◆12月のイベント・行事・記念日を活用する
12月なると寒さも本格的となり、一年の終わりとともに、時の速さを感じます。
12月は「師走」とも言います。
中学生のころに先生が、「いつもは暇な先生でも、12月はバタバタして走り回るから、師走なんだ」と聞いたことがあります。
最近、ネットで調べると「師」は僧侶のことで、僧がお経をあげるために東西を馳せることから、
「師が馳せる月」→「しはせつき」→「しわす」となったと書かれていました。
多くの業界では書き入れ時と位置付けているように、パチンコ業界もボーナス後のお客様の懐の温かさ、年末年始のお客様の入りを期待して、活気づきます。
今年を良い年にするためにも、12月にしっかり集客できるプランを考えておきたいものです。
ということで来店のきっかけになる主な行事などを掲載しておきます。
■12月の行事やイベントをネタにお客様の関心を引き出す!
12月の世間一般的な最強イベントはクリスマスということになります。
12月に入ると多くのお店はクリスマスの装飾をします。
そして、それが終わるとすぐに正月の装飾へと、年末はバタバタします。
多くの人はそういう光景を見ながら、12月になったと実感をして、年越しを意識するということなります。
したがって、ホールとしても季節感をお客様に伝え、変化を出すためには、タイミングよく装飾の変更をする必要があります。
装飾をしたからと言ってプラスまでにはなりませんが、やる気のマイナス評価を避けることはできます。
それにプラスアルファを考えるのが、お客様にやる気を見せることになります。
<<12月のイベント、行事>>
・大雪 (12月7日) 2023年
・正月事始め,煤払い,松迎え (12月13日)
・冬至 (12月22日) 2023年
・クリスマス・イブ (12月24日)
・クリスマス (12月25日)
・大晦日 (12月31日)
・ボーナス
・年末年始交通事故防止運動
・お歳暮
・年賀状
・子供や孫へのオモチャなどのプレゼント
・忘年会
・餅つき大会
・官公庁御用納め,仕事納め
・歳の市
・大掃除
・除夜の鐘
・年越しそば
☆アイデアタマゴ①
12月の国民的イベント行事ということになると、クリスマス・イブということになると思います。 そしてお正月に対する準備。 これらを欠いて他のもので代用できることはないでしょう。 とても大切な行事ですが、ある意味マンネリ化している行事です。 これをいかに楽しくすることができるのか、地域の人に娯楽の提供をしているという自負があれば、何か工夫をしたいところです。
<クリスマス>
そもそもクリスマスとは何なのでしょうか。 ウキペディアによると、クリスマス(英: Christmas)は「キリストのミサ」という意味で、一部の教派でイエス・キリストの誕生を祝う祭り であり、降誕祭ともいうそうです。 あくまで誕生を祝う日であって、イエス・キリストの誕生日ではないということです。 キリスト教徒が少ない日本では、宗教的な意味合いはほとんどなく、家族が仲良くしたり、恋人との関係を深めたりするイベントになっています。
みなさんはどのようなクリスマス企画をしていますのでしょうか?
