本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 今月の目次 □□□

 一風堂さんのアルバイトの窮状対応に注目する!

 最近、博多ラーメン「一風堂」さんのニュースを見ました。 ニュースで、あるラーメンチェーン店でアルバイトをしている男性が、 コロナの影響で勤務シフトが減ったのに休業補償を受けることが出来ないので困っているというものでした。

 ニュースを改めて見ると「一風堂」でアルバイトとして働く男性(29歳)が、コロナの影響で勤務シフトが前月の3分の1ほどに減り、 1月の収入が5万円ほど減ってしまうということです。 このアルバイトさんは会社に対し、勤務が減った分の補償を求めたらしいのですが、 店長からは「シフトが確定していなかった分は補償できない」と伝えられたということです。 恐らく法的には問題が無く、アルバイトの男性が急なシフト減少に困惑しているようです。 このアルバイトさんは、加入する労働組合を通じ、休業分の補償を求め交渉をしていますが、会社側は「検討中」としているようです。

 このニュースが気になった理由は、私が研修などで「一風堂」さんの話をよくしているからです。 創業者の河原成美さんのものの考え方や発想はユニークで分かりやすく、 業種をとはず、経営とは、働くとは、サービスの在り方とはどういうことかを考える参考になるからです。

 昔、カンブリア宮殿という番組の中で、 「私たちは、ラーメンを作っているのではない、ありがとうを作っている」と話し、 アルバイト一人ひとりに自分たちの想いを理解し、共感して一緒に「地域からあって良かったと言われる店」を作っていこうとされていました。 つまり、アルバイトを本当に良い店をつくるという同じ志を持つ同志として位置付けていました。

 この考え方は、コミュニティホール作りのアルバイトスタッフの位置づけと共通しています。 コミュニティホールについての考え方や理解については、社長や店長が知っていれば良いというモノではなく、 社員のみならずアルバイトスタッフへも浸透させる必要があります。 実際に会社の想いを徹底して浸透させている企業の好事例として「一風堂(力の源カンパニー)」を取り上げてきました。

 今回の一風堂さんのアルバイトの窮状は、多くの人が訴えているものではなく、 生活に困った特定のアルバイトが起こした事件であるような感じを受けます。 それを飲食業界が困窮してる現状の証として、ニュースとして取り上げているのではないのでしょうか。 しかし、蟻の一穴からアルバイト全体の信用を失うこともあるので、慎重な対応が必要です。 一風堂さんの対応を注目していきたいと思います。

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 西村大臣の「誤解もあるのが」発言を考える!

 西村経済再生担当相は1月12日(2021年)の会見で、感染リスクが高い飲食の場面を減らすため、昼間も不要不急の外出を自粛するよう国民に呼びかけました。 感染拡大が収まらないので、改めて言及した形です。 しかし、この会見を聞いて違和感を感じた人が結構いたのではないでしょうか。

 西村大臣が、内閣府からの会見で次のように話しています。 「誤解もあるのが、昼間も含めて外出自粛をお願いしている。 不要不急の外出はできるだけ控えていただきたい。 昼食、ランチは皆と一緒に食べてもリスクが低いということはありませんので、 昼間もできる限り不要不急の外出自粛をお願いしたい」 この太字の文言の結構引っ掛かりを覚えた人が多いようです。

 食事の場面が感染拡大の大きな要因になっているので、 飲食につながる人の流れを減らすために、午後8時以降だけではなく、昼間に関しても不要不急の外出の自粛を要請する、 これに反対する人はいないと思います。

 しかし、「誤解もあるのが、」と言われるとカチンとくる人が出てきます、 今回の緊急事態宣言が、全面的な外出自粛を要請するものと思ってなかったからです。 少なくとも政府のメッセージはそう取れなかったと思っています。
 私も、録画をしているニュース番組WBSを見返しました。 何回見返しても、午後8時以降の外出自粛と報道しています。 他のニュースも同じであったと思います。
 ほとんどの企業や人が午後8時からの外出自粛と受け取っているにも関わらず、 西村大臣が、「誤解をしてもらっては困る」というような言い方を聞いて違和感が生じたのだと思います。 これを聞いて、感染拡大の責任を国民に押し付けようとしていると感じた人もいたと思います。
 安倍さん以来の忖度そんたく政治が定着化しているので、 西村大臣は菅さんや俺の発言を忖度して行動してくれと思っているのでしょうか?

