本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆1月のイベント・記念日を活用する

 何かやっている店舗と何もやらず先月と同じことしかしていない店舗、どちらに行きたいかと尋ねられたら、あなたはどう答えますか? 恐らく多くの人は、前者の店舗を選ぶのではないでしょうか。

 ということで1月の行事等を活用して店舗の変化演出し、お客様の満足度を上げたり、お客様の来店動機を作ることに挑戦してはいかがでしょうか。 詳しくは、インターネットで調べてもらうとして、主なものを掲載しておきます。

■1月の行事やイベントをネタにお客様の関心を引き出す!

<<1月のイベント、行事>>
  ・元旦、元日         (1月1日)
  ・正月            (1月1日~3日)
  ・小寒(しょうかん)     (1月6日)
  ・七草            (1月7日)
  ・成人の日          (1月8日)2024年:1月の第2月曜日
  ・十日戎           (1月10日)
  ・鏡開き           (1月11日)
  ・小正月           (1月15日)
  ・大寒(だいかん)      (1月20日)

  ○初詣、おせち、書初め、成人式、新年の挨拶

 1月の大きな行事は正月ということになります。 皆さんも正月ということで、総付けの商品を配布したりしているのではないでしょうか。 何かをするとき理由があると人は納得します。
 例えば、正月なので飲食コーナーで「おせち」を用意しましたと言えば、不思議がる人はないと思います。
 また、10日は十日戎(とおかえびす)なので「エビスビール」を景品にしていますと言えば、 そうなんだということで買ってくれる可能性があります。
 小寒や大寒は寒さと関係があるので、暖かいおしぼりをサービスする日にしても良いかもしれません。 「今日は、大寒なので用意しました」と言って渡せば、サービスをしている感がでるのではないでしょうか。

☆アイデアタマゴ①

◆初  詣

 イベント行事を活用して、コミュニケーションを深める企画も悪くありません。 お客様との関係が出来ていると、いろいろなアイデアを実行できます。
 例えば、地域の神社やお寺を一覧にして貼り出し、どこに初詣に行ったなどをシールなど貼り付けて答えられるようにしておくなどです。 『みなさんの初詣、教えてください企画』です。 コミュニティホールを目指されている店舗は、スタッフがお客様とコミュニケーションを取りやすいネタを用意しておくと、 スタッフからお客様への声掛けがスムーズにいきます。 今年初めて来られた人に「初詣は行かれましたか?」などと声掛けをして、 初詣一覧表にシールを貼ることをお願いする。 そこから、話を広げるのは難しくないと思います。
 鏡開きの11日頃には、集計結果を発表したりできます。 そこで、出来れば鏡開きろいうことで、ワゴンサービスでぜんざいなどを用意すれば、 11日に来店してくださいという声掛けが同時にできます。

 関係づくりがされに出来ているホールでは、初詣の写真を募集したり、 初詣の感想をヒアリングしたり、お勧め度を聞いたりいろいろなことができると思います。 ただ、写真は人の顔が映るとお問題が出て来るばあるので、人の顔が映らないものなど一定の条件を付けておいた方が無難でしょう。
 さらに言えば、地域の神社やお寺は今少子化と高齢化の問題で、運営が難しくなりつつあるところがけっこう出てきています。 そのために新たな活動を模索している神社仏閣もあり、地域密着の活動の中でコラボができる可能性が出てきています。 その神社仏閣の状況を知るには、正月の初詣の盛況さがヒントになります。 そういう意味の情報収集も併せて考えれば、地域活動の種まきと考えれば、初詣調査企画は積極的に行うべきだと考えます。

◆小寒、大寒

 小寒、大寒ということで、寒さに負けない企画をするというのはどうでしょう。 冬は寒いということで喜ばれるのが、鍋物です。 景品企画として鍋物つゆなどは喜ばれるのではないでしょうか。 端玉景品が500円未満のホールでは、いろいろな鍋つゆが用意できると思います。

