本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2019年9月の目次 □□□

 「バイトテロ」のその後をスタッフに伝える!

 「バイトテロ」という言葉を覚えていますか? そうです。 店舗内で悪ふざけをして、それをSNSなどの動画に投稿するあれです。 今年(2019年)の2月頃だったので、覚えている方も多いと思います。 昨日ホテルで朝のテレビを見ていると、バイトテロのその後の取材報告をしていました。

 その番組の担当者は、その時話題となったので取り上げた、でもそれで終わりにしてはいけない。 その後どうなったのかを検証すべき事件もあります、といってバイトテロを起こした人間がどうなったかを報告していました。 バイトテロも様々あったのですが、追跡取材をしたのは数件あったようですが、具体的な名前が出たのは大戸屋さんだけでした。

 大戸屋さんで問題を起こしたアルバイトスタッフはどうなったのかというと、大戸屋さんは彼らを刑事告訴まではしなったということです。 その理由は2つで、まず、問題を起こしたアルバイトスタッフが謝罪に訪れた時、心から反省しているという印象を受けたこと、 そして未成年であったこと、これを考慮して判断したとのことでした。 損害賠償については、働いていた店舗の食器などすべて取り換えたの費用約200万円で勘弁したそうです。 あの動画が出回ったことで風評被害が発生し、会社の売上は落ちたのですが、それについては損害賠償しなかったそうです。 もし、請求していれば億の金額になったと思います。 示談交渉の中でどのようなやり取りがされたのかは分かりませんが、 面白半分のバイトテロによって、どのような事態が発生するのかということについては、十分伝えたと思います。 大戸屋さんも自社の体制の甘さがあったとして、高い授業料と判断されたのでしょう。

 取材担当者が言っていましたが、バイトテロを起こされた会社の中には、風評被害で客が減り、倒産に追い込まれたところもあるそうです。 また、賠償金額も数百万円など、もっと高額な賠償を支払わされたアルバイトさんもいたそうです。 月々数万円~十数万円を稼ぐためにアルバイトをして、損害賠償を数百万円も払うなどバカげた話です。
 だいたい問題を起こす人間は1%もいません。 ほとんどがまともな思考ができる人です。 でもみんながまともな思考ができるという前提で人を使うと足をすくわれることもあるという事例ですね。

 ところで、みなさんはバイトテロの事件を知ってから自店で何かされましたでしょうか? バイトテロまでいかなくても、スタッフの常識レベルは様々です。 まさかそんなことはしないだろうと、自分にとっての常識を期待しているととんどもないことに遭遇するかもしれません。 昔から攻め込まれないことを当てにして平和を期待する国は危ないと言われます。 攻め込まれても大丈夫な軍備を整えることで、国の平和を保つことができる。 この考えの方が手堅いと思います。

 テレビを見ながら思ったのは、バイトテロがどうなったのか、朝礼や終礼などで簡単に紹介しながら、 教訓としてスタッフに伝えていくのも、バカげた行為の抑止力になるのではないかということです。
 ちなみに大戸屋さんで問題を起こしたアルバイトスタッフはどうしているかというと、現在は別の移植店でアルバイトをしているそうです。 おそらく二度とバイトテロはしないでしょう・・・。

関連資料:悪ふざけ動画に対しての大戸屋の対応を考える!
    :「バイトテロ」予防を自店の問題として考える!?
    :大戸屋さんのバイトテロと一連の改革を考える!

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 ラグビーは紳士のスポーツから長の在り方を考える!

 ラグビーワールドカップが日本で開催されています。 日本チームがロシアチームに快勝したなど、 テレビのニュースでもW杯の話題を頻繁に取り上げています。 私の義理の息子も大学時代にラグビーをしていたので、 今回のW杯については熱く語ります。 しかし、ホールでW杯に訊いてみると、多くのお客様はあまり関心が無いという声を聞きます。 野球やサッカーに比べるとまだまだマイナーなのかもしれません。

 ラグビーはイギリスで貴族のスポーツとして始まったと聞いています。 イギリスの貴族には「高貴なる責任(ノーブレスオブリージュ)」という言葉がります。 いざとなったときには、領民の先頭に立ち、敵に立ち向かうという誇りと社会的責任を表す言葉です。 イギリスの貴族は莫大な富と領地を持っている対価として、 それと同等の責務を負っているという考え方です。 ですから、貴族の家に生まれると万が一のために体を徹底的に鍛える。 その手段として発達したスポーツがラグビーなのです。

 ニュース番組のWBSを見ていると山川キャスターが、「ラグビーは紳士のスポーツなので、 今回W杯を観戦するために来日する人は紳士が多いと思います」と話していました。 だから、W杯を見に来た人を接待する人はそういうことを踏まえて、おもてなしをする必要がありますということでした。

 日本では貴族というとひ弱なイメージを持つ人も多いと思います。 それは江戸時代の殿様を貴族と重ねて見ている人が多いとも言われています。 私も昔はそう思っていましたが、大学時代に京都大学の名誉教授だった会田雄次さんの本を読んで認識が変わりました。 その中にイギリス貴族の社交界にデビューするためには条件をクリアしないと出られないと書かれていました。 その条件の一つが体を鍛えていることなのです。 身長も男性は180㎝以上、女性も170㎝以上であることが要求され、 話す言葉は、キングイングリッシュでないとダメだということでした。 そして逆境に耐えて決断力があり、リーダーシップをとれること。
 ここまで言うと日本のお殿様像とはかなり違うことが分かると思います。 自分たちは多くのものを受け取っているから、それだけの責務を果たす。 カッコイイとは思いませんか?

