本当の地域密着店の作り方(実践編)

コミュニティマネジメント研究所

アイデアのタマゴ

 アイデアを生み出すきっかけ作り

◆10月のイベント・行事・記念日を活用する

 10月は日が短くなってきたことを意識し、秋の深まりを感じます。 気候としては良く、運動会や体育祭、文化祭などが行われます。 なんとなく一番過ごしやすく、落ち着きがあるような月に思えます。 ホールとしては、秋の夜長、思いっきりパチンコをしてはどうでしょうかというのも悪くありませんが、 毎回そう言われても面白みに欠けます。 それ以外の秋の過ごし方をどう提案するのか、提案力が問われる月なのかもしれません。
 提案のきっかけになる主な行事などを掲載しておきます。

■10月の行事やイベントをネタにお客様の関心を引き出す!

 まず10月とはどのような月なのでしょうか。 気候が良く、何をするにも良い季節です。 運動するのも良いし、アウトドアも楽しい、読書をしても快適です。 食べ物も美味しいものがありそうで、旅行にでかけるのも悪くはないと思う方も多いと思います。 その一方でどこか寂しさを感じる面もあります。 特に一人暮らしの方などは、そんな思いをされるのではないでしょうか。 お客様とスタッフのコミュニケーションを深め、コミュニティを作る時期としては良い季節なのかもしれません。 そういう人の気持ちを汲みながら、来て良かったという来店動機を作る必要があります。

<<10月のイベント、行事>>
  ・衣替え             (10月1日)
  ・寒露              (10月8日)2021年
  ・体育の日            (10月10日)2022年(2021年は7月に変更)
  ・十三夜             (10月18日)2021年
  ・霜降              (10月23日)2021年
  ・ハロウイン           (10月31日)

  ・秋祭り
  ・運動会
  ・秋の花粉症         8月~10月

☆アイデアタマゴ①

 10月のイベント行事を見てみると、これといって日本人の行事になって国民を動かしているというものはありません。 特定層への訴求ということになると体育の日がある10月に運動会をする学校もあり、 家電量販店や家電メーカーは運動会の思い出を残しまようということで、 カメラやビデオの販売に力を入れていました。
 それとハロウィンですね。 基本的に日本人にはなじみのない外国のお祭りですが、 ちょうど10月に日本の大きなイベントがないことから、小売業界などで取り上げられ、 次第に浸透していきました。 USJがハロウィンとホラーを組み合わせたアトラクションで大成功をしたのは記憶に新しいと思います。 そして、渋谷のスクランブル交差点でのバカ騒ぎなどを見ると、とりあえず日本の若者には定着をした?のかなとは思いますが、 個人的にはまだしっくりきていません。

<運動会・体育の日>

 運動会や体育の日で連想されるのはスポーツですよね。 そこからさらに連想して体力や健康もキーワードとしてあがってきます。 そこでスポーツや体力にちなんだイベントを行うのはどうでしょう。 事前準備などがけっこう必要ですが、アイデアのタマゴということで書いておきます。

 例えば、「歩け歩けキャンペーン」をするなどです。
 10月1日から10日までと区切り、”万歩計”で歩いた数を報告してもらい、誰が一番遠くまで歩くのかを競うようなことをする。 一番になった人は景品を上げるわけにはいかないので、表彰状を渡すなどをする。 個人参加もあれば、グループ参加もありとしておけばどうでしょう。 グループ参加の場合は、グループの平均が歩いた数とするなどです。 コミュニティホールができていれば、パートナーを探してあげるのも悪くないと思います。
 ”万歩計”は支給するより、無ければ買ってもらった方が、本人に健康管理のためにも良いと思います。 もちろん数台、店舗で貸出用を作っておくのも悪くないでしょう。 最近では”ウェアラブルウォッチ”がお勧めかもしれませんね。

 あるいは「自分にあった健康器具を見つけるイベント」はどうでしょうか?
 健康器具はいろいろと出回っています。 でも、どれが本当に効果があるものはなかなかわからないのではないでしょうか。 お客様の中には健康器具を試したいというニーズを持っている方がいらっしゃると思います。
 店舗に少しフリースペースが取れるなら、これは役に立つというような健康器具を並べて、 お客様に実際使ってもらい、アンケート等で意見をとるキャンペーンをしてはどうでしょうか。 買うかどうか迷っている人にとっては、試用できるので悪くないですよね。 利用しているお客様とコミュニケーションをとるようにすれば、関係づくりの強化にもなります。
 通販などで1万円から3万円ぐらいで売られているものを取り寄せて展示する。 10台用意したとしても20万円もかからないでしょう。 ものによるとスタッフが1人つくことになるので、お客様が利用できる日にちや時間の指定をする必要があるかもしれません。 運営方法は少し工夫が必要かもしれせん。

