本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

 □□□ 2017年12月の目次 □□□

 私大の経営難からパチンコ業界を考える?!

 今朝、読売新聞を見ると「私大112法人 経営難」という見出しが目に飛び込んできました。

 私立大・短大を運営する全国660法人のうち112法人(17%)は経営困難な状態にあることが、 日本私立学校振興・共済事業団(東京)の調査でわかっていたとのことです。 そのうち21法人が、19年度末までに破たんする恐れがあるようです。

 今年の1月、読売新聞が共済事業団に情報公開を求めていたのですが、拒否されていたのですが、 総務省の審査会で異議が認められ、12月の下旬に公開されたそうです。

 情報公開を拒否する理由は、潰れそうな大学や短大が明確になると、 それこそ受験生が減り、学生がさらに減っていき、経営悪化を加速させるので、当然と言えば当然です。

 公開資料によると16年度時点の収支や資産を分析し破産リスクを算出しているとのことです。 15年度時点の結果と比べると、「正常」な法人が47法人減り、「イエローゾーン予備軍」が39法人増えており、 私学の中で力のないところの経営悪化が確実に進んでいます。 特に、地方の中小規模や都市部の小規模を運営する法人に悪化が目立っているようです。

 文部科学省によると日本の18歳人口は1992年の205万人をピークに減少し、 2009年以降は120万人前後で推移していましたが、来年の18年からは再び減少していきます。 大学関係者の間では「18年問題」と呼ばれ、問題視されていたということです。

 この話を聞いて皆さんはどう思われますか? 大学経営と言えども、ビジネス感覚を持ち、改善のための手を打っておくべきではないのか! と思われたかもしれません。

 以前、都遊協でセミナーを行った後、懇親会で早稲田大学の教授の話を聞いたことがありますが、 人口減少を踏まえ、早稲田も良質の大学生を確保するために、かなりの努力をしているとのことでした。 その教授は、東南アジアからの留学生を呼び込む担当になっているということで、 話しを聞きながら、日本のトップの私学でも相当強い危機意識を持っていると感心したのを思い出しました。

 パチンコ人口は1994年の2930万人をピークに減少していき、2016年には940万人まで減少しました。 ピークに比べ3分の1になっていますが、危機意識を持って新たな一手を打とうとしているホール企業はどれだけあるのでしょうか。

 大学とパチンコ業界の大きな違いは、大学の市場の縮小は確実性が高いということです。 人口の推移は、年ごとの出生人数で確定してしまいます。 減ることはあっても増えることはありません。

 しかし、パチンコ業界の場合、もしかしたらパチンコ人口は増える可能性がある。 つまり確定していない。それだけにもしかしたらという思いがあるのかもしれません。 そう思うのは、年頭で根拠もなくパチンコ人口増加目標を掲げる団体があったりするからです。 もちろん、年頭ですから景気づけに気勢をあげるのは悪くないと思いますが、 現場としては危機意識を持ち、危機回避の手を考えていかなければなりません。

 国立法人の大学は、すでに3つに区分され、①総合的に研究を進める大学、②専門特化した研究をする大学、②地域密着で地域と共生する大学と それぞれ特色を出すように文科省と調整をとっているようです。

 私立大学も何によって社会に貢献していくのか、明確に答えていかないと淘汰をされていくということでしょう。 昔のように18歳からの4年間を過ごすための大学では、生き残れないということです。 そのために大学とは何かを考えて、新しい発想が求められているということです。

 教育というニーズは無くなることはありません。 政府が言っている人生100年時代構想からすると、その必要性は益々高まっているようにも思えます。 しかし、対応できないところは淘汰されるしかないということです。

 私立大学が置かれている状況の抽象度を上げてくと、 パチンコ業界との類似性が見えてくると思います。

 パチンコ業界も大人の娯楽としては無くなることはないでしょうし、 ワクワク感やドキドキ感を追い求める人は無くなることはありません。 しかしながら、時代の変化とともに、ただパチンコ台を置けば良いというものでは無くなりつつあるということです。

 経営危機に瀕している私大法人が、手をこまねいていたとは思いません。 何らかの改善は取り組んでいたが、経営難に陥ったということでしょう。 大学の先生は頭は悪くないと思います。 しかし、競争相手も大学の先生ですので、従来の発想では優位性はなかった?のでしょう。

 勝ち残るためには、相手より強くないとダメです。 年末から正月にかけて、稼働があり、一息つけると競合店の店長が思っているときに、 勝つための工夫をする必要があります。 能力をアップさせる必要があります。 相手が油断して休んでいるときが、相手を引き離す一番の好機です。

 年末年始と休みも取らずに頑張っているので、一休みしてくださいと言いたいところですが、 今が頑張り時と思ってください。

 今年最後のブログになります。 今年一年お付き合いいただきありがとうございました。 あなたにとって来年も良い年になりますよう、こころからお祈りしています。

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 星野リゾートの都市観光事業は、地域密着の参考になる?!

 毎日寒い日が続きます。 今日は比較的暖かでしたが、また寒くなっていくようです。 寒くなるとリゾート地にでも行って、温かな温泉でも浸かってゆっくりしたいところですね。

 リゾートと言えば、山の中や海辺など、どちらかと言えば人里離れたところを想像しがちですが、 来年はそのイメージが変わるかもしれません。

 ホテルや旅館経営で有名な星野リゾートは、都市型観光事業への参入を今年の10月に発表しています。

 コンセプトは、旅のテンションを上げる都市観光ホテルです。

 ターゲットは都市を訪れる時にビジネスホテルを選んでいる旅行者だそうです。

 ブランド名は、「OMO(オモ)」です。

 どんなホテルかというと、地域のレストランや施設と連携して、 ホテルを中心にリゾート化を図るというものです。

 星野社長が記者会見を開き、「リゾート化を図る」と言っていたので、ただの周辺店舗紹介ではないでしょう。

 星野社長がイメージする「リゾート化」とはどのようなものか、 おそらく地域活性を視野に入れたものになるのではないでしょうか。 もしかしたら、あなたのホールが探している地域密着のヒントがあるかもしれません。

 あえて昔からある地元周辺店舗とのコラボをするようなので、どのよなことをするのか、 地域密着のコミュニティホールを目指している方は、注目をしておく取り組みの一つです。

 来春オープンするのが、北海道旭川市、東京の大塚です。 大阪では新今宮駅周辺でオープンする予定です。

 コミュニティホールの十分条件の第9項目目の「地域との共生」のヒントになる可能性があると思っています。

 来年はホール視察で、東京や大阪に出張をする際は、この星野リゾートの「OMO(オモ)」に泊まって、「リゾート化」の内容を確かめれば、一石二鳥ですよね。

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 目的しだいで何事もチャンスに変える道はある???

 今年も残りはもうわずかです。 年末はお客様も来られ、正月もお客様が引き続き来られます。 ホールの中には、とりあえず正月明けまでは稼働が持つだろうと安心している方もいるかもしれません。

 問題は正月明けです。 稼働が下がってくるので、それをどのようにして阻止するのかという問題もありますが、 それよりも大量の遊技台の入替が待っていて、それをこなすだけでも大変だと思われている店舗も多いのではないでしょうか。

 店舗のお話を聞いていると、実際大変だと思います。 導入するための費用もさることながら、導入後も台の整備も手間がかかります。 正月明けにゆっくりするどころか、体調を整えて、頑張らないといけない状態になるでしょう。 来年の1月は、かなり忙しくなる。

 それではここでお尋ねします。
 あなたのホールでは、今回のパチンコ規制に伴う遊技台の入替の目的は、何でしょうか?

「ばかやろう!規制に対応するために決まっているじゃないか」という答えが聞こえてきそうです。 確かに中にはこういう方がいらっしゃると思います。 また、多いとも思います。

 でも違う答えを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 例えば、「私のホールは、今回のことをチャンスと考え、他ホールとの差別化を図る目的を持って入替をしています」 というような感じです。

 やっていることは同じでも、目的や目標が同じとは限りません。
 どこに目標を持つのか、目的を何に置くのかで、店長の意識が違ってきます。 それに伴い役職者やスタッフの意識が違ってきます。 準備内容が違ってきます。 結果として効果は格段に違ってきます。

 頭の中でもう一度考えてみてください。
 前者のように、規制対応のためにイヤイヤする入替をするホールに、お客様が喜んでついてきますか?

