本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆お客様が喜ぶ「暑い日企画」を考えてみる。

 2020年は新型コロナの影響で、個人の暑さ対策の強化の必要性が増しています。 それは「3密」を避けるために換気が必要とされるからです。 多くのエアコンは室内の空気を吸い込み、それを冷やして排出します。 外の空気を取り入れていません。 そのため新型コロナウイルスが空気中にあると、それを循環させることになります。 感染者がいた場合、飛沫量は蓄積していきます。 それを繰り返しエアコンで循環させることで、感染リスクが徐々に高まtっていきます。

 というわけで今年は1時間に最低でも1回は換気をするオフィスや家庭が増えると思います。 そうなると冷房効果は限定的になり、室内の温度が上がり気味になります。 暑さ対策は個人としてしなければならないケースが増えてくるでしょう。 そのニーズに応える景品の取り揃えや企画をすることで、共感されまた来たいと思わせる可能性をアップさせることができます。

 ちなみに2020年の気象庁の6月~8月の長期予報によると、例年より暑くなるということです・

 「雨の日企画」があるので、ピントと来られている方は、「暑い日企画」をされているかもしれません。 雨の日が降水確率を基にして企画をしたなら、暑い日は予測気温を基にしてサービスを行うのが良いかもしれません。

 暑い時に、日中出て行きたくなくなります。 その時、こんなに暑いなら「パチンコ店の〇〇〇〇」に行こうと思ってもらえたら、GOODですよね。

■暑さ対策

 暑さと言えばその対策となります。 他業界で一番熱心にやっているところは、家電量販店ですね。 量販店では、エアコンの販売に一番力を入れています。 ホームセンターやカー用品販売店などでも、暑さ対策として、いろんな小物を用意しています。 寝具関係でも、涼しく眠れるシーツやベットパット等が出ています。

☆アイデアタマゴ①

 やはり暑さ対策の情報を集めることが大切です。 暑い夏ということで、商売人感覚を持っている人は、面白いことをしてる可能性があります。 景品などで揃えるとすれば、あまり見たことが無く、お客様が見ればすぐ欲しいと思えるものが良いのではないでしょうか。

〇風を送って快適にするグッズ

 小型扇風機ということになります。 いろいろな種類があるとは思います。 WBSでロフトのスタッフが売れていますと言っていたのが、首に掛ける「ダブルファンハンズフリー扇風機」というものです。 根強い人気商品です。 1回の充電で最長7時間使用可能ということです
 ・ダブルファンハンズフリー扇風機 3000円(税抜き)

〇シャツを冷やして快適にするグッズ

 シャツに振りかけると涼しくなるというものです。 消臭機能があるものもあり、夏の汗のニオイが気になる人のは良いかもしれません。 通勤電車に乗られる人は、通勤前にシャツにスプレーしておくと快適な通勤ができそうです。 種類もいろいろあります。 参考にいくつか製品を書いておきます。 実際の効果は試してみる必要はあると思います。 確かにスプレーをかけた時はひんやりしますが、持続効果の検証の必要性がありそうです。
 ・ひときわ商会 ひんやりシャツシャワー
 ・ひんやりシャツシャワーストロングミント
 ・熱中対策シャツクール冷感ストロング

〇身体に塗って快適にするグッズ

 首筋に塗ることで、ひんやり感を出すタイプです。 ロフトさんのweb上の説明には「首すじ・うなじにさっと塗るだけ、瞬間冷却!キーンと冷える、氷感ネッククーラー」と書かれています。
 ・クーリスト アセダレーヌ 800円(税抜)

〇頭を太陽熱から守る

 帽子の内側に取り付けると、太陽熱を98%反射して、頭部の温度がほとんど上がらないというモノです。 夏は太陽の日差しがきついからと帽子を被りますが、太陽の熱は結構帽子の中に入ってきます。 帽子を被っていて頭が汗でグチャグチャになるという体験はされたことはありませんか。
 でも、この「シャネボウ」をつけると頭に太陽の熱は全く伝わらないそうです。 工事現場で働く人用にヘルメットに対応したものもあります。
 農家の方のように外で働いている人や子供の野球などのスポーツ応援に行かれる方などに提案すると喜ばれると思います。
 ・日本遮熱:シャネボウ 1760円~