 これを会社に置き換えるとどうなるでしょう。 単純に置き換えると、給料が多い人はそれなりの責務を果たさなければならないという考え方に通じると思います。 先ほど紹介した「高貴なる責任」は危機に陥ったときに発揮すべきものです。 具体的に言えば、日頃上手く行っている時には、部下に任せておく。 しかし、危機に遭遇した場合は、自分が先頭に立って道を切り開く。 最後まで諦めないのが「高貴なる責任」を持った人であり、「高貴なる責任」を持った人は諦めないとも言えます。

 みなさんの会社はいかがでしょうか? パチンコ業界は構造不況業種となって困難な時期をむかえています。 他の人はともかく、自分自身は「高貴なる責任」をもって頑張る、そういう気概を持つことが大切なのではないでしょうか。 組織のトップである社長や店長に自分が責任を持ってこの状況を打開するという気概が無ければ、ダメになるのは時間の問題となりますよね。 ラグビー選手の鍛えた体を見ながら、昔読んだ本のことを思い出していました。

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 五輪暑さ対策実験を見て事前予測を考える!

 五輪カヌー会場になっている「海の森水上競技場」で雪を降らせる実験が行われました。 目的は来年の五輪の時の暑さ対策です。

 映画の撮影などで使う本格的な降雪機で、約300キロの氷を削り、 5分間ですが競技場の観客席に雪を降らせました。 「海の森水上競技場」は東京の整備予算削減の煽りを受けて、観客席の半分しか日よけの屋根が取り付けられませんでした。 今回の実験では屋根の無い観客席に雪を降らせて、気温の変化や観客の暑さ感覚がどのように変わるのかを調べてみる実験でした。

 実験結果は、降雪機の雪が風に煽られて観客席の一部にしか届かず、 気温の変化もなかったとのことです。 そして、観客も雪というよりはミゾレが降ってきたような感じで、服が濡れるという印象を持ったようでした。 大会組織委員会では、費用対効果を検証し、大会での導入を判断するというコメントでした。

 大会組織委員会としては、五輪の暑さ対策のために何でもするということでしたが、 テレビに映った稚拙な実験の様子を見ると、思い付きをただ試しているようにしか見えませんでした。 本当に施策を実施したらどうなるか事前にシミュレーションをしていないのではないかという印象を持ちました。
「風が吹いて雪が届かなかった」
「気温がさながらなかった」
屋外で風が吹かないと考えていたのでしょうか?
5分間雪を降らせばどれだけ気温が下がると予想していたのでしょうか?
もしかしたら、とりあえずやってみようとしてやったのではないだろうか。 ニュース番組WBSのインタビューを見ていてそんな気持ちがしました。

 ホールの新台入替でも景品イベントでも、あるいは装飾変更でも、 何かを実行する時には、どのような自体が発生する可能性があるのか事前にシミュレーションをして、 その結果から予測される効果を明確にしておかないと、効果検証はできませんよね。
 「大会組織委員会としては、五輪の暑さ対策のために何でもする」というのは悪くないとは思いませんが、 ただ実行(DO)だけでは当たりはずれの無駄な経費になるのではないかと、 そんなことを考えながら見ていました。

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 まちかど情報室で紹介された似顔絵パンフから考える!

 朝、ホテルでNHKのテレビを見ていると”まちかど情報室”というコーナーで、 自分にピッタリ合う店舗を探せますということで、いろんなお店を紹介するある街のパンフレットを紹介していました。

 いろんろなお店を紹介するパンフレットを見て、自分に合ったお店を選ぶ? これってありふれているように思いますよね。 でも、そのパンフレットには、お店が何屋さんかは分かりますが、そのお店の詳しい商品やメニューなどは載っていません。
 紹介スペースは決して小さくはありません。 なんと1店舗1ページを使ってお店を紹介しています。 結構、贅沢な作りです。 では何が載っているかというと、1ページをフルに使った店主の似顔絵です。 それと店主の想いです。 つまり、そのパンフレットで分かるのは、どんな人が、どんな想いでお店をやっているかが分かるといものです。 これでお店を選ぶ。

 考えて見るとどこのお店に行っても同じような品揃えをしています。 そして商品やメニューの品質が極端に悪いものがあるということもない時代になっています。 同じ業種のどのお店に行っても、同じようなものが提供される場合、お店を選ぶ判断基準は何か? もちろんどこでも同じなので、後は価格という人もいるでしょう。 でも、買い物などをする時に気持ち良く買い物をしたいと考えている人もいるでしょう。 そういう人は価格よりもお店の雰囲気とか、どんな人がその店で働いていて、どんな接客をしてくれるのかを気にする人もいるでしょう。 みなさんも価格以外の要素で、店舗を選んでいることはありませんか?

 理髪店や美容室に行くのに安いから行くという人もいれば、 あそこのスタッフの接客が好きだから行くという人もいます。 高級時計のロレックスを買う人も、安いからこのお店で買うという人もいれば、 売っている店の信用を重視して、大手百貨店などでしか買わないという人もいます。
 こう考えるとお店の人柄や信用はモノやサービスを購入する場合、大きな要素の一つになっていることが分かります。 ”まちかど情報室”で取り上げた似顔絵店舗パンクレットは、まさに人と信用のみに焦点をあてたユニークなパンフレットということができます。

 では、パチンコ店では人と信用で人に選んでもらうことができるでしょうか? みなさんはどう思われますか?
 このブログを読まれている方の中に、もしかしたら新台入替と出玉が第一という方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、新台入替や出玉にしても、それが集客を決める第一要素になるかと言えば、残念ながらならないのはちっと考えればわかります。
 みなさんの身近にありませんか。 新台入替をしても流行らない店舗。 こんなに新台を導入したのにほどんど人が集まらない。 私の知っている最悪のケースでは、集客するためと無理して新台の海を36台入れて、午前中に10人も海に座らなかった店舗を知っています。
 出玉をしても流行らない店舗。 ありますよね。 スタートを回しているにも関わらず、お客様がほとんどいない店舗。 こうして考えると新台入替や出玉を第一要素ではなく、店舗の信用が第一要素であり、店舗を支える基礎であることが分かります。

 この信用を作る一つの方法が店長の顔を見せるというものがあります。 店長の人となりが分かる。 この店長なら嘘はつかない、誠実に対応してくれるとお客様が思えば、そのお店を信頼し、安心して利用します。 特に自分の目で確かめられないことについては、店の信用、店を動かしている店長の信用に頼らざるをえません。 パチンコで遠隔を信じているユーザーはまだまだ多いと思います。 それが絶対なと思える店舗なら安心して打つことができます。
 これはロレックスの購入と同じですよね。 精巧な偽モノもありますし、同じロレックスでもピンキリがあります。 プロでもない限り見分けるのは困難です。 だから、この店なら大丈夫というお店を選んで購入する。 パチンコ店も似ていると思いませんか?