 それとも後者のように、今回の入替をチャンスと考え、入替に工夫を凝らし、お客様の満足度上げてやろうと考えているホールに、お客様が喜んでついてきますか?

 入替の大変さだけに心を奪われてしまうと前者になってしまいます。
「忙しい」まさに「心」が「亡くなる」状態です。 このブログを読んでいる皆さんは、そうではなく自分で高い目標を設定することで、チャンスにしていただきたいと思います。 すでにそのように動かれているホールの方もいらっしゃると思いましたが、老婆心ながら注意喚起のために書きました。

(蛇足)高い目標を立てたが、具体策を考えられない方は、発想の柔軟性を強化する必要があります。 知識量を増やす。考え方の技術を学ぶなど、日頃の自己研鑽が大切です。 もちろん、弊社の研修(顧客心理マーケティング講座等)もおススメです。

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 政府の依存症対策を踏まえて、自店の取り組みを考える

 世の中で今年のキーワードなどと言って、有名になった言葉を取り上げています。 一字で表すと「北」いう字が選ばれていたと思います。 言葉では「インスタ映え」と「忖度(そんたく)」がトップでした。 言葉はそれを何度も語られると、人の心に残り、大きな関心事になります。

 パチンコ業界では、「規制」その背景にある「依存症」という言葉が、今年も大きなウエイトを占めていたように思います。

 その「依存症」ですが、政府は12月25日、ギャンブル依存症対策に関する関係省庁会議を首相官邸で開きました。

 何を話したのかというと、競馬などの公営ギャンブルやパチンコの事業者に対し、家族から申告があれば、 依存症患者本人の同意がなくても、サービス提供を制限する仕組みを設けるよう要請するというものでした。

 依存症患者をギャンブルから遠ざけるとともに、患者による生活費の使い込みなどで、家族の生活が破綻するのを防ぐのが目的です。

 これを受けて、日本中央競馬会(JRA)は今日、12月28日から家族の申告を受け、 審査を経て馬券のインターネット売買を停止する仕組みの運用を開始するとしています。
 競馬に加え、競輪やオートレースも来年4月からネット売買の制限を開始する予定だそうです。

 競馬や一部のパチンコの事業者は、現在、自らの意思でギャンブルをやめられない本人が申し出れば、 馬券を販売しなかったり、パチンコ店への出入りを制限したりしていますが、 政府の意向で、今後は「家族申告によるアクセス制限」を拡大する方向で動きそうです。
 以上がネットで確認した「時事通信社」からの情報です。

 要するに
「家族申告でギャンブルの制限=依存症対策」
ということです。

 依存症問題とは、
   「依存」=「問題」ではなく。
   「依存による経済的破綻や周囲への迷惑」=「問題」です。
ゆえに、家族が申告して止めることができるのは妥当だと思います。

 遊ぶお金も十分あり、自分のやるべきことをし、毎日楽しみにパチンコ店へ行き、遊技をして帰ってくる。 この人に対して、毎日パチンコ店に行くから問題だとは、誰も思いません。 趣味で、適度に毎日楽しまれている。それによって生きがいを感じているなら、健全な娯楽ということが言えます。

 どうも「依存」というと「習慣的にしている」と同じような響きを感じるので、個人的には違和感があります。

 なぜ、こんなことを言うのかと言えば、「依存の問題に対する正しい知識や見識がない」と 「パチンコ=良く行く=依存症=悪いもの」という言葉の連鎖が単純に起こることを危惧するからです。 そうなると、そこで働いている人がプライドを持って働けないと考えるからです。 みなさんはどうお感じになりますか?

 話を依存症問題に戻しますと、どのホールの方も、依存症問題を抱えている方がパチンコをして、 経済的に破たんしたり、社会的に破たんするのを望んでいないと思います。
 しかし、来店されているお客様の中で、誰がそうなのかはわかりません。

 そういう意味では、依存症問題を抱えられている方の家族さんが、 「うちのお父さんが遊技するのを止めてほしい。お母さんを止めて!」と言ってこられるのは、ありがたいことではないでしょうか。

 そう考えるとホールとしては、政府の意向を積極的に受けて、それを具体化するにはどうしたらよいのか、至急検討すべきではないかと思います。

 そのためにまず、会社の方針として、依存症対策についての取り組みを明確化することでしょう。 それを受けて、店長をはじめ役職者の「依存症問題とは何か」に対する認識を明確にする。 一般社員やアルバイトスタッフに対しても、「依存症とはどういうものか」という認識を持ってもらう。 そして、お客様に対しても、ニュースレターやコミュニティ掲示板を通して、習慣と依存についての違いを明確にし、理解してもらう。

 そういう準備をした上で、店舗として「依存症対策」についての取り組み、 依存者の家族との連携を明確に打ち出す、というような進め方になるのではないかと考えています。

 地域に貢献するコミュニティホールとしては、いま行っているチラシの中の文言をさらに進めて、 家族向けに「私たちは、依存症による問題と向き合って、ご家族に協力していきたいと思っています」 というようなことを書くのも良いかもしれません。

 コミュニティホールを目指されている方は、少なくとも半歩早く、他のホールより取り組みを早目に始められることをオススメします。

 参考資料:第4回ギャンブル等依存症対策推進関係閣僚会議幹事会

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 「大海4」は良い台!?データからの読み解き方を考える

「大海4」が市場に投入されて約1か月になります。 市場の評価も大切ですが、あなたの評価はどうなのでしょうか?

「大海4」は良い台だったという方と、「大海4」は悪い台だったという方、この二つに分かれると思います。 それは、「大海4」の会員アウトが高く、高稼働を維持しているホールがある一方、 「大海4」にパチンコユーザーが付かず、1か月も経っていないのに閑古鳥が鳴いているホールもあるからです。

 それでは「大海4」は良い台と位置づけられるのでしょうか? それとも悪い台と位置づけられるのでしょうか?

 この疑問に答えは、良い台の定義と悪い台の定義が明確になれば分かります。 まず、悪い台の定義から話したいと思います。 悪い台で無いものは、基本的に使える台、良い台ということになります。

 それでは悪い台とはどのような台でしょうか。 それは、どのホールが、どんなやり方で運営しても、お客様が粘らず、再遊技もせず、すぐにお客様がいなくなる台です。 データで言えば、どのホールでも共通して、会員アウトが低く、リピート率が低く、台アウトが低くなる台です。 これはダメ台と言われる台です。 『ポイントは共通して』という部分にあります。

 今回の「大海4」はホールによって違い出てきています。 つまり、上手い使い方をしているホールは、会員アウトが10000アウト以上になり、台アウトも高く高稼働をしていました。 そして、1か月経っても、会員アウトは8000以上をキープしている。 本当に遊技台自体が悪ければ、このような良いデータはでてきません。

 でも、本当に良い台であれば、どのホールでも会員アウトが高く、台アウトも高くなると言いたい人もいるかもしれませんが、 パチンコ人口が少なくなり、海ファン自体もの少なくなっているという現実を踏まえれば、 どのホールの「大海4」も海ユーザーびっしりつくことはないことはお分かりのはずです。 良い台でもホールごとにバラツキが出るのが自然です。 これは、良い台、悪い台の判断基準にできません。

 それでは「大海4」のホールのバラツキは何の判断基準となるかと言えば、それは台運営手腕の良否の判断基準になると言えます。
 そう言う意味では、台アウトは
   台アウト = 台の善し悪し × ホールの台運営手腕
と言うことができると思います。

 今回の「大海4」は『共通して』悪いデータということではないので、『良い台』と判断して良いと思います。

(蛇足)ゼロ戦は、訓練をあまりしていないパイロットが乗るとすぐに撃ち落されました。 だから、ダメ機とは言わないと思います。 ベテランが乗れば、撃ち落される確率は極めて低くなります。 操縦士でバラツキが出た戦闘機でした。 しかし、まぎれもなく名機と言われていると思います。

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 富士通の見える化発想を店舗に取り入れる!!!

