本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆2月のイベント・行事・記念日を活用する

 人の目の構造は、静止しているものより動いてるものに注意を向けるようになっています。 動いているものとは変化です。変化するものに対しては、何が変化したのか知ろうという思いが湧きます。 反対に、変化してないものに対しては、知っていると思い込み、興味を持たなくなってしまいます。

 ということで2月の行事等を活用して、店舗に変化を持たせ、お客様に興味を持ってもらったり、お客様の来店動機を作ることが大切です。 詳しくは調べてもらうとして、そのきっかけをつくるために、主なものを掲載しておきます。

■2月の行事やイベントをネタにお客様の関心を引き出す!

<<2月のイベント、行事>>
  ・節分             (2月3日)2024年
  ・立春(りっしゅん)      (2月4日)2024年
  ・建国記念日          (2月11日)
  ・バレンタインデー       (2月14日)
  ・雨水(うすい)        (2月19日)2024年・・・雛人形を出すと吉
  ・天皇誕生日          (2月23日)
  ・うるう年           (2月29日)2024年

  ○確定申告           (2月16日~3月15日)2024年

 2月の大きな行事と言えば、バレンタインデーということになります。 多くの小売業で、バレンタインを中心とした販促活動を行います。 ホールも例外ではなく、バレンタインを2月の最大イベントとして、店舗を盛り上げていると思います。

☆アイデアタマゴ①

◆節  分

 ウキペディアによると節分は、雑節の一つで、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことをさすということです。 節分というのは「季節を分ける」ことも意味しており、江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多いそうです。 ではなぜその時に、豆をまき鬼を払うのかというと、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられているからとのことです。 基本的に使用する豆は、お祓いを行った炒った大豆(炒り豆)なのですが、地域によっては落花生を撒くところもあります。 昔は米や麦、かちぐりなどもあったそうです。

 「鬼を払い福を呼ぶ」というのは縁起が良いので、ホールに来られている方には縁起を担いでもらいたいという思いが出て来るのではないでしょうか。 単純に考えると豆まきの豆を景品や端玉景品として取り扱うというものです。 縁起モノなので、家で簡単に豆まきをして厄を払ってくださいというのは悪くないと思います。 それを徹底していとなると総付け景品となります。 総付けはチョコレートと決めているホールもあると思いますが、マンネリ化を防ぐために挑戦するのはどうでしょう。 もっとスマートにしたいという店舗は、ワゴンサービスで注文をもらったお客様に、「節分なので」ということで豆を添えて渡すのもありでしょう。

 節分をもって打ち出したいとして、豆も丸いパチンコ玉も丸いとして、厄払い企画をしても面白いかもしれません。 一番は近くの神社とのコラボでしょうが、神社などで豆まきをするところも多いと思います。 そういう情報をホールのコミュニティ掲示板貼り出し、神社を行くのをお勧めするのも悪くないと思います。 また、厄年を気にする人も多いと思いますので、厄に関する情報を提供するのも良いでしょう。 それと同時に厄除けの神社や寺の紹介です。

●2024年の厄年一覧表
<男性・本厄>
  24歳(2000年・平成12年生)数え年25歳
  41歳(1983年・昭和58年生)数え年42歳
  60歳(1964年・昭和39年生)数え年61歳
<女性・本厄>
  18歳(2006年・平成18年生)数え年19歳
  32歳(1992年・平成4年生)数え年33歳
  36歳(1988年・昭和63年生)数え年37歳
  60歳(1964年・昭和39年生)数え年61歳

 アンケートを気軽に取れる環境であれば、来店されている方が行かれた厄除け神社やお寺を紹介してもらうのもよいかもしれません。、

 ところで節分と言えば恵方巻を食べるので、恵方巻をワゴンサービスで数量限定で出すこともできます。 今年は食品ロスの問題もあり、予約をお願いすれば、案外来ていただけるかもしれません。 また、地域で美味しい恵方巻をしている店を紹介したり、コラボするのも悪くないと思います。
 恵方巻きを食べる起源は、江戸時代から明治時代に始まったといわれています。 つい最近のことですね。 当時は、恵方巻きではなく、「太巻き寿司」や「丸かぶり寿司」と呼ばれることが多く、「七福」にかけて「7つの具」を入れて食べていたようです。 この習慣は一部の地域のものだったといわれていますが、今は全国的に広がっています。 縁起ものというのが縁起を担ぐ日本人の心理を巧みについていると言えるでしょう。

