コミュニティマネジメント研究所

社会的存在価値を高める企業のドラマづくりを応援する

パチンコ寓話

パチンコ・イノベーションを促進させる短編寓話集

◆◇◆ 第94話 弱者が勝ち残る環境! ◆◇◆

 むかしむかしあるところにパチンコ店の店長がいました。
 店舗の規模は小さく、お金もあまりありません。 エリア市場はだんだん縮小していき、昔のような人気のある遊技台も出てきません。 出玉営業の規制も相変わらずで、昔のような集客ができません。 大きな店舗、大手チェーンに押されています。 しかし、店長は何とかこの地域で勝ち残りたいと思っていました。

 店長はこうなったら神頼みしかないと、通勤途中の神社に願掛けをしました。
『どうか店舗が勝ち残れるように、ご加護をお願いします』
 店長は、お参りのたびにお願いしました。

 ある日、店長がいつものように参拝をしていると、突然頭の中に声が響きました。
『そなたの願いを聞き届けてやろう』
 店長は直感的に神の声だと理解しました。 願いが叶えられる。 店長は喜び勇んで、店舗に行きました。

     ◇ 

 あれから1年経ちましたが、何の変化も起こりません。 相変わらず昔のような人気台は出ないし、出玉営業規制も緩和されない。 店長はだんだん腹が立ってきました。 神様は何もしてくれない。 店長はとうとう神様に文句を言うことにしました。

 「神様、私はあなたを信じて頑張ってきましたが、 あなたは何もしてくれないではないですか! 1年前に願いを叶えると言ったのは噓だったんですか? 神様が嘘をついていいんですか?」 店長は本殿をにらみつけました。

寓話

     ◇ 

 その日、店長が寝入るとすぐ、夢を見ました。 夢の中に、白いキツネが一匹現れました。 キツネを見ていると、キツネはみるみるうちに大きくなり、店長を見下ろすまでの大きさになりました。
「この愚か者、神様はたいへんご立腹である。 お前の望みはすでに叶えてある。 後はお前しだいだ」
 キツネはそういうと次第に影が薄くなっていきます。 店長は思わず問いました。
「ちょっと待ってください。 どういうことでしょうか?」
 キツネは鼻で笑いました。

「お前の店舗は、出玉競争をして、競合店より出せるのか?」
「出せまっせん」
「そうだろう。出玉規制を緩めたらお前の店は負ける!」
「・・・・・・」
「では、人気台がでたら、お前の店舗は競合店より多く買えるのか?」
「買えません」
「そうだろう。人気台が出たら、購買力のある大規模店舗にお客様を持て行かれる!」
「・・・・・・」
「だから、お前が勝ち残れるように、出玉営業規制が緩和されないようにし、昔のような人気台がでないようにしている。 それが分からぬか?」
「??????」
 そう言ってキツネの夢の中で消えていきました。

<解説>

 強者がその力を発揮できない時が、弱者が勝ち残るタイミング。 この時にお客様を集める差別化ポイントを作り上げる弱者は勝ち残る。 なので、人気のある新台がなかなかでない今の状況は、弱者でも勝ち残るチャンスと感じることが大切。 経営環境が厳しいということは、ホール企業は知恵の有無が試されている。

★・・・他の寓話も見る

               掲載日:

inserted by FC2 system