 富士通が児童の体育能力の「見える化」図るシステムを開発したという記事が 読売新聞の朝刊(12/21)に載っていました。

 これにより、先生が生徒を成果だけで評価するのではなく、 成果以外のものを評価することで、 児童に運動能力意欲を総合的に高めることが出来ると書かれていました。

 具体的に何を見える化したのかと言えば、 『縄跳び』だそうです。 成果というのは、何回縄跳びができたかというものです。 しかし、この富士通のシステムを使うとジャンプして空中に浮いている時間や 跳んで着地した足のブレを測ることができます。

 確かに縄跳びを多く跳びのは重要ですが、跳ぶ回数は少ないが、 頑張って高く飛んでる児童、バランス感覚が良くブレずに跳んでいる児童など、 跳ぶ回数以外に、どこか優れた点を評価することは、やる気を引き出します。

 このように評価をされて喜ぶのは児童だけではありません。 人間だれしも評価をされることは嬉しいものです。 スタッフや役職者、店長も同じです。
 そう考えると現在の評価する視点とその数は、 スタッフや役職者、店長のやる気を出させるものになっているか、検証してみる必要があるのではないでしょうか?

 確かに結果だけを評価基準とすると、 頑張っても結果が出ないとわかった時点で、評価がもらえないと思いやる気が無くなります。
 理屈的には、評価の有無にかかわらず、やるべきことは最後まで全力で取り組まないといけないのですが、 実際はそうはならないことが多いのではないでしょうか。 これは会社や店舗にとってかなりマイナスになります。

 それに評価する側も、結果だけに着目していると、本当にできる人間が埋もれてしまう可能性もあります。

 昔、ある経営者が、結果(成果)を見るとA店の店長は目標達成しているので、評価すべきであるが、立地条件と偶然の要素がかなりある。 一方、B店の店長は、結果(成果)としては目標未達であるが、相当工夫して頑張て成果を上げてきている。 どちらを昇進させるのか、迷われていました。
 もし、社長がB店の店長が優秀だと判断し、昇格させるどうなるでしょうか。おそらく評価が低いのになぜ昇進?と思い周囲は納得しないでしょうね。
 でも、このとき様々な角度からの評価の視点があれば、店長の実力が浮かび上がり、周囲の納得も得易いと思います。

 見える化は、システムを導入しなくても、施策の結果や作業の成果を数値で表すなど工夫をすることで可能です。 そう考えると、自店のスタッフのモチベーションアップのために、富士通の見える化の発想を自社に取り入れるのは面白いと思います。

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 新宿高島屋のロボット売り場が盛況!!!

 新宿高島屋に常設のロボット売り場ができています。
       「ロボティクススタジオ」
今年2017年10月4日に百貨店で初めて設置されました。

 10数種類のロボットが展示してあり、 価格も数万円から高いものは30万円以上もします。

 国内のロボット市場規模は、2014年が8.5億円ですが、 2020年には87.4億円にまで成長すると矢野経済研究所は推計しています。

 6年で10倍の規模に成長する成長事業分野ということになります。

 精密機器部品メーカーであれば、ロボット関連の部品を開発して、メーカーに売り込めば、 今の時点では、売上が少なくても、例えば100万円/月としても、 将来それが十倍になれば、売上は単純に1000万円/月となり、 会社の業績を支えてくれる柱となると考え、手を打つということでしょう。

 矢野経さんの予測はそうだとしても、実際に売れているのかが気になります。 新宿高島屋の責任者の方の話では、結構売れ行きが好調だそうです。

 そう言えばこの間、ソニーの”アイボ”の第3回目の予約があったそうですが、 わずか40分弱で完売したとニュースで報道していました。 ということは、ロボットを欲しがる人は多いということですね。

 では、ロボットの中でもどのようなものの人気が高いのかというと、 コミュニケーション型のロボットの人気が高いそうです。

 購入目的としては、祖父や祖母の会話の相手をしてくれるため、 あるいは一人暮らしの味気無さを補うため、というものが多いようです。

 例えば、これまで、ペットを飼っていたが、ペットが死んでしまった。 またペットを飼っても死んでしまうと、困る。あるいは、ペットを飼うと自分が先に死んだ場合にかわいそう。 だから、コミュニケーションロボットにする。 息子や娘としては、ペットが死ぬことで、高齢の父母が死を身近に感じて、気落ちするのは好ましくないと思い、 それに代わるものを探して、コミュニケーションロボットに行きつく。

 このような話を聞くと、人は一人では生きていけないので、 一緒に生きてくれるものを探していることが分かります。

 ここで商売に敏感な人は、ペット市場の代替市場としてロボット市場があると考えると、 ロボット市場の伸びは、2020年以降もさらに伸び続け、2014年の市場規模の100倍になるもの時間の問題と考え、 ロボット事業に参入される方もいるかもしれませんね。

 先ほどの例で言えば、100万円/月が1億/月となるわけですから、 年商1億円の小さな町工場が、自然と年商13億円の中堅町工場になるという可能性を秘めているということです。

 横道それましたので、元に戻すと、 コミュニケーションロボットが売れる背景は、 人間は、自分以外のヒトやモノとのコミュニケーションのニーズが強く存在するということです。

 売り場でも、30万円でも60万円でもいいから、 反応速度が速く、リアルな会話ができるロボットが欲しいと言われることがあるそうです。

 ここから言えることは、関わり合うことに対して、 強いニーズがあるので、それに応えることは商売になるということです。

 賭け事をしたくて生活をしている人は少ないと思いますが、 人との関わりやコミュニケーションをもとめて生活している人は、圧倒的に多いと思います。 その一端が東日本大震災のときに表われ、コミュニティの重要性がクローズアップされました。

 それは高齢者ばかりでなく、若い人でも同じと思います。 だからこそ、コミュニティホールを目指し、人との関わり合いを重視する店舗は、 射幸性ニーズだけではなく、コミュニケーションニーズを満たすものとして、 地元住民から多くの支持を集めていくと考えます。

 もし、あなたの祖父母が離れて暮らしているとして、 ロボットとしかコミュニケーションニーズが満たされないというのは、 何となく切ない気持ちになるような気がしますが、あなたはいかがでしょうか?

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 日本を代表する大手メーカーの品質問題から考える!

 大手メーカーの品質に対する問題については、いまだに大きなニュースとして流れています。 昨日19日のニュース番組WBSの放送を見ていたのですが、 案外根深い問題があるように感じました。

 データの改ざんなどは許せない行為ですが、 そういう行為に及んだ背景を考えると、 現在の経営者の経営の在り方が問われているようにも思いました。

 そう思ったきっかけは、スバルの完成車検査を無資格者が行っていたことに対する調査報告書の公表記者会見の中で、 吉永泰之社長が、WBAの質問に対して言葉に詰まり、まともに答えられなかったからです。

 その内容は、
「完成車検査が本当に重要だと、どうやって社員に伝えていきますか?」
 というものです。

 みなさんは、なぜ言葉に詰まったと推察しますか?

 私は、吉永社長が完成車を有資格者が検査することに対する重要性についての認識をもっていなかったので、 答えられなかったように感じました。

 理由は、吉永社長が言葉に詰まったことと、その後、『社内ルールを軽視したことが問題なのだ』ということを言ってます。 『重要なことをしていなかったのが問題だ』とは言われてないのです。 要するにこれは、とりあえずどんなルールであっても、ルールとして存在しているのだから、まず守れという理屈を展開しています。

 もし、あなたが有資格者による完成車検査が、本当に重要だと思っているとした場合、吉永社長のような答え方をしますでしょうか?