◆バレンタイン

 バレンタインは良く知られた行事だけに、とりあえずチョコレートを用意してやり過ごそうとする店舗と、 せっかくだからとお客様が欲しくなるチョコを探して用意する店舗に分かれます。 店の姿勢が出やすいので、要注意です、

 コミュニティホールを目指しているなら、バレンタインを題材に一工夫して、 お客様の満足度を上げるの努力を見せるのも良いと思います。
 例えば、バレンタインのメッセージカードを用意したり、 義理チョコの正しい渡し方や受け取り方などをコミュニティ掲示板に貼りつけるなど、 いろいろなアイデアを試してみるのも面白いと思います。 (展開思考と呼んでいる思考法をすれば、アイデアは出て来ると思います)

 最近カカオの健康効果が注目され、高カカオのチョコレートがスーパーの店頭などの並んでいます。 カカオのポリフェノールの含有量が多く、血圧を下げる効果が認められたなどの報告が紹介されています。 健康をテーマにホールの運営をされている方は、愛の告白より、健康の願いを込めて高カカオチョコレートを送りましょうという方がしっくりくるかもしれません。
 また、昨年から本格的に売り出されているルビーチョコレートもまだまだ珍しいと思います。 だから取り寄せて試食をしても良いかもしれません。 ワゴンサービスで、期間限定でドリンクを頼んだ人に、試食用のチョコレートをおまけで配るということで、ワゴンの販売促進策と絡めても面白いと思います。

◇◇◇ バレンタインの新潮流(2020年2月23日)

 また、バレンタインに男性が女性に花束を贈るという新しいスタイルが盛んになっていると報道(2020年2月)していました。 海外ではバレンタインの日は男性が女性に花束を贈るのが定番ということで、そのスタイルを真似た男性がかなり多くなっているようです。 首都圏に多くの店舗を展開している青山フラワーマーケットでは、「毎年110%~120%、店によっては200%ぐらい売上が伸びている」ということなので、 ’バレンタイン=チョコレート’のみのスタイルという固定観念はもたない方が良いでしょう。 むしろ、世の中の新たしいトレンドとしてお客様にピーアールすることで、他のパチンコ店と違う取り組みをしていると注目されると思います。

 しかし、生花は日持ちしないので、仕入れて売るにはリスクがあると思います。 そこで、意欲的な花屋さんとのコラボをして、花束を景品とするのもありだと思います。 もちろん、お客様の中に花を作っている農家の方がおられたら、その方とコラボするのも良いでしょう。 社会的貢献などを考えて廃棄問題に取り組んでる所では、花の中で市場に出せない廃棄対象になっている花を直接仕入れて、 お客様に安く提供するようなことを考えると、新しいバレンタイン企画と同時に社会貢献もでき一石二鳥になると思います。 このような取り組みは他業界「ブックオフ」でしていますので、シンクして参考にしてください。

関連資料:バレンタインの新しい潮流から企画のヒントをもらう!
参考資料:『マーハチョコレート』からSDGsを考える!

■2月の記念日をネタにお客様の関心を引き出す!

<<2月の記念日>>
  ・ニオイの日          (2月1日)
  ・夫婦の日           (2月2日)
  ・笑顔の日、プロ野球の日    (2月5日)
  ・お風呂の日、抹茶の日     (2月6日)
  ・服、フグ、肉、漫画の日    (2月9日)
  ・ニット、海の安全記念の日   (2月10日)
  ・レトルトカレーの日      (2月12日)
  ・猫の日            (2月22日)
  ・冬の恋人の日         (2月27日)
  ・ビスケットの日        (2月28日)