多くの小売店などでは、装飾がクリスマス用になり、その関連グッズが並びます。
外食でも装飾をし、中にはクリスマス用のメニューを出すところもあります。
良くあるのが、12月のはじめにクリマスツリーを出して装飾して終わり。
装飾は3日もすれば風景になりますが、最低限度の季節感を出すことで、お客様を意識していますというサインを出すやり方です。
やる気を見せるためのは、お客様に頑張っていると気づいてもらうことです。 そのためには変化が必要です。 変化を生むためには、例えば12月1日~24日までを一つの期間とするのではなく、 1週間単位で、テーマをつけて変えていくことです。 毎週変わることで、常連さんと呼ばれる人は、ホールの変化を意識します。 この場合、変化イコール店のやる気(人によっては出玉)と感じます。
テーマの設け方は、クリスマスと関連あるものを選びます。 12月の初めからだいたい3週間とすれば、3つの小テーマを設定できます。 例えば、①クリスマスケーキ、②クリスマスプレゼント、③クリスマスの食事(パーティ)というような感じです。 人との関係を小テーマとして、①恋人とのクリスマス、②家族とのクリスマス、③友人とのクリスマスという切り口もあります。 例えばこの2つを掛け合わせると9つのテーマになります。 最も簡単な演出としては、景品のディスプレイを変えることでしょう。 テーマを決めて、それに見合うモノを揃えて、POPなどをつけると、従来の商品でも変化が出ます。 出来れば、人気の高いもの(ネットやTVで確認)を2,3点加えておくとさらによいでしょう。
具体的にクリスマスケーキをテーマとした場合を考えてみましょう。
食品ロスの廃棄問題の関係もあり、予約注文が主流になると思います。
インターネットでの注文も多くなるでしょう。
しかし、ケーキを買う場合、実際にはいろいろな種類があって迷うところです。
恋人と食べるケーキ、家族団らんで食べるケーキは違うでしょう。
1人で食べる用のケーキも有るかもしれません。
迷うときには目安が欲しいものです。
判断の基準となるのが、人気ランキングなどです。
そういうものをネットで調べて紹介するのも一つの方法です。
アンケートを取って地域の美味しいケーキ屋さんを紹介するのも悪くないでしょう。
コミュニティホールを目指すなら、お客様同士の情報を交流させて、美味しい情報や得する情報を共有するのは、なんとなく仲間意識が芽生えます。
匿名でコメントなどがあるとなお良いでしょう。
宅配で受け取ることができないお客様のために、ホールでケーキを受け取るサービスをしても良いかもしれません。
プレゼントも同じです。 子供へのプレゼントと恋人や夫や妻に送るプレゼントは違います。 中には自分向けのプレゼントを考えている人もいるかもしれません。 こういうプレゼントの人気ランキングはネット上に出ています。
例えば、彼氏・旦那さんが実際に喜んだクリスマスプレゼントランキング
1位:財布
2位:服
3位:体験(旅行・食事など)
4位:マフラー
5位:腕時計
6位:バッグ
7位:ネクタイ
8位:キーケース
9位:手袋
10位:靴
11位:スイーツ
12位:お酒
13位:ネックレス
14位:ブレスレット
15位:パンツ (anny gift 参照)
というような感じですね。
このような順位を基にディスプレイをし直すと、違った雰囲気が演出できると思います。
もちろん、1位からすべて揃える必要はないので、歯抜けで順位をつけても問題ないと思います。
景品のディスプレイは、良く目立つとところに催事コーナーを作り、そこを変えることでホールの変化を印象付けるようにしたら良いと思います。
12月は忙しい月ですので、毎週が無理なら隔週でもしてもらうと雰囲気は変わります。
こういう話をしていると細かくなり切がないでここら辺にしますが、
最後の自分へのプレゼントというコーナーで、機種がらみの景品を用意するのはどうでしょう。
事前にアンケートを取っておくと、お客様の注意引くとともに有効な取り寄せができると思います。
<クリスマス関連 追記2020年12月9日>
クリスマスのワクワク感を演出するグッズとして、最近人気があるのがアドベントカレンダーです。 これはクリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーです。 カレンダーと言っても一般のモノとは違い、引き出しになっていてお菓子などいろいろなものが入れてあったりします。 日付は1日から24日また25日ぐらいが多く、クリスマスのカウントダウンに使われます。 こういうモノを11月の下旬から景品として販売しても面白いかもしれません。
参考ブログ:アドベントカレンダーからワクワク感を学ぶ!