 しかし、この忖度は結構難しいものになっています。 なぜなら、ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)が、午後8時までは大丈夫というメッセージをだしているからです。 そうです。 飲食店の時短要請を午後8時までとしているからです。 ここから受けるメッセージは、午後8時までの会食なら大丈夫というものです。
 誰も政府が、
「緊急事態対象地域の国民は一切外出するな! 飲食店にももちろん行くな!
 飲食店さんは外出自粛で誰も食べに行かないと思うけれど、 どうぞ気休めにお店は開けて営業してくださいね」
 そういうメッセージを出しているとは思わないからです。 これが忖度できない国民が悪いのでしょうか?

 多くの人は
「菅さんは経済を重視している。 せめて午後8時までは経済活動をして欲しいと思っている。 だから、だから飲食店の営業時間を午後8時までとしている。 私も協力して頑張っ8時までは経済活動をしてあげよう」
と思ったように感じます。
 そんな忖度はアウトということです。 菅さんや西村さんからすると、あなた達は政府の思惑を忖度できないダメ国民なのかもしれません。 国民というより、そのような誤解報道をしているTV局などがダメなのかもしれません。

 何時までも政府の伝える技術の稚拙ちせつさを言っても詮無いことです。 ここはいつものように反面教師として、言っていることと施策を一致させることの重要性、 誤解を招かないメッセージの伝えることの重要性を学ぶことができるということで、このブログを締めくくりたいと思います。

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 今回の緊急事態宣言を受けて自店の対応を考える!

 関東で緊急事態宣言が発令され、関西でも緊急事態宣言の発令を要請しています。 テレビで報道されるのは、国民の危機意識が強まらない、 顕著な行動の変化はあまり見られないというものです。 現状では全国の感染者数は7000人超えが当たり前になってきています。

 このような状況下でテレビで紹介されるのは医療機関の逼迫した様子です。 昨日はレントゲン画像を診断する医師が、少しでも同じ医療関係者の支援をしようと、 ボランティアで他の病院からレントゲン画像を見て新型コロナウイルスの感染の有無を判断をしているというものでした。 しかもこの医師は自分の車を改造して、車内にパソコンを持ち込み、勤務後も家に帰らず車中で画像をチェックしているというのです。 「第一線で頑張っている医師や看護師の手助けを少しでもしたい」という思いだけで続けているということでした。 すべての医師がここまでしているとは思いませんが、中にはここまでしている人もいるということです。

 このような状況を一部の地域、医療機関の問題ということで、全く知らない顔をすることは社会の一員としてできないのではないでしょうか。 やはり何らかの形で頑張っている人を応援するような動きをする必要があると思います。 応援する方法はいろいろあると思いますが、すぐにでも出来るのは自店の感染防止対策の徹底とお客様への感染防止対策意識の再度の喚起ではないでしょうか。 もちろん地域差はあると思いますが、1回目の緊急事態宣言に比べると国民に強い危機意識はなく、 感染防止対策もしているつもりの人が多いのも事実です。

 その典型が年末の菅さんの会食です。 本人は感染防止対策を軽んじている意識は全然無かったと思いますが、傍から見るとリスクの高い行動を持っていることになります。 菅さんだけでなく、参加している二階さんも王さんもその他の方も、すべて分別のあるはずの高齢者です。 会食に集まった本人たちの意識は、自分は感染防止対策を徹底しているという意識(妄想)です。 国民の手本となるべき高齢者でもこのような状態なので、それより若い世代がそれ以上の意識を持っていると考える方が甘いように思えます。

 このように考えると店舗としてこの国や地元の方貢献できる活動としては、 もう一度、新型コロナウイルスに対する正しい認識と自分と周囲の人を守るための感染防止の徹底への注意の呼びかけではないでしょうか。
 この機会に店舗としての感染防止を徹底するのと合わせて、新型コロナ感染防止キャンペーンをして、お客様への感染防止意識を高めることが大切だと思います。 感染防止キャンペーンは、情報提供でも良いでしょうし、感染防止のサービスを考えるのも良いと思います。 感染防止の新商品を景品として仕入れて、大々的にPRするのも面白いと思います。 このよな活動は、来店に必要なお客様への安心を与えると同時に、お客様の感染防止にも役立ち、最終的に医療機関への負担を軽減するからです。

 もうすでにこのようなことを今回の緊急事態宣言に合わせて実行されている店舗もあると思います。 老婆心として言わせていただくと、緊急事態宣言下にある1都3県はもちろんのこと、この状況を自分の地域のこととして考えて、 店舗でできることをいろいろ考えて実行することが、地域密着店、コミュニティホールとしてやるべきことのように思います。

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 ユニ・チャームの経営方針から今後の企業の在り方を考える!