 ちなみに、有資格者による完成車検査は、車を日本市場に出荷するときに義務付けており、 外国に輸出するときには、義務付けられていないそうです。 これは、どういう意味なのでしょうか。

 もし、本当にメーカーとしての責任として、市場に出す車の安全確認を徹底すべき、という意味であれば、 国内の販売と海外の販売で、完成車検査に違いがでるはずはないと思います。ところが現実には違いがある。 現場の人たちは、それを知っている。実は、こうい背景があるのですね。

 昔からやっているからという理由だけでやらしている。 見直しをしていないというのは、経営陣の怠慢ということになるのではないでしょうか。

 時代の変化とともに仕事の役割や内容は、変わっていくものだと思います。 それを放っておいて、ルールを守れと言い続けるだのはいかがなものでしょうか。

 これは、スバルが特殊ではなく、このような問題は、時間が経ち組織が古くなると起こってくるものです。

 どんな業界でも、昔はこうだったから真実というような言い方をする人はいるものです。 しかし、それを鵜呑みにしていては、ルールがルールのために存在するようなものになってしまいます。

 自社の中でそのようなルールが発生していないか。 もし、ルールのためのルールであれば、対処を考えないと、無駄を重ねることになります。

 現場から考える無駄の排除は大切ですが、 トップから考える無駄の排除も大切です。 このルールのためのルールの排除は、トップから考える無駄の排除の対象と思えるのですが、 皆さんはいかがでしょうか。

 スバルの吉永社長の苦しそうな対応を見て、そんなことを考えました。

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 東京都医学総合研究所が実証した在宅ケアから考える!

 2025年には65歳以上の人が4人に1人と言われていますが、 今でも昼間に電車に乗ると高齢者の方が多いと実感します。 それはホールでも同じだと思います。

 これに伴い認知症の問題はご存知のように頻繁に取り上げられます。 一番多いのは介護の問題ですが、問題となるのが認知症患者の妄想や徘徊と言われています。

 認知症の症状には大きく2つに分けられており、「中核症状」と呼ばれるものと、 「BPSD(行動・心理症状)」と呼ばれるものがあります。 かつてBPSDは、中核症状に対して「周辺症状」と言われてきましたが、 近年は「BPSD(行動・心理症状)」という名称が一般的になりつつあります。

「中核症状」は脳の神経細胞が壊れることによって、直接起こる症状で、記憶障害などが典型です。 一方、周囲の人との関わりのなかで起きてくる症状を「BPSD」といいます。 暴言や暴力、徘徊、もの取られ妄想、弄便、失禁などはいずれもBPSDで、 その人の置かれている環境や、人間関係、性格などが絡み合って起きてくるため、人それぞれ表れ方が違います。 介護をする人がたいへんな思いをされるのが、この「BPSD」です。

 今日、読売新聞を見ていると、東京都医学総合研究所が開発した「BPSD」に焦点をあてた 在宅ケアプログラムを開発し、症状を軽減させる効果を、日本で初めて科学的に証明したと載っていました。

 つまり、「BPSD」は対応によって症状が軽くなるということが実証されたということです。 しかし逆に言えば、「BPSD」は対応によって悪化することもあるとも言えます。

 認知症に対する知識もなく、お父さんやお母さん、御祖父さんや御祖母さんに対応すると、 症状を悪化させるかもしれません。 ご近所のそういう方に対しても同じことが言えます。

 これを防ぐためには、認知症に対して正しいを一人でも多くの人に持ってもらうことです。 コミュニティホールをされていて、認知症の問題に取り組まれている方は、 たいへん意義があることなので、継続的に頑張っていただきたいと思っています。

参考資料:コミュニティホールの十分条件の第9項目 地域との共生

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 北原リハビリテーション病院の取り組みに学ぶ!

 昨日付き添いで病院に行ってきました。 初診ということもあり、病院に行ってからクスリをもらって帰るまで、3時間かかりました。 昔からある病院風の病院です。
 病院の変革が叫ばれていますが、なかなかどの業界でも変革は進みません。 でも先週ニュース番組のWBSで紹介された八王子市にある1月オープン予定の北原リハビリテーション病院は革新的でした。

 まず、外観が病院らしくない。一見するとリゾートホテルのように見えます。 中に入ると豪華な内装。ホテルのフロントを思わせる受付。 病室も同じくホテルの部屋のようです。 天然温泉風呂もあり、リハビリの患者さんが一人で入れるように、浅い特殊な作りにしています。 そして、レストランもあり、そこでは、ワインや刺身など好きなメニューを注文できます。

 最新のIT技術やAIも導入しています。 例えば、各フロアーは顔認証システムがついてセキュリティーを高めています。 また、ウェアラブル端末を使い、患者の体温や脈拍数なども管理します。 全自動のお風呂や患者さんの天井を照らすプロジェクターなども紹介していました。

 この病院の公開の日に、1000人以上に医療関係者が見学に来たとのことでした。

 しかし、豪華な病院を作ったとしても、患者さんへの治療については、 厚労省が点数(料金)を定めていて、設備を豪華にしたからといって、割増請求ができません。 つまり、設備投資にお金を掛けると、収益性を下げることになり、回収が遅れます。 だから、普通の病院はこんな設備は作ろうとしません。

 そこで、WBSはこの病院を建てた理由を訊いていました。 それに対して、北原病院グループの代表である北原茂実氏は、将来のことを考えて投資をしているとのことでした。
 北原氏は、いずれ国民皆保険制度が破たんすると予測しています。 少子高齢化、一人暮らしの高齢者問題、人口減少による産業の伸びの低下などを考えると、 国民皆保険を維持することはできなくなる。 そのときに患者さんが高いお金を払っても、この病院で診てもらいたいと思わってもらえる病院が勝ち残ると答えていました。

 そのために最新の機器を利用して、医療本体については合理化を図り、低コスト高品質な医療を提供するノウハウをつくる。 それを前提として、患者目線で快適な医療提供システムをトータルで構築していく。 そして、それを海外へ展開していきたいと考えています。

 ノウハウのイメージが湧きにくいと思いますので、少し紹介します。 この北原病院グループが実践している「即日検査」、「即日診断」というものがあります。 病院に来たその日にどんな検査でもすぐ行う。
 通常の病院では、MRIの検査は後日来てくださいとなるのですが、このグループ病院では、すぐに検査が受けられます。 そのために非常に高価なMRIの医療機器を1つの病院に2台も置いているというのです。 そして、その検査結果をその日に患者に報告する。

 これは北原氏が患者目線で考えた結果です。 みなさんもそうだと思いますが、体の調子が悪いと不安な気持ちで病院に来て、 初診で医者の問診を受けただけで病名も分からず、後日検査しますというのはどうでしょう。納得できますか?
 でもこれが多くの病院の実態です。私も昨日もそうでした。 これが当たり前で、誰も文句を言いません。 でも、これは患者の立場になっていないと北原氏は考え、医療スタイルを変えていってるのです。

 人間、「これが当たり前」、「こんなもんだ」と思った瞬間に考えなくなります。 しかし、この北原茂実理事長は例外ですね。 当たり前の呪縛にとらわれない凄い人だと思います。 そのため医師会や厚労省から異端者扱いされ、苦労されたそうですが・・・。
 この思考を使って、将来を読み「国民皆保険の破たん」それに対応しようとしています。 おそらく、合理化を進め、どんな状況でも患者さんから支持されて、 十分収益が上がる病院グループをつくりあげていかれると思います。

 この「当たり前」にとらわれない思考は参考になると思います。
 パチンコ業界ではどうでしょうか? みなさんも「当たり前」と思っていることをリストアップしてみるのはどうでしょう。 「当たり前」と思っていたことがこの先も続くのでしょうか?
 例えばパチンコ業界人にほとんどが疑わないユーザーの『射幸心』です。 これを基軸とする運営が当たり前ですが、今後も大丈夫なのでしょうか?

 集客ノウハウが、ユーザーの『射幸心』を基軸としたものしか持っていないということになると、 厳しさは益々増していくような状況になってきています。 近々に見えているのが、パチンコ規制による影響です。確定未来として重くのしかかってきています。 パチンコユーザーの『射幸心』に対する業界の依存体質がどう変わるのか注目をしています。

 病院で待ちながら、 この北原病院グループのように、将来を考えて『今』、いろいろな取り組みをしておかないと、 パチンコ事業自体の運営が困難になっていくように感じました。

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 「ラニーニャ現象」をお客様に伝えて注意を呼びかける!!