<大掃除>
12月は年を越すための準備として、大掃除をする家庭が多く、会社でも実施されているとことが多いと思います。
掃除を喜んでされる方もいらっしゃいますが、多くの人は掃除を早く、楽に終わりたいと考える人が多いのではないでしょうか。
毎年のように新しい掃除グッズが開発されています。
そういう掃除グッズの中で使えるものをチェックしておいて紹介するのも悪くないでしょう。
12月に入るとTV番組で、100円均一のアイデア商品を使った外国人が掃除を体験するような番組をしています。
そういうものは意外と参考になります。
番組が無い場合は仕方がないので、ネットで探すか、誰かに100円均一の掃除用具を買ってきてもらい試すという方法もあります。
ホールのトイレや台回り、窓ガラスなどもキレイにしないといけないので、自店の大掃除を早めにして、試して良いものをオススメするのが無難です。
試した時の感想はポップにして掲示すると喜ばれると思います。
12月に入ってすぐに掃除をする人も少ないので、第1~2週目に掃除グッズで使えそうなものを景品やポイントで買えるようにしておくと、助かるお客様もいると思います。
コミュニティホールを目指すホールとしては、お客様と一体感を出すために、 海岸や川岸、あるいは神社の境内など、お客様の参加を募って掃除をするという企画をしてはどうでしょう。 遠くまで行かなくてもお店の周囲100mでも良いかもしれません。 周囲に人はパチンコをどのような目で見ているか分かりません。 周囲の人から見れば、パチンコのスタッフが掃除をしていても当たり前と見えるでしょう。 それは漠然とパチンコ店の周囲のゴミはパチンコをする人が出していると思っているからです。一種の偏見です。 でもお客様も一緒に周囲を掃除してもらえるなら、これはパチンコをする人の評価を変える運動につながります。
多くの人はパチンコを博打と思い、博打をする人にロクなものはいないと思い込むことがあります。
でも、周囲のゴミ拾いをスタッフと一緒にしていれば、パチンコをする人でもマナーや美化に関心のある人もいると気づいてもらえます。
店の回りにゴミが落ちていても、パチンコをする人が落としたと単純に考えることも無くなるのではないでしょうか。
良いお客様が集まることが、良いコミュニティ作りには欠かせません。
そういう意味では、大掃除企画に参加してくれる人を増やすことは、良きコミュニティホール作りにつながると思います。
掃除を終えた後、みんなでお弁当でも食べれば、スタッフとお客様の交流も広がるように思います。
スタッフとお客様との信頼にもよりますが、コミュニティホールのランクアップ企画として取り組むことをオススメします。
<餅つき大会>
年末に正月のお餅を作るために、餅つき大会をするところが結構あります。 昔なら、餅つき大会をして、お客様にお餅をふるまうのは、問題なかったでしょうが、現在は問題となります。 この餅つき大会の良さは、お客さ様と一緒に餅をとく、あるいは餅をこねるという共同作業ができることです。 お客様と共通の目的のために作業をすると親近感が湧きます。 関係づくりのためのツールになるのです。 ここで仕方がないと諦めるてしまうのはもったいないので、ひと工夫したいものです。
例えば、お餅をついて、そのお餅を寄付するなどです。 施設の子供に寄付する場合もあるかもしれませんし、子供食堂に寄付することも考えられます。 近くの神社へ奉納することも可能ではないでしょうか。 お餅をお客様に配ると問題なので、それ以外のところに配る。 お客様とは、餅つきの経験と一緒に良いこと(ボランティア)をしたという経験を共有する。 冬休みに入ったお子さんを連れて、お父さんが来て一緒に餅をつくというのは、悪くない光景とは思いませんか? もちろん、「ボランティア餅つき大会」ということでの募集です。 お餅を配る先と当日の段取りはたいへんですが、集まっていただいた人とスタッフは会話もでき、仲良くなると思います。 これも、コミュニティホールのランクアップ企画と言えます。
企画を考えるときりはありません。 ホールの事情に合ったこれはという企画を丁寧に行い、お客様との信頼関係を作っていくことが大切です。
■12月の記念日等をネタにお客様の関心を引き出す!
