本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆6月のイベント・行事・記念日を活用する

 6月は梅雨の季節となります。 6月の特徴と言えば、祝日がないのが特徴となります。 5月の連休が終わり、その反動が徐々に改善され、大きな変化の無い月とも言えます。 新人社会人もようやく会社に慣れて、余裕が出て来るころです。
 生活に影響を及ぼす大きな流れとしては、日が一番長くなるということです。 働き改革が浸透しているなら、夕方早く帰る人も多くなっているはずです。 帰る頃に日が高いとまっすぐ家に帰るよりは、少し寄り道して帰りたいと思うのではないでしょうか。 その選択肢の中にパチンコが入ると店は繁盛します。
 何もない時だけに、話題性を作り、多くの人に少し寄ってみたいという気持ちを起こさせることが必要です。 行事やイベントの情報は、詳しくはネット等で調べてもらうとして、そのきっかけになる主な行事などを掲載しておきます。

■6月の行事やイベントをネタにお客様の関心を引き出す!

<<6月のイベント、行事>>
  ・衣替え             (6月1日)
  ・プロポーズの日(第1日曜日)  (6月4日)2023年
  ・芒種(ぼうしゅ)        (6月6日)2023年
  ・入梅(にゅうばい)       (6月11日)2023年
  ・父の日(第3日曜日)      (6月18日)2023年
  ・夏至(げし)          (6月21日)2023年

  ・梅雨
  ・年金支給月 

☆アイデアタマゴ①

 6月は衣替えの季節です。 衣替えに伴い、社会人に必要となるものは何でしょうか? このころには長期予報で夏の暑さがどうなるのか発表されているころです。 暑さ対策のサービスは仕込んでおく時期ですよね。 また、女性の場合薄着になるということで、痴漢などの防犯対策の情報提供や景品イベントも悪くないと思います

 6月の第1日曜日はプロポーズの日となっているので、プロポーズを後押しする日ものを少し前から用意するということもありますが、 対象者を考えるとかなり少なくなると思いますので、そのままではあまり面白いイベントにはなりません。
 そこで少しアレンジするのはどうでしょうか。 女性客にアンケートを取り、プロポーズを受けるとすれば、どのような言葉が良いとか、 その時にもらうプレゼントはどのようなものが良いのかを聞き、コミュニティ掲示板に貼り出す。 それに関連したような景品を仕入れて、奥さんへのプレゼントをしませんかというモノにするというのはどうでしょう。 景品はプロポーズの日にちなんだ奥様用プレゼントとしておきます。
 もし、お客様が持ち帰って奥さんに配り、喜ばれれば奥さんの支持を得ることができるかもしれません。 奥さんから「パチンコに行くなら〇〇のホール」と言ってもらえると、今の若い方は助かるのではないでしょうか。

 そして梅雨に入るのは間違いないと思いますので、傘の景品を用意する。 傘も様々なものがあるので、話題性のある傘を探して取り寄せておくのが良いと思います。 ペット用傘などは、あまり知られてないようなので、展示してくと珍しがられ、購入される確率が高いと思います。
 そして梅雨の状況にもよりますが、雨対策サービスの見直しも行っておく必要があります。 人間は関心が無くなると、サービスの改善をしません。 お客様にとっては、変化がなく店舗のやる気が感じられないというモノになっています。 だからこそ、雨の降る確率が高いこの時期に見直しをしておきましょう。

 6月の第三日曜日は「父の日」です。 6月の行事の中で一番有名な日ではないでしょうか。 それは小売業などは父の日を活用して、販売促進をしようとしているからです。 他の商業施設も販促をしていることで、お客様の関心は高まります。 ここで独自の父の日企画を考えてお客様の関心を集めるのは、基本セオリーと言えます。
 父の日を本格的にやるなら、2週間前ぐらいから第三日曜までの企画を考える。 そして1週間後の第四日曜も父の日関係のものにする。 大まかに言えば、まず情報提供と情報収集、そして父の日当日(直前の金曜日や土曜日を含めても良いかもしれません)の面白企画を考える。 そして1週間後ぐらいに父の日企画の結果報告を行うというような感じです。 これだけで6月の月イベントはできます。
 最近、お父さんのニーズやウォンツが変わって来ています。 男性コスメがその典型だと思います。百貨店によっては今年(2019年)売場面積を倍にしたところもあります。 こういう機会に男性のお客様に男性コスメを勧めるのも悪くないと思います。

■6月の記念日等をネタにお客様の関心を引き出す!