 寒さが本格的になってきました。 私は雪が降る可能性のある地域に行くときには、交通機関が乱れるので、移動時間を多く見積もるようにしています。 雪が少ないように、なるべくなら暖かい冬と期待していたのですが、気象庁は、昨日11日に、異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が発生していると発表しました。

「ラニーニャ現象」ってご存知でしたか?
 私は初耳でしたので、調べてみました。 「ラニーニャ現象」は、南米ペルー沖の赤道付近で海面水温が低い状態が続く現象をさす言葉です。 現在、基準値より0.5℃低くなっているとしています。 このたった0.5℃なのですが、これが世界の気象に大きな変化を与えるみたいです。 この現象が発生するのは、東日本大震災があった2011年以来およそ6年ぶりで、来年の春まで続く可能性が高いと気象庁は予測しています。

「ラニーニャ現象」が発生すると、大陸からの寒気が蛇行しやすく、日本は冬型の気圧配置が強まり、厳しい冬になる傾向があると言われています。 気象庁は、最新の1か月予報で、北日本から西日本の広い範囲で平年より気温が低くなり、 日本海側では雪が多くなると予想しており、路面の凍結や雪崩などに注意を呼びかけています。
 個人的には私の生まれ故郷で起こった2011年1月1日の鳥取の大雪を思い出します。 この時、米子市から琴浦町にかけて1000台の車が立ち往生したと報道されました。

 ホールとしてはお客様の安全のことを考えると、 ニュースでもさかんに報道していますが、ホールでもコミュニティ掲示板や風除室に掲示して、 注意を呼び掛けるのが良いのではないかと思っています。 人は聞いているようで、案外聞き流してしまものです。

 雪が降る地域はもちろんですが、 冬が厳しくなると、高齢者の方にとっては辛い冬になります。 「ラニーニャ現象が発生していますので、お体をお気をつけください」 という一声かけるのも良いでしょうし、 寒さ対策を考えた景品を多く企画するのも良いかもしれません。 先週7日に紹介した『スマスコ』も、雪の多い地域では喜ばれると思います。

 お客様との関わりが強い情報を聞いたときに、 それを店舗としてどのように対応するかで、顧客志向の店舗になっているかどうか試されると思うのですが、いかがでしょうか。

 そこで提案です。店舗で「ラニーニャ現象」から連想して、お客様にためになることを10個以上考えてはどうでしょうか? 頭の体操になる上に、思わぬアイデアが出るかもしれませんよ。 コミュニティホールを目指されている方は、是非挑戦してみてください。

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 旅行会社JTBとシャープが組んで新しい旅を提案!

 先週、JTBとシャープがタッグを組んで、新しい旅を提案するという発表がありました。 内容は、シャープが開発したミニロボットを連れて、京都の観光地を巡るというものです。 来年の1月5日から3月30日まで「ロボ旅」を試験的に売り出し、検証をして本格的なものとするそうです。

 内容は、「ロボ旅」を申し込まれたお客様は、駅でロボット(robohon)を受け取り、 それを首や肩にかけて一緒に、京都の街を連れ歩くというものです。

 ロボットが名所に来ると、自動的に地域の歴史や秘話など、観光案内をしてくれます。 いちいちガイドブックで確認しなくても、京都の良さを堪能できるます。 さらに、インスタ映えするところでは、ロボットが「一緒に写真を撮ろう」と声を掛けてきます。 ロボットと一緒に写真を撮れば、ロボットとの旅の思い出を作れます。

 言語は、外国語にも対応しているので、 訪日外国人にとっては、手軽に日本観光ができるツールとなります。

 これを新しい旅の形として提案していくそうです。

 確かに、ただ京都の名所を訪問するより、 名所についての詳しい案内がきけると、旅もより楽しいものとなるとでしょうね。 楽しい旅を経験すれば、リピーターになる確率が高まります。 また、ミニロボットと一緒に写真を取れば、ミニロボットは旅の相棒になります。 そして、その写真を見る機会があれば、またJTBのロボ旅に行きたいと思うかもしれません。

 日本人は、結構モノに感情しやすく、人型ロボットということになれば、 旅の道連れとして、人に近い感情を持つ可能性があります。

 この技術のさらに先を考えると、シャープが認証技術を発達させ、それを顧客管理システムとドッキングさせると、 リピータの人には、前回どのようなところに行ったのか、ミニロボットに事前に学習させておくことで、 前回の旅の話を織り交ぜながら、案内することもできるでしょう。 AIと組み合わせると、滞在時間もわかるので、年齢別や性別の別で、名所のどの個所に興味があったのか細かく分析することも可能です。 そして、それを旅行者に提案していく。まさに高度なOne-to-Oneマーケティングです。
 こうなると、人はますますミニロボに感情移入をし、ミニロボの友達やファンになるかもしれません。 非常に面白い取り組みとは思いませんか?

 これをホール運営に活かすとすれば、すぐにでも出来るのが、相手の気持ちを汲み取って共感するというところでしょう。 お客様が勝ったのであれば一緒に喜び、 負けたのであれば、今回は貯金をしたと思って次回頑張ってくださいというような対応です。
 もちろん、このようなフレンドリーな対応は、コミュニティホールのように、 ホール自体が”コミュニケーションをとるのが当たり前”というような雰囲気を持っていないとできないと思います。
 しかし、このような対応は、ホールで人生を楽しく過ごししたいと思われている高齢者の方にとっては、何事にも代えがたいものとなるのではないでしょうか。

 もちろん、将来的に同じようにミニロボットを使い、お客様が来たら会員カードの提示で貸し出しをし、 台の案内をさせたり、ワゴンサービスを呼んだり、大当りをしたときには、 「おめでとうございます」とうものができるかもしれません。
 さらにお客様の感情を読み取って、一緒に喜んだり、腹を立てたりしてくれると、 パチンコの新たな楽しみ方ができるのかもしれません。そんな期待があっても悪くないと思います。

 スマホでも同じようなことはできそうですが、やはりポイントは人型ロボットでしょうね。 感情表現がリアルですから。女性客などは、結構可愛がってくれるかもしれません。

 ちょっと寒いかもしれませんが、来年JTBで京都の「ロボ旅」をして、パチンコ規制に負けないように、ホールを楽しくするツールを考えるもの良いかもしれませんね。

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 東京オリンピックのマスコットの選び方を参考にする!

 12月7日に東京オリンピックのマスコット候補を発表がありました。 マスコットは公募され、応募作品が2042件あり、それが徐々に絞られて、最終的に3種類が残りました。

 オリンピックと言われても開催は2020年なので、まだまだ先の話です。 どんなマスコットになろうが、俺たちみたいに地方に住んでいる人間にはあまり関係ない、 そう思っている方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしがら、その運営のやり方は、店舗の運営策などの参考になるかもしれません。

 今回発表された3作品を最終的に1つに決めるのですが、 それを決めるのは全国の小学生が決めるというのです。 つまり、小学生が学校でどの作品が良いのか話し合い、 それを教室単位でまとめて投票することになっています。

 当然、投票をすることで、どれが選ばれたかを知りたくなるし、 自分が選んだ作品がマスコットになれば、嬉しくなります。 そこからオリンピックに対しても関心を持ち、 マスコットグッズは販売されたら、それが欲しくなります。

 要するに、このようなことをしている狙いは、運営の一部に参画させることで、 東京オリンピック自体の関心を高め、東京に見に来てもらったり、 テレビ視聴を高めたり、オリンピックグッズを販売するための布石ということですよね。

 これは多くの人が気づいていることだとお思います。 それでは、これをホールに応用してみようというのがいつも言っているリンク思考です。

 ホールへの関心を高めてもらい再来店してもらいたいということでは、ホールの運営と同じであり、 そこから運営の一部に参加してもらって、また来たいと思ってもらうことが、 再来店企画になると連想していただければ、OKですね。