 ユニ・チャームという企業があります。 名前は聞いたことがある人が多いと思います。 生理用品、紙おむつ(赤ちゃん用、大人用)などの衛生用品の大手メーカーです。 1961年に建材メーカーとしてスタートした会社です。 設立当初から世の中に役立つ企業をコンセプトにしており、当時女性の生理用品が機能的に不十分あることに目を付け、 自社のパルプ技術を生かして、衛生用品事業を立ち上げ、今日に至っています。 2020年の1月~9月期の売上高は5345億円と過去最高となり、コロナ禍でも躍進しています。

 このユニ・チャームが昨年(2020年)10月22日にSDGsへの投資を経営の最重要方針に掲げると発表しました。 SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連サミットで採択された国際目標です。 17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本の外務省などが主導して積極的に取り組んでいます。 この国際的な目標を経営方針とする珍しい事例です。

 経営方針の実践の一つとして、紙おむつのリサイクル事業を環境省と自治体と共同で取り組み始めています。
 日本人の高齢化に伴い紙おむつの需要は伸びています。 何と10年前の1.5倍になっています。 普通なら紙おむつ市場が拡大して良かった良かったというところでしょうが、現状の紙おむつ使い捨てビジネスモデルでは大量にゴミを発生させてしまいます。 このままで行くと10年後には、紙おむつのゴミは20万トンも増えてしまうと予測されています。 紙おむつを作るために木の伐採も進み、捨てられた紙おむつの焼却で大量のCO2が排出されます。 こんなことを続けていくと大変なことになる。 つまり、持続可能でない事業となってしまうということで、リサイクルを試験的に鹿児島県大崎町で行い、新しいビジネスモデルに取り組み始めています。

 大崎町では使用した紙おむつを、通常のゴミと別にそれだけを専用ゴミ袋に入れ、回収するようにしています。 回収された使用済み紙おむつは工場に運ばれ、粉砕され、オゾン処理をし、真新しいパルプに生まれ変わります。 品質は新品と同程度になります。 それを使って新しい紙おむつを作ります。 その工程にかかる費用が新しいパルプと同等か、それ以下にする知恵を出すことが、企業としての社会貢献価値となります。 これにより消費者が満足し、社会生活環境にやさしいビジネスが成立します。

 ユニ・チャームの高原豪久社長は、「メーカーとして生理用品というプロダクトの価値だけを訴求する時代は終わっている」と言われています。
 いかに作った製品がよくても、社会や生活環境に配慮していない、世の中を良くしていかない企業はダメな時代になってきたということです。 良い製品を作るのは当たり前で、それだけでは消費者からは支持されない、という認識です。 そのためには企業として高いレベルの知恵が必要となります。 従来のやり方にとらわれているとコストが高くなり、ビジネスとして成立しないからです。 この発想の中には「良いことをするのだから、これまでより多少経費がかかっても仕方がない」という考えはありません。
 この会社の社員は知恵を求められ、従来と同じでやり方で良しとはされないので大変だと思います。 しかし、それだけにやりがいがあり、自分の会社に誇りが持てるのではないでしょうか。

 高原社長の中には、社会が困っていることを解決することが一番の成功の道だと考えられているようです。 そこには必ず需要が存在するからです。 国連がSDGsとして目標を定めているのは、それを達成していかないと世界中の人が困るからです。 つまり、その中に社会が困っていることが満載されているということです。 だから、ユニ・チャームがこれからも成功していくためには、そのSDGsを経営方針とするのが手っ取り早かったということになります。 この会社は本業の中にSDGsを取り込むことで世界から必要とされる企業になろうとしているのです。

 ボランティア感覚でSDGsに取り組もうとしている企業もたくさんあります。 しかし、それでは本業への負担となってしまいかねません。 ユニ・チャームのように本業としてSDGsに取り組んでいく企業は、成功確率が高いのではないでしょうか。 自分の事業とは何かを考えて、社会貢献との軸を合わせるというデザイン的思考があらゆる業種・業界に求められているように思います。 それはパチンコ業界でも例外ではないと考えます。 今後、このような企業が増えていくのではないでしょうか。

関連資料:外務省『SDGs』

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 政府の新型コロナ対策トークを反面教師として改善を考える!

