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店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

パチンコ運営の基本用語&知識

本や連載において使用している用語の解説です


『会員アウト』・・・以下の意味で使用してます。

◆『会員アウト』とは

 会員アウトとは、会員が打ったアウト数のことです。 多くのホールでは会員管理システムを導入し、会員カードを挿せば、会員がどれだけアウトを打ったのかを知ることができます。 ホールコンピュータで管理している台アウト対して、会員がどれだけ稼働に貢献したかが分かります。

 台アウト25000に対して、会員アウト10000アウトということは、 会員さんが40%の割合で打ってくれていることが分かります。

◆連載で使用されている『会員アウト』とは

 一般的な会員アウトは前記のようなものでしたが、この会員アウトを機種別に人別にアウト数を出して、新連載の中で、単に『会員アウト』と呼んでいます。 したがって、正確には機種別会員アウト/人という指標になります。

   会員アウト = 機種別会員アウト/人

 これを単に「会員アウト」と呼んで使用しています。 

 ※メーカーにより定義や用語、また算出方法が様々ですので、自社のシステムで使われている「会員アウト」については、 メーカーにお問い合せ下さい。

◆この「会員アウト」は何の役に立つの?

 とりあえずはこの2点を押さえておきましょう。

  1.台の魅力度が分かる。
  2.自店の台の魅力度(台整備度等)が分かる。

1.台の魅力度が分かる。

 この会員アウトは、会員様つまりお客様の”その機種に対する粘り”を表しています。 粘るのは、基本的に面白いからです。早く辞めてしまうのは、基本的にその台が面白くないからです。
 みなさんも、面白いゲームはついつい長く遊んでしまうのに対して、面白くないゲームはすぐにやめてしまうのと同じ原理です。 ちなみにソーシャルゲーム会社でも、自社の開発したゲームが面白いかどうかは、 ユーザーのゲーム利用時間で測定しています。
 だから、連載の中でも「会員アウト」をチェックしてみることという話が出るのです。 台アウトが高くても、会員アウトが低い台は結構あります。 ちなみに、会員アウトが分かると、台アウトは以下のように分解できます。

  台アウト = 会員アウト × 人数(回転)/台

 この式からお分かりのように、会員アウトが短い、つまり面白くなくても、人数が付けば台アウトは高くなります。 新台の頃は、面白くない台でも台アウトがそこそこ高いのはこういう理由です。

 ということは、面白くない台は、新台の時から会員アウトが低い!?

 その通りです。だから新台の善し悪しは早期に見分けることができるのです。  ここらの話は以前CISデータ分析講座というもので、研修会を開いていました。

 現在、形を変えて、会員管理システムの戦術的活用ということで、 詳しい研修を企画しています。
2.自店の台の魅力度(台整備度等)が分かる。

 実はこの会員アウトですが、全国平均と自店の会員アウトを比べると、自店の台の整備状況というか 快適度が分かります。
 例えば、全国平均で6000アウトの台が、自店では7000アウトあったしましょう。 お客様が普通より粘っているということなので、魅力的な台と映っていることになります。 だとすれば、多くの人にこの台を打つように働きかけることが大切ということになります。 隣の競合店のお客様に打ってもらうと、気に入って定着してもらえるかもしれません。

 逆に全国平均が6000アウトの台が、自店では5000アウトだったとしましょう。 これは台の状態が他の店舗と比べて、面白くない状態となります。 こんな時に台アウトが下がったからと集客に力を言えるとたいへんなことになります。
 なぜかと言えば、ラーメン屋さんに例えると、会員アウトが低いということは、 ラーメンの味が不味くなっているといことです。 こんな時にどんどん集客すると悪い評判が立ち、もっと店が落ち込みます。
 だから、こんな時は、味を良くする活動、つまり会員アウトを高める活動をまずしないとダメとなります。

 『会員アウト』を把握し、全国平均も把握することで、自店の現時点における台の魅力度がわかり、 自店の台アウトの改善指針を決めることが出来るようになります。

◆関連事項

〇新連載 第51話 遊技台アンケートの検証 ・・・アンケートで人気のある台について、 「会員アウト」を見て、その人気が本当にあるのか、どれくらい持つのかを予測するために 翔太が、尾田主任に確認することを要求。

〇パチンコ運営の基本用語&知識:台アウト 台アウトの考え方について説明しています。

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