 考えれば切が無いので、この辺で止めておきますが、 これ以外にの最新の面白スポーツグッズを紹介したりするのも面白いかもしれません。 いずれにしてもお客様が体力を向上することは、店舗にとっても好ましいので、積極的に応援したいものです。

<ハロウイン>

 ハロウィンは、古代ケルト民族で発祥し、キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日「万聖節」の前夜祭として行われるようになったお祭りだそうです。 基本的には秋の収穫をお祝いし、先祖の霊をお迎えする素朴なお祭りです。 ケルトの人は、先祖の霊をお迎えするときに悪霊も一緒にやって来て、作物に悪い影響を与えたり、子どもをさらったり、現世の人間たちに悪いことをする考えていました。 そこで人々は悪霊を驚かせて追い払うことを思いつき、仮面をかぶったり、仮装をしたり、魔除けの焚き火を行ったといわれます。

 ハロウィンといえば、魔女やモンスターに扮した子どもたちが街を練り歩き、玄関先で声をかけてお菓子をねだる光景を外国のニュースなどでご覧になった方もあると思います。 トークは決まっています。
 「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!)
これを言われたら、大人たちは
 「ハッピーハロウィン!」
と答えて、お菓子を渡すのがルールになっています。
 日本では「なまはげ」が家を回りますが、西洋では子供が家を回るというのが微笑ましくて、地域コミュニティの活性化になるような気がします。

 本場のハロウィンではパーティなどの余興として「アップルボビング」という伝統的なゲームを楽しんでいるそうです。 水を入れた大きめのたらいにリンゴを浮かべ、手を使わずに口でリンゴを取る遊びで、ハロウィンとリンゴの収穫時期が重なっているため、このゲームができたようです。 ホールでもポイントを使って「アップルボビング」に参加してもらうのも悪くないと思いますが、難易度が高そうなので、すぐにクレームをもらうかもしれませんね。

 日本におけるハロウィンに認知度は毎年向上し、小売店でのハロウィンに関係する売り場は拡大しているように思います。 TDLやUSJなどのハロウィンに行ったことがる人などは、ハロウィンを身近に感じて、パーティなどをするのかもしれません。 100円ショップにハロウィンコーナーがあり、パーティー用のグッズを調達したり、手軽に仮装などもできそうです。

 さて、ホールの取り組みとしては何ができるのでしょうか。 季節の飾りつけとしてハロウィンをモチーフにした装飾は、多くの業界でもしており違和感なくホールでもできると思います。 しかし、ありふれているという印象を持たれる可能性が高いので、何か他とは違う特徴を出すことが求められます。 ありきたりな装飾では、ホールのやる気は見せられないので、ここが知恵の出しどころでしょう。

 ハロウィンは基本的に先祖を迎える行事ですが、10月に先祖を迎えるような話をするとおかしな目で見られると思いますので、 キーワードは別に見つける必要があります。 もちろん、キリスト教信者が少ない日本では、「万聖節」などは何のことか分からないという感じになるでしょう。 それ以外で連想するものは、仮装、お菓子、収穫の3つぐらいに絞られるように思います。

 仮装は、渋谷のように街で仮装するような「町おこし」でもされていれば別ですが、店舗単体では苦しいような気がします。 何のために仮装をしているのかと訊かれたら、結構つらいような気がします。
 お菓子は、端玉景品で結構なお菓子を取り扱っているので、端玉景品を要らないと言われたお客様に寄付を促して、NPOや地域の自治会に配ったりすることも可能でしょう。 最近、子ども食堂という言葉をよく耳にします。 そういうところと組んでも面白いかもしれません。 但し、景品のお菓子も考えないと、最近は健康に良くないお菓子は受取を拒否されるような話も聞いたことがあります。 世の中全体が健康志向ですから、寄付などを考えるなら、健康などの配慮は必要かもしれませんね。
 最後に収穫は、旬の野菜の詰め放題などでしょうか。 ポイントなどを利用して詰め放題企画をするのも悪くないかもしれません。

■10月の記念日等をネタにお客様の関心を引き出す!

 10月の記念日は以下のようになっていますが、パチンコに直接関係があるものはありません。 ただ、コミュニティホールとして地域貢献や社会貢献を打ち出している店舗では、 利用できる日がそこそこあると思います。

<<10月の記念日>>
  ・レジ袋ゼロデー         (10月5日)
  ・盗難防止の日          (10月7日)
  ・目の愛護デー、銭湯の日     (10月10日)
  ・安全・安心なまちづくりの日   (10月11日)
  ・たすけあいの日         (10月15日)
  ・リサイクルの日         (10月20日)
  ・世界パスタデー         (10月25日)
  ・青汁の日、柿の日        (10月26日)
  ・テディベアズ・デー       (10月27日)
  ・おしぼりの日          (10月29日)

