イギリス型（N501Y)に感染するとどうなる？
現在（2021.5.17）新型コロナウイルスの変異株が蔓延しています。 従来型の新型コロナウイルスの感染から、イギリス型と呼ばれる変異株に感染している人が圧倒的に多くなっています。 感染した場合、変異株の症状の特性を知っておいて、 万一の場合は、早目にPCR検査を受ける、また保健所の相談するなどの対処を心がけましょう。
＜＜従来型とイギリス型の感染症状の違いとは？＞＞
イギリスの国家統計局（ONS）がどのような症状になるかデータを管理しています。
今回のデータは、無作為に選んだイングランド在住の約6000人の陽性判定者に基づいています。
表１を見てもらうと、せきの症状が１番となっています。 また、その症状が出る割合も35％と3人に1人となっています。 咽喉の痛みも19％から22％と上がっていますので、咽喉（のど）に対しする感染力が高いようです。 倦怠感や筋肉痛なども症状が出やすくなっているということは、 従来型以上にイギリス型は体内の多くの細胞を餌食としていると考えられます。
＜＜イギリス型変異株の主な症状＞＞
表２は、イギリスの国家統計局が行った調査研究を集計したものです。（注意）表１とは別のものです。
せきの症状が１番となっています。 続いて、倦怠感、頭痛、筋肉痛が続きます。 せきはともかくとして、倦怠感や頭痛、筋肉痛などは、日頃健康な人にもたまに良く起こる症状です。 不摂生なことをした、急な運動をしたなど思い当ることが、全く無ければ少し気を付ける必要があるということです。 症状は複数でますので、チェックをして、該当するものが多ければ、 早期にＰＣＲ検査や保健所、かかりつけ医などに相談した方が無難でしょう。 特に、７番目と８番目の味覚障害や嗅覚障害は新型コロナウイルスの典型的な特徴なので、早目の対処が必要です。
＜＜変異株の重症化速度＞＞
従来型に比べてイギリス型の感染者の重症化速度が早くなっています。 大阪府の資料によると従来型の重症化する人の日数じゃ８日に対して、イギリス型は6.5日と早くなっています。 悪くなる時は、一気に悪くなるということです。 自宅療養から症状が急速に悪化して亡くなる方が多くなっています。
参考資料：イギリスの変異株、咳や倦怠感が「出やすい」英統計局
■一言
イギリス型は咽喉（のど）などに症状が現れやすくなっています。 咽喉の調子が悪く、風邪を引いたかなと思って放置しておくと、 実は新型コロナウイルスの変異株だったということが起こっているということです。 咽喉が新型コロナウイルスに侵されやすいということは、咽喉で新型コロナウイルスが繁殖しているということなので、 感染リスクを高めているのかもしれません。
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