 新型コロナウイルスの脅威が日に日に強まっています。 政府は緊急事態宣言を出す決断をし、国民に頑張るように呼びかけをしています。 正に国民一人ひとりの対応が医療崩壊を阻止し、新型コロナウイルス感染拡大を収束させるという呼びかけです。 総論としては正しいのですが、今の時期に昨年の春と同じ話をしていることに問題を感じます。 なぜかと言えば、いつまで経ってもサービスなどが改善できない店舗と同じ行動パターンだからです。

 サービスが改善できない店舗では、店舗のサービス力の向上は、一人ひとりの頑張りにかかっているという話をします。 そしてサービスの品質は「100-1=0」というような話をする店舗もあります。 ご存知のように99人が接客サービスがきちりできても、1人がダメならサービス評価はゼロになるというお話です。 新型コロナも同じで、99人が感染防止をしても1人が新型コロナウイルスをまき散らせば大変なことになります。 接客サービスの向上と新型コロナウイルスの感染防止とは類似しています。

 最初の取り組みとして、みんなに頑張るように言うのは悪くないのですが、それを半年たっても1年たっても言い続けるのは害があっても効果はありません。 半年たっても言い続けるというのは、そういう呼びかけだけではダメだということが実証されているということになります。 基本的にキッチリやっている人はやっているはずです。 問題なのはキッチリやってない人、できない人であり、そういう人に対してどうするかを考える段階になっているということです。 それにも関わらず「みんな頑張れ!」としか言わないTOPに対してどう思うのか、簡単に推察できると思います。

 やっている人にとっては、「もうすでにやっている」「これ以上何ともしようがない」 「いつまで同じことを言っているの?」「できてない人を何とかするのがTOPの役目でしょう」というような感じでしょう。 やってない人にとっては、やってないことで自分に不都合なことが起きないので、関係ないというような感じでしょう。 できない人にとっては、「自分は精一杯やっているのでこれ以上なんともしようがない」あるいは「自分はできているので関係ない」という感じでしょう。 いずれにしても不満が溜っていくばかりで事態はよくなりません。

 総論の次は、できている人とそうではない人を分けて、できていない人への個別指導の段階にきていると思います。 店舗サービスでいえば、役職者等が出来ているスタッフとそうでないスタッフをチェックし、 本人と現状のすり合わせをした後で、個別にできていない部分を指導するということになります。 具体的なやり方はいろいろあるので、店舗に応じてやればいいいのですが、 基本は出来てない人を明確化し、できてない部分を改善していくというものです。

 全員が高いレベルで頑張れば何んとなかると思いますが、現実的ではありません。 ゴールも決めず全員が全速力で走ってくださいというお願いをして、感染が拡大したら、皆さんが全員全速力で走らないからで、 精神のゆるみが原因だと非難する政府は、太平洋戦争中の日本と同じ体質と言えるでしょう。

 感染拡大防止のために全力を出さないといけない人は、新型コロナウイルス感染者であり、それも無症状感染者です。 そいう人が自覚できるように、誰もが定期的にPCR検査を受けて、自分が感染者であると知ることが大切なのではないでしょうか。 インフルエンザは、発症してから感染力ができるので、検査が無くても自分で自主隔離ができました。 新型コロナウイルスの場合は、感染力が発症の2日~3日前にあることで、自主隔離が出来ず知らない間に他の人を感染させているのが問題なのです。 恐らく自分が感染していると知った多くの人は自主隔離をするでしょう。 感染した人が積極的に他の人との接触を断てば、これまでと同じ対策でも感染拡大は収束するでしょう。

 施策はタイミングがあり、現場の変化に合わせて変えていく必要があります。 それは政府の施策だけでなく、店舗の施策も同じです。 もし、総論でいくら言っても問題が改善しないなら、政府の愚をマネすることなく、次の施策へと駒を進めるのが賢明なのではないでしょうか。

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 奈良時代の寺院のから娯楽運営のヒントを考える!