ニュース番組のWBSが鍋つゆのランキングを紹介していました。
 1位 きのこのうま鍋        324円 くばら
 2位 塩レモン鍋つゆ        298円 もへじ
 3位 軍鶏系地鶏だし塩鍋つゆ    324円 ヤマキ
 4位 〆まで美味しいごま豆乳鍋つゆ 378円 ミツカン
 5位 ストレート赤から鍋スープ3番 432円 イチビキ
 6位 はくさいのうま鍋       324円 くばら
 7位 プチッと鍋 寄せ鍋      303円 エバラ
 8位 もつ鍋用スープしょうゆ味   378円 モランボン
           ※macaroni編集部の食べ比べのランキング

 けっこういろいろな種類があるとは思いませんか。 単身者世帯でも、土鍋があれば簡単に作れます。 冬は寂しいですが、暖かいものを食べるとこころも体も癒されます。 寒い夜など提案してはいかがでしょうか。
 単発では面白くないので、前半鍋つゆ企画を小寒から行い、 食べてもらったお客様から意見を聞き、大寒に新につけたホールの順位を掲示し、 また、鍋つゆを端玉景品として出すのも一つです。

 寒さということでは、様々な防寒グッズがでていますので、 景品として取り寄せるのも一つです。 また、寒さから風呂場の急激な温度変化によって起こる「ヒートショック」の防止キャンペーンをしても喜ばれるのではないでしょうか。

●参考資料:ブログ:冬に高齢者が熱中症になる!?

■1月の記念日をネタにお客様の関心を引き出す!

<<1月の記念日>>
  ・令和6年能登半島地震    (1月1日)
  ・いちごの日         (1月5日)
  ・ケーキの日         (1月6日)
  ・勝負事の日         (1月8日)
  ・110番の日        (1月10日)
  ・タバコの日         (1月13日)
  ・禁酒の日          (1月16日)
  ・阪神大震災の日       (1月17日)
  ・玉の輿の日         (1月20日)
  ・カレーの日         (1月22日)
  ・ゴールドラッシュデー    (1月24日)
  ・中華まんの日        (1月25日)
  ・愛妻の日          (1月31日)

  ※デパートなどではバレンタイン商戦が始まります。
  ※2月の節分の恵方巻の予約が開始されます。

☆アイデアタマゴ②

 記念日を上手く利用して、ちょっとした演出を考えることができます。
 例えば、6日のケーキの日ならワゴンでプチケーキを出すなどして、少し変化をつけることができます。 もちろん、コミュニティホールということで、スイーツクラブなどされていれば、 ケーキの日と言うことで、地域のケーキの食べくればなどをしてみるのも悪くないと思います。 そこまでいかなくても「今日はケーキの日なので・・・」ということでドリンクとセットで販売すれば、会話のネタになります。 ホントにプチケーキにして、ドリンクのおまけでも良いですし、限定セットメニューとして販売するのも悪くなと思います。 出来たら、その企画に地域のケーキ屋さんとコラボできれば、コミュニティホールとしての施策にすることができます。

 パチンコ店にもろに関係しそうな日と言えば、8日の勝負事の日ですが、 年に1度の運占いとして、ハイリスク、ハイリターンの機種をスタッフがお客様にするきっかけにしても良いかもしれません。 「今日は『勝負事の日』ですから、「北斗」はいかがでしょうか?」と言うのはどうでしょう。 ゴールドラッシュデーも同じような使い方ができるのではないでしょうか。
 但し、これは少し遊び心のある演出が求められます。がちですると賭博場になるので、トラブルの元です。それは避けてください。

 13日のタバコの日には珍しいタバコを景品として仕入れて、おススメするのも面白いかもしれません。 しかし、禁煙の流れが強くなっているので、なかなかやりずらくなってきているかもしれませんね。
 22日のカレーの日には、レトルトカレーがいろいろ出ているので、おススメの高級レトルトカレーなどを少量購入して先着で販売することもできます。