 例えば、お客様とのコミュニケーション・ツールにするならば、 単純にこの3つの作品を店内で紹介して、どれが選ばれるかをお客様に予想してもらう。 それをお客様との話のネタにする。

 もう少し発展させて、年間大賞などがあるように、今年ホールで行った新台入替の中でどれが一番良かったか、 面白イベントの中でどれが良かったのか、などをお客様に投票してもらう企画を立てもよいでしょう。 そして、これを参考に来年の企画を考えますとしていけば、お客様のホール運営への参画意識を刺激できるかもしれません。

 また、それならとさらに発想を広げ、コミュニティホールを推進されているなら、 お客様のコミュニティ企画への参加度合を評価し、 『本年度ベストファン大賞』などを作り、お客様に感謝状をお渡しするのも面白いかもしれません。

 ポイントは何のためにするか、その目的を明確にしていれば、効果を上げられると思います。

 これからクリスマスもありますし、正月も来ます。 でもそれだけに頼っていては、他のホールと同じですよね。 コミュニティホールをつくり、ファン化を考えている方は、 もうひと頑張りするのも悪ないとは思いませんか。

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 セブンイレブンとローソンの新型店舗から学ぶものとは!

 みなさんはコンビニに行かれますか? 何となく利用しているコンビニは、毎日同じような営業をしているようにも見えますが、 どのコンビニさんも勝ち残るための改善をいろいろしています。

 その改善の一つが、人材の確保不足もあり、業務作業の改善です。 12月に入り、セブンイレブンもローソンも人手不足に対応するため工夫を、 実証検分をするために、新型店舗を相次いでオープンさせています。

 ローソンがオープンさせたのは、午前0時から午前5時まで無人にする24時間営業店舗です。 人手不足でアルバイトが確保できないという悩みに応える新店舗です。 要するに、お客様が来店し、自分で商品を選らんでお金を電子決済し、 その商品を持って帰るというものです。
 発想は、田舎の道の無人野菜販売と同じです。 それをスマホというツールを使い、最新の無人を行うというものです。 店舗に来店した人は、販売商品のバーコードをスマホで読み込み、決済します。

 でも、そんなことをしていて、万引きでもされたらどうするの?と思われるかもしれません。 その対策として、ローソンでは、個人を特定できるアプリをダウンロードした人しか入れないようにするそうです。

 一方、セブンイレブンがオープンさせた店舗は、店内作業がはかどるための工夫を取り入れた設備や備品を入れることで、業務の効率化を図る店舗です。 その工夫は26種類にも及びます。

 例えば、店内に置かれている商品棚をすべてスライド式して引き出せるようにし、商品の補充や掃除がすぐにできるように改善しています。 セブンイレブン側の検証データでは毎日約100分の業務の短縮になっているそうです。 また買い物袋も、レジの下の棚を引くと、すぐに大きさの違う買い物袋を取り出せるようにしています。

 他業界の改善の話を活かすれば、やはり自店でも作業に時間がかかっているところはないか、調べることから始まると思います。 まったく無駄なことをしていない店舗は無いと思いますので、この文章を読んだのが縁ということで、 自店の無駄を調べるタイミングと考えてチェックをしてみてはどうでしょうか?

 たまにうちの店舗の無駄がどこになるのかよく分からないという方がいらっしゃいます。 無駄が分からないというのは、「作業のあるべき姿」と「現状の作業」のギャップが見つけられないということなので、 どちらか、あるいは両方が分からないということになります。

 問題構造学を知っておられる方は、ピントくると思いますので、範囲を限定して無駄を洗い出してみてください。 ホールの全体作業の見直しとなると大変ですので、例えば、時間帯別で開始から朝礼までの作業、あるいは作業別でトイレ掃除などという具合です。

 話を元に戻して、セブンイレブン、ローソンの取り組みの違いは目的に違いに表われていると思います。 ローソンの無人コンビニの発想の最大目的は、商品の提供にあります。 これをもっと進めたのが自動販売機ということになります。

 一方セブンイレブンは、新型店舗の目的を古屋一樹社長が語っていました。 それは、店本来の接客を充実させるために作業改善を行っているとのことでした。 セブンイレブン目的は、良い接客の提供にあるということです。

 みなさんのホールでは作業の無駄を排除して、最終的に何をしたいかを明確にしていますでしょうか? これは思った以上に大切なことですよね。 その目的を意識することで始めて、何を無駄として、何を無駄としないかが明確になるのですから。

〇参考資料:寓話「人件費削減への挑戦」

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 雪が降る地域で絶対お客様が欲しくなる『スマスコ』とは!

 最近、段々寒さが厳しくなってきているように感じます。 子供が札幌で下宿をしているので、天気予報を見ると一緒に札幌の天気を確認します。 札幌はすで雪景色です。

 いつも見ているニュース番組のWBSのトレたまを見て、 これは絶対お客様が欲しがるだろうと思う商品が見つかりました。 すべての地域のお客様が欲しがるのかと言えば、残念ながらそうではありません。 雪が降る地方限定です。

 何かといえば、雪かき用のスコップに取り付けて使う補助機器具です。 これをつけて雪かきをすると、腰に負担が無く、楽々と行うことができます。 番組の中でアナウンサーが実際使用するのを見ていましたが、 確かに楽そうでした。

 この補助器具の名前は『スマスコ』と言います。 おそらくスマートスコップを略しているのでしょう。

 パチンコ店の景品が売れないのは、お客様が是非買いたいと思うような商品が無いからです。 逆に、これは是非欲しいと思う景品は売れていきます。 この『スマスコ』は、是非欲しいと思わせるものだと思います。 価格も3000円弱で、そんなに高いことはありません。

 万が一の雪対策として、ホールに置いておくもの良いでしょう。

 もちろん売り方は工夫してください。 『スマスコ』だけを景品棚に置いても意味が分かりにくいと思います。 だから、分かり易いようにスコップに取り付けた状態で、カウンター近くに展示しておくとよいでしょう。 そうするとお客様が何だろうと思い見ます。 このタイミングで、「実は・・・」と説明をしておススメすると 買われること間違いないと思っています。(あくまでも個人の主観です)

 これから寒くなり、雪が十分懸念されるホールでは、 購入を検討してはいかがでしょうか?

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 「大海4」の会員データから見えてくるホールの優劣!

 早いホールでは11月の27日月曜日から「大海4」が市場に導入されました。 家の近所のホールを中心に見ましたが、新台ということもあり、 導入週は全台埋まっているホールが多かったように思います。 今週に入ってからは、あちこちのホールで「大海4」が入りました。

 今回の「大海4」の導入を見ていると、ホールの新台入替テクニックの格差が、大きくでてきているように感じました。 要するに「大海4」自体が良いから、一律どのホールでも良いというわけではなく、 「大海4」を長寿台として使いこなせるホールと、そうでないホールに大きく分かれる兆候がすでに出てきてるからです。

 そう感じたのは、全国版会員データ※を分析してみると、導入日で格差が大きく出ており、それが一向に改善しないからです。 27日導入店と28日導入店は明らかに異なります。4日導入店と5日導入店もかなり違っています。 先週のデータを分析すると良いデータのホールは良いままに、悪いデータは悪いままに推移していきます。
 良いデータだけを見ると、この「大海4」は間違いなく長寿台になると判断できます。 しかし、悪いデータを見るとこの「大海4」は「アクア」程度の台という判断になります。 「大海4」に一種類なので、この差は新台入替に関する導入技術が大きく左右していると推察できます。

 従来通りDMを打ち、チラシを撒き、新台入れ替えをして仕事をしたと思っているホールと、 この「大海4」を最大限に生かして活用しようと、いろんな取り組みをしているホールとの差です。 チラシを蒔いたり、ポスターを貼ったり、DMをこまめに発送する以外に何か策があるの?と思っているホールは、既に遅れているということです。
 考えるとは新しいことに取り組むということであり、これまでやり方を行うのは、考えているとは言わず、記憶の再生をしてると言います。

