本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆ランキングが付くと人は興味を持つ!

 最近、災害が多いと思いませんか?
 そこで、ここに万一の時の非常食をいくつか挙げてみました。 知っているものがありますか?

  〇イザメシごはんシリーズ 411円~(杉田エース)
  〇イザメシおかずシリーズ 378円(杉田エース)
  〇フリーズドライご飯シリーズ 475円(永谷園)
  〇パンの缶詰 PANCAN 464円(パンアキモト)
  〇マジックライスシリーズ 302円~(サタケ)
  〇アルファ米シリーズ 302円~(尾西食品)
  〇カップヌードル保存缶 811円(日清食品)
  〇缶deボローニャ 399円(ボローニャ)
  〇えいようかん 432円~(井村屋)
  〇カンパン 270円(ブルボン)

 10個ありますが、興味が湧くでしょうか?
 スーパーなどの店頭で、非常食コーナーがあり、商品がいろいろ並べてあると思ってください。 それだけで興味を持って、買う気がするでしょうか?

 店頭でいろいろな非常食が並んでいるからといって、それに比例して魅力は感じ無いと思います。 私は、非常食を買う時には、どれにしようかとは思いますが、 品揃えが豊富であることだけで、即買う気になりません。 みんさんはいかがでしょうか?

 それでは、以下の場合はどうでしょうか?
 これは、非常食に人気ランキングの順位を付けたものです。

  1位 アルファ米シリーズ 302円~(尾西食品)
  2位 マジックライスシリーズ 302円~(サタケ)
  3位 イザメシおかずシリーズ 378円(杉田エース)
  4位 缶deボローニャ 399円(ボローニャ)
  5位 フリーズドライご飯シリーズ 475円(永谷園)
  6位 イザメシごはんシリーズ 411円~(杉田エース)
  7位 えいようかん 432円~(井村屋)
  8位 パンの缶詰 PANCAN 464円(パンアキモト)
  9位 カンパン 270円(ブルボン)
  10位 カップヌードル保存缶 811円(日清食品)

 ニュース番組WBSで東急ハンズ新宿店の『普段使いできる非常食』の売れ行きランキングを放送していました。 その順位が上記のものです。

 1位のアルファ米シリーズは、東急ハンズ新宿店で20年以上1位を保っているそうです。 保存可能期間は5年で、お湯や水を入れるとすぐに柔らかなご飯ができあるというものです。

 先の10個の商品に順位をつけると、非常食に対する興味はどうでしょうか? ついているものと、そうでないもの、どちらに価値を感じますか?

■順位を活用して、お客様の興味を引き出す!

 みなさんは何かの順位というものが、気になりませんか?
 自分の持っているものはどんな順位なのだろう。 なぜ、これがこっちより順位が高いのだろう。 同じものでも、順位がつくと気になりだします。 順位がついてると思うと順位を知りたくなります。 一位はどれか知りたくなります。

 一方、自分や自分に関係しているもに、順位を付けられると上を目指したくなります。 そうではないでしょうか。 順位をつけられて下を目指す人というのは、あまり聞かないですよね。

☆アイデアタマゴ①

 そこで、景品をただ販売するのではなく、順位という情報を付けてみたらどうでしょう。 ここで紹介した『普段使いできる非常食』の売れ行きランキングなどは、面白いと思いますよ。 特に、自分の知らない分野については、人間は他の人の行動を参考に、自分の行動をするという習性があります。 そこを利用して、『普段使いできる非常食』を買う基準を提供する。

 もちろん、すべての人が1位の商品を買うわけではありません。 しかし、万一の災害のときに、非常食を買っておきたいと考える人にとっては、有益な情報となります。 そうではありませんか? 非常食を食べ歩いて、自分が災害対策用として、買うべき非常食を特定する人は多くないと思います。 だからこそ、他人の行動は参考になるのです。

 9月は防災の日もあり、非常食などを景品としたホールもあると思います。 取り合えず、いくつか良さそうな非常食を集めて景品コーナーに展示するホールと、 人気ランキングを公表し、景品コーナーに展示するのとでは、 お客様の興味の引き方に違いがでるのではないでしょうか。

☆アイデアタマゴ②

 また、順位が商品を選ぶ判断基準を与えているということであれば、 判断を与える他の仕掛けをしても有効と言うことになります。

 よく見かけるのが『いいね』サインなどですね。 何人が『いいね』としているかを知らせることで、お客様の反応を知らせることができます。 その結果、お客様は自分がその商品を購入する選択基準を与えることになります。

 景品を購入したお客様からアンケートを取ったり、感想を聞くことで情報収集し、それをお客様にフィードバックする。 手間ですが、その情報をまとめ景品コーナーに出すことで、今ある景品に自店での人気ランキングを付けられるのではないでしょうか。 そうすると、それを見たお客様が興味を持ち、景品を買ってくれる可能性が高まると思います。 もちろんスタッフとの会話もでき、ホールのコミュニティ化にも寄与します。

■一言

 景品コーナーの充実とは、お客様を買いたい気にしてこそ、意味があるのではないでしょうか。 キレイなディスプレーだけど、景品が売れないというのは問題です。 売るための一つの手法がランキング付けです。 一般景品は売るものではないという過去の思い込みを捨てて、改革をしてはいかがですか。 遊技台で差別化ができない今こそ、景品コーナーを面白くして差別化を図るのも悪くはないと思います。

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