本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆参加型地域イベントで仲間意識を醸成する!

 多くの地域で街おこしという意味もあり、いろいろなイベントを考えています。 その中には、一般の人から参加を求める市民参加型のイベントがあります。 地域密着と言いながら地域の行事に全く参加しないのは、何か違和感があります。
 地域を盛り上げるために出来る限り地域イベント参加することは、店舗の方針と行動を一致させるために好ましい取り組みと言えます。

■地元のイベント情報を収集する

 みなさんは、地域のイベント情報をそれだけ把握しているでしょうか? イベント情報は都道府県や市町村のwebでも出ているでしょうし、 県民だよりや市民だよりの出ていると思います。 少し賑わいのある駅などにもポスターなどが貼られています。

 イベントの対応も、公的なものと私的なもの、参加型と見るだけの見学型など、 いろいろなものがあると思います。 すべてに関わり合いを持つことはできないにしても。 自店の状況や体力にあった参加すれば面白そうなイベントがあると思います。 もちろん参加できなくても、お客様に伝えておくべきイベント情報もあると思います。 そういうモノを整理し、活用することは地域のお客様との話題作り、親しくなるきっかけを与えてくれます。 その必要性は、コミュニティホールの十分条件の9項目目を参照してください。

■イベント情報を分かりやすく伝える

 収集したイベント情報をお客様に分かりやすく伝えることで、 地域を応援している、地域を愛しているという演出が可能です。
 例えば、地域のお祭りの情報を流すとき、 主催している神社の歴史や祭りの成り立ち、主催者の想いなどをちょっと調べて、開催情報に付け加えていたらどうでしょう。 コミュニティボードでそんな情報を貼っているのを目にすれば、地元の人は好感を持つのではないでしょうか。 (注意:書き方が大切です。インターネットで出てきた情報をコピーして貼ったようなものでは、好感はもたれないので、工夫が必要です) 地元密着で高齢者の多い店舗では、文字の大きさに気を付けてください。

☆アイデアタマゴ

 地域イベントを活用しながら、どのようにお客様との関係をつくって「いくのか、 アイデアの方向性をいくつか考えて見ましょう。

■見学型イベントをお客様との関係づくりに活用する

 見学型は見るだけのイベントです。 例えば何かの行事が行われ、それを見に行くケースなのです。 大きな祭りや花火大会で、自分たちが直接参加しないものもこれに該当します。

 地域を代表するイベントなので、お客様にお知らせして単に見に行ってもらうというだけでなく。 何かできないかを考えて見ます。 一つは、一緒に見に行く企画を立てるというものです。 事前に参加を募って、集まって見に行く。 あるいは、インスタ映えなどしそうなら、そのイベントにちなんだ写真大会をする。 自分が選んだ特選写真ということで、店内に一定期間展示するなどです。

■応援型イベントをお客様との関係づくりに活用する

 応援型は応援することが可能なイベントです。 主にスポーツやコンテストなどの勝ち負けや順位を争うイベントです。 例えば地元の野球地チームやサッカーチームの応援などです。 ホールの中に〇〇応援団を作って、お客様に参加してもらう。

 毎回試合に現地まではいけないので、休憩室のテレビの前で応援するのを基本とし、 大切な試合には、お客様と一緒に現地に行く企画を立てるなどです。 共通のチームや人を応援するということで、連帯感が湧いてきます。 また地元チームを応援するということで、地域愛が感じられます。

■参加型イベントをお客様との関係づくりに活用する

 参加型は文字通り参加することが可能なイベントです。 チームでの参加もあるでしょうし、個人の参加もあると思います。 マラソンなどは参加型イベントの典型と思います。 もっとも人気のあるマラソンは抽選が行われ、なかなか参加できないこともあるかもしれませんが、 地方で行われているマラソン大会は比較的参加しやすいと思います。

 参加のスタイルは3つになります。
 一つ目は、店舗のスタッフが参加し、それをお客様に応援してもらうものです。 スタッフの誰かが参加を表明し、それまでの努力をお客様に報告し応援してもらう。 前提として参加を表明したスタッフが心から参加したいと思っていることがです。 そして、なぜ参加しようと思ったのか、それによって何をしたいのかなど、お客様に共感を持たれるような動機がいります。
 例えば、「このマラソン大会に参加することで、地域の活性化に加わりたかった」 「マラソンを完走することで、自分自身を鍛えて、いつも笑顔を出せる体力を身につけたかった」などです。 自分のために走るというより、周りの人のためには走るという方が、応援はしてもらいやすいと思います。 応援団として、店舗スタッフも加わってお客様も巻き込んでいきます。 当日までに応援メッセージをもらうようなキャンペーンをしたり、当日はお客様の有志と待ち合わせて応援を一緒にしたりします。 一緒に応援することで、お客様との連帯感ができます。

 二つ目は、店舗スタッフの参加に加えて、その地域イベントに参加するようにお客様に働きかけ、賛同して参加してくれる人(お客様)を店舗として応援するものです。 もちろん、お客様だけでなく店舗の周囲に住んでいる人に参加を呼び掛けるのもありでしょう。
 例えば、マラソン大会の参加を呼びかけ、一緒に参加する人がいれば、その人と一緒に出場するというものです。 チームとして一緒に練習などが出来れば、お客様との関係づくりができるので、そういう機会を作ることは大切です。 コミュニティホールのメンバーとして、スタッフとお客様が一緒に走ることができれば、盛り上がります。 当然応援団もお客様の中から募集し、一緒に応援に行くようにします。

 三つ目は、お客様だけが参加するものです。 地域密着型として打ち出すのであれば、店舗スタッフの参加があった方が良いと思います。 でも出来ない場合はまったく何もしないより、裏方で参加するお客様を応援し、疑似参加をすることをお勧めします。 少なくともイベント会場で応援することで、参加と同じ効果が得られると思います。

 いずれにしても地域イベントを通じて、お客様と共通の目標を持ち一緒に活動することがお客様との距離を縮めます。 地域イベント開催日までに、どのようにして店舗の雰囲気を盛り上げて、より多くのお客様がそのイベントに関わることができるかを考え、 いろんな企画を立てることで、店舗のコミュニティは強化されます。 老婆心ながら、参加したときの写真は後日ホール内報告のために多めにとっておくことです。 撮り直しができないので、くれぐれもご注意ください。

■一言

 地方創成で地域イベントをするところが多いと思います。 まず、そのようなイベントがどのように行われ、どれくらい地元の人が参加するのか調べておくことです。 イベントで主催者が苦労しているところがないかを調べ、その手助けができればパチンコ店に対する好感度もあがるでしょう。
 さらに進んで主催者とのコラボのためには、コミュニティホールの十分条件の一項目目の会社あるいは店舗の方針が明確であることが求められると思います。 そしてそれを体現する実績です。 地域に貢献したいという本気度をみられます。 主催者とのコラボは、主催者から信用されるだけの条件を満たしていないと成立しないので、そのことを踏まえた行動をこころがけ手ください。 焦りは禁物です。 上手く行かなかったときは、何が欠けているので、それを満たす努力をして再トライしてください。

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