 ネット検索を一生懸命している店長や役職者を見て、考えているとは言わないでしょう。 あくまでも検索している、見つける努力をしているというというレベルです。 このレベルは記憶の再生や連想と同じことをしています。
 ちなみに考えるとは、創造と判断・評価をさします。

 パチンコ人口が減少し、パチンコ規制が強化されてたいへんだと言っているときに、 記憶の再生をして、過去と同じことを繰り返していて、乗り切れるのでしょうか? やはり常に新しい取り組み、創造をしていかなければ、勝ち残れないと思います。

 昨夜WBSというニュース番組を見ていると、東京の私鉄各社が、将来の生き残りをかけて、 それぞれの電鉄がさまざまな取り組みをしていると紹介していました。
 国立人口問題研究所の予測では、現在はまだ人口が増えていますが、東京周辺でも人口が減少し、 2035年までには東京周辺の私鉄沿線で、約5%の人口が減少するそうです。 鉄道事業は投資も大きく、回収期間が長いので、 将来のリスクを回避するための布石を常に打っておかないと危ないと解説していました。

 業種は違いますが、将来のリスク回避の必要性は同じことです。 将来のリスク回避の手は、将来に打つものではなく、今打つべきものです。

 今回の「大海4」が良い台か悪い台かという議論以前に、今回の「大海4」の導入に際して、 自分たちは何か新しいことに挑戦したのかを振り返る必要があるのではないでしょうか。 
 地域一番店はそれでもまだ余裕がありますが、 二番店以下の店舗の方は、過去のやり方を踏襲しているだけでは、将来が危ういと思います。少なくとそういう危機意識が自分を育てると思います。

※全国版会員データは、株式会社エムシックさんのAI-CISデータを参照しています。

(注意)老婆心ながら、データは見ていているだけでは、意味を読み取ることはできません。分析をしてください。分析も工夫が要り、創造作業になります。 本部でデータを基に店舗支援をされている方は、新しい手法を考えるよい機会と思います。

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 スーパーホクノーさんの発想に業態変革のヒントを見出す!

 高齢化社会と言われますが、高齢化社会は各地域一律に来るものではなく、 地域によってはすでに超がつく高齢化に入っている地域もあります。 超高齢化社会における自社にありようを考える場合、いち早く超高齢化社会を迎えている地域の事例は、参考になります。

 11月の『ガイアの夜明け』で、札幌のスーパーホクノーさんの取り組みが紹介されていました。 ホクノーさんの近くに『もみじ台団地』があります。ピーク時には25000人の人が住んでいたそうです。 このときはチラシを撒けば売上が勝手に上がっていた時代です。
 しかし、今では住人は15000人に減り、65歳以上の人が45.2%を占めています。 まさに超高齢化地域です。当然、人口の減少と共にホクノーさんの売上も減少していきました。 ピークの6割ほどの売上しか上がらないという状況です。

 ここで、ホクノーさんは自身のスーパーマーケットというものはどうあるべきかを再考します。 そして打ち出したコンセプトが「サ高住」、これは「サービス付き高齢者住宅」の略です。 つまり、自店の売上減少という問題の捉え方を変えて、超高齢化したもみじ台団地と自店を一つのものとして考え、 もみじ台団地に住む人が快適に暮らせるための自店の役割とは何かという発想で、自店の在り方を見直します。

 行きついたのが、もみじ台団地の健康と食事を受け持つ機関という捉え方です。 そういう役割を果たすことで、このもみじ台団地は、世間で注目を集めている「サービス付き高齢者住宅」に生まれ変わるというものです。
 こんな素敵なスーパーが近くにあるなら、高齢になった私はここの住みたいと言わせれば、団地の活性化にもつながり、売上も上がります。 そして、何よりも既存のもみじ台団地の方がファンになり、来店回数が増えます。

 具体的に打ち出したのが、もみじ台団地の健康ステーションというものです。 そのためにまず、もみじ台団地の人の意見を聞き、自分たちの考えを住民の代表に伝え、賛同を得ることです。 高齢化にともない宅配の強化の要望もあったのですが、健康を考えると家から出て、来店してもらうことが必要であることを理解してもらいます。
 次に、スーパーの二階を大幅に改装して、高齢者の方が気軽に来て、習い事や運動、麻雀や将棋などのゲームをしてもらう場所を作ります。 いわゆるコミュニティ広場です。そこには常駐の看護師を置き、来店した人の健康相談にのれるようにします。
 また、健康企画として、冬は雪が多いので、店内を歩く企画を考えています。 歩くとスマホと連動して、月に最大500円分のポイントが貯まります。 面白い発想と思いませんか?
 さらに、食堂をつくり、健康を意識したメニューを開発し、それをワンコイン500円で食べられるようにします。

 もみじ台団地の高齢者の方にスーパーの2階にある健康ステーションに来てもらい、 元気に過ごしてもらう。そして、帰りに1階で買い物をしてもらう。 買い物売り場では、健康に関連した特売企画のようなものもします。

 オープンの時は、今までにない取り込みとして、多くのメディアも取材にきていました。 もちろんこれが成功するかどうかは、今後の取り組みによるでしょう。 なぜなら、人は同じものを提供されると飽きるからです。 このホクノーさんがどのようなペースで変化をさせていくのか、それについては何も触れられてなかったので、 私としては今後の活動を期待してみてみたいというところです。

 それでは何を学ぶべきかということになると、見習うべきは、その発想方法です。 地域における自店の役割をどう考えるのか。地域の問題を考えながら、地域の一部として自店を捉え、自身の業態を考えていくという発想です。 パチンコ店もスーパーと同じように箱ものを持っています。 地域密着店として、その中に何をつくり、何を提供していくかを改めて考えてみると、 ユニークな発想のパチンコ店舗ができるのではないでしょうか。

 既にコミュニティホールに取り組まれている方は、このような視座で自店を見直すと、 さらに発想を広げられると思います。

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 エビデンスベースという発想からホール運営を考える!

 昨日、京都大学経済研究所が主催する「明日の社会を創る -科学技術と大学ー」というタイトルのセミナーを聴きに行きました。

 安倍総理は、大学に対して、日本の現状を打破し、イノベーションを起こすエンジンとなることを期待しているそうです。 社会の変化に伴い、大学に期待するものが変わっており、昔のように大学自身がただ研究をしていれば良いというものではなく、 社会における果たすべき使命、役割を明確にするように求められていることが、印象的でした。

 実は、このセミナーの冒頭のあいさつで、「エビデンス ベース」が大切であるという話がありました。 「エビデンス」は根拠、証拠という意味です。 「エビデンス ベースト(evidence based)」ということになると統計データなどの科学的根拠に基づいて政策判断などを行うことを指します。

 私も「エビデンス」をベースとした施策は、何の根拠もない施策より有効な施策のように思います。 それでは、パチンコ業界に置き換えると、具体的にどういうことなるのでしょうか? あなたのホールは、「エビデンス」に基づいて、ホール運営施策を決めているのでしょうか?

 データを収集していないホールは無いと思いますが、果たしてそれが施策を決める「エビデンス」となっているのでしょうか? データを見ていることと、明日の施策を決める「エビデンス」になっていることとは別物です。 そう思うと、「エビデンス」に基づくホール経営というのは新しい概念かもしれません。 ふとそんなことを思いました。

 先週は「大海4」の新台入替があったのはご存知と思います。導入されるホールも多いと思います。 手始めに「大海4」のデータをどのように活用すれば、「エビデンス」に基づく施策を打つことになるか考えてみるのはいかがでしょうか。

 まず、収集しているデータの種類は「エビデンス」になるものなのかチェックがいるでしょう。 それから、データ相互の関係性の解析が必要となるでしょう。 解析の結果を踏まえ、これだという打つべき施策が明確になれば、「エビデンス ベース」の施策となり、 それは会社のノウハウとなるのではないでしょうか。 せっかくの機会なので、研究してみるのも悪くないと思います。

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 横浜国際ホテルのユニークな取り組みに着目する!

