本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆時事問題の簡易アンケートでみんなの考えを共有する!

 情報を一方的に提供しても、お客様がその情報に興味を持っているかわかりません。 また、提供した情報に対する考え方もわかりません。 そこで、情報提供をアンケート形式にして、お客様に答えてもらうという方式で情報提供をしてはどうでしょうか。 アンケートを答えるということで、参加型の企画になります。

■例えば、アメリカ大統領選挙の行方を占う?

 2020年の11月はニュースやワイドショーではアメリカの大統領選挙の話題があふれていました。 多くの人は、興味があるないにかかわらず、トランプ大統領やバイデン大統領候補の情報が頭の中に入ってきます。 当初からバイデン優位と言われていますが、必ずしもトランプが負けるとは限らないと思っていた人も多かったと思います。

 アメリカでは、どちらを支持するという指標の他に、どちらが勝ちそうであるかという調査もしています。 いわゆる予想ですね。 どちらが勝つかスポーツでも試合前に予想します。 これと同じで、お客様に予想をしてもらうのは面白いのではないでしょうか。

 実際、自分が気になることや世の中の関心の高い事項に関しては、多くの人が自分なりの意見や考えを抱きます。 しかしながら、それを表現する手段が身近にありません。 また、自分の考えを持つと同時に他の人は自分と同じなのか、どれとも違うことを考えているのか、知りたいものです。 しかしながらこの欲求も実現しません。 実際問題調べるほどの強い欲求はないからです。

 アメリカ大統領の話で言えば、 「俺は、バイデンではなくトランプに勝って欲しいと思っているが、他の人はどう思っているんだろう?」 ぐらいの軽い気持ちですね。
 その時、ホールで調査をした結果、トラップが勝つとみんなが予想していると知ったらどうでしょう。 何となく、ホールの他の客のことを理解したような気になるのではないでしょうか。 まったく知らない人より、知っていると感じている人に好感は抱きやすいものです。 ということは、ホールのお客様のアンケートなどを通じて、お客様同士の親近感を持たせる演出ができるのではないでしょうか。
 次期アメリカ大統領は既にバイデンさんに決まっていますので、 この話題は使えませんが、多くの人が関心を持っていることは、身近にあります。

☆アイデアタマゴ

■題材

 多くの人に参加してもらいたいので、多くの人が関心のありそうなことが良いでしょう。 どんなものが良いのかは、その時によって違いますが、 ワイドショーやニュースで取り上げられるようなものは、お客様も知っている確率が高いと考えられるので、 そういうものの中から、自店の運営に合うものを取り上げるとよいでしょう。 避けるのは、誰かや何かを非難するものです。 それにかかわる方がお客様の中にいると不快な気持ちになるので、避けた方が無難です。

<大まかな視点>
〇誰もが強い関心を持っているもの:新型コロナの終息時期
〇多くの人が興味を持っているもの:東京五輪の開催
〇お客様に知ってもらっていた方が良い情報:法改正等(酒税法、道交法)
〇地域住民として役立つ情報

■お客様の意見を集める

 通常なら簡単なアンケート調査をすればOKですが、コロナ禍では接触を避けるため一工夫が必要です。

<回答方法>
 簡単なYES、NOで答えられるなら、投票箱を2つ用意して、その箱に小さなボール入れたり、 小さく切った投票用紙を用意し入れてもらうなどの方法があります。 また小さなボードとシールを用意して、自分がそう思う回答欄にシールを貼ってもらうという方法もあります。 お客様が簡単に答えられる方法を考えてみて下さい。

<調査の場所>
スタッフがアンケートを取る場合は、いつどこで取るかを考える必要があります。 ボードや投票箱を使う場合は、置く位置も重要です。 確実に案内するならカウンター横ということになります。

<調査期間>
 調査の期間も重要です。 長くやれば多く集まりますが、だらだらやると間が抜けたものとなります。 お客様の関心が薄くなります。 また、その期間の間に考えが変わることもあると思います。 やり直しをしたいという人が出てくるとややこしくなります。 平日客と土日客が違う場合は、両方取るように土日と平日をまたいだ期間が良さそうです。

■お客様の意見を集計して発表する

 集まったアンケートや投票箱などは期間終了後すぐに集計して、発表することが大切です。 多くの場合、集計結果をグラフにすると見やすいと思います。 その時、気の利いたコメントを載せると、”面白い”と店舗の受けがよくなります。

 集計結果をA4サイズの用紙に書き、こっそりと一箇所だけ貼るのはやめて下さい。 目立たないと思います。 大きな紙に目立つように貼り出すのがポイントです。 お客様が集計を見て、回答して良かったと思うからです。

■一言

 良い話題でアンケートを取り公表すると、それをネタのスタッフとお客様、お客様同士のコミュニケーションのネタになります。 ただ集計結果を貼るのではなく、それが会話にネタになるにはどういうプラスαをすれば良いのかを考えることが大切です。 コミュニティホールにはコミュニケーションのネタが必要です。 現在は大きな声では話せませんが、コロナ禍ならではのコミュニケーションもあるはずです。
 コロナ禍でコミュニケーションが出来ない人が来て、安心できるホールを作るという取り組みは悪くないと思います。 (コミュニケーションには非言語コミュニケーションもあるのでお忘れなく)

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