 それから少し値段は高いのですが、ランニングなどのスポーツをされる人向けには、ガイヤの夜明け(2019年8月)で紹介されたエアピークプロも良いでしょう。 これは帝人フロンティアが開発した超極細繊維「ナノフロント」を使用した遮熱性に優れるスポーツキャップで、 トップアスリートなども使用する猛暑対策グッズです。
 ・ビルマテル:「Airpeak PRO(エアピーク プロ)」 5800円~

〇頭を冷やすスプレー

 私が面白いと思ったのは、頭にスプレーをかけて冷やすグッズです。 頭が暑くなったときに、頭に直接スプレーをかけてクールダウンをするものです。 「コールドスプレー」「冷却スプレー」など呼び方は色々ですが、いろんなメーカーから出ています。

〇サンシェード

 郊外店には車で来る人が多いと思います。 暑い日は、社内の温度が上がり、ハンドルが暑くて握れません。 そこでフロントガラスに付ける日よけ、サンシェード。 持ってないが、わざわざ買いに行くのも面倒という人向けに販売する商品です。

〇座席に取り付けるクールカーシート

 暑い日に車に乗っていると、背中や太股あたりが暑くなってきます。 クーラーを効かしてもシートの接している部分の暑さは緩和されませn。 そこので、このクールカーシートです。 車のシートに掛けてベルトで固定して使います。 足元にファンがあり、そこから空気を取り込み、背中や太股あたりに風を送ります。 クールカーシートの中を空気が通り、メッシュ素材から風がデルことで、快適な運転ができるというものです。
 値段は2750円(税込)ぐらいからあり、そんなに高いものではありません。 運送関係か日中車移動が多いビジネスマン向けの商品ですね。
 参考資料:楽天市場のクールカーシート

〇アイススラリー

 これは先週7月12日に販売された大塚製薬の新商品です。 ポカリスエットをシャーベット状にして飲む熱中症対策商品です。 氷を体内に入れることになるので、水分や塩分補給と同時に、体の温度を下げる優れものです。 農家の方など、暑い中で仕事をする方には喜ばれると思います。
 ・大塚製薬:ポカリスエット アイススラリー 180円

※ちなみに大塚製薬さんは西日本豪雨の救助隊員に8600個を無償で提供しています。

■ホールの暑い日サービスのネタを探す。

 暑い日をイメージしてみましょう。 照りつける太陽。うだるような暑さの駐車場。 お客様は車を降りると急いでホールに来られます。

 暑い中、ホールに入って来られ、一番はクーラーの効いたホールということになるでしょう。 お客様は少し駐車場にいただけでも汗をかいているかもしれません。 そうならば、冷やした「おしぼり」をすぐもらうと嬉しいかもしれません。 ホールとしても、汗まみれの手で遊技台を触られるのは、好ましくないので、双方にとってメリットがあるでしょう。

 お客様のホールに来られるまでの状態は分かりません。 もしかしたら、熱中症になりかけている可能性もあります。 ホールで気分が悪くなる危険を避けるには、水分と塩分をすぐにとってもらうことが無難です。 日中の暑い中、来られた人に「熱中症対策キャンペーン」ということで、 水やお茶、塩アメなどをオススメしてみてはどうでしょう。 多くなくても100㎖ぐらいで十分かと思います。 飲み足りない人は、自動販売機か、ワゴンサービスを利用されると思います。

 アナウンスなどで、外の気温を伝えたりするのも良いかもしれません。 店内の快適さが分かります。 アナウンスの最後に温度での不満がないか訊いてあげれば良いと思います。

 また、頭痛などの熱中症の予兆をスタッフに伝えるようにして、 すぐに対応することも大切です。 その時は、薬か熱中症対策のドリンクなどを提供するのも良いかもしれません。 お客様の健康管理の一環で無料で提供しても、警察からは文句はでないとは思いますが、 心配なら確認するのも一つでしょう。

