■ 本当の地域密着店の作り方・実践編の制作目的
既刊本の『本当の地域密着店の作り方』では、
なぜ、コミュニティホールに取り組むのかという理由説明と
コミュニティホールを作るための条件の概要を説明するだけで、終わってしまいました。
やはりコミュニティホールは従来の射幸性を中心とするパチンコ店と一線を画しているので、
その考え方を理解してもらうためにどうしてもページ数を必要としてしまいました。
そのため、賛同はできるし、何をやればよいかは概略理解でしたが、
具体的な進め方や推進イメージが持てないという声がありました。
今回この実践編では、コミュニティホールに取り組んで、
1年以内に完成させるとどのような推進速度になるのかをイメージしてもらいたいと考え作成しています。
書いてある内容も実際の指導内容とダブらせていますので、コミュニティホールの施策そのものだけではく、
そのための組織への布石なども織り込んでいます。
そして、そのために店長や役職者に求められる能力や仕事に対する考え方も併せて書いています。
この実践編を読んでいただくことで、短期間で完成させるコミュニティホールへの取り組みイメージが
持てるようになることを最大の目的としています。
そして、この実践編はコミュニティホールの研修用の副読本として、
必要な考え方や求められる能力について、みなさんに気づきを与え、
レベルの高い仕事をしていただくことを第二の目的としています。
■ 本当の地域密着店の作り方・実践編の概要
『本当の地域密着店の作り方・実践編』は既刊本をベースとして発展させた内容になっています。
既刊本では関根翔太が、主任から店長になるまでの成長が書かれています。
読まれた方はおわかりのように、関根翔太が変わることでドラマを作っていました。
今回の実践編では、関根翔太の周囲の人が変わることでドラマを作っています。
大きなが流れを言いますと、ジャック大滝店でコミュニティホールの実績を上げた関根翔太店長が、
新規店舗へ移動し、新店の立ち上げから全面的にコミュニティホール化をする計画があったのですが、
それが住民反対から新店が暗礁に乗り上げるところから始まります。
移動は無いものと考えていた関根店長に、小泉社長は、
出玉と新台入替で業績を落としていったジャック久米坂店の立て直しを命じます。
新店は停滞しているだけなので、また再開されます。それが約1年後の予定と小泉社長や山崎部長は思っています。
関根店長もそれは感じているので、ジャック久米坂店を1年以内、9か月ぐらいで体制をつくり、軌道に乗せたいと考えます。
物語の設定としては、前回の田所主任のようなキャラクターが主任クラスにいると展開が遅くなるので、
ある程度優秀な主任がいるという設定にしています。
その主任たちが関根店長に啓発されて、能力をアップしていき、スタッフをコミュニティ作りに巻き込んでいきます。
毎回のように会議風景となりますが、主任の啓発速度を上げるためには、
実際の指導でも毎週行うのがベストです。
なるべく実際に近い形ということで、このような展開にしています。
会議でチェックが行われると、示唆が出来、気づきができます。
実務重視ということで、これを疑似体験していただくためにかなりのページを割いています。
これで、当初設定している1年以内でのコミュニティホールの立ち上げができます。
また、コミュニティホール化の流れを社員が賛成しているのが前提としていますが、
従来のパチンコ店にこだわっている人物として森川副店長を設定しています。
現段階では、全員が同じ方向に向くことはなく、反発する人がいると自然な展開になるからです。
この実践編自体は、かなり以前に完成しています。それを連載という形で紹介しています。
最終フェーズではドラマとしての流れがメインになるので、読み物としての面白さを優先しています。
ご期待いただけると思います。
■ 本当の地域密着店の作り方・実践編のこれから
実践編はページ数も多く、このまま本になるかは微妙です。
実際に地域密着化やコミュニティホールに取り組みを急がれる方、
取り組んでいるが上手く行かないので早くヒントが必要な方は、
お問い合せ下さい。
なお、書籍化にともない、連載を中止する場合もありますので、その時は書籍を案内させていただきます。
日付:2018年7月4日