 百貨店並みの信用を確立しているパチンコ店は少ないと思います。 しかしそれを確立したときには、大いなる強みとなります。 コミュニティホール作りの十分条件の第一番目に「ホール(店舗)の考えを知ってもらう仕組み」をあげています。 その仕組みの一つは、店長の想いをお客様に伝えて、店長の顔を見せることです。 そういう意味では、この似顔絵店舗パンクレットは、参考になる事例と思います。 もちろん信用をつけるためには、それ以外の取り組みも必要ですが、 この機会にホール(店舗)の考えを知ってもらう仕組みのレベルを診断し、強化を検討してみてはいかがでしょうか。

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 ZOZOTOWNの前澤社長の引退から考える!

 ファッション通販大手のZOZOTOWNがヤフーに買収されることになり、前澤友作社長が退任されました。 このニュースを聞いて多くの人が驚かれたのではないでしょうか。
 退任理由としては、宇宙に行くための準備が忙しくなるために社長業を続けていくことが困難と判断したというのが1つ。 そして、会社をゼロから始め大きくしていく感動をもう一度味わいたいというモノでした。 これまで型破りな発言で注目を集めてきた社長だけに、社長を止める理由も今までにないものでした。 では本当に社長を辞めたかったのかと言えば、退任の発表会で涙ぐんだ姿が、不本意ながらの退任であることを物語っているように思いました。

 ZOZOTOWNの創業は1998年で、バンドをしていた前澤社長がCD販売から商売の面白さを知り、「スタートトゥデイ」という通販会社を設立したのがきっかけです。 2004年に通販サイト「ZOZO TOWN」をオープンし、それがヒットします。 それはその当時アパレルは通販サイトでの販売は無理という常識に逆らって、アパレルの新しい販路を創造したことで注目が集まったからです。 前澤社長が会社方針を尋ねられた時に「世界平和。競争はしない」という言葉を口にするのは有名でした。 いわゆるブルーオーシャン戦略を基本にしているという意味合いだったと思います。 2018年に全身を計測できるZOZOSUITを無料配布し、話題となります。 そして、それを足掛かりにプライベートブランドを作り、アパレルメーカーへの意欲を見せます。 9月には「月に行く」発言。
 しかし、2019年になると陰りがでてきます。 2018年年末に出店メーカーとの事前調整なく、会員制の割引販売を実施しました。 実質的に出店しているメーカーの商品の値引き販売となることから、 値引き販売を嫌う大手アパレルメーカーが撤退していきます。 スーツを通販で仕立てて買うというZOZOスーツの販売も不発。
 でも、6月には足のサイズを計測する新技術“ZOZOMAT(ゾゾマット)”を発表するなどして、 新しい取り組みへの意欲はまだまだあるように感じたのですが、今回の事態となりました。 ZOZOTOWN自体は潰れたわけではなく、ヤフーに買収されただけなので、 今後も運営し続けていくでしょうが、今までになりオリジナル戦略を打ち出すことは難しいように思います。

 前澤社長はカリスマ経営者と言われています。 カリスマ経営者は基本アイデアマンで、自分の判断基準に対して強い確信を持っています。 良い面としては、会社の動きは速いことです。 悪い面としては、組織全体が社長の号令が無いと動かないということです。 要するに人が育たない。 組織が小さい場合や市場に対して画一的に対応しておれば時には問題がないのですが、 組織が大きくなってきたり、市場が細分化され画一的な対処ができなくなると社長に対する負荷が大きくなり、対応できなくなってしまいます。
 「ガイヤの夜明け」などで紹介された前澤社長の姿は多忙で、社員が訪れ次々に即決していく様子が映し出されていました。 見た限りでは、社員が前澤社長を畏れているという感じではなく、慕っているように見えました。 前澤社長が日頃言われていた社員は家族という感じです。 これがこれまでの成長の源泉になっていたと思いますが、おそらくこれが成長に足かせになったようにも思います。

 例えば、ZOZOSUITで個人の全身のデータを収集することは画期的なことだったと思います。 しかし、その活用法は「ぴったりした服を作ることが他社との差別化になる」というだけだったように思います。 「自分の体のサイズにぴったりした服=最高の服」でしょうか? 違いますよね。 「自分を素敵に見せてくれる服=最高の服」という考えがあってもおかしくありません。 おそらくZOZOの社員もそう思っている人もいたと思います。 ちょっと考えれば、太った人にピッタリした太ったスーツを期待ですか?と訊けば、着たくないというでしょう。 少しでも痩せて見るスーツを着たいという人が多いと考えるはずです。 そうなれば、ZOZOSUITで集めたデータを使って、AIから導き出された素敵スーツの提案ができたかもしれません。
 実際の発想広がりが無かった原因はわかりません。 自分で考えるという習慣を無くした社員は新しいことを生み出しません。 また考えたとしてもそれを本気で社長に提案しません。 提案したとしても社長の思い込みが強ければ、受け付けません。 衰退していくときには、いくつもの不運が重なるものです。

 どんなものでも良い面と悪い面があり、それが環境が変化することで、今までの良い面が悪い面となります。 良い面から悪い面となったかどうかどうやって判断するかは、業績でわかります。 今までのやり方で業績が上がってきたのに、業績が上がらない横ばいになったということであれば、これまでのやり方の悪い面が出てきたということです。 ちなみに業績が下がらなければ横ばいでも大丈夫と勘違いする人もありますが、良い面が出ていれば伸びるので、それ以外は悪い面が出てきていると考えてください。 そうでなければ変革の時期を逃します。 このタイミングで新しい次の一手を打ち出せる準備を、会社として常日頃からやっておくことが大切です。 そんなことを思いながら前澤社長の引退会見を見ていました。

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 キューピーの新商品を関係づくりに利用する!