◆禁酒の日

 飲酒ということではまずます厳しくなってきています。 パイロットの飲酒問題がかなり取り上げられ、自動車の運転だけではなく、飛行機の運転もダメという認識が広がり、 さらに仕事の中に残留アルコールが入り込むことが悪いことという風潮になってきました。
 2020年1月4月にANAのCA(キャビン・アテンダント)がアルコール検査で引っかかったということで、福岡発成田行きが遅れたと報道されています。 ANA全体では、飲酒に対して全体的に控えるムードになっていると聞いています。 まさか搭乗前に飲むとは考えられないので、残留アルコールが検出されたのではないかと思います。 それにしてもCAは客室係なので運転には関係ないのですが、問題となっています。

 アルコールが敵視される一方で世界的なブームになっているのが、ノンアルコール飲料です。 日本でもビール各社からノンアルコールビールが売り出されています。 そして昨年の夏あたりから、機能性表示をしているノンアルビールも出ています。 ノンアルは味く加え、機能性の勝負にもなってきています。 そこで、ホールとしては、禁酒の日から1週間、ノンアルキャンペーンをして、 試飲をして飲み比べてもらったりするなどして、ノンアル景品の販売を強化するのも面白いと思います。

 ノンアルと言えばビールに限らず日本酒やワインのノンアルもあります。 WBSで日本酒のノンアルということで、月桂冠総合研究所がのスペシャルフリー」を紹介していました。 味は大吟醸ですがお米は全く使っていないそうです。 開発者の村椿達哉さんよると、0.00%にするためには、大吟醸からアルコールを除くということではできないことが分かり、 発想を切り替えて使ったそうです。 でも、飲むと日本酒を飲んでいる気分というか、カラダが日本酒を飲んでいる反応をするそうです。

 パチンコをする方で、お酒が好きな方も多いと思います。 健康のため、勘機能維持のために禁酒日があるのは好ましいことです。 そういうお手伝いを年初にするのも良いのではないでしょうか。

関連資料:世界一売れているノンアルビールで集客を考える!
    :ビール業界の市場変革からP業界を考える!

◆阪神大震災の日&令和6年能登半島地震の日  追記:2023年1月 2024年1月

 令和6年1月1日午後4時10分に能登半島で震度7の地震がありました。 北陸を中心に大きな揺れを体験した方も多いと思います。
 毎年、正月明けごろからテレビなどで阪神大震災に関連した特集が報道され始めます。 特に関西では、阪神大震災の教訓を風化させない取り組みが継続的に行われていますので、一定の関心は集まります。 お正月が終わると、そろそろ防災の企画を行うと17日の間に合うというような感覚でしたが、 この能登半島の地震以降は、正月もそこそこに、防災についての注意を喚起する必要がありそうです。
 コミュニティホールは日常ではコミュニティのための場の提供となりますが、非常時では地域の人々を救済する場としての位置づけになります。 やっぱり、パチンコ店があって良かったと言ってもらうのは、非常時における地域の人々の支援が一番大きいように思います。
 そのためには日頃からこの店舗は防災に関心がると認識してもらわないと、非常時に利用してもらえません。 したがって、阪神大震災など注目が集まる日の前後で、防災グッズの紹介や販売などをして、お客様に防災に対する姿勢を見せることは大切です。 少なくと17日の1週間前あたりから、防災の啓発を兼ねて、イベント企画を取り組むことをおススメします。
 参考までに企画タイトル名をいくつか書いておきます。

 ○最新防災グッズ紹介企画
 ○地域のハザードマップで自身の危険を調べる企画
 ○非常食試食体験企画
 ○非常食販売企画

関連資料:阪神大震災の教訓から自店のトイレ機能を考える!
    :阪神淡路大震災の日から店舗の災害対策を考える!
    :阪神淡路大震災の日を積極的に活用する!
    :震災を意識することが地域の貢献になる!?

■一言

 イベント、行事や記念日から自由な発想を広げることがポイントです。 そして、実施の時には実施理由をお客様に説明しながら、景品をおススメしたり、サービスを提供すると、 お客様の為に頑張っている店舗と思われます。
 すべてをする必要はないので、自店にあったものを取り出して、じっくり企画を練ることが大切です。 そして、スタッフがお客様にしゃべるトーク内容のような細かなやり方まで設計しておくと、効果を実感できる可能性は高まるでしょう。

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