 入ってきたお客様の中には、車に「サンシェード」があったらと思う方もいるかもしれないので、 カウンターで貸し出しサービスをするのも良いかもしれません。 持って帰ってもらうとマズイので、帰りはスタッフがお客様と車まで行って、 回収してくるのも良いかもしれません。 その時、先ほど挙げた「シートに掛けるコールドスプレー」を持って行って、 確認をとってシートに掛けてあげると喜ばれるかもしれません。

 そして、ホールの中に入っても暑さが収まらない人は、小型の扇風機かうちわが欲しいと思うかもしれません。 最近はコンセントやUSBが付いている島も多いので、あらたな貸出サービスができると思います。 管理が必要なら、会員番号を利用することもできます。 そうなると会員特典として、「小型扇風機貸出サービス」などができるかもしれません。

 暑がりの人は、靴はどうでしょうか。 サンダルで来られている人は問題ありませんが、 ビジネスシューズなどを履いている人には、 足の温度を下げるためのスリッパの貸出などが喜ばれるかもしれませんね。

☆アイデアタマゴ②

 暑い日のお客様の行動を観察していると、いろんなものが見えてきます。 ホール内だけではなくて、休憩室や駐車場なども注意してみる必要があります。 お客様のあったらいいなを見つけて、サービスに組み込むと気遣いができるホールということになります。

■暑さを楽しむ

 暑い時に食べると美味しいのが、何と言っても「かき氷」ではないでしょうか。 WBSのトレタマで紹介されたドウシシャの「電動ふわふわわた雪かき氷器」。 ただ氷を細かく砕いたようなかき氷ではなく、 綿菓子のようなふわふわの氷で「かき氷」をつくる器械です。

 アマゾンの書き込みを見ると酷い書き込みもありますので、全面的におススメとはいきませんが、 価格は1万円ぐらいなものなので、レッツトライで購入し、暑い日には「かき氷」を限定販売するのも良いかもしれません。

☆アイデアタマゴ③

 人は新しいものを試すことは勇気が要ります。 もし、店舗のサービスの位置づけを、新しいものを試してもらう実証実験場とすれば、 いろんなものに挑戦し、お客様により快適な商品を体験してもらい、それを購入してもらうことができるかもしれません。

■スタッフを巻き込んだ実証実験で、身だしなみを強化する

 夏は暑いので汗をかくのは自然なことです。しかしながら、お客様から見るとあまり感じは良くありません。 暑い中でもクールに働くスタッフを見て、自分自身涼しい快適な場所にいると思えるのではないでしょうか。
 ということは、たまに目にする脇の汗シミもあまり良くありません。 接客五原則の中の一つに『身だしなみ』がありますが、夏の汗対策はその中に含まれると思います。

 女性で脇の汗を気にする人は結構いますが、それに比べると男性はあまり気にしない人が多いのではないでしょうか。 キッチリ制服を着ていても、汗で脇がシミていては、せっかくの身だしなみが台無しです。

☆アイデアタマゴ④

 男性スタッフ向けに夏の身だしなみ向上ということで、汗対策グッズを試す社内大会をしてはどうでしょうか。 良く売れている効果のありそうなものを購入し、男性スタッフに実際に試してもらい、比較して報告書を書いてもらう。 そして人気投票ランキングをつけてはどうでしょうか。

 もちろん人気のあるものは、お客様に対して景品として販売します。 おススメ理由はスタッフの報告書の中に書かれているので、 なるほどと買いたくなる理由を書いているものをチョイスして、掲示します。

 社内の身だしなみも向上し、お客様に喜んでもらえるので、一石二鳥の企画ではないでしょうか。

参考資料:男性の汗対策グッズの紹介サイト

■一言

 サービスを開発することで、意識的にホールの活性化をアピールしましょう。 期間を限定することで、変化もつくりやすくなります。 実際にサービスをする時には、どのようなタイミングで、どんな声掛けをするのか。 また、会員などの限定サービスの場合は、会員以外のお客様に対するトークのやり方など、 細かく決めておく必要があります。

 やっても効果の無いサービス。 逆に評判を落とすサービスもあります。 その辺は『パチンコ寓話』にして紹介したいと思っています。

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