 私が住んでいる奈良では、朝から雨が降り、気温が下がって過ごしやすくなっています。 今日、9月13日は仲秋の名月なので、奈良では采女祭(うねめまつり)が行われます。 室町時代から600年ほど続く奈良の伝統行事です。 夜、猿沢池に船を浮かべ雅楽を奏でます。 本来は、中秋の名月を見ながら優雅な気持ちを味わうものでしょうが、 観光客が多く混雑していて、とても優雅な気持ちとまではいかないのが現状です。 でも秋祭りなので、秋という思いを強くします。

 秋は「食欲の秋」と言われるように、食べ物が美味しくなりますが、 店舗としてお客様の健康を考えて、野菜を食べ易くする景品をおススメしてみてはどうでしょうか?

 ニュース番組のWBSでは「トレたま」というコーナーで面白い商品を紹介するのですが、それを見ていて景品に向く商品と思ったので、これを紹介します。 商品名は、キューピーの「スープ仕立てのサラダ用」シリーズで、一袋の価格は227円です。 サラダ用カット野菜(約80g)と本品を深めの器に入れて、熱湯を250ml注ぐだけでスープ仕立てのサラダが出来上がります。 これから寒くなってくるので、サラダで食べるよりも野菜を食べやすくし、体も温まると思います。

 サラダスープの適温は65℃らしく、沸騰したお湯を注ぐとその温度になるように設計されているとのことです。 野菜のシャキシャキ感が保たれていて、美味しくいただけます。 健康を打ち出している店舗も多いとは思います。 価格が200円ちょっとなので、端玉景品として出せる店舗もあると思います。 端玉が高額な場合、端玉景品を活用して、お客様の生活応援や健康応援ができるので、いろいろな新商品を試してみてはどうでしょうか。

 提案する景品の情報をカウンタースタッフやホールスタッフと共有すると、 彼らはお客様と会話がしやすくなるので、関係づくりに役立ちます。 誰も知らない新しい商品の情報を共有する一番の方法は、みんなで一度試食をしてみることです。 思い切ってスタッフと商品の試食会を持つと良いのではないでしょうか。 一人暮らしのスタッフもいると思うので、スタッフの健康促進にも役に立つと思います。 同じ景品をお客様に奨める場合でも、事前に試食会のような体験をさせておくとそうでないのとでは、持っている情報量が違うので、お客様との会話の深みが違ってきます。

 うちのスタッフはお客様と話すのが苦手だからという店舗の方は、是非社内試食会を開かれることをオススメします。 別にキューピーでなくてもどんな商品でも良いと思います。 今回、このキューピーの「スープ仕立てのサラダ用」シリーズが面白いと思ったのは、今までこんなスープを食べた経験がなかったからです。 新しい経験の提案は「ちっと試してみたい」という好奇心をそそります。 つまり、スタッフが提案したときに会話になりやすいということです。

 厚生労働省の統計データ(グラフ)では、若い人ほど野菜の摂取量が少ないということなので、 若い人に対しておススメしてはどうでしょうか。 若い人でも健康に関心のある人も多いので、意外に会話のきっかけになるかもしれません。 グラフによると全般的に野菜の1日の摂取量目安の350gに達してないので、このスープをおススメするネタにはなると思います。

※統計データを見ると、意外に若い女性の野菜の摂取量が少ないのが分かります。

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 中津江村とカメルーン共和国の関係づくりを参考にする!

 東京五輪が近くなってきました。 五輪誘致が決まったときには、まだまだ先の話と思っていましたが、今では来年の話ですね。 五輪で初めて日本に来る選手もいますが、事前に日本に来て強化合宿をする選手もいます。 気候は地域ごとに違うので、日本の気候がどのようなものか知って五輪に臨むのとそうでないのとでは、選手の能力の発揮度が違ってくるように思います。

 内閣府では、五輪や世界選手権などで参加国が事前に日本に来て事前調整をしたり、地域と交流することを積極的に促しています。 それは参加国の人に日本を知ってもらう良い機会になるからです。 また、そういう選手や選手団が来ることで、交流が生まれ地域の活性化が図れると考えています。 このように自治体が参加国と交流する取り組みを『ホストタウン事業』と言います。

 ホストタウン事業の成功例としてニュース番組WBSが紹介していたのが、大分県の日田市中津江村(当時:日田郡中津江村)の事例です。 2002年の日韓ワールドカップの時にアフリカ中部のカメルーン共和国の選手が中津江村でキャンプをしました。 中津江村は1300人ほどの村です。 カメルーン選手のキャンプは村としては一大事業であることは容易に想像できます。
 しかし、選手団は到着日になっても来ない。 何時来るのか?本当に来るのか? 村の人達は心配し、マスコミも注目し、その状況を連日取り上げました。 結局予定日よりも5日も遅れての到着したそうです。 待ったことで想いは熱くなり、大歓迎となりました。

 カメルーンチームは早々に敗退し、帰国しましたが、 村をあげての歓迎とその時の選手の交流がカメルーン共和国と中津江村の間に強固な信頼関係を築き、 その後も関係が続いています。 中津江村として、カメルーンが出場した2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会や2014 FIFAワールドカップブラジル大会のでも、カメルーンを応援し続けます。 17年には大分カメルーン友好協会が設立され、経済交流の促進されています。 その関係の深さは、2018年には通常東京で行うカメルーンの建国記念日祝賀会を、 わざわざカメルーン共和国の駐在大使が中津江村に来て行うということからも伺えます。