 正月に初詣に参拝する人が少ないことを実感し、普段は混んでいるところに行ってみることにしました。 2日に行ったのは薬師寺です。 南都七大寺の1つで、開基は天武天皇、本尊は薬師如来です。 世界遺産にも登録されています。 ライブコンサートをしたり、いろいろな活動をしている寺院です。

 クルマで10分弱ですので、混んでたらすぐ帰るつもりで出かけました。 行ってみるとここもだいぶガラガラで、参拝者はかなり少なめでした。 薬師寺の入り口にはガードマンが立っており、 混みあうとソーシャルディスタンスを保つために、入場制限をかけています。 入口を入るとすぐに拝観料を支払うところがあり、そこにはアルコール消毒液と「ご拝観の皆様へのお願い」と書かれた大きな看板がありました。 日頃から観光客が良く訪れる所だけあって、新型コロナ感染対策は徹底しています。

 金堂ではお坊さんが薬師寺の簡単な説明と、正月にメインで拝んでいるのは薬師如来ではなく、『吉祥天女』であることを話されていました。 実際、本尊の薬師如来像の前に日本最古に描かれたとされる『吉祥天女』の絵姿があり、国宝となっているとのことです。 その『吉祥天女』は通常公開されていないが、正月の3日間だけは国から許可を得て公開しているので、今日来ているあなた達は運が良いとのことでした。 運が良いと言われると悪い気はしません。 参拝している他の人達も気分を良くしたと思います。

 その後は『縁起物』とは何かという話をされ、縁起物の熊手等を奨めておられました。 薬師寺のお坊さんによると、縁起物は「縁」を「起こす」というもので、 薬師寺にお参り来られたら、薬師如来と「縁」を結ぶことになるが、その「ご縁」を多くの人はすぐに忘れてしまう。 それでは御利益というか加護というか功徳が薄くなってしまう。 そうならないためには、その「縁」を何時でも思い「起こす」必要があります。 そのツールとして作られたのが『縁起物』という飾りつけで、記憶を引き出すトリガーとなるものです。 だから、寺社で縁起物を購入することは記念品以上の意味があるということです。 そして購入した縁起物に絵馬がついている場合は、 絵馬の裏に神仏に願(目標)をかけた内容を書いておき、縁起物を見る度に願いを思い出すが良いとのことです。

 金堂でのお話を聞いてから講堂の弥勒如来をお参りし、そして三蔵法師をお祭りしている八角堂等を見て回りました。 薬師寺は寺院内の建物を積極的に再建しています。 寺の建物は非常にキレイで、お蔭で建立当時の雰囲気が伝わってきます。 昔の人にとっては、大寺院は憧れの場所であったと思います。 今風に言えば極楽をテーマにしたテーマパークといったところでしょう。 2階建ての家が無く、屋根も茅葺などの時代に、大型建築、高層建築をしているので、 遠目からも目立った存在だったと思います。

 こういう壮麗な建物を作った背景は、仏教ポジションの向上もありますが、 死んでから極楽に行くためのトレーニング施設という役割もあります。 その頃の仏教は、極楽にいくためにはお経を読み、仏の世界を自分の頭の中でイメージする必要があるという『観想念仏かんそうねんぶつ』の時代です。 そのために寺院内の建物や内装は、極楽をイメージできるように極楽浄土に似せて作られています。 この頃の仏像が金色なのはそのためです。 そして、柱や天井などに如来や菩薩を描くのは、極楽浄土の表現なのです。 この極楽に行けるという期待感の演出が、寺院に多額のお金が集まる基盤となったと思います。

 このように考えていくと期待感を演出して、お金を集めているパチンコ店は寺院と似ているのではないでしょうか。 ということは、初詣に行って神社仏閣でお参りをするだけでなく、パチンコ店の経営に行かせるヒントがあると思います。 例えば、先ほど話した『縁起物』ですね。 見るたびに自店を思い出してもらえるものは何かと考えて、総付けで配布すれば良いということに気づくと思います。 昔はマッチ箱などを配っていたところもあったと思います。 タバコを吸うためにマッチに火をつける時、パチンコ店を思い出すという仕掛けです。 それを現在にマッチさせる知恵を出すと、お参りに行った甲斐があったということになるでしょう。

 このブログを読まれている皆さんの中には、これから初詣に行かれる方もいらっしゃるかもしれません。 その時、神社仏閣は昔のエンタメ業界であるという目で見ることで、 自店舗の運営のヒントを再発見するのではないでしょうか。

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 新型コロナの影響によるありえない初詣から考える!

