本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆絞り込み雨対策企画『雨用防水スプレー!』

 雨の日の外出は鬱陶うっとうしいものです。 その主要因は、濡れるところにあります。 服が濡れる。 靴が濡れる。 カバンが濡れる。 傘が濡れる。 そして湿度が高まるので、不快指数も上昇します。

 雨を理由に会社に行かない、買い物に行かない、田んぼや畑にいかない、そんなことはできません。 多くの人は仕方なしに出かけることになります。 そして濡れる。 でも仕方がないと諦めている人が多いと思います。 それはホールに来られるお客様も同じです。

 ここで濡れるのは仕方がないと諦めてお客様の大変さを見ているしかないのでしょうか?

 実は身近にあって、使っていそうで使っていないグッズがあります。 「防水スプレー」です。 もし、あまり使っていないということでしたら、情報を収集して、お客様へ梅雨対策、雨対策として「防水スプレー」をおススメしてはどうでしょうか。 俗っぽく言えばこんな感じです。

■防水スプレーの活用をおススメする理由を明確にする

 漠然と「防水スプレー」をおススメしてもお客様はあまり喜びません。 なぜ喜ばないのでしょうか? それは、防水スプレーで雨の日が快適になるというイメージが持てないからです。 買って快適になるイメージが持てないものを勧められて喜ぶ人はほとんどいないと思います。
 したがって、おススメ理由をお客様に明確に示す必要があります。 この部分について自分自身がこれはメリットがある、お客様に知って欲しいという思いが湧かなければ、この企画は中止すべきでしょう。 自分自身が納得できないものを売ることはお客様との人間関係を気づけないので、おススメしません。 でも、納得がいくなら、自信をもってお客様にお声がけをしてください。

 具体的にはシーン

□1.傘が濡れて、車の中に置くのに躊躇することはありませんか?
□2.傘が水をはじかなくて、外出時に収納で困ったことはありませんか?
□3.雨の日のズボンの裾の濡れるのが気になることはありませんか?
□4.雨の日にシューズが濡れて嫌な思いをしたことはありませんか?
□5.雨の日にカバンが濡れて嫌な思いをしたことはありませんか?

1.傘が濡れて、車の中に置くのに躊躇ちゅうちょすることはありませんか?

 水をはじかない傘は、雨が傘にまとわりつき、車内に置くと車が濡れるので、後部座席の足元に置くことを躊躇したことはありませんか? 自分の車を汚したくないと考える人は多いので、 「防水スプレーを傘にかけておけば、一振りで雨水を落とせるので、車内が濡れるのを防ぎますよ」 と声を掛ければ、喜ばれるはずです。 「防水スプレー」というひと手間をかけることで、雨の日が快適になります。

2.傘が水をはじかなくて、外出時に収納で困ったことはありませんか?

 これは1と同じです。雨の時の訪問。 訪問先で傘をしまい中に入ろうとするが、雨水が傘にまとわりついていると、水が切れず傘をしまうのに手間取ります。 もし、一振りで水が切れれば、スマートに中に入ることができます。 訪問先が買い物先、パチンコ店でも同じことです。
「傘の雨水を一振りで落とせますよ」
というトークは悪くないと思います。

 

※傘は防水機能が劣化してくるものです。 劣化した場合は「防水スプレー」で修復することを提案しょう。 スプレーによる撥水性のキープ期間は、雨の降り方にもよりますが、通常の雨の場合3回が目安とのことです。 傘は使用するごとに、撥水性が落ちると考えてスプレーをしておくと、いつまでも快適に使えます。
 「防水スプレー」は傘を快適に使うための必需品であるという認識をお客様に持ってもらうと、 買わなければならない必需品となります。

◎提案:企画の立案者は、家の中にある古い傘で実際に撥水機能があるか試して、無ければ防水スプレーを振ってみましょう。 効果が実感できれば、企画に力がはいります。

3.雨の日のズボンの裾の濡れるのが気になることはありませんか?

 酷い雨の日、ホールに来店するお客様のズボンの裾が濡れているところを見かけたことはありませんか? 背広のズボンが濡れているのは、あまり格好の良いものではありませんね。 それを「防水スプレー」で簡単に防ぐことができます。

 ところで、みなさんは、防水スプレーをズボンなどの服に使用するという発想はありましたか? 傘をさしていても、歩くとズボンの裾は濡れるものです。 雨自身のせいもありますが、歩くことで地面の水が跳ね返り濡れるケースも結構あります。 でも、ズボンの裾にスプレーをしておくと、水や泥汚れをはじいて快適で過ごせます。
 布に防水スプレーをかけることができるということは、背広などの服にもいけるということです。 農家の方でも少しの雨なら雨具を付けないという方には重宝してもらえるかもしれませんね。
 防水スプレー(布用)の溶剤は洗うと取れるので、生地の変質を気にすることはありません。 その代わり効果はすぐ落ちるので、撥水性が悪くなると再度スプレーが必要となります。

 

4.雨の日にシューズが濡れて嫌な思いをしたことはありませんか?