12月の記念日は以下のようになっています。 パチンコに直接関係のある記念日は無いようです。 景品との関係で役立ちそうなものは、12月3日の「みかんの日」でしょうか。 冬にみかんは欠かせませんが、すぐに腐るので、短期的にイベント景品のような形で販売になりそうです。 店舗の社会的取り組みとして、障害者に対する支援などをされているところでは、12月3日~9日までの障害者週間を活用して、取り組みをピーアールすることは可能です。 昔から根強い人気としては赤穂浪士の討ち入り(12月14日)がありますが、今の若い人は知らない人も多いようなので、高齢者向きの企画と割り切って行うのも一つの方法でしょう。 12月の記念日を眺めると行事を中心としたお客様との関係づくりが無難なようです。
<<12月の記念日>>
・映画の日、いのちの日 (12月1日)
・みかんの日、妻の日 (12月3日)
・針供養、太平洋戦争開戦記念日 (12月8日)
・障害者の日 (12月9日) 障害者週間(12/3~9)
・世界人権デー(Human Rights Day) (12月10日)
・漢字の日 (12月12日)
・四十七士討ち入りの日 (12月14日)
☆アイデアタマゴ②
<みかんの日>
みかんの日は、「いいみっか(3日)ん」の語呂合せから、全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省が制定したものです。
みかんに含まれている栄養は、ビタミンC、β-カロテン(ビタミンA)、カリウム、ヘスペリジンなどが含まれており、
特にビタミンCは豊富で、3個で1日に必要な量を摂取することができます。
ビタミンCは、皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須な水溶性ビタミンの一種です。
ということで女性の方にはおススメの果物です。
また、ストレスへの抵抗力を強めたり、鉄の吸収を良くする働きもあると言われていることから、
空気が乾燥して風邪をひきやすい冬にはお勧めの果物です。
『健康』をテーマにしているホールでは、『健康×みかん』ということで、
お客様の健康キャンペーンとして企画することもできるでしょう。
みかんの由来や食べ方、保存方法、美味しいみかんの見分け方など、提供する情報はいろいろあると思いますので、
ディスプレイを充実させることも可能です。
<障害者週間>
障害者週間とは、日本国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、
障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的とした週間である(ウキペディア)としています。
内閣府のホームページには、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加すること等を促進するため、国及び地方公共団体が民間団体等と連携して、
「障害者週間」の期間を中心に障害者の自立及び社会参加の支援のための様々な取組を実施します、と書かれています。
そこで障害者団体とコラボして、店休日に障害者の方をホールに招待して、パチンコをしてもらうというような企画を考えることができます。
そのときに店舗施設の使い難い所をアンケート形式で聞き出し、自店を障害者の人でも気楽に来れる店に改善する準備をしておくのもの良いかもしれません。
ユニバーサルデザインに取り組まれているホールもあると思いますが、
障害者の方が使いやすいというのは、高齢者の方にとっても使いやすくなることになります。
また、店休日を利用して、障害者になって不自由を体験する研修があるので、それをお客様を巻き込んで、体験するのも面白いと思います。
体験してみて相手に対する思いやりが出てきます。
健常者のままでは、障害のある方の心情を察することはなかなかできません。
その一番良い例が、細かい字で高齢者向けの情報を掲示するというモノです。
視野が狭くなり、視力が衰えると健常者から見ると当たり前のことが見ることも行動することもできなくなります。
そういう意味で、本当のスタッフの教育になりますし、お客様に体験していただければ、日頃高齢者の方がもたついても、暖かい目で見てもらえ、雰囲気の良いホールになると思います。
目に見える形で障害者週間をピーアールする方法としては、障害者用の駐車場を塗り直す。
また障害者用の駐車場の正しい利用を促すキャンペーンをするなど、
障害を持っている人が利用しやすくする工夫などするのも有効です。
参考資料:内閣府ホームページの障害者週間
■一言
12月は日が短く寒さが身に沁みるようになります。
世帯別の統計を見ると世代を問わず単身者世帯数は年々多くなっています。
高齢者の方は、仕事をされてない方も結構いらっしゃると思います。
仕事をされている方も、仕事が終わり、誰と話すこともなく、家に帰る。
寒い中、誰もいない家に帰るのは、何となく寂しいものです。
もし、ホールでスタッフと話ができ、気遣いをされたら、何となく心が温まるのではないでしょうか。
この時期は、お客様に対して寒さについて気遣いが一番です。
人との交流、コミュニケーションレベルで言えば、レベル4クラスのコミュニケーションは、人に気持ちを温かくします。
いろいろな企画を行う目的は、お客様との関係を深め、信頼関係をつくることにあります。
人手不足のホールもあるかもしれませんが、コミュニティホール作り頑張ってください。
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