☆アイデアタマゴ②

<SDGs推進活動に役立つ日>

 10月5日の『レジ袋ゼロデー』は、廃棄プラスチック問題に取り組んでいるホールにとっては、 何気なく自店の取り組みをPRする機会になると思います。 廃棄プラスチック問題から、さらに進めてSDGsにまで言及するのも悪くないと思います。 ホールの考え方を知ってもらう機会と考えて、SDGsの話を取り上げて、 社会貢献や地域貢献を意識した運営をしていくという方針を伝えるというものです。 もちろん、ホールとして廃プラなどの取り組みを具体的にしている必要があるので、 一般景品のビニール袋を紙袋に変えたり、ワゴンでプラスチック製品を使わなくしたりなどの行動をしていることが前提となります。 10月20日の『リサイクルの日』も同じようなことを言及できると思います。

<健康推進活動に役立つ日>

 もし、ホールが健康に力を入れているなら、『目の愛護デー』と『青汁の日』ですね。 青汁を飲んでいる人は、どれくらいいるのでしょうか? 青汁は健康に良いと言われていますが、実際はどうでしょうか? 『青汁の日』にちなんでお客様からアンケートをもらい、実態を調査してみるのも面白いと思います。 健康クラブを立ち上げているなら、健康クラブの活動として、アンケート調査をしてみるのもいいのではないでしょうか。 アンケートをとったり、調査結果を報告したりと、お客様とのコミュニケーションをとる良い機会になると思います。
 また、青汁を数種類取り寄せ、試飲会で美味しさランキングを作るのはどうでしょう。 もっと飲みやすい青汁を探している人もいらっるのではないでしょうか。 人気1番の青汁は、ワゴンサービスの定番メニューに入れるのも悪くないと思うます。

 地域貢献を全面的に出しているなら、7日の『盗難防止の日』や11日の『安全・安心なまちづくりの日』、15日の『たすけあいの日』も活用できると思います。 警察に協力してもらって、盗難防止策を訊き、分かり易くホールのお客様に解説するのも、地域貢献の一つです。 救命講習会を消防署の協力してもらい行うのも悪くないと思います。

<店舗の盗難防止活動に役立つ日>・・・更新追加

 ホールで盗難事件があると嫌なものです。せっかくの気分が損なわれ、パチンコをしたいという気を無くさせてしまいます。 そう考えると『盗難防止の日』を活用して、お客様に改めて注意を促すのは意義があります。
 店舗においては盗難は大きく2つに分けることができます。 ホール内での盗難と駐車場内での盗難です。 ホール内の盗難防止では、お客様個々人が私物、特に貴重品を管理をしっかりしてもらう必要があります。 たまに無防備なお客様もいらっしゃるので、そういう方を啓発して、管理を促すことが大切です。
 駐車場内の盗難防止では、車上荒らし防止のために、車の中に貴重品を置かないことや車の鍵のかけ忘れをしないように注意を促すことになると思います。 そして、店舗としては盗難防止のために駐車場の巡回を強化するなども考えられます。 イベント的に行いホールのメリハリをつけることも可能なので、取り組みをお奨めします。
(注意)くれぐれもポスターやポップにデカデカと「盗難注意!」などと書かないでくださいね。 これを見たお客様は、このホールは盗難が多いと勘違いしてしまうので、店の信用を無くします。 表現にはご注意を!

ポスターなどの表現が思いつかない人は、弊所の「顧客心理マーケティング講座」「ファン作りDM担当者養成講座」を受講すると参考になると思います。

<お客様とのコミュニティ推進に役立つ日>

 『たすけあいの日』では、ちょっとした困ったことをお客様から聞いて、助けて欲しい実態を明らかにするのも悪くないと思います。 大掛かりなことは業者がいるので、問題はないと思いますが、逆に細かなちょっとしたことで困るケースもあるように思います。 コミュニティができた時に、お客様同士が助け合いができる環境を作ることができれば素晴らしいですよね。

 記念日活用は、自店の方針をどれだけ具現化させることができるかで、選ぶのが良いと思います。 なでもかんでも、とりあえず記念日ということで取り上げていると、ただの客寄せ策と思われてしまいます。 客寄せを一生懸命にしている店舗を応援したいと思うのか、それとも自分の店舗の信念(地域貢献等)をオープンにし、 それに向かって努力している店舗を応援したいと思うのか、考えて見ればすぐわかると思います。

■一言

 季節の行事があることで、人は季節を自覚し楽しむことができます。 でも、何でもかんでもイベントや行事をされても、段々飽きが来てしまいます。 共感をする暇がありません。 共感ができないとうるさい販促策に見えてきます。
 お客様が自分たちと一緒に楽しめるイベント企画とはどのようなものかを考えて、 メッセージ性を持たせる企画をすることがコミュニティホールにふさわしいと思います。 記念日を有効に使って、店舗の想いをお客様に伝えることが大切です。 その想いに応えてくれる人を増やすことが、単なる集客ではなく、ファン作り活動と言えるのではないでしょうか。

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