 記念日はいろいろありますが、どの記念日を活用しようとするかで、企業の考え方がお客様に伝わります。 自社の理念と絡めながら、記念日を活かすことで、自社の考え方をお客様にアピールすると同時に、 社員やアルバイトに対して、企業の価値観を浸透させることができます。

<<6月の記念日>>
  ・牛乳の日、写真の日、チーズの日  (6月1日)
  ・環境の日、世界環境デー      (6月5日)
  ・ワイパーの日、補聴器の日     (6月6日)
  ・楽器の日             (6月6日)
  ・世界海洋デー           (6月8日)
  ・傘の日              (6月11日)
  ・恋人の日             (6月12日)
  ・小さな親切運動スタートの日    (6月13日)
  ・世界献血者デー          (6月14日)
  ・和菓子の日            (6月16日)
  ・砂漠化および干ばつと闘う国際デー (6月17日)
  ・健康住宅の日           (6月20日)
  ・世界難民の日           (6月20日)
  ・かにの日             (6月22日)
  ・沖縄慰霊の日           (6月23日)

☆アイデアタマゴ②

 6月1日は『牛乳の日』となっています。でも牛乳が苦手な人も多いと言います。 そこで、牛乳の日に植物性ミルクを提案するのも面白いかもしれません。 植物性ミルクは、豆乳が代表ですが、アーモンドやオーク麦などもあります。 健康志向やアレルギー問題から、植物性ミルクを志向する人が増えています。 大塚食品やパナソニックで面白い商品を出しているので紹介するのも面白いかもしれません。(2022.9.6)

 6月5日は、『世界環境デー』となっています。 世界中の多くの企業が環境に積極的に配慮しようとしています。 ある企業は再資源化を促進するために使用済み商品の回収に力を入れる。 メーカーの中には、リサイクル素材で製品を開発する。 そして、そういう企業を応援し、リサイクルが活発になるように、コストがかかるがあえてリサイクル商品を利用しようとする企業もあります。 また、環境に優しい素材で作った商品を積極的に利用しようとしている企業もあります。
 パチンコ業界も世間から評価を受けるためには、積極的に環境問題などに取り組む必要があると思います。 この記念日を利用して、1年間の活動報告や新たな取り組みを打ち出すのも悪くないと思います。

 遊技台の強化ということでは、6月8日の『世界海洋デー』が海の強化に使えそうです。 海と言えばマイクロプラスチックによる汚染が深刻化しています。 最近は紙のストローも出ているので、ホールのワゴンサービスのストローを紙に変えて、 「海」を守るキャンペーンをするなど、環境問題をテーマにした社会活動も有りでしょう。 ちょうど『環境の日』が5日からなので、5日から8日までを海を守る意識向上期間と位置付けるというのも一つです。
 その時、景品として紙ストローを販売し、海やピクニックに行くときに、 積極的に使ってもらうのも良いと思います。 ネットで検索すると108円から紙ストローが売っているので、使えると思います。 海を打つお客様には、是非ストローを買ってもらうような気の利いたトークを考えることがポイントですね。

 最近面白いと思っているのが、ベトナム産の草ストローです。 レピオニアというカヤツリグサ科の植物の茎で、自然のモノをストローにするという発想が好きですし、 これに目を付けた農大性の大久保夏斗氏も素晴らしいと思います。 よりSDGsに近い感じがします。 個人的にはこれがお勧めですね。

 ※参考資料:HAYAMIの草ストロー

 遊技台関連では、6月22日が『かにの日』なので、「海」とひっかっけてお客様に海遊技へのきっかけとすることも可能です。 この日は海を打ったお客様に、景品にカニ缶を揃えてオススメするきっかけとしてはどうおでしょうか。

 雨ということを企画している店舗では、6月6日の『ワイパーの日』と6月11日の『傘の日』が使えそうです。 梅雨だからとダラダラと雨グッズを販売していても面白くありません。 変化をもたらすために、記念日を利用して、景品を揃えて販売するとお客様もスタッフの商品説明に納得して聞いてもらえる確率が上がります。 『ワイパーの日』ならワイパーを売るのも良いですが、近くのカー用品とコラボして、車の雨対策グッズの販売をするのはどうでしょうか。
 また、『傘の日』なら男性向けにブランド高級傘をうんちくをつけて展示販売するのも良いかもしれません。 雨傘の修理をするところがあれば、そのお店とコラボして、ホールで傘を預かり直すというサービスもできるかもしれません。

 ※参考資料:◆お客様が喜ぶ「雨の日企画」を検討してみる。

 6月12日は『恋人の日』なので、プロポーズの日を皮切りに12日までの期間を、 恋人と仲良くする、あるいは夫婦で仲良くする期間として、お互いのために何か一つ良いこと、 思いやりのあることをしましょうというキャンペーンをし、 プチプレゼントを景品として提案するのもありでしょう。

