◆◇◆ 第91話 定番機を死守せよ ◆◇◆
むかしむかしあるところにパチンコ店の店長がいました。
社長から定番機を死守するように言明されています。
そこで、店長は出玉を工夫し、装飾を工夫し、玉積みを工夫しました。
しかし効果むなしく、定番機は右肩下がりになっています。
アルバイトスタッフにも指示し、なるべく定番機に座ってもらうように、声かけ誘導を行いました。
それでもお客様数は回復することなく、稼働は下がり続けています。
仕方がないので、グループ店の店長に電話をかけて、いろいろな販促してみましたが、やはり効果はありません。
店長は途方にくれました。
◇
店長会議の報告で、他店の店長はそれなりの結果を出しています。
店長は一人落ち込みました。
そんな店長を見て、主任Aが言いました。
「たまには景気づけに焼肉でも食べに行きましょう!」
「そうですよ。店長、焼肉好きですね。行きましょうよ」
主任Bも大賛成。
店長は元気なく頷きました。
焼肉店で主任2人と焼肉をたべていると、後ろのBOX席の声が聞こえました。
「おまえ、最近○○のパチンコ店にいったか?」
店長は自店の話をしているので、思わず聞き耳が立ちました。
「行ったよ。でも、あのお店が推している△△は酷かったね」
「君もそう思うか?」
「思うよ、玉飛びは悪いし、ボタンも効かない台がある。椅子はガタガタ」
「これでおススメと言われてもな・・・。」
「そうだろう。打つ気が起きないよ」
「俺もすぐやめようと思ったけど、たまたま大当たりになってさ。
連荘に次連荘で今日は、儲けさせてもらった。
でも、もうあの△△は打たないよ。
だって不快だからさ」
「それがいい。俺なんて、だいぶ前から辞めている。
装飾も変え、スタッフに誘導させているけど、本当のところ店舗としてはやる気が無いんだろう」
「そうれじゃ今日は打ち止め会をするか、君のおごりでさ」
「しかたがないな。乾杯!!」
◇
二人の主任は趣味の話で盛り上がっていました。
「あれ、店長、箸が止まっていますよ」
「店長、焼肉もっと食べてくださいよ」
「・・・・・・」
<解説>
基本ができていないと信用されないというお話です。
基本ができていないと、推せば推すほど言っていることとやっていることの乖離が目立ち逆効果になり、
信用を失っていきます。
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