 革靴に対する防水スプレーは賛否両論があるので、避けておいた方が無難かもしれません。 運動靴なので布製のものは大丈夫です。 雨水と泥などの汚れをはじいてくれます。

 

参考資料:革靴に、防水スプレーを振ってはいけない2つの理由

5.雨の日にカバンが濡れて嫌な思いをしたことはありませんか?

 かばんやリュックなどの持ち物が濡れるのは嫌なものです。 防水スプレーの使用用途を確認して使用すれば、雨水が簡単に防止できるので、 カバンを持ち歩かなければならない方は喜ばれると思います。

■防水スプレーの使用方法などを紹介する

 これは便利と思っても、使用が難しかったり、手間だと感じると購買意欲が落ちます。 そこで、簡単に使えることをピーアールしておく必要があります。 ここでも箇条書きにしておきますが、詳しくはネットを参照してください。

 <防水スプレー基本使用法>

1.生地の素材を確かめる
 スプレー缶には使用に適した素材、使用できない素材が明記されているので、 仕様前に確かめて、使用できるもののみに使う。 ※お客様に何に使用するかを確認して、おススメする防水スプレーを選ぶ必要があります。

2.対象物の汚れを落とす 
 汚れているものにスプレーをしても撥水は長持ちしません。 手入れや洗濯して汚れを落としたものに吹きかけることをお奨めして下さい。 なお、対象物は乾いていないと溶剤が定着しないので、必ず乾燥させてください。

3.お試しスプレーをしてみる
 万一を考えて、念のため服などにスプレーする場合は、目立たない部分に少量吹きかけてシミ、白化、色落ちしないかなど確かめることを勧めて下さい。 服を買ったときについてくる布地のサンプルや、ズボンの裾上げで余った布地で試してみるのも一つの方法です。

4.安全のため風通しのよい屋外で使う
 スプレーは屋内でなく、風通しのよい屋外で使用するのが鉄則です。 風がある場合は、風上からスプレーをします。 また、溶剤を吸わないようにスプレー時にはマスクを付けましょう。 溶剤が手に着いた場合は、すぐに石鹸で洗ってください。

5.対象物にまんべんなく、軽く吹きかける。
 均一にスプレーするためには、2回に分けて使用した方がよい。 スプレーする量の目安は生地表面がしっとり湿るくらいで十分です。

6.乾燥させる
 撥水剤が定着する前に濡れると効果が薄れます。 乾燥時間は製品によって異なるので、記載されている乾燥時間を守るようにしてください。。

参考資料:プロに聞いた 防水スプレーの正しい使い方

■防水スプレーの特徴やお奨め理由を紹介する

 店内に景品やポイント景品として置く場合、 なぜ、その商品を選んだのかを明確にしておくことが大切です。 手書きのポップなどでもかまいません。 店舗のスタッフがお客様の為を思って選んだことが分かるものであればOKです。

 実際、「防水スプレー」の種類は多く、価格も様々です。 100円ショップやスーパーの特売でも売られたりしています。 細かく見ていくと機能や特徴に違いがあります。 完全に絞り込むのは難しいかもしれません。 詳しくはWebか、ホームセンターや総合スーパー、100円ショップなどで見に行くなどしてください。

参考資料:防水スプレーのおすすめ人気ランキング15選

 説明だけを読んでいても分かりにくいので、これはと思うモノを何種類かを取り寄せて、実際試用して見るのが一番です。 その様子を写真にとれば、立派な使用方法の説明になります。 今なら、スマホで動画かもしれませんね。

 集客企画とする場合は、事前ポスターを出したり、ディスプレーもイベントっぽくなるように工夫が必要です。 そして何より、スタッフの声掛けでしょう。 雨の日なら、 「今日はあいにくの雨なので、雨対策グッズをおススメしています」 晴れなら、 「今日はよくはれているので、今のうちに雨対策をしておかれてはいかがでしょうか」 という感じになると思います。

 

参照資料:防水スプレーの効果的な使い方とは"

☆アイデアタマゴ

 梅雨対策に関係する商品はいろいろあります。 すべてを扱うとなると大変です。 商品をただ売るだけでは、小売店と同じになり、パチンコ店ならでのコミュニケーションを取りながらの販売ができません。 そこで絞込みです。 どのような絞込みを行うかは、あなたのアイデア次第ということになります。

 漠然と長期間梅雨対策をやるより、週単位ぐらいで商品やテーマを絞り込んで企画を作ると、 お客様のこころに刺さりやすでしょう。 また、翌週の来店お願い案内もしやすいと思います。

■一言

 景品企画でお客様を呼び込むためには、スーパーや小売店という商品販売店に行かず自店に来て欲しい理由や自信を持つことが必要です。 今回のように商品を絞り込むと、確実な商品知識を持ち、それについてお客様と会話ができるようになります。 するとスーパーやドラッグストアーで買うより、うちの景品キャンペーンで買う方がお客様自身の為になると胸を張って言えるようになります。

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