 ホストタウン事業がことごとく成功しているとは思いませんが、中津江村のホストタウン事業は大成功です。 そして、この中津江村とカメルーン共和国の関係は、地域密着型として地域活性化を図るコミュニティホールと地域商店や企業の在り方の参考になる事例です。
 コミュニティホールの十分条件の9項目の「地域と共生する仕組み」への取り組みのヒントがあります。 パチンコホールが信用を作り、理念を同じする地域企業や商店を応援したり、コラボをしていくことは、地域における存在価値を高めます。 当然、一過性ではなく、長期の関係が前提です。
 たまに地域の店舗の広告宣伝をしているホールを見かけます。 広告代理店や一般のパチンコホールなら悪くはありませんが、 コミュニティホールを目指す場合は、地域密着として情報提供する意義を考えると慎重になった方が良いでしょう。
 信用を大切にするのがコミュニティホールです。 本当に自分たちが紹介して、それに値する価値を提供する企業や商店であるか、あれば良いですが、無ければ自分達ホールの信用が失われます。 わざわざ紹介するのは、将来的にも関係を続けたいと思える企業や商店です。 だから、店舗でおススメし、スタッフも本気でオススメできます。 数は少なくても、「あなたのホールはおススメするなら、行ってみたい」と言わせることが大切です。 そういう素晴らしい企業や商店を探し出すことも地域密着のコミュニティホール作りの一環です。

 中津江村とカメルーン共和国のような長期的な関係を地元企業や商店と築いていくことが、 地域密着型のコミュニティホールの目指すところです。 そういう意味では今後、ホストタウン事業をする自治体が増えるので、相手国に対してどのような取り組みを行うのか、情報収集をしておくことをオススメします。

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 「税金で貧民を助けることは惰民を増やす」発言を考える!

 あなたの組織は農耕型ですか?それとも狩猟型ですか? いきなりこんな質問をされてもなんのことか分からないと思います。

 実はこんど1万円札の顔になる「渋沢栄一」についてどのような人物であるか、NHKの「英雄の選択」という番組で紹介していました。
 渋沢栄一は、600以上の事業を起こした大実業家として知られていますが、もう一つの顔は生涯にわたり福祉事業に熱心に取り組んだというものです。 その番組の中で、東京にある貧困層の救済機関である「養育院」を渋沢が救済するという話をメインに取り上げていました。

 明治維新後の東京は大幅に人口が減少し、貧しく自力で食べていけない人が多くいたと言われています。 なぜ、人口が減ったかと言えば、単純に考えれば大名というモノがなくなり、地方の出先機関である大名屋敷も不要になった。 当然、みんな地方に帰ったわけなので人口が減る。 大名屋敷に雇われていた地方の人も田舎に帰る。 大名相手に商売がダメになり、人口の流出により、お店や飲食店も亡くなる。 人口100万と言われていた江戸は、東京になって60万人ほどになったそうです。

 働くところがなくなる。地方に親戚がいれば何とかなったかもしれませんが、 江戸でずっと暮らしている人は、地方で働く場所がもらえるとは限らない。 仕方なく旧江戸に留まるが、食べていくことができない。 一方、明治維新で新しい産業が出来き、時流に乗った人は裕福になっていく。 貧富の格差が大きくなっていった時代ですね。

 当時、東京市は貧困者を放っておけないので「養育院」というところで、貧困者対策をしていきます。 対策にはお金がかかります。始めは、旧幕府の備蓄米を利用していたのですが、それが無くなり税金で「養徳院」の運営がなされるようになっていきます。
 ところが、田口卯吉が「税金を使って、貧乏で働けない人を養育することは、怠け者を作ることになり、税金で養うべきではない」と市会で演説をしたことで論争になります。 渋沢は「貧しい人を助けることは、日本の資本主義を豊かにするためにも、必要なこと」と主張したのですが、 「税金で貧民を助けることは『惰民』を増やすだけだ」という主張が通ってしまいます。 最終的に養育院の税金による運営が中止となります。
 番組では、渋沢は鹿鳴館で貴婦人たちによるチャリティーバザーを開くなど、存続に向けたアイデアを出し、 自らも寄付をすると同時に、寄付金を集めて回り、日本の福祉事業への道を切り開いて行く様子を紹介していました。

 この話で面白いと思ったのが、「税金で貧民を助けることは『惰民』を増やすだけだ」という主張が通ってしまうことです。 多くの日本人は、人並みに努力をすれば、必ず何とかなるはずという大前提があるということです。 だから職に恵まれない人は、本人の努力が足りないとみなされて、冷たい目で見られるのです。
 このベースにあるのは日本の農耕型社会にあると言われています。 農耕では、みんなと同じように努力して畑を耕し、田んぼの世話をすれば、同じような収穫(成果)が得られます。 収穫が悪い人は、耕す努力、田んぼの草取りなどの世話をしなかった人です。 太陽の恵みは同じなので、同じことをすれば、同じだけ成果があがるのが当たり前です。 これは多くの日本人の常識と思います。 この考えは、あらゆるところのベースになっているので、成果が出ないのは自己責任となります。

 しかし、狩猟型の西欧ではこの考え方は少し違ってきます。 同じ努力をすれば、同じ成果が得られると発想のベースはないのです。 なぜ?と思われるかもしれません。 でも良く考えれば分かると思います。
 例えば、みんなと同じ狩りの道具を持って狩りに行けば、みんな同じだけ獲物(成果)が獲得できるでしょうか? そんなわけはないですよね。 鹿に会うのか、ウサギに会うのかわかりませんが、偶然の要素が大きく出てきます。 いくら頑張って立派な弓矢を作っても、成果とは必ず結びつきません。 だから、頑張っても貧しい人もいるのです。 ということは、裕福な人でも、もしかしたら貧しくなる可能性も十分あるのです。 裕福な人はたまたま幸運であり、それを貧しい人にお裾分けするのは、みんなが良くるための知恵で、当たり前の行為という発想です。