 6月13日は『小さな親切運動スタートの日』となっています。 これはお客様が気軽にいことができるような仕掛けを作って、参加してもらうのが良いのではないでしょうか。 海の近くなら、定休日に海岸の清掃に行きましょうというのも良いでしょう。 また、これから1週間何か良いことをしたら報告してもらい、その報告があればワゴンサービスを半額にするなどでも良いかもしれません。 もちろん、深刻で親切シールを作って、渡したりするのも面白いと思います。
 コミュニティホールを目指しているに場合、何がしかの地域貢献や社会貢献を行事の中に取り入れるのは、必要な活動と思っておくことです。 小さな活動の積み重ねこそが信用を作っていきます。

 社会貢献と言えば、6月14日が「世界献血デー」となっているので、その前後に献血に対する意識を作ったり、 場合によっては、ホールの駐車場に献血車を呼んで、スタッフとお客様で献血をするという企画を立てるのもありでしょう。
 なお、献血車を呼ぶ場合、事前に何人くらい献血に参加してもらえるか、最低人数を把握して置く必要があります。 献血車も一定の成果を期待するので、それを満たす必要があるからです。 実際に献血車が来てもらえるかどうかは、問い合わせてください。
 輸血ニーズに関しては、地域でバラツキがあるようで、献血車派遣の対応は違ってくると思います。 以前聞いた話では、パチンコ店からの誘いは消極的というところもありました。 話を聞くと過去に依頼があって行ったが、あまり参加者がなかったので信用していないとか。 いいかげんな対応は業界にマイナスイメージをもたらすので、しっかりしたプランを立てて行ってください。

 健康テーマでは、6月20日の『健康住宅の日』を取り上げて、健康と住宅のポイントを情報提供しても良いでしょうし、 地域に健康住宅を打ち出している工務店があれば、店舗内に資料が見えるコーナーを作るのも良いでしょう。

 スイーツクラブをされている方は、6月16日が『和菓子の日』なので、これを活用してお取り寄せをするなり、 総付け景品を配布することもできると思います。

<世界難民の日> ・・・・ 2022年6月15日追加

 ロシアのウクライナ侵攻で新たに注目されるのが難民問題。 日本にもウクライナから1200人(2022年6月現在)を超える方が、避難されてきています。 日本財団はウクライナ避難民に対して、「ウクライナ避難民支援基金」(2022年6月)を設立し、 避難されてきた方の日本語学習の支援や生活必需品の配布をする計画をしています。 企業や個人から寄付を募っています。
 ロシアとウクライナの戦争が長期化する可能性は高く、ロシアと接している日本としても他人ごとではないと思います。 大国による一方的な領土変更を認めないという草の根活動として、6月20日の「世界難民の日」に焦点を当てた寄付キャンペーンをするのもありだと思います。 1日だけでは寄付も集まりそうにないので、20日を含む1週間程度募集期間を設けてはいかがでしょうか。

<沖縄慰霊の日> ・・・・ 2022年6月26日追加

 慰霊の日(いれいのひ)は、沖縄県が制定 している記念日です。 沖縄戦等の戦没者を追悼する日と定められています 。 沖縄戦では20万人以上の尊い命が失われました。 一般国民を巻き込んだ悲惨な戦いです。 今回、ウクライナのロシア侵略で、改めて戦争を長期的に少なくすることについて考えていく必要性が出てきていると思います。 年に1回や2回ぐらいは、そういうことを考える日をパチンコ店に設けても悪くないと思います。 平和の上に成り立つ娯楽レジャー産業としては、平和の継続維持を改めて考える日と位置付けてはいかがでしょうか。
 沖縄なので「沖海」を打つ人に対して、「ちょどでも考えよう沖縄の平和と台湾有事」などのキャンペーンをするのもありでしょう。 アンケートを取るのも一つの方法です。 コミュニティホールとしての機能を果たすという点では、お客様の意見を合わせて、意見交換の場にしても良いかもしれません。

■6月のオススメ季節性企画!

 ニュースなどで何度も取り上げられる可能性が高いキーワードを含んだ企画です。 世の中の流れがあるので、お客様が共感して参加してくれる確率が高まります。

〇父の日企画

〇梅雨対策企画
  関連資料:お客様の困りごとを解決する梅雨対策を企画する!

〇熱中症対策企画
  関連資料:お客様のために熱中症対策企画

〇車内子供放置防止キャンペーン

■一言

 企画をして一定の成果を上げるためには、日頃からのお客様との関係作りが重要です。 スタッフが一生懸命にやっているから、応援してあげようという気持ちがあって、お客様も協力してくれます。 お客様もつまらない店舗に行くよりは、頑張っている面白い店舗に行きたいものです。 そう考えると様々の企画を行うことで信頼感をアップさせると、次の企画につながるという好循環を起こします。
 企画はやれば良いというモノではなく、お客様が喜ぶ工夫を凝らした企画が必要なのです。 そういう意味では、企画数が多すぎると消化不良を起こすので注意して下さい。 自店の客層を観察し、企画の取捨選択することで、お客様に訴えるカラ―が出てきます。 店舗コンセプトにあった企画を考えてください。

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