 横浜国際ホテルが12月1日に全面リニューアルオープンし、
HOTEL THE KNOT YOKOHAMAホテル ザ ノット ヨコハマ」という名称で運営を開始しました。

 客室は港町である横浜ということから、客船をイメージして、ネービーブルーや木目調の家具を、 全面的に取り入れているということです。

 面白いと思ったのは、このホテルで使用されている家具は、、 若者に人気のアパレル大手ベイクルーズの家具関連の子会社のもので、 部屋にある家具が気に入れば、それを通販サイトで購入することができるようにしていることです。

 つまり、ホテル全体が家具の試用体験の場となっているということです。

 旅館などで、実際に使用して良かった買って下さいというようなものは、以前からありました。 よくあるのが、温泉饅頭ですね。お茶菓子として部屋にあり、気に入れば帰りにお土産として買って帰るというものです。 その他には、木製のパズル、背中を指圧する健康器具、シャンプーなんかもあったと思います。

 しかしながら、その考えを大幅に拡大し、家具を試用体験して売るというのは、 全国でも初めてケースではないでしょうか。 このように通販サイトの会社と手を組んで、ホテルを試用体験の場とする発想は、非常にユニークだと思います。

 報道番組WBSの取材に対して、ホテルの方は、家具を買ってもらい、家に置いてもらうことで、 その家具を見るたびに思い出してもらい、また来たいただけたらと言ってました。 つまり、ホテルの狙いの一つに、ホテルの宿泊の思い出を呼び起すトリガーの役割を果たしてもらうつもりのようです。

 実際に家具がどれだけ売れるかはわかりませんが、 こういう発想は、パチンコ店でも取り入れることができるのではないでしょうか。

 視点は2つで、一つはお客様に試用体験の場を与えるというものと、 もう一つは自店を思い出すトリガーをお客様に提供するというものです。

 試用体験の場ということでは、ホールの休憩室などを利用して、 話題の健康器具の試用体験コーナーをつくり、 来店動機をつくるのも良いかもしれません。
 また、お客様に遊技中に貸し出しができるグッズをつくり、それを貸し出す。 景品コーナーにも同じものを置いて、おススメするのも面白いかもしれません。 そのためには商品自体に力が無いとダメなので、話題商品や長寿商品を選ぶ必要があります。

 思い出のトリガーとしては、お客様に印象に残る商品を探すことが大切です。 商品選定基準を、いつも目に付くところに置きたくなる商品というものにする必要があるでしょう。 お渡しするということでは、総付けを利用するのが一番ですが、何のために商品を配るのか、 スタッフにも伝えて、お客様に活用してもらうように促すこと、より効果を高めると思います。

 ホールの運営でいきなりホールランを打つのは簡単ではないと思いますが、 他業界のユニークな視点を自店に取り入れることにより、 競合店より少し先を行くヒットを打つことが、将来に大きな優位性を築く一歩になるのではないでしょうか。

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 日馬富士の暴行問題から学ぶ!意図と手段

 毎日ように日馬富士の暴行問題があらゆるメディアで取り上げられていました。 結果的に横綱日馬富士は引退を余儀なくされてしまいした。

 多くのワイドショーでは貴ノ岩のケガがどれくらいものなのか、そのような暴力が振るわれたかなど、 大衆迎合的な話がほとんどで、後はどのような処分が下されるかを、 面白おかしく競馬の予想のようなことをしていたように感じました。

 根底には、『暴力=悪』という単純な論理があり、その暗黙の前提で日馬富士の暴行問題について語られていました。 学校問題で言えば、『体罰=悪』と決めつけて騒ぐ、モンスターペアレントを連想させました。

 手段の適正、不適正の問題はあるにしても、まず問わなければならないのは、 どのような意図で行われたかということではないでしょうか。

 日馬富士が貴ノ岩関を潰そうとして行われた意図なら、スポーツ精神に反しもっての他です。 また、日馬富士が横綱という地位を誇示するための弱いものいじめも論外です。 しかしながら、日馬富士が引退会見で語ったのは、
「礼儀と礼節がなっていないのを正してあげるのは、先輩の義務と思っていた」 (読売新聞朝刊11月30日) というような内容でした。

 白鵬も日馬富士と同席したいたのに、『なぜ最初止めなかったのか?』 という疑問がありましたが、日馬富士が言っていることが本当であれば、 日馬富士の行動を止めなかったことに納得がいきます。

 相撲は古来、神事としてされてきたものであり、礼儀や礼節は当然守らなければなりません。 それは、神事に携わる者として日頃から求められるものと思います。

 家の近くに春日大社がありますが、そこの宮司さんや巫女さんが、 礼儀や礼節もなく周りを不快にさせているのに、 祈祷を上げる時だけ、礼儀や礼節をキッチリ守る。 こんなことは考えられないのと同じです。

 しかし、その次に問題になるのが、礼儀や礼節の基準です。 本当に貴ノ岩関は、礼儀や礼節が無かったのか?

 テレビの中では、スマホをいじっていたという話がやたら出てきました。 人が話をしている最中にスマホをいじるのは、礼節を欠く行為といえるでしょう。 それは、意識を話をする相手に向けていないということなので、失礼な話です。

 もちろん、その場だけの話ではないと思います。 日頃から失礼なことや、礼儀知らずの態度をとっていたのを不快に思い、 いつか注意しようという想いが、爆発したのかもしれません。

 日馬富士が抱いていた礼儀や礼節の基準ですが、 もし、大きく逸脱していれば、 白鵬をはじめ周りの力士がすぐに止めに入った可能性があると考えられます。 そうではなかったところを見ると、日馬富士の礼儀礼節の基準は、 そこにいた力士が共有しているものと、大きな違いは無かったように考えられます。

 そうなると、貴ノ岩関の礼儀や礼節の認識がずれていた可能性が高いと言うことになります。 貴ノ岩関の礼儀礼節のあるべき姿がずれていたということになると、 それを正すのは、相撲界のトップである横綱がふさわしいということになります。

 また、貴ノ岩関に礼儀礼節のあるべき姿を教える立場にあった人物の責任問題が浮上してきます。 貴ノ岩関に何が良くて何が悪いのかを教えていれば、こんな問題は無かったのかもしれません。

 日馬富士が、礼儀礼節を教える手段として暴力を選んだのは、時代が変わり不適切でしたが、 だからと言って、その意図や動機は否定されるものではありません。

 一連の騒動の中で思うのは、相撲という国技をするもののあるべき姿とは何かということです。

 相撲は格闘技の一種で、プロレスと変わりないと考えれば、そうなるでしょう。 ショービジネスとして行われ、反則もショー一つということになります。個性の一つとして容認されるでしょう。

 しかし、相撲は国技であり、神事なのだと考えれば、礼儀礼節を重んじ、 世間から相撲界の人は人間的に素晴らしい、と言われる態度をとるべきだということになります。

 これはパチンコも同じだと思います。考え方でスタッフのあるべき姿が決まってきます。
 賭博と考えていれば、そういう人が集まってきます。生活が乱れている、礼儀礼節がないからと厳重に注意したりしないでしょう。
 儲けたり、損をしたりするスリルを楽しむ射幸性を楽しむ異空間と考えれば、そういう人生観の人が集まってきます。 不安定な生活をしていてもそんなものだとなるでしょう。
 地域の人に娯楽を提供し、楽しんでもらうものだと考えれば、そういう価値観を持った人が集まってきます。 健全な社会生活を送るのが当たり前で、礼儀礼節があるよき市民町民ということになるでしょう。

 ホールが何を提供しようと思っているのか、 それによりスタッフの’しつけ’と一般的に言われる礼儀礼節の部分が決まってきます。 それがホールの品格になっていくと考えます。

 日馬富士の問題は、社長や店長をはじめ、ホールに携わるスタッフのあるべき姿を、 どこに置いているのかを改めて問い直す機会を与えているように思いました。 コミュニティホールを目指す場合、特にこういう考え方が重要です。

 最後に、意図が正当でも、手段がダメなものはダメです。 したがって、日馬富士が暴力行為の責任をとって引退というのは、しかるべきものだと思います。

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