コミュニティマネジメント研究所

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パチンコ寓話

パチンコ・イノベーションを促進させる短編寓話集

◆◇◆ 第46話 店舗の感染対策 ◆◇◆

 むかしむかしあるところに3つのパチンコ店がありました。
 ある日新型のウイルスの感染が国中に拡大し、このパチンコ店がある地域にも感染者が出るようになりました。
 3店舗は一斉に感染対策を行いました。
 入口の風除室にはアルコール消毒スプレーを置き、マスク着用のお願い、熱のある方の入店のお断りの貼り紙をしました。 そして台間には透明な感染防止ボードを設置し、換気も定期的に行いました。 遊技台に関しても、お客様が遊技をされた後は、必ず除菌清掃を行うようにしました。 スタッフは全員マスクを着けて接客対応をしています。

     ◇

 その様子を妖怪「アマビエ」が見ていました。 アマビエはそれぞれの店舗をお応援したいと思いました。 アマビエは人間になりすまし、個別に訪問し、店舗のスタッフに声を掛けていきました。

寓話

 最初に訪問した店舗では、台の清掃をしていたスタッフに声を掛けました。
「マスクをしながらの接客や作業はたいへんでしょう?」
 スタッフは答えました
「はっきり言って、面倒です。でも、店舗の方針だから仕方がないです。それに私もお客からウイルスをもらうのはイヤですから」
 そう言って、面倒くさそうに次の台の清掃を始めました。

 1番目の店舗で少し遊んだアマビエは、2番目の店舗に行って風除室の掃除をしているスタッフに声を掛けました。
「マスクをしながら接客や作業はたいへんでしょう?」
 2番目の店舗のスタッフは答えました。
「大変ですが、お客様がこの店で感染しないための当然の対応です。気にしていません」
 そう言って風除室の清掃を一生懸命に続けていました。

 2番目の店舗で少し遊んだアマビエは、3番目の店舗に行ってトイレの掃除をしているスタッフに声を掛けました。
「マスクをしながら接客や作業はたいへんでしょう?」
 3番目の店舗のスタッフは答えました。
「そうでもありません。 店のみんなで、マスクをいろいろ試して、一番働きやすいマスクをしていますから、全然大丈夫です。 もしよろしければ景品コーナーに当店が選んだオススメマスクを展示していますので、ご覧ください」
 そう言ってトイレの清掃を楽しそうに続けていました。

 一通り回ったアマビエは、それぞれの店舗の”想い”に応じた知恵を授けて応援をすることにしました。

     ◇

 その後1番目の店舗は、相変わらず今まで通りの感染対策をしています。
 2番目の店舗は、しばらくして自動検温器をつけ、アルコール除菌液も増やし、お客様の意識が下がらないように、定期的にアルコール除菌の徹底やソーシャルディスタンスのお願いをしています。
 3番目の店舗は、2番店と同じように自動検温器をつけ、アルコール除菌液も増やすと同時に、ウイルスで不自由な生活を快適にするための景品企画やポイント交換企画、 それからウイルスで困っている地元企業や生産者の応援企画などを次々とやっていきました。

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