に、緊急事態宣言の内容についても説明し、守らせるように伝えました。
   ◇   
 数日後、営業部長が社長のところにあわて駆け込んできました。
「どうしたんだ営業部長」
「社長、たいへんです。店舗で新型コロナウイルスの感染者がでました」
「こういう状況だから、1人ぐらいうちの従業員から出てもおかしくないだろう」
「社長、1人ではないんです。20人以上出ています」
 社長はびっくりしました。
「なぜだ!営業部長、この間の店長会議で感染防止対策を徹底させたんじゃないのか?」
「もちろんです。社長の指示通り、話しました」
「それならどうしてこうなったんだ」
 社長はいらだちました。
「社長、怒鳴らないでください!
わたしもキッチリ伝えました。
特に一番の原因とされている会食については、午後8時以降は絶対行わないように何度も何度も言いました!!!」
「じゃ、どうしてこうなったんだ」
 社長は営業部長を睨みました。営業部長は委縮しながら答えました。
「どうも店長達は、夜8時までに終わるように、新年会を早目の5時から始めたみたいで・・・」

寓話

 

(ポイント)
 指示したことがちゃんと伝わっているのか確認をとることを怠ってはならないというお話です。

★・・・他の寓話も見る

               掲載日:

inserted by FC2 system