 新年あけましておめでとうございます。 年明けは気持ち良く、晴天であって欲しいと思うのですが、今年の奈良は曇りでした。 新型コロナウイルスの影響で、いつもと違う正月になっているだとうと思い、 それを確かめるためにいつも初詣に行っている県内の神社に行ってみました。

 まず行ったのは石上神宮で、元は物部氏の武器倉庫とも言われ、歴史の教科書に載っている『七支刀の剣』で有名な神社です。 近年はパワースポットとしても人気があり、毎年参拝者を増やしていました。 行ってみると確かに人は少なく、例年の2割ほどです。 そのお蔭で神社の「お焚き火」での暖も取りやすく、参拝もスムーズに行えました。 新型コロナのお蔭で非常に快適な初詣です。

 神社のお守り販売所も、お札やお守りを参拝者が手に取ってそのまま持ち持ち帰るスタイルで、手渡しは避けるようにしています。 破魔矢を買ったのですが、シートの中から声をかけられ、お金は三方で受け渡し、それが終わると手にした破魔矢をそのままお持ち帰り下さいと声をかけられます。 写真のようにマンガでのキャラクターが日本最古に近い伝統ある神社でも入り込んできています。 日本らしい歓迎の表現方法として、マンガやアニメの使用は益々浸透していきそうです。

 引き続いて、少し足を伸ばして桜井市にある長谷寺というお寺に行きました。 途中、三輪神社という奈良の一の宮で日本最古の神社の近くを通るのですが、全く混むこともなく通れました。 例年、三輪神社には多くの人が参拝し、阪神タイガースの選手も初詣によく来ていると聞いています。 通常ならと通り抜けるのに1時間以上絶対にかかる場所ですが、全く空いていました。

 目的地の長谷寺は西国三十三カ所の8番札所であり、十一面観音を祭っています。 山の斜面に建てられたお寺なので階段が結構あるのですが、そこを上がり切ると本堂があり、その手前に清水の舞台を小さくしたような舞台があります。 本堂に着くと読経の最中でした。 お坊さんの読経の声は良く響き、やはり生ライブは心が和みます。 重要文化財も多く、大きなお寺で修行僧もいらっしゃいますが、参拝者はほとんどいません。 階段を歩いているとお坊さんが「こんにちは」と挨拶をされ、とても良い感じです。

 今年は新型コロナのお蔭で、今までにない体験ができることがとても新鮮です。 例年は人が多く、とりあえずお参りだけして帰るから、お寺をじっくり見たりする余裕ができました。

 人が集まりし過ぎて混雑するとイライラしてきます。 しかし、それは仕方がないことだと諦めていました。 それは従来の器やルールの中に人を詰め込み我慢を強いるやり方で、それは仕方がないと思うことが多かったのではないでしょうか。 しかし、これからのキーワードに『密を避ける』というものが大きな位置を占めるように思います。 鶏でいえば、ブロイラー型の体制では鶏が伝染病にかかるので、放し飼いなど新しい体制が求められているように思います。 だからといって生産性が落ちては商売は成り立ちません。 これからは放し飼いでも従来と同等かそれ以上の生産性を上げる知恵が求められる時代になるのでしょう。

 映画館ではすでにイオンシネマで新型コロナウイルス対応型の映画館が千葉県市川市にでき、運営を始めています。 席と席の間に1mのパーテーションをつけて飛沫対策をしたり、ドリンクホルダーを各席の両サイドにつけ接触感染防止対策をしたりと工夫をしています。 その結果、以前よりゆったりした映画鑑賞ができる映画館になっています。

 もしかしたら、この新型コロナはもっと豊かで快適な生活を送れるヒントを与えてくれているのかもしれません。 多くの人が新型コロナで臨む生活スタイルがどのように変わっていくのか、或いは変わらないのか、注視していく必要がありそうです。

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