 農耕型と狩猟型、どちらが良いというわけではなく、その社会を維持するための必要な考え方だと思います。 だから、「税金で貧民を助けることは『惰民』を増やすだけだ」とう考えを一方的に否定することはできません。
 ただ、農耕型の組織の大きな弱点があるのです。 それは何かというと、みんなが同じよに努力しても成果が出ないと諦めてしまうということなのです。 具体的に言えば、台風です。 台風が来て、大水で稲が流されたり、倒れたりして収穫ができないことがあります。 そんなとき、みんなの田んぼや畑もダメだった、だから仕方がないと諦めるのです。
 この時、自己反省は起こりません。 自助努力、自己責任という言葉が、いつの間にかどこかに飛んで行ってしまっているのです。 原因は明白、台風が悪いということで、それ以上でもそれ以下でもないからです。

 パチンコホール業界で言えば、台風とは遊技台の規制、遊技人口の減少などです。 業績(成果)が悪くない原因は、台風と考えてしまうと、業績が向上しないことを受入れてしまうのです。 受入れてしまうと問題意識は出てきません。 つまり、努力と成果が結びつかなくても、当然と考えてしますのです。 なぜその考えが正しいと思うのか、みんなの畑も田んぼも収穫が減っているからです。 社長が何を言おうが、現場では台風に逆らうことができない、とつぶやくだけです。

 おそらく農耕型組織では、業界が拡大している時には、自店の業績が悪いということに対して、強い問題意識を持ったと思います。 しかし、業界の縮小という台風に襲われると途端に弱さを露呈します。 経営者の頭が農耕型であれば、手の打ちようがないと諦め、ホールの売却を考えているのではないでしょうか。 今の業界環境では、組織が農耕型の思考だと。現状を打破しようという意欲が湧いてこないかもしれません。 それは説明してきたように、業績不振の原因を自分の中に求めず環境にあると思うので、何もできないのです。 日本人のベースは農耕型と言われています。
 もし、自分が頑張っても何ともならないと組織の大半の人が思っているなら、 自社や自店の思考法や発想自体が、農耕型思考の落とし穴にとらわれていると思って間違いないでしょう。

 狩りに出かける人は、みんなが獲物を取れなくても気にしません。 自分が幸運を引き寄せ、獲物をとるための工夫を積み重ねることに思考を使います。 こういう発想に転換するためには、まず今の思考ではダメだと気づくことではないでしょうか?

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 パンプス業界のユーザークレーム及び市場縮小から学ぶ!

 女性が履く、パンプスってご存知ですか?
 「GU」のマシュマロパンプスが人気があり、1年で170万足を販売したということです。 人気の秘密は、”歩きやすさ”でパンプスの中敷きにクッションを入れるなどして工夫を凝らしています。 そしてマシュマロパンプスの認知度をさらに上げるためと、 さらに良くなった履き心地を体験してもらうために、1000足限定で無料配布という販促を8月上旬に行いました。

 実は、GUのパンプスは昔評判が悪かったと言います。 GUのパンプスで歩くと”痛い”とか”靴連れがする”など”履きづらい”というクレームがかなり寄せられたのです。
 これに対して商品担当者は、お客様のクレームを全面的に受け止めて、徹底的に改良しようと思ったとニュース番組WBSの取材で担当者が答えていました。 実際、パンプス等の女性用の靴は履き心地が悪いらしく、今年の初めに「#KuToo(クートゥー)」という社会運動が起こっています。

 ※「#KuToo」は、日本の職場で女性がハイヒールおよびパンプスの着用を義務づけられていることに抗議する社会運動です。 苦痛と靴を掛け合わせている所が上手いですね。 実際、パンプスなどを履いて足にケガをした、足が慢性的に痛むなど弊害が出ているので、こんな女性を傷つけるものを職場で強制することがおかしいという問題提起です。 この中には「パンプス=不適切な履物」というロジックがあるのは明白ですね。

 GUの靴売り場では、パンプスを履いて実際に歩いてみてフィット感を確かめるコーナーや足の3D測定を行うコーナーなどを作り、 女性客のパンプスを健全に履きたいというニーズを満たす努力をしています。

 このような動きは外でも見られ、大手百貨店の「三越伊勢丹」では、婦人靴売り場に3D計測器を置いて、来店された方の足の3Dサイズを測り、 シューカウンセラーという靴のアドバイザーが、本人に合ったピッタリサイズの靴をタブレットで検索し、おススメしてくれます。 そして、気に入ったデザインのものがあると、3D測定では、足の柔らかさや素材のフィット感までは計測できないので、実際に履いてもらいフィット感を確かめてもらいます。
 三越伊勢丹の特徴は、3D測定と靴のマッチングシステムですね。 これを完成させるために、三越伊勢丹は靴メーカーに協力をお願いし、靴の木型のサイズを測らせてもらったそうです。 基本的に靴メーカーの木型はノウハウの塊なので、トップシークレット扱いで外部の人には公開しません。 ではなぜ公開したのかというと、毎年パンプスの利用者が減ってきているからです。
 婦人靴の売上の中で、パンプスの売上シェアは16年の36%から17年には33%、18年には30%とかなり下がっています。 先ほどの「#KuToo」のような運動が起こると、パンプスの先行きに対して、なおさら危機感が高まっているのだと思います。

 また、アシックスも運動靴のノウハウを活かし、パンプス市場に参戦してきています。 「アシックス ランウォーク キンザ」では、店内で3D計測を行い、自分にフィットした靴が探せるようにしています。 中敷きにはランニングシューズで使うクッション性の高いものを使用し、踵にもゲル状のクッションを入れています。 人気も上々で、直近6ケ月連続で売上は20%伸びているそうです。

 こうしてみると婦人靴業界のパンプス市場に対する問題の捉え方は、「#KuToo」のように『パンプス=良くない履物』ではなく、 『パンプス=自分に合ったものが探しにくい履物』であることがわかります。 パンプス本来は見た目も良く、履き心地も悪ないが、自分に合わないパンプスを履く人が多すぎる。 自分にあったパンプスを見つけられない人の手助けをすることで、パンプスにある偏見を払しょくし、業界を拡大することができると考えているようです。 そして、各社が注目しているのが足の3D測定器です。 デジタル時代にふさわしい取り組みですよね。

 女性は自分の足に合ったパンプスを探しているのに、なぜ見つけることができないのでしょうか? 裏を返すと、パンプスを作るメーカーは一生懸命に女性の足にフィットした靴を作ろうと努力しているのに、 なぜ女性の足に合わないパンプスしかつくれないのでしょうか? 不思議だとは思いませんか?