☆アイデアタマゴ②

 毎日が記念日なので上手く利用して、景品販売につなげたり、サービス強化をするというのはいかがでしょうか。
 例えば、2月1日、ニオイの日。ニオイから香水を連想する人もいますし、逆にニオイ消しを連想する人もいるかもしれません。 香水ならおススメ香水を景品として揃えてもいいですし、薬局や化粧品店とコラボして、そういうお店をお客様にご案内するのもよいと思います。
 夫婦の日なら、仲良くなるためのツールとして案内すると、お酒でもケーキでもなんでもおススメできます。 お風呂の日は、2月はまだまだ寒いので、ゆっくりお風呂に入るように名湯の入浴剤をおススメしたりできます。

 また、先月、カレーの日がありましたが、2月12日は、レトルトカレー日なので、1月に続いて高級レトルトカレーなどをおススメするのも悪くないと思います。 1月のカレーの味の評価をお客様から聞いておくと、1月との関連を持たせながら、景品販売ができます。
 冬の恋人の日は、あまり馴染みないのではありませんか?バレンタインとホワイトデーの中間の日ということで作られたものです。 ホワイトデー案内初日にしても良いと思いますし、バレンタインの意識調査(アンケート)をホールで行い掲示をして、 3月のホワイトデーにつなげるのはどうでしょうか。

◆笑顔の日  追記:2023年1月

 接客サービスに笑顔が大切なことは誰でも知っています。 では常に笑顔で接客しているお店がどれだけあるかと言えば、そう多くはないと思います。 笑顔を一時的つくることは誰にでもできますが、笑顔であり続けることはなかなかできないものです。
 そこで利用したいのが、この「笑顔の日」です。 社内キャンペーン期間として利用してみてはどうでしょうか。 2月1日から5日までを期間として行い、翌6日に店長や役職者がスタッフの笑顔を評価し、お疲れ様ジュースを配るなどです。
 これをさらに進めて、店内に社内キャンペーン企画を貼り出し、お客様に応援してもらうという方法もあります。
 これをさらに進めて、お客様向けに笑顔キャンペーンをしてはどうでしょう。 笑顔は健康にもよく、人を魅力的にします。 可愛いスタッフが笑顔の協力をお願いすれば、笑ってくれる方は多いと思います。 実際問題として、お客様が笑顔だと、スタッフも笑顔を作りやすいものです。
 笑顔をキーワードにしたグッズやツールはたくさんありますので、そういうものも活用もありではないでしょうか。

◆猫の日

 ネコの日は、猫が食べるキャットフードを用意するのも悪くなりませんが、 少しひねりを聞かせて、ペット写真店を店舗で行うのも一つの方法です。 ペットを飼っている人は、どちらかと言えば自慢したい人が多いと思います。 だから、ペットを自慢できる機会を提供するのです。

 いきなり「お宅の猫の写真を持ってきてください」というのは芸げないと思います。 やはり「自分のネコの写真を出したいな~」というような演出をすることが必要です。 事前アンケートをはじめいろいろなことが考えられます。 ネコを飼っているスタッフも交えて討論すると面白いでしょう。

 ネコ企画は22日単発では弱いので、期間を設定するのが良いと思います、 2月はバレンタインがあるので、ネコ写真の準備期間としては、2月15日~21日として、 22日を出発点として月末までを写真展とするなどが考えられます。

 そのとき、犬を飼っている人は「ネコだけ?」というような方が出て来るかもしれませんので、 そちらへの配慮も必要ですね。 年間計画で、犬の日(11月1日)にも同じようなことをするなら、そういうスケジュールをお話するのも良いかもしれませんし、 ネコの日だけど、ペットに日のような取り扱いをするのも一つの方法です。 その場合は、ペット写真展としての応募をとなります。

 基本的なアイデアのタネということで、どのように膨らましていくかは、あなたのホールのコミュニティ化度合によると思います。 なるべく楽しいものして、どうせ行くならあなたのホールというものを工夫してください。

■一言

 1月にも書いていますが、イベント、行事や記念日から自由な発想を広げることがポイントです。 イベントそのものより、それから連想を広げ、その記念日を祝うなら何をしたら喜ばれるか考えて見ると、 新しい企画を思いつく可能が高まります。
 新台入替もイベントです。使い方は様々と思います。 記念日も同じです。自店にあったものを取り出して、じっくり企画を練ることが大切です。 そして、早目の準備と記念日を盛り立てるスタッフへの浸透です。 2月は短いので、気がつくと3月になっていた、とならないように早目の準備が必要です。

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