地元密着やコミュニティ作りの成功事例は、
至るところに存在しています。
それを意識して、真似る、或いは学ぶことは、
地元密着店舗やコミュニティホールを効率よく進めることが出来ます。これを『リンク』と言います。
また、成功事例を知っていることで、自信を持った取り組みが出来るようになります。
但し、このコーナーでは、パチンコ業界のものは取り上げません。
個人的に二番煎じ(『パクリ』)は基本的に好きではないからです。
地元密着化やコミュニティ化の参考になる企業
地元密着推進やコミュニティ推進にリンクできる参考事例
■■熊本の鶴屋百貨店■■
カンブリア宮殿で紹介された企業です(2017/1/5 大阪テレビで放映)
これは百貨店業界の事例です。カンブリア宮殿の百貨店スペシャル番組の後半で取り上げていました。 熊本の地方百貨店で、年商576億円と前年対比で20億円ほど伸ばしています。
10km県内に大型ショッピングモールがある中で、検討しており、 集客力があるので、市内の商店街の活性化に貢献しています。 地元の人には、絶大な信用があり、精神的なよりどころになっている百貨店です。
2011年に社長になった久我彰登さんが、地元密着の推進を強く押し出し、 それを実践しています。紹介された主な施策は次のようなものです。
◆お客様の居心地を意識した店内改装(十分条件⑦の参考)
店内を、お客様が過ごしやすい空間や楽しめる場所へと改装。
〇お客様の回遊が少ないデッドスペースを、無料の高級音楽ルームや
広々キッズルームに変更。
〇ラジオの生放送スタジオがあり、お客様から直接リクエストを訊いて、
音楽をかける。
→ 売り場面積は減ったが、売上は増える。
(来店動機の増加し、滞在時間の伸長した結果)
◆お客様の買い易さを意識した取り組み(必要条件①②の参考)
〇お客様が高齢になり障害を持っていても、安心して来店できるように、
コンシェルジュを用意し、いつでも店内の買い物を手伝ってくれる。
〇従業員が、親切でやさしい。
→ 高齢者の方がここならと頑張って来店
◆地元を意識した販売商品強化(十分条件⑨の参考)
〇地元商品の取り扱いを徹底。
〇地震で困っている地元企業の商品を一生懸命に売る。
〇地元企業の新規事業の新商品(風雅巻き)を販売面で支援し、
ヒット商品に育てる。
→ 地元企業から感謝
◆来店した人を楽しくさせる従業員の取り組み(十分条件③の参考)
イベント企画を外注するのを止める。
その代わり、お客様を喜ばすイベントを従業員が自ら考え、
実践し、お客様との交流を持つ。
〇コーラスグループを従業員で組織。お客様に歌を披露する。
〇クリスマスを盛り上げる「誰でもサンタ」企画
(従業員が、大型モニターを使い、お客様の顔を映し、
その場でプリクラのようにサンタ顔を作り、プリントアウトするもの)
→ 鶴屋ファンが増える。
★従業員全員参加への道(十分条件⑩の参考)
久我社長は全員でお客様が喜ぶアイデアを出すことを欲求。そのために従業員を巻き込む仕掛けを作っています。
〇開店時、毎日全役員が玄関に立ち、お客様に挨拶をする。
〇会社が、お客様を優先させた店内改装などの施策を実践する。
〇身近なカイゼン提案を従業員に出させ、それを一つずつ実行。
※従業員に会社の本気さを知らせるとともに、アイデアを
出す面白さ、人が喜ぶ楽しさを実感させた。
→ 現在では、従業員が積極的にイベント企画の提案。
久我社長いわく、
『百貨店の役割とは、地域のお客様の幸福量を最大限にすること』
→ お客様の快適追求。
→ お客様を楽しませる企画の追求。
→ 地元企業の育成支援。
【コメント】この百貨店が素晴らしいところは、全社員を巻き込んでいるとことです。
コミュニティホールも十分条件の⑩が出来れば、一応軌道に乗ったと判断しています。
熊本に行く機会があれば、実際にどんなことをしてるのか、行って研究するものいいでしょう。
但し、実感するためには、感度を高くしておく必要があることを忘れないでください。
具体的な例を挙げると、どれが被災企業の商品か分かれなければ、
店内の販促を見ても、やっていることの深い意味が分からないとうことです。
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