 ホールはお客様に1人でも多く来店してもらいと思い頑張っているのに、 お客様がどんどん離れていく姿とダブルような気がします。

 実はこれはメーカーのある思い込みが原因になっているようです。 足の大きさの目安として足幅と足囲があります。 『足幅(あしはば)』は足の幅がどれくらいあるかというものに対して、 『足囲(あしい)』は足幅周りの大きさです。 『胸囲』という言葉がありますが、これと同じで足幅周りの大きさをさします。 この『足囲』の大きさですが、昔の日本人は一番大きいEサイズだったそうです。 しかし、今の日本人の足しの形状は変化し、一番小さなAサイズの人が増えてきているというのです。 昔の日本人はよく歩きましたが、今の若い人はあるかないので、足自体の形状が変わってきたようです。
 『足幅』で見ると変わりはないのですが、『足囲』で見ると大きく変わっている。 女性がパンプスを選ぶ基準は、おそらく『足幅』です。 だから、歩くとパンプスが踵から離れてしまう。 靴擦れがおき、歩きにくい、危ないというようになっていったようです。 足の甲を覆わないパンプスなどは、それが顕著に出たようです。 女性からすれば「自分の足に合ったパンプスを買ったにもかかわらず歩きにくい」ということは、 「パンプス自体に問題がある」と思うのは無理が無いことだと思います。 この事実を知らないメーカーは、Eサイズのパンプスを作り続けて消費者を失望させているのです。

 WBSで「シュープレモ」という細幅のパンプスをセミオーダーメイドで提供しているスタッフの話を紹介していました。 「日本人の足のサイズは”E"と言われてきたが、日本人の足はより細くなってきている。 リサーチして統計データを見たら年々細くなっているのがわかる」 ちなみにこの会社は一足3万5千円以上しますが、売上は年平均5割アップで推移しているそうです。

 思い込みは怖いですよね。 昔は〇〇だったから、今も○○だろうという経験則に頼りきり、現実を把握する努力をしないのは危ないということですね。 人は環境が変わるとそれに応じて体や心も変わっていきます。 そのことを忘れてはダメだということですね。
 大昔、大衆娯楽と言われた時代のユーザーのニースと今のお客様のニーズは同じでしょうか? 4号機でフーバーしていた時代と今のお客様のニーズは同じでしょうか? 5号機の時代と6号機の時代では、お客様のニーズに変化はないのでしょうか? 若い人の遊技に対するニーズと中高年者の方の遊技に対するニーズは同じでしょうか?

 人間はともすると自分の経験を真理と錯覚してしまうことがあります。 いわゆる思い込みですね。 通常の人はそんなことは自分はしないと思っています。 しかし、他業界での行き詰まりなどを見ると、そうでもないことが分かります。 過去の経験則に頼らず、お客様の現実を見て、お客様がホールに対して真に望んでいるモノは何かと考えることを怠るべきではないと教えてくれていると思います。
 でも、いつもそんことをしていることはできません。 やるタイミングとしては、売上や稼働がつまずいたときですよね。 そのとき、自分は何かを思い込み、解決策を見えなくしているのではないかと考えてみてはどうでしょうか。 そして、当たり前と思っていることをもう一度調査してみることです。

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 話題の『煽り運転』を自店のキャンペーンに取り入れる!

 みなさんは『煽り運転』をされたことがありますか?
 8月のお昼のワイドショーなどで繰り返し報道されていたのが、『煽り運転』事件です。 茨城県内の高速道路上で煽り運転を繰り返した末に、 男性ドライバーを殴りつけた宮崎文夫容疑者(43)の動画は繰り返し流されていました。

 見るからに危険で危ない。 もしもドライブレコーダーが無ければ、凶悪な運転をするドライバーに対してその悪質さを立証できない。 そんな考えが広がり、ドライブレコーダーを購入する人が急増しています。
 自動車保険会社のチューリッヒのアンケート調査(アンケート人数:2230人)によると、 煽り運転をされたことがあると答えた人は70.4%で、3人に2人が煽り運転をされた経験を持ているという結果となっています。
 煽り運転をされると不快ですよね。 その自分の記憶と煽り運転の動画がリンクして、対策を事前にしておくことの重要性が強く認識されたと思います。 そのお蔭で今、ドライブレコーダーを作るメーカーは特需に湧いています。

 『煽り運転』は非常に危険な行為なので、このようなことをさせないために、 自民党などは法改正を含め、罰則を強化して煽り運転を抑制しようとしています。 早ければ、今年の秋の国会に法案が提出される予定です。 罰則強化で一気に煽り運転が無くなるとは思えませんが、 それでも良かった良かったと思う人は多いのではないでしょうか?
 でも、本当に単純に良かったと言えるでしょうか?

 もしかしたら、あなたの視点は自分が被害者になるという視点だけでものを考えていないでしょうか? 過去に運転中に前の車の速度が遅すぎてイラっとしてことはなかったでしょうか?
 私も過去に追い越し禁止の道路で、制限時速50kmの地域を時速30kmでとろとろと走っていた車に遭遇したことがあります。 そんな時、あなたはどうしますか? 一向に気にせず我慢強くその車の後をついていける人は問題はありませんが、 もう少し早く走って欲しい、少なくとも法定速度まで上げて欲しいと思って、 車間距離を縮めたり、ライトを点滅させたり、クラクションを鳴らしたりしようと考えませんか? もし、その行為が『煽り運転』と見なされたらどうでしょうか? 要するに、あなたも加害者になる可能性があるということです。

 法律ができるということは、刑罰が成立する具体的な要件が明確にされるということになります。 それを知らずにうっかりと要件に該当する行為をしてしまうと、罰則の対象になってしまうことになります。
 先ほどのチューリッヒのアンケートの中で、「他の車の運転に対して、カッとなって挑発的な運転をしそうになることがありますか?」 という質問に対して、37%の人があると答えています。 3人に1人は『煽り運転』をしてしまう可能性があるということです。 これはマズイですよね。 みなさんのホールのお客様の中にも、短気な方がいると思います。 そういう方が『煽り運転』をして罰則を受けるのは、避けたいですよね。

 そこで秋と言えば、秋の交通安全週間が9月21日から始まります。 話題の中心は『煽り運転』ですが、煽られた時の対策としてドライブレコーダーを景品にするのも悪くないと思いますが、 『煽り運転』をしなようにしましょうというキャンペーンを店舗でしても面白いのではないでしょうか。 『煽り運転』とまでいかなくても『イライラ運転』の防止ですね。

 ニュース番組WBSでは、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングを行う「日本アンガーマネジメント協会」に 運転中のイライラを押さえる内容を入れて欲しいという要望が増えていると伝えていました。
 取材に対して、イライラ運転を解消する方法としては、
  ①車の運転席から見える所に家族の写真などを貼っておく
  ②6秒ルール(イラっとしたとしても6秒待つ)
  ③深呼吸をする
  ④気持ちが落ち着く言葉を唱える
などを紹介していました。
 まずは、自店のスタッフで試してみることです。 イライラし易いスタッフが、イライラし無くなればスタッフの煽り運転防止と情報の検証が同時に出来て一石二鳥ですね。

 イライラを防ぐ方法は探せばいろいろあると思います。 今のうちに調べて、交通安全週間のときの企画として準備しておいてはどうでしょうか。
 来店される人に安全運転意識を高め、道交法を守ってもらうことは、価値ある地域貢献です。 価値ある情報を定期的に発信することは、地域密着のコミュニティホール作りには必要なことです。 この秋、あなたのホールでもイライラ運転防止キャンペーンをされてはいかがでしょうか。

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 「防災の日」の取り組みを改めて考える!

 朝9時頃、家族のスマホが一斉に鳴り出して見ると奈良市の防災訓練用のメールが来ていました。 9月1日と言えば「防災の日」ですね。 昔、関東大震災が起こり多数の死者を出したということで、 防災の大切さを国民に意識させるために制定された日ですね。 私が小学校の頃は、関東大震災を実際に体験した人がいて、 その時の様子を聞いて、子供心にたいへんだと感じたことを記憶しています。 やはり体験談は迫力が違いますね。

 現代では、阪神淡路大震災や東日本大震災などを体験された方が多くいらっしゃるので、 地震の恐さはなかなか風化しない?と言いたいところですが、どうでしょうか。
 人間辛いことを思い出すと心に負担がかかります。 ですからなるべく思い出さないようにする傾向があります。 体験していない多くの人は、知識として地震を知っていることになりますが、 日頃地震を意識することはあまりないでしょう。 そう考えると人々の防災意識が低減していくのが自然なことです。 この自然現象に逆らうのが「防災の日」ということになります。

 パチンコ店が地域密着店として、地域の安全安心を考える上で「防災の日」を軽視することはできないと思います。 では「防災の日」に何をすべきなのでしょうか?
 とりあえず、防災グッズを景品売場に並べて、自店は「防災の日」を意識していますと伝えることで良いのでしょうか? このような取り組みは、基本的に世間の動き(防災意識の向上)に同調していますので、 お客様から見ると社会的役割は果たしていると感じられるように思います。
 スーパーでも百貨店でもホームセンターでも防災の日を意識しています。 テレビでも防災訓練の様子をニュースとして流してます。 パチンコ店に来たら同じように防災を意識し、防災グッズが並んでいたという感じですね。 全く防災に関心を示していないパチンコ店に比べると、社会的存在を意識している店舗ということになると思います。

 世間が大切と思っているものを自分たちも大切にしているとPRすることは、同じ価値観を持っているとPRするのと同じです。 人間は違う価値観を持っている集団を排除したいと思うのが普通です。 反社会的勢力を排除したいのはなぜか? それは世間と違う価値観を持っているからです。 防災意識は大切というのは世間様の考えです。 防災を意識した運営を行うことは、世間の考えと同じことを示すことになるので、反感は持たれません。

 もちろん、この防災に対する意識が本当なのかパフォーマンスなのかはチェックの対象とされる可能性はあります。 消防署の防災訓練をパフォーマンスと思う人はいないと思います。 しかし、小売店の場合はただ防災グッズを売りつけようとしているのではないかと、疑われる可能性はあります。 それではパチンコ店はどうでしょうか? オオカミが羊のお面をかぶっていると思われたらアウトですよね。

 申し訳程度の防災グッズの展示。 目立たない片隅に少数の防災グッズを展示しているなどですよね。 防災グッズにホコリがついていたら、やっぱり怪しいとなると思います。 おそらくこのブログを読まれている方の店舗ではそんなことは無いと思います。 でも受け身で防災グッズを展示している可能性はあるのではないでしょうか?

 店舗として「防災の日」に、どのようなメッセージや想いをお客様に伝えたいと思いましたか? これがある場合と無い場合では、店舗の取り組みの本気度にかなりの差が出ます。
 「防災の日」を通じてお客様にもう一度震災対策ができているか確認してもらいたい。 あるいは震災時に救援が来るまで飢えないように、非常食や飲料水の確保をしてもらいたい。 などいろいろ考えられると思います。
 そういう思いを持った時、ポスターを貼って景品を黙って売り場に置くという行為以外の施策やアクションが、自然と出て来るのではないでしょうか。 そんなホールの姿勢を見て、このホールは本気で地域に人の役に立とうと思っていると受け取られるのではないでしょうか。 そうなって初めてコミュニティホールとしての信用は積みあがるように思います。
 みなさんの今年の「防災の日」の取り組